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2017年2月20日 (月)

2017年2月20日(月)の聖教

2017年2月20日(月)の聖教

◆今週のことば

〝一は万の母〟なり。
春を呼ぶ声の響きで
一人一人に励ましを!
一人一人を味方に!
そこから希望の万波が。

◆名字の言


  映画「海賊とよばれた男」が好評だ。主人公のモデルは、出光興産の創業者・出光佐三氏。「人間尊重」という経営哲学も注目を集めている▼石油を扱うことが禁じられた戦後、氏が最初に本格的に手掛けた仕事は、畑違いのラジオの修理。「世間からはいわゆる『ラジオ屋』として見られる」と、本業ができないもどかしさを吐露している。だが同時に「これだけでも良い修業」と前向きに捉えた。そして、生活必需品の修繕は「新日本建設に偉大なる貢献をなす」と心に決めた(『人間尊重五十年』春秋社)▼北海道伊達市に、経営する料理店を不景気で手放した上、がんで胃を全摘したブロック長がいる。苦難のどん底で、彼は母を思った。夫を亡くした後、ミシン売りや布団綿の打ち直し、リヤカーでの廃品回収をし、女手一つで育ててくれた▼「どんなにつらかろうが、逃げちゃだめだぁ」「今いる場所が使命の天地だがらなぁ」。昔、母に言われた言葉を胸に、彼は奮起した。立て直した店は繁盛し、調理師会や飲食店組合の役員も務めた。その功績に厚生労働大臣賞も贈られた▼見えや気取りを捨てた人は、思いもしない力が出る。どんな仕事も、場所も、「これこそわが使命」と決めることから、偉業への道は開かれ始める。(鉄)

◆〈寸鉄〉 2017年2月20日
 

 「心は工なる画師の如く」
 御書。深き信心で人生は
 自在。青年よ大志を抱け
      ◇
 東京「荒川の日」45周年。
 常勝不敗の歴史は永遠!
 大拡大で本陣を牽引せよ
      ◇
 仲間と力が合わない間は
 本当の能力は出せない―
 詩聖。正と副の連携密に
      ◇
 「ながらスマホ」は事故の
 元。車や自転車の運転中、
 歩行中は厳禁。油断大敵
      ◇
 国連「世界社会正義の日」
 貧困・差別の根絶へ。我ら
 の語らいで共生の思潮を

◆社説   「縁」を大事に動き語ろう  誠実な対話が人生を豊かに彩る


 先週、列島各地で座談会が開催され、にぎやかな対話が広がった。
 いずこであれ、参加者は出身地や職種が異なり、年齢層も幅広い。まさしく、多様な人が集う座談会は、創価学会の特長の一つだ。
 「仏種は縁に従って起る」(御書1467ページ)との御文の通り、私たち一人一人が広げる「縁」によって、広布は大きく進む。
 埼玉に住む壮年も、多くの縁に触れて今月上旬、入会した。
 長年、診療放射線技師を務め、私立大学の医療技術学部教授として活躍した経歴を持つ。“退職後も、より多くの人に尽くしていこう”と考えていたところ、厚生労働省の指定難病であるパーキンソン病に襲われる。不条理な現実に、ショックは大きかった。
 一筋の光明を見いだしたのは、学会員である娘夫婦が勧めた聖教新聞だった。
 昨年4月に掲載された信仰体験で、長崎県島原市の壮年が、小児まひの後遺症に負けず、診療放射線技師として活躍する様子を知った。
 「たとえ病があっても、希望を抱いて生き抜いていきましょう」。この島原の壮年や、都内在住の娘など、多くの同志の励ましを受けて、昨年秋の教学部任用試験(仏法入門)に合格。
 「多くの方が、わがことのように応援してくださいました。さらに、信心の道を歩む覚悟です」と語り、このたびの入会となった。
 対話において、多くを語れない時もあろう。相手が話を聞いてくれない時もあるかもしれない。それでも、挑戦する姿勢を持ち続ければ、折り重なった仏縁は、必ず芽を出す。花開く。
 かつて池田先生はつづった。
 「人の心は、他者との触れ合いという『縁』によって、大きく変わることができる。足取り軽く、友のもとへ行こう! 語ろう! 動けば、何かが変わる。直接、会えば心が近づく。誠実に語れば、一歩、強い絆が生まれる。気どらず、気負わず、誠心誠意の対話で、友の心を開拓していけばよいのだ」
 今月、皆で学び合った座談会拝読御書の「妙一尼御前御消息」には、「冬は必ず春となる」(同1253ページ)と仰せである。
 苦境にありながら、けなげに信心を貫く婦人に、日蓮大聖人が心からの励ましを送ったように、友の幸せを心から祈り、誠実に語っていきたい。
 一つ一つの小さな縁を大切にしながら。

