« 2016年10月 | トップページ | 2016年12月 »

2016年11月

2016年11月30日 (水)

2016年11月30日(水)の聖教

2016年11月30日(水)の聖教

◆わが友に贈る


自ら挑戦する意欲を
引き出してこそ
真の「励まし」だ。
共に祈り 共に動き
苦楽の坂を越えゆこう!

◆名字の言


  「思いもしませんでした。こんな年で試験を受けるとは」と婦人が語っていた。教学部任用試験(仏法入門)に合格した、札幌の97歳の新入会者だ▼「幸せになるのに年齢は関係ないよ」と家族に勧められて今年、入会。拡大鏡を手に、本紙を隅々まで読むのが何より楽しい日課となった。今回の試験も、特別に大書してもらった教材を、何度も声に出して学んだ▼各地の座談会でも、学ぶ喜びを生き生きと語る新入会の受験者の姿が見られた。「仏とは“どこか遠くではなく自分の中に”という考え方に、勇気をもらった」「十界論は自分の生命を見つめる哲学。手帳に書いて持ち歩いています」――「入門」にとどまらず、仏法の「真髄」に迫る研さんであろう▼仏教を評価したドイツの哲学者ショーペンハウアーは、「知は力なり」との格言を「とんでもない」と言った。「
きわめて多くの知識を身につけていても、少しも力をもっていない人もあるし、逆に、なけなしの知識しかなくても、最高の威力を揮う人もある」と(細谷貞雄訳『知性について 他四篇』岩波文庫)▼10万人を超える老若男女が、全国の津々浦々で、自身の生命を見つめ、使命を考える。そして「知」を生きる力と変えゆく、かけがえのない民衆運動となっている。(鉄)

◆社説  あすから「師走」を迎える  時間革命で明年へ万全の準備を


 「『忙しい』とは『心を亡くす』と書く」――よく耳にする言葉だ。「忙しい」の語源は、動詞「急ぐ」から来ているという。ちなみに「いそぐ」の「いそ」とは「物事に精を出す状態」を表すそうだ。
 
 あすから師走を迎える。年の瀬に向け、いよいよ大詰め。職場や家庭も何かと忙しくなるが、多忙な中だからこそ、工夫を重ねた“時間革命”が大切になる。すがすがしく新年を迎えるための大掃除、友と心を通わせる年賀状作り、お世話になった方々へのあいさつなど、全てをやり切って、晴れやかに新年を迎えたい。
 特にこの時期は、会合や打ち合わせが長時間にならないよう配慮したい。できることは事前によく準備し、直接集まらなくても電話や電子メールで済ませられるものは手際よく。知恵を絞っていきたい。
 池田先生は小説『新・人間革命』でこうつづっている。「連絡、報告の電話は簡潔にして、価値的に時間を使っていただきたい。また、幹部は、夜遅くまで会員の家にいるようなことをしてはならない。それぞれの家庭の憩いの時間もあるでしょう。けじめをつけていくことが大切です」と。会合終了後はできるだけ早く解散するなど、良識をわきまえて活動していきたい。
 一方、12月1日は「手帳の日」でもある。師走に当たり、手帳を活用して一年を振り返り、新しい手帳を準備する時期ということで制定された。手帳を見れば自分がこの一年、どれだけ頑張ってきたか分かる。その上で、来年の手帳にも自らの目標や重要記念日などを今から書き込むのもよいだろう。
 家族の誕生日や旅行の日程など、楽しみな予定は色ペンで目立つように囲んだり、カラフルな付箋を付けたりと。手帳への工夫は、日々の生活のモチベーションを上げることにも有効といえる。具体的に予定を考えることは、人生の時間を主体的につくることに通じよう。
 手帳やカレンダーが数多く店頭に並び、にぎやかな12月は、次の年に向けた「準備期間」でもある。
 
 明年の活動方針に、「親戚との交流推進!」とある。年末年始は、遠方の親戚や友人など、普段はなかなか会うことのできない人たちとの交流を深めるチャンスでもある。寒い季節にも、真心込めた語らいは心を温める。
 
忙しい時だからこそ、時間を有効活用して、“青年拡大の年”を勢いよくスタートしていきたい。

◆きょうの発心  苦難を打開し、拡大に走る

御文
 予少量為りと雖も忝くも大乗を学す蒼蠅驥尾に附して万里を渡り碧蘿松頭に懸りて千尋を延ぶ(立正安国論、26ページ・編163ページ)
通解 私は取るに足りない身ではあるけれども、かたじけなくも大乗の教えを学んでいる。小さな青バエも駿馬の尾につかまって万里を行くことができ、葛は大きな松の木にかかって千尋に伸びることができる。

 小さい存在であっても、妙法を信じ、広布に邁進することで、大きく境涯革命できると仰せです。
 
 1963年(昭和38年)に両親と共に入会。親族は村八分を恐れて反対しましたが、父母の決心は揺るぎませんでした。
 大学生の時、父の事業が倒産。働きながら必死の思いで大学を卒業するも、就職直後に会社が倒産。さらに父が難病を患い、他界したのです。苦難の渦中に、男子部の先輩から、この御文を通して激励を受け、奮起。総県男子部長の時に、池田先生から頂いたお歌は、信心の原点となっています。
 壮年部に進出してから、B型肝炎で入院。さらに2度にわたって、がんが判明しましたが、家族一丸で病魔に立ち向かい、同志の祈りもあって、見事に克服できました。今日まで青年の志のまま広布の最前線に立ち続け、聖教販売店主も29年間務めました。
 学会創立100周年へ――師への報恩を胸に、弘教と人材の拡大に走り抜いてまいります。    大阪・堺総県副総県長 城浴 義典

◆〈寸鉄〉 2016年11月30日

 
民衆奉仕という点で会長
 は世界に類を見ない
―元
 最高裁長官。平和の道標
      ◇
 
統監部の皆さまに感謝
 「
一人を大切に」の労苦
 ありて広布の土台は盤石
      ◇
 
会合も指導も準備で決ま
 る。
漫然とした内容では
 無慈悲。幹部は全精魂を
      ◇
 
仕事で言われ一番嬉しい
 言葉はありがとう
―調査
 感謝の心が社会を豊かに
      ◇
 
高速逆走防ぐ機器開発へ
 ―国交省。家族・地域の声
 掛けも更に。高齢者守れ

【聖教ニュース・特集記事】

◆マレーシア芸術学院から池田先生に文化芸術卓越貢献賞
 推挙の辞 「民族や文化の壁を超えて人々に融和をもたらした」

駱麗芳副学院長(右から3人目)から代理の原田会長に「文化芸術卓越貢献賞」が託された(27日、SGIアジア文化教育センターで)
駱麗芳副学院長(右から3人目)から代理の原田会長に「文化芸術卓越貢献賞」が託された(27日、SGIアジア文化教育センターで)

 共生の国マレーシアの発展をリードするマレーシア芸術学院から、SGI会長の池田大作先生に「文化芸術卓越貢献賞」が贈られた。文化交流を通して世界の平和と人類の幸福に寄与してきた多大な貢献をたたえたもの。授与式は27日午後、マレーシア創価学会(SGM)の11・18「創価学会創立の日」記念幹部会に先立ち、ジョホールバルのSGIアジア文化教育センターで行われた。マレーシアをはじめ、タイ・インド・シンガポール・インドネシアから集った5カ国の代表600人が見守る中、芸術学院の駱麗芳副学院長から南アジア訪問団の原田会長に証書が代理授与された。(3面に関連記事)

◆原田会長を中心に 各部代表者会議
 仏子を守り、人類を照らせ
 普く賢き“創価の力”で

 世界広布新時代第37回の各部代表者会議が29日、東京・新宿区の常勝会館(本部第2別館内)で開催された。
 池田先生はメッセージを贈り、教学の推進をはじめ、各部・各地の奮闘をたたえた。
 11月29日は、邪宗門から、広布破壊を画策した「破門通告書」なる文書が届いた日(1991年)である
 池田先生は25年前のこの日、在東京アフリカ外交団から「教育・文化・人道貢献賞」を拝受した歴史を、「世界は断固としてSGIを支持するとの、忘れ得ぬ天の声でありました」と述懐。
 今、アフリカ各国で行われている統一の教学実力試験もまた、「創価の勝利の象徴」であると訴えた。
 そして、創価学会が打ち続く僭聖増上慢の迫害に屈しなかったのは、法華経に照らし、一次元から言えば、「普賢菩薩の力用を、皆が団結して、遺憾なく発揮したからであります」と強調。
 法華経普賢品の一節「閻浮提(=全世界)の内に、広く流布せしめて、断絶せざらしめん」(法華経673ページ)を拝し、「この普賢の誓願の通り、我らは、世界広布を断絶させようとする、ありとあらゆる障魔を打ち破ってきた。普く賢き価値創造の力で世界宗教の大いなる飛翔を果たしたのである」と力を込めた。
 そして、全ての原動力は、婦人部の皆さまの強盛なる正義の祈りであったと、改めて感謝するとともに、通訳、翻訳、出版等で世界広布を支える「創価の羅什」の友らの労苦を、御本仏は全部、御照覧であると、心からたたえた。
 さらに、御義口伝の一節「必ず仏の如くに法華経の行者を敬う可し」(御書781ページ)を拝読し、これこそ師弟不二なる最上第一の相伝であり、この精神を貫くことから、人々を救う「普賢菩薩の知性の力」は生まれると強調。
 「仏に等しい学会員を、断じて励まし守り抜いてみせる。最も尊貴な創価学会仏の世界を、断じて勝ち栄えさせてみせる。我らは、この誓願の行動に徹し、随縁真如の智を尽きることなく湧き立たせて一切を絶対勝利していくのだ」と呼び掛けた。
 最後に「いやまして、太陽の仏法が人類を照らしゆく時代である」と述べ、「師弟共に唱うる題目の師子吼で、威風堂々と前進しよう」と念願し、メッセージを結んだ。
 原田会長は、南アジア訪問団が出席した諸行事が、大成功で行われたことを報告。池田門下の誇りも高く、「師弟の一念」「不退の一念」を燃やしながら、圧倒的な青年拡大で世界広布新時代を開いていこうと望んだ。
 また長谷川理事長、谷川主任副会長、志賀男子部長、国際渉外局の照喜納弘志副部長があいさつした。 

◆マレーシア芸術学院 文化芸術卓越貢献賞授与式から 

 
アジアの友は知っている。「多様性」から新しい力が生まれ、「団結」から限りない勇気と希望が湧くことを。マレーシア男子部の呂耀年(ルイヤォウリェン)さんは「きょうが新しい出発の日。私たちは永遠に池田先生と共に進みます!」と
アジアの友は知っている。「多様性」から新しい力が生まれ、「団結」から限りない勇気と希望が湧くことを。マレーシア男子部の呂耀年(ルイヤォウリェン)さんは「きょうが新しい出発の日。私たちは永遠に池田先生と共に進みます!」と

  首都クアラルンプールに立つマレーシア芸術学院が誕生した1967年は、東南アジア諸国連合(ASEAN)発足の年でもある。

◆〈信仰体験〉 全国障害者スポーツ大会で活躍した友
  ★左股関節亜脱臼に負けない 試練に遭うほど心は強く
  ★網膜色素変性症と戦う “この脚”を広布のために

2016年11月29日 (火)

2016年11月29日(火)の聖教

2016年11月29日(火)の聖教

◆わが友に贈る


悩みがあるから
不幸なのではない。

悩みに負けないことが
幸福なのだ

自分に勝つ人たれ!

◆名字の言


  「好きなスポーツ選手は?」との最近の調査。リオ五輪で活躍した卓球の女子選手たちが上位に入っていた▼この五輪に使用された卓球台は日本製で、デザインの美しさが話題になった。著名な工業デザイナーが「支える」をテーマに制作したという。確かに、台を真横から見ると、ネットとテーブルと脚部で「支」という文字が浮かび上がる。互いに支え合って勝ち進んだ彼女たちのチームワークが思い出された▼「良きパートナー」といえば、どんな人を指すだろうか。“物事がうまくいかなかった時、そばにいてくれる人”などを想像しがちだが、アメリカの研究で、次のような結果が報告された▼最も多かったのは“うれしい出来事があった時、一緒に喜んでくれた人”。自分の喜びに相手が関心を示さない場合は、その後の関係は不調になったという。苦境だけではなく、喜びを共有することが相手を強く「支える」ことになると再認識した(『「幸せ」について知っておきたい5つのこと』KADOKAWA)▼学会には、悩みがあれば同苦し、“勝利”した時はわが事のように喜んでくれる同志がいる。そして全てを見守り、幸福を祈り待つ師匠がいる。この麗しい人間共和の世界を、わが地域に大きく広げていきたい。(灯)

◆〈寸鉄〉 2016年11月29日

 
広布は言論戦なんだから
 語りまくれ
―戸田先生。
 正義を言い切るのが慈悲
      ◇
 
未来を知るには「現在の
 因」を見よ
目標は明確に
 決意は固く
。幹部よ走れ
      ◇
 各地で新入会の友が続々
 誕生。人生の勝利者を目
 指し共に挑戦。
共に成長
      ◇
 「
早寝・早起き・朝ごはん
 の習慣が子どもの成長力
 高めると。親子で実践を
      ◇
 
日中が環境・省エネ分野
 の人材育成へ
。民衆益の
 為の「英知の橋」を盤石に

【聖教ニュース・特集記事】

◆未来部勝利月間 12月1日から23日 
 各部一体で受験生を応援 各地で少年少女合唱祭も
 12月1日から「未来部勝利月間」がスタートする(同23日まで)。

 5・5「創価学会後継者の日」の制定から40周年となった本年、未来部員は池田大作先生の真心に包まれ、各分野で挑戦と成長の日々を送ってきた。
 中でも、夏の各種コンクールの取り組みの一つだった第2回「未来部E―1グランプリ」は、中・高等部員に加えて、少年少女部員も対象となり、各部一体で「世界の宝」である未来部員を育む潮流が大きく広がってきている。
 月間では、後継の人材に光を当てる好機として、会合や訪問激励でメンバーの努力をたたえ、明「世界広布新時代 青年拡大の年」へ朗らかに出発したい。
 「未来部の日」(12月11日)には、本部幹部会の中継行事に家族と一緒に参加できるよう、各部が協力して推進。中継会場などで各種コンクールの表彰を行っていく。
 また、地域によって「少年少女きぼう合唱祭」を開催する。
 さらに、期間中は受験の季節を迎える。全ての対象者と家族に、励ましの声掛けを行うなど、最大のエールを送っていきたい。
創価文化センターで希望絵画展 12月4日から
 第31回「少年少女希望絵画展」が未来部勝利月間中の12月4日に、新宿区の創価文化センターで開幕する。未来っ子たちがみずみずしい感性で描いた力作の数々から、入賞作品などを紹介する。
 12月25日まで開催(5、12、19日は閉館)。開場時間は午前10時から午後5時(同4時30分受付終了。初日の一般公開は正午開始)。入場無料。

◆学会代表、弔問でキューバ大使館へ
 

 池田主任副会長ら学会代表は28日、東京都内のキューバ大使館を訪れ、25日(現地時間)に逝去したキューバ共和国のフィデル・カストロ前国家評議会議長に対する池田SGI会長の弔意を伝えた。
 エリザベス・バルデス・ミランダ大使館次席参事官は「SGI会長とカストロ前議長の深い友情はよく存じ上げております。ラウル・カストロ現議長も、SGI会長からの真心こもる弔辞に深謝していることでしょう」と謝意を述べた。

◆〈地域を歩く〉 北海道・美唄市 覚悟を決める冬が来る

雪道を行くトラクター。積雪しても道路の端を見失わないよう、道端には赤い矢印が並ぶ(美唄市で)
雪道を行くトラクター。積雪しても道路の端を見失わないよう、道端には赤い矢印が並ぶ(美唄市で)

 シベリアからマガンの群れがやって来ると、それが美唄の秋である。
 その数、5万から6万羽。1カ月ほど「宮島沼」で翼を休め、また一斉に、さらに南へと飛び立っていく。
 それを待っていたかのように、“美唄の冬”は、駆け足で訪れる。
 札幌の北東、約50キロに位置する美唄市。日本一長い直線道路である国道12号線が、市の中央を南北に走る。その西側には一面の田園、東側には、かつて多くの石炭を産出した山々がそびえる。
 道内でも有数の豪雪地だ。取材に訪れた今月10日、すでに市内は、雪化粧されていた。
 「今年はいつもより少し早いかな」。車のハンドルを握りながら、佐藤淳さん(美唄大勝圏・圏長)が教えてくれた。
 国道を走ると、あちこちで道路工事が行われている。この時期は連日、“雪が積もる前に”と、急ピッチの作業が続けられるという。
 晴れ間がのぞいた取材3日目には、雪が解け、土色の田んぼが姿を現した。が、その2日後にはまた銀世界。波が寄せては返すように、冬が近づいて来ていた。
                                                                        ◇ 
 1940~50年代を中心に、美唄市は炭鉱の町として栄えた。当時、市内には炭鉱住宅がびっしりと立ち並んでいた。
 小学3年生の時まで“炭住”に住んでいた向井友子さん(圏婦人部長)は、「向かいに住むおばあちゃんの家でしょっちゅうご飯を食べていたので、ずっと親戚だと思っていました」と振り返る。
  炭鉱の閉山から40年以上たった今も、その“ぬくもり”は変わらない。
 婦人部の秋場泰子さん(副白ゆり長)が暮らす炭鉱住宅に向かった。改築しているという家は、築数十年とは思えないほど頑丈で、中はとっても暖かい――。
 
雪に覆われた美唄の大地。冬本番には、一日で数十センチの雪が積もる時も
雪に覆われた美唄の大地。冬本番には、一日で数十センチの雪が積もる時も

◆〈紙上セミナー 生活に生きる仏教〉 暮らしに役立つ「衣服」の研究を 
 消費者の視点に立ち講義の教材を執筆
 教育者として学生に寄り添う関わり

 人は生まれてから死ぬまで何らかの衣服を身に着けています
 生まれたばかりの赤ちゃんは、母親の胎内から外界に出ると、まず産湯できれいに全身を洗い流された後、初めての衣服となる産着を着せてもらいます。
 また、人は、その生涯を閉じると棺に入れられますが、この時にも白装束を着用することが一般的です。人生のほとんどの時間、衣服を着用して過ごすことになるのです。
 日蓮大聖人は「ころもは・さむさをふせぎあつさをさえ・はぢをかくす」(御書1302ページ)と仰せになっています。衣服は常に私たちと共にあるものなのです。
 衣服が、人と切っても切り離せないものである以上、衣服を身に着けている時の過ごしやすさは、衣服を考える際の大切な観点です。
 “着心地の良い衣服になるかどうか”には、どのような要因が影響するのでしょうか。
 例えば、衣服の素材(綿なのかポリエステルなのか)、デザイン(ルーズなものかフィットするものか)、あるいは着用の仕方(分厚いものを1枚着るか、重ね着するか)は、私たちの体温の変化や汗のかき方に影響を与えることが分かっています。
 一例として衣服の素材でいうと、綿や絹などの天然繊維(もともと自然界に存在しているもの)は、汗をよく吸収する性質を持っています。これに対し、化学繊維(人工的に作られた繊維)であるポリエステルは水分を吸収しないので、下着としてはあまりふさわしくありません。


子育てを通し子ども服に着目

 また、今年流行のルーズなデザインは、人体と衣服の間に隙間ができ、空気が通りやすく保温性は高くありません。よって、同じ素材であれば、体にフィットしているデザインの方が温かく過ごせます。
 これから寒くなる時季を迎えますが、重ね着することで保温効果が高まります。それは重ね着で、衣服と衣服の間に空気の層が形成されるからです。空気は熱を通しにくいので、空気を逃さないように衣服を何枚か重ねて着用すると、保温効果が高まります。
 私は、2年制の短期大学部に勤務しながら、家庭を持ち、子育てをしています。産後は短い休暇を取っただけで仕事に復帰したため、特に子どもたちが幼かった頃は、仕事を続ける上でたくさんの苦労がありました。
 その中で関心を持ったのが、子ども服でした。いくつかの保育所や幼稚園に出向き、子どもたちの着衣状態を調査してみると、衣服の重量が、大人でも重いと感じる1000グラムを超えている子どもや、何枚も重ね着していて冬でも汗だくになっている子どもがいました。
 子どもは大人よりも産熱量が大きいため体温が高く、しかも活発に体を動かすので、大人より1枚少なめでよいのです。また、体に比べて大きなサイズの服を着ている子どもも見られました。


一般の人にも読みやすい本に

 私は、こうした状況を知り、成長期にある子どもたちに、軽くて動きやすく、サイズの合う着心地の良い衣服を着用してほしいと思いました。
 そこで、自ら調査した結果を、「乳幼児の着衣調査」として論文にまとめ、発表。この論文を保育園長や幼稚園長に届け、子どもに最適な衣服についての提案を行いました。
 この研究がきっかけとなり、衣服が私たちの生活にとって必要不可欠であることを再確認し、人々の生活を向上させるお手伝いができればと考えるようになったのです。そして、大学時代の先輩から声を掛けられて、教科書を共同執筆することになりました。
 「食生活」「住生活」に加えて「衣生活」という言葉があります。衣生活は、生活の中で着るものや着ることに関わる事柄をいいます。
 これまでに出版されてきた「衣生活論」の教科書は、衣服材料(衣服の素材)、整理(染色、洗濯や保管)、衛生(衣服着用時の体温や発汗量)など、研究者の視点が中心であり、専門分野の領域ごとに書かれているものがほとんどでした。
 そこで、執筆陣である私たちは、これまでとは視点を変えて、消費者の立場に立ち、衣服を着用する一般の人が理解しやすい本にしようと考えました。
 衣服について、「選ぶ」「着る」「手入れする」といった時系列で書き表し、これまで衣服に関心のなかった方も興味を持って読み進められるよう工夫しました。そして『消費者の視点からの衣生活概論』という教科書を出版したのです。これは、衣服に携わる専門家だけでなく、一般の方や福祉・介護の関係者にも読みやすい内容となっていて、多くの方から好評を得ています。


報恩の心で仕事に励む

 振り返ると、人生の半分以上を大学の教員として過ごしてきました。その間、勤務先の大学の名称変更や大学組織の改編などがありました。
 その中で、私が一貫して大切にしてきたことは、学生の幸福に貢献することでした。
 分かりやすく双方向になるような授業を心掛け、また一人一人の学生としっかり向き合いながら、悩んでいれば親身になって相談に乗るようにしてきました。在学中はもちろん、卒業してからも学生たちとつながり、一人一人の幸せを祈り続けています。
 私は両親のおかげで高等教育を受ける機会に恵まれ、現在の仕事に就いています。その恩に報い、恩返しをする思いで仕事に励んでいます。
 父母に限らず、あらゆる人に恩があると、仏法では捉えます。
 そして仏法は、恩を知り、恩に報いていくという人間としての正しい生き方を教えています。
 大聖人は、「(聖人は)恩を知ることを最高とし、恩に報じていくことを第一としてきた」「恩を知る者を人倫(人の道にかなった人間)と名付ける」(同491ページ、趣旨)と示されています。研究者として、また教育者として、これからも“一人一人のために”との思いで、人々に貢献する人生を歩み続けたいと決意しています。


名古屋経済大学短期大学部教授(衣服環境学) 光松佐和子
 みつまつ・さわこ 名古屋経済大学短期大学部保育科教授。専門は衣服環境学。家政学修士。1971年(昭和46年)入会。婦人部副本部長。中部副学術部長。


〈コラム〉 社会で勝利者に
 信仰を日常の生活から離れた特別な世界の事柄と考えたり、日常生活の中でも信仰の時間と生活の時間とは別のものと考えたりする捉え方があります。
 しかし日蓮大聖人の仏法においては、信仰と生活とは、そのように切り離されたものとしては捉えません。
 御書には「御みやづかいを法華経とをぼしめせ」(1295ページ)と仰せです。「御みやづかい」とは主君等へ仕えることであり、今日の私たちの立場に当てはめれば、職業・仕事・生活に当たります。したがって、この御文は、日々の生活の場が、そのまま仏道修行の場であり、信心を根本とした自身の生き方を示す場であることを教えられているのです。
 生活の場で直面するさまざまな課題に対して、唱題を根本に真剣な努力を重ねていった時に、その現実との戦いそのものが、私たちの仏界の生命を涌現させる機縁となり、今いる場所が自身の生命変革の舞台となります。
 学会指導では「信心即生活」といって、生活は、その人の信心の表れであると捉えて、社会や生活の上で勝利していくことを教えています。

◆信仰体験 さわやか寸景 障がいのある長女との「約束」
  母は娘の“足”に  娘は母の“手”に

◆信仰体験 舞台は地球――輝くSGIの友 韓国 圏長 姜東中さん 
 釜山で学習塾を経営して20年
 “落ちこぼれ”なんていない!

◆未来部育成のページ TOWAORD 2030  E―1グランプリの取り組み


 4人一組で英会話の寸劇を披露する「未来部E―1グランプリ」。第2回となる本年は、新たに少年少女部員も対象となり、全国から約6000組の応募があった。ここでは、決勝大会に進出した10組のうち、代表2チームの取り組みと、池田先生のメッセージを紹介。あわせて「心に希望の語らいを」を掲載する。

第2回「未来部E―1グランプリ」への池田先生のメッセージ
                                                                                     
                世界に幸福と平和の虹を
   探求 努力 励ましの人に
            

                   My dear treasured members of the future division,I will now pass on the baton of worldwide kosen-rufu to you!
 (わが愛する未来部の宝の皆さん! 私は今、皆さんに、世界広宣流布のバトンを託します!)

 挑戦の瞳が輝き、大きな夢が広がる「未来部E‒1グランプリ」の開催、誠におめでとう! 皆さんが、勉強やクラブなど忙しい中、粘り強く努力を重ねてきたことは、よーく分かっています。今回、初参加となった少年少女部の皆さんも、勇気の心で頑張ってくれて、本当にうれしい。
 いつも、未来の宝を励まし、応援してくれる担当者の皆さん方にも、心より御礼申し上げます。
 今日は、「E‒1」という大会名にちなんで、3つの「E」を、皆で決意し合いたい。
 1つ目は「Explore(探求する)」――探求の心を燃え上がらせよう、ということです。
 青春は、自分の可能性を広げる大チャンスです。ゆえに、新しいこと、知らないことに、どんどん挑戦することです。「宇宙で最も強い力」とは何か。大科学者アインシュタインは、それは「幅広い興味である」と言いました。「学んでみよう!」との心から、新しい成長は始まります。
 2つ目は「Endeavor(努力する)」――あきらめない努力の人に成長しよう、ということです。
 若き日に、自分で目標を定め、何があっても、最後まで努力し抜く力を鍛えた人は強い。今回、皆さん方が演じてくれた偉大な人物にも、この努力する力が光っています。どうか、皆さんも、自分らしく朗らかに、わが使命の道を、へこたれず進み抜く不屈の努力博士になってください。
 3つ目は「Encourage(励ます)」――世界に励ましの光を送る人生を、私と共に歩もう! ということです。
 皆さんのお父さんやお母さんは、毎日、悩める人に勇気と希望を送っています。「励まし」とは「万の力」と書きます。自身の頑張る姿で、真心の声で、誠実な振る舞いで、友に励ましを送れる人は、最も尊く、最も偉大な人なのです
 ここ創価大学に胸像が飾られている偉人に、フィリピンの英雄ホセ・リサール博士がいます。19世紀に祖国の自由と独立のために、ペンと思想の力で戦い抜いた勇者です。この博士には、大いなる武器がありました。猛勉強で磨き上げた語学力です。実に22もの言語に通じていた世界市民でした。この語学の力で、人類の精神の遺産を大いに学び、世界の知性と広く友情を結びながら、民衆に勇気と希望を送っていったのです。
 私たちは今、人類の歴史上で初めて、世界広布という偉大な夢の実現を成し遂げようとしています。今こそ、創価の若き世界市民が陸続と躍り出る時です。皆さんの舞台は地球の未来です。
 最後に、世界で学ばれている御書の一節を拝したい。
 「Strengthen your faith day by day and month after month.(月月・日日につより給へ)」
 さあ、題目の力で師子王の勇気を湧き立たせながら、昨日よりも今日、今日よりも明日と自身を高め、語学も知性も体力も磨きに磨き、幸福と平和の虹を世界に懸けゆこう!
 皆さんの成長と勝利を、世界の同志と共に、いつも祈り、見守っています。

2016年11月28日 (月)

2016年11月28日(月)の聖教

2016年11月28日(月)の聖教

◆今週のことば

誠実な「陰徳」には
必ず「陽報」が輝く。

信心に無駄はない。
明るく励まし合い
大勝利の総仕上げを!

◆名字の言


  産業再生機構で41社の企業再生支援を行った㈱「経営共創基盤」代表取締役CEOの冨山和彦さん。かつて本紙に登場した際、若い世代に「挫折力」の大切さを強調していた▼「挫折力」とは、挫折を愛し、乗り越え、生かしていく力。冨山さんは挫折を積極的に受け入れる中で、厳しい時代を生き抜く力を身に付けられると訴える▼確かに周囲を見渡しても、さまざまな組織のトップに立つ人は、何らかの挫折や失敗を経験していないほうが珍しい。「挫折とは、自分の能力以上に挑戦した者だけが得られる特権であり、それが人としての伸びしろになる」という冨山さんの言葉が印象的だ▼人生では、時に自分の思うようにいかない事態が起きる。仕事で大きな失敗をすることもあろう。その時に逃げてしまえば、「挫折」のままで終わる。どんなに不格好であろうと、そこで誠実に粘り強く挑み続ければ本物の力が磨かれる。「挫折力」とは「不屈力」「挑戦力」とも言い換えられよう▼池田先生は「青春時代の本当の失敗とは、失敗を恐れて挑戦しないことである」と。一年の総仕上げの時期。仮に苦闘続きの一年だったとしても、へこたれず、諦めず、明「世界広布新時代 青年拡大の年」へ満々たる挑戦の心で前進したい。(鷹)

◆〈寸鉄〉 2016年11月28日

 
学会の人間主義は宗門か
 ら解放され輝いた
―博士
 「魂の独立」25周年万歳
      ◇
 「
師檀となる事は三世の
 契り
」。創価は師弟の力で
 広布を開拓。正義は厳然
      ◇
 
信越婦人部「誓いの日」。
 祈りで勝つ!この確信の
 母ありて幸の連帯は拡大
      ◇
 
私たちには知識だけでな
 く実践も必要
―看護師。
 大仏法も身で読んでこそ
      ◇
 
脳卒中・心筋梗塞は冬場
 に増加
。水分補給まめに。
 浴室等の温度差にも注意

◆池田先生と共に 新時代を創る ㉚〉
青年拡大の喜望峰へ共進を

 天を突く外苑の銀杏並木も鮮やかに黄葉し、金色に輝く季節となった。 
 壮年部結成の50周年、広宣の黄金柱の奮闘が光った。各地の勇士たちの決起を讃えるとともに、「太陽の母」の応援に感謝したい。
 四季を生き切って、見事な彩りと実りをもたらす大樹の如く、我ら創価家族は、大勝利の一年の総仕上げを朗らかに飾りゆこう!
               ◇ ◆ ◇ 
 広宣流布大誓堂の誓願勤行会には、全国、全世界から尊き同志が集われている。
 忘れ得ぬ「大分21世紀会」の代表750人も、勇んで参加された(27日)。
 1981年(昭和56年)、私が大分の天地で長編詩「青年よ 21世紀の広布の山を登れ」を発表した折、一緒に歴史を刻んだ宿縁深き男女青年部の友である。
 長編詩で、私は訴えた。「不幸と幸福 邪悪と正義 魔と仏との戦いが 仏法の真髄である!」「いかなる大難をも乗り越え 確固不動なる姿を示していくところに 人間革命の勝利の旗が 天空高く永遠になびいていくからだ!」と。
 この青春の誓いのバトンを握りしめて、35年間、真っ直ぐに走り抜いてきた、「正義のメロス」たちだ。
 私は万感を込めて御聖訓を贈った。一番大変な時に信心を貫き通した門下を讃えられた一節である。
 「古への御心ざし申す計りなし(=これまでのあなたの信心の深さは言い表すことができません)」(御書1220ページ)と。
 日蓮大聖人は、その上で、「其よりも今一重強盛に御志あるべし、其の時は弥弥十羅刹女の御まほりも・つよかるべしと・おぼすべし」(同ページ)と仰せである。
 わが愛弟子たちも「今一重強盛に」と、いよいよの心でスクラムを拡げている。とりわけ、学会に育てられた大恩に応えるのは今と、後輩を励まし、青年拡大に尽くしてくれているのだ。うれしい限りである
                 ◇ ◆ ◇ 
21世紀の広布の山の登攀も、「直面する日々の現実の山」を登り切ることだ。
 ゆえに、今日も、地涌誓願の張りのある勤行・唱題を忘れまい。御書を常に拝し、最高の善知識である同志と、学会活動という究極の仏道修行に挑みゆくのだ
 共に険難の峰を勝ち越えて、新たな世界広布の希望峰が眼前に開かれている。今再び、学会歌を声高らかに響かせ、前へ前へと共進を開始しようではないか!

