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2017年6月 3日 (土)

2017年6月3日(土)の聖教

2017年6月3日(土)の聖教

◆わが友に贈る

「ほむれば 弥 いよいよ功徳まさる」
「一」の挑戦には
「十」の称賛を!
励ましは「万の力」だ。
讃え合えば勢いも加速!

◆〈名字の言〉 2017年6月3日

 “南無妙法蓮華経と唱えただけで成仏できるのでしょうか?”――およそ740年前、女性門下の手紙に、日蓮大聖人は譬えを交えて答えられた。「百千万年の間、闇に閉ざされていた所でも、灯を入れれば明るくなる」(御書1403ページ、通解)。妙法の絶対の功徳を語る言葉に、悩みに包まれていた弟子の心にも、希望の光が差したことだろう▼本州からフェリーで30分の広島県・大崎上島。この島で本部幹部会のインターネット中継が開始されたのは9年前の6月だった。「この方が池田先生じゃよ!」。同志は島民を招き、師の偉大さを宣揚した▼そこに一人の女子部員がいた。映像を通して触れた師匠の温かさに報恩の挑戦を誓う。多くの友人に本紙を手渡し、港で毎朝会うフェリーの船員を入会に導いた▼本年4月には76歳の壮年と仏法対話。一度断られても諦めない。壮年は「あなたがそこまで言うなら門下生になります」と勤行を実践。後日、晴れて入会記念勤行会が行われた▼あす4日は「世界池田華陽会の日」。池田先生が創価女子会館を訪問し、「永遠の五指針」を贈ったのが淵源だ。指針の一つに「朗らかな幸福の太陽たれ」と。“今、師と共に!”と誓う時、心に太陽が昇る。華陽の連帯は友の心を変え、地域を変革する力となる。(子)

◆〈寸鉄〉 2017年6月3日

 苦悩する民衆を救うのが
 学会の魂だ―戸田先生。
 さあ大使命胸に友の元へ
      ◇
 練馬の同志が奮闘。東京
 の要の闘士よ。模範の団
 結で栄光の暁鐘鳴らせ!
      ◇
 迅速な行動こそ勝利の要
 諦。打つべき手を的確・
 即座に。広布開く名将と
      ◇
 地域活動に参加する子供
 は逆境越える力が強い―
 調査。人の中で人は育つ
      ◇
 都市部の気温、21世紀末
 までに8度上昇か―研究
 意識改革し青き地球守れ

◆小説『新・人間革命』第30巻 雌伏の章  六十 (6088)



 山本伸一は、奄美の女子部員たちを、立川文化会館の玄関ロビーで迎えた。
 「やぁ、よく来たね! 遠いところ、ご苦労様! ゆっくりしていってください。
 お父さん、お母さんは元気かな。最も辛い、苦しい思いをしながら、広宣流布の道を開いてこられた奄美の方々のことを、私は決して忘れていません。お帰りになったら、くれぐれもよろしくお伝えください。
 みんなは福運があるんだよ。草創の同志が迫害と戦い、それこそ、命がけで学会の基盤をつくってくださった。その土台の上で、伸び伸びと、楽しく、学会活動に励めるんだもの。お父さん、お母さんの苦労、努力を、決して忘れてはいけないよ」
 伸一は、車イスに乗ったメンバーがいるのを目にすると、すぐに歩み寄り、声をかけた。
 「本当によく来たね! 待っていたよ」
 彼女は、徳之島から来た女子部員で、脳性麻痺のため、しゃべることにも、歩くことにも困難が伴った。しかし、“なんとしても、東京の創価女子会館に行きたい。山本先生と会って、広宣流布への誓いを新たにしたい”と決意し、懸命に唱題に励んできた。
 また、東京へ行くと決めてからは、言語訓練にも、歩行訓練にも力を注いだ。ゆっくりとなら単独歩行もできるまでになった。
 伸一は、力を込めて語った。
 「もう、大丈夫だ。必ず幸せになるよ」
 人は、病だから不幸なのではない。病があろうが、希望をいだき、挑戦の心を燃やし、自分に敗れなければよいのだ。彼女は、障がいに負けることなく、広宣流布の使命に生き抜こうとしていた。それ自体、既に自分に打ち勝っていることなのだ。信心とは挑戦の力だ。信心ある限り、前途に輝くのは、勝利と幸福の栄冠である。したがって伸一は、「必ず幸せになる」と断言したのだ。
 その女子部員は、伸一を見詰め、目に涙を浮かべて、大きく頷くのであった。
 やがて彼女は結婚もし、子宝にも恵まれ、夫妻で確かな幸の道を歩んでいくのである