◆きょうの発心  題目を唱え抜き、苦難に打ち勝つ2017年2月20日

御文
 ただ世間の留難来るとも・とりあへ給うべからず、賢人・聖人も此の事はのがれず、ただ女房と酒うちのみて南無妙法蓮華経と・となへ給へ(四条金吾殿御返事、1143ページ・編880ページ)
通解 ただ、世間の種々の難が襲ってきても、とりあってはいけない。賢人や聖人であっても、このことは逃れられないからである。(世間の難の最中にあっては)ただ女房と酒を飲み、南無妙法蓮華経と唱えていきなさい。

 難と直面しても、身近な善友と励まし合いながら、題目を唱え抜きなさいと仰せです。  1960年(昭和35年)、池田先生が会長に就任された翌月、私が7歳の時に一家で入会。家族で数々の功徳を受けました。
 2003年(平成15年)、妻が更年期障害によるうつ病を発症。腹を決めて唱題を重ねた時、良き医師に巡り合い、妻は薄紙をはぐように良くなり、3年間で完治できました。  現在は、夫婦で報恩感謝の唱題を続け、何事にも前向きに挑戦しています。
 入会から56年、師匠から薫陶を受け、良き先輩・同志に恵まれながら、常に学会と共に歩んでこられたことに感謝は尽きません。
 先生が示された「世界で最初の広宣流布の地帯に!」との指針を胸に、青年を先頭に題目第一・団結第一の勇気の行動で、沖縄世界県から「世界に輝く宝島」を築いてまいります。   沖縄世界県長 宮城吉孝

◆小説『新・人間革命』第30巻 大山の章  四十一

 
                                                                                                                                                 

