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2017年2月25日 (土)

2017年2月25日(土)の聖教

2017年2月25日(土)の聖教

◆わが友に贈る


さあ二月闘争の
総仕上げの拡大を!
激しい寒暖差に注意し
健康第一、唱題第一で
新たな歴史を築こう!

◆名字の言


  球春到来。プロ野球のオープン戦がきょうから始まる。各チームとも、レギュラー陣の活躍とともに、新戦力の台頭に期待が集まる▼プロ球団に選ばれた選手たちだ。入団当初の実力差は紙一重。では、何によって差が生じるのか。監督時代、名将といわれた解説者の野村克也氏によると、その決め手は「感性」という。感じる力が優れている選手は、相手の動き、試合の流れなど、わずかな変化でも気付き、対応する。修正能力にたけ、同じ失敗を繰り返さない。だから伸びる▼この「感性」をはかるのに、実は、氏が最も重視したのは「親を大事にしているかどうか」だった。恩人への感謝。それこそが「感じる心の根っこ」であると(『師弟』講談社、共著)▼御書に「知恩をもて最とし報恩をもて前とす」(491ページ)と。感謝の人は強い。“今の自分があるのは誰のおかげか”。人生の師、肉親、同志……。祈り、励まし、支えてくれた存在を強く思えば、不安や孤独は消える。勇気が湧き上がる。絶対に負けない▼モバイルSTBで、東北楽天の新人・池田隆英投手の一家の番組を視聴し、胸が熱くなった。映し出された投手愛用のグラブに、「親孝行」の文字の刺しゅうが。この「感謝の心」で戦う青年の未来が楽しみだ。(誠)

◆〈寸鉄〉 2017年2月25日

 会長との出会いから謙虚
 さを教わった―元総長。
 「人の振舞」に仏法の真髄
      ◇
 誠実に努力をすれば必ず
 心は通じる―戸田先生。
 日々の爽やかな挨拶から
      ◇
 わたしたちは正義のため
 に生まれた―哲人。破邪
 顕正の叫びで時代動かせ
      ◇
 高校生8割、授業以外の
 過ごし方はスマホと。宝
 の青春。賢き向上の道を
      ◇
 「私は大丈夫」と思う人ほ
 ど詐欺被害に―心理学者
 小さな油断こそ落とし穴

◆小説『新・人間革命』第30巻 大山の章  四十六



 十条潔は、緊張した面持ちで新会長としての抱負を語った。
 「山本第三代会長の後を受けまして、新しい制度による出発となりました。これまでに山本会長は、学会の運営は皆で行っていけるように、十分に指導してくださいました。これからも、学会の進み方に変わりはありません。誠に大任ですが、決意を新たにし、この任を全うしていきたいと考えております。
 今後は二十一世紀をめざし、五年単位の展望で前進してまいります。特に最初の五年は人材の育成に力を注いでいく所存です。そして、二度と戦争を起こさせない、社会の安定した平和勢力に、学会を育てていきたいと思っております」
 そこに、山本伸一が到着した。
 彼は、記者たちに笑顔を向け、「大変にお疲れさまです」と言って礼をし、十条にも会釈して隣に座った。
 すぐに、「現在の心境と会長勇退の理由をお聞かせください」との質問が飛んだ。
 「大きな荷物を下ろしてホッとした気持ちです。ただし、新しい会長中心の体制、これからの前進を見守るという意味では、また新しい荷物を背負ったような気持ちもいたします。ゆっくり休ませてくれないんですよ」
 彼の言葉に、どっと笑いが起こった。どことなく重たかった空気が一変し、十条の顔にも笑みが広がった。伸一は、新体制の出発を明るいものにしたかったのである。
 ユーモアは暗雲を吹き払う。
 彼は、話を続けた。
 「既に説明もあったと思いますが、会長を辞任しようと思った最大の理由は、足かけ二十年という歳月を、一人で最高責任者をしていることは長すぎると判断したことです。以前から、後進に道を譲ることで、新しい活気に満ちた創造もなされると考えてきました。
 また、疲れもたまっています。しかし、私は五十一歳であり、今ならば、まだ皆を見守りながら、応援していくことができます」
 人生は、闘争の連続であるといえよう。

【聖教ニュース】

◆池田先生と環境学者ヴァイツゼッカー博士の対談集
 「地球革命への挑戦」イタリア語版が発刊 
 「豊かさ」の価値観を問い直す
 “貪欲”を超え“他者に尽くす生き方”を