【聖教ニュース】
◆〈グローバルウオッチ〉 若者と社会 「仕事」と向き合う① 
成長と充実に必要な「視点変えてくれる人」

 
左から山崎良さん、渡辺幸一さん、江田光男さん。石見牧口県の男子部メンバーと日々、触発し合う
左から山崎良さん、渡辺幸一さん、江田光男さん。石見牧口県の男子部メンバーと日々、触発し合う

 現代社会の課題を見つめる「グローバルウオッチ」。今月から「若者と社会」とのテーマを掲げ、まず6月は、どう「仕事」と向き合うかについて考える。日々、懸命に仕事に挑む国内外の若者に、創価の思想・哲学は、どのような価値を提供しているのだろうか。(記事=金田陽介)
 あなたが働く目的は?
 そう問われれば、「お金を得るため」と答える人が多いかもしれない。世論調査でも、その傾向が見られる(注)。
 どんな仕事が理想的?
 同じ調査の回答では「収入が安定している仕事」が最多で、次いで「自分にとって楽しい仕事」という回答も多かった。
 楽しい仕事とは何か。
 日本では、劣悪な労働環境を強いる「ブラック企業」、働いても貧困に陥る「ワーキングプア」など、労働を巡る諸課題が指摘されている。一方で、都市部から地方に移住する「田園回帰」など、新しい価値観も広がっている。自分に適した働き方は、“楽しい”の大きな要因となるだろう。
 その上で、同じ職場環境であっても、楽しさを見つけて成長できる人と、不満や疲労ばかりを募らせる人がいるのも事実。違いは、どう生まれるのか。
 日本と韓国で仕事に励む、創価の青年を取材する中で、一つのヒントが見えてきた。
やりがいを得る
 日本海に面した島根県の中央部に、三つの本部からなる「石見牧口県」という組織がある。男子部本部長を務める3人は、全員が首都圏からのIターン、Uターンのメンバーだ。
 江田光男さんは東京生まれ。創価大学の通信教育部で学んでいた時、両親が祖父母の介護のため、島根県の実家へ帰ることになった。悩んだが、自身も一緒に行くことにした。
 興味があったのは環境に関する仕事。だが、そうした求人はなかった。就職活動を続けた末に、ガソリンスタンドを経営する石油店から内定を得る。
 「知り合いのいない地で“自分は誰にも必要とされていないのでは”と悩む時期もありました。でも、男子部の先輩が『自分はどう地域に貢献するのかを先に考えた方が価値的では?』と言ってくれて」
 その心で働くと、苦手だった接客も楽しくなっていく。次第に、島根が好きになった。
 入社から8年。笑顔で働く江田さんの姿は今、在住する市のウェブサイトでも紹介され、市の広報に一役買っている。
 山崎良さんは、牧場の経営に携わるという夢を追って、神奈川県から島根に来た。
 だが、就職した牧場は、やがて経営が傾く。給料も遅配。生活が立ちゆかなくなり、悩んだ末、職場を辞した。
 夢の挫折に落ち込んだ。介護職の父に勧められ、准看護師の資格を取得。その後、特別養護老人ホームに再就職する。
 「前職のことが頭にあり、正直、収入の安定を最優先に考えた結果の選択でした」
 苦悩の中で、学会活動にも励んだ。会合や訪問激励で触れ合うメンバーも皆、長時間の勤務や、職場の人間関係などに悩みながら踏ん張っていた。
 「江田さんや、男子部の皆と励まし合ううちに、生活のためだけの仕事にしたくないと思うようになった。そういう働き方もできるけど、やっぱり仕事を楽しくしたい、成長への情熱も失いたくない、と」
 “日課”としての朝の勤行・唱題を、“勝つための祈り”に変えようと思った。今日はこの段取りで仕事を。あの人には笑顔であいさつを――具体的な目標を掲げて取り組む中で、やりがいが深まり、この仕事で良かったと思えてくる。「仕事に情熱を持ち、自分を磨きたい――どんな状況でも、この価値観を自分の軸に据えられること自体が、学会の薫陶のすごいところなのかもしれません」
 島根が地元の渡辺幸一さんは高校卒業後、バンドでのデビューを夢見て東京に出た。