【聖教ニュース・特集記事】

◆SGIアジア文化教育センター 共生の国マレーシアに誕生 
 5カ国の代表が出席し開所式
 原田会長と共に

共生の国・マレーシアに誕生した「SGIアジア文化教育センター」。敷地面積は約2万平方メートル。700席のメインホールをはじめ、200人収容のセミナールームが4部屋。池田大作先生のアジア訪問の歴史を紹介する常設展示室や、会議室などを備える。今後、南アジアの友をはじめとした広布に歩む同志たちが、平和・文化・教育に貢献する人材へと成長するための、信心錬磨の道場として活用される
共生の国・マレーシアに誕生した「SGIアジア文化教育センター」。敷地面積は約2万平方メートル。700席のメインホールをはじめ、200人収容のセミナールームが4部屋。池田大作先生のアジア訪問の歴史を紹介する常設展示室や、会議室などを備える。今後、南アジアの友をはじめとした広布に歩む同志たちが、平和・文化・教育に貢献する人材へと成長するための、信心錬磨の道場として活用される

 【ジョホールバル27日】マレーシアのマレー半島南部の都市ジョホールバルに、「SGIアジア文化教育センター」が完成した。開所式は27日午前、同センターで晴れやかに行われ、南アジア訪問団の原田会長、笠貫SGI女性部長らと共に、マレーシア・タイ・インド・シンガポール・インドネシアの代表が参加した。
 エントランスホールに足を踏み入れた瞬間、南国の空を飛んでいるかのような開放感が広がった。
 吹き抜けになっているホールの天を見上げると、その理由が分かった。大きな長方形の天窓から陽光が燦々と注いでいるからだ。室内に植えられた8本のヤシの木が、自然豊かな東南アジアの道々を連想させるのもまた、理由の一つであろう。
 SGIアジア文化教育センターの至るところに、深い意義が込められている。
 光が降り注ぐ造りは、60年前の1956年(昭和31年)元旦、第2代会長の戸田城聖先生が詠んだ歌から着想されたものだという。すなわち「雲の井に 月こそ見んと 願いてし アジアの民に 日をぞ送らん」との和歌である。
 長方形の天窓は、東から西へと広がるイメージだ。日蓮大聖人の御遺命である「仏法西還」の意義を持つ。アルミスクリーンで直射日光を調整し、すがすがしい光が降り注ぐよう設計されている。

◆SGIアジア文化教育センター 共生の国マレーシアに誕生

 
天窓から陽光が注ぐSGIアジア文化教育センターの中央ホール。8本のヤシの木が植えられた舞台を囲むように、8本の柱が立つ
天窓から陽光が注ぐSGIアジア文化教育センターの中央ホール。8本のヤシの木が植えられた舞台を囲むように、8本の柱が立つ

 本年は、池田先生のアジア初訪問から55周年。師の不惜身命の激闘と、師と心を同じくした弟子の奔走によって、日蓮仏法の太陽の光は今、アジアをはじめ、世界を照らす。意義深き仮説に誕生したSGIアジア文化教育センターは、大聖人の御遺命の実現と、創価の師弟によって開かれたアジア広布の新時代の到来を象徴する城に他ならない――。

◆12月の広布史 

 
◎12・2 小説『人間革命』の執筆開始
 1964年(昭和39年)12月2日、池田先生は小説『人間革命』の執筆を、太平洋戦争で最も庶民が苦しんだ沖縄の地で開始した(翌65年の元日付から聖教新聞紙上で連載)。
 『人間革命』全12巻は完結まで28年余り。聖教新聞での連載は、1509回を数えた。現在、本紙連載中の『新・人間革命』と合わせると、通算7400回を超え、日本の新聞小説史上、最多の連載となっている。※参考資料=『新・人間革命』第9巻「衆望」
  
 
◎12・2「文芸部の日」
 『人間革命』起稿の日が淵源。池田先生は文芸部結成の際、“人々に最大に貢献するのだという信念を持ち、大いに活躍を”との指針を示した。※参考資料=『新・人間革命』第14巻「使命」
  
 
◎12・5 池田先生が周総理と会見
 74年(同49年)12月5日、池田先生は、周恩来総理の強い要望によって、北京市内で一期一会の歴史的な会見を行った。※参考資料=『新・人間革命』第13巻「金の橋」、第20巻「信義の絆」
  

 ◎12・22「統監部の日」
 飛躍的な会員増加に対応するため、52年(同27年)12月22日、第2代会長の戸田先生のもと、地方統監部が設置された。※参考資料=『人間革命』第6巻「離陸」

◆〈世界の機関紙・誌から〉 台湾SGI 張存孝さん
 首都圏でシェア60パーセントのパン製造会社
 幸福への道は正しい羅針盤があってこそ

2016年11月27日 (日)

2016年11月27日(日)の聖教

2016年11月27日(日)の聖教

◆わが友に贈る


仏法を語ることは
自他の仏性を薫発する

最も尊い聖業だ。
広布のロマンを胸に
心軽やかに友の元へ!

◆名字の言
 

  「若いころの私は『百日の労苦は一日の成功のためにある』という考えに傾いていた」と述懐したのは、物理学者の湯川秀樹博士。研究者として、結果を追い求める青年の姿が目に浮かぶ▼しかし、年を経るごとに考え方が変わった。「ある人が何のために努力しているか、何を苦労しているかという面を、もっと重要視しなければならない」と(『現代科学と人間』岩波書店)▼漫画家を志す牙城会大学校生の男子部員。プロを目指し、出版社に作品を送るが、なしのつぶて。厳しさに直面し自信がぐらつく。そんな彼を飛躍させたのは牙城会大学校の友。自分よりずっと大変な状況の中で、周囲の友を温かく励ましていた。「自分も、悩んでいる人が元気になるような漫画を描きたい」と強く思うようになった▼何のために描くのか――腹が決まった彼は、祈りを根本に、猛然と描き始めた。その結果、投稿した作品が人気漫画誌の新人賞に入選。今、仏壇の御祈念板には「人の心を動かす作品を作る」と記されている▼結果はもちろん大切だが、一喜一憂する必要はない。「何のため」という目的が定まれば、過程の一歩一歩が価値ある歩みとなり、結果もおのずとついてくる。
信仰は自分自身の人生をより強く、深く生きるためにある。(値)

◆社説  あす「魂の独立」から25年  権威の鉄鎖断ち“人間の宗教”へ


 あす28日で、創価学会が宗門(日蓮正宗)と決別した「魂の独立」から25年を迎える。宗門による時代錯誤の「破門通告」から四半世紀、日蓮大聖人直結の学会の正義は歴史に明白だ。
 学会は世界宗教として大発展。創価の連帯は、今や192カ国・地域へと拡大し、各地で同志の活躍が目覚ましい。妙法の音声は五大州を包み、世界広宣流布の破竹の勢いは、さらに加速している。
 一方の宗門は、哀れな斜陽の末路を露呈。御講も登山も参詣者が増えず、困窮寺院は一向に減らない。また、高僧の離脱騒動まで勃発するなど、混迷、衰退の度を増している。  大聖人は、「一切衆生の異の苦を受くるは悉く是れ日蓮一人の苦なるべし」(御義口伝、御書758ページ)と仰せである。一切衆生の苦しみをわが苦しみとし、民衆救済のために、生涯、死身弘法を貫かれた
 現に、門下の苦悩と心に寄り添う温かな励ましのお言葉が、御書の随所に残されている。日蓮仏法は、自他共の幸福を願い実現する、真心と励ましの哲理である。
 宗祖の御遺命、また、「当起遠迎、当如敬仏」の経文通りに、一人を敬い、一人を大切にし、励まし抜いてきたからこそ、学会は、世界宗教へと大きく飛翔することができた。  「皆成仏道」「平等大慧」の教えのままに、国家、民族、言語、文化、社会的地位や立場など、あらゆる差異を超克して、妙法の人間主義の輪が、これほどまでに広がったのである。
 こうした仏法本来の教えと対極なのが現宗門である。“僧が上で俗が下”などと信者を見下し、“法主本仏”の邪義で信伏随従を強いる“権威の宗教”は、人をまるでモノとして扱い、手段化する。御本尊をも供養集めの「道具」に利用し、信者から収奪を繰り返す人間蔑視の宗門こそ、その典型である。
 そんな宗門と学会が決別した意味について、米ハーバード大学、ヌール・ヤーマン名誉教授は、「SGIが権威の鎖から解放され、完全な在家の団体へと発展を遂げたことは大きな意義を持つものです。私は2500年の仏教史における、新たなページの幕開けであったと思っています。その重要性は、時を経るごとに増していくでしょう」と語っている。
 “権威の宗教”から“人間の宗教”へ――宗門の鉄鎖を断ち切った学会は、日蓮仏法の正義と勝利の実証を満天下に示した。仏教史に刻まれる創価の宗教改革の前進は、威風堂々と続く。

◆きょうの発心   病魔に打ち勝ち、報恩に生きる

御文
 鬼神めらめ此の人をなやますは剣をさかさまに・のむか又大火をいだくか、三世十方の仏の大怨敵となるか(法華証明抄、1587ページ・編1391ページ)
 鬼神どもよ。この人(南条時光)を悩ますとは、剣を逆さまにのむのか。自ら、大火を抱くのか。三世十方の仏の大怨敵となるのか。

 
門下を襲う病魔を厳しく叱責され、回復を祈られた御文です。
 温かな学会の庭で育まれ、結婚を機に目黒へ。4人の子宝に恵まれ、支部婦人部長を務めていた1994年(平成6年)、悪性リンパ腫の宣告を受けました。
 がんは、骨にまで浸潤するほど深刻だったため、1年間入院することに。不安に押しつぶされそうになりましたが、池田先生と同志の励ましに包まれ、抗がん剤の副作用も少なく、治療を続けられました。
 退院の際、医師から再発の可能性が高いとの告知が。時折襲う再発への恐怖――そんな時に拝したのが、この一節です。
 「負けない心」を奮い起こし、一心不乱に祈り抜いて今年で21年。再発することなく、師弟共戦の日々を刻めることに、感謝の思いは尽きません。
 大切な後継の未来部・青年部の育成こそ、師匠の大恩に報いる道です。先生・奥さまが、目黒区三田に住まわれて65周年となる明年に向け、朗らかに友好を広げてまいります。 東京・目黒戸田区副総合婦人部長 松野 智恵子

◆〈寸鉄〉 2016年11月27日

 
人々に希望与える創価の
 青年の対話は頼もしい

 元学長。平和建設の主役
      ◇
 
静岡・富士宮の幹部会
 350回。勇敢に地道に。正義
 を広げる友に福徳は燦然
      ◇
 
褒める事それ自体が芸術
 ―作家。幹部は励ましの
 達人に。万の力を生む源
      ◇
 
暖房器具は使用前に必ず
 清掃・点検
を。埃や断線は
 火事の元。大事故を防げ
      ◇
 
子供の貧困率、初の減少
 と。公明が先導し一人親
 家庭等を守る政策を更に

【聖教ニュース・特集記事】

◆広布50周年の明年へ シンガポール創価学会が幹部会
 池田先生がメッセージ贈る 原田会長が出席

私たちは立ち上がる! 同志と共に、イケダセンセイと共に!――広布50周年の明年へ、勢いよく前進を開始したシンガポールの友(シンガポール創価学会本部で)
私たちは立ち上がる! 同志と共に、イケダセンセイと共に!――広布50周年の明年へ、勢いよく前進を開始したシンガポールの友(シンガポール創価学会本部で)

 【シンガポール26日】原田会長、笠貫SGI女性部長ら南アジア訪問団は24日、シンガポールへ。翌25日午後には、シンガポール創価学会(SSA)本部で開かれた11・18「創価学会創立記念日」を祝賀する幹部会に出席した。これには池田大作先生がメッセージを贈り、心から祝福。原田会長がシンガポール広布50周年を迎える明年へ新たな出発を切った同志をたたえた。(2・3面に関連記事)

◆南アジア訪問団・原田会長がチャン・チュン・シン シンガポール首相府大臣と会見
 

シンガポールのチャン・チュン・シン首相府大臣(右から3人目)と和やかに(同国の人民協会本部で)
シンガポールのチャン・チュン・シン首相府大臣(右から3人目)と和やかに(同国の人民協会本部で)

 【シンガポール26日】南アジア訪問団の原田会長は25日午後、同国首相府省のチャン・チュン・シン大臣と、政府機関である人民協会本部で会見した。
 大臣は47歳。2011年に国会議員に選出後、異例の若さで情報・通信・芸術上級大臣や第2国防大臣等を歴任してきた。社会・家庭開発大臣の時には、困窮世帯など社会的弱者のためのセーフティーネットの拡充などに尽力。昨年4月に現職に就き、若くしてリー・シェンロン首相を支える重責を担っている。
 会見では、原田会長が池田先生のシンガポール初訪問に随行した1988年以来、28年ぶりに人民協会本部を訪れた感慨を述べると、大臣は「お越しいただき光栄です。SSAの皆さんとは、とても長い付き合いで、大変にお世話になっております」と笑顔で。
 宗教間や民族間の相互理解を促進するため、対話やシンポジウムなどを地道に重ねてきたSSAへの信頼は厚い。国家の最重要行事である毎年8月の独立記念式典には、政府の要請を受けて22年連続31回の出演を果たしている
 大臣は「多民族・多宗教の国であるわが国において、SSAは社会の大事な柱です。他団体との調和に取り組んでくれています」と高く評価を。
 社会が抱える課題を乗り越えるために「リーダーの団結が必要です」と強調しつつ、「今後もSSAの協力を得ながら、シンガポールの発展に尽くしたい」と語った。

◆〈信仰体験〉 ピア・カウンセラー(障がい者相談員)として奮闘
 
 
脊髄小脳変性症を生き抜く 福祉向上の貢献に府・市から表彰 

 【大阪府四條畷市】自らも障がいがありながら、障がい者の相談に乗り、課題を克服できるように援助する「ピア・カウンセラー」をご存じだろうか。「ピア」は仲間の意味でである。障がい者相談員として奔走する守屋隆さん(58)副支部長もその一人だ。「脊髄小脳変性症」と闘いつつ、障がい者も共に生きる社会を目指し、日々、奮闘している。

◆ 親が子に語る物語 常木常忍 大聖人様の心を伝え、信心を貫く

おうちの方へ

 今回の物語に登場する常木常忍は、日蓮大聖人が建長5年(1253年)に立宗宣言をされて少したったころに入信した門下です。
 大田乗明や曾谷教信などと信心に励むとともに、大聖人から折々にいただいたご指導を皆に伝えるなど、下総の国の門下の中心として活躍してきました。
 常木常忍が大聖人から賜った御書は「観心本尊抄」「佐渡御書」「法華取要抄」「四信五品抄」など四十余編。それらの特徴として、竜の口法難、佐渡流罪、身延入山などの節目に、いち早く常忍宛てにお手紙を認められていること、又、多くのお手紙で“皆で拝していきなさい”と仰せられていることが挙げられます
 文永8年(1271年)の佐渡流罪の際には、途中まで従者を大聖人のお供としてつけました。また、筆や墨などの文房具類やが目(お金)、衣料など、数多くの品々を御供養として大聖人のもとに送っています。
 大聖人の御入滅後は、御書の保存に関する文書作成するなど、御書の保管に力を注ぎました。

 

2016年11月26日 (土)

2016年11月26日(土)の聖教

2016年11月26日(土)の聖教

◆わが友に贈る


法を学んだこと自体が
無量の「心の財」となる。

いよいよ強く朗らかに
一人も もれなく
大歓喜の人生を!

◆名字の言


  霊長類の研究で知られる山極寿一氏が、アフリカに滞在していた時のこと。氏の家には、親しくなった現地の誰かしらが、ひっきりなしにやってきた▼用事がある人もいれば、ない人もいる。彼らいわく、“どうぞ自分の時間を使ってください”との親愛の表現なのだという(『京大式 おもろい勉強法』朝日新書)▼文化の違いと言えばそれまでだが、誰かを大切にするとは、“共に時間を過ごす”ことなのだと気付かされた。日本では“自分の時間”を重視するあまり、「誰かとの時間が極端に少なくなり、みんながバラバラになってしまった」と山極氏は指摘する▼昨年入会した静岡の女子部員。入会前、人間関係に悩み、相談した友人が学会員だった。“話がある”と言うと、友人はいつもすぐに駆け付けた。自分も忙しいはずなのに、そんなそぶりも見せず、じっと耳を傾けてくれた。「“わざわざ会いに来て、話を聞いてくれる人がいる”という事実が、自信を失っていた私の支えになりました。彼女のようになりたくて入会を決めたんです」▼励ましの思いを言葉にする。言葉にならなくても、寄り添い、時間を分かち合うことで伝わる心もある。他者に尽くす振る舞いの中で、自身の生命も磨かれ、自他共の成長の道が開かれていく。(美)


◆〈寸鉄〉 2016年11月26日

 
最高の価値を創造し最大
 の幸福を獲得せよ
―牧口
 先生。無上道を師と共に
      ◇
 
山口「女性の日」。諸天を
 動かす祈りで前進!婦女
 一体で新たな開拓史綴れ
      ◇
 
成功の度合いは乗り越え
 た障害で測るべき
―作家
 困難こそ成長のチャンス
      ◇
 「
仏法は体のごとし世間
 はかげのごとし
」御書。
 若獅子よ信心根本で勝て
      ◇
 
高齢者による交通事故
 続発。命守る体制づくり
 を。安全意識の向上急務

【聖教ニュース・特集記事】

◆池田先生にフィリピンの人権の闘士の名を冠するグシ平和賞 
 「全世界に民衆の連帯を創出」
 池田SGI副会長ら派遣団が出席 マニラの国際会議場で授賞式

6500人が出席し、盛大に開催された授賞式。池田先生へのグシ平和賞がバリー・グシ理事長(左から5人目)から代理の池田SGI副会長に託された(フィリピン国際会議場で)
6500人が出席し、盛大に開催された授賞式。池田先生へのグシ平和賞がバリー・グシ理事長(左から5人目)から代理の池田SGI副会長に託された(フィリピン国際会議場で)

 フィリピン共和国の「グシ平和賞財団」から、池田大作先生に「グシ平和賞」が贈られた。平和創出へのたゆみなき貢献をたたえるもの。授賞式は、同国の大統領府が定める同財団の国際友好デー(11月第4週の水曜日)に当たる23日夜、マニラ首都圏のフィリピン国際会議場(パサイ市)で盛大に開催され、財団のバリー・グシ理事長から、代理のフィリピン派遣団の池田博正SGI(創価学会インタナショナル)副会長に同賞が手渡された。(2・3面に関連記事。記事=内山忠昭、写真=宮田孝一)
 7100以上の島々と100を超える民族で構成され、“東南アジアの宝石”と輝くフィリピン。
 マニラは、競うように伸びる摩天楼の建設の槌音が響く一方で、庶民の息遣いが感じられる昔ながらのマーケット(市場)のにぎわいに包まれる。
 どこに行っても出あうのが同国の名物であるジプニー(乗り合い自動車)と、それに乗る若者たちの姿だ(人口の半数が24・2歳以下。日本は46・5歳以下=2015年、国連調べ)。国土にあふれる青年の息吹に、フィリピンの未来性を感じずにはいられない。
 そのマニラを拠点に02年以来、世界平和、生命の価値と尊厳の向上に貢献した模範の個人や団体を顕彰し、人々の意識を啓発してきたのが「グシ平和賞財団」である。同賞の受賞者には、フィリピンのラモス元大統領(06年)、キルギスのアスカル・アカエフ元大統領(15年)ら五大陸の指導者・学識者が名を連ねる。
 また同財団は、各国の貧困や虐待、病気で苦しむ人々の生活の向上のため、NGO(非政府組織)と協力しながら、医療の提供や福祉計画の策定、カウンセリングも行うなど、人権擁護に尽力している。
  財団設立の淵源は、今から70年ほど前にさかのぼる。

◆リサール公園で献花式 授賞式の関連行事 派遣団は記念館も訪問

グシ平和賞の受賞者らが、独立の父をたたえるリサール像に向かって歩みを進める(マニラ市で)
グシ平和賞の受賞者らが、独立の父をたたえるリサール像に向かって歩みを進める(マニラ市で)
 
 グシ平和賞授賞式の関連行事として、フィリピン派遣団の池田SGI副会長は22日午前、マニラ市のリサール公園で、他の受賞者らと共に、リサール像に献花を行った。
 フィリピンは16世紀以降、300年もの長きにわたって、スペインの植民地であった。これに言論の力で抵抗したのが、ホセ・リサールである。
 「たとえ心が、自然の威力と、ものものしい力の恐るべき示威に直面して、恐れすくんで、気力を失っているとしても、エネルギーを蓄積して、高い目的を追求することだ」(岩崎玄訳『反逆・暴力・革命―エル・フィリブステリスモ』勁草書房)
 彼は民衆に、フィリピン人としての自覚を促した。しかし、1896年12月30日にリサールは銃殺。35年の短い生涯だった。
 そのわずか1年半後の98年6月12日、フィリピンは独立を宣言した。
 リサールはついに祖国の独立を見ることはかなわなかったが、彼の死は、民衆の心を呼び覚ました。そして今なお、フィリピンの人々の胸には英雄の魂が刻まれている。
 リサールが処刑された場所の近くにあるリサール公園で行われた式典。
 空高くフィリピン国旗がたなびき、フィリピン国歌や「我が愛するフィリピン」などの演奏が鳴り響く。
 儀仗兵が見守る中、池田SGI副会長ら参列者が、リサール像に献花。リサールの遺徳を偲んだ後には、号砲が放たれた。
 続いて、派遣団一行は、スペイン統治時代に築かれた城塞都市イントラムロスのサンチャゴ要塞にあるリサール記念館を訪問した。

◆グシ平和賞授賞式での池田先生の謝辞(代読)
 麗しき共生の地球社会の創造へ
 
政治や医療、文学、建築など幅広い分野に携わる、世界13カ国14人が受賞したグシ平和賞授賞式。式典の最後に受賞者全員で記念撮影を行った
政治や医療、文学、建築など幅広い分野に携わる、世界13カ国14人が受賞したグシ平和賞授賞式。式典の最後に受賞者全員で記念撮影を行った

 一、「平和の英雄」「人道の英雄」から贈られる賞讃に勝るものはないと、私は思ってまいりました。その意味において、光輝満つる「グシ平和賞」を、私は最大の感謝と決意をもって拝受させていただきます。
 私は、この栄誉を、過去・現在・未来を貫いて、わが師匠と、わが同志、そして、わが青年の三者と分かち合わせていただきたいと思っております。

師匠に捧げたい


 一、第一に、2人の師匠である、牧口常三郎先生と戸田城聖先生であります
 バリー・グシ理事長の父君であられるヘメニアーノ・ハビアー・グシ先生が、第2次世界大戦中、暴虐な日本軍による「死の行進」から奇跡的に生還された歴史を、私は血涙したたる思いで伺っております
 その同時代、私の先師・牧口常三郎先生と恩師・戸田城聖先生は、日本の軍部政府によって投獄され、先師は73歳にして壮絶な獄死を遂げました。
 2年の獄中闘争を耐え抜いた恩師は、敗戦後の荒野に一人立ち、「人間革命」また「地球民族主義」の理念を掲げて、人類の平和と幸福を目指す民衆運動を決然と開始したのであります。
 ここに、私たちSGIの源流があります
 ゆえに、平和と人道の大精神に貫かれた貴財団からの顕彰を、2人の師匠に、私は謹んで捧げさせていただきたいのであります(大拍手)。

「平和」は心から


 一、第二に、世界192カ国・地域のSGIの同志、なかんずく貴国の良き市民、良き国民として献身する、わが敬愛するフィリピンSGIの友と、きょうの喜びを共有させていただきます
 「グシ」とは、タガログ語で、いにしえの時代に貴国で使われていた「古い宝の壺」を意味するとされます。
 グシ理事長は語られました。
 「平和は、人間の心の中から始まらなければならない」と。
 まことに、「心」こそ「宝の壺」でありましょう。
 私たちが、草の根の励ましの対話を、たゆまず積み重ねているのも、民衆の一人一人の心に、最極の善なる生命という宝が具わっていることを、信ずるゆえであります
 また、国を超え、民族を超え、宗教を超えて、文化・教育の次元の交流を世界に広げてきたのも、政治・経済の波乱に翻弄されずに、人類の心と心を結び合い、平和の価値を創造しゆくことを願うゆえなのであります。
 理事長は、その宝の壺「グシ」に納められた宝の意義を、「G・U・S・I」の4文字になぞらえて、明快に示されました
 すなわち、「G」は敬虔なる信仰心(God-liness)、「U」は結束(Unification)、「S」は奉仕(Service)、そして「I」は国際性(Internationalism)です
 奇しくも、私たち「SGI」の三つの文字は、「GUSI」の4文字の中に包含され、その哲学も見事に共鳴しているのであります(大拍手)。

人道の大行進を


 一、第三に、本日、私に賜りました信頼と期待を、私は後継の青年たちに託させていただきます
 グシ理事長ご夫妻は、偉大なご両親の深き人間愛と思想を受け継ぎ、貴財団の平和・社会貢献の運動をいやまして発展させてこられました。
 まさしく、父子一体の魂がいよいよの光を放つ「グシ」の精神は、アジアはもとより世界の未来を照らす希望の陽光であります。
 本日、この会場には、フィリピンの誇る多くの青年たち、そして、日本からの留学生も出席してくれています。
 私は、若き世界市民たちが互いに尊敬し、共に学び、共々に「心の宝の壺」を輝かせ合う、麗しき共生の地球社会の創造を念願してやみません
 きょうよりは、偉大な「グシの連帯」に連なる一人として、尊敬する先生方とご一緒に、信頼する青年たちと手を携え、平和と人道の大行進をさらに拡大しゆくことを、ここに固くお誓い申し上げます。
 最後に、本日ご臨席の皆さま方のご健勝と、貴財団の無窮のご繁栄、そして、貴国の永遠の栄光を心からお祈り申し上げ、御礼のごあいさつとさせていただきます。
 マラミン・サラマッポ!(フィリピノ語で「誠にありがとうございました!」)
(大拍手)

◆〈12月度 男子部「御書活動者会」研鑽のために〉 道妙禅門御書
 所願満足の人生を飾れ
 唱題根本に本年の総仕上げを


城ケ島から相模湾の彼方に秀麗な富士を望む。確固たる信仰の土台を築く時は今!(神奈川県三浦市)
城ケ島から相模湾の彼方に秀麗な富士を望む。確固たる信仰の土台を築く時は今!(神奈川県三浦市)

 12月度の男子部「御書活動者会(御書活)」では、「道妙禅門御書」を研さん。功徳の現れ方を通し、祈りの姿勢について学ぶ。

御文

 祈禱に於ては顕祈顕応・顕祈冥応・冥祈冥応・冥祈顕応の祈禱有りと雖も只肝要は此の経の信心を致し給い候はば現当の所願満足有る可く候(御書1242ページ)

通解

 祈りと願いの現れ方には顕祈顕応、顕祈冥応、冥祈冥応、冥祈顕応の四種があるが、ただ肝心なことは、この法華経の信心をされるならば、現在および未来の所願は満たされるであろう。

背景と大意

 本抄は建治2年(1276年)8月、身延で認められたお手紙である。手紙を送られたとされる道妙禅門は、妙一尼の縁者であると考えられているが、詳細は不明である。御文の内容から、その縁者が父の病気平癒を願ったことに対する、大聖人の御返事であると思われる。本抄は別名を「四種祈禱御書」といい、祈りのあり方と功徳の現れ方を四つの形で示されている。その上で、御本尊に対して純粋な信心を貫いていけば、現在から未来にわたってあらゆる願いが成就されていくと教えられている。

解説
 2016年も残りわずか。年初の目標を思い起こし、今年はどれだけ成長できたかと、考える人も多いはず。
 そんな時、私たちは目に見える結果だけを“物差し”にしがちだ。だが、日々の信心の功徳には、目に見える「顕益」と、そうでない「冥益」がある。
 今回の御文で用いられている「顕」には「あらわな」「はっきりとした」、「冥」には「深遠で目に見えない」との意味がある。
 つまり「顕益」は、目に見える形で、はっきりと現れる利益のこと。反対に、「冥益」とは、たとえ気付かずとも、生命に厳然と積まれている利益のことを指す
 日常に例えれば、御本尊への強盛な祈りを重ね、希望通りの就職を果たしたり、病気を乗り越えたりすることが、「顕益」に当たる。
 一方で、樹木の成長は短い間では気付かないが、長い年月を経て大樹へ育つように、あとから考えると、“一番良い方向になっていた”と分かるのが「冥益」といえよう。
 また、「顕祈」とは、何か困難に直面した時などに具体的な願いを込めた祈り。「冥祈」とは、日頃からのたゆみない唱題のことである
 本抄で日蓮大聖人は、祈りのあり方と功徳の現れ方について、次の四つを挙げられている。
 「顕祈顕応」とは、真剣な祈りに応じて、直ちに願いがかない、解決の道が開けること。次の「顕祈冥応」は、具体的な結果がすぐには現れなくても、功徳が生命に積み重ねられていくことである。
 「冥祈冥応」は、たゆまざる唱題の功徳で、自然に生命が浄化され、所願満足の道へ入っていくこと。そして「冥祈顕応」は、日々の唱題の功徳が、いざという時に厳然と現れることを指す。
 大聖人は、この四つを示された上で、御本尊を信じて強盛に祈り抜いていけば、誰もが必ず所願満足の人生を開いていけると、御指南されている
 さらに御文に続いて「魔および魔民があっても、皆、仏法を守護する」「病は直ちに消滅し、不老不死になるであろう」との法華経の文を、決して疑ってはならないと仰せである。
 “病に立ち向かう勇気を門下に”――大聖人の深き御心情が胸に迫ってくる。
 私たちは、日々、眼前の課題に立ち向かい、一つ一つ勝ち越えていく、いわば、「顕益」を得るために信仰に励んでいるといえよう。
 しかし、すぐには結果が出なかったり、さまざまな「魔」が競い起こったりすることもある。それでも、妙法を唱え抜けば、「冥益」を得られることは絶対である。
 「法華経の行者の祈りのかなはぬ事はあるべからず」(御書1352ページ)であるからだ。
 私たちの根本の願いは、一生成仏であり、人間革命であり、そして絶対的幸福境涯の確立である。妙法を唱え抜く中で得られる「冥益」によって人生は開けることを確信したい。
 池田先生は語った。
 「根本の冥益は絶対であり、大事な時の顕益もまた厳然である。現在、そして未来の『所願満足』を確信して、まず祈りから始めよう! 祈り抜く、祈り切る――ここにこそ、常勝の方程式があるからだ」と。
 本年の総仕上げに当たり、自らの信心の姿勢をあらためて見つめ直したい。そして、ともどもに奮闘をたたえ合い、大確信の祈りを根本に、“青年拡大の年”へ、雄々しく出発しよう!

