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2017年2月10日 (金)

2017年2月10日(金)の聖教

2017年2月10日(金)の聖教

◆わが友に贈る


リーダーの本領は
励ましのスピードだ!
時を逃さぬ真剣さだ!

報告・連絡を綿密に
電光石火で友の元へ!

◆名字の言


   駅のホームで手伝いを必要とする人がいる。「何かお困りですか?」と声を掛けようか躊躇するうちに機を逸してしまった。こんな経験はないだろうか▼善行をなすときには勇気が必要だが、こうした場合は勇気のあるなしよりも、むしろ“習慣になっているかどうか”で行動が違ってくるだろう。ある文化人は、困っている人に自然に手を差し伸べることが「自分の人生の一部になる必要がある」と指摘する▼アメリカでは10代からホームレスへの炊き出しなどを重ねることで、ボランティア精神を身に付けるという地域がある。やり方はさまざまあるにしても、自分の小さな世界にとどまることなく、同じ「人間として」行動する日頃からの訓練や教育が重要といえる▼海外の企業から日本の企業のトップに就いた人が、「愕然としたことがある」と言っていた。一つは、日本社会に「社会貢献の文化が乏しい」こと、もう一つは「女性の登用など多様性が乏しい」こと。ただ前者は、東日本大震災を契機に「急速に根付いてきた」とも▼仏法は「同苦」の姿勢――自分の心の中に他者を置き、相手を理解する努力と行動を教える。震災から間もなく6年。被災地の「苦しむ心」を置き去りにせず、同苦し続ける自分でありたいと思う。(側)


◆〈寸鉄〉 2017年2月10日
 

 
会長が訴える団結の思想
 こそ社会に必要
―裁判官
 結合は善。心結ぶ対話を
      ◇
 
信仰は生活であって観念
 の遊戯でない
―戸田先生
 仏法は勝負。強き祈りで
      ◇
 「
鏡に向って礼拝を成す
 時浮べる影又我を礼拝

 御書。真心の激励は通ず
      ◇
 家庭の節電が低炭素社会
 の要。空調の温度設定等
 賢く。2月は
省エネ月間
      ◇
 
日中国交正常化45年の本
 年、各地で催し。民衆交流
 ・文化交流で絆を万代へ

◆社説  あす戸田先生の生誕日  「永遠の五指針」胸に幸福の王道を


 あす2月11日は、第2代会長・戸田先生の生誕日。1900年(明治33年)に石川県で生まれ、本年で117年となる。
 
 第2次世界大戦中、軍部政府からの弾圧と戦い抜いた戸田先生。43年(昭和18年)には、初代会長・牧口先生と治安維持法違反ならびに不敬罪の容疑で逮捕・投獄され、翌年11月18日に牧口先生は獄死される。出獄した戸田先生は、学会の再建に一人立ち、生涯の願業として75万世帯の弘教を掲げ、民衆の真っただ中に飛び込んでいった。
 病を患う壮年には病院まで一緒に行こうと語り、寄り添った。夜遅く指導を受けに来た同志には、床に就いていた体を起こし、「よく来たね。さあ、話を聞こう」と迎えるなど、人間主義の対話で悩める庶民に慈愛の声を送り続けた。
 57年(同32年)12月、学会は75万世帯を達成。開けゆく未来を展望した戸田先生は、同月の本部幹部会に「三指針」を伝言として送る。
 池田先生は、2003年(平成15年)、新たに2項目を加え、「一家和楽の信心」「幸福をつかむ信心」「難を乗り越える信心」「健康長寿の信心」「絶対勝利の信心」からなる「永遠の五指針」を示された。
 指導集『創価学会永遠の五指針』で池田先生は、そこに込められた恩師の思いについて、「全同志を、一人ももれなく幸福に導くために、一人一人が目指すべき信心の在り方を、また、そもそも、何のための信心なのかを、明確に示し留めておこうとされた」と述べている。
 大阪に住む婦人部員の夫が急逝した際に池田先生は、中学生と小学生の子どもを抱え途方に暮れるその婦人に念珠を贈り、励ました。半年後には子どもたちへ「お父様の代わりに、いつも見守っています」と伝言し、さらに1年後には、桜並木の絵はがきを石川の地から送った。
 婦人は、「どこにいても即座にお便りで励まされるんや、とびっくりした。ほんまにありがたかった」と述懐する(『民衆こそ王者』第3巻)。
 池田先生は、かつて“会長とは、どういうお仕事ですか?”と聞かれ、「人生励まし業」と答えたように(「大白蓮華」2011年5月号)、「一人ももれなく幸福に」との恩師の心をわが心として、苦しむ一人に、一貫して希望の言葉を届けてきた。
 三代会長の願いが込められた「永遠の五指針」を胸に、学会活動という「幸福への王道」をきょうも同志と共に歩みたい。

