« 2017年11月10日(金)の聖教 | トップページ | 2017年11月12日(日)の聖教 »

2017年11月11日 (土)

2017年11月11日(土)の聖教

2017年11月11日(土)の聖教

◆わが友に贈る

弘教に挑む若き友を
皆で応援しよう!
広宣流布の未来は
「人材」で決まる。
青年こそ創価の宝だ!

◆〈名字の言〉 2017年11月11日

 イタリアの水都ベネチアを訪れた文豪ゲーテ。迷路のように道が入り組んだ地域でも、すぐには地図を頼らず、人に道を尋ねることもしなかった▼まず、方位だけを頼りに、街路を歩き回る。すると、自然と抜け出す道を見つけ出せたという。また、街並みを子細に観察すると、場所によって人々の暮らしぶりが違うことにも気付いた。「眼に映るところによって確めてゆく私のやり方は、こうした場合最上のものである」と文豪はつづった(相良守峯訳『イタリア紀行』上 岩波文庫)▼仏法では、仏道修行の際に「歩く」ことを「経行」と説く。釈尊はインド各地を弘教に歩いた。日蓮大聖人もまた、各地を歩きに歩き、法を弘め、門下の激励に徹し抜かれた。御書には「日蓮が日本国を経行して(=歩いて)南無妙法蓮華経を弘通している」(816ページ、通解)と仰せである▼自分の足で友のもとへ歩いていき、一人の声に耳を傾け、励ましを送る――私たちの日々の学会活動は、仏法実践の正しい在り方なのだ▼直接、会ってこそ分かる相手の悩みがある。目と目を合わせてこそ伝わる真心がある。大切なことは同志のもとへ、まず「足を運ぶ」ことだろう。地道な訪問激励の積み重ねこそ、地域広布伸展への最上の道である。(値)

◆〈寸鉄〉 2017年11月11日

 勇気をもち仏法を実践す
 る事が慈悲に通ず―戸田
 先生。さあ栄光の11・18へ
      ◇
 師弟不二がなければ今の
 学会の発展はない―学者
 永遠に師と共に勇躍前進
      ◇
 愛媛の日。我らの地域に
 民衆歓喜のスクラムを。
 広布拡大の先駆と光れ!
      ◇
 共生世紀の先陣・妙護G
 頑張れ!希望溢れる幸齢
 社会に。きょう介護の日
      ◇
 税金の無駄遣い、過去10
 年で最小と。庶民の血税。
 公明よ改革の先頭を走れ

◆小説『新・人間革命』第30巻 暁鐘の章   六十一 2017年11月11日 (6222)
 

 山本伸一がホイットマンの生家を後にした午後四時ごろ、ニューヨーク市にある高校の講堂では、日本からの親善交流団とアメリカのメンバーによる、日米親善交歓会が行われていた。ニューヨークのコーラスグループが「スキヤキ・ソング」(上を向いて歩こう)、「森ケ崎海岸」を日本語で歌い、また、バレエやダンスを披露すると、日本の交流団は、日本各地の民謡や日本舞踊で応え、心和む文化交流のひとときが過ぎていった。
 そして、伸一の詩「我が愛するアメリカの地涌の若人に贈る」が発表されたのである。
 英語で朗読する青年の声が響いた。
 「今 病みゆく世界の中にあって
  アメリカ大陸もまた
  同じく揺れ動きつつ
  病みゆかんとするか
  かつてのアメリカの天地は
  全世界のあこがれと
  新鮮にして
  自由と民主の象徴であった」
 詩のなかで伸一は、妙法を護持した青年には、この愛する祖国アメリカを、世界を、蘇生させゆく使命があると訴えた。
 「声高らかに妙法を唱えながら
  そして社会の大地に
  足を踏まえながら
  根を張りながら
  花を咲かせながら
  あの人のために
  この人のために
  あの町の人のために
  あの遥かなる友のために
  走り語り訴えつづけていくのだ」
 さらに、あらゆる人びとが共和したアメリカは「世界の縮図」であり、ここでの、異なる民族の結合と連帯のなかにこそ、世界平和への図式があることを詠っていった。
 人類の平和といっても、彼方にあるのではない。自分自身が、偏見や差別や憎悪、反目を乗り越えて、周囲の人たちを、信頼、尊敬できるかどうかから始まるのだ。