◆信仰体験 母ありて 第12回 長野県飯田市 矢澤むつ子さん
  晩秋彩る感 謝の柿すだれ

◆信仰体験 世界を舞台に活躍する日本画家
“本物の努力”で生命を磨く

◆〈スタートライン〉 真実を知る それが自分を変え 世界を変える ジャーナリスト 工藤律子さん

2016年11月25日 (金)

2016年11月25日(金)の聖教

 2016年11月25日(金)の聖教

◆わが友に贈る


激しい寒暖差に注意。
体調管理を万全に!
リーダーは
高齢者の会合参加等に
こまやかな心配りを!

◆名字の言


  本格的な冬の到来を前に、関東地方にも雪が降った。朝晩の冷え込みが一段と厳しくなり、道路の凍結も予想される。十分な注意とともに、歩行者は滑りにくい靴を履くなど細かな対策が無事故の鍵になる▼今月から各地で行われる本紙配達員の「
支部ヒヤリハット配達員会」。この取り組みの背景には「ハインリッヒの法則」がある。アメリカの損害保険会社に勤めていたハインリッヒは、労働災害の発生確率を分析し、「1対29対300」という数値を導き出したすなわち1件の重大事故の背後には、29件の軽微な事故があり、300件の「ヒヤリ」「ハッと」する経験があるというものだ▼怖い思いをした一瞬の出来事を見過ごさず、“事故の予兆”と捉える。その経験を皆で共有し、回避する知恵を出し合う中で、“危険の芽”は摘み取られていく▼いわんや、“私だけは大丈夫”“信心しているからなんとかなる”という考えは、油断であり、事故の温床にもなる。信心しているからこそ、「前前の用心」(御書1192ページ)を重ね、“絶対に事故を起こさない”と心に期したい▼池田先生は「一番、朝早く、一番、誇り高い仏道修行」とたたえ、配達員の友の無事故を強く呼び掛ける。強盛な祈りを根本に、工夫を重ね、誉れの使命の道を。(明)

◆社説  悪質化する詐欺に注意  絶対無事故で一年の総仕上げを


 オレオレ詐欺や架空請求詐欺などの「特殊詐欺」による被害が止まらない
 警察庁によると、今年1~9月までの認知件数は1万件を超え、被害金額は300億円に迫る。前年同時期より件数、金額は減少しているが、手口が巧妙化するなど、依然として高水準となっている
 本紙では、「詐欺に注意! わが家はこれで撃退」(11月10日付6面)、「詐欺的トラブルに注意」(同月21日付6・7面)などで、詐欺への注意を喚起している。
 特殊詐欺の被害は、全体では減少しているものの、府県によっては、むしろ増加に転じた所もある。
 行政などでも、手をこまぬいているわけではない。
 大阪府の特殊詐欺被害は、先月末時点で、過去最悪だった昨年を既に上回った。事態を重く見た大阪府警は、今月上旬、緊急対策プロジェクトチームを設置した。
 大阪府で被害が拡大した要因の一つとして挙げられているのがオレオレ詐欺の急増だ。前年同期比で、件数が約4・3倍、金額は約3・3倍と増加している。その背景には、関西弁を巧みに操って、だますケースが大半だそうだ。ますます、手口が悪質化しているといえる。
 政府広報によると、高齢者に対する詐欺被害が増え続け、一人で防ぐのは困難と訴えている。そこで、高齢者詐欺・トラブル予防には、本人、家族、友人、地域の方と、「みんなが主役!」と呼び掛けている。
 まず、高齢者本人が問題意識を高めることが大切である。お金の話が出たら、誰かに相談することが、詐欺防止の大きな一歩となる。家族は、週に1度は電話をかけることで、異変に気付くケースもある。
 さらには、高齢者の友人や近隣・地域の方は、日頃から声掛けをすることで、高齢者が詐欺に遭った場合は、いつもと違う気配を感じ取れるというのだ。
 本年既に、学会の財務を悪用した詐欺未遂が発生したが、幸い、事前に相談があったため、未然に防ぐことができた。本紙でも注意が呼び掛けられているが、一人の友も詐欺に巻き込まれないために、今一度、注意事項を確認し、広く徹底したい。
 年末の慌ただしい季節を迎える。もとより、他人を“詐り欺く”詐欺は言語道断である。聡明な知恵で魔を魔と見破り、喜び勇んで広布の使命を果たしながら、今年一年の総仕上げを飾っていきたい。

◆きょうの発心  いかなる時も広布誓願に生きる2016年11月25日

御文
 苦をば苦とさとり楽をば楽とひらき苦楽ともに思い合せて南無妙法蓮華経とうちとなへゐさせ給へ(四条金吾殿御返事、1143ページ・編880ページ)
通解 苦を苦と悟り、楽を楽と開き、苦しくても楽しくても南無妙法蓮華経と唱えきっていきなさい。

 いかなる時も唱題し抜いていくことこそ最高の幸せである、との仰せです。
 真面目に信心に励む両親のもと、学会2世として、尾張の地で創価家族に囲まれて育ちました。1982年(昭和57年)、初の弘教を実らせ、第1回「中部青年平和文化祭」に参加。池田先生とお会いし、生涯不退転で広宣流布に生き抜こうと誓いました。
 90年に、自営業を営む主人と結婚。学会活動と仕事の両立や、環境の変化に幾度も悩みました。そんな時、この御文を胸に題目を唱え、“今こそ人間革命の時!”と奮起。今いる場所で勝ち、全てに実証を示そうと心を定めました。
 その後も、自身の腰の手術、父の食道がん、夫の入院等、数々の障魔に襲われましたが、先生と同志の皆さまに真心の励ましを頂き、家族一丸となって乗り越えることができました。
 現在、2人の娘は社会人、長男は大学1年生となり、それぞれの使命の地で奮闘しています。
 広宣流布大誓堂完成5周年の2018年「11・18」を目指し、感謝の一念で、師弟不二の勝利の歴史を築いてまいります。  愛知・尾張栄光県婦人部長 荒木 米子

◆〈寸鉄〉 2016年11月25日
 

 東南アジアを照らす地涌
 の大連帯。「
東洋広布
 の願業を師弟共戦で実現
      ◇
 
会長は行動と対話の積み
 重ねで確固たる平和を構
 築
―博士。後継が続く時
      ◇
 「
ことばは魂に依拠して
 いる
」哲人。相手の心を
 揺り動かす大誠実の声を
      ◇
 
会館周辺の方々に配慮
 違法駐車・立ち話・喫煙等
 は厳禁。良識が仏法の道
      ◇
 
女性が活躍できる企業
 業績高いと。
男性の意識
 改革
が社会に新風起こす

【聖教ニュース・特集記事】

◆インドネシアが団結と躍動の総会 
 池田先生が祝福のメッセージ 原田会長が出席
 人間革命の大道を歩み抜け
 広大な国土から1000人の代表

多様性の国・インドネシアを照らす桜梅桃李(おうばいとうり)の輝き!――団結と躍動の記念総会に集った友が喜びのカメラに。「イケダセンセイ、私たちは勝ちました!」「こんなに幸せになりました!」「これから一段と祖国の繁栄と平和に尽くします!」などと、歓喜と決意の声が次々と(ジャカルタのインドネシア本部で)
多様性の国・インドネシアを照らす桜梅桃李(おうばいとうり)の輝き!――団結と躍動の記念総会に集った友が喜びのカメラに。「イケダセンセイ、私たちは勝ちました!」「こんなに幸せになりました!」「これから一段と祖国の繁栄と平和に尽くします!」などと、歓喜と決意の声が次々と(ジャカルタのインドネシア本部で)

 【ジャカルタ24日】11・18「創価学会創立の日」を記念するインドネシア創価学会の総会が23日午後、首都ジャカルタのインドネシア本部で盛大に開催されたこれには池田大作先生がメッセージを寄せ、心から祝福。負けじ魂を燃やして人間革命の大道を歩む友を、心からたたえた。南アジア訪問団の原田会長、笠貫SGI(創価学会インタナショナル)女性部長が激励した。
 創価学会が宗門の鉄鎖を断ち切った「魂の独立」から、今月28日で25年。当時、1本部だったインドネシアの創価の陣容は、今や12本部49支部を数えるまでに。
 拡大の喜びの中で迎えた総会は、冒頭から和太鼓あり、中国的な舞踊あり、インドネシアの民族楽器による演奏ありと、文化の色彩きらめくステージから始まった。
 この多様性こそ希望、この団結こそ力である。インドネシアの友は、堂々と宣言した。「私たちは勝った! 人間主義の勝利だ!」と――。
 かつて、このインドネシアでは、麗しい励ましの世界を破壊しようとする画策があった。「僧侶が上。信徒が下」などという差別的な思想に染まった悪侶と名聞名利で結託した一部の心ない人間が、広布の師弟の絆を分断しようと図ったのだ。
 どこにも増して信仰を重んじ、多様性の調和と人間性の尊重をうたうこの国にあって、それがどれほど恥ずべき行為だったか。
 インドネシアの創価の同志は立ち上がった。一宗一派のためではない。「人間を権威に隷属させる」宗教から、「人間の自立と幸福のための」宗教へ――宗教ルネサンス(復興)のため、人間主義の新時代を開くための、対話による戦いだった
 その大勝利の喜びが、総会には見事に表現されていた。

◆多様性の国・インドネシア
  


 インドネシアの国土面積は日本の約5倍。1万7000以上の島々からなり、600近くの言語が用いられる多民族国家だ。船を使わなければ座談会の会場までたどり着けない地区もある。
 今回の総会の参加者は1000人を超える。インドネシア本部に全土からこれほど多くのメンバーが集うのは初めてという。
 同志といっても、それぞれ文化も違う。言語も違う。それでも祖国を愛し、「社会の調和と平和に貢献しよう!」と願い行動しているから、心は一瞬で通い合う。
 インドネシアは、国家として「多様性の中の統一」を掲げている。その一つの縮図が、ここにあった。

◆〈信仰体験 しあわせ家族〉 宮崎牛焼き肉の名店「万力」  

【宮崎市】知る人ぞ知る焼き肉の名店「万力」。A5ランクの宮崎牛が安値で食べられるとあって、週末は約120席の店内が満席になるほどの人気だ。今年で創業45年――。
 わずか8席で始めた店をどうやって発展させたのか。その成功のカギは、隠された家族の物語にあった。

2016年11月24日 (木)

2016年11月24日(木)の聖教

2016年11月24日(木)の聖教

◆わが友に贈る


〝できない〟ではなく
〝どうすればできるか〟

工夫と努力を重ねよう!
自身の弱い心に勝てば
活路は必ず開ける!

◆名字の言


  「才能教育」を掲げ、音楽を通じて子どもの“育とうとする力”の開花に尽くした鈴木鎮一氏。その原点は、どんな子どもも、母国語を自由に操っているという、ごく身近な事実への着眼だった家族が発する“言葉の海”に包まれ、子どもは自然に母国語を習得する。鈴木氏はその過程を「どの子も育つ教育法」として音楽に応用。幼い頃から一流の楽曲に触れさせつつ、演奏練習を反復する中で、あらゆる子が立派な演奏家に成長できることを示してきた。「どの子も育つ、育て方ひとつ」「生命の力が、能力を身につけさせつつ育てていく」と▼本年の
未来部E―1グランプリに参加した長野の家族。わが子と出演するため、母親が懸命に台本を暗唱していると、出演予定のなかった末娘が隣で言った。「お母さん、せりふ、飛ばしてるよ」▼彼女は小学3年生。特別な勉強をしたわけではなく、家族の練習を聞いているうちに、全て覚えてしまったという。「私もやりたい」と、母に代わって彼女が出演。3人きょうだいのうち、最も長いせりふの役を見事にやってのけた▼子どもが持つ才能の芽は、環境次第で無限に伸びる。どこまでも信じ、関わり続ける大人の存在こそ、“未来からの使者”を育む最大の環境といえよう。(市)

◆〈寸鉄〉 2016年11月24日

 
地域の為に走る学会こそ
 市民の模範
―識者。我ら
 の対話で利他の心を拡大
      ◇
 
自らの話で友が一人でも
 感激する座談会に
―戸田
 先生。全力注ぐ幹部たれ
      ◇
 「
人の心かたければ神の
 まほり必ずつよし
」御書。
 確信の祈りが
常勝の本因
      ◇
 
各地で降雪。タイヤ交換
 等安全対策を。無冠の友
 の皆様も無事故最優先で
      ◇
 
東日本大震災、M7程度
 の余震は今後もあると。
 教訓生かし防災の備えを

【聖教ニュース・特集記事】

◆新時代開く関西総会  池田大作先生がメッセージ
 常勝の旗を高らかに!

世界に誇る青年拡大の実証を! 常勝新時代の建設を誓った関西の友(関西戸田記念講堂で)
世界に誇る青年拡大の実証を! 常勝新時代の建設を誓った関西の友(関西戸田記念講堂で)

 世界広布新時代第4回関西総会が23日、大阪・豊中市の関西戸田記念講堂で盛大に開催された
 これには、池田大作先生がメッセージを贈り、人材育成をはじめ一切が世界の模範と光る関西家族の奮闘を賞讃。“最後は信心しきった者が必ず勝つという、常勝不敗の旗を高らかに掲げて、朗らかに断固と勝ち進もうと呼び掛けた。さらに「師弟の真髄は関西にあり」「関西魂とは折伏精神なり」「仏の力とは常勝なり」と強調。「拡大の大関西」から威風堂々たる広布の金字塔をと念願した
 ――1981年(昭和56年)11月、池田先生は第3回関西総会に出席し、「嗚呼黎明は近づけり」の指揮を勇壮に。関西の同志は今再びの師弟共戦を固く誓った。正義の反転攻勢の火ぶたを切った不滅の歴史である。
 以来、35星霜――。
 総会の第1部では、当時の師弟の歩みを紹介する特別映像が上映。関西吹奏楽団の演奏で、関西男声合唱団が「嗚呼黎明は近づけり」を歌い、男女青年部のリーダーが“拡大の誓い”を披露した。
 第2部では、谷川主任副会長のあいさつの後、大阪・城東常勝区婦人部長の広田美佳さんが活動報告。
 山内関西長、直里同婦人部長は「『大阪大会』60周年の明年へ、新たな師弟勝利の金字塔を打ち立てよう」と訴えた。
 永石婦人部長に続き、長谷川理事長は、師匠と共に、徹して一人を大切にし抜いてきた歴史そのものが関西広布の礎であると力説。不屈の関西魂を燃やし、常勝の新時代を開こうと語った。

◆南アジア訪問団 インドネシア ジャカルタへ 原田会長がムハジル教育文化大臣と会見
 仏教総局長とも


 【ジャカルタ23日】原田会長、笠貫SGI(創価学会インタナショナル)女性部長ら南アジア訪問団は22日午後、インドネシアのジャカルタに到着。原田会長は翌23日、インドネシア創価学会のペーター・ヌルハン議長らと共に教育文化省を訪れ、ムハジル・エフェンディ教育文化大臣と会見した
 インドネシア創価学会と教育文化省の交流は深い。これまでインドネシアの友が主催した「自然との対話――池田大作写真展」の後援や、「平和文化祭」の共催を同省が務めてきた。
 原田会長が冒頭、こうした多大な尽力に心からの謝意を伝えると、ムハジル大臣は「これからも皆さまと、共に学び合いながら進んでいきたい」と応えた。さらに大臣は「『創価』の名に込められた意義」など、数点にわたり質問を。会長からの回答の一つ一つに深くうなずきながら、特に創価教育の世界的な広がりに強い関心を示した。そして「今後も、さまざまな交流を展開していきましょう」と述べ、固い握手を交わした。
 また原田会長は、ジャカルタの宗教省にも足を運び、インドネシアの仏教団体や仏教教育を管轄する同省仏教総局のヌル・シャム総局長とも意見を交換した。ヌル総局長は、同省書記長も兼務している。
 ヌル総局長は、イスラムをはじめ多様な宗教が信仰されている同国において、「私たちは社会の調和のために、教育、そして宗教間対話の促進に力を注いでいます」と強調。
 原田会長は、創価大学とインドネシア大学との教育交流や、池田先生とインドネシアのワヒド元大統領が発刊した対談集を紹介しつつ、池田先生がさまざまな宗教指導者との対話を進めてきた事実に言及。「私たちもまた、貴省が進める宗教間対話に参画し、平和共存のために大きな力を発揮していきたい」と語った。
 この日、南アジア訪問団の力武SGI国際連絡局長は、文化・人間開発担当調整大臣府のハスワン・ユナス次官、イマム・ナフラウィ青年・スポーツ大臣の秘書を務めるユニ・プルワンティ氏とそれぞれ懇談した。

◆〈大学は平和の門〉 第2回 モスクワ大学 
 歴史に輝く初の「名誉学術称号」

モスクワ大学「名誉教授」称号の授章式の後、池田大作先生ご夫妻とサドーヴニチィ総長が、これまでの友好交流を振り返りつつ、語り合った(2002年6月8日、東京牧口記念会館で)。後に、総長は、このように述懐している。「モスクワ大学は、池田博士が将来世界からこのように賞賛される人物であることを『先見性』をもって見抜いていたのだと自負している」と
モスクワ大学「名誉教授」称号の授章式の後、池田大作先生ご夫妻とサドーヴニチィ総長が、これまでの友好交流を振り返りつつ、語り合った(2002年6月8日、東京牧口記念会館で)。後に、総長は、このように述懐している。「モスクワ大学は、池田博士が将来世界からこのように賞賛される人物であることを『先見性』をもって見抜いていたのだと自負している」と

 昨年、創立260周年を迎えた、ロシア最高峰の名門・モスクワ大学。正式名称は「M・V・ロモノーソフ記念モスクワ国立大学」。ロシアで「学問の父」と称され、1755年に同大学を創立した、ミハイル・ロモノーソフの名を冠している。
 同大学は、専制制度の下でも、能力主義を貫き、庶民にも教育の門戸を開いた。一般教養を重視し、分野を超えた“全体人間”を育成。卒業生は40万人を超え、ゴルバチョフ元大統領らノーベル賞受賞者も輩出。多士済々の伝統は揺るがない。
 1974年9月、モスクワ大学の招へいで、創価大学創立者の池田大作先生は、ソ連を初訪問した。冷戦下の当時、日ソの関係も冷え切っていた中で、池田先生は、モスクワ大学を訪れ、創大との教育交流の道を開いたのである。以降、ホフロフ氏、ログノフ氏、サドーヴニチィ氏と、3代の大学総長と会見を重ね、日露両言語で対談集が発刊された
 現在、世界の大学・学術機関から池田先生に贈られた名誉学術称号は「367」を数える。その歴史に輝く第1号こそ、75年5月、モスクワ大学の「名誉博士号」であった
 また、モスクワ大学からの要請を受け、同大学の文化宮殿において、池田先生は2度(75年5月、94年5月)、講演を行った。2002年6月には、サドーヴニチィ総長が創大を訪問。池田先生に、モスクワ大学「名誉教授」称号が授与されている。
 昨年6月、モスクワ大学では、創大との学術交流協定締結40周年を記念する学術シンポジウムが開催された。この40年で、500人に及ぶ学生が両大学を往来。日露友好に寄与する多彩な人材が誕生している。

創価大学大学院 1年生 マリヤ・ミハリョーワさん
サドーヴニチィ総長と池田先生の共著に感銘


 母校・モスクワ大学が、ロシア随一の最高学府であり続ける理由は、単に「入試が最難関である」ことだけではないと思います。
 18世紀から続く歴史の中で、学問に対する厳格な校風が醸成されてきました。その厳しさは、たった一度の落第で、強制的に退学を命じられるほどです。
 周りの学生は秀才ばかりですが、現状に甘んじることなく、自身を高め、切磋琢磨しています。交換留学の切符を得ることも容易ではありません。ましてや、奨学金を得ての留学は、ほんの一握りの成績優秀者に与えられる“栄誉”です。
 日本史専攻の私は、その「高い壁」に挑み、厳正な試験と成績審査を経て、奨学金付与の交換留学を勝ち得ることができました。
 派遣先は「創価大学」。初めて耳にする大学名でしたが、学部の先生方は皆、“創価大学の日本語教育の水準はトップクラスだよ”と、祝福してくれました。さらに先生方は、一冊の本を紹介してくれたのです。それは、モスクワ大学の図書館に所蔵されている、サドーヴニチィ総長と創大創立者の池田先生の対談集(ロシア語版)でした。
 仏教の観点から、人間の無限の可能性を信じ、教育の発展に力を注いでこられた池田先生のご功績を知り、創大への交換留学に、誇りをもったのです
 実際に訪れた創大は、想像をはるかに超え、卓越した研究環境が整備されていました。授業や教材の質の高さはもとより、教職員の方々の真心込もる支援によって、安心して、研究に打ち込むことができます。
 来日した母も創大を訪れ、素晴らしい教育環境に感嘆していました。
 留学を終え、帰国後、モスクワ大学の学士課程を無事に修了できました。卒業に際しては、成績優秀者だけに与えられる「赤色の卒業証書」を、大学の本部棟で、サドーヴニチィ総長から直接、授与していただくことができました。
 創価大学への留学が、私の向学心をいっそう高め、良い結果を残すことができたと、感謝しています。
 現在は、モスクワ大学と創価大学の両大学の大学院に在籍し、日本の政治や日本語学を研究しています。
 本年、創大にロシアセンターが開設され、ロシア語教育の普及と露日友好へ向けた創大の志向性の高さを実感しています。
 将来は、日本を基点に働き、露日の友好と発展に寄与したいと考えています。

交換留学生 創価大学12期 竪山洋子さん
日露友好へ師の信念継ぐ通訳に


 ソ連との出あいは、中学生の時に読んだドストエフスキーの『罪と罰』。その鮮烈な印象は、深い感動とともに胸に残っています。
 たとえ共産圏の国でも、「そこに人間がいるから」と、友好の輪を広げられた創立者・池田先生。訪ソの様子を収めた映像や、先生の著書『私のソビエト紀行』を学ぶ中で、日露友好への思いは募りました
 私は北海道の出身です。かつて、札幌の羊ケ丘会館を訪問された池田先生は、私の母に対し、“お子さんを創価大学へ”と、声を掛けてくださいました。
 先生との約束を果たし、12期生として創大に進学。上京の際、父は“創大生として、尊い使命に生き抜いてもらいたい”と、背中を押してくれました。
 創大のロシア・ソビエト研究会(当時)に所属し、4年次にモスクワ大学へ。当時、ソ連への留学自体が希有であり、交流の道を開いてくださった池田先生、教員・先輩方への感謝は尽きません。当時は、社会主義体制下でしたので、さまざまな制約がありました。緊張感のある留学生活だったからこそ、市民の方々との心温まる交流は、かけがえのない思い出になっています。
 創大卒業後の87年に就職し、再びソ連へ。ペレストロイカの激動の中でも、池田先生はソ連を2度訪問され、90年には歴史的なゴルバチョフ大統領との会見が実現しました。
 このご訪問の折、池田先生は、スタッフとして随行していた私に、扇形の色紙を贈ってくださいました。そこには「父娘山 幸光城 モスクワにて 大作」と記されてあり、わが家に対する真心の激励に、報恩の決意を強くしたのです。
 その後、ソ連の国営タス通信社の東京支局での勤務を経て、念願だったロシア語の通訳に。94年、池田先生の訪露の折には、通訳スタッフの一員に加えていただきました。モスクワへの出発の直前、先生は、通訳としての重要な指針を教えてくださいました。
 「(先方に)予期しないことを言われても、間髪いれずに言葉を出しなさい」「話しながら次の訳を考える。スピードが勝負だよ」
 一流の通訳の要件として、心に銘記しています。これまで、先生の会見の場に、光栄にも同席させていただくことがありました。

 対談相手のことを知悉されている先生の真心に、先方は感激され、深い信頼を寄せられます。“最大の敬意”とは、相手を知ることである――先生の姿に、「人間外交」を学びました
ご感想をお寄せください news-kikaku@seikyo-np.jp

◆〈信仰体験〉 自身の失敗経験伝える中学校校長
 困難を人生の宝に
 「左足のまひのおかげで今がある」

 【千葉県市原市】高校受験では、ギリギリで志望校を変更。大学受験では、1年
間の浪人生活を経た揚げ句、辛うじて第5志望に滑り込む。留年も経験し、教員採
用試験は2度目の受験で合格。その他、恋愛の失敗は数知れず……。昨年から千葉
市内の公立中学校で校長を務める諸木盛吉さん(59)=辰巳支部、地区部長、県
教育部長=は、これまで、自身の失敗談を、赤裸々に生徒や保護者、教職員に伝え
てきた。「何事にも忍耐強く、希望を持って挑戦してほしい」と願う諸木さん。一
番の困難は、「自分のせいではありませんが、左足が不自由になったこと」。でも、
「そのおかげで今があります」と、しみじみ振り返る。

2016年11月23日 (水)

2016年11月23日(水)の聖教

2016年11月23日(水)の聖教

◆わが友に贈る


近隣との絆が強いほど
安心と希望が広がる。
爽やかな挨拶と笑顔で
皆の心を結びゆこう!
地域を照らす灯台たれ!

◆名字の言


  秋の行楽シーズン。新幹線などの車内販売で、時々、後ろ向きにワゴンを引く姿を見掛ける▼ワゴンを切り返すスペースがないわけではない。実は“伝説のカリスマ販売員”の茂木久美子さんが編み出した方法なのだそうだ。通り過ぎた客と視線を合わせて“欲しいサイン”をキャッチしたり、客の足にワゴンがぶつかるのを防いだりする利点があるという(本紙12日付)▼他にも、お釣りを素早く渡せるよう、あらかじめ準備したり、商品のやりとりの際、「今、富士山が見えますよ」と一言添えたり。ちょっとした心遣いだが、“客に気持ちよく過ごしてもらいたい”という思いが表れている▼“物を売るだけ”と考えてしまえば、知恵も意欲も湧かない。仕事の意義を見いだして、工夫を加えたり、交流する人の幅を広げることで、やりがいをつかむ――ポジティブ心理学で言う「ジョブ・クラフティング(作り上げる)」である。大切なのは、現状を今一度、見つめ直すこと。自身の動機や強みを確認していけば、必ず気付きがある万事、“当たり前”“仕方がない”と決めつければ向上はない。目の前の課題を、心を働かせて見つめ直す。たゆまぬ工夫と挑戦の中で突破口は開けよう。価値創造の知恵は足下にある。(朋)


◆社説  きょう「勤労感謝の日」  主体的な“自分磨き”にこそ充実感


 きょうは「勤労感謝の日」。今年度の厚生労働白書によると、2020年代初めには日本の総人口は毎年60万人ほど減り、40年代頃には毎年100万人規模の減少にもなるという。2100年の人口は5000万人を切る見通しだ。
 こうした危機的状況に、国は世代や性別を超えたあらゆる人々が多彩に活躍できる社会を目指して経済成長につなげようと、「働き方改革実現会議」を開催。長時間労働の是正や、介護・育児と仕事との両立など山積する課題について話し合った。
 労働力人口の減少もあり、人材育成に熱が入る今、青年一人一人への期待は増すばかりだ。若者が健康で働くことに満足と充実感を得られる社会にしていくには、内面から発する主体性を、いかに育むかが重要だ。「何のために働くのか」――その意味が、これまで以上に問われる時代になるといえそうだ。
 東京のある男子地区リーダーは3年前、転職してスポーツ用品の販売員から営業マンになった。それまで以上に数に追われる毎日に、自身を鍛え、苦境を打開したいと、一昨年、創価班大学校に入校。信心の実証を示そうと努力し、営業成績で新人賞に輝いた。給料は前職の3倍に。初めての弘教も実らせた。
 そのなかで、自らの仕事が多くの人の役に立っていること、たくさんの支えがあって今があることを実感したという。現在は部署でトップの成績を出し、なくてはならない存在に。以前よりも多忙だが、「今が一番充実している」と喜びを語る。
 「はたらく」とは「はた(周囲)を楽にする」ことともいわれる。他者に尽くす喜びを原動力に、職場が“自分磨きの場”であることに気付いた男子部の友のように、「人のため」「社会のために」と働くなかでこそやりがいも生まれ、自身の殻を打ち破り、人として大きく成長していくこともできる
 もちろんそこには、奮闘する一人の若者を孤立させない周囲の友人や先輩、家族による見守り、温かい励ましや配慮といったサポートが不可欠である。
 池田先生は『青春対話』のなかで、「『活躍』こそ『幸福』の異名です。自分の天分を思うぞんぶんに発揮することです。ありったけの自分を輝かせて生きるのです。それが本当に『生きる』ということです」(『池田大作全集』第64巻)と語り、“それぞれの分野で一流の人に”とエールを送る。働くことの意味を考えながら、日々努力を重ね、これからの一歩を力強く踏み出していきたい。

◆きょうの発心  今いる場所を“使命の天地”に!