◆きょうの発心   広布の労苦は全て福運となる2017年2月10日

御文
 仏法は体のごとし世間はかげのごとし体曲れば影ななめなり(諸経と法華経と難易の事、992ページ・編1275ページ)
通解 仏法は本体であり世間法はその影のようなものである。体が曲がれば影はななめになる。

 信心という根本が曲がると、生活も乱れてくる、と教えられています。
 
 男子部時代、学会の兼任役職の両立に悩んだ時、先輩から“将来には全てが福運になるから”と激励を受けました。以来、未来部や創価班をはじめ、さまざまな責任を果たす中で、信心の土台を築くことができました。
 「信心は一人前、仕事は三人前」との学会指導を指針として、建築会社の経営にも奔走。  2008年(平成20年)、リーマン・ショックの影響で、経営が窮地に。しかし、大変な時だからこそ学会活動に励もうと決意。同じく仕事で悩む同志の激励に徹し、共に題目を唱えました。
 それから間もなく、多くの同志が困難を克服し、わが社も危機を乗り越えることができました。
 現在、本紙の通信員と配達員も務めています。配達員の笑顔に触れて、自ら購読を希望する友人が現れるなど、広布の機関紙を届ける使命の深さを実感しています。
 これからも池田先生への報恩の思いを忘れず、師弟共戦のロマンを掲げて、仕事と学会活動に全力で臨んでまいります。 愛知・豊橋総県副総県長 鈴木登志明

◆小説『新・人間革命』第30巻 大山の章  三十四




 四月二十二日、山本伸一は総本山に足を運んだ。日達法主と面会するためである。
 うららかな午後であった。澄んだ空に、富士が堂々とそびえていた。雪を被った頂の近くに雲が浮かんでいる。山頂は、風雪なのかもしれない。しかし、微動だにせぬ富士の雄姿に、伸一は心が鼓舞される思いがした。
 彼にとって法華講総講頭の辞任も、学会の会長の辞任も、もはや未来のための積極的な選択となっていた。
 もちろん辞任は、宗門の若手僧らの理不尽な学会攻撃に終止符を打ち、大切な学会員を守るためであった。しかし、「七つの鐘」が鳴り終わる今こそ、学会として新しい飛翔を開始する朝の到来であると、彼は感じていた。また、これまで十分な時間が取れず、やり残してきたこともたくさんあった。世界の平和のための宗教間対話もその一つであったし、功労者宅の家庭訪問など、同志の激励にも奔走したかった。
 伸一は日達と対面すると、既に意向を伝えていた法華講総講頭の辞任を、正式に申し出た。そして、二十六日には辞表を提出する所存であることを告げた。日達からは、「総講頭の辞表を提出される折には、名誉総講頭の辞令を差し上げたい」との話があった。
 さらに伸一は、十九年の長きにわたって創価学会の会長を務めてきたが、学会がめざしてきた「七つの鐘」の終了にあたり、会長も辞任するつもりであることを述べた。
 彼は、新しい体制になっても、平和、文化、教育の運動に力を入れながら、皆を見守っていくこともできると考えていた。
 学会は、民衆の幸福のため、世界の平和のために出現した広宣流布の団体である。ゆえに、その広布の歩みに停滞を招くことは、断じて許されない。彼は、自分は自分の立場で新しい戦いを起こす決意を固めるとともに、創価の新しき前進を祈りに祈り抜いていた
 “必死の一人がいてこそ道は開かれる。わが門下よ、師子と立て! いよいよ、まことの時が来たのだ”と、心で叫びながら――。

【聖教ニュース】

◆北米・オセアニア教学研修会 フロリダで3カ国200人の青年が求道の心燃やし参加  
   池田先生が若き友にメッセージ贈る 

師弟の絆、同志の絆は永遠! アメリカ・カナダ・ニュージーランドの青年部の友が、広布への深き誓いを胸に(4日、米フロリダ自然文化センターで)
師弟の絆、同志の絆は永遠! アメリカ・カナダ・ニュージーランドの青年部の友が、広布への深き誓いを胸に(4日、米フロリダ自然文化センターで)