 県長会のメンバーは、十条潔の説明で、山本伸一が会長辞任を決意した理由はわかったが、心の整理がつかなかった。
 十条は話を続けた。
 「先生は、この際、創価学会の会長だけでなく、法華講総講頭の辞任も宗門に申し出られました。こちらの方は、宗門との間に生じた問題の一切の責任を負われてのことです。
 先生が会長を辞められるというと、どうしても、私たちは悲しみが先に立ってしまう。しかし、大切なことは、先生の決断を、その心を、しっかりと受けとめ、未来に向かい、明るくスタートすることではないかと思う。
 力のない私たちではあるが、これから力を合わせて、『先生。ご安心ください』と言える創価学会をつくることが、弟子の道ではないだろうか!
 なお、今後の流れとしては、先生の勇退のお話を受けて、本日、午後から総務会を開催し、勇退が受理されたあと、記者会見を開き、正式発表となる予定であります」
 彼の話は終わった。拍手が起こることはなかった。婦人の多くは、目を赤く腫らしていた。虚ろな目で天井を見上げる壮年もいた。怒りのこもった目で一点を凝視し、ぎゅっと唇を嚙み締める青年幹部もいた。
 その時、伸一が会場に姿を現した。
 「先生!」
 いっせいに声があがった。
 彼は、悠然と歩みを運びながら、大きな声で言った。
 「ドラマだ! 面白いじゃないか! 広宣流布は、波瀾万丈の戦いだ」
 皆と一緒に題目を三唱し、テーブルを前にして椅子に座ると、参加者の顔に視線を注いだ。皆、固唾をのんで、伸一の言葉を待った。
 「既に話があった通りです。何も心配はいりません。私は、私の立場で戦い続けます。広宣流布の戦いに終わりなどない。私は、戸田先生の弟子なんだから!」
 彼は、烈風に勇み立つ師子であった。創価の師弟の誇りは、勇気となって燃え輝く。 
 県長会のメンバーは、十条潔の説明で、山本伸一が会長辞任を決意した理由はわかったが、心の整理がつかなかった。
 十条は話を続けた。
 「先生は、この際、創価学会の会長だけでなく、法華講総講頭の辞任も宗門に申し出られました。こちらの方は、宗門との間に生じた問題の一切の責任を負われてのことです。
 先生が会長を辞められるというと、どうしても、私たちは悲しみが先に立ってしまう。しかし、大切なことは、先生の決断を、その心を、しっかりと受けとめ、未来に向かい、明るくスタートすることではないかと思う。
 力のない私たちではあるが、これから力を合わせて、『先生。ご安心ください』と言える創価学会をつくることが、弟子の道ではないだろうか!
 なお、今後の流れとしては、先生の勇退のお話を受けて、本日、午後から総務会を開催し、勇退が受理されたあと、記者会見を開き、正式発表となる予定であります」
 彼の話は終わった。拍手が起こることはなかった。婦人の多くは、目を赤く腫らしていた。虚ろな目で天井を見上げる壮年もいた。怒りのこもった目で一点を凝視し、ぎゅっと唇を嚙み締める青年幹部もいた。
 その時、伸一が会場に姿を現した。
 「先生!」
 いっせいに声があがった。
 彼は、悠然と歩みを運びながら、大きな声で言った。
 「ドラマだ! 面白いじゃないか! 広宣流布は、波瀾万丈の戦いだ」
 皆と一緒に題目を三唱し、テーブルを前にして椅子に座ると、参加者の顔に視線を注いだ。皆、固唾をのんで、伸一の言葉を待った。
 「既に話があった通りです。何も心配はいりません。私は、私の立場で戦い続けます。広宣流布の戦いに終わりなどない。私は、戸田先生の弟子なんだから!」
 彼は、烈風に勇み立つ師子であった。創価の師弟の誇りは、勇気となって燃え輝く。

【聖教ニュース】

◆白蓮グループが幸福の拡大へ勇気の行進! 
 池田先生がメッセージ 各地で朗らかに入卒式

さわやかな広布の誓いに包まれた第2総東京の入卒式。半田副女子部長、倉島白蓮グループ書記長が登壇した(立川文化会館で)
さわやかな広布の誓いに包まれた第2総東京の入卒式。半田副女子部長、倉島白蓮グループ書記長が登壇した(立川文化会館で)

 誓いの青春を歩む白蓮グループの15・16期入卒式が、各地で朗らかに行われている。
 これには、池田大作先生ご夫妻がメッセージを贈り祝福。新たな幸福拡大の門を開く勇気の行進をと望んだ。
 第2総東京は19日、立川文化会館で。
 15期の阿部優華さんが誠実な振る舞いで、周囲に信頼の輪を広げる喜びを語った。
 新任の古川第2総東京委員長は「師の万感の励ましを胸に、幸福の大道を真っすぐに歩み抜こう」と強調。井上同女子部長は、対話の力で広布の未来を開きゆく一人一人にと訴えた。杉本総合婦人部長が、同志に尽くす誉れの青春を貫き、福徳あふれる人生の土台をと述べた。
 総埼玉は同日、「華陽姉妹総会」の意義を込め、埼玉平和会館でにぎやかに。
 加藤関東女子部長の話の後、15期の坂本爽夏さんが白蓮の友と励まし合い、弘教を実らせた様子を報告した。
 新本総埼玉委員長に続き、新任の栗和田同女子部長は“鉄桶の団結”で仏縁と人材の拡大をと語った。
 清水女子部長が「師と共に、青春勝利の道を悔いなく歩もう」と念願。大高関東婦人部長が励ました。
 総千葉の友は同日、千葉文化会館で。
 飯坂関東副総合女子部長、佐藤総千葉女子部長の後、15期を代表して森田さゆりさんが白蓮グループでの薫陶を胸に、広布にまい進する決意を述べた。16期の飯室穂の佳さんが弘教を達成した喜びを発表。山本総千葉委員長に続き、大串委員長が、「今いる場所で友情と信頼のスクラムを一段と広げよう」と呼び掛けた。川浪総千葉婦人部長がメンバーの活躍をたたえた。
 名古屋市の中部池田記念会館には同日、中部の友が集った。
 15期の横井愛奈さんは、自他共の幸福を強く祈り、学会活動に走る中で先月、御本尊流布を果たした喜びを。16期の柴田麻衣さんは、勝利の実証を示しゆく決意を述べた。
 吉川中部委員長は、「信行学の実践に挑み抜き、一人一人が自身の“幸福の門”を開いていこう」と訴えた。松波同女子部長、大串同婦人部書記長が使命の「この道」を誇り高く歩む友を激励した。