御文
 法華経を持ち奉る処を当詣道場と云うなり此を去って彼に行くには非ざるなり(御義口伝、781ページ・編1627ページ)
通解 (法華経の行者が)法華経を受持する所を「当詣道場」というのである。この娑婆世界を去って、極楽浄土等のほかの国土へ行くことではない。

 私たちが御本尊を受持し、信心・唱題に励む場所が寂光土となる、との一節です。2010年(平成22年)、長男がうつ病になり、長男夫婦と共に暮らすことに。半年後には夫が失職。まさに二重の試練でした。当時、宮城の気仙沼圏婦人部長として、一歩も引かずに広布拡大に励みました。夫は再就職を果たすも、翌年には東日本大震災が発生。わが家は土台だけを残し、全て津波に流されてしまいました。
 押し寄せる過酷な現実――。それでも、池田先生の励ましを胸に“今いる場所を使命の天地に”との決意で再び前進を開始しました。
 息子は震災を機に健康を取り戻し、理容師として復職。3年前には店舗兼自宅も完成し、広布の舞台で活躍しています。わが家は岩手に新居を構え、地域活動にも積極的に参加。ここまで戦ってくることができたのも、全て師匠と同志の皆さまのおかげです。
 先生は小説『新・人間革命』「清新」の章で、岩手への深い思いを綴ってくださいました。師の大恩に応えるべく、2018年11月18日を目指し、友好拡大と仏法対話に勇んで取り組んでまいります。  第2岩手総県副婦人部長 小松 祥子

◆小説「新・人間革命」 源流  六十九 

 


 インド創価学会が念願のメンバー一万人に達し、盤石な広布の礎を築き上げたのは、二十一世紀の新しい行進を開始した二〇〇二年(平成十四年)八月のことであった。以来、破竹の勢いで広宣流布は進み始めた。十二年後の一四年(同二十六年)三月には、メンバーは七倍の七万人を突破したのである
 広宣流布をわが使命とし、自ら弘教に取り組んできた同志の胸中には、汲めども尽きぬ喜びがあふれ、生命は躍動し、師子の闘魂が燃え盛っていた。全インドのどの地区にも、歓喜の大波がうねり、功徳の体験が万朶と咲き薫った。
 それは、さらに新たな広布への挑戦の始まりであった。メンバー十万人の達成を掲げ、怒濤の大前進を開始したのだ。弘教は弘教を広げ、歓喜は歓喜を呼び、翌一五年(同二十七年)の八月一日、見事に十万の地涌の菩薩が仏教発祥の国に誕生したのである。地涌の大行進はとどまるところを知らなかった。三カ月半後、創価学会創立八十五周年の記念日である十一月十八日には、十一万千百十一人という金字塔を打ち立てたのだ。
 そして、十万人達成から一年後の今年八月一日、なんと十五万人の陣列が整う。しかも、その約半数が、次代のリーダーたる青年部と未来部である。
 この八月、代表二百人が日本を訪れ、信濃町の広宣流布大誓堂に集った。世界広布を誓願する唱題の声が高らかに響いた。インドの地から、世界広布新時代の大源流が、凱歌を轟かせながら、ほとばしり流れたのだ。
 いや、アジアの各地で、アフリカで、北米、南米で、ヨーロッパで、オセアニアで、新しき源流が生まれ、躍動のしぶきをあげて谷を削り、一瀉千里に走り始めた。われら創価の同志は、日蓮大聖人が仰せの「地涌の義」を証明したのだ
 流れの彼方、世界広布の大河は広がり、枯渇した人類の大地は幸の花薫る平和の沃野となり、民衆の歓喜の交響楽は天に舞い、友情のスクラムは揺れる。 (第二十九巻終了)

◆〈寸鉄〉 2016年11月23日
 

 「
喜とは自他共に喜ぶ事
 御書。座談会は最高の喜
 びの園。励ましで満たせ
      ◇
 
江戸川の日。全てに第一
 と光る民衆王国。東京の
 心臓部から正義の旋風を
      ◇
 
他人ではなく昨日の自分
 に勝ちゆこう
!挑戦と前
 進を続ける人が青年なり
      ◇
 中小企業が元気なら国民
 生活に活力が。公明が後
 押しを!「
勤労感謝の日
      ◇
 
特殊詐欺、いまだ増加傾
 向。被害の8割が高齢者。
 周囲の声掛けで賢く撃退

【聖教ニュース・特集記事】

◆タイで代表者勤行会 2016年11月23日
プーミポン国王陛下の追悼の意義込め
原田会長が出席 王国の繁栄を祈念

             
バンコクのトンブリ会館で行われた代表者勤行会。プーミポン国王の遺徳をしのび、タイ王国の末永い安穏を祈念した
バンコクのトンブリ会館で行われた代表者勤行会。プーミポン国王の遺徳をしのび、タイ王国の末永い安穏を祈念した

 【バンコク22日】原田会長、笠貫SGI(創価学会インタナショナル)女性部長ら南アジア訪問団が21日、タイ・バンコクに到着。22日午前にはタイ創価学会の代表者勤行会が、崩御されたプーミポン・アドゥンヤデート国王陛下の追悼の意義を込め、トンブリ会館で行われた。ここでは国王と親交を結んできたSGI会長である池田大作先生の弔意の言葉が紹介され、心からの哀悼の意を表した。原田会長を導師に厳粛に勤行・唱題を行い、国王の遺徳をしのぶとともにタイ王国の繁栄を祈念した。(記事=大宮将之、写真=井﨑伸明)
 タイ国民の生活向上のために、在位70年の間に偉大な業績を残したプーミポン・アドゥンヤデート国王。
 その心は常に庶民と共にあった。
 衣服などもぜいたくを嫌い、水不足の際には自ら節水を続けるなど、率先して範を示してきた。
 “心の豊かさこそ宝である”――そう教え続けた尊き振る舞いによって、タイ国民に深く愛されてきたのである。
 タイ創価学会では、10月13日の崩御の翌日から、国王追悼の勤行会を各地で行ってきた。
 崩御から間もない頃、海外のメディアが、涙に暮れるタイの少女に、「あなたにとって国王とは、どんな存在ですか」と尋ねた。その答えが、タイの人々の思いを代弁しているようだった。
 「国王は、私たちみんなの“お父さん”なのです」
  池田先生の「よき市民たれ」との指針のままに、社会貢献を続けてきたタイ創価学会の同志も皆、同じ思いである。だが決して、ただ悲しみに沈むだけではない。
 
タイの未来を担う子どもたち(21日、バンコクのマニーラット幼稚園で)。同園に通う5歳のタイ創価学会の女の子は「王様が大好き! 池田先生が大好き! これからもっとお友だちをつくって、勉強も頑張りたい」と
タイの未来を担う子どもたち(21日、バンコクのマニーラット幼稚園で)。同園に通う5歳のタイ創価学会の女の子は「王様が大好き! 池田先生が大好き! これからもっとお友だちをつくって、勉強も頑張りたい」と

◆南アジア訪問団 タイ王宮で弔問記帳と献花 
 池田SGI会長の弔意文を記帳
 
タイの歴代国王の肖像が掲げられた部屋で原田会長ら南アジア訪問団とタイ創価学会の代表が弔問記帳を
タイの歴代国王の肖像が掲げられた部屋で原田会長ら南アジア訪問団とタイ創価学会の代表が弔問記帳を

 【バンコク22日】原田会長、笠貫SGI女性部長ら南アジア訪問団が22日午前、代表者勤行会に先立ち、10月13日に崩御されたプーミポン・アドゥンヤデート国王陛下の弔問のため、タイ創価学会のソムサック議長、ウサニー婦人部長らとバンコクの王宮を訪れた
 この日の気温は32度。だが南国特有の強い日差しのため、体感温度にして40度はあろうかと思わせる。
 王宮へと向かう道々には、赤、白、紫のブーゲンビリアが美しく咲き薫る。タイ語では、その名も「フアンファー(空に向かって飛んでいく)」。日光を浴びれば浴びるほど色鮮やかに、大きく開く花である。
 王宮前広場に到着すると、黒い服に身を包んだ多くの弔問者の姿が。国王のご遺体が安置されているドゥシット・マハ・プラサート宮殿まで、今も早朝から長蛇の列が途切れないという。
 一般市民の弔問の受け付けが始まった10月29日から間もなく1カ月がたとうとしているが、6700万人にのぼる国民の悲しみが癒えることはない。
 弔問を終えた1人のタイ人女性に話を聞くと、彼女は25年前から日本に住み、現在はタイ語学校の講師をしていて、国王の弔問のために帰国したのだと話してくれた。
 「国王陛下は、タイの全ての国民を愛し、模範の生き方を示してくださる“お父さん”でした。その大きな愛情に包まれて、タイの人々の心も一つになり、仲良く暮らすことができたのです」
 国王が即位したのは70年前の1946年。在位期間は、存命する世界の君主の中で最長となっていた。
 在位中、国民の生活向上のための地方開発プロジェクトを視察する際、日本製のカメラを首から提げ、地図を片手に雨の中を歩きながら、庶民と膝詰めで語らいを重ねていた国王の姿は、今も多くの国民のまぶたに焼き付いている。
 その偉大な国父と池田先生は深い親交を結んできた。
 会見は88年、92年、94年の3度、いずれもバンコクのチトラダ宮殿で行われた。
 国王は音楽、絵画、写真などにも造詣が深い「文化大王」として知られていたことから、池田先生の提案により、これまで、国王御撮影の「特別写真展」(89年の東京富士美術館など)、国王御作曲作品の「特別演奏会」(93年、創価大学)、国王御制作の絵画を中心とする「特別展」(96年、同美術館)を開催。
 2012年には、創大から国王に「名誉経済学博士号」が贈られている。
 国王の崩御に当たっては、池田先生は弔電を送り、深い哀悼の意をささげた。
 王宮内の記帳所を訪れた原田会長は、国王陛下の肖像前で拝礼した後、池田先生の名代として弔問記帳ならびに献花を。「国家の繁栄と国民のために献身された崇高なご生涯は、世界史に輝きわたることでしょう」との池田先生の弔意文を記帳した
 南アジア訪問団やタイ創価学会の代表と共に、国王の遺徳をしのびつつ、追悼の意を込め題目を送った。

◆「漢字三千年――漢字の歴史と美」 作品紹介
 竹を模した青銅の証明書
 絹に記された中国最古の医学文献も

◆〈世界写真紀行〉 第4回 中国「万里の長城」
 わが心に「友好の長城」を


 
朝日に照らされる万里の長城。2000年以上の歴史が凝縮した城壁は、険しい山々や砂漠、大河を越えて続いていく

◆信仰体験 マグロ・サンマの漁業会社を経営 最後は祈り抜いた者が勝つ!
 【富山県・入善町】世界有数の水産国・日本では、食卓に並ぶ魚料理も多種多様。2013年(平成25年)に和食がユネスコ無形文化遺産に登録され、外国人観光客にも人気を博している。だが一方で、食材供給を支える国内漁業の水揚げは年々減少の一途。要職を含む漁業生産量は、1984年の1282万トンをピークに下降線をたどり、2014年は479万トンと、30年間で4割以下に下落している。厳しい経営環境の中で、知恵を絞り、奮闘しているのが、「海洋漁業㈱」代表取締役の井口博さん(58)支部長。今月7日、宮城県・気仙沼港に、出港するマグロ漁船を見送る井田さんの姿があった。
 

2016年11月22日 (火)

2016年11月22日(火)の聖教

2016年11月22日(火)の聖教

◆わが友に贈る


ほむれば弥(いよいよ)功徳まさる」
皆でたたえ合う中に
福徳の花は満開と!

徹して一人を大切に
麗しき和楽の園を築け!

◆名字の言


  「きょうは話を聞いてもらって元気になった」。こうした経験を持つ人は多いのでは。私たちは、自分が「話す」ことが相手を励ますことだと思いがちだ。しかし、「聞く」ことが最大の励ましになる場合もある▼ドクター部の友が、心理学の面から「聞く」ことの重要性を語っていた。過去のつらい記憶は「画像」のようなものであり、なかなか心から消えない。しかし、それを誰かに語ることによって、
記憶は「テキスト(文章)」へと変換されて軽くなる。つまり、話を聞いてもらうことで心の重しが取れ、生きる力が湧いてくるのだと▼学会には多くの「励ましの達人」がいるが、共通するのは「聞き上手」であることだ。「聞く」という行為には相手への「理解」と「共感」があり、「尊敬」がある。それは法華経に説かれる観世音菩薩の働きにも通じよう▼「観世音」とは「世音を観ずる」ことである。人々の悩みの声、悲しみの声、あらゆる声に耳を傾け、慈愛で受け止めていく。応えていく。そうした「優しさ」が、観世音菩薩の特徴とされる▼それは単なる「同情」とは違う。真の「優しさ」には、相手の思いを真正面から受け止める人間としての強さと、深き信念が必要だ。それを培う原動力こそ、私たちの信仰である。(駿)

◆社説   「交流の輪広げる」年賀状  真心こもる温かい言葉を送る


 「賀状書く心東奔西走す」(嶋田摩耶子)
 年の瀬に向かう慌ただしい時期、いざ年賀状を書こうとしても、あれこれと、やるべきことが頭をよぎり、なかなか心が落ち着かない。一方、普段あまり会えない、遠方に住む友人、親戚にまで「元気だろうか」と思いをめぐらす――「東奔西走」には、年賀状を書くときの、そんな気持ちが込められていよう。いずれにせよ、真新しい年賀状を手に、懐かしい顔を浮かべながら、「どんな便りを送ろうか」と思案するのは、忙中にあって楽しいひとときだ。
 日本における年賀状の歴史は古く、一説には、平安時代、貴族の間で新春に歌を詠み、やりとりをしたのが、その始まりともいわれている。
 江戸時代には、下級武士や商人などにも、遠く離れた親戚や知人に年始の書簡を書き送る風習が広まり、明治時代には官製はがきが発行され、現在の年賀状の形ができたという。  
  昭和に入り、戦争中は国策として年賀状が抑制された。しかし戦後、「年賀状が復活すれば、連絡が途絶えた人の消息も分かるのではないか」という一民間人のアイデアから、お年玉付き年賀はがきが誕生。これが人気を呼んで年賀状が復活し、今ではお年玉付き年賀切手も発売されている。
 最近は、若い世代を中心にメールやSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)などを使って、年始のあいさつをする人も増えた。メールアドレス等が分かれば、相手の住所を知らなくても手軽に多くの人とつながることができるため、交流の輪も広がるだろう。
 「新年をことほぎ、相手の消息を案じながら、この一年の健勝を祈る」。長い歴史を通じて、形は変われども、年賀状に込められた“思い”は変わらない。
 池田先生は「あの人にも温かく接し、この人にも温かい言葉を送る。信心といい、同志といい、広宣流布といっても、この身近な第一歩が大事である。ここから真の『信心の世界』が広がる」と教えられている。
 “温かい言葉”を交わすことが、人と人とを“温かい心”で結ぶ。それは善縁、仏縁を広げることに通じよう。人と人とのつながりが薄れ、高齢者や若者などの孤立が懸念される現代にあって、この“温かい言葉”を送ることの大切さは、いや増して高まっている。より深き心と心の交流へ、まずは年賀状を通して一人一人に思いをはせていきたい。

◆きょうの発心   “師弟不二の道”を貫く

御文
 大地はささばはづるるとも虚空をつなぐ者はありとも・潮のみちひぬ事はありとも日は西より出づるとも・法華経の行者の祈りのかなはぬ事はあるべからず(祈祷?抄、1351ページ・編519ページ)
通解 大地をさして外れることがあっても、大空をつなぐ者があっても、潮の満ち干がなくなっても、日が西から出ることがあっても、法華経の行者の祈りのかなわないことは絶対にない。

 法華経の行者の祈りは必ずかなうと仰せです。
 
 大学生だった20歳の時、東大阪で入会。翌年には、池田先生とお会いする機会が。“生涯、師弟不二の道を進もう”と誓いました。
 卒業後、地元・四日市で就職。1992年(平成4年)12月19日には、先生を三重にお迎えして開催された第9回中部総会に参加。「『創価』とは無限の希望」との指導を胸に刻みました。
 その後、息子の発達障がいや、妻の病気と手術など、宿命との戦いが続きましたが、この御文を抱き締め、壁を乗り越えることができました。支えてくださった同志の皆さまにも感謝は尽きません。
 三重宝城県の原点は、伊勢湾台風で被災した直後、師匠自らが救援の指揮を執ってくださったことです。師の渾身の激励に同志は奮い立ち、試練を勝ち越えてきました。広布誓願の“この道”を歩み抜き、青年部を先頭に、世界広布新時代の拡大を果たす決意です。      三重宝城県長 山本 健一朗

◆小説「新・人間革命」 源流   六十八 

 


 インドを出発する十六日、山本伸一はカルカッタから日本へ電報を打った。離島の沖縄県・久米島や長崎県・五島列島、愛媛県・中島、広島県・厳島をはじめ、各地で苦闘し、広布の道を切り開いてきた同志に対してである。
 「アジアの広布の道は開かれた。島の皆さまによろしく。カルカッタ。山本伸一」
 広宣流布の舞台は、世界に広がった。しかし、それは、地球のどこかに、広布の理想郷を追い求めることではない。皆が、わが町、わが村、わが島、わが集落で、地道に仏法対話を重ね、信頼を広げ、広布を拡大していってこその世界広宣流布なのである。
 日々、人びとの幸せと地域の繁栄を願い、激励に、弘教に、黙々と奮闘している人こそが、世界広布の先駆者である。伸一は、そうした同志を心から励ましたかったのだ。
 この日午後四時、訪印団一行は帰国の途に就くため、ICCRの関係者らに見送られ、カルカッタの空港を発ち、香港へ向かった。
 飛び立った搭乗機から外を見ると、ガンジスの支流が悠揚と緑の大地を潤しながら、ベンガル湾に注いでいた。
 一滴一滴の水が集まり、源流となってほとばしり、それが悠久の大河を創る。
 伸一は、インドの同志が、新しい世界広宣流布の大源流となっていくことを祈り、懸命に心で題目を送り続けた。
 その後、インド創価学会(BSG)は、一九八六年(昭和六十一年)に法人登録された。八九年(平成元年)にはインド文化会館がオープン。九三年(同五年)には創価菩提樹園が開園し、仏法西還の深い意義をとどめた。
 伸一も、九二年(同四年)と九七年(同九年)にインドを訪問し、激励を重ねた。
 そのなかでメンバーは、一貫して、発展の盤石な礎を築くことに力を注いできた。一人ひとりが信心の勇者となり、社会の信頼の柱になるとともに、模範の人間共和の組織をつくりながら、二十一世紀をめざしていった。
 堅固な基盤の建設なくしては、永遠なる創価の大城を築くことはできないからだ。

◆〈寸鉄〉 2016年11月22日

 
創価の哲学は人類の一員
 として生きる意味教える

 ―博士。世界市民が陸続
      ◇
 
山形支部結成の日。桜梅
 桃李の同志が輝く広布の
 理想郷。歓喜の拡大劇を
      ◇
 
副役職の友よ勇み立て
 長とガッチリ団結すれば
 勢いは倍加。本領発揮だ
      ◇
 
溢れる誠意によって心は
 強く結ばれる
―思想家。
 青年よ大情熱で語り切れ
      ◇
 
「いい夫婦の日」。いつ
 もありがとう!―感謝の
 気持ちは言葉にしてこそ

【聖教ニュース・特集記事】

◆各国で「11・18」祝賀の集い 
 底抜けに明るいベルギーの集い

 
 
底抜けに明るいベルギーの集い 
底抜けに明るいベルギーの集い

 世界広布の最前線を駆けゆくSGI(創価学会インタナショナル)の友が、「11・18」学会創立記念日を祝賀する集いを各国で晴れやかに開催した。
 2013年の支部結成以来、生き生きと平和の連帯を広げるクロアチアSGI。総会は19日、首都ザグレブで開かれ、23人の新来者や数百キロ離れた地域からも友が喜々として参加した。
 ダシェンツォ支部長、サロペック婦人部長が、誉れの同志が一堂に集い合えたことに感謝を伝えた後、サミュエルズ欧州副議長が、唱題の実践を通して境涯革命に挑む体験を披露。プリチャード欧州女性部長が「師と心を合わせ、自他共の幸福を目指す勝利の人生を」と語った。
 社会の模範と輝く韓国SGIの集いは13日、首都ソウルの池田記念講堂で盛大に。
 崔智藝さん、柳志倫さんが活動報告。鄭中煥青年部長、金暻希婦人部長、李明喆壮年部長は、本年を勝ち飾り、明「世界広布新時代 青年拡大の年」へ勢いよく飛翔しようと呼び掛けた。金仁洙理事長は、2018年の「11・18」を決勝点とし、広布の大ロマンに生き抜こうと訴えた。
 歓喜の行進を続けるベルギーSGIの総会は6日、首都ブリュッセルのベルギー文化会館でにぎやかに。
 女子部のルイーザ・スカーペッタさんの信仰体験や学生部による歌声に喝采が送られ、ディピタ副理事長が求道の友を励ました。
 南米ベネズエラではヤング・ミセスによる総会が各地で。首都カラカスの集い(6日、ベネズエラ文化会館)では、代表の友が家族の闘病の体験や弘教拡大の模様を報告。ヤング・ミセスのフェレイラ委員長は、皆が知恵と功徳輝く幸福博士にと強調。カストロ婦人部長は、真剣な信行の実践で境涯を大きく開こうと激励した。

◆〈随筆 永遠なれ創価の大城 13〉 創価の大誓願
 世界広布のロマンに生き抜け!

 
わが生命の炎を見よ! 錦秋の木々も生け垣も目の覚めるように赤々と燃えて(池田先生撮影、16日、創価大学で)
わが生命の炎を見よ! 錦秋の木々も生け垣も目の覚めるように赤々と燃えて(池田先生撮影、16日、創価大学で)
 我らの「創立の父」は、正義の中の大正義の師子王であられた。
 戦時下の法難で囚われた獄中の訊問にあっても、牧口先生は「世界広宣流布」の大確信を悠然と語られていた。
 
 当時の調書を繙けば、日蓮仏法は「全世界の人類が即身成仏」を遂げるためにあると、明確に宣言されているのだ。
 私は、この先師の師子吼を偲びつつ、今月十四日は広宣流布大誓堂で、殉教の日であり学会創立の日である十八日は恩師記念会館で、報恩謝徳の祈りを捧げた。
 そして、先師に連なる共戦の全同志の健康と幸福と勝利を御祈念した。
                    ◇
 また十六日には、牧口先生を顕彰する八王子市の東京牧口記念会館を訪問するとともに、紅葉もまばゆい創価大学キャンパスを視察した
 この日は、一九五〇年(昭和二十五年)に、恩師・戸田先生から、創価大学の構想を受け継いだ忘れ得ぬ原点の日である。
 先生の事業が最も厳しい激浪の時代であった。西神田の会社の近くにある、日本大学の学生食堂で安価な昼食をとりながら、先生は言われた。
 牧口先生の偉大な教育思想を、このまま埋もれさせるようなことがあっては、絶対にならない。人類の未来のために、必ず、創価大学をつくらねばならない。 大作、頼むよ」と。
 あれから六十六年――両先生の遠大な夢の学舎は、輝き光っていた
 行き交う学生も、向学の息吹にあふれ、嬉しかった。明春、第一期生を送り出す看護学部のスタッフの方々に感謝を伝えることもできた。
 わが創価教育の大城には、人類の希望の未来が幾重にも育っている。

新時代へ共々に


 先日、SGI(創価学会インタナショナル)の秋季研修で来日された世界六十カ国・地域のリーダーが、わが埼玉の宝友と県下三十三カ所で、麗しい交流交歓会を行った。
 心躍り、歓喜あふれる座談の中で、入会を決意されたご友人も大勢おられたと伺っている。
 思えば六十五年前の秋から、戸田先生の名代として私は埼玉の川越など各地へ激励に走った。
 まさに、“村八分”の圧迫を受けながら、健気に信心に励んでいる同志もいた。私たちは共に御書を拝し、約し合った。
 ――必ず素晴らしい世界広布の時代が来る。その時を目指して、励まし合い、断じて退転せずに走り抜こう、と。
 苦楽を分かち合い、広布の道なき道を開いてくれた草創の友のことは、わが胸奥から離れない。
 先駆の父母たちが夢に見て、歯を食いしばって祈り抜いてきた「創価の世紀」が、遂に始まっているのだ。
                    ◇
 「嵐は誉れ」――これが創価の負けじ魂である。
 牧口先生は、日本海に臨む新潟県の荒浜(現在の柏崎市内)で生まれ、十三歳にして単身、北海道に渡られた。苦労を重ね、真金の人格を鍛え上げられたのである。
 学会創立から三年後(一九三三年)、牧口先生は戸田先生を伴って故郷の荒浜を訪れ、知人を折伏されている。
 牧口先生を生んだ柏崎の地には、先生のお名前を冠した記念墓地公園の建設が始まり、地元の方々も温かな期待の声を寄せてくださっている。
 戸田先生は、荒浜への師弟旅の九年後、生地の石川県・塩屋(現在の加賀市内)を訪れている。
 二歳の時、一家で北海道に渡って以来の帰郷だったようだ。軍部政府の弾圧で投獄される前年であり、法難の嵐を覚悟しつつ、日本海を見つめられたのかもしれない。
 恩師生誕の地・北陸では、誓願の友が来月の総会に向けて、寒風にも負けず意気軒昂に広布拡大へ奮闘してくれている。

一人立つ柱たれ


 日蓮大聖人は、流罪の佐渡の地で、「開目抄」に厳然と認められた。
 「我日本の柱とならむ我日本の眼目とならむ我日本の大船とならむ等とちかいし願やぶるべからず」(御書二三二ページ)
 この御本仏の民衆救済の大誓願を受け継ぎ、一閻浮提へ慈折広布の大道を開いてきたのが、我ら創価学会である
 戸田先生が「地球民族主義」を提唱されたのは一九五二年(昭和二十七年)――あの“二月闘争”の最中の、男女青年部の研究発表会であった。
 人類は“地球を故郷とする一つの民族”との視座に立てば、あらゆる差異を超えて、共生していける。生命という共通の基盤に立つことこそが、平和の礎であろう。
 御聖訓には、「末法に入って法華経を持つ男女の・すがたより外には宝塔なきなり」(同一三〇四ページ)と仰せである。
 妙法を持つ人は皆、尊極の生命の宝塔であり、人間主義の柱である。
 それぞれの地域にあって、広布の使命に一人立つ同志は、まさしく希望の柱だ。苦難に負けない強さ、人のために尽くす生き方、その姿そのものが平和の柱なのである。
 東日本大震災から五年八カ月――。東北の尊き同志は、一人ひとりが「福光の宝塔」と輝き、「地域の信頼の柱」と屹立している
 その不撓不屈の勝利の象徴たる新・東北文化会館が晴れ晴れとオープンした。わが東北家族は、妙法の「変毒為薬」「三変土田」という現実変革の希望の力を、試練と戦う全世界の人びとに示し切っているのだ。
 未曽有の災害を乗り越える中で、何とたくましく、何と慈愛深い、何と英知光る若人が育ってくれていることか。
 恩師が願われた人材の城は、我らの東北天地にありと、私は叫びたい。
 世界的課題である防災の取り組みでも、創価の青年たちの挑戦は、高く評価されている。  多事多難な人類の前途にあって、我らの「青年拡大」は、「地球民族の平和の柱」を打ち立てゆくことに他ならない。

生命尊厳の眼目


 「創立の日」からの新出発を、私たちは教学部任用試験(仏法入門)で勢いよくスタートした。
 新入会や会友の方々をはじめ、十一万人もの受験者の皆様方、そして共に学び支えてくださった先輩の皆様方を、心から讃えたい。
 受験者には、伸びゆく未来部もいる。ご高齢の多宝の方々もおられる。“生涯勉強”と、最高の幸福学たる仏法を研鑽し、人生の錦?を一段と鮮やかに深められている。
 御書には、「法華経の功力を思ひやり候へば不老不死・目前にあり」(一一二五ページ)という甚深の一節がある。
 永遠不滅の妙法と共に生きゆくならば、自らの仏の生命も永遠不滅の当体となる。若々しく自他共に「常楽我浄」の軌道を進むことができる
 創価の師弟は、この正道を歩み抜いてきた。
 仏法を学べば、勇気が湧く。信念が深まる。皆が生まれ変わった息吹で、「生命尊厳の哲理の眼目」となり、社会に蘇生の光を放ちゆくのだ。

この船で未来へ


 私は、二十三歳の時、一詩を日記に綴った。
 ――信仰あるが故に、大波にも、微動だにもせじ、永久の大船に乗りし故に――と。

 一九五一年(昭和二十六年)一月、障魔の怒濤が襲いかかる中、戸田先生が青年の私に、「一切の後事を頼む」と託された直後である。
 学会には「生死の大海を渡るべき船」(御書一四四八ページ)たる、民衆救済の使命がある。十年後、二十年後を見よ! 「永久の大船」たる学会の、未来の世界的発展を見よ!  この確信で、私は戸田先生をお守りし抜いた。師匠の誓願を我が誓願とし、一閻浮提広宣流布を目指して船出したのだ。
 
 それは、一人ひとりと心を通わせ、仏性という無限に広がりゆく「心の財」を共に開きながら、全人類を平和と文化と教育で結ぶ大航海である。
 その全てを託しゆく後継ぎの船長が、不二の弟子である青年たちだ。
 若き創価の世界市民による友情の拡大は即、人道の連帯の拡大だ。いかなる逆流にも流されず、地球社会を平和と共生へ前進させるのだ。
 「人道勝利の希望の大船」が、ここにある。
                      ◇
 我らは、「歓喜の中の大歓喜」の仏の生命を説き切った大仏法と、正義の師弟という確かな羅針盤を持っている。乱世の航海にあって、三障四魔という驕れる波浪に断固と打ち勝ち、平和と幸福の大陸へ確かな舵を取るキャプテンなのだ。
 愛する青年たちよ!
 青年の魂を持てる地涌の同志たちよ!
 「大願とは法華弘通なり」(同七三六ページ)との仰せのごとく、たゆまず朗らかに、広布拡大の大誓願に勇んで躍り立て!
 
不思議なる縁に結ばれた我らは、「世界広布」即「世界平和」という人類のロマンに生き抜く旅を決意新たに始めよう。
 栄光輝く創立百周年の大海原を目指して!
 