            
初めての出会いを喜び合うヴァイツゼッカー博士(右端)と池田先生(2010年3月、東京・八王子市の創価大学で)
初めての出会いを喜び合うヴァイツゼッカー博士(右端)と池田先生(2010年3月、東京・八王子市の創価大学で)

 世界的な環境学者のエルンスト・U・フォン・ヴァイツゼッカー博士と池田大作先生の対談集『地球革命への挑戦――人間と環境を語る』のイタリア語版が、同国最大手のメディアグループ「モンダドーリグループ」のピエメ出版社から発刊された。同語版のタイトルは“大量消費からの脱却”を意味する『La gioia del meno』。日本語版、英語版、ドイツ語版に続く4言語目の刊行となる。
 ヴァイツゼッカー博士は、ドイツ・カッセル大学学長、国連科学技術センター所長などを歴任。現在は世界的なシンクタンク「ローマクラブ」の共同会長を務める。
 博士と池田先生との出会いは、2010年3月。以来、書簡などを通じて語らいを重ね、14年に対談集の日本語版が発刊された。
 対談集では、消費による豊かさばかりを追い求めてきた現代社会の在り方に警鐘を鳴らし、豊かさ、幸福とは何かについて、価値観を問い直す必要があることを指摘。
 資源浪費型社会から低炭素・循環型社会へと転換する必要性などを訴える博士に対し、池田先生は「貪欲」を乗り越え、他者に尽くす中で「自他共の喜び」を得るとの仏法の知見を紹介する。
 とりわけ二人は、宗教の重要性に着目。博士が「人間が宗教性から離れていってしまうことは、『節約』や『充足』という価値観を捨て去ってしまうこと」だと述べると、池田先生は「『節約』や『充足』といった価値観を、より社会に定着させていくために、宗教が十分な役割を果たしていくことが求められる」と応じている。
 「持続可能な地球社会」の構築のために、示唆にあふれた一書が世界に反響を広げている。

【先生のメッセージ・特集記事】 
                        

◆〈グローバルウオッチ〉 若者と希望 インタビュー 京都大学 こころの未来研究センター 広井良典教授
 
 現代社会の課題と向き合う「グローバルウオッチ」。若者が希望を持てる社会を構築していくために、今、哲学・宗教に求められているものは何か。

◆〈スタートライン〉 医師・作家 鎌田實さん   
「高齢社会」では“外向きの生き方”がより価値をもつ

 生きる上で、「不安」は尽きない。それを取り払うのは、「言葉の力」だと強調する医師がいる。諏訪中央病院名誉院長で、コメンテーターとしてメディアなどでも活躍する鎌田實さん。長年、医療に携わりながら、その経験から紡ぎ出した「がんばらない」「1%の力」などのキーワードを本に著し、数々のベストセラーを生んできた。今回は、近著のキーワード「遊行」に込めた思いとともに、「医療と言葉」「若者とコミュニケーション」といったテーマを中心に話を聞いた。
 ――医療現場で実感してきたのは、治療における言葉のもつ力だった。
  
 内科と外科を立て分ける時に、「外科はメスで治療する」「内科は薬で治療する」と言われることがあります。私自身は内科が専門なのですが、内科、外科にかかわらず、最終的には“医師の言葉”が治療に大きな影響を与えます。
 例えば、難しい手術があったとします。手術がうまい外科医が担当しても、「成功率は40%ですね」と冷静に声を掛けられると、つらいですよね(笑い)。
 それが、「難しい手術ですが、全力を尽くします」と言われれば、医師を信じたいと思うはずです。実際に、患者が病の回復を信じられると、治療経過が良くなる場合が多いのです。
  
 ――在宅医療の往診を行った時のこと。中年男性の患者は手足を動かせず、目の動きでしか意思を伝えることができなかった。脳幹部梗塞による「閉じ込め症候群」の病態だった。
  
