2017年6月2日(金)の聖教
2017年6月2日(金)の聖教
◆わが友に贈る
価値ある対話の鉄則は
相手の話を「聞く」。
相手を「敬う」。
相手から「学ぶ」。
交友録を楽しく綴ろう!
◆〈名字の言〉 2017年6月2日
アメリカ創価大学(SUA)を訪れると、まず圧倒されるのがキャンパスの美しさだ。豊かな自然や充実した施設はもちろん、教室や廊下など建物内も清掃が行き届いており、実にすがすがしい▼SUAの清掃を担当するスタッフについて、ハブキ学長に話を聞いた。一人一人が“与えられたことをこなしていればいい”という気持ちではなく、“何かプラスアルファをしていこう”という姿勢で、仕事に取り組んでくれているという▼かつてSUAの新入生歓迎レセプションが行われた折、学長のもとに、2人の清掃スタッフが駆け寄ってきた。「多くの学生が入ってきて、うれしいよ!」。教職員と同様、スタッフにも、学生を大切に思う心が息づいている。清掃を通して、SUAを支えることに、喜びを感じているのだ▼先日、行われた第13回卒業式。多くの卒業生が、両親、友人、教職員、そしてスタッフへの感謝を口にした。ある卒業生は、「普段の生活で、スタッフと接する機会は、ほとんどありませんでした。しかし、陰の献身が、最高の学習環境を支えてくれたのです」と▼支える人の「喜び」と支えられる人の「感謝」。心の共鳴が、美しいキャンパスを形づくっていた。学生を第一に思う創立者の心が生きていた。(芯)
◆〈寸鉄〉 2017年6月2日
「いよいよ道心堅固にし
て今度・仏になり給へ」
御聖訓。青年よ祈り勝て
◇
杉並よ好機は今!縦横無
尽に動き、語り捲れ。東京
凱歌の突破口を断固開け
◇
豊島女性の日。婦女一体
の輝きは太陽のごとく!
勝利即幸福の歴史を共に
◇
障害にぶつかる程強さを
増す―偉人。天才は努力
の異名。使命の地で勇戦
◇
少子化で人材の取り合い
の時代に―識者。ゆえに
心を込めて若芽を育てよ
◆社説 「パリ協定」実現のために 温暖化防止へ力合わせ身近な一歩
東京の気温が鹿児島・屋久島並みになる――このほど気象庁は全世界で地球温暖化対策が全く進まない場合のシミュレーション結果を公表。それによると、日本の年平均気温が21世紀末には、20世紀末と比べて4・5度も上がり、東京(15・4度)は現在の屋久島(19・4度)と同程度になるという。
先月下旬、アジア最大級の環境展が東京都内で開催され、公開ディスカッションが行われた。テーマは「パリ協定の実現をめざすエネルギー転換」。パリ協定とは、産業革命以前と比べた世界の平均気温の上昇を2度未満に抑える目標を掲げた国際枠組みのことで、昨年11月に発効し、日本も批准している。
討論会では、2度未満に抑える道は残されており、2050年に世界の温室効果ガスを40~70%削減(10年比)し、2100年には排出をゼロかマイナスにとの主張が。そのカギはエネルギー転換にあり、太陽光や風力などの自然エネルギーや原子力といった低炭素エネルギーからの供給を増やし、石油などの化石燃料に頼らないことの重要性を巡り、議論が交わされた。米国のパリ協定の去就にも注目が集まるが、いずれにせよ、地球温暖化対策は喫緊の課題である。
学会の会館では、健康面に十分配慮した上で、省エネ・節電の取り組みを行っている。具体的には、空調を適正に使用するため、各会場に室温計を置き、夏季は会合会場の室温は26度(事務所やロビーなどは28度)を目安に運用。また、最大電力を抑制するための「半開事前運転」を実施している。さらに、会合終了時の空調の半分停止「終了時半開運転」などを推進してきた。
会合参加者の健康と安全な運営が第一であることは言うまでもない。その上で、皆さんのご理解と、注意喚起の呼び掛けをぜひともお願いしたい。