 (随時、掲載いたします)

◆〈座談会 師弟勝利の旗高く 62〉 11・28「魂の独
立」から25年 仏意仏勅の学会は世界へ飛翔  儀典部の誠実な振る舞いに感謝
世界広宣流布は、仏教史上のみならず、人類史上に燦然と輝きわたる一大壮挙(5日、東京戸田記念講堂で、「SGI総会」の意義を込めて開催された「11・18」を慶祝する本部幹部会)
世界広宣流布は、仏教史上のみならず、人類史上に燦然と輝きわたる一大壮挙(5日、
東京戸田記念講堂で、「SGI総会」の意義を込めて開催された「11・18」を慶祝
する本部幹部会)

 原田 このたびの教学部任用試験(仏法入門)を無事故・大成功で実施することができました。受験者の皆さま、受験者を支え、応援してくださったご家族・同志、試験の運営に当たってくださった役員をはじめ、全ての皆さまに心から御礼申し上げます。
 清水 池田先生は「受験された全員が、合否を超えて偉大な幸福の博士です。幸福博士とは、皆を幸福にできる博士です」とメッセージを寄せられました。
 原田 皆さんが、今回研さんした妙法の力用を大確信し、幸福勝利の人生を歩みゆかれんことを念願してやみません。

妙法の太陽を渇仰


 志賀 28日で「魂の独立」から25年。1991年(平成3年)11月、日顕宗(日蓮正宗)が、創価学会に「破門通告」なる文書を送付してきた日です。
 原田 池田先生の平和行動と学会の発展への嫉妬に狂った日顕と宗門は、恐喝事件を起こした退転者らと結託し、学会の破壊を画策。しかし、謀略は、ことごとく大失敗。正義の学会は微動だにしなかった。腐敗堕落した日顕宗には、「僧が上で俗が下」「坊主には絶対に従え」という時代錯誤の考えしかなかった。
 清水 御書根本の華陽姉妹には信じられませんが、通告書には、一遍の御書の御文もありませんでした。仏法に照らし、宗門が学会を破門する正当な理由などないのですから当然です。
 原田 忘れもしません。通告書が発送された翌日(11月29日)には、アフリカ大陸19カ国の大使・大使代理とANC(アフリカ民族会議)の駐日代表が、東京・千駄ケ谷の創価国際友好会館にみえて、在東京アフリカ外交団から池田先生に「教育・文化・人道貢献賞」が贈られたのです
 長谷川 “衣の権威”から解き放たれ、世界宗教として洋々たる未来へ飛翔する学会と、時代遅れの権威主義に固執する“没落”の邪宗門。そのコントラストを象徴する出来事でした
 志賀 日顕にはその後、1625万人が署名した、“退座要求書”が突きつけられます。  永石 以来、創価の連帯は、池田先生のリーダーシップのもと115から192カ国・地域へと大発展。24時間365日、地球上から題目の音声が途切れることのない、未曽有の世界広布の時代を迎えました。
 志賀 一方、信者数が全盛期の2%まで落ちた日顕宗。できる当てのない信者勧誘、無謀な登山強要、容赦ない供養収奪というノルマの「三重苦」で、末寺坊主も法華講員も疲弊の極致。自ら隠居する住職や、寺を離れる脱講者など、宗門に愛想を尽かす連中が後を絶たない。
 原田 仏法の因果は厳しい。現実に日蓮大聖人の御遺命通り、広宣流布を進めてきたのは、仏意仏勅の学会しかない。今の衰亡の姿を見れば、大聖人から破門されたのが日顕宗の方だったことは明らかだ。
 清水 識者も鋭く指摘しています。ハーバード大学のハービー・コックス名誉教授は、「SGIの歴史において最大にして最良の出来事こそ、この“破門”通告であったのではないでしょうかこの、見方によっては不幸な出来事は、実は、最大に幸福な出来事であった、というべきなのです」と述べていますね。
 原田 こうした声は数多くあります。大聖人の仏法は、末法の全民衆を救済する、あらゆる人に開かれた世界宗教です。そのことが今、一段と認識され、「万人が仏」との平等思想、「宿命を使命に」との人間革命の原理は、希望の哲学として輝きを放っています。  永石 池田先生はつづられています。「先行きの見えない現代社会のカオスにあって、ますます妙法の太陽が渇仰されております。地域も世界も、我らの確信の声を待っています。我らの友情と信頼のスクラムを待っています」と。
 原田 「日蓮と同意ならば地涌の菩薩たらんか」(御書1360ページ)です。大聖人直結の私たちは、全員が地涌の菩薩です。師弟の誓願も新たに、勇気の前進を続けていきましょう。
 長谷川 また、11月30日は「儀典部の日」です。創価の宗教改革の先頭を走る儀典部の皆さまの尽力に、御礼申し上げます。
 志賀 学会の「友人葬」は、仏法の本義にのっとり、大聖人、釈尊の精神にかなった最も崇高な儀式であり、真心の葬送です。
 長谷川 友人葬の担い手である儀典部の皆さまの誠実な振る舞いに、ご家族、ご親族、ご友人や地域の方々からも、信頼と感謝の声が寄せられています。
 永石 先生も、大聖人のお心を体した儀典部の皆さまの献身を、「尊き『仏事』、まさに『仏の仕事』」と、たたえられています。
 原田 ここであらためて、原則の確認です。学会員が友人葬に参列する時、香典は必要ありません。その場合、お清めの席への参加は控えるべきです。また、儀典部の方など導師への謝礼も要りません
 長谷川 地域の伝統や風習もありますので、具体的には、よく相談しながら、進めていただきたい。
 原田 葬儀はあくまでも喪主(ご遺族)の意向によって執り行われるものです。リーダーは、その意向に沿い、儀典部などと協力し、こまやかな対応で、厳粛かつ、すがすがしい追善としてまいりたいと思います。

巧妙な詐欺に注意


 長谷川 間もなく財務の振込期間を迎えます。学会が推進する供養、財務は全て、大聖人の御遺命である世界広布のためであり、御本仏への供養に通じます
 永石 全ての広布部員の皆さまにとって、無事故で功徳満開の財務となるよう真剣に祈ってまいります。
 原田 
この時期、悪質な詐欺未遂の事案も起きています。一般的にも詐欺の手口が巧妙化しています。皆が巻き込まれないよう、注意を喚起し、無事故の推進をお願い申し上げます。

◆ 信仰体験 生命限りなく  第13回 生前葬を悠々と・笹木賢一郎さん


 【群馬県高崎市】人生のしまい方には、さまざまなカタチがある。68歳で今世の幕を閉じた笹木賢一郎さん(当時、副本部長)は、終末期の病床から妻の幸子さん(68)=支部婦人部長に言った。「生前葬をしよう」。集まった家族は普段着のまま、賢一郎さんへの感謝を口にした。逝去の4日前、2014年(平成26年)6月22日。梅雨空だったが、彼の潔い人生は、雲の上に輝く太陽を思わせた。

2016年11月21日 (月)

2016年11月21日(月)の聖教

2016年11月21日(月)の聖教

◆今週のことば

座談会は友情の広場だ。
「仏になる みちは
善知識にはすぎず」

わが地区・ブロックから
地涌の友の拡大を!

◆名字の言


  パリで凄惨な同時テロが起こったのは、昨年11月だった。この時、ジャーナリストのアントワーヌ・レリス氏は、妻を失った▼悲しみの淵で、彼はテロの実行犯に向け、フェイスブックに投稿する。「ぼくは君たちに憎しみを贈ることはしない」「憎悪に怒りで応じることは、君たちと同じ無知に陥ることになる」。このメッセージは瞬く間に世界に広がった▼テロ後、2週間の出来事が『ぼくは君たちを憎まないことにした』(ポプラ社)につづられている。言葉を失い、友人の優しさや気遣いさえ煩わしく感じた。憎悪の感情を“正当化”することで、気を晴らそうとしたこともあった。それでも彼は、幼い息子と生きることを考える中で、憎しみの放棄を宣言したのだ▼肉親の理不尽な死を前に、自分ならどうするか。想像してみた。頭に浮かぶ父、母、妻、子の顔。よみがえる思い出――答えを出せない。そこで気付いた。このかけがえのない一人一人の具体性こそ、生命の尊厳そのものではないか▼池田先生は、人間存在の具体性から遊離した「抽象化の精神」の危険性に警鐘を鳴らしている。目の前の「一人」を大切にする。決して対話を諦めない。創価の運動は、暴力と憎悪の連鎖を食い止め、平和の文明を創造しゆく挑戦である。(芯)

◆小説「新・人間革命」 源流 六十七




 十五日の午後三時半、訪印団一行は、カルカッタにあるインド博物館を訪問した。
 館内では、紀元前三世紀、マウリヤ朝のアショーカ王によって建立された石柱頭である四頭獅子像が目を引いた。
 獅子像の台座の部分には、車輪のかたちをした模様が描かれている。これは「法輪」といい、釈尊の説いた教え、すなわち教法が、悪を砕き、人から人へと次々に伝わることを意味している。それを、自ら前進して外敵を破り四方を制するという転輪聖王の輪宝に譬え、図案化したものである。仏教の真理と正義に基づいて世を治めるアショーカを象徴しており、後に「法輪」はインドの国旗に用いられることになる
 展示は、先史文明から始まり、インドの豊かな諸文明を、壮大な規模で紹介していた。
 見学のあと一行は、同博物館の事務所へ案内された。一般には非公開の紀元前四世紀ごろの仏舎利の壺を、特別に見せてもらった。仏舎利が入っていることを表す古代インドの文字が刻まれた唯一の壺であるという。
 博物館の展示品を鑑賞した山本伸一は、仏教盛衰の歴史を思った。
 “釈尊の説いた永遠なる生命の法は、アショーカ王の治世に安らかな月光を投げかけ、慈悲を根底とした社会の園を開いた。しかし、時は過ぎ、末法濁世の暗雲に月は没した。
 その時、日本に日蓮仏法の太陽出でて、末法の闇を払う黎明の光を放った。そして今、創価の同志の奮闘によって、「七つの鐘」は高らかに鳴り渡り、東天に日輪は赫々と躍り出たのだ。世界広宣流布の新生の朝だ! 立正安国を世界に実現し、人類のあらゆる危機を乗り越え、恒久の平和と繁栄の道を築く仏法新時代が到来したのだ!”
 伸一は、その出発のために、さらに世界各地に新しき広布の源流を開かねばならぬと決意していた。今回の訪問では、仏教発祥の地であるインドに一筋の流れをつくることができた。その宝の一滴一滴を大切にし、全力で守り抜こうと、彼は深く心に誓っていた。   

◆〈寸鉄〉 2016年11月21日
 

 
会長は聞き上手。人々の
 幸福を引き出す
―博士。
 地道な対話こそ平和の力
      ◇
 
任用試験、11万人が受験
 生命哲理を学ぶ喜びと誇
 り。我らは思想界の王者
      ◇
 「
日に日に向上して心に
 笑む可きのみ
」戸田先生。
 深き祈りで今日も潑剌と
      ◇
 
熊本地震、最後の避難所
 が閉鎖と。寄り添う心は
 常に。復興遂げる日まで
      ◇
 
介護職の外国人受け入れ
 拡大
。進む高齢化。交流経
 験で国際理解の好機にも

【聖教ニュース・特集記事】

◆全国1637会場で実施 伝統の教学部任用試験(仏法入門) 2016年11月21日
11万人の幸福博士が挑戦

            
原田会長は東京・荒川文化会館で受験者を激励。会友として受験した商店会会長は「学ぶ中で、“人のために”という根本の思想に触れ、共感できました。こうした学会員の内面の考え方について、もっと多くの人に知ってもらいたい」と
原田会長は東京・荒川文化会館で受験者を激励。会友として受験した商店会会長は「学ぶ中で、“人のために”という根本の思想に触れ、共感できました。こうした学会員の内面の考え方について、もっと多くの人に知ってもらいたい」と


 学会伝統の「教学部任用試験(仏法入門)」が20日、全国1637会場で実施され、仏法哲理を心肝に染めた11万人の“幸福博士”が挑戦した。池田大作先生はメッセージ(別掲)を贈り、全受験者をはじめ、役員・担当者の奮闘を心からたたえた。試験は、午後1時半からと午後7時半からの2回行われ、御書3編と教学入門などから出題された。(2・3面に関連記事。5面に試験問題と解答を掲載)
 2018年11月18日への新出発となった今回の任用試験。会友の受験申し込みが昨年の2倍となるなど、生命尊厳の哲学が一段と社会を潤し、共感の輪が広がっていることを象徴する試験となった。
 各地の会場では、最後の最後まで教材を開き、最高峰の仏法哲理を懸命に研さんする尊い姿が光った。
 受験者の陰には、共に学び、励まし続けた同志の存在がある。会場まで付き添い大激励の言葉を掛ける同志と、それに応える受験者。こうした麗しい姿が、仏法の人間主義を体現していた。
 今回の試験は、全5問で構成。
 問1は「一生成仏抄」「兄弟抄」「開目抄」の御書3編から、御文の正確な理解を求めている。
 問2は「教学入門」の「日蓮大聖人の御生涯」から、主な法難等について出題。
 問3・4では、「即身成仏」「三証」などの仏法用語の意味を尋ねたのに加え、実践の基礎となる法理についての理解も問われた。
 問5は「世界広布と創価学会」から。三代会長の歴史について尋ねるとともに、御文に即して日顕宗の邪義を破折する力を求める質問が出された。
 この日、各部、各方面のリーダーは試験会場に駆け付け、受験者を励ました。
 原田会長は、来月、池田先生の初訪問25周年を迎える東京・荒川文化会館へ。
 今、SGI(創価学会インタナショナル)の発展を多くの海外メディアが取り上げており、世界宗教として船出している創価学会の思想・哲学に大きな注目が集まっていると強調。その真髄こそが、皆さんが学ばれた仏法入門であると述べた。そして、日夜、真剣に研さんしてきた受験者を心からたたえ、遺憾なく力を発揮していただきたいと念願した。

◆池田先生が受験者・役員・担当者にメッセージ 2016年11月21日

 世界で最も尊く、最も明るく、最も喜びにあふれた教学試験、本当にご苦労さまです。  会友の皆さんも、未来部の皆さんも、多宝の皆さんも、一人一人、忙しい中、また寒い中、勇んで仏法入門に挑戦されたことは、無量無辺の「心の財」を積まれたことです。  末法の御本仏・日蓮大聖人がいかばかり御照覧でありましょうか。仏法の眼に照らせば、この試験の会場それ自体が法華経の会座に連なり、三世の諸仏も諸菩薩も、大歓喜して、皆さんを讃えていることは断じて間違いありません。
 御聖訓には、「此の経を一文一句なりとも聴聞して神にそめん人は生死の大海を渡るべき船なるべし」(御書1448ページ)と仰せです。
 皆さんは、妙法という究極の生命尊厳の大哲学を心に抱きました。ゆえに、自分自身が、いかなる生老病死の荒波をも乗り越え、自他共に健康長寿と絶対勝利の幸福の航路を悠々と進みゆく、賢者の大船となっていけるのです
 この大仏法は、全人類に開かれた平和の世界宗教です。
 今日も日本だけでなく、ヨーロッパのイタリア・スペイン・ポルトガル・オーストリアでも、中南米のパナマ・ベネズエラでも、アジアの台湾でも教学試験が行われます。さらに来週は、アフリカ大陸で、統一の教学実力試験が開催されます。
 ともあれ、受験された全員が、合否を超えて偉大な幸福の博士です。幸福博士とは、皆を幸福にできる博士です。
 どうか、ご家族にも、友人にも、地域にも、妙法の智慧と希望と勇気の光を、大きく朗らかに広げていってください。
 役員の方々も、応援してくださった先輩方も、本当にありがとうございます。最後まで絶対無事故でお願いします。
 皆、風邪などひかないように! 題目を送ります。

◆〈世界の体験プラザ〉 イギリスSGI アン・ウッドさん
 伝説のガールズバンドのバイオリニスト
 創造性を発揮し地域な貢献

2016年11月20日 (日)

2016年11月20日(日)の聖教

2016年11月20日(日)の聖教

◆わが友に贈る


新会員をはじめ

新たな広布の人材を
皆で応援しよう!

信行学の実践で
勝利の大道を共に!

◆名字の言


  傑作「考える人」を生んだ彫刻家ロダン。天才と称される彼だが、青年期は挫折の連続だった▼彫刻家を目指すも、国立美術学校の試験に3度失敗。進むべき道を見失う彼に、父からの手紙が届く。「自分自身にこう言って聞かせるのだ」「わたしには天賦の才能があり、成功を収めたいと願っている、と」(ルース・バトラー著『ロダン 天才のかたち』白水社)。ロダンは迷いを捨て、装飾美術の職に就くなど下積みで実力を磨いた。彼にとって父の手紙は大きな転機となったに違いない▼ある青年は創大野球部での活躍を夢見ていた。だが難病を発症し、夢を断念した。卒業後、希望に燃えて働く彼をまたも病が襲う。会社を辞め、悔し涙に暮れた。引きこもる彼のもとへ同志は足を運び続けた▼彼を変えたのは「みんな待っとるよ」との一言だった。部屋で一人になると、その言葉の温かみ、真心が身に染みた。彼は、やがて病を克服し、再就職を果たした。「2度の挫折があったから、今の自分がある。何より、創価家族の温かさを心から実感できたことが一番の宝です」▼一通の手紙、一行のメール、一言の声掛け……発せられた言葉の滴に、海のように深い相手の真心を感じる時、人は無限の勇気を得て、立ち上がることができる。(奨)


◆社説  平和の人材を全世界へ 人類の未来開く創価の人間教育


 創価学会は1930年(昭和5年)11月18日、教育者の団体である「創価教育学会」から出発した。万人の成仏を明かし、人間の偉大な可能性を開花させる法華経には、人間教育の魂が光る。子どもたちを愛し、救いたいとの慈愛こそ、創価の心である
 初代会長の牧口常三郎先生は「教育の目的は子どもの幸福にある」との信念を貫いた偉大な教育者であり、哲学者であった。北海道の小学校教員時代、あかぎれの子の手をお湯で洗ってあげたり、吹雪の日には背負って家まで送ったりしていた。東京の校長時代には、弁当を持って来られない子どものために、給料をさいて豆もちや食事を用意した。
 あふれる慈悲は、やがて“国家本位”の教育観を批判し、“人間本位”の教育を求める創価教育学の思想に結実する。そして、教育革命から宗教革命へ――軍国日本を諫暁した偉大な牧口先生を、時の軍部政府は「獄死」をもって遇したのである。
 牧口先生から戸田城聖先生、そして池田大作先生へと受け継がれた創価教育のともしびは、幼稚園から大学院までの創価一貫教育として結実する。今、創価教育は世界へと広がり、アメリカ創価大学をはじめ、韓国、シンガポール、マレーシア、香港に幼稚園が建設。ブラジルの創価学園では明年1月、新校舎のオープンとともに、待望の「高校の部」が設置される。
 学校を創立する事業が、いかに至難なことであるか。「創立者の心は、創立者にしか分からない」とも池田先生は語っている。今月17日に発売された小説『新・人間革命』第28巻「大道」の章では、山本伸一が創大生、学園生らを激励する場面が描かれる。その中で、こう訴えている。「人類の未来のために、諸君が世界の檜舞台で自在に乱舞できるよう、全力で道を開いておきます。君たちのことを思うと、力が湧きます。勇気が出るんです。万事、頼むよ!
 人を育てるのは人である。創立者の励ましを受け、創価の学びやを巣立った鳳雛たちが、世界各地で活躍する時代となった。インドにも「創価」の名を冠した女子大学があり、価値創造の教育は、はるかアフリカ大陸でも注目を集める。
 教育とは、人を創ることであり、人が社会を創り未来を創る。ゆえに、遠回りのようであっても、教育こそが、平和な世界を築く確かな方途にほかならない。86年の歴史を刻み、地球上に広がる創価教育の連帯が人類の明日を照らす希望の光と輝きゆくことを確信したい。

◆きょうの発心  題目根本に苦悩を希望に転じる2016年11月20日

御文
 法華経を信ずる人は・さいわいを万里の外よりあつむべし(十字御書、1492ページ・編1478ページ)
通解 法華経を信ずる人は幸いを万里の外から集めるであろう。

 法華経の信心に励む人は、万里の彼方から幸いを集め、わが身を荘厳していく、との仰せです。
 
 両親の病気や経済苦といった宿命と戦っていた一家に育った私にとって、何よりの楽しみが座談会でした。幼い頃から御書や聖教新聞を通して、祈りは必ずかなうことを学びました。
 人間関係に行き詰まった中学1年の頃のこと。この御文を拝すと、目の前が明るく開けるように感じたのです。やがて生徒会に立候補できるまでに。関西創価高校に進学後、創立者・池田先生と数々の出会いや、友人との金の思い出を作ることができました。
 1979年(昭和54年)、師の正義を宣揚したいと仏法対話を決意。そこで再会したのが、中学時代に一番苦手だった友人でした。学会の真実を語り、一緒に勤行する中で、歓喜の題目を唱えることができ、信心の深い確信をつかむことができました。
 婦人部となり、母の肺がん、姉の骨肉腫、2度に及ぶ自身の流産などを経験。全てを信心で乗り越えて2人の娘にも恵まれ、一家和楽を築くことができました。
 日本一の富士を仰ぎ、大月栄光県の皆さまと、希望あふれる幸福の人材城を構築してまいります。   山梨・大月栄光県婦人部長 高橋 公子

◆〈寸鉄〉 2016年11月20日
 

 きょう
伝統の任用試験
 求道の勇者に最大の激励
 を。挑戦の心に功徳燦然
      ◇
 
宮城「県の日」。不撓不屈
 の東北の友。新文化会館
 から新生と福光の大前進
      ◇
 
全同志が信力を本とし勇
 敢な折伏の闘士に
―戸田
 先生。誓い貫く勇将たれ
      ◇
 国連「
世界の子どもの日
 皆に尊き使命。若き命に
 触発の光送る良き手本に
      ◇
 
公明はきめ細かく弱者に
 配慮する福祉の党
―識者
 徹して「一人」に寄り添え

【聖教ニュース・特集記事】

◆〈池田大作先生 四季の励まし〉 世界へ! 人間のための宗教を
 


 創価学会の使命は、
 世界広宣流布にある。

 日蓮大聖人の仏法を、
 人々の胸中に打ち立て、
 崩れざる世界の平和と、
 万人の幸福を実現することにある。
 大聖人は、末法にあって
 全人類の救済のために
 妙法流布の戦いを起こされ、
 全世界への
 大法弘通を誓願された。

 学会は、御本仏のその大誓願を
 果たすために出現した、
 人間主義の世界宗教である。

   
 「人間のための宗教」こそ
 仏法の帰結だ。
 それゆえ、反対に
 「宗教のための人間」
 「宗教のための宗教」
 というような
 転倒した権威主義とは、
 どこまでも戦わざるを得ない。
 希望へ、幸福へ、
 安穏へ、平和へと、
 大悪を常に
 大善の方向へ転じていくのが、
 現実変革の宗教の証しである。
   
 目の前の一人を、
 親身になって蘇生させていく。
 一人の宿命転換の劇に、
 最高の善知識として関わっていく。
 「一人」を励まし育てることが、
 世界の広宣流布を築く一歩だ。

 否、世界広布といっても、
 「一人」が
 幸福になるかどうかで決まる。
   
 創価学会には、いかなる大難も
 私と共に勝ち越えてきた、
 勇気と誠実と忍耐の
 英雄が無数にいる。
 「仏法は勝負」である。
 ゆえに、戦い勝たねばならない。

 戦うことが「後継」だ。
 勝つことが「報恩」である。 

 競うように天空へ伸びる高層ビル群。その向こうに美しい虹がかかった。2000年(平成12年)11月、シンガポールのマリーナ湾を望みつつ、池田大作先生が撮影した一葉である。
 
邪宗門の鉄鎖を断ち切った「魂の独立記念日」から25年。学会は池田先生のもと、いかなる悪の陰謀にも微動だにせず、日蓮仏法の人間主義を語り広げた。平和を希求する民衆のスクラムは今や、世界192カ国・地域へと拡大し、あの地でも、この地でも、新たな人材が躍り出ている。
 雨が降らなければ、虹はかからない。障魔の嵐を乗り越え、晴れ晴れと進む我らの頭上には、“勝利の虹”が燦然と輝いている。

◆〈夢をつなぐ 創価大学箱根駅伝への道 ④〉


 表舞台に立つ選手たちは、陰で支えてくれる人がいてこそ光る。チームスポーツの鉄則である。「抜群のチームワーク」で、第93回箱根駅伝(明年1月2、3日)の切符を手にした創価大学駅伝部にも、チームを支える「縁の下の力持ち」存在があった。
 連載の第4回は、選手としての夢を胸にしまい、チームのサポート役に徹する4年生4人の思いに迫った。

◆〈11・18「創価学会創立記念日」特集〉 インタビュー 国際平和教育研究所 名誉創設者 ベティー・リアドン博士

   平和構築へ「思考」の変革を
 創価の哲学は人間性豊かに

 
11・18「創価学会創立記念日」特集の最終回は、平和教育の著名な学者である、国際平和教育研究所の名誉創設者ベティー・リアドン博士の声を紹介する。博士は、全米屈指の教育大学院であるコロンビア大学ティーチャーズ・カレッジの平和教育センターを創設。1996年6月、池田大作先生が同カレッジで「世界市民」をテーマに講演した際、閉会の辞を述べた。当時の印象や創価の哲学の意義について聞いた。(木﨑哲郎記者)

先見性が光る講演

 ――現在、「世界市民」教育への関心が高まっています。20年前、池田SGI会長は、仏法的な視座から世界市民のビジョンを示しました当時、博士は“地球社会が今、最も必要としていることに論及”と講評されています。
 リアドン博士 池田会長が語った内容は、私自身、平和教育に関わる全ての人々が目指すべき理念だと信じていたものです。
 池田会長は、人々を社会の責任ある一員に成長させていく準備が必要だとし、政府と市民社会の協力を呼び掛けました。さらに、社会の発展を担う市民社会の重要な役割を強調しました。
 池田会長の講演は、平和教育の分野を、そこまで重要視していなかったティーチャーズ・カレッジにとっても、まさに画期的でした。会場には、私が知る平和教育の関係者を招いた中、学術界に平和教育の存在をアピールする絶好の機会となったのです。
 ――当時は、新しい平和教育のあり方が模索されていた時代です。
 博士 20世紀初頭、ティーチャーズ・カレッジでも教壇に立ったデューイ(アメリカの教育哲学者)、またモンテッソーリ(イタリアの教育者)、牧口(創価学会初代会長)など世界各地の教育者が、今でいう平和教育を本質的には実践していました。しかし、第2次世界大戦後の社会変化まで見通すことは難しかったはずです。
 戦前は、平和は一国対一国の問題であり、平和教育といえば、今の多文化教育のように、国際理解を進める類いのものでした。
 しかし戦後、新たな国際関係や世界的な統合の進展により、平和問題の捉え方が変わります。戦争に陥らない社会をつくるための教育に焦点が当たっていったのです。
 私が携わった初期の平和教育は、単純な「戦争予防」でした。その後、平和の問題が複雑化する中で、国際社会の変化に積極的に応戦する人材を、いかに育てるかを考えるようになりました。国際刑事裁判所の設立などに貢献した人たちは、そうした新しい人材像を示す一例でしょう。
 一方で、私たちはまた、世界市民という人間的資質について、模索し始めたのです。
 そうした中、池田会長は20年前の講演で、世界市民にとって最も大事な資質を論じました。一つ目は“生命の相関性への智慧”、二つ目は“差異を成長の糧にしていく勇気”、そして“遠くにいる人の苦しみにも同苦していく慈悲”の3点です
 世界市民に成長していくには、勇気と慈悲の行動が必要である。そして何より、人類に共通する人間性への洞察、つまり“真の智慧”が不可欠である――これこそ、池田会長の先見的な主張でした。
 池田会長は、常に、普遍的な人間性を掲げ、それを自ら体現し、人々にも行動を呼び掛けています。そして、主張の根幹に人間の尊厳性を据え、毎年、具体的な提言を発表しています。価値観を実践に昇華させている点に、心から共感するのです。

心の領域に着目


 ――平和教育の専門的な観点から見て、現在の一番の課題は何でしょうか。
 博士 まず、相互に関連する地球的な危機として、3点を挙げたいと思います。
 
第一に「気候変動の問題」。地球環境をいかに救っていくかが、喫緊の課題です
 第二に「戦争の制度化」――つまり戦争が起きる社会の構造そのものです。特に、人類の存続のために、核兵器廃絶、軍縮を断固として進めなければなりません。
 そして第三に「女性の抑圧」。これは、あらゆる人権における侵害の源といっても過言ではないでしょう。国際的な人権を確立し、平等な社会を築かねばなりません。
 平和教育とは、これらの危機に対処するために、異なる世界観や問題へのアプローチのかじを取っていく、世代を超えた挑戦です。
 その上で、教育が担うべき大きな課題があります。それは、“物事の考え方”を転換していくことです。
 特に、「戦争の制度化」を克服するには、“争いの解決には戦争が必要である”という、思考そのものを乗り越えなければなりません。
 戦争を手段としない世界を想像し、社会のあり方を見つめ直す。そして、持続可能な平和を構築する現実的な代案を生み出していく。これらを、教育によって可能にしていかねばならないのです。
 ――博士は本年6月、アメリカ創価大学で行われた「世界教育者サミット」に参加されました。席上、価値観の転換をめぐり、“原爆投下は、私たちの「考え方」以外の全てを変えた”とのアインシュタインの言葉が話題になりました。彼は続けて“解決策は人類の心(heart)にある”と述べています。
 博士 実は、今おっしゃったアインシュタインの警句は、私がこの50年間、いつも胸にとどめてきた言葉です。
 ここで彼が、単に原爆だけに関する考え方を指摘していたわけではないことは、明白です。
 科学を人間の福祉でなく、破壊へと導き、原爆の製造にまで至らせた思想。そして、兵器を生み出す世界を保ち続ける考え方の全てに、彼は警鐘を鳴らしているのです。
 “考え方”の転換という点で、平和教育は単に、ある特定のイデオロギーを注入するものではない。むしろ自分自身の観点にすら疑問を投げ掛け、暴力を肯定する考え方を変革していくことに力点があります。
 その上で、私たちは「心」の領域にまで踏み込まなければなりません。思考は、私たちの奥深い次元から生じています。心により、私たちが何を知り、何に価値を置くかが決まるのです。そして私たちの物事への考え方が、実生活のあり方を決定します
 世界市民が目指すべき理想も、価値観によって左右されてしまうかもしれない。このことに、人々は気付くべきでしょう。
 人間の「心」という存在に着目したとき、池田会長が、世界市民の重要な資質として「勇気」を挙げている点に目が開かれます。自身の考えや価値観を見つめ直し、変革していくには、まさに勇気が必要だからです。

人類を結ぶ学舎


 ――創価学会は当初、創価教育学会として発足しました。牧口初代会長は、自身の「郷土」を立脚点とした、「世界民(世界市民)」の概念を訴え、戸田第2代会長も、戦後に「地球民族主義」というビジョンを提唱しました。SGI会長は2人の理念を受け継ぎ、世界各地に創価教育機関を設立しています。
 博士 現在、多くの人々が、人類普遍の人間性を見失い、自身を他者と隔て、競争し合う存在として見なすようになっていることに、一種の恐ろしさを感じます。自己中心となり、生命の相関性を否定する“エゴイズム”にとらわれてしまっているのです。
 創価の哲学は、教育という範囲に限らず、「人間の形成」そのものを促す思想です。“人類の一員である一人の人間として、生きるということはどういう意味か”という、豊かな可能性に満ちた問いを掘り下げる哲学ではないでしょうか。
 アメリカ創価大学での世界教育者サミットへの参加は、私にとって、創価教育機関への初訪問となりました。20年前、池田会長が講演の中で実現を呼び掛けた教育者のサミットを、大学院生たちが、自分たちの使命として実現したことに感銘を受けました。
 教育において大切なのは、学生たちの“探求心”を育むことです。創立者の理想を受け継ごうと努力する学生たちに、模範的な振る舞いを見ました。
 ほかに印象深かった点は、サミットの会場が、互いを尊重し、共に手を取り合う気風に満ちていた点です。アメリカ創価大学には、全ての人々のためのグローバルなコミュニティー(共同体)を築いていく力をつける環境が整っている。そう実感しました。
 池田会長のビジョンを、教育界のみならず、社会において実現しゆく青年の皆さんには、会長が示した「智慧」「勇気」「慈悲」を体現していってほしいと念願します
 理想を目指して進む皆さんの献身こそ、皆さんを見守り、人生の晩年を生きる私たちの希望の源なのです。
 どうか、努力することに喜びを見いだしながら、生涯を懸けて、建設的な変革を成し遂げていってください。


◆ 〈ターニングポイント〉 美容師 鈴木優麻さん 2016年11月20日
 俺にしか救えない人がいる!
 急性骨髄性白血病からの蘇生劇


 “宗教なんて、俺には必要ない。自分の力で、どうにでもなる”。学会3世の鈴木優麻は、ずっとそう思い続けてきた。

◆池田SGI会長が贈る 青春勝利の大道 第6回 最極の使命に生抜く​​

君よ、負けじ魂朗らかに!