 人間主義の大哲学を胸に、世界広布新時代の建設を!――求道の心みなぎる「北米・オセアニア教学研修会」が3日から6日(現地時間)まで、アメリカのフロリダ自然文化センターで開催された。これには、アメリカ・カナダ・ニュージーランドから青年部の代表約200人が参加。池田大作先生は“幸福と平和への智慧を学び、一段と輝かせながら、「人間革命」即「広宣流布」の潮流を、いよいよ力強く拡大していこう”とメッセージを贈り、若きリーダーたちに最大の期待を寄せた。
 2月のフロリダは、1年で最も快適で、自然の彩りが人々を魅了する季節だ。
 澄んだ青空と緑の芝生。さわやかな風にそよぐヤシの木。そして、陽光にきらめく湖――。センターの豊かな環境が、最高の鍛えの舞台を提供する。
 研修会では、福田SGI(創価学会インタナショナル)副教学部長の担当で、計10時間にわたり、講義と質問会を開催。池田先生の『開目抄講義』や御書「檀越某御返事」を学んだほか、「世界広布新時代と我らの使命」のテーマで、ここ3年間の学会会則改正の意義を学び深めた。
 アメリカ青年部では、2013年から池田先生の著作を学ぶ運動「イケダ・ウィズダム・アカデミー」を活発に展開してきた。
 毎月、本部等の単位で青年部が集い、『法華経の智慧』を研さん。先月29日には、その成果を問う試験が全米93会場で実施された。
 仏法の研さんは信仰への強き確信と歓喜を生み、各地で弘教が大きく伸展。昨年は全米で約5000人の新青年部員が誕生するなど、人材拡大の潮流が勢いを増している。
 今回の研修会は『開目抄講義』を新たな教材とする、同アカデミー第2期の発足の意義を込めたもの。そして、次の目標である18年11月18日へ、さらなる連帯の拡大を誓い合う場でもあった。
 ウィトコスキー青年部長は、「『開目抄講義』の研さんを通し、師弟の誓願こそ広布実現の原動力であると胸に刻みました。行学二道の前進で、断じて新たな歴史を開きたい」と熱い思いを。
 また参加者は口々に決意を語っていた。
 「研修を通し、困難に直面した際に“池田先生ならどうされるか”を考えることが重要だと分かりました。わが地域に、平和の城を築きます」(米ニューメキシコの女子地区リーダー)
 「どうすれば壁を破れるかを学びました。一刻も早く自分の地区に帰って、それを皆に伝えたい。わが地区を必ずカナダ広布前進の原動力にしていきます」(トロントの男子地区リーダー)
 研修会では代表による体験発表も。信心根本に苦闘を乗り越えた報告、友人への弘教が実った喜びの報告が行われるたびに、総立ちの大拍手が起きる。
 皆の決意と歓喜が爆発したのは、最終日に先立って行われた5日夜の閉講式。参加者一人一人に修了証書が手渡され、最後に全員で肩を組んで学会歌「フォーエバー・センセイ」を大合唱した。
 1番、2番、3番と進むほどに、歌声は力強さを増していく。“先生、私たちは断じてわが国、わが地域の広宣流布を成し遂げます!”――各国・各地から集った200人の心は、やがて一つに。若き地涌の同志は、未来へ向かって雄々しく飛翔を開始した。

【先生のメッセージ・特集記事】

◆〈グローバルウオッチ〉 若者と希望 インタビュー デンバー大学 教授 ベッド・ナンダ博士
  人類的課題に立ち向かう
         
1997年9月、池田先生と対談を行ったベッド・ナンダ博士㊧(東京・新宿区内で)。その後も、東京とデンバーで出会いを重ね、人類の未来を志向する対話を続けてきた
1997年9月、池田先生と対談を行ったベッド・ナンダ博士㊧(東京・新宿区内で)。その後も、東京とデンバーで出会いを重ね、人類の未来を志向する対話を続けてきた