池田先生は、環境提言「地球革命への挑戦」において、①地球環境問題の現状を知り、学ぶこと②持続可能な未来を目指し、生き方を見直すこと③問題解決のために、ともに立ち上がり、具体的な行動に踏み出すためのエンパワーメント(力を与える作業)――の三つの段階を踏まえ、総合的に押し進めることが大切と指摘している。
6月5日は「世界環境デー」。地球温暖化の危機が叫ばれて久しい。私たちは温暖化をはじめとする環境問題を改めて学び直し、ライフスタイルを振り返るとともに、身近な一歩へと行動を移し、積み重ねていきたい。
◆きょうの発心 師弟の天地を“広布のモデル”に2017年6月2日
御文 とにかくに法華経に身をまかせ信ぜさせ給へ、殿一人にかぎるべからず・信心をすすめ給いて過去の父母等をすくわせ給へ(上野殿御返事、1557ページ・編1182ページ)
通解 ともかくも法華経に身をまかせて信じていきなさい。あなた一人が信じるだけでなく、信心を深めて、過去の父母をはじめ一切衆生を救っていきなさい。
何があっても自行化他にわたる実践を貫く信心こそ、苦境を乗り越える鍵であると仰せです。
1997年(平成9年)11月18日、大阪ドームで行われる「第17回世界青年平和文化祭」を前に、自身が経営する会社が倒産の危機に直面しました。自宅を売却し、この御文を命に刻んで唱題に徹し、仕事と学会活動に挑みました。
文化祭を大成功で終えた4日後、「関西広布50周年開幕記念代表者会議」に参加。池田先生から「青年部、頑張りなさい!」と、何度も激励をいただき、“生涯、師と共に広布に生きよう”と決意しました。その後、会社を立て直し、師との原点から20年を迎える今、思う存分、活動に励むことのできる境涯になれました。
本年6月3日で、先生が東大阪会館(現・東大阪平和会館)を初訪問されてから49周年を迎えます。スローガン「師弟栄光の天地! 広布のモデル 東大阪池田県」を胸に、青年の心意気で同志の皆さまと全ての戦いに大勝利してまいります。 東大阪池田県総合長 森田宣弘
◆小説『新・人間革命』第30巻 雌伏の章 五十九 (6087)
奄美の女子部員が、フェリーで奄美大島の名瀬港を発ったのは、二月十五日の午後九時過ぎであった。
星々が、微笑むように夜空に輝いていた。
フェリーに十一時間揺られ、十六日朝、鹿児島に着き、空路、東京へ向かった。
羽田空港に到着したのは、午後一時過ぎであった。そこから、奄美と交流のある江戸川区を訪れ、同区の女子部との交歓会、セミナーに参加し、夜、遂に念願の創価女子会館の前に立ったのである。気温は摂氏二度。吐く息が白い。二月の平均気温が一五度を上回る奄美では、体験したことのない寒さである。しかし、皆の心は燃えていた。
山本伸一は、彼女たちが奄美大島を出発したことを聞くと、無事を祈念して唱題した。そして、南海の友には、東京の寒さは体にこたえるだろうと、温かいお汁粉を振る舞うように手配したのである。
創価女子会館でメンバーは、伸一の心尽くしのお汁粉に歓声をあげ、舌鼓を打った。
また、前年の五月に女子部長になった町野優子を中心に勤行を行い、誓いを果たした“勝利の青春”の喜びを嚙み締めた。さらに、会長の十条潔から、伸一の、奄美の同志への大きな期待を聞き、師との出会いに胸を躍らせるのであった。
翌十七日、午前中は、学会本部や聖教新聞社などを見学し、午後、貸し切りバスで、伸一のいる立川文化会館をめざした。
「奄美の女子部は、まだかね」
伸一は会館で、一行の到着を待ちながら、周囲の幹部に何度もこう尋ねた。
交通の便もよくない離島にあって、ハブにも注意しながら夜道を歩き、同志の激励に、仏法対話に取り組んできた女子部員の奮闘を思うと、早く励ましたくて、じっとしてはいられない思いにかられるのだ。
信心は、年齢でも立場でもない。広宣流布のために、健気に戦い、未来への門を開く人こそが、最も大切な創価の宝である――それが伸一の実感であり、信念であった。
【聖教ニュース】