◆鼓笛隊 創価グランエスペランサ マーチング全国大会で金賞 
 ジュニアチームは銀賞

創価グランエスペランサの優美な舞(神奈川県民ホールで)
創価グランエスペランサの優美な舞(神奈川県民ホールで)

 第44回「マーチングバンド全国大会カラーガード部門」(主催=日本マーチングバンド協会)が19日、神奈川県民ホールで開催。鼓笛隊の創価グランエスペランサ(信平里香団長)が一般の部に出演し、13回連続の「金賞」に輝いた。同大会のジュニアの部には創価グランエスペランサ・ジュニア(藤井純子ユニット長)も出場。「銀賞」を受賞した。
 創価グランエスペランサの演技のテーマは「Reflection」。その物語は、鏡のような湖面に映し出された“以前の自分”から始まっていく。
 小さな境涯を打ち破ろうと自身を見つめ、努力を重ねる女性。その中で生命が磨かれ、励まされる側から優しく周囲を照らす存在へと成長していく姿を見事に描いた。
 メンバーは、勉学や仕事、練習など全てに挑戦し抜いた。
 昨年、チームの輪に加わった柳瀬美和さん(高校1年)。仲間たちに追い付くため、懸命に努力したが、勉強との両立に悩んだ。
 全てに勝って当日を迎えようと奮起。国語の試験ではクラス1位となり、大会には2人の友人が応援に駆け付けてくれた。柳瀬さんは「自身の振る舞いで人々を励ます最高の生き方を学べました」と笑顔がはじけた。
 見る人に勇気と希望を送る鼓笛隊の使命を皆が共有し、団結のステージを披露した同チーム。信平団長は固く誓う。「全員が奮闘し、常勝の基盤を築くことができました。新たなる10年を目指して前進していきます」
 大会に初出場した創価グランエスペランサ・ジュニアは「Brave of light――希望の翼」と題して、勇気の光を輝かせながら、未来へと羽ばたく決意を表現した。
 藤井ユニット長は、「何のために舞うのかとの目的観を一人一人が持ち、全ての実力を発揮できました」と誇らかに語った。

【先生のメッセージ・特集記事】

◆〈座談会 栄光の峰をめざして〉9 “新しい力”が“新しい拡大”の原動力 
 一人を大切に訪問・激励を
 活動の中で日々御書を拝す
 
求道の心光るドイツでの「欧州教学研修会」(1月)
求道の心光るドイツでの「欧州教学研修会」(1月)

 永石 今、日本中、世界中で、新入会の方々や、教学試験を契機に立ち上がった方々が、目覚ましい活躍をされていますね。“新しい力”が“新しい拡大”の原動力になっていると実感します。  
 志賀 男子部でも、各地で新たな創価班・牙城会大学校生が陸続と誕生し、拡大の先頭に立って奮闘しています。  
 清水 全国各地でロマン総会を大成功で開催することができ、女子部でも、華陽姉妹の新たなスクラムが大きく広がっています。