 が、程なくバンドは解散。仕事を転々とし、生活も乱れた。男子部の先輩は、顔色が悪いといつも食事に誘ってくれた。
 2013年に帰郷を決めた。しばらくは何もやる気が起きなかったが、やがて、携帯電話の代理店に就職した。
 働きながら、東京で男子部の先輩が教えてくれたことを、よく思い出す。ある時の会合で、「職場に大嫌いな人がいる」と話すと、その場にいた先輩から言われた。「嫌いな、その人のことを祈ってみよう」と。
 「そんなの無理だと思ったけど、やってみると、嫌いな人の違った側面に気付けるようになりました。すると、人間関係の突破口が見えてきて、少し仕事が楽しくなって。この祈り方、今も続けています」
 会社の接客コンテストに出場し、県内で準優勝という結果を残すこともできた。
韓国の就職活動
 一方、夢だった仕事をつかみ取り、その後も現実の障壁に悩みながら奮闘している人も。
 韓国SGI(創価学会インタナショナル)女子部の朴昭禎さん(圏総合女子部長)は、韓国の大手テレビ局で、経済部記者として活躍している。
 高校の頃、メディアに関心を持った。大学卒業後に就職活動を。しかし、韓国は厳しい競争社会。「君には能力がない」と容赦なく言われた。約20社を受け、全て不採用となった時、つらくて家に引きこもった。
 女子部の先輩が会いに来てくれた。苦しい胸の内を聞いてくれた後、先輩は言った。
 「あなたは、何を目指してメディアを受けているの?」
 一瞬、面食らった。
 「社会に、正義を広げていきたいからです」
 先輩は、うなずいた。
 「採用試験が不合格だからといって、あなたの使命が不合格になったわけではないのよ」
 その言葉は、朴さんの脳裏から離れなかった。
 “そうだ。私は、使命を失ったわけではない――”
 「不採用にも必ず意味があると思えたんです。もし、すぐに合格していたら、有頂天になって、そこで成長が止まっていたかもしれませんから」
 その後、現在のテレビ局で新たな募集があった。以前よりも落ち着いて面接に臨めた。そして、願い続けた扉は開いた。
 働き始めてからも、幾つもの壁に直面した。社会にはいろいろな人がいて、「朴さんは怪しい宗教をやっている」と騒がれることもあった。
 だが、今の自分は、信心のおかげで存在している。「怪しい宗教なら、私の人生も怪しくなるはず。私の姿を見ていてください」と周囲に言い切った。
 多忙な毎日だが、女子部のリーダー、無窮花班(日本の白蓮グループ)の一員として、時間を作っては励ましに走る。
価値観の刷新
 両国の青年たちには、一つの共通点があった。それは、「視点を変えてくれる他者」が身近に存在していたことだ。彼らは創価学会の先輩・同志との関わりの中で、現実を別の視点から見るということを知った。
 仏法に「動執生疑」という言葉がある。「小さな法に執着した心を揺さぶり、より大きな価値観へ目を開かせる説法」という意味である。池田先生は「動執生疑とは、それまでの信念が大きく揺らぐことです。いわば既成の世界観が根底から打ち破られるのです。人々が安住している価値観を、劇的に打ち壊すこと」(『法華経の智慧』)だと語っている。
 周囲の挑戦の姿に触れ、自らの価値観を常に刷新し、行動をバージョンアップし続ける――この“変革の原理”によって、一人一人が、自分らしく社会と向き合っていくのが創価学会である。そして、新たな視点で日々の仕事に臨むからこそ、そこに新たな“楽しさ”も見えてくるのだ。
 注 内閣府「国民生活に関する世論調査」(平成28年7月)。18歳以上の6281人から有効回収。働く目的は「お金を得るため」53・2%、理想的な仕事(複数回答)は「収入が安定」60・9%、「自分にとって楽しい」57・6%、などの結果が得られている。
 感想・意見をお寄せくださいメール:g-w@seikyo-np.jpファクス:03-5360-9613