【聖教ニュース】

◆ 70カ国・地域の代表が広宣流布大誓堂に集い 「創価学会会憲」署名式 
「三代会長」の精神を根幹に世界広布の大誓願へ飛翔


 
広宣流布大誓堂の三代会長記念会議場で、70カ国・地域の代表が参加して行われた「創価学会会憲署名式」。世界教団として、師弟の精神を根本に異体同心で進むことを誓い合った(東京・信濃町で)
広宣流布大誓堂の三代会長記念会議場で、70カ国・地域の代表が参加して行われた「創価学会会憲署名式」。世界教団として、師弟の精神を根本に異体同心で進むことを誓い合った(東京・信濃町で)

 本年9月に制定された「創価学会会憲」への賛同と、世界広布への師弟の誓願の意義を込めた署名式が、10日正午前から東京・信濃町の広宣流布大誓堂・三代会長記念会議場で行われた。また同日午前、世界広布のリーダーである「教師」「准教師」の任命式が大誓堂で開催された。これには原田会長、長谷川理事長をはじめ、SGI(創価学会インタナショナル)秋季研修会で来日中の70カ国・地域の代表280人が参加した。
 初代会長・牧口常三郎先生。第2代会長・戸田城聖先生。そして、第3代会長・池田大作先生――。
 創価三代の肖像が厳然と見守るなか、「創価学会会憲署名式」は厳かに挙行された。
 「創価学会会憲」は世界教団たる学会の根本規範であり、「広宣流布の永遠の師匠」である三代会長の指導および精神を根幹とし、それを正しく継承・発展させていくための規範を明文化したものである。9月1日に創価学会の総務会で可決し、SGI常任理事会・理事会の合同会議で承認された。今月18日から施行される。
 署名式で原田会長は、こうした会憲の意義を確認。池田先生の弟子である私たちが学会を未来永劫に厳護し、世界広布を断じて成し遂げるとの誓願に生き抜くことが、その精神を厳守することであると強調し、「師弟」こそが我らの永遠の根幹である、と訴えた。
 また、大誓堂に設置された「広宣流布 誓願の碑」に言及。
 「日蓮大聖人に直結し創価三代に連なる宝友が異体同心の団結で、末法万年にわたる『広宣流布』即『世界平和』の潮流をいよいよ高めゆかんことを、ここに強く念願するものなり」との池田先生の宣言に触れ、この師匠の願いに生涯を懸けて応え抜くことをわが誓願とし、その誓いを込めて署名に臨みたいと呼び掛けた。
 続いて、全参加者が署名簿に署名し終わるや、場内は総立ちの大拍手に包まれ、深き決意と歓喜の喝采が、しばし鳴りやまなかった。ここに創価学会は、世界教団として、広宣流布の大誓願へ新たな飛翔を開始した。
                                                                       ◇ 
 署名式に先立ち、教師・准教師の任命式が行われた。
 会憲第13条で、教師・准教師は「儀式行事を執行し、会員を指導し、世界広宣流布を推進する任に当たる模範のリーダー」とされ、「信仰経験、人格、識見、指導力、教学力ともに優れた会員」の中から会長が任命する、と定められている。
  原田会長は、広宣流布の未来を展望するとき、世界教団の団結の要となる教師・准教師の存在は非常に重要であると述べ、一人一人が世界広宣流布の使命を深く自覚し、同志のため、広布のため、世界平和のために戦い抜こうと望んだ。
SGI常任理事会の推薦に基づき、原田会長が各国・地域の理事長ら53人を教師に、88人を准教師に任命し、代表に「教師証」「准教師証」を授与した。

◆ SGI訪問団 ローマ教皇と謁見 バチカンで核兵器廃絶国際会議に出席
 

 【バチカン10日】ローマ教皇庁にある人間開発促進省(仮訳)が主催する、核兵器のない世界への展望を巡る国際会議が10日午前(現地時間)、バチカン市国で開幕した。
 これには、協力団体として同会議を支援したSGIを代表して、池田博正SGI副会長らSGI訪問団が参加している。
 会議参加者は同日正午(同)、バチカン宮殿内の「クレメンティーナの広間」で、ローマ教皇フランシスコとの謁見に臨んだ。スピーチを終えた教皇は、SGI副会長ら列席者にあいさつ。副会長は、今回の会議に参画したことへの感謝を伝えた。
 各国政府や市民団体の代表らが参加する会議は、きょう11日(同)まで開催される。
 同日の午後には、「人間精神の変革」をテーマに池田SGI副会長が登壇する予定。(記事=萩本秀樹、後日詳報)