 「閉じ込め症候群」はとても残酷な病気です。思考は正常なのですが、脳幹部に疾患があるため、手足も口も動かせず、話すことも食べることもできません。パソコンの補助具や、目のわずかな動きで意思疎通を図ることになります。
 ふびんに思いながら居室の壁を見ると、俳句が書かれた多くの紙が貼られているのに気付きました。病に直面しながら、患者さんが詠んだものでした。
 「ああ あきた 寝たきりにあきた どうしよう」
 「パイン 味噌汁 アンパン せんべい 甘酒 レーズン」
 二つ目の句は、自分が食べたいものを並べたのでしょう。切ない気持ちになりましたが、同時に、この患者さんは、“心は自由”だと感じました。
 言葉というのは本当に不思議です。それぞれの人生経験を経て、一つの言葉が発酵したり熟成したりしていきます。その言葉には、深みがあります。
 良い言葉は人生を変えてくれるものです。一生懸命生きることで、逆に、良い言葉が生まれます。言葉と人生って、“行ったり来たり”なんですよね。
  
 ――「人間は負けるようにはつくられていない」「力のある言葉をもったとき、人生の大逆転が起きる」。近著では、支えになった言葉や、自分なりに紡いだ124の言葉がちりばめられ、「遊行」という聞き慣れない言葉がキーワードになっている。
  
 遊行といってもよく分からないですよね(笑い)。
 辞書では「歩き回ること」等と記されていますが、もともとは、「四住期」という古代インドの考え方からきた言葉です。人生を四つの期間に分け、その最終段階が「遊行期」と名付けられました。人生の締めくくりに向かっていく“死への準備期間”のことです。
 そこに「遊行」という言葉を使っているのが、とても面白いと感じたのです。さまざまな解釈ができると思いますが、私はその言葉を、“遊び心をもって、外に向かっていくこと”と捉えています。
 60歳を超え、これから自分に何ができるかということを模索してきました。日本も著しい高齢化が進み、ともすれば静的で内向的な社会になっていく危険性があります。
  
 ――鎌田さんは、世界の“内向化”に危機感を抱いている。
  
 イギリスがEU離脱を決め、アメリカにトランプ大統領が誕生したことで、“自分の国さえ良ければいい”という内向きの傾向が強まっています。ここで、日本も内向きの風潮になっていくと、大変なことになってしまうでしょう。
 今、大切なのは、若者も高齢者も、積極的に自分の外側に目を向けていくことです。それも、“外に目を向けるべき”という堅苦しい感じではなく、遊び心をもって、軽やかに外に飛び出していくことでしょう。
 遊行という言葉を意識することで、私自身も、人生を振り返るより、今まで培ってきた力で何かのお役に立てれば、と考えるようになりました。
 それで昨年、早速、地域包括ケアに関する研究所を立ち上げました。そのために、全国を飛び回っています。長年続けてきた支援活動で海外にも赴き、多忙であることが本当にありがたいと感謝しています。
  
 ――ゲームやスマートフォンが普及する時代、若者のコミュニケーションについてはどう考えるか。
  
 ゲームや“スマホ”が悪いとは思いません。ただ、それに没頭して内に閉じこもるのではなく、最先端の技術に親しむその力を、外に向かっても使ってもらいたいですね。頑張れば、ビジネスにしていくこともできますし、社会のために使っていくこともできるのです。
 コミュニケーションという部分では、最近、自分の考えを押し通そうとしたり、用件だけを伝えようとする“一方的なコミュニケーション”が多いように感じます。人を動かすのもコミュニケーションですが、その前提として、“自分自身も変わる姿勢”があってこそ、人は変わっていくものです。
 苦手な人とコミュニケーションを取るのは大変ですが、それによって自分も触発を受け、成長できます。双方向のコミュニケーションを通じて、“自分が変わっていく過程”を楽しんでいければいいですよね。
 かまた・みのる 1948年、東京都生まれ。東京医科歯科大学医学部卒業。医師。作家。長野県の諏訪中央病院で地域医療に携わり、88年、同病院の院長に就く。現在、名誉院長。医療の傍ら、チェルノブイリ、イラク、東日本大震災などの支援に献身。意欲的に執筆活動にも取り組み、代表作の『がんばらない』(集英社)や『1%の力』(河出書房新社)などがベストセラーとなっている。近著に『遊行を生きる』(清流出版)。
 【編集】松崎慎一 【写真】石川大樹 【レイアウト】近藤翔平   
                                                    
【信仰体験】

◆〈ターニングポイント〉 競走馬育成牧場の調教スタッフ 山田翔太さん 
 「アレッ(行け)! アレッ!」
 地響きするような声援に包まれて、向正面を駆け、第4コーナーを回る。
 

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