【先生のメッセージ】
◆シンポジウムへの池田先生のメッセージ
 「教育のための地球社会」へ 世界の大学との連帯を強く

 
シンポジウムが行われた会場の入り口。この地を周恩来総理は幾度も訪れた
シンポジウムが行われた会場の入り口。この地を周恩来総理は幾度も訪れた

 一、人類が直面する課題の打開へ英知を結集されゆく討議に、私は心より敬意と感謝を表するものであります。
 今回のテーマは、「平和」「分かち合い」「行動」と掲げられております。
 簡潔でありながら、環境問題、難民問題、テロや核拡散など、あまたの難題を抱える世界にあって、今一度、私たちが立ち返るべき規範が明確に示されているのではないでしょうか。

寛容と団結の智慧がここに

 一、私は、今、ここ広東の天地で生誕された孫中山(孫文)先生の不滅の宣言を思い起こしております。
 すなわち――「平和主義を持して、わが友邦とますます親睦を深め、中国を国際社会にて重視せられるものとなし、かつ、世界を漸次、大同に赴かしめんとするものである。順を追って進み、僥倖は願わない」と(伊地智善継・山口一郎監修『孫文選集第3巻』社会思想社刊)。
 大同の世、すなわち平和な地球社会という揺るぎなきビジョンに向かって、人類の良識と苦楽を分かち合いながら、断固として一歩また一歩、不撓不屈の行動によって世界史を前進せしめようとする烈々たる気概が伝わってきます。
 それは、この広州で夫妻として新たな出発をされた周恩来総理と鄧穎超先生が受け継がれた大精神でもあります。
 このシンポジウムは、こうした偉大な先人の「平和」の大志を現在に承継し、さらに実現へと近づけんとする集いであります。そして、未来の世代まで確固と信託しゆく高邁な大情熱に漲っております。
 まさしく、時を超えた崇高な「分かち合い」が、ここにあると、私は讃えたいのであります。
 一、貴国で翻訳され、集大成された仏典の中に、「四摂事」という徳目が説かれております。すなわち、共同体を栄えさせていくための四つの指標であります。
 第一に「布施」――人々に何かを与えゆくこと。励ましや希望の哲学を贈り、不安や恐れを取り除くことも含まれます。
 第二に「愛語」――思いやりのある言葉をかけること。
 第三に「利行」――他者のために行動すること。
 第四に「同事」――人々の中に入って共に働くこと。
 ここには、いかなる差異も包み込んでいく寛容の智慧とともに、いかなる試練にも屈しない団結の智慧が示されています。
 それは、悠久の中国の大地に脈々と流れ通ってきた伝統文化とも響き合っているといってよいでありましょう。

レジリエンスを高める伝統文化


 一、この5月、私は、貴国を代表する文豪の王蒙元文化相と、新たな対談集を発刊いたしました。
 タイトルは『未来に贈る人生哲学――文学と人間を見つめて』であります。
 王蒙先生は、2008年の「四川大地震」の際にも、中国の伝統文化の力が大きく発揮されたと指摘されております。一つは「逆境にあって抵抗する能力とその精神」、二つは「結束力」、三つは「仁愛(慈しみ)の心」であります。
 それは、「平和」「分かち合い」「行動」という本シンポジウムのテーマとも連動して、人類全体のレジリエンス(困難を乗り越える力)を高めゆく希望であるといえないでしょうか。
 こうした希望の光を、より強め、深め、結び合わせていく契機が、教育・文化の
次元の交流であると、私は思ってきました。  先日、中山大学南方学院において、光栄にも「自然との対話」の写真展を開催していただき、その準備に当たった日本側のスタッフが心より感銘し、感謝していたことがあります。
 先生方に温かく見守っていただく中、主体的に運営に当たってくださった学生の皆さん方の労を惜しまぬ献身であり、みずみずしい創意工夫であり、こまやかな心配りであります。