 仏の異名は「勝者」である。
 この仏の生命を、我らは自行化他の題目で涌現するのだ。ゆえに、いかなる試練にも屈しない。広布と人生の波浪を、一つ一つ、勝ち越えていくのだ。
 殉教の師・坂口先生が傍線を引かれ、身読された御書には、「今の世間を見るに人をよくなすものはかたうどよりも強敵が人をば・よくなしけるなり」 (917ページ)とある。
 どんな苦難が立ちはだかろすと、「さあ来い!」と迎え撃っていく。ここに、宿命転換があり、人間革命がある。
 君よ、「嵐は誉れ」と、創価の負けじ魂朗らかに進みゆけ!

万人の幸福を勝ち取る闘争

 獄死された牧口先生の誓願を継ぎ、妙法の巌窟王と立ち上がった戸田先生は、若人に託された。「広宣流布とは、万人の幸福を勝ち取る人権闘争である。
正義の闘争である。それが、学会青年の使命だ!」と。
 青年が、世界一の生命尊厳の哲学を、縁する友また友に語り、自他共の幸福を勝ち取っていく。これこそ、先師と恩師が熱願された、最も正しく最も確かな、「平和と人道の世紀」を開く王道である。
 日蓮大聖人は、「二人・三人・百人と次第に唱へつたふるなり、未来も又しかるべし」(御書1360ページ)と仰せになられた。
 世界の友と、青年拡大の出発だ。大誓堂完成5周年(2018年)の「11・18」の栄光の峰へ!
(2016年11月17日付 創価新報)

2016年11月19日 (土)

2016年11月19日(土)の聖教

2016年11月19日(土)の聖教

◆わが友に贈る


  友の成長のため
 真剣に尽くした分

 「
心の財」は無限に輝く
 自他共の幸福へ
 励ましの連帯を強固に!

◆名字の言


  世界広布の模範と光る韓国SGI。かつては誤解に基づく“日本の宗教”との非難もあった。そう言われたら、どう応じるのか――記者の質問に現地の友は即答した。「池田先生が、日本人の枠を超えた世界市民であること。そして初代会長の牧口先生が、日本の軍国主義と戦って獄死された事実を語ります」▼1930年11月18日、牧口先生は『創価教育学体系』を発刊。この日が「創価学会創立記念日」となった。その後、軍国日本は戦争の泥沼へ。牧口先生と第2代会長の戸田先生は、治安維持法違反と不敬罪の容疑で逮捕された。壮絶な獄中闘争の末、牧口先生は獄死する。44年11月18日。くしくも学会創立の日だった▼牧口先生の殉教は「薬王の供養」であると、後に戸田先生は語っている。過去世に自身を教化した仏への報恩感謝として、わが身を燃やし灯明を供養した薬王菩薩。その光は1200年間燃え続け、世界を照らしたと法華経に説かれる▼戦後、戸田先生は師匠への報恩を胸に学会を再建。第3代会長の池田先生はあらゆる難を一身に受け、先師・恩師の構想を実現したのである▼創価の原点に燃える三代会長の不惜身命の炎は、広布万年の未来を赤々と照らしている。限りない感謝を胸に、報恩の挑戦を開始しよう。(己)

◆小説「新・人間革命」 源流  六十六
 
 


 ラマクリシュナ・ミッション学園を視察した山本伸一たちは、視覚に障がいがある人を支援する付属の学校も訪問した。自身も目が不自由な校長が、柔和な笑みを浮かべ、伸一と握手を交わし、実技訓練所へ案内してくれた。生徒たちは、手探りでボルトとナットの組み立て作業などに励んでいた。
 伸一は、その様子を見ながら、生徒に語りかけた。
 「こうして挑戦していること自体、すごいことなんです。皆さんが技術を習得し、社会で活躍できるようになれば、目の不自由な多くの人に希望の光を送ることになります」
 見学を終えると、校長、教員と共に、生徒の代表が見送りに出てきた。伸一は、その生徒の一人を抱きかかえながら言った。
 不自由な目で生き抜いていくことは、人一倍、努力も必要であり、苦労も多いことでしょう。しかし、だからこそ、その人生は最も崇高なんです。誇りをもって、さらに、さらに、偉大なわが人生を進んでください。
 人間は、皆、平等です。実は、誰もが、さまざまな試練や困難と戦っています。そのなかで、自分自身でどう希望をつくり、雄々しく生き抜いていくかです。これをやり抜いた人が真実の人生の勝利者なんです

 生徒は、伸一に顔を向け、通訳が伝える言葉に頷きながら、耳を澄ましていた。
 負けてはいけません。断じて勝ってください。勝つんですよ。人は、自分の心に敗れることで、不幸になってしまう。私は、あなたたちの勝利を祈っています」
 彼は、なんとしても、生徒たちの心に赤々とした勇気の火をともしたかったのである。
 さらに、校長の手を固く握り締めながら、力を込めて訴えた。
 「この方々は、世界の宝です。インドの希望の星となります。人生の勝利の栄冠を頂く人に育み、世に送り出してください」
 「どうか、また来てください!」
 こう言って盛んに手を振る生徒たちの目には、涙があふれていた。
 
◆〈寸鉄〉 2016年11月19日 

 
学会の一対一の対話こそ
 平和への道
―市議。今日
 も地道に。心結ぶ一歩を
      ◇
 
山梨青年部の日。我らの
 手で日本一の人材城を!
 不動の決意は富士の如く
      ◇
 「
互に読聞けまいらせさ
 せ給え
」御書。共に学び共
 に成長。これ教学の伝統
      ◇
 
小説を読むほど他人への
 共感力が高まると
。青年
 よ良書繙け。名将の条件
      ◇
 
狡く立ち回ってつかんだ
 評判は軽蔑に変る
―作家
 相承詐称の日顕こそ見本

【聖教ニュース・特集記事】

◆世界広布誓願の11・18創立記念勤行会 
 初代会長・牧口先生の追善法要の意義込め
 小説「新・人間革命」第30巻 大山の章 新年号からスタート


原田会長を中心に、厳粛に行われた創立記念の勤行会。永遠の師匠である創価の三代会長の死身弘法に連なり、世界広布のさらなる飛翔を誓った(広宣流布大誓堂で) 
原田会長を中心に、厳粛に行われた創立記念の勤行会。永遠の師匠である創価の三代会長の死身弘法に連なり、世界広布のさらなる飛翔を誓った(広宣流布大誓堂で) 

 栄光の創価学会創立86周年を記念する勤行会が、創立記念日の18日、初代会長・牧口常三郎先生の殉教72年に当たる祥月命日の追善法要の意義を込めて、東京・新宿区の総本部で行われた。
 池田大作先生は、創価学会恩師記念会館で厳粛に勤行・唱題し、先師の偉大な生涯をしのんだ。
 広宣流布大誓堂で行われた勤行会には原田会長、長谷川理事長、永石婦人部長が各部の代表らと出席。勤行・唱題し、世界広宣流布の大誓願へ異体同心の前進を約し合った。
 これには池田先生がメッセージを贈り、全国、全世界の創価家族と「創立86周年」の大勝利の朝を迎えたことを喜ぶとともに、とりわけ婦人部の奮闘を心からたたえた
 そして牧口先生、戸田城聖先生のお心のままに、「大法弘通慈折広宣流布」を目指し、共々に「創価の仏の大行進」を開始しようと呼び掛けた
 ここで池田先生は、連載中の小説『新・人間革命』の「源流」の章に続いて、明年の本紙新年号から、いよいよ第30巻の連載を開始することを発表。その第1章は「大山」の章となると紹介した
 第3代会長を辞任した直後の1979年(昭和54年)5月3日、創価大学で認めた一書が「大山」であり、その脇書には「わが友よ 嵐に不動乃信心たれと祈りつつ」と記されている。
 池田先生は、この事実に言及しつつ、「嵐に不動の信心」で創価の師弟は勝ち抜いてきたと強調。これからも、「大山」のごとく威風堂々と、一切を勝ち切っていきたいと述べた。
  勤行会の席上、原田会長は、世界広宣流布を実現しゆく「仏意仏勅」の正統な教団は創価学会しかないことから、会則の前文に明記した戸田先生のご指導「未来の経典に『創価学会仏』と記される」に言及。その際、池田先生の随筆の要旨はを紹介した。
 ――不軽品には、二万個もの仏が同じ「威音王仏」という名前で、長遠の歳月にわたり衆生を教化してきたと説かれる
 戸田先生は“これは、威音王仏の名を関した「組織」「和合僧団」とも捉えることができる”と鋭く洞察され、日蓮大聖人に直結した広宣流布遂行の和合僧団である学会も、“未来の経典に「創価学会仏」の名が記される”と明言されたのである――
 最後に原田会長は「不軽菩薩の人を敬いしは・いかなることぞ教主釈尊の出世の本懐は人の振舞いにて候けるぞ」(1174㌻)を拝読。創価の師弟の大闘争に連なる誇りを胸に、わが使命の舞台で、不惜身命の実践を貫こうと呼びかけた。

◆小説「新・人間革命」第28巻のあらすじ 2016年11月19日
   各地の友に勇気と前進の歌を
 
「広宣譜」の章から(内田健一郎画)
「広宣譜」の章から(内田健一郎画)

 待望の池田大作先生の小説『新・人間革命』第28巻(単行本)が、学会創立記念日を祝賀して17日に発売された。ここでは、各章のあらすじを紹介する(第1~27巻の要旨は、創価学会の公式ホームページ「SOKA net」の「会員サポート」の「小説人間革命 関連データ」に掲載)。

◆〈11・18「創価学会創立記念日」特集〉 インタビュー モントリオール大学元学長 シマー博士
豊かな個性引き出す創価教育 皆が希望を創りゆく主体者に
 
がん研究の権威であるモントリオール大学元学長のシマー博士㊨と会見する池田先生(1998年1月、東京牧口記念会館で)。同大学のギー・ブルジョ博士を交えて編んだ、てい談集は、英語・フランス語・中国語等で翻訳・出版されている
がん研究の権威であるモントリオール大学元学長のシマー博士㊨と会見する池田先生(1998年1月、東京牧口記念会館で)。同大学のギー・ブルジョ博士を交えて編んだ、てい談集は、英語・フランス語・中国語等で翻訳・出版されている

 11・18「創価学会創立記念日」特集の第3回は、がん研究の権威である、カナダのモントリオール大学元学長ルネ・シマー博士のインタビューを紹介する。

専門領域を超えて
 ――シマー博士は、池田先生、ブルジョ博士と共に、てい談集『健康と人生』を編まれました。あらゆる人にとって、最も身近なテーマだからこそ、時代を超えて輝く普遍性があります。
 シマー博士 池田会長との対話は、互いの専門領域を超えての有意義な語らいとなりました。会長は哲学者として、私は生物学の知見から、生命の起源や種の多様性、生命倫理などについて意見を交わしました。
 てい談を通して、私は、仏教が決して科学と矛盾するものではないことを学びました。“科学と宗教の対立”――進化論を巡る論争などがその例ですが――を思えば、これは特筆すべきことです。それどころか、仏教は科学の発展を取り入れながら、思想的基盤をより強固に築いているのです。
 私自身、キリスト教徒として育ちましたが、自身の人生哲学や生物学者としての歩みは、仏教の考え方と相反するものではありませんでした。
 てい談は、思想を異にする者同士が、違いをはるかに超える共通点を見いだすことができる可能性を示したのではないでしょうか。私たちは、議論で得た“発見”を携えて再び生活に戻る時、心は開かれ、より豊かになっているのです。
    
 ――てい談の焦点となった、老いや病との向き合い方は、今日の長寿社会が直面する課題でもあります。
 博士 老いることを四苦(生老病死)の一つとする仏教の視点に倣えば、私は、そこに三つの“苦しみ”があると考えます。残された時間の使い方と、迫りくる死への恐怖、そして、自らの体が壊れていく現実です。
 人は皆、こうした現象と向き合い、正しく対処していかねばならないのです。その点において仏教は、現実から逃避するのではなく、前向きに受け入れ、生きる意義を最大に見いだすよう教えています。とても良い心構えであると思います。
 さらにてい談の中で私は、医師と患者の間に、機械や器具、検査などが“侵入”していることに触れました。医療技術の発展とともに、医師と患者をつなぐ絆が、ますます弱まっていることです。
 てい談集の完成から15年以上がたちましたが、この問題は、より深刻の度を増しているといえます。
 医療の現場に“人間的要素”を取り戻さなくてはならないと、強く感じています。その思索を深める上でも、池田会長との語らいは、示唆に富むものでした。

牧口教育学の貢献

 ――博士は日本とカナダで、池田先生と語らいを重ねられました。先生の思想や人柄に、どのような印象をお持ちですか。
 博士 池田会長は「ルネサンスの人」である、と申し上げたいと思います。それは会長が、人間に主眼を置いたヒューマニズムを備えている点においてです。14世紀に始まるルネサンス期の底流にあったのも、このヒューマニズムの精神でした。
 具体的にはまず、会長の歴史観がヒューマニズムの流れを汲んでいます。会長は東洋のみならず、西洋の哲学についても深く理解し、開かれた目で歴史を見つめておられます。1993年の出会いの際、わがモントリオール大学で「ヒューマニティーの世紀へ――現代世界の人権」展が行われたのは、その良い例であるといえます。
 次に、ルネサンス期の人たちと同様に、会長は教育を最重要視しています。私も創価大学、アメリカ創大(SUA)を訪問しましたが、創価教育は個人の幸福と社会の繁栄、そして人類全体に寄与するための教育であるとの印象を持ちました。
 さらに会長は幅広い活動を通して、科学や宗教、政治の分野においても、ヒューマニズムの視点を与えてこられました。
 フランスの思想家モンテーニュは、「いっぱいに詰まった頭よりも、しっかりした頭の人を」(原二郎訳『エセー 1』岩波文庫)と記しました。
 池田会長の思想や指導は、この人間観をしっかりと踏まえています。会長は、SGIメンバーのみならず、出会う全ての人にとって模範となる存在です。
    
 ――今のモンテーニュの言葉は、教育の急所を突いていると感じます。その言葉の後で、彼は「知識よりも人格と判断のほうを求めるように」(同)とも述べています。
 初代会長の牧口常三郎先生が志向したのも、知識を詰め込むのではなく、子どもたちの個性を引き出し、限りない可能性を伸ばしゆく教育でした。
 博士 軍国教育が強まっていた戦時下の日本で、生徒第一の教育を進める困難の大きさは、私が想像できるものではありません。しかし大学学長として務めた経験から、既成概念や凝り固まった慣習を打破することの難しさは、私も心得ているつもりです。
 私が理解するに、牧口会長は、価値創造の哲学を初めて唱えた方の一人です。自らの専門外の分野や、教室外での学習経験を通して、視野を広げ、人格を鍛えることを牧口会長は教えています。
 わが大学は、医学部など多くの専門領域に分かれていますが、ともすれば学生は、自らの分野だけに特化しがちです。しかし、それでは世界は広がりません。
 そうした環境を変えようと、学長時代、私は牧口会長を範として“横断型”のカリキュラムを取り入れました。例えば、理学療法を学ぶ学生たちが、物理や経済の授業を履修するようにしたのです。
 知識だけではなく、“学び方を学ぶ”ことができれば、可能性の芽は大きく伸びます。ここに、牧口教育学の重要な貢献の一つがあるのではないでしょうか。

心開かれた対話を

 ――生命本然の可能性を引き出すことは、一人一人が希望を創りゆく主体者になることにも通じると思います。希望を持つことの大切さについて、博士はどうお考えですか。
 博士 私はもともと医療を専門とし、患者と関わることに喜びを感じていました。しかし一方で、診断やケアだけでは直接的な“救い”になっていないとも感じました。
 そして、病を撲滅する方途を見いだすことが、より根源的な患者への奉仕であると考え、現在の研究の道に転じたのです。それは、人々に希望を送りゆくための、私なりの選択でした。
 「希望を抱くこと」と「病気が治ること」の直接的な因果関係については、明言を避けねばなりません。
 しかし病の床にいる友人に対して、周囲の人たちは決して無力ではありません。どんな時も、希望を与えることはできるからです。
 先ほど述べた、医療の現場に人間性を取り戻す必要性は、この希望という点でも同じです。生命の底からの希望は、機械と対峙することではなく、心通う人間交流によって育まれていくからです。
     
 ――その人間交流の場である対話こそ、最も自然で、最も確かな励ましと啓発の実践となります。
 博士 私は常々、日常にあふれる「因」の大切さについて、思索を重ねてきました。
 例えば、信仰心が因となり、道徳的価値が育まれていきます。社会貢献への思いが因となり、多様性の尊厳や人権のための行動を起こすことができます。
 同様に、政治や科学への情熱が因となり、さまざまな探究の道を開くこともあるでしょう。
 人間としての向上をもたらす、こうした「因」の選択は多種多様です。私は創大とSUA、さらにカナダやアメリカのSGIメンバーと触れ合う中で、そうした選択を広げる対話の光景を、目の当たりにしました。
 彼らには、情熱があり、慈愛があり、寛容があり、そして規律がありました。心開かれた「一対一」の対話を広げながら、共に希望を生み出しているのを見て、とても頼もしく思いました。
 この素晴らしい青年たちを、皆さんは何よりの誇りとしてほしいと思います。


◆〈生老病死を見つめて〉 たくましき楽観主義 
 「現実は変えられる」との確信で


 連載「生老病死を見つめて」では、創価学会員が信心根本に、生老病死という「四苦」を乗り越えてつかんだ信仰の確信と仏法の哲理を紹介する。今回は超高齢社会を生き抜くための鍵として、「楽観主義」の生き方について考察したい。


心に刻む御聖訓

 しばらくの苦こそ候とも・ついには・たのしかるべし、国王一人の太子のごとし・いかでか位につかざらんと・おぼしめし候へ(上野殿御返事、1565ページ)


高齢者は「前向き」な傾向
 本連載を続ける中で、一つの疑問を持つようになった。「生老病死」という根源的な苦しみの中で、特に「老い」は(若い頃に戻ることはできないという意味で)不可逆的なものであり、その先には「死」という現実がある。「老いる喜び」というものは存在するのだろうか、と。そんなことを考えるなかで、ふと、脳裏に浮かんだ人物がいた。
                 ◆ ◇ ◆ 
 昭和女子大学大学院教授の古川真人さん(68)=総神奈川副学術部長、神奈川・宮前大勝区副区長=の専門は「ポジティブ心理学」。特に「楽観主義」を中心とした人間のポジティブ(前向き・積極的)な特性を、長年にわたって研究している。
 かつて、東日本大震災が発生して間もない時に、記者は「立ち上がるためのポジティブ思考」とのテーマで取材をした。今回、取材をお願いすると快く引き受けてくれた。
 「楽観性は心身の健康と目標達成のための、最強かつ最高の心理資源です。言い換えれば、楽観性こそ幸せの鍵といえるでしょう。実は高齢者になることは決してネガティブ(否定的)なことではありません。高齢者はどんどん、楽観性が高くなる傾向があるのです」
 古川さんは冒頭から、「楽観主義こそ高齢者の強みである」と語りだした。
 「例えば、高齢者はコップに半分入っている水を『もう半分しかない』というより、『まだ半分もある』と見る傾向が若者や中年期の人より強い。加齢によって、ネガティブや不快な情報に影響されることは少なくなるのです。理由の詳細については不明なところもありますが、高齢になれば、世の中をポジティブに見る傾向が増えていきます。最近の研究では、楽観性は多くの人にとって『幸せ(満足感)』と関連していることが明らかになってきました。また、『健康で楽観性が少ない人』よりも、『身体に障がいがあって楽観性の高い人』の方が幸せを感じているのです」
 さらには、楽観性のある人は高齢者特有の病気にもなりにくく、病気になっても回復が早く、社会的にも受容され、課題達成という点でも強いなど、まさにいいことずくめだという。


「成功的な老い」を目指して

 古川さんは重ねて言う。
 「現代はどうしても時間を基準にした価値判断に偏ってしまいがちです。同じ仕事をすれば、高齢者は若者より多くの時間を要します。しかし、時間という制約を除けば差はなくなり、さらに質という評価を加えると、高齢者の方がよい仕事ができる場合が多い。なぜなら豊富な人生経験があるからです。
 それどころか高齢になるほど、言葉の語彙力や問題解決能力は伸び続けます。だから『老い』自体は決して忌み嫌うものではありません。『サクセスフルエイジング(成功的な老い)』という言葉があるように、さまざまな経験を重ねる中で、本当に豊かで深みのある人生を生きていけるのです」
 古川さんは、「高齢者になること=死に近づく=不幸」と捉えることは間違いだと断言する。大切なのは、その人自身はもちろん、家族など、その人を取り巻く人々が、「老い」のネガティブな側面のみにとらわれるのではなく、ポジティブな側面を見ようとすること。老いを積極的に生かすという発想の転換が、超高齢社会では特に重要なのだ、と。
 楽観主義の生き方のポイントとして、古川さんは2点を挙げる。
 一つは、身近なモデル(模範)を見つけて、自分自身も前向きな生き方や捉え方を心掛けること。もう一つは、どんな状況でも物事を受け入れていく「逃げない姿勢」を持つことである。
 「かつて私自身が十二指腸穿孔になり、ひどい痛みのため、のたうち回った時がありました。あまりの痛みで、もう死ぬなと思う中、パッと心が開けた時がありました。それは、“よし、もう1回生まれ変わってこよう”と思った瞬間でした。その瞬間から不思議と痛みが消え、心が病や死を受け入れることで、不安感も消えました」


苦難にも意味を見いだせる

 古川さんは強調する。
 「本来、人間の心には全てを楽観的に捉えていく力が備わっています。どんな逆境に置かれても、『全て意味があること』と有意味性を見いだしていく。苦難に見舞われても『全ては自分のためになることなんだ』と有益性を見いだしていく。そうした心持ちがあれば、いつでもどこでも人生の逆転劇を演じることができます。特に信仰を持った学会員は、そうした傾向が強いと思います」
 仏法では「現当二世」を説いており、過去ではなく、「今」を全力で生き、「明日」を開く生き方を目指す。また、「宿命転換」や「変毒為薬」など、“現実変革”を可能にするのが日蓮仏法である。
 日蓮大聖人は「熱原の法難」を戦い抜く若き弟子の南条時光に、渾身の激励を送っている。
 「しばらく苦しみが続いたとしても、最後には必ず楽しい境涯になるのである。例えば、国王のたった一人の太子のようなものである。どうして、最後には(国王の)位につかないことがあるだろうか、あるはずがないと確信されるがよい」(御書1565ページ、通解)と。
 今がどんなに苦しくとも、必ず勝利する。仏にならないはずがない――揺るぎない御本仏の大確信は、弟子の心に深く刻まれたことだろう。事実、大聖人の励ましを支えに苦難を乗り越えた門下は大勢いる。
 同じように、試練や苦難に直面した学会員が、悩みを乗り越えて人生を勝利してきた例は枚挙にいとまがない。それは、決して「何とかなる」というようなものではなく、「必ずこうする」との強い意志に基づいて成し遂げられたものである。
 取材の最後に、古川さんが語っていた言葉が印象的だった。
 「池田先生はよく『たくましき楽観主義』という言い方をされますが、この『たくましき』という点が大事なのだと思います。仏法は『タナボタ』を祈るような『楽天的』な生き方ではありません。どんな苦難にあっても必ず乗り越えていくという強い意志と能動性をもった生き方、考え方が『楽観』です。どんな試練にも負けずに何事も乗り越える、宿命を使命に変えるという『たくましき楽観主義』こそ仏法者の生き方なのだと思います」


取材メモ

 池田先生は語っている。
 「何が起こっても、それを楽しんでいく。前向きの方向へと受け止めていく。それが楽観主義であり、その究極が信仰である。楽観主義の人は強い。いい方向へ、いい方向へと自分でとらえ、自分で『そうなる』『そうなってみせる』と決めることである」と。
 古川さんは高齢者の生き方として、目標設定が重要だとも語っていた。人間の死とは、ある意味で目標を失ったときに訪れるものでもあると、古川さんは語る。前向きに、そして楽観主義で生きていくためには常に目標が欠かせない。特に人間が一番の喜びを感じるのは、他者に尽くす、相手に奉仕するという行動が実を結ぶときだという。
 「老い」によって、できないことが増えてきても、自分にできることは何かと考えて目標を立てる。そして幾つになっても自他共の幸福にまい進する――。こうした生き方を実践している高齢者の同志が、学会には大勢いる。それ自体が超高齢社会を迎えた日本における模範であり、かがみであることを、あらためて認識した取材だった。(秀)

◆〈信仰体験〉 次男が不登校を乗り越え司法試験に合格


 【京都府木津川市】和田真由美さん(55)=木津創価支部、地区副婦人部長=が仕事から帰宅し、1人暮らしの部屋に明かりをともす。かつて2階に引きこもる次男・大介さんのことで、頭を悩ませた日々が懐かしい。御本尊の前に座ると、経机に置いた指導を読む。

2016年11月18日 (金)

2016年11月18日(金)の聖教

2016年11月18日(金)の聖教

◆わが友に贈る


 
一切衆生の幸福という
 大誓願に生き抜くのが
 
「創価の魂」だ。
 いよいよの心で
 広布の道を勝ち開こう!

◆名字の言


  「人間の命の終わりは、いつだと思いますか」。小児科医の緒方高司さんが、小学生にアンケートを取った際、考えさせられる答えがあった。「人から忘れられたとき」▼その回答から緒方医師は、ある結論に達した。「その人の存在が誰かの心の中にある限り、たとえ肉体が失われても生き続けられる」「人の生死は、他者との関係性の中にこそある」(月刊誌「潮」8月号)▼創価学会の創立記念日である「11・18」は、初代会長・牧口常三郎先生が殉教された日(昭和19年)でもある。池田先生は小説『人間革命』につづった。「創価学会の存在する限り、人類は永遠に牧口常三郎を忘れ去ることはない」と。妙法は永遠不滅の法則ゆえに、その法を流布する学会もまた“永遠”である。よって「師弟の命脈」も尽きることがない▼学会は、人間教育の「校舎なき総合大学」とも称される。この“信心の母校”に卒業はない。師匠と出会い、どこまでも自身を磨き抜いていく中で、最高に充実した日々を送ることができる。同時に、その偉大な庶民の雄姿もまた、師と共に、永遠に後継の友の胸中に輝き続けるに違いない▼“人類史の奇跡”といえる学会の存在に感謝し、広布へのより深い決意を固める創立の日としたい。(城)


◆社説   きょう学会創立記念日  皆が青年の気概で万代の人材城を


 きょう栄光の「創価学会創立記念日」を晴れやかに迎えた
 1930年(昭和5年)11月18日、牧口先生は戸田先生と共に大著『創価教育学体系』第1巻を発刊。同書の奥付に「創価教育学会」(創価学会の前身)の名称が初めて記されたことをもって、この日を学会の「創立の日」としている。
 それから86星霜。創価の連帯は池田先生の不惜身命の闘争により、192カ国・地域にまで広がった。広宣流布大誓堂の完成5周年となる2年後の「11・18」へ出発する今、広宣流布の永遠の師匠である三代会長の精神をわが生命に刻みたい
 「師と共に!」「師と同じ心で!」――そう決めれば、限りない力が湧く。明年は池田先生の入信70周年、若き先生が拡大の突破口を開いた「2月闘争」65周年、戸田先生の願業「75万世帯」達成60周年、池田先生が第3代会長就任式で訴えた「300万世帯」達成55周年と、師弟の佳節を幾重にも刻む。
 明年のテーマは「世界広布新時代 青年拡大の年」。学会の永遠性を確立する最重要のこの時、男子部では「新時代全国男子部幹部会」が4月に熊本、10月に京都、12月に東北で行われることが決定した。女子部では1月から2月にかけて、各地で「ロマン総会」が開催される。
 学会歌「紅の歌」に、「老いたる父母の 築きたる/広布の城をいざ 護り抜け」とある通り、絶望を希望に、宿命をも使命に変え、ただ信心の炎を燃やして築かれた民衆の城を守り、広布の全責任を担おうと今、青年部が決然と立ち上がる。
 弟と共に弘教を実らせた東京・大田区の男子部の友。がんを患った母の分まで戦おう――広布の後継者に成長した姿を見届け、母は安詳として霊山へ旅立った。彼の幼い愛娘が予期せぬアクシデントに見舞われるも、九死に一生を得、信仰の確信を深める。彼は日々悩める友のもとに足を運び、励ましを送る。
 仏法は「煩悩即菩提」と教える。困難を信心で乗り越えた体験は、人を励ます力となる。今の労苦が、未来の勝利を開く。
 池田先生は「広宣流布大誓堂の完成5周年への2年間、そして創立100周年へ、私たちは一人一人が、まだまだ秘められた地涌の菩薩の勇気を、智慧を、底力を思う存分に発揮して、『この世で果たさん使命』を成就してまいりたい」と全同志に訴えている
 理想への大情熱を燃えたぎらせてこそ、青年だ。さあ、我らは青年の気概で立ち上がり、創価万代の人材城を築きゆこう。

◆きょうの発心  唱題根本に病魔に打ち勝つ!2016年11月18日

御文
 南無妙法蓮華経は師子吼の如し・いかなる病さはりをなすべきや(経王殿御返事、1124ページ・編
569ページ)

通解 南無妙法蓮華経は師子吼のようなものである。どのような病が、障りをなすことができようか。

 唱題によって、どんな病にも負けない境涯を築くことができるとの慈愛の励ましです。
  2歳の時、母の結核と貧乏に悩む中、家族で入会。宿命転換を願い、中学生の時に父と一緒に学んだのがこの御文です。それ以来、唱題根本に自身を奮い立たせてきました。  池田先生と忘れ得ぬ思い出を刻んだ学生時代を経て、大手電機メーカーに入社。毎晩遅くまで仕事に打ち込む多忙な日々でしたが、信心根本に多くの実績を積み、念願の海外赴任を果たしました。
 帰国し、14年前に腎臓がんの告知を。創価大学に進んだ息子たちから「お父さんの好きな御文を体現する時だね」と背中を押され、同志の励ましも受ける中、夫婦で題目を唱え抜き、病を乗り越えることができたのです。
 わが足利総県では、壮年部「ブロック5勇士」に取り組む際、“一日1時間以上の唱題に挑戦し、生活、仕事、学会活動の全てに実証を”と訴えてきました。今では、400人以上の同志が、自身の課題に挑戦しています。
 本年は栃木広布70周年。“広布源流の誇り”に燃え、地域に希望と信頼を広げてまいります。    栃木・足利総県長 半田 穂積