◆中国・広州市の仲愷農業工程学院で自然との対話池田大作写真展
宋党委書記「“心のレンズ”で万物を写し、写真を用いて人類を結ぶ」
宋党委書記(左から6人目)らが出席した写真展の開幕式。テープカットの後の鑑賞会では「廖仲愷 何香凝記念館」の蔡瑞燕館長が作品の説明に当たった(広州市内で)
日中国交正常化45周年を祝賀する「自然との対話――池田大作写真展」が5月30日、中国広東省の省都・広州市の仲愷農業工程学院白雲キャンパスで開幕した(主催=同学院、中国人民対外友好協会、中日友好協会、創価学会、協力=広州市人民対外友好協会、創価大学北京事務所)。開幕式は、同学院の宋垚臻党委書記、向梅梅党委副書記、高岳侖元党委副書記、広東省社会科学院の温憲元元副院長、中山大学の鐘明華教授、広東外語外貿大学の韋立新教授をはじめ来賓、教職員、学生の代表ら150人が出席して盛大に行われた。引き続き、仲愷農業工程学院の学生団体「廖承志・池田大作研究会(廖池会)」主催の訪日報告会が開かれ、本年4月に研究のため創価大学を訪れた学生の代表が、交流の模様などについて語った。
夏を迎えた広州。
外ではセミの鳴き声が響き渡り、じっとしていても汗ばむほどだが、写真展の開幕式の会場は、それ以上に熱気を帯びていた。
「環境保護を訴え、世界平和を提唱される池田先生の写真展を、ついに本学で開催することができました!」
宋党委書記が誇らしげに語ると、大きな拍手が鳴り響いた。
――革命家の廖仲愷氏の名を冠する仲愷農業工程学院。氏は新中国建設の途上で倒れるが、その遺志を継いだ何香凝夫人らが、1927年に同学院の前身である「仲愷農工学校」を設立。以来、農業・工業分野に優れた成果を残す人材を輩出し続け、現在では、珠江を望む海珠キャンパス、緑豊かな白雲キャンパス、番禺区に研究用の農場を抱え、約2万人の学生が学ぶ総合大学へと発展している。
同学院と池田先生の縁は深い。先生は74年5月30日に中国を初訪問。この時は香港から徒歩で深圳に入り、広州から空路で北京へ。到着した先生を出迎えたのは、中日友好協会初代会長の廖承志氏だった。氏は廖仲愷氏の子息である。以来、二人は幾度も出会いを重ね、深い友誼の絆を結んだ。池田先生は第4次訪中(78年)の際、南京の廖仲愷氏夫妻の墓所で献花している。
仲愷農業工程学院は2009年に同学院初の「名誉教授」称号を池田先生・香峯子夫人に授章。10年に「廖承志・池田大作研究センター」を設立し、15年には学生団体の廖池会が結成されている。
【先生のメッセージ】
◆〈御書と歩む――池田先生が贈る指針〉66 どこまでも信心が根本
御文 ただ心こそ大切なれ、いかに日蓮いのり申すとも不信ならばぬれたる・ほくちに・火をうちかくるが・ごとくなるべし、はげみをなして強盛に信力をいだし給うべし(四条金吾殿御返事、1192ページ)
通解 ただ心こそ大切である。いかに日蓮が祈っても、あなた自身が不信ならば、濡れている火口に火を打ちかけるようなものである。勇んで強盛に信力を出しなさい。
同志への指針
我らには最強無敵の「法華経の兵法」がある。その真髄の力を発揮する極意は、「心こそ大切」の一点である。
妙法への大確信と師弟不二の勇気があれば、必ず祈りは成就する。困難な時こそ、互いに励まし合いながら、いよいよ強盛に信力を奮い起こすのだ。
共々に「絶対勝利の信心」で壁を破り、輝く歴史を創りゆこうではないか!
【特集記事・教学・信仰体験など】
◆〈アメリカ創価大学 第13期卒業生の話題〉
◆〈信仰体験〉 創価大学教育学部1期生の誇り 今春、小学校校長を退任
【和歌山県・かつらぎ町】3月下旬のある朝、藤本賀津雄さん(60)=かつらぎ支部、副圏長=は、いつものように、大阪狭山市内の小学校の校門前に立っていた。
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