問題解決へのプラスの連鎖


 一、また今春、日本では、両国の国交正常化45周年を記念して、私どもの民主音楽協会(民音)の招聘で、中国国家京劇院の方々が2カ月にわたり、全国で52回の公演を行ってくださいました。
 「愛」と「正義」と「報恩」をテーマとした三大傑作が熱演され、学校コンサートに招かれた中学生たちを含め7万5000人に、忘れ得ぬ感動を贈ってくださったのです。
 周総理も大事にされた京劇には、「人間の善性」への確固たる信頼が脈打っており、国を超え、世代を超えて、魂の共鳴と啓発を広げずにはおかないのでありましょう。
 さらに、わが創価大学の伝統行事である、周総理ご夫妻を偲びつつ、平和友好への決意を新たにする「周桜」の観桜会は、中国の学生の皆さんも迎え、今年も有意義に行われました。
 一、ともあれ、一切の焦点は、青年であり、若人であります。
 私も本年の平和提言を、「希望の暁鐘 青年の大連帯」と題して展開いたしました。「青年の数だけ希望があり、未来がある」との信条からであります。
 そして、国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」が目指す“平和で公正かつ包摂的な社会”を実現するために、青年を中心とする「三つの柱」について論及いたしました。
 ①「同じ地球で共に生きる」との思いに立った連帯
 ②分断や格差の拡大を乗り越える社会の土壌づくり
 ③どんな困難に直面しても、状況を好転させる力――の三本柱であります。
 地域の課題にあっても、グローバルな脅威においても、青年を信じ、青年の力を引き出し、青年と共に行動を重ねていくところにこそ、問題解決へのプラスの連鎖が生まれていくことを、私は確信してやみません。
 その意味において、世界の大学の平和のネットワークがますます重要となっております。
 難民の支援にあっても、世界の大学が国連と連携して教育機会を少しでも拡大していく意義は、誠に大きいでしょう。
 わが創価大学も、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)と「難民高等教育プログラム」の協定を結び、今春から難民の留学生の受け入れの第一歩を踏み出したところです。
 一、今、私は、宋慶齢先生の言葉を思い起こしております。
 「私たちには多くの愛があり、その愛を遠く離れ、いまだ苦しみの中で過ごしている子どもたちに分け与えることができると、深く信じています。
 私たちが平和を勝ち取る闘争に身を捧げる中で、各国の父母たちにも手を差し伸べることができるでしょう。世界の全ての人々は、皆、子どもたちに平和で豊かな生活をさせてあげたいという同じ目標を目指していると、私は確信しているのです」と。
 ここに謳われている「人類の平和」と「世界の子どもたちの幸福」という悲願を、敬愛する先生方と分かち合い、「教育のための地球社会」という未来へ、さらに力強く行動しゆく決意を申し上げ、私のメッセージといたします。
 本日は、誠に誠にありがとうございます。改めて心より、厚く御礼申し上げます。謝謝!(大拍手)
【特集記事・教学・信仰体験など】

◆〈みんなで学ぶ教学~新会員教室~〉6 仏縁の拡大     妙法を語り、幸のスクラムを広げよう

   
マンガ・イラスト 逸見チエコ

 前回(5月6日付)は、「信行学の実践」の中でも、「自行」について確認しました。今回の「みんなで学ぶ教学」では、「化他行」である「仏縁の拡大」について学び、自他共の幸福を築くためのポイントを心に刻みます。
学会員は“仏の使い”
 ――悩んでいる友人に、初めて信心のことを語ってみました。
  