◆小説「新・人間革命」 源流  六十五

 


 「さあ、今日も道を開こう! 友好の橋を架けよう!」
 二月十五日、こう言って山本伸一は、宿舎のホテルからカルカッタ郊外のナレンドラプールにある全寮制の学園ラマクリシュナ・ミッションへ向かった。小学生から大学生まで一貫教育を行う、男子だけの学校である。
 校内には、豊かな緑に囲まれるようにして、校舎、グラウンド、各種農場、養鶏場、技能訓練所、寄宿舎などがあった。案内してくれた人の話では、知識だけでなく、実用的な技術の習得も取り入れ、“調和”のとれた人間教育をめざしているという。
 一行は、キャンパスを視察したあと、小学部の授業を参観した。一クラス二十五人で、ベンガル語の授業が行われていた。
 伸一は、教師に「少し、児童の皆さんのお話を聞かせていただいてよろしいですか」と許可を求め、教室中央の空いている席に座って語り合った。
 「将来、何になりたいですか」と尋ねると、目を輝かせて、医師や教師になりたいと答える。その言葉には、人のため、社会のために生きたいという純粋な思いがあふれている。
 エゴの殻を破り、人びとの力になろうとの自覚と使命感を育むことに、人間教育の重要な眼目がある。
 伸一は、子どもたちに言った。
 「未来は、皆さんの腕の中にあります。よく学び、体を鍛え、インドを担う立派な人になってください
 引き続いて会議室で行われた教員、児童・生徒との懇談に臨んだ。その席で彼は語った。
 「私どもの初代会長・牧口常三郎先生は、教育者でした。学校が実生活から遊離し、学習に偏重していることを憂慮し、今から七十年以上も前に、改革案として『半日学校制度』を提唱しています。それは、貴学園のめざすものと、軌を一にするものです
 教師たちは、その先見性に驚嘆の表情を浮かべた。創価教育は世界という舞台でこそ、真価が明らかになっていくにちがいない。 

◆〈寸鉄〉 2016年11月18日

 
さあ栄光燦たる100周年の
 峰へ
!師弟の大旗を掲げ
 世界の同志と雄渾の船出
      ◇
 
専門部の日。信頼の道開
 く一騎当千の活躍光る。
 「創価の世雄」に勝利あれ
      ◇
 
体験談は命を懸けて得た
 金剛石のようなもの
―牧
 口先生。生き生き語ろう
      ◇
 「
仏の出世は専ら衆生を
 救わんが為なり
」御聖訓。
 民衆に尽くす我らが正統
      ◇
 今年が史上最も暑い年の
 可能性―国連。
地球温暖
 化の歯止めかける行動を
 

【聖教ニュース・特集記事】

◆きょう11月18日 学会創立記念日 2016年11月18日
 ブラジルアクレ連邦大学が決定 池田大作先生に「名誉博士号」

ブラジル・アクレ連邦大学の正門(リオ・ブランコ市内)                                                                                                                                                 
                  ブラジル・アクレ連邦大学の正門(リオ・ブランコ市内)

全世界の同志に和歌
 我ら皆
  創価の仏ぞ
    勇み立て
  地涌の大力
   出し勝ち切れ
 広宣の
  負けない慈母の
   スクラムよ
  地球を照らさむ
    平和の陽光で
 紅の 
  師弟の正義は
   烈々と
  勝利のさきがけ
   青年が夜明けを
 新たなる世界広布の勝利の夜明けを師と共に! 同志と共に!――きょう11月18日は、栄光輝く創価学会創立記念日。池田大作先生は創立86周年の「11・18」を祝賀し、全世界の同志に3首の和歌(別掲)を詠み贈った。また、この節目に合わせて、ブラジル連邦共和国の名門学府「アクレ連邦大学」から池田先生に「名誉博士号」が授与されることが決定。このほど、ミノル・マルチンス・キンパラ総長から通知書が届けられた。
 ブラジルの北西部に位置し、ペルーとボリビアとの国境に接するアクレ州。州内には熱帯雨林が広がり、世界一の流域面積をもつアマゾン川へと注ぐ支流が流れるなど、大自然に抱かれた共生の天地である。
 その州都リオ・ブランコにメインキャンパスをもつのが、アクレ連邦大学である。
 1964年、州内の労働力の質と生活水準の向上を図るため、法学の単科大学が設立されたのが淵源。その後、学部の増設や経済学の単科大学との統合を経て、74年に連邦大学へと発展した。
 現在は法学、医学、社会学、情報システム、ジャーナリズムなど多彩な学部と修士・博士課程を擁する総合大学として約8500人の学生が学ぶ。
 同大学は、モットーに「自然に対する尊敬」「多種多様なものの共存と協調」等を掲げ、アマゾンを含む広大なブラジル北部を代表する大学として、地域の持続可能な発展と繁栄を担う幾多の人材を輩出してきた。
 ゆえに、池田先生の仏法を基調とした、人間主義と環境共生の思想に、深い共感を寄せたのである。
 「名誉博士号」の決定通知書には次のようにつづられている。
 「貴殿は、人類の尊厳と平等を守るために、人道的な貢献を重ねてこられました。また、戦争なき世界を目指し、一貫して人間主義と他者を敬愛する思想を広げ、人々を啓発してこられました。こうした恒久平和への絶え間ない献身に最大の敬意を表します」

◆創価学園「英知の日」記念行事 創立者がメッセージと卒業指針 2016年11月18日
関西校・新「金星寮」の定礎式も

創立の日に向け、一人一人が課題を決め、挑戦の一歩を重ねてきた東京・創価高校の生徒たち
創立の日に向け、一人一人が課題を決め、挑戦の一歩を重ねてきた東京・創価高校の生徒たち


 東西の創価学園で17日、11・18「学園創立記念日」を祝う「英知の日」記念行事が開催された。
 創立者の池田先生はメッセージ(2面に掲載)を寄せ、今年度の卒業予定者に次の「卒業指針」を贈った。
〈中学・高校卒業生へ〉
 学は無限の希望なり
 学は平和の源泉なり
 君よ!
  不屈の負けじ魂で
 「勝利の未来」を
     創りゆけ!!
〈小学校卒業生へ〉
 無限の可能性を
     持つ君よ!
 自分のため
     父母のため
 友のため
     世界のため
 今日も
   学びの挑戦を!
 勇気で 英知で
  勝利の歌を
     響かせよ!!
〈幼稚園卒園生へ〉
 未来にかがやく
 宝の王子・王女よ!
 つよく ただしく
     のびのびと
 学びの道を
    ほがらかに!!
 ◇ 
 同日、札幌創価幼稚園の記念の集い、関西校の新「金星寮」の定礎式も行われた。

◆創価学園「英知の日」への池田先生のメッセージ 2
 負けじ魂の「英知の挑戦者」たれ
 
創立の精神についての研究発表が行われた東京・創価中学校の記念式典。正義の指導者へと成長しゆく決意を固め合った                                                     
創立の精神についての研究発表が行われた東京・創価中学校の記念式典。正義の指導者へと成長しゆく決意を固め合った

 一、私の師匠である戸田城聖先生は、よく言われました。
 素晴らしい「時」に巡り合わせ、その「時」にかなって歴史を残していくことは、何ものにも代えがたい喜びであり、誇りである、と。
 わが創価学園が創立50周年を迎えようとする、今この「時」に、希望に燃えて集い、学び、鍛え、励まし合いながら、目覚ましく成長してくれている不思議な英才の連帯が、皆さん方です。私は何よりもうれしい。
 毎日毎日、尊い努力の積み重ねを、本当にありがとう!
 きょうは、母校と後輩をこよなく愛し、また創価教育に尽力してくださっている先輩方も、講演を行ってくださいます。
 私と同じ心で、学園を守り、支えてくださっている、全ての方々にこの場をお借りして、厚く厚く御礼を申し上げます。
 現在、
東京富士美術館では「漢字三千年」展が開催されています。
 漢字は、お隣の中国で生まれ、日本をはじめアジア各地で用いられ、悠久三千年の中で、継承され、発展を遂げてきた、人類の宝たる英知の文化の結晶です。学園生の皆さんが、書道や漢字検定などで大健闘してくれていることも、よく伺っています。
 ちなみに、「英知」の「英」という漢字は、一説に“盛大に美しく花びらが咲き広がる姿”に由来すると言われます。
 また、「知」という漢字は、いにしえの誓いの場で用いられた「弓矢の矢」と「口の形をした器」からなっており、“互いの誓いを確かめ合う”意義があるといいます
(白川静著『字通』平凡社等を参照)。
 まさしく、尊き平和と正義の誓いで結ばれた若人たちが切磋琢磨し、一人一人多彩な才能を伸びやかに花咲かせゆく、我らの学園こそ、天下一の英知のスクラムなりと宣言したいと思うが、どうだろうか(大拍手)。

強き「探究心」を

 一、この偉大な漢字文化などを巡り、私は、中国の著名な書画家であり、東洋のレオナルド・ダ・ヴィンチとも讃えられる饒宗頤博士と対談集を発刊しました。
 饒博士は、学問と芸術の大道を究めてこられた英知の達人であり、数え年で百歳を迎えられても、かくしゃくと活躍されています。
 この博士が、しみじみと語られていたことが、私は忘れられません。
 それは、“学べば学ぶほど、自分がつかんだ人類の知識は、まだまだ少ないと思えてならない。もっと自分を改革したい”と言われるのです。だからこそ博士は、「今でも師匠が必要だ、他の人に学ぼう、より多くの分野を学ぼうと思っています」と力強く言い切られました
 この限りなき探究の心こそが、「英知の源」なのです。この心で学びゆくならば、日々の勉強は、胸はずむ新たな発見の連続となります。
 分からないことにぶつかっても、決してあきらめない。これはどういうことだろうと問いかける。分かりたい、何とか分かってみせると、たくましく粘り強く難問に挑んでいく――。これが「英知の力」です。
 戸田先生も、“自分が今、分かっていないところはここだと、はっきり分かれば、どんどん伸びていけるんだよ”と教えておられました。
 わが学園生は、朗らかな負けじ魂の「英知の挑戦者」であってください。科学にも、文学にも、芸術にも、歴史にも、語学にも、宇宙大に心を広げ、生き生きと探究心を発揮し、「きょうも挑戦!」を合言葉に、青春の特権である勉学に勇んで励んでいただきたいのであります。

勇気凜々と!

 一、饒宗頤博士は、若くして父母を亡くされ、度重なる戦乱などの試練に遭う中で、忍耐強く研鑽と創造の道を歩み抜かれました。その体験を踏まえて、「歴史に残るような偉大なことは、大きな艱難があって、それを乗り越えて成し遂げられる」と断言されていました
 皆さんも、苦しい時、大変な時こそ、偉大な自分自身を創り上げるチャンスなりと決めて、良き友と励まし合いながら前進してください。
 
 私が饒博士から頂いた詩の一節に、「智慧の太陽が世の大道を照らせば、暗闇も曉となる(曜慧日於康衢 則重昏夜曉)」とありました。
 この言葉を不二の皆さんに贈り、「愛する学園生よ、断じて負けるな! 勇気凜々と恐れなく、世界を照らす英知の太陽と輝け!」と申し上げ、メッセージといたします。
 私の命はいつも学園にあります。皆さんと一緒です。皆さん一人一人の健康と成長を祈っています。
 さあ、日々、生まれ変わった息吹で、共々に栄光の峰を目指して、一歩また一歩と、愉快に登りゆこう!(大拍手)

◆〈11・18「創価学会創立記念日」特集〉 世界に広がる人間教育の実践

 
香港創価幼稚園を初訪問した創立者・池田先生。園児たちに「香港幼稚園は 私の生命なり」との言葉を贈った(1993年5月15日)                                                          
香港創価幼稚園を初訪問した創立者・池田先生。園児たちに「香港幼稚園は 私の生命なり」との言葉を贈った(1993年5月15日)

 「教育は子どもの幸福のためにある」――初代会長・牧口常三郎先生が創始した創価教育。その理念は第2代会長・戸田城聖先生に継承され、池田大作先生によって創価大学や東西の学園などに結実した。創価教育の実践はさらに世界へと広がり、各国で平和貢献の人材を育んでいる。11・18「創価学会創立記念日」特集の第2回は、池田先生の人間教育が世界に求められる背景に迫った。

アメリカ創価大学(SUA)


 本年、キャンパス開学15周年。卒業生は1000人を超えた。
 デラウェア大学元学長のデイビッド・ローゼル氏は「世界は今、確かな哲学を持ち、大局観から物事を捉え、未来のビジョンを描くことのできる『本物のリーダー』を渇望しています。SUAではまさに、そうしたリーダーとなるための資質を培っているのです」と。
 米メディア会社による全米大学ランキング(本年9月発表)では、約250校のリベラルアーツ(一般教養)大学のうち、国外からの留学生の割合で1位。留学を経験する学生の割合でも1位の評価である。
 同州ロサンゼルスの高校のカレッジ・カウンセラー(進学指導などを担当する職務)は、「SUAは学生たちを『守られる子ども』から、他者との共生を思考し行動できる、『本当の意味での大人』に育てる大学だと思います」と、SUAの理念に共感する。 


韓国・幸福幼稚園


 韓国の首都ソウルにある「幸福幼稚園」は、2008年に開園した。
 韓国社会では日本と同じく少子高齢化が進んでいるが、幸福幼稚園には毎年、首都圏全域から多くの受験者が集まる。
 その要因の一つに「保護者との綿密な連携」が挙げられる。幸福幼稚園では、園での子どもたちの言動や体調の変化などを、こまやかに保護者に連絡する。そうしたコミュニケーションを通し、家庭教育との良い連携を築いているのだ。
 “真の教育は、子どもに情熱を注ぐ教師と、教育者を全面的に信頼する父母が一体とならなければできない”との、牧口先生の教育理念をもとにした取り組みである。
 園の教育実践を視察した大学教授や行政関係者は、「情熱と愛情あふれる教員の方々の姿に、心から感動しました」「深い教育哲学を実践する理想的な幼稚園です」などと感想を語っている。


インド・創価池田女子大学


 牧口先生は、33歳で「大日本高等女学会」を創立。“女子に学問は不要”という当時の風潮の中、女性のための通信教育を開始した。
 池田先生も、創価女子学園(現・関西創価学園)と創価女子短期大学を創立。「女性を教育することは、家庭を教育し、社会を教育し、国家ひいては世界を教育することに通じていく」「女性が力をもてば、戦争は起こらない」と、女性の教育に力を入れてきた。
 こうした池田先生の教育観に深く共感するインドのセトゥ・クマナン博士は、チェンナイに創価池田女子大学を設立した(2000年)。同大学では、学生たちが日常的に池田先生の詩や著作を学び、「池田博士の思想と創価教育」講座も開設されている。
 05年には、インド・ガンジー研究評議会の全国顧問委員会から、女性教育への卓越した貢献をたたえられ、「優秀団体」に認定された。


ブラジル創価学園


 ブラジルでは1994年から、牧口先生の創価教育学説に基づいて子どもの情操を育む「牧口教育プロジェクト」が、各地で実践されている。「好奇心、連帯感、思いやりなどの全てが発達しています」(実践校の教員)と、知識偏重になりがちな教育現場での反響は大きい。
 牧口先生の生誕130周年となる2001年6月6日、同プロジェクトを実施するブラジル創価幼稚園が開園した。その後、小学校・中学校の部が併設され、現在のブラジル創価学園に発展してきた。本年、新校舎が完成し、明年には「高校の部」が設置される。
 同学園では、牧口先生が提唱した「半日学校制度」を導入。母国語であるポルトガル語のほか、英語や日本語の授業も行われる。卒業生の多くが名門高校に進学、そして国立大学に進んでおり、今ではサンパウロ市の教育当局から「優秀校」として推奨されている。


アルゼンチン・池田大作先生高校 希望の哲学に共感し設立


 アルゼンチン北東部のコリエンテス州サンタルシア市に立つ「池田大作先生高校」。池田先生の卓越した人間性と平和行動に称賛を寄せる教育者や州関係者らが、池田先生の名が付いた学校の建設を州に要望し、当時の州知事や州教育文化大臣が認可した。
 州立高校で、学校の命名には教職員の同意、近隣市民や保護者の賛同の署名が必要になる。署名活動の先頭に立ったのはベティアナ・バスケスさんという少女だった。
 先天性の病と闘っていた16歳の彼女は、池田先生の“成長し続ける人生は幸福”との哲学に共感し、人生の希望を見いだした。「池田先生の名前が付いた学校で勉強したい」――その熱意が市民の心を揺さぶる。彼女は必要数の10倍に及ぶ署名を集めた。
 2006年春、州立「池田大作先生高校」が誕生。本年、開校10周年を迎えた。6学年で約400人の生徒の大半が、貧しい家計を支えるため、農作業と勉学を両立しながら学んでいる。
 苦学の青春に徹し、名門の国立・私立大学に特待生として進学する生徒も少なくない。教員、弁護士、警察官、看護師など、卒業生は多彩な分野で活躍している。    

◆〈信仰体験〉 夫の病、経済苦――不屈の祈りが道を開いた
  断じて勝ちゆけ!「苦難は宝」


 【佐賀市】先月20日のプロ野球ドラフト会議。自宅のテレビを、食い入るように見つめる池田幸子さん(55)=鍋島支部、圏総合婦人部長。「池田隆英、投手、創価大学。静かな場内にアナウンサーの声が響く。その瞬間、「よし!」と声を上げ、安堵したように短く息を吐いた。傍らには、夫・英介さん、副圏長と長女・英子さん、華陽リーダーの姿が、。家族で乗り越えてきたいくつもの苦難。「よし頑張ったね。おめでとう」息子にかけた母の言葉は、家族の皆に対する思いでもあった。

2016年11月17日 (木)

2016年10月17日(木)の聖教

2016年10月17日(木)の聖教

◆わが友に贈る


 「如蓮華在水」の仏法だ。

 泥沼の如き現実社会で
 勝利の大輪を咲かせる。
 ここに地涌の我らの
 偉大な挑戦がある!

◆名字の言


  仏間に飾られた金色の扇子。「わが家の宝物なんです」と母親が思い出を語った▼1981年(昭和56年)11月2日、池田先生は東京の立川・西多摩圏(当時)の合同総会に出席。扇子を手に「嗚呼黎明は近づけり」の指揮を執った。歌が終わると、最前列にいた車いすの男子部員の前へ。そして扇子を手渡した▼幼い頃、難病の筋ジストロフィーを発症した彼は“18歳までの命”と宣告された。忍び寄る死魔と格闘していた21歳の時、先生から扇子を受け取ったのである。「大切に保管していましたが、息子は時折取り出して、じっと見つめていました。先生と心の中で対話していたんです」。歩行も次第に難しくなる。しかし信心は一歩も引かなかった。48歳まで生き、霊山へ。扇子の輝きは、弟子として戦い抜いた彼の生命そのもののようだった▼池田先生は81年、学会の前途を阻む陰謀を吹き払って、11月は先の総会に始まり四国、関西、中部へ。さらに12月は九州へと激励行を続けた。一人を励まし、心を結び、勇気の灯をともす。そこから新たな歴史が開くことを、先生は自らの行動で示した▼学会の歴史は、師匠と弟子の「一対一」の心の絆で織りなされた共戦譜。報恩感謝を胸に、誉れの弟子の人生を勝ち飾ろう。(芯)


◆社説  〈社説〉 広がる「池田思想研究」  民衆の交流こそ平和つくる王道


 中国・天津にある南開大学の新キャンパスには、同大学の傑出した卒業生・周恩来総理の銅像が、未来を見つめるように、堂々と立つ。
 1974年12月5日、周総理は池田大作先生と一期一会の会見を行った。重病の総理だったが、日中国交正常化提言など、両国の友誼に力を注ぐ池田先生との出会いを切望していた。
 2人には、高き理想が共鳴していた。それは、「以民促官」(=民を以て官を促す)という精神だった。池田先生は早くから民衆の交流を続け、周総理から託された「世々代々にわたる友好」を築いてきたのである。
 中国では、こうした先生の思想・行動に注目が集まり、学術研究として広がりを見せている。先月、南開大学では「民間外交と文明の融合」とのテーマで、「池田大作思想国際学術シンポジウム」が開かれた(10月22・23日)。中国内外の50大学・機関から研究者らが参加。各分科会で、提出された研究論文に基づき、それぞれ発表が行われ、活発に討議が重ねられた。
 論文内容は多岐にわたっており、平和・文化・教育思想をはじめ、人間観、女性観を読み解くもの、また池田思想に基づいた実践報告など、真剣な探究の成果が詰まっていた。
 清華大学の曲徳林教授は、平和と幸福を追求する調和の王道として展開する、池田先生の対話運動に着目。現在の中日関係にとって“先生の思想は、民間交流の建設の礎”となっていると強調した。
 池田思想の国際シンポジウムは2005年から始まり、今年で9回目。基調講演に立った広東省社会科学院元副院長の温憲元氏は、池田研究は発展段階にあるとして、今後の展開と青年研究者の活躍を望んだ。
 実際に、今回、大学院生を中心とした分科会も開かれ、生命尊厳、共生の思想について深め合うなど、同世代で活気あふれる意見が交わされた。未来を担う研究者の裾野は、着実に広がってきている。
 民族問題や経済格差の問題など、世界各地に分断や紛争が顕在化している現代にあって、シンポジウムで示された先生の思想・行動は、人類が進むべき道標となるに違いない。平和主義についての分科会では、自然との調和思想や世界宗教観などを知るにつれ、「池田先生の思想が、世界的問題を解決していくと再確認した」と語る研究者がいた。未来を開く“精神の宝”の共有へ、一層の研究と交流を期待したい。

◆きょうの発心  強き一念は自身と環境を変える2016年11月17日

御文
 深く信心を発して日夜朝暮に又懈らず磨くべし何様にしてか磨くべき只南無妙法蓮華経と唱へたてまつるを是をみがくとは云うなり(一生成仏抄、384ページ・編22ページ)
通解 深く信心を起こし、日夜朝暮に怠らずわが心を磨くべきである。どのように磨くべきか。ただ南無妙法蓮華経と唱えることが磨くことになる。

 
信心の実践で心を磨いていくようにと教えられています。
 保育士として働き始めて3年目の時、大きな壁に直面しました。自分に自信が持てず、子どもたちと心を通わせられないことが続いたのです。女子部の活動も、いつの間にか惰性に流される日々――。そんな時、私のことを深く理解してくださる女子部の先輩から、厳しくも温かい激励を受け、御本尊に向かいました。
 この御文を拝し、唱題を重ねるうちに、悶々とした心が次第に晴れるように。やがて、職場での悩みが小さく感じられ、宿命転換を懸けて学会活動に挑戦しようと思うようになれたのです。先輩への感謝は尽きません。
 一念が変わると、祈った通りに仕事環境が一変しました。組織では女子部本部長、白蓮グループ総区委員長として奮闘。すると、関わる子どもたちのことを心から大切に思える自分になっていったのです。これからも、目の前の一人の輝く生命を信じ抜く創価の女子青年教育者として、人間教育のスクラムを拡大してまいります。    女子青年教育者委員長 佐藤 光代

◆小説「新・人間革命」 源流 六十四
 
 


 グプタ副総長のあいさつを受けて、山本伸一は、今回のささやかな図書贈呈を起点に、滔々たる大河のごとき教育・学術交流の流れを開いていきたいとの決意を述べた。そして、寄贈図書の一部と百冊の贈書目録、記念品を副総長に手渡した。
 このあと、講堂で、一行を歓迎する民族舞踊などの公演が行われた。学生と教員が一体となって準備にあたったものだ。
 ――自然を祝福するタゴールの詩が流れる。彼が創作した優雅な「タゴールダンス」や古典楽器シタールの演奏もあった。勇敢なる狩人の劇では、宇宙に内在する悪との激闘を表現するかのように、力強く青年が踊る……。
 タゴールの詩は、インド民衆の魂の芸術的表出でもあった。人びとの喜怒哀楽の声は彼の知性の光を得て、普遍的な芸術へと昇華し、“永遠なるもの”と融合していく。詩聖の、苦悩する一人の人間への徹した愛は、ベンガルへの、全インドへの、さらに全人類への愛の光となって世界を照らした。
 この舞台は、時に笑いもあり、涙もある、偉大なる“文化の巨人”の後を継ぐ大学にふさわしい、美事な総合芸術であった。熱演に温かい眼差しを注ぐ副総長、老教授たちの姿が、ほのぼのとした人間愛を感じさせた。
 伸一は、感動の余韻さめやらぬなか、教員、学生らに深謝し、黄金の夕日に包まれたラビンドラ・バラティ大学に別れを告げた。
 創価大学の創立者でもある伸一のこの訪問によって、創価大学と同大学との交流の道が開かれることになる。伸一は、友好の苗木を丹念に、大切に、根気強く育てていった。
 訪問から四半世紀後の二〇〇四年(平成十六年)二月、同大学から伸一に、名誉文学博士号が贈られるのである。
 また、この授与のために来日したバラティ・ムカジー副総長とは、その後、対談集『新たな地球文明の詩を――タゴールと世界市民を語る』を出版している。
 たゆむことなき一歩一歩の交流の蓄積が、信頼と友情の花を咲かせる。

◆〈寸鉄〉 2016年11月17日

 
数多くの青年を触発する
 学会は素晴らしい
―識者
 勢いよく青年拡大の年へ
      ◇
 「
意は心法・声は色法・心
 より色をあらはす
」御書
 深き対話も友思う心から
      ◇
 
社会が殺伐としても学会
 の会合は明るく
―戸田先
 生。人類の光と胸を張れ
      ◇
 
睡眠6時間未満は4割、
 過去最多と
。健康守る基。
 疲労を残さぬ生活を賢く
      ◇
 庶民目線が公明の強み―
 教授。
大衆の為に断固と
 走れ!きょう党結成の日
 

◆御書と歩む――池田先生が贈る指針 【41】 今こそ大法弘通の「時」なり

御文
 今は已に時いたりぬ設とひ機なくして水火をなすともいかでか弘通せざらむ、只不軽のごとく大難には値うとも流布せん事疑なかるべき  (諫暁八幡抄、585ページ)
通解 今はすでに時期が到来している。たとえ機がなくて水火のように反発してきたとしても、どうして法華経を弘通せずにいられようか。ただ不軽菩薩のように、大難に遭ったとしても、この大法が流布することは疑いない。

同志への指針

 広布拡大の「時」なり――この御本仏の大確信のままに、学会は、いかなる三障四魔が競い起ころうとも、大法弘通の時と定め、人類の幸福と平和の連帯を創り広げてきた。福徳は計り知れない。
 不軽菩薩の如く、不撓不屈の信念で、一人また一人と語り抜く中に、新しい拡大の道が必ず開かれる。世界は仏法を求めている。今こそ、大情熱で希望の対話を!

【聖教ニュース・特集記事】

◆誓いの堅塁城・中部が師子の大前進 12・12「中部広布原点の日」記念の青年拡大月間が、あす18日スタート 
 12・12「中部広布原点の日」を記念する「新しい力で前進! 青年拡大月間」が18日からスタートする(12月18日まで)。
 1953年(昭和28年)12月12日、男子第1部隊長であった25歳の池田大作先生が中部広布の第一歩を。名古屋市内の座談会に出席し、自身の信仰体験と御本尊への大確信を語った。
 その後の質問会で、青年が口を開いた。
 「
なかなか折伏が進まないのですが……」
 「全国どこでも条件は同じです。やりやすいところなどありません。“名古屋だけ折伏はできない”と思っている、そのこと自体が、できない原因なのです!」
 池田先生の渾身の激励が友の心に勇気の炎を点火した。この師子吼を胸に、中部の友は「心の壁」を打ち破り、広布の大潮流を起こしていったのである。
 後年、池田先生は当時を振り返り、次のようにつづった。
 「汝自身の一念の転換こそ、困難の壁を破り、自分の環境を変え、やがて世界も平和に変えていく力だ。
 我らの一日一日の行動は、まさに、この『立正安国』の原理の実践なのである」と。
 月間では、モバイルSTBを広く活用しながら自身の信仰体験を語り、弘教を拡大。さらに、「友人参加」の記念座談会を盛大に開催する。教学部任用試験(仏法入門)の受験者への激励にも力を注ぐ。
 また、男子部幹部会や白蓮グループ研修会、未来部イングリッシュフェスタを行い、後継の絆を強める。
 平山中部長、松波同婦人部長は誓う。「広宣流布大誓堂完成5周年の明後年は『中部広布65周年』です。この佳節を荘厳すべく、本年、青年を先頭に仏縁を拡大し、強固な堅塁城を築きます!」

◆〈11・18「創価学会創立記念日」特集〉 創価教育の広がり
 創価教育の大光を社会へ未来へ
 先師・恩師の悲願を池田先生が実現
 現代に輝きを放つ牧口先生の知恵

池田先生と香峯子夫人が、東京牧口記念会館(八王子市)にある牧口先生の座像の前で(2001年7月)。同会館は、わずか3畳の独房で最後まで戦い抜いた牧口先生の尊い生涯を顕彰するために建設された。座像は創大キャンパスを見つめるように設置されている                                                                    池田先生と香峯子夫人が、東京牧口記念会館(八王子市)にある牧口先生の座像の前で(2001年7月)。同会館は、わずか3畳の独房で最後まで戦い抜いた牧口先生の尊い生涯を顕彰するために建設された。座像は創大キャンパスを見つめるように設置されている

 創価学会の出発点――それは「教育」である。86周年の11・18「創価学会創立記念日」特集では、まず創価教育の世界的広がりを紹介。第1回では、創価教育の源流に光を当てるとともに、現代に輝きを放つ初代会長・牧口常三郎先生の実践の一端を紹介する
 1930年(昭和5年)、牧口先生は、弟子の第2代会長・戸田城聖先生と『創価教育学体系』第1巻を発刊した。この学説で未来を照らしゆく――そう宣言するかのように、表紙にはランプの先に灯火が輝く絵柄が空押しされている。
 奥付に記された発刊日「11月18日」が、「創価教育学会」として出発した学会の創立の日に定められた。
 新潟に生まれ、北海道で教育者となった牧口先生は当時、東京の白金小学校の校長。温かな人柄と独創的な教育理論で同校を名門校へと発展させたが、それを嫉妬した役人らは牧口先生を排斥しようと画策していた。師を支え、その学説を後生に残さんと、私財をなげうって奔走したのが、戸田先生だった。
 「子どもの幸福」を第一とする人間教育を提唱した牧口先生。その思想は「半日学校制度」や教育権の確立など、実践の知恵に富んでいた。
 だが、時代は急速に戦争へと突き進んでいた。国家のために人間性を抑圧する権力は、偉大な先覚者に牙を向ける。
 43年(同18年)7月6日、軍国主義に抗した牧口・戸田両先生は、逮捕・投獄。最後まで信念を貫いた牧口先生は、翌年の11月18日、獄中でその崇高な生涯を閉じた
 先師が命を賭して守り、恩師が受け継いだ創価教育は今、第3代会長・池田大作先生の不惜身命の闘争によって、創価一貫教育として結実。多彩な人材が世界で躍動する新時代が開かれたのである。
通信教育
 万人のための教育を――牧口先生は、大著『創価教育学体系』を発刊する25年前から「通信教育」を行っていた。
 意欲があっても学校がない、家庭の事情で学ぶことができない女性を対象に、自ら講義録も執筆。受講者は一時、全国で2万人に及んだ。
 戸田先生もまた、小学生向けの学習雑誌で通信添削を実施。戦後もすぐに通信教育を開始した。
 池田先生が創立した創価大学は、開学から5年後に通信教育部を開設。本年で40周年を迎えた。世代を超え、全国・世界各地に広がる卒業生の連帯は1万8000人に上る。
能動的学習
 「アクティブ・ラーニング」という言葉が注目を集めている。
 これは生徒や学生らが一方的に講義を受ける形式ではなく、討論や体験などを通じて能動的に学ぶこと。
 牧口先生は、暗記中心の「詰め込み教育」に疑問を呈し、「教育は知識の伝授が目的ではなく、学習法を指導することだ」「自分の力で知識することの出来る方法を会得させること、知識の宝庫を開く鍵を与へることだ」と警鐘を鳴らした。
 創価学園や創大でも、ディスカッションやフィールドワークを積極的に取り入れ、創造性豊かな世界市民の育成に力を入れている。
書写指導法
 手本を元に、鉛筆で線の中心をなぞり、その上から毛筆で書き上げていく――牧口先生が提唱した書写の指導法「ほね書き」である。
 これを実践する東西の創価小学校では、児童の字が見る見る上達し、「ノートの字がきれいになった」「書くことが好きになった」等の声が。“楽しく、分かりやすく、能率的に”――牧口先生の慈愛は、時代を超えて多くの子どもたちに学ぶ喜びを伝えている。
 関西創価小は「全国書きぞめ作品展覧会」(日本書写教育研究会主催)で、団体として9度、全国優勝を果たしている。

◆〈座談会 師弟勝利の旗高く〉 晴れやかな「11・18」
 創立記念日 栄光の世界広布へ師と共に!
 「任用」受験者に真心の応援を
 

 清水 晴れやかな「11・18」創価学会創立86周年を、お元気な池田先生・奥さまと共に迎えることができました。全国、全世界の同志の皆さま、誠におめでとうございます。
 志賀 この86年、学会は、永遠の師匠である「三代会長」を中心に、日蓮大聖人の御遺命である「世界広宣流布」へ、まい進してきました。
 長谷川 仏法史上の奇跡ともいえる192カ国・地域への流布は、三代会長なかんずく池田先生の不惜の闘争と、先生と心を一つにした会員同志の皆さまの尽力によって成し遂げられたものです。
 原田 この時に当たり、
会則に「創価学会仏」との一言を加え、より一層、学会の深い使命が明確にされました。私たちは、この誇りを胸に、師と共に、世界広布の拡大へ、さらに勇敢に団結して、挑戦してまいりたい。
 永石 その中、池田先生と奥さまが14日、「11・18」の意義を刻み、広宣流布大誓堂で勤行・唱題をされ、世界の平和・安穏と全同志の健康・幸福・勝利を祈念してくださいました。
 原田 さらに、懇談もしてくださり、青年部に励ましも送ってくださいました。いよいよ本年の総仕上げの時。全てを勝利で飾り、明「世界広布新時代 青年拡大の年」、そして2018年の「11・18」へ、創価の勝利の扉を、力強く開いていきましょう!