◆全国総県長会議   異体同心で新たな勝利へ   
2017年11月11日
 

師と共に、同志と共に、新たな広布の峰へ!――勇気凜々と出発した全国総県長会議(金舞会館で)
師と共に、同志と共に、新たな広布の峰へ!――勇気凜々と出発した全国総県長会議(金舞会館で)

 創立の月から新たな勝利への出発を期す全国総県長会議が10日午後4時から、東京・新宿区の創価文化センター内の金舞会館で行われた。
 金澤主任副会長が明年の活動について述べた後、原田会長は、学会の永遠性を確立する今、大事なことは、弘教拡大と同時に、学会活動に参加する人を増やし、信心の功徳を受けた人を増やすことであると強調。そのためにリーダーは、池田先生に学んで意識と行動を変革し、訪問激励、小単位の語らいに徹し抜き、強固な広布のスクラムを築いていきたいと語った。
 そして、財務について、全広布部員が絶対無事故で、福徳あふれるものとなるよう、真剣に祈り、丁寧な推進をと呼び掛けた(2面に要旨)。

◆第74回総務会を開催 2017年11月11日

 第74回総務会(山本武議長)が10日午後3時から、東京・信濃町の広宣会館(学会本部別館内)で開かれた。
 ここでは、2018年の活動方針が可決された。
 続いて、代表役員の長谷川理事長から平成28年度の会計報告があり、承認された。
 次いで、原田会長から「創価学会会憲」の制定に伴う「創価学会会則」の一部改正について提案され、可決した。さらに、任期満了に伴う責任役員の選任が行われた。
 席上、会憲第13条に記された教師・准教師について、総務を「教師」、総務補を「准教師」と見なすことが、先に行われたSGI常任理事会で決議されたことが、原田会長から発表された。 
【特集記事・教学・信仰体験など】

◆総県長会議での原田会長の指導(要旨) 明年の「11・18」へ 折伏・弘教の拡大

訪問激励・小単位の語らい・青年育成へ全力

 一、先月行われた衆院選について、超短期決戦、また全国的に悪天候に見舞われる中を大奮闘していただいた全国の同志の皆さまに心より御礼申し上げます。
 今回、当選した公明党の議員は、支持者の汗と涙の激闘を絶対に忘れることなく、真剣に、全力で働いてもらいたい。仕事で、実績で、しっかりと恩返しをしてもらいたい。そう、切に願うものであります。
 また、私どもリーダーは、真心と大誠実で同志をねぎらい、これまで以上に徹して励まし抜いてまいりたいと思います。
 “まさかが実現”した、あの1956年(昭和31年)の戦いの後、戸田先生と池田先生が導き出された結論は、「会員の激励に最大の努力を払うこと」でありました。
 大事なのは、どこまでも学会員お一人お一人の幸福である――私どもは、常にこの原点に立ち返り、全身全霊で信心の励ましを送っていきたい。
 「11・18」創立の日に当たり、その出発を切る、本日の総県長会議にしてまいりたい。