“万人が仏”の精神


 原田 思えば、あの「二月闘争」で活躍したのも、入会まもない同志をはじめ、「新しい力」でした。
 池田先生はこう述懐されています。「『新しい人』『新しい力』による『新しい対話』が、爆発的に広がった。まさに地涌の底力によって、壁は破られ、『新しい歴史』の扉が開かれたのである」と。  
 長谷川 先生は、どこまでも「新しい人」の可能性を信じ、自ら広布の最前線に飛び込んで、一人一人に励ましを送られました。「新しい人」を見つけ、育て、「新しい力」を結集したところが発展する――これが、いつの時代も変わらない「勝利の方程式」です。  原田 そして先生は、一人一人の「功徳の体験」「苦悩を乗り越えた実証」を大切にされました。広布の戦いの中で、功徳の花が大きく開き、その歓喜の波動が、さらに皆に確信と力を与えたのです。私たちも、「全員を勝利者に」との思いで訪問・激励に徹していきたい。  
 志賀 私自身、会合等で全国各地を訪れる際も、何とか時間をつくって、「一対一」の激励ができるように心掛けています。
 清水 各地の女子部のロマン総会でも、「一対一」の対話、“婦女一体”の励ましが、大結集につながりました。  
 永石 仕事や体調などの理由で、思うように会合に参加できない方もいらっしゃいます。そうしたお一人お一人に、こまやかに心を配り、こちらから足を運んで声を掛け、心を通わせていくことが大切ですね。
 長谷川 友を思う誠実な声、真剣な声が、一人を勇気づけ、そこから新たな希望のスクラムが広がります。真心を込めて、一軒一軒訪れ、一人一人とじっくりと対話する。この地道な訪問・激励によって、今日の世界広布の大潮流は生まれました。
 原田 小説『新・人間革命』「大山」の章では、障魔の嵐の中、家庭訪問や個人指導を大切にされた真情が綴られています。
 「何があろうと、いかなる立場になろうと、私は尊き学会員を励まし続ける。庶民と共にどこまでも歩み続ける」「一人の人を大切にし、守り励ますことも、世界平和の建設も、同じ原点をもつ。万人が等しく『仏』であるとの、仏法の哲理と慈悲から生じる実践にほかならないからだ」と。
 この峻厳な精神を胸に、私たちは、新たな広布の扉を開いていきたい。

「師子王の心」こそ

 永石 「教学の日」に当たる26・27日には、各地で「御書講義」が行われます。今回、研鑽するのは「佐渡御書」です。   
 志賀 日蓮大聖人は、佐渡流罪の法難の中にあって、厳然と叫ばれました。「悪王の正法を破るに邪法の僧等が方人をなして智者を失はん時は師子王の如くなる心をもてる者必ず仏になるべし例せば日蓮が如し」(御書957ページ)と。  
 長谷川 いかなる苦難の嵐が立ちはだかろうと、「師子王の心」を持って一人立つ。この負けじ魂の勇者こそが、「必ず仏になるべし」との御断言です。  
 原田 池田先生は、「『佐渡御書』は、いわば『創価学会の御書』と申し上げても、過言ではありません」と語られています。「大聖人が、燃え上がる正義の炎で綴り遺され、弟子たちの心に打ち込まれたこの御書を、学会の三代の師弟は不惜身命の信心で、色読してきたからです」と。
 長谷川 恩師・戸田先生の会長就任の直前にも、池田先生は「佐渡御書」をあらためて拝し、日記に御文を綴られています。そして、「私にとって、『佐渡御書』とは、恩師とともに拝して逆境を乗り越えた『師弟勝利の御書』」と述懐されています。 
 原田 「偉大な師弟の道を、師子王の心で語り抜いていく、一対一の正義の対話。ここに『佐渡御書』の実践があります」とも先生は語られています。御書講義では、この「師子王の心」を拝し、新たな前進を誓い合う場にしていきたいと思います。