 現代社会が直面する課題と向き合う「グローバルウオッチ」。世界各地の“若者”が“希望”を持って生きられるためには何が必要か、思想・宗教はいかなる貢献ができるか。今回は、世界法律家協会名誉会長を務める、アメリカ・デンバー大学教授(元副学長)のベッド・ナンダ博士に話を聞いた(聞き手=村上進)。
 ――先行きが見えにくい核兵器廃絶への道、異文化対立やテロの頻発、深刻な難民問題や地球環境問題、さらには貧困や格差の拡大など、現代世界には、人類の生存そのものを脅かしかねない地球的課題が山積している。
 世界的な国際法学者であるナンダ博士は、SGI会長の池田先生と編んだ対談集(『インドの精神』)の中で「私たちは、明日にでも世界を終わらせられるほどの、あらゆる手段を蓄積してしまいました。人間の心は、それを思うだけで耐えられなくなります」と述べ、そのような現在を「希望を求める死闘の時代」と呼んでいる
 あらゆるモノと情報が国境を越え、素早く移動するグローバル化の中で、特に社会的立場が弱い若者などは、将来に不安を感じ、激しい競争の中で自己中心主義に陥り、孤立して無力感を抱いている人も少なくない。ナンダ博士は、若者を取り巻く現代社会をどう見つめているだろうか
  
 まず、現代のグローバル化の時代には、過度にモノを追い求める「物質主義」の生き方がまん延しています。もう一つは、自分と他者を区別し、時に排他的にもなる「個人主義」です。この二つが顕著になってきていると思います。
 一方でグローバル化は、その変化の流れに追い付けない人々を生み出してしまっている。社会的な変化から取り残されてしまった人たちは、さまざまな局面で大変に不利な立場に置かれている場合が多い。そういった人たちは、物質主義や個人主義だけでは、自分たちの「内面の平和」を満たす答えを見つけることはできないと理解しているのではないかと感じます。

  ――世界各地の人々が不安を感じ、希望を持ちづらい現代社会の中にあって、多くの人が、自分の生き方の中心にどんな考えや思想を持つべきか、迷っているともいえる。

  私の住むアメリカには現在、大きく二つの対立する傾向性があると考えます。一つは無節操な資本主義的価値観に基づいた欲望主義です。例えば、特に発展途上国において、多くの多国籍企業が弱い立場の人から利益を奪い取るような状況が横行しています。
 もう一つは、そういった際限なき欲望に満ちた人々と、それに違和感・疎外感を抱いている人々の両方の中で、内面の平和を渇望する傾向があるということです。現在、アメリカでヨガや瞑想を行う人が急激に増えているのも、その表れだと思います。
 私は、この「欲望主義の拡大」と「精神性の覚醒」の対立においては、「精神性の覚醒」の方が勝ると確信しています。
 私は長年、1万3000人の学生をかかえるデンバー大学で法学部の教授を務めてきましたが、多くの若者は何らかの理想をもっています。そうした彼らが潜在的な可能性として持っている、人類のためになりたい、他者のために貢献したいという精神性をどう覚醒させることができるかが重要です。そこにこそ、教育機関や宗教機関が果たすべき、大きな役割があると考えます。
  
 ――ナンダ博士は少年時代、現在のパキスタン領に住むヒンズー教徒の家庭で育ち、12歳の時、宗教の違いを理由に故郷を追われ、インド領に行き着いた壮絶な経験を持つ。その後も、宗教の名のもとに引き起こされた紛争やテロを見てきた博士は、今日、求められる宗教の在り方について、どのような考えを持っているだろうか。
  
 いかなる宗教も、その本来の教えに立ち戻るならば、民族や信仰を理由に人を傷つけ殺してもよいということにはならないと思います。
 もちろん一部に見られるように、自分の信仰、宗教のみが平和をもたらすことができるといった主張をするならば、それは明らかに間違っていますが、それだけをもって、宗教の価値を否定的に見るのは歪曲した見方だと考えます。
 国際社会にあっても、国連が世界平和の実現という目標達成に健全な貢献を果たす上で、宗教が重大な役割を担うことができると考えたからこそ、近年、国連は世界の宗教指導者たちに平和への協力を呼び掛けているのです。
 私は、UBEROI(ウベロイ)という宗教研究の財団の理事長を務めています。当財団では、ダルマ(法)の教え――ヒンズー教、仏教、ジャイナ教、シーク教――への意識啓発・向上を目的として、アメリカ、カナダを中心に仏教研究者・学者でもある125人以上の専門家が活動しています。
 また私は、現代世界の各地で仏教を実践するSGIについて、池田会長はもちろん、アメリカやインドの多くの若いメンバーとも直接、触れ合う機会を持ってきました。
 その中で、SGIが模範的だと感じたのは「他者を理解する精神性」です。それは単に、他者を理解するというだけにとどまらずに、相手を尊敬・尊重して共通点を見いだし、自ら他者と交流して、慈悲と寛容に基づいた対話を重ねていくという積極的な姿勢です
 現代世界の山積する課題は、軍事力や排他主義で解決できるものではありません。唯一の方法は、全てを包含・包摂し、異なる文化や異なる宗教の間に橋を架けることにあります。
 それは、まさに池田会長をはじめSGIの皆さんの思想と実践が教えてくれていることであります。