友への「奉仕」こそ

 一、私たちが目標としてきた栄光の2018年「11・18」へ、明年は1年間を通じて、折伏・弘教を大きく進めていきたい。
 「弘教を実らせることほど、すばらしい人生の栄光はありません」とのご指導通り、皆で仏法対話に挑戦してまいりたい。
 と同時に、次なる勝利を見据えても、また学会の永遠性を確立するという観点からも、今この時の最重要課題は、弘教の数だけではなく、「学会活動に励む人をいかに増やすか」です。
 池田先生が教えてくださった戸田先生のご指導には、「創価学会は、地球上で最も尊厳な生命を守り、どれだけの人に妙法を受持せしめ、幸せにしたかということを数えるのである」とあります。
 私たちの戦いは「信心をして、幸せになった方を増やす」「学会活動で、功徳を受けた方を増やす」ことです。それをより具体的にすれば「勤行・唱題を実践する人」「会合に参加する人」「聖教拡大に挑戦する人」「折伏に挑戦する人」が、それぞれ増えたのかどうか。これこそが勝負であります。
 そのためには、広布の活動に勇んで取り組んでくださる方を大切にするのはもちろんのこと、新たな力である新入会の友、また青年部員への激励が必須になります。さらにいえば、あまり会合に参加できない方、また活動から遠ざかっている方にまで、どう励ましの手を差し伸べることができるか。
 まさに明年は、1年間を通じて折伏を進めるとともに、さまざまな角度から激励に当たることができる。
 だからこそ、リーダーが“会合と個人指導の比率は2対8を目標に”とのご指導を改めて生命に刻み、意識と行動を変革して、徹底して訪問激励に当たってまいりたい。
 現在、連載されている小説『新・人間革命』「暁鐘」の章でも、先生は欧州各地で「信心懇談会」に力を入れたことをつづられながら、次のように指導してくださいました。
 「小さな会合を、着実に重ねていくことです。メンバーがそろわないことがあっても、また声をかけ、よく励まし、疑問があれば、納得するまで語り合い、友情と信頼の絆を結んでいくことが大事なんです。寄せ返す波が岩を削るように、月々、年々に小会合を続けていけば、それが団結と前進の力になっていきます。地道な、目立たぬところに、同じことの繰り返しのなかに、いっさいの勝敗を決する生命線があるんです」と。
 私たちの生命線は、小単位の語らいにある。根本は協議会であり、座談会であります。
 そこで信心を触発し合う語らいができるか。さらには、その日までに家庭訪問を実践できるか。その繰り返しのなかでこそ、広布は進みます。
 今、各地でも新任のリーダーが誕生しています。
 新しい方も、交代する方も、立場が変わろうと変わるまいと、また正役職だろうと副役職だろうと、学会のリーダーの役割は、会員を大切にする励ましにあります。
 先生は、南米解放の英雄であるシモン・ボリバルの言葉を教えてくださいました。それは「私にとって、栄光とは“いかによく奉仕するか”ということであり、“命令すること”にあるのではない」との至言であります。
 私たちリーダーは、先生の心をわが心として、「友への奉仕にこそ栄光がある」と定め、徹底した訪問激励で、これまで以上に強固な組織をつくってまいりたい。この決意でスタートしたいと思います。


明年の活動リズム

 一、折伏・弘教と人材育成・活動者増を大きく進めるために、明年の活動のリズムを確認させていただきたい。
 第1の波は、「3・16」を目指しての青年部の拡大です。各部一体の団結で、青年層の折伏と青年部の拡大に総力を挙げたい。
 第2の波は「5・3」から上半期を総仕上げする拡大です。明年は「創価学会母の日」の制定から30周年の佳節でもあり、それを記念して、婦人部総会は5月に開催する予定です。
 また、本年延期となった教学部任用試験(仏法入門)は、明年6月に実施することといたします。「3・16」へ拡大した青年部も巻き込みながら、会友受験を積極的に進め、婦人部総会・任用試験など、上半期を、折伏と活動者増の第2波としていきたい。
 なお、明年の任用試験はこの1回のみといたします。試験範囲については、本年予定していたものと全て同じです。
 そして、明年下半期の戦いを、第3の波として、第1波、第2波、第3波と、折伏と活動者増のうねりを起こしていきたい。
 本部幹部会も拡大の目標点としながら、広宣流布大誓堂完成5周年の「11・18」を、かつてない拡大で荘厳してまいりたい。

無事故で総仕上げ

 一、日蓮大聖人は、身延の山中に供養の品々を送った一人の門下の志をたたえ、「福田によきたねを下させ給うか、なみだもとどまらず」(御書1596ページ)と仰せになられました。
 この御書を通して、先生は小説『新・人間革命』につづられています。
 「広宣流布に尽くすことは、福田に善根の種を蒔くことである――これは、伸一が青春時代から、強く確信してきたことでもあった」
 世界広布の伸展を支える財務によって、福田に善根の種が植えられることは、間違いありません。その功徳は絶大です。
 絶対無事故で、福徳あふれる財務となりますよう、真剣に祈っていきたいと思います。
 また年の瀬に向け、慌ただしい季節となりますが、強き祈りを根本に、健康第一、無事故第一で諸活動を進めてまいりたい。特に、無冠の友の皆さんの絶対無事故を祈り、皆で励ましていきたい。
 いよいよ、本年の総仕上げ、そして先生のお誕生日である「1月2日」は目前です。先生の卒寿を、池田門下の一人一人が、自らの戦いと拡大でお祝いしてまいりたい。
 そして、明年の広宣流布大誓堂完成5周年を圧倒的な折伏・弘教で荘厳すべく、決意も新たに前進を開始しようではありませんか!(拍手)