世界中で仏法研鑽


 清水 本年は、御書発刊から65周年の佳節でもあります。今や世界中で御書を研鑽する時代を迎えました。御書の翻訳・出版は、英語、中国語、スペイン語、韓国語、フランス語、ドイツ語など、10言語以上に及んでいます。  
 永石 先日も、「欧州教学研修会」や「北米・オセアニア教学研修会」が行われましたね。今日の世界192カ国・地域に広がった創価の連帯は、御書根本の実践によって築かれたものです。 
 原田 池田先生は語られています。「御書を拝せば聡明になる。心が美しくなる。その一文字一文字は、大聖人の師子吼であられる。無限の勇気と慈悲が込められている。毎日、一文でも、一節でもいい。声に出して拝読し、生命に刻みつけていくことだ」と。学会の教学は、実践の教学です。私たちは日々、活動の中で御書を拝しながら、自身の境涯を大きく開き、前進してまいりたい。

◆インタビュー スペイン社会の宗教と仏教

   
人と人とを結び、社会に貢献しゆく、バルセロナのSGIメンバーが笑顔に満ちて(昨年12月17日、同市内で)
人と人とを結び、社会に貢献しゆく、バルセロナのSGIメンバーが笑顔に満ちて(昨年12月17日、同市内で)

 世界広布新時代を迎えた今、仏法を実践するメンバーが世界各地で増えている。新入会者が続々と誕生している国の一つが、欧州スペイン。その背景にある社会状況、また宗教が置かれている現状について、2人の識者に聞いた。(聞き手=金田陽介記者)
国立ラ・ラグーナ大学 ディアス・デ・ベラスコ教授/求められる自己発見の道
 ――スペインでは、宗教の多様化が進んでいるそうですね。
 
 ベラスコ教授 フランコの独裁政権が終わった1975年以降、信仰される宗教の多様化が、短期間で急激に進みました。78年に制定された憲法では、宗教の自由が明記されました。
 そうした急な変化が起こると、普通はいろいろな問題が起こってくるものです。しかし、スペインでは大きな問題が起こりませんでした。独裁政権のもとでカトリックが「国教」とされていたので、その後の多様化の流れを、良いことだと考える社会の空気があったのでしょう。
 また、スペインに来た移民が、そのまま彼らの宗教を維持していったという意味では、移民の存在も宗教多様化を実現する一つの要因になっているといえます。
 
 ――仏教を実践する人も増えていると伺っています。
 
 教授 特徴的なのは、スペインでは仏教に対する偏見が、あまりなかったということでしょう。仏教を信仰する人に対して、周囲の反応が良い場合が多いのだと思います。仏教を実践する人は自身の内面を見つめ、深める人間だと見られるからです。
 また、例えば近所に仏教施設などがある場合、近隣の人がそれに対して文句を言ったり不快に感じたりということもあまりないようです。仏教徒は他者に対して無理に信仰を押し付けるのではなく、相手に尊敬の心を持ち、自分の振る舞いで手本を示していく姿勢があると認識されているからです。
 私の近著である『スペインにおける仏教』(2013年)には、SGIのことも紹介しています。SGIの会館が、非常に社会に開かれていることなどについて書きました。
 
 ――教授がSGIを知ったきっかけは?
 
 教授 実は、SGIについては、子どもの頃から知っていました。父が国際法学の教授をしていた関係で、英訳された池田SGI会長の著作や、SGIの関連の書物が家にあったのです。そうした家庭環境から、私は歴史や宗教に興味を持つようになりました。
 
 ――世界各地で、特に若者の「宗教離れ」が進んでいることを耳にします。
 
 教授 宗教社会学者の見地から言えば、宗教とは、何千年もかけて築き上げられてきた「自己を知るツール」であるといえます。
 今、スペインでは一つの傾向として、“伝統的な宗教”からは離れたとしても、自己を知る道としての思想や哲学を求める人は増えている、ということがあります。
 若者もそうでしょう。以前の時代とは違い、宗教の多様化が進むにつれて、若者も“自分の宗教性”を探しています。宗教離れといっても、本質はそういうことではないでしょうか。
 