 ――世界各地のSGIの歴史を見ても、
混迷する時代を生きる若者に希望をもたらす生き方を示してきたことが、発展の大きな要因として挙げられるのではないだろうか。
  
 きっぱりと言いましょう。今、インド創価学会が目覚ましい発展をしているのは、皆さんご存じの通りです。
 私の周囲でも、青年たちがSGIに入会し、題目を唱え始め、それまでの日々を一変して、充実した青春を送っている様子を見ています。
 また昨年秋、日本を訪問した際も、大学生やSGIの青年とお会いしましたが、仏教を信仰しているからこそ、社会のため、人類のために貢献したいと多くの人が語る姿が印象的でした。
 SGIの信仰によって、青年一人一人の人生が向上し、さらに社会にも貢献できるようになっていく。そのことが、SGIの社会への大きな影響力を象徴しているでしょう。
  
 ――ナンダ博士は国際法の専門家として、人権や人道の分野での国際法を促進する上で、世界各地の市民の声を糾合するNGO(非政府組織)の役割に注目し、支援してきた一人である。
  
 2015年、国連において、貧困や飢餓、気候変動などの包括的な解決を目指す「持続可能な開発目標(SDGs)」という新たな目標が合意されました。
 この合意文書には、地球的問題群と向き合う世界中のNGOや市民から出された声や提案が多く盛り込まれています。
 そして、池田会長も一貫して主張されてきた「誰も置き去りにしない」という誓いが明記されました。
 50年前でしたら、人権、環境さらには平和問題についての議論の場、ましてや意思決定の場において、私たちのような個人が、自らの主張を表明する機会を要求できる時代が来るとは、誰も想像できなかったと思います。
 しかし今や、国家・政府よりも市民の声を反映したさまざまな団体――国際人権NGOのアムネスティ・インターナショナルやヒューマン・ライツ・ウォッチ、また多くの環境団体・平和団体――が力を発揮し、国連や政府と共同して、国際条約を起草する場面も現れてきました。
 国際社会も、一般的な国家中心の仕組みから、抜本的な変化を遂げようとし始めていると思います。
 先行きが見えにくい核兵器廃絶についても、NGOや市民社会の声が大きな力をもって、問題解決に向かって前進する日が来ることを、心から願ってやみません
 もちろん市民社会の個々人や団体の間にも、対立する主張や価値観もありますが、それでもなお、世界に変化をもたらし、未来を形成することができるという私の希望は、市民社会の中にこそあります。
 そういった多様な市民を結び付けるという意味において、SGIは重要な役割を果たすと確信しています。

 Ved Nanda 世界法律家協会名誉会長(元会長)。アメリカ・デンバー大学教授(元副学長)。1934年、インド・グジランワラ(現パキスタン)で生まれ、12歳の時、インド・パキスタンの分離独立の混乱の中で故郷を追われ、インドに移る。デリー大学を経て、アメリカのエール大学などで学ぶ。世界的な国際法学者として活躍し、国際刑事裁判所設立プロジェクトの顧問を務めたほか、核兵器の使用や威嚇の違法性の是非を問う「世界法廷プロジェクト」等を推進した。2005年、池田先生と編んだ対談集『インドの精神』(東洋哲学研究所)の英語版を、15年、アメリカで出版している。
 グローバルウオッチへの感想・意見をお寄せください。 
 メール:g-w@seikyo-np.jp     ファクス:03-5360-9613

【信仰体験】

◆〈信仰体験〉 “箏の道”で人材育成に徹し半世紀 自分に勝ち試練に勝つ!


 【札幌市北区】箏曲生田流「正派邦楽会」で大師範を務める、鈴木雅楽裕こと鈴木裕子さん(71)=麻生支部、区副婦人部長。19歳で教授免状を取得して名取となり、以来・・・」

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