◆〈御書池田大学運動のために 池田華陽会御書30編に学ぶ 女子部教学室〉 阿仏房御書(宝塔御書)


一人一人の限りない尊さを教える仏法。縁する人々の幸福を願い、勇気と真心の対話を(今月3日、東京・葛飾文化会館で行われた葛飾総区女子部の集い)
一人一人の限りない尊さを教える仏法。縁する人々の幸福を願い、勇気と真心の対話を(今月3日、東京・葛飾文化会館で行われた葛飾総区女子部の集い)

 今月は、「阿仏房御書(宝塔御書)」を学びます。
 池田先生は、つづっています。「一人の人間が『わが身』の真実の可能性を知った時に、一人の偉大な人間革命が始まります。自身の尊極にして偉大な可能性に目覚めた人は、他者の存在の尊さにも気づきます。自他共の尊厳性を心から認め合えれば、人類は境涯を高めることができます。(中略)『わが身』の本来の姿への目覚め――。この仏法の極理を教えられた御書が『阿仏房御書(宝塔御書)』です」
 妙法を持つ「一人」の偉大さと深き使命を心に刻んでいきましょう(拝読範囲は本抄全編です)。

本抄について
 本抄は、日蓮大聖人が佐渡の門下の阿仏房に送られたお手紙です。大聖人の佐渡流罪中の御執筆とする説もありましたが、近年では身延入山後の御著作と考えられています。
 大聖人が佐渡に流罪されていた際、阿仏房は妻の千日尼と共に大聖人を懸命にお守りしました。阿仏房は大聖人が身延へ入山された後も、高齢にもかかわらず、幾度も大聖人のもとを訪れています。
 本抄は、御供養に対する御礼であるとともに、阿仏房から寄せられた「法華経に説かれる多宝如来や宝塔は、何を意味するのでしょうか」との質問に対する御返事です。

御文
 末法に入って法華経を持つ男女の・すがたより外には宝塔なきなり、若し然れば貴賤上下をえらばず南無妙法蓮華経と・となうるものは我が身宝塔にして我が身又多宝如来なり、妙法蓮華経より外に宝塔なきなり、法華経の題目・宝塔なり宝塔又南無妙法蓮華経なり(中略)然れば阿仏房さながら宝塔・宝塔さながら阿仏房・此れより外の才覚無益なり、聞・信・戒・定・進・捨・慚の七宝を以てかざりたる宝塔なり(御書1304ページ6行目~10行目)

通解

 末法に入って、法華経を持つ男女の姿よりほかには宝塔はないのです。もしそうであるならば、貴賤上下にかかわらず、南無妙法蓮華経と唱える人は、わが身がそのまま宝塔であり、わが身がまた多宝如来なのです。
 妙法蓮華経よりほかに宝塔はないのです。法華経の題目は宝塔であり、宝塔はまた南無妙法蓮華経です。(中略)
 したがって阿仏房はそのまま宝塔であり、宝塔はそのまま阿仏房なのです。これよりほかの知識は、何の役にも立ちません。
 あなたの身は、聞・信・戒・定・進・捨・慚という七つの宝によって飾られた宝塔なのです。