 ――教授は、法華経と日蓮仏法が、他宗教との調和を可能にする普遍的価値をもつということを語られています。
 
 教授 普遍的な信仰とは、信仰したい人が自由にアクセスできるということでもあります。
 仏教は、その始まりである釈尊のメッセージ自体が普遍的、つまり、あらゆる人に対して向けられたものであるという特徴があります。釈尊のメッセージは、特定の閉じたグループに宛てられたものではなかった。男女、皮膚の色、どんな生まれの人に対しても向けられたものです。そのメッセージは今も、あらゆる人に届く可能性があるのです。
 だからこそ、仏教はアジアから世界各地に広がっているのでしょう。そういう意味でSGIは、宗教と宗教、人と人との懸け橋としての役割を果たしうると思います。
スペイン宗教多様性オブザーバー プエルト・ガルシア・オルティス事務局長/正しい情報届ける工夫を
 ――貴団体の活動内容を教えてください。
 
 ガルシア事務局長 スペイン法務省宗教局などの後援を受けて、カトリック以外の宗教の社会的立場や状況を調査している機関です。多様な宗教団体やその信仰者が、自由に宗教活動を行えるようにすることを目的とした団体です。
 もちろん「宗教の自由」は法律に定められていますが、今も社会に十分に理解されていない宗教があったり、カトリック以外は外国人や移民のみが信仰している宗教だという偏見もあります。
 そうした状況に対して、私たちは社会に各宗教の情報を提供し、宗教団体と、行政や企業などとの橋渡しを行っているのです。
 6カ月ごとに各宗教団体のデータを整備し、情報誌やウェブサイトで発信しています。おかげさまでスペインSGIについても、カプート理事長はじめ皆さまのご協力により、充実した情報収集・発信ができています。
 
 ――スペイン社会での宗教多様化の現状をどう見ていますか?
 
 事務局長 各宗教の「認知度」という意味では、ここ数年で急激に進んでいますね。中でも仏教の認知度は高く、また社会に広く受け入れられていると思います。
 当機関では、昨年は100件くらいの問い合わせや要望をいただきました。学校などから「宗教について解説する講座を開いてほしい」などという問い合わせを受けることも増えています。多様な宗教について知っていかねばならないという認識が、社会に広がってきているのです。
 
 ――他にはどんな問い合わせが?
 
 事務局長 例えば、老人ホームから、「イスラム教の入所者が亡くなった際、埋葬はどうすればいいのか」というもの。学校から、「あまり世間に良いイメージを与えていない宗教団体の子がいじめを受けているが、どうすればいいか」という相談。また市などの自治体から、「ある宗教団体の記念日の会合に招待されているが、その記念日の重要性とは」などという質問もあります。
 カトリックに関することであれば、皆、一般教養として知識を持っています。ですが、他の宗教だと、まだまだ、そうではない状況があるのです。
 
 ――社会が宗教の情報を求めるようになっているのですね。
 
 事務局長 最近、特に感じるのは、若者層への情報提供に力を注がねばならないということです。今の若者は、ほとんどの人がSNSから情報を得ており、そこから自分たちなりの世界観をつくっています。ここで重要なのは、それらの情報が、どこまで正しい情報源に基づいているかということでしょう。
 若者に対しては、正しい情報を届けようと思っても、大人からの一律の発信では、反応してもらえない。例えばSNSを使ったり、若者の尊敬する人を通して情報発信したりしながら、若者に正しい情報を届ける工夫を重ねていきたいと思っています。
 
 ――宗教団体の側に、何かできることは?
 
 事務局長 SGIのように、宗教団体から平和構築への新しい知恵を発信していただけることで、私たちの活動の視野も広がっていきます。
 それぞれの宗教団体が、自分たちだけが考える「正しさ」に固執していると、社会と断絶してしまい、社会に貢献することも、認知されることもなくなると思います。そうした枠にとらわれず、社会に役立っていく行動が大事なのではないでしょうか。
 また、多様な宗教団体が社会に受け入れられ、人々の生き方の多様性を実現する役目を果たしていくために、宗教団体が政治に積極的に声を上げていくことも大切だと思っています。

【信仰体験】

◆〈世界の機関紙・誌から〉 アメリカSGI マイケル・ソムサンさん 

©Finisher Pix

 あの悲劇的な事件が起きたのは1995年のことでした。
 当時、私は25歳で、テキサス州フォート・フッドの米軍基地で中尉を務めていました。ある晩、私は愛犬を自宅――。

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