 素晴らしい! これまで学んできたとおり、「信行学」の「行」には、自身が法の功徳を得るために実践する「自行」と、他人に功徳を受けさせるために仏法を教える「化他行」があります。折伏・弘教をはじめ、友の幸せを願ってこの仏法のことを語っていく実践は、全て「化他行」に当たります。
 法華経には「能く竊かに一人の為にも、法華経の乃至一句を説かば、当に知るべし、是の人は則ち如来の使にして、如来に遣わされて、如来の事を行ず」(法華経357ページ)とあります。
 仏の使い(如来の使)として、仏の振る舞い(如来の事)を実践する最も尊い行為ですから、その功徳は計り知れません。
 「法華経を一字一句も唱え又人にも語り申さんものは教主釈尊の御使なり」(御書1121ページ)、「一句をも人にかたらん人は如来の使と見えたり」(同1448ページ)等、日蓮大聖人は御書の随所で妙法流布に励む人をたたえられています。
  
 ――友人の力になれたのかどうか、自信がありません。
  
 大丈夫。“苦しんでいる人を見捨てない!”“全ての人を救っていこう!”との誓いに立って対話に励むことが何より大切です。
 御書には、「一切衆生のさまざまな苦悩は、ことごとく日蓮一人の苦である」(同758ページ、通解)とあります。大聖人は全ての人々の苦しみを御自身の苦悩と受け止められ、皆の幸福を願って妙法を弘められました。
 弟子に対しても「日蓮と同じく法華経を弘むべきなり」(同903ページ)と、御自身と同じ決意に立って生き抜くように呼び掛けられています。

縁する友人に下種を


 ――信心の話をすることを「下種」と呼ぶことを教わりました。
  
 仏法では、仏が衆生を成仏へと導く過程を、「下種・調熟・得脱」と3段階に分けて説きます。“稲などの種を下ろし、成熟させ、収穫する過程”に譬えた言葉です。
 「下種」とは「種を下ろす(=植える)」ことで、人々に成仏の因となる妙法を説き聞かせることをいいます。
 「調熟」とは、成仏の因が衆生の生命のなかで育ち、成熟していくこと、「得脱」とは、仏の境涯を得ることを指します。
  
 ――分かりやすい譬えですね。
  
 大聖人は、成仏の根本の教えである法華経を「種」、仏を「植え手」、衆生を「田」に譬えて、この仏法は、田に種をまくように、衆生に成仏の根源の種子である妙法を語っていく「下種仏法」であると示されています。
 「仏種は縁に従って起る」(同1467ページ)――妙法を語ることは、相手の生命に内在する仏性(=仏になりうる可能性)を開く働き掛けとなるので、下種はとても尊い実践なのです。
 池田先生は呼び掛けています。
 「人の心は、他者との触れ合いという『縁』によって、大きく変わることができる。足取り軽く、友のもとへ行こう! 語ろう! 動けば、何かが変わる。直接、会えば心が近づく。誠実に語れば、一歩、強い絆が生まれる。気どらず、気負わず、誠心誠意の対話で、友の心を開拓していけばよいのだ」
仏性を信じ抜く対話

 ――対話の際、心掛けるべきことは何ですか?
  
 誰もが無限の可能性をもつと説くのが真の仏法の考え方ですから、どこまでも相手の仏性を信じ抜くことが大切です。
 もちろん、相手の反応はさまざまであり、時には反発されたり、無理解からの批判を受けることもあるかもしれません。しかし、一喜一憂する必要はありません。相手の反応がどうであれ、成仏の因となる教えを聞いた事実は厳然と相手の生命に刻まれます。
 「法華経を耳にふれぬれば是を種として必ず仏になるなり」(同552ページ)
 まいた種が、やがて芽生えるように、いつの日か妙法を受持する時が訪れることは間違いありません。
 大聖人は「力あらば一文一句なりともかたらせ給うべし」(同1361ページ)と仰せです。あなたにしか語れない人が必ずいます。どこまでも自分らしく、勇気を出して仏縁を結んでいきましょう。

放課後メモ
 「仏縁の拡大」については、次の書籍の中でも言及されています。
 ○…『御書の世界』第3巻「下種仏法」(聖教新聞社)
 ○…『御書と青年』190ページ(同)
 ○…『勝利の経典「御書」に学ぶ』第16巻65ページ(同) 

◆〈信仰体験〉 気鋭の建築家として設計事務所を経営

 【名古屋市中村区】「デザインとは、精神の原風景を探る行為」が信条の加藤吉宏さん(59)=岩塚支部、地区部長。建築設計事務所を設立して32年。
 

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