解説〉信心の実践でわが生命を荘厳
 日蓮大聖人の仏法は、一人一人の生命の無限の可能性を引き出し、輝かせゆく宗教です。
 法華経見宝塔品第11では、突然、大地から巨大な塔が出現し、空中に浮かびます。その大きさは、地球の直径の3分の1にも及ぶとされ、金・銀・瑠璃などの七宝で飾られており、まばゆい輝きを放っています。
 想像もつかないほどの偉大で尊貴な宝塔。“これは一体、何を表しているのでしょうか”――。阿仏房の率直な質問に、大聖人は“宝塔とは、法華経を持つ男女の姿以外にないのです”と答えられます。すなわち、妙法を唱え、広宣流布のために戦う人こそが宝塔なのです。
 しかも、身分や社会的立場は関係なく、題目を唱える人は平等に尊い「宝塔」であり、法華経の真実を証明する「多宝如来」であると仰せです。
 続いて大聖人は、宝塔はまた「南無妙法蓮華経」であると述べられています。
 宇宙の根源の法である「南無妙法蓮華経」を、大聖人は御本尊として顕されました。私たちは御本尊を信じ、題目を唱えることで、自身を宝塔と輝かすことができます。
 大事なことは、自身が尊極な宝塔であると「確信」することです。ゆえに大聖人は阿仏房に、“あなた自身が宝塔ですよ”と強調され、このことを確信することが何より大切であると教えられているのです。
 さらに大聖人は、七宝とは「聞・信・戒・定・進・捨・慚」という仏道修行の七つの要件に当たることを示されます。
 具体的には、妙法を聞くこと(聞)、妙法を信じること(信)、戒律を持つ、すなわち心身の振る舞いを律すること(戒)、妙法を根本に心を定めること(定)、仏道修行に励むこと(進)、信心を第一として、執着やわがままを捨てること(捨)、反省すべきは反省し、常に向上を目指すこと(慚)です。
 これらの実践は全て、日々の学会活動に具わっています。私たちは、自らの信心と実践によって生命を飾り、最高に輝かせていくことができるのです。
 創立の月・11月。この生命尊厳の仏法を縁する友に語り抜き、幸福のスクラムを広げていきましょう。

池田先生の講義から
 現代の底流には、二十世紀から二十一世紀に入り、いよいよ「民衆の時代」へ向かう確かな潮流があります。しかし、一方で、人間を手段化し、人間性を踏みにじる濁流もまた激しくなっている。
 だからこそ、一人の「屹立した人間」を創ることが、岐路の時代にあって一切の根幹となるのです。
 社会を浄化し、人間尊敬の思潮を創造し、生命尊厳の価値を確立する。そのための「一人」を育てることが、二十一世紀の宗教の最大の責務であると、私は確信します。
                                                        ◇ ◆ ◇ 
 宝塔を荘厳する七宝の輝きとは、一人ひとりの人間革命の姿そのものです。戦っている人は必ず輝きます。
 「大願」をもって生きている姿そのものが、宝石の如く「不滅の光」を放っているのです。
 皆さま一人ひとりが、この地球上に宝塔の林立を築いていく使命を持った広宣流布の勇者です。英雄です。
 私たちの宝塔のスクラムを世界が待っています。人類が求めています。いよいよ、世界中の人々が宝塔として輝いていく「時」が到来したのです。
 (『勝利の経典「御書」に学ぶ』第10巻)

研さんのために
 ○…『勝利の経典「御書」に学ぶ』第10巻、「阿仏房御書」(聖教新聞社)
 ○…『法華経の智慧』普及版〈上〉、「見宝塔品」(同)
 ◆〈グローバルウオッチ〉 若者と幸福 信仰体験 日系ブラジル人労働者の喜び
A Vida é Bela ――人生は素晴らしい!――
人は生きている竹価値がある 「命」が最優先される社会に

 現代社会の課題を見つめる「グローバルウオッチ 若者と幸福」。グローバル化によって、国境を越えた労働力の移動が目立つようになって久しい。今回は、日系ブラジル人労働者の若者に焦点を当てた。少年期に家族と共に海を渡って来た彼らが、信仰によって見いだした幸福。その価値観に迫る。

◆〈スタートライン〉 「『高齢者差別』この愚かな社会」の著者 精神科医 和田秀樹さん 

 「嫌老社会」という言葉をご存じだろうか。かつて尊敬の対象となっていた高齢者が、人口比率が高まり、疎まれる存在になってしまう社会である。
 

« 2017年11月10日(金)の聖教 | トップページ | 2017年11月12日(日)の聖教 »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1519348/72189571

この記事へのトラックバック一覧です: 2017年11月11日(土)の聖教:

« 2017年11月10日(金)の聖教 | トップページ | 2017年11月12日(日)の聖教 »