尊き仏子の大絵巻


 清水 本日17日には、小説『新・人間革命』第28巻が発売されます
 原田 『新・人間革命』は、学会の根幹をなす「師弟」の歴史がつづられた書です。先生は、その思いを、こう記されています。
 「『新・人間革命』の執筆をわが生涯の仕事と定め、後世のために、金剛なる師弟の道の『真実』を、そして、日蓮大聖人の仰せのままに『世界広宣流布』の理想に突き進む尊き仏子が織りなす栄光の大絵巻を、力の限り書きつづってゆく決意である」と。
 学会の永遠性を確立する今だからこそ、私たちは、小説『新・人間革命』から真実の師弟の道を学び、命に刻んでいきたい。
 清水 28巻には、聖教新聞2014年11月18日付から翌15年10月3日付までに掲載された「広宣譜」「大道」「革心」「勝利島」の章が収録されています。
 長谷川 ここには、学会歌「広布に走れ」(1978年〈昭和53年〉6月30日発表)などを全力で制作する池田先生の姿が描かれています。嫉妬に狂った宗門僧による理不尽な学会攻撃が続く中、皆の心を鼓舞するため、先生は命を削る思いで、どんどん新しい歌を作られたのです。
 志賀 第1次宗門事件を直接知らない、今の男子部世代にとっても必読です。
 清水 今も歌い継がれる女子部の白蓮グループ歌「星は光りて」や、未来部歌「正義の走者」などの誕生の歴史を学ぶこともできます。
 志賀 中日友好協会の招へいを受け、第4次訪中をされた時の文化・教育交流の模様や、周恩来総理夫人の鄧穎超氏との初めての出会いを結ぶ様子なども書かれています。
 永石 同78年10月7日の第1回離島本部(現・勝利島部)総会の模様を通し、島の繁栄と人々の幸福を願って広布の活動に励む勝利島部の友への渾身の励ましも、つづられています。
 原田 現在、連載中の「源流」の章が終了すると、いよいよ第30巻となります。私たちは、『新・人間革命』を通し、師弟の心を学び、心を合わせ、前進していきたい。

「手洗い」「うがい」

 長谷川 今週日曜日の「教学部任用試験(仏法入門)」に向け、先輩やリーダー皆さんが、こまやかに受験者を激励してくださっております。誠に、ありがとうございます。
 原田 全国の皆さまの尽力により、本年は昨年を上回る申込数となりました。中でも、会友の方の申し込みは、昨年の倍です。心から感謝申し上げます。
 永石 今、各地に教学研さんの喜びが広がっています。ある80代のご夫妻は今回、初めて任用試験への挑戦を決意されました。けれども、奥さまは、網膜症の影響で、読み書きに不自由されていました。
 長谷川 周囲の婦人部の方が、“何とか、ご夫婦そろって、希望の哲学を学び、幸せの糧としてもらいたい”と祈り、試験教材をカセットテープに吹き込んだそうですね。すると、夫人は「聞くだけなら」と受験を決意。婦人部の方はさらに、少しでも励みになればと、テープを1回聞くたびに“桜の花びら”を貼れる、「夫婦受験」と大書きした模造紙を届け、今、歓喜の波動が広がっていると聞いています。
 永石 先生は、任用試験の受験者への激励は、「誠実さ、真剣さ、粘り強さが求められる労作業であったであろう。そこにこそ、人材育成の王道があり、歓喜と充実がある。そして、創価の広宣流布運動の本流があるのだ!」と言われています。まさに、その指導のままに行動される方々に、頭が下がる思いです。
 原田 大聖人は仏法についての質問をした女性に、「三千大千世界(大宇宙)を鞠のように蹴り上げる人よりも有り難く、尊い大善根である」(御書1402ページ、趣意)と仰せです。挑戦すること自体が、福徳を広げゆく大善根となるのです。受験される方も、応援される方も、それを確信し、最後まで諦めることなく研さんしてください。
 志賀 最後に、本年は、インフルエンザが昨年よりも早く流行する恐れがありま
す。
 原田 また、マイコプラズマ肺炎が過去最多の患者数を記録しています。対策の第一である「手洗い」と「うがい」の励行、さらにマスクの着用などで、健康第一の日々を送っていきましょう。

◆信仰体験 
 母ありて 第11回 山口県岩国市 村上千賀子さん「木積こんにゃく」はいかが
  さわやか寸景〉 難病と闘い、息子を授かる  「病に打ち勝った証しを立てるんだ」

2016年11月16日 (水)

2016年11月16日(水)の聖教

2016年11月16日(水)の聖教

◆わが友に贈る

 学会は全員が主役。
 
副役職の役割を明確に
 異体同心の大前進を!

 信心の団結こそ
 広布発展の原動力だ!

◆名字の言

  今月20日の教学部任用試験(仏法入門)へ向け、各地で研さんの熱が高まる。試験に臨む皆さんの悔いなき挑戦を祈るとともに、受験者を温かく支える方々の尽力に深く感謝したい▼任用試験を受験することになった埼玉の女子高等部員。両親に教えてもらうはずだったが、予定がなかなか合わない。そこで、代わりに祖父母が教えることになった▼机を挟んで孫と向き合い、教材の「大白蓮華」を開いた祖父母。その途端、2人の口からよどみなく仏法用語が飛び出してきた。御書の御文も、すらすらとそらんじる。“いつものおばあちゃんと違う”“さすが、60年以上信心してきたおじいちゃん”――孫からは、尊敬のまなざしが。今、教学とともに、祖父母の信心の歩みや師匠との出会いを学んでいるという▼池田先生は呼び掛けている。「師子でなければ師子は育てられません。いかなる試練もいかなる魔軍も、断固として勝ち越えてゆく『師子王の心』を、皆さま方が、後継の友に、堂々と示し、伝えていただきたい」▼共に教学を学ぶ中で、先輩が発する確信の一言は、後輩の胸に深く刻まれていくものだ。受験者を最後まで応援しつつ、自分自身の言葉で、同志や友人に「創価の心」を伝えていきたい。(道)

◆社説  きょう「国際寛容デー」  開かれた対話で寛容の心の橋を

 130人が亡くなったパリの同時多発テロから1年がたった(13日)。「私は君(実行犯)たちに憎しみという贈り物を与えない」――妻を失ったフランス人ジャーナリストがテロ後に語った言葉だ。テロで最大の犠牲者を出した劇場も、約1年ぶりに営業を再開。テロに屈することなく、“負けない姿”を世界に示した。
 国家や民族、宗教などが違えば、主義や主張が多少異なるのは当然である。しかし、その差異に固執し、互いを認めず、生命を軽視する風潮が強まれば、悲惨な結末を招いてしまう。暴力による憎悪が、新たな暴力を生む悪循環に歯止めをかけなければならない。
 きょう16日は国連が定める「国際寛容デー」。1996年(平成8年)に制定されてから20年になるが、この間、世界の状況は大きく変化している。
 国連の潘基文事務総長は指摘する。「テクノロジーは私たちの距離をますます縮め、異文化交流は日ごとに盛んになる一方ですが、理解は必ずしも深まっていません。社会は多様化していますが、あまりにも多くの場所で不寛容が広がりつつあります」
 グローバル化の進展にともなって、生命尊厳の思想を基軸とした平和・文化・教育の運動を進め、「寛容」の精神を広げる重要度が増してきている。
 池田先生と対談集を編んだヨーロッパ科学芸術アカデミーのフェリックス・ウンガー会長は「寛容」について言及している。「寛容は『他者に精神的に尽くす』なかにあります。寛容は『共生の積極的なかたち』です。自己が他者に対して責任を負うゆえに、自己と他者を同じ存在として扱う。そうした共生の積極的な表現なのです」と。
 2017年の活動大綱(平和・文化・教育運動)には、「多様な人々が共生できる社会へ『人権文化』を建設」とある。われらは日本のみならず、各国のSGIメンバーと手を取り合い、人類的課題の一つで
ある「不寛容」の問題に、仏法の慈悲の精神をもって立ち向かっていかねばならない。
 池田先生は語っている。「私たちは、『開かれた対話』による触発と、地域社会への積極的な貢献を通して、『寛容』という善なる可能性を発現させていくことを目指しています
 多様な差異を超え、「寛容」の心の橋を架けていくのが仏法者の使命である。自らの心を開き、足元の地域から世界へ、真の友情の花を咲かせていきたい。

◆きょうの発心  信心を貫いた時、境涯は広がる2016年11月16日

御文
 我並びに我が弟子・諸難ありとも疑う心なくば自然に仏界にいたるべし(開目抄、234ページ・編464ページ)
通解 私と私の弟子は、多くの難があろうとも、疑う心を起こさなければ、自然に仏界に至るであろう。

 
いかなる難があっても疑うことなく信心を貫けば、成仏の境涯を得られると仰せです。創価女子高校(当時)、創価大学で、池田先生と“金の思い出”を築くことができました。卒業後は、埼玉女子部、未来部担当者として悔いなき青春を送りました。
 結婚を機に渋谷へ。本部長時代の2013年(平成25年)、夫がステージ4の下咽頭がんと宣告されました。「必ず乗り越えよう!」と家族全員で題目に挑戦すると、一度はがんが姿を潜めました。
 やがて再発するも、夫は懸命に病魔と闘って、一昨年に霊山へ。この御文を拝して祈る中、自身の境遇を嘆くことなく、信心を貫く時に境涯が広がることを学びました。夫は9年間、地区部長として使命を果たし、宿命と戦い切った大勝利の人生だと確信しています
 現在、中学2年の娘と母と共に“夫の分も頑張ろう”と、同志の励ましをいただきながら広布の道を歩んでいます。本年2月17日には、先生・奥さまが渋谷平和会館を視察。2018年11月18日を目指し、今こそ師匠の真心にお応えする時です。渋谷常勝区の宝である、婦人部・女子部の皆さまと共に、拡大へ走り抜いてまいります。
東京・渋谷常勝区婦人部長 吉崎 いずみ

◆小説「新・人間革命」 源流   六十三
 
 
                                                                                                                                                 

 ガンジーを「マハトマ」(偉大なる魂)と呼んだのはタゴールである。そして、ガンジーはタゴールを「グルデブ」(神聖な師匠)と呼んだ。二人は、意見が異なることもあったが、平和、非暴力、真理の探究という信念によって結ばれた「真の友」であった。
 ここに近代インドの夜明けを開いた精神の光源があるといえよう。
 午後三時半、ラビンドラ・バラティ大学に到着した山本伸一を、プラトゥール・チャンドラ・グプタ副総長の柔和な微笑が出迎えた。
 大学の構内には、レンガ造りの風格ある瀟洒なタゴールの生家も現存し、文化と芸術の芳香を放っていた。
 図書贈呈式には、多数の教職員、学生が参加した。グプタ副総長があいさつに立ち、少し高い声で流れるように語り始めた。
 「タゴールは、一九一六年(大正五年)に日本を訪れた時、短い期間でしたが、日本文化に深い感銘を受けたようです」
 副総長は、タゴールは日本の絵画に触れ、「私たちの新しきベンガルの絵画法にもう少し力と勇気と高邁さが必要であるということを私は繰り返し思ったのだ」(注)と手紙に記していることを紹介した。
 交流は、魂を触発し、眼を開かせる。異文化との交わりのなかにこそ発展がある。
 そして、こう述べて話を結んだ。
 「タゴールへの日本文化の影響は、近代における日印文化交流の第一歩と意義づけられるのではないかと思います。  歴史を見ても、政治的な連帯は決して長続きしません。しかし、文化の連帯には永続性があります」
 文化は、人間の精神を触発し、心を結び合う。ゆえに学会は、文化の大道を開き進む。
 そのあと、“ウットリオ”と呼ばれるストールに似た細長い華麗な布が、大学関係者から訪印団の首にかけられた。これは、タゴールによって始められたとされる、最高の賓客を迎える際の儀式であるという。
 また、タゴールの肖像写真や直筆の詩の写真など、真心の記念品も一行に贈られた。
 小説『新・人間革命』の引用文献
 注 「書簡集」(『タゴール著作集11』所収)我妻和男訳、第三文明社

◆〈寸鉄〉 2016年11月16日

 正しい軌道とは、勇気、努
 
力それから勝利だ ―戸田
 先生。本年の総仕上げを
      ◇
 
新聞長の皆さまの労苦に
 
感謝。 正義の言論広げる
 尊き闘争。福徳は燦然と
      ◇
 
創価班・牙城会大学校生
 が拡大に全力!絶対やり
 切る-人生の大原点築け
      ◇
 
火災の主な原因は タバコ
 こんろ・ストーブと。就寝
 時など指さし点検を励行
      ◇
 
国連の「国際寛容デー」。
 差異に学び合える共生社
 会へ。日本が範を示す時

【聖教ニュース・特集記事】

◆スリランカ政府国連代表部主催 SGIの共催で会議 持続可能な未来へ青年の育成を 
 世界の平和へ共に行動

            
SGI等の共催で行われた会議。会議の模様は、国連の公式サイト(http://webtv.un.org/)で視聴できる
SGI等の共催で行われた会議。会議の模様は、国連の公式サイト(http://webtv.un.org/)で視聴できる

 スリランカ政府国連代表部が主催し、SGI(創価学会インタナショナル)と地球憲章インタナショナルが共催した会議「青年こそが『持続可能な開発目標(SDGs)』の普及と推進をレベルアップさせる」が10日、アメリカ・ニューヨークの国連本部で開催された。 これには、「持続可能な開発のための2030アジェンダ」担当のデビッド・ナバロ国連事務総長特別顧問らが出席し、活発な議論が交わされた。(記事=光澤昭義)
 国連では昨年9月、貧困撲滅と持続可能な世界の実現を目指し、「持続可能な開発のための2030アジェンダ」が採択された。その中で、2030年までの行動計画として、17の目標と169のターゲットからなるSDGsが掲げられた。
 目標達成には青年層の積極的な参加が不可欠との認識から、今回の会議が開かれた。
 マヘル・ナセル国連広報局アウトリーチ部長が司会を務め、初めにナバロ特別顧問があいさつした。ナバロ氏は“SDGsは未来のプランであり、世界と民衆のプランである”と力説。これまでのプランとは異なり、世界の民衆に平和と安全、繁栄と健康、教育をもたらし、地球を現在世代のみならず未来世代に引き継いでいくものであると述べた。
 また、ナバロ氏は「世界中の青年が持続可能な開発の運動で活躍できる場を作らなければならない。青年は共に行動し、歓喜を共有し、信頼し合うことを求めている」と語り、SGIと地球憲章インタナショナルが推進する青年への啓発活動をたたえた。
 続いてスリランカ政府国連代表部のサバルッラ・カーン次席代表があいさつ。「SDGsの達成には青年のエンパワーメント(内発的な力の開花)が重要である」とし、同国政府が青年世代への技術習得訓練に重点的に取り組んでいることを紹介した。
 SGI平和運動局の永井忠副主任、地球憲章インタナショナル・デジタルコミュニケーション担当のディノ・デ・フランチェスコ氏は、両団体が協力し開発したスマホアプリ「マプティング(マップとアクティングを合わせた造語)」を発表。これは、ソーシャルメディアを楽しみながらSDGsへの理解を深め、さらにその運動に参加できる点が特長となっている。
 国連事務総長青少年問題特使事務所のサスキア・シェレケンス特別顧問は、SDGsの策定プロセスに青年がすでに参加し、重要な役割を果たしてきたと強調。青年が提供するアイデアを高く評価すべきであると語った。
 国際NGO「SOS子どもの村」のソフィア・ガルシア国連代表は「誰も置き去りにしない」との精神を踏まえ、公正や権利の観点から、青年を取り巻く現状を報告した。

◆本部幹部会で紹介された池田先生の指針
 希望の未来を照らす人間主義の光
 仏法は万人に開かれた宗教
 御聖訓「口に唱ふれば其の口即仏なり」
 尊い和楽の世界を広げよ
 
「私どもは『師子王の心』で生きぬく」――第17回SGI総会で、スピーチする池田大作先生(1993年10月22日、東京・創価国際友好会館で)               
「私どもは『師子王の心』で生きぬく」――第17回SGI総会で、スピーチする池田大作先生(1993年10月22日、東京・創価国際友好会館で)

 「世界広布新時代第21回本部幹部会」(今月5日、巣鴨の東京戸田記念講堂)の席上、1993年10月に行われたSGI総会での池田大作先生のスピーチが紹介された。広布に奮闘する友の指針として掲載する。

 一、ただ広宣流布のために、わが使命を果たそうとする――その同志のつながりこそ、世界一、尊いものである。
 建治元年(1275年)6月、日蓮大聖人は、佐渡の一人の婦人に、あたたかな御手紙を送られている。
 婦人の名前は国府尼。佐渡の地から、はるばる身延の大聖人のもとに夫を送り出し、自分は留守を守っていた。
 大聖人は、彼女の心を思いやられて、こう仰せである。
 「尼ごぜんの御すがたをば・みまいらせ候はねども心をば・これに・とどめをぼへ候へ、日蓮こいしく・をはせば常に出ずる日ゆうべに・いづる月ををがませ給え、いつとなく日月にかげをうかぶる身なり、又後生には霊山浄土に・まいりあひ・まひらせん」(御書1325ページ)
 ――尼御前(あなた)のお姿を拝見はいたしませんが、(あなたの)心は、ここにおられると感じます。 日蓮を恋しく思われたなら、つねに(朝に)出る太陽、夕べに出る月を拝まれるがよい。(日蓮は)いつであっても、太陽や月に影を浮かべる身なのです。また、死後には霊山浄土へ行って、そこでお会いしましょう――と。
 “たとえ直接、会えなくても、私はいつも、あなたのそばにいますよ”“太陽や月に姿を浮かべて必ず見守っていますよ”“永遠に一緒ですよ”――これが御本仏の御心である。仏法の真髄である。
 一、また大聖人は、南条時光の母である上野尼御前にも、御慈愛あふれる御手紙を与えられている。大聖人は、仰せである。
 「一切経の功徳は先に善根を作して後に仏とは成ると説くかかる故に不定なり」 (同1580ページ)
 ――(法華経以外の)一切経の功徳は、先に善根を作って、後に仏になると説きます。このようですから、(成仏という根本の大事が)不確かな教えです――。
 同じ仏教でも、法華経以前の爾前経では、今世の善根によって来世に果報を得るとか、過去世の悪業で今世に苦しんでいるから、来世のために善根を積みなさいとか教える。
 そうではなく、大聖人の仏法は本因妙であり、現当二世の仏法であ
る。大聖人は仰せである。
 「法華経と申すは手に取れば其の手やがて仏に成り・口に唱ふれば其の口即仏なり」(同ページ)
 ――(それに対して)法華経というのは、手に取ればその手がただちに仏に成り、口に唱えればその口がそのまま仏となります――。
 法華経とは、いうまでもなく大聖人の法華経、すなわち三大秘法の南無妙法蓮華経のことである。
 皆さまが御本尊に手を合わせて題目を唱えれば、その手が仏である。題目を唱え、弘教に励めば、その口は仏である。さらに、教学を謙虚に学び、感激して人に教えていけば、頭に仏の力が宿る。頭脳が明晰にもなっていく。
 このように信心は即、わが身のうえに、生活のうえに、仕事のうえに、厳然と顕れていく。そして、今世でただちに成仏していけるのが大聖人の仏法なのである。
 百人いれば百人、千人いれば千人、全員が残らず成仏できる――これが、御本仏の絶対の御約束であられる。大聖人の仏法は、あらゆる人々に開かれた「世界宗教」である。
 「皆が共に成仏」「皆が共に幸福」「皆が共に栄光」――こうした和楽の世界をつくるのが、仏法である。ゆえに世界平和の根幹となる。
 「全世界の平和のため」「全人類の幸福のため」、創価学会は絶対に壊されてはならない。
 「仲良く」「朗らかに」「強く」、そして「健康」で「余裕」をもって、前進していただきたい。
 リーダーの皆さまは“大切な仏子を一人も残らず幸福にしてみせる”との断固たる精神で進んでいただきたい。創価学会、SGIを守ることが、いちばん大聖人が喜ばれることである。
 一、 “一人一人の人類が、世界をわが家とし、世界を人生の舞台とする「世界市民」として、ともに生きる”――いわばこれが『人生地理学』(牧口常三郎先生の著書)の主題(テーマ)である。
 『人生地理学』の中で牧口先生は、人類の発展の段階を四つに分けて論じておられる。
 すなわち、まず①「軍事」の競争の時代から②「政治」の競争の時代へ、そして③「経済」の競争の時代へと移っていく、と。たしかに、そのとおりである。
 牧口先生は、当時の世界を、この「経済」中心の時代であるとし、“物事がすべて利害関係によって決まっている”とみられた。
 しかし先生は、「経済」が人類の最終段階であるはずがない、と考えておられた。
 それでは「経済」の次にくる4番目は何か――。先生は、きっぱりと宣言されている。“それは「人道」の時代である”と。
 (「経済的争闘時代に代わって次に来たるべきものは人道的競争形式ならんとは吾人の想像に難からざる所なり」〈『牧口常三郎全集』第2巻〉とある)
 「軍事」や「政治」「経済」の競争ではなく、「人道」の力こそが世界をリードする時代が必ず来ることを、牧口先生は展望されていたのである。
 “武力”(軍事)や“権力”(政治)や“財力”(経済)ではなく、人間としての“人格”の力、“人間”の力をいかに強め、増していくか――ここにの希望の道がある。また、仏法の大道がある。
 牧口先生の卓見のとおり、今や「人間主義」の光が、全世界を照らし始めている。人類が進むべき道は「人間主義」以外にない。
 
私どもは、仏法を基調とした「平和」「文化」「教育」の力で、「人道の世紀」を晴れ晴れと開いてまいりたい。

◆「漢字三千年――漢字の歴史と美」に寄せて 第三回 
 日本中国文化交流協会 黒井千次会長
  漢字から見える日中の深いつながり

◆〈信仰体験 まうごつすごか 熊本の友〉 県内3大学の非常勤講師


 【熊本市中央区】進む国際化。熊本にも、カナダ出身の地区部長がいる。トッド・トーネさん(48)=大江支部。たまに熊本弁が交じるが、日英両言語を流ちょうに話し、県内の三3大学で非常勤講師として活躍する。そんな彼の口癖は――。


〈文化〉豊かな世界像をつくる 「人生地理学」の現代的意義㊦ 東京学芸大学名誉教授  斎藤毅   

地球儀を囲んで語り合う子どもたち。豊かな世界像を育むことは、安定した創造的な人生観の形成につながると、斎藤氏は見る(写真:アフロ)                                       
地球儀を囲んで語り合う子どもたち。豊かな世界像を育むことは、安定した創造的な人生観の形成につながると、斎藤氏は見る(写真:アフロ)
 
現代の諸問題をつかむ視点を

地理教育の充実した体系を今こそ

 世の中には地理や歴史のファンがいる半面、牧口常三郎師も嘆かれているように、少なくとも学校教育のそれらを暗記科目として敬遠する向きも少なくない。
 ここでクイズを一つ!
 アテネ、ロンドン、メルボルンは、さて何語だろうか。うんちくを傾けられる方も少なくないはず。それはそれで結構。実は、日本語に取り込まれた外来語の固有名詞である。
 マラソンやレスリングは普通名詞であるが、今ではほとんど日本語化しており、無理に日本語に言い換えると、かえって分かりにくい。前述の都市名は、これらと同様、『広辞苑』クラスの日本語の辞典には、もちろん載っている。
 十分に理解されている日本語には、一種のイメージが伴う。それが複合されれば、一瞬にして一つの情景が生まれる場合が少なくない。「古池」「蛙」「飛びこむ」「水の音」のわずか四つの日本語から、私たちは素晴らしい一幅の山水画を頭の中に瞬時に描き出すことができるだろう。
 地理や歴史に不可欠な地名や人名も同様で、一夜漬けの暗記こそテストが終われば淡雪のように消えてしまうが、たとえ遠方でも恋人のいる町や大好きな歌手の住む国については、その笑顔と共に鮮やかなイメージが浮かぶものである。確かに、地名や人名の記憶には、地図や映像の活用は有効である。
 ところで、小・中学校のクラスには時折、昆虫や植物、時には鉄道などにめっぽう強い子がいる。彼らは「チビッ子博士」として、クラスで一目置かれる場合が多い。そうした中で、世界の国々や、山や川などの自然地名について意外なほど詳しい子どもに出会うことがある。そのほとんどは海外の小学校で「地理」を学んだ、いわゆる帰国子女であるが、中には、海外での居住経験のない子どももいる。聞いてみると、決まって切手の収集をしている。諸外国の切手の図柄を通して、その国がイメージ化されているのだろう。
 実は、筆者自身もそうした経験の持ち主である。大学で地理学を専攻したきっかけも、原点は、このあたりにありそうだ。
 ただ、切手の収集は、あくまでも子どもの興味関心によるもので、強いられた収集は何の効果もない。
 一つの“実験”ではあるが、もし、何かを集めることに興味のあるお子さんがいたら、東京・目白の「切手の博物館」の売店やデパートで、多数の使用済み・未使用の切手が袋詰めになった「世界の切手300種」などを買い与え、国別に分類させてみるのも一つのアプローチである。
 もし、世界地図や英語の辞書と首っ引きで分類を完成させたら、その達成感で切手収集の楽しさを味わうとともに、頭の中に世界地図が焼き付き、地理や近現代史への興味関心が湧き起こるかもしれない。
 私たちは誰しも頭の中にもう一つの「世界」を持っている。「世界像」と呼ばれるもので、自我を中心に身近な地域から遠い世界の国々、さらには「天国」などの他界を含む場合さえ見られる。
 日常的な買い物や旅行はもちろん、A国で起きた事故や災害、B国とC国との紛争の行方やその日本への影響なども、実はこの頭の中の世界像を使って考え、行動する。やみくもに地図を開いても、基本的ないわゆる「基礎世界像」がない限り、理解は難しい。ロシア語を知らない人が一冊の『露和辞典』を渡され、ロシア語の書物を読めと言われているのと同じである。
 学校教育での地理教育の大きな目的の一つは、自然環境と人間とのさまざまな関わりを理解しながら、この「頭の中の世界」、とりわけ、基本的な「基礎世界像」の形成を支援することである。
 この世界像は、もちろん、日々の生活経験だけでも、ある程度は形成できる。それは、ちょうど、日々の言語体験で、誰しもある程度まで母語を獲得できるのと同様である。
 しかし、実際には学校教育での国語教育の支援で思考力が高まり、言語表現が豊かになって、精神生活が一層充実してくるように、豊かな世界像は現代の諸問題を世界的視野で捉えることができ、おのずとそれらと自分との関わりも見え、解決策への模索も促される。
 イタリアの教育学者モンテッソーリは、幼児教育に基礎世界像を与える試みをしてきた。日本でもモンテッソーリの教育論を取り入れた幼児教育の施設では、既に地球儀を日常的に親しませている。
 地球がボールのように丸く、北極と南極は寒く、北極には白クマが住み、南極の海辺にはペンギンがいる。赤道の近くは、いつも夏のように暑い。自分の住む国は日本で、神奈川の湘南の海岸は太平洋に向かい、そのずっと向こうにはアメリカがあるなど、幼児が知っていても何の不都合もない。
 それどころか、その原因なり理由なりを疑問のまま持ち続ければ、やがて小・中・高の学習で長年の疑問が氷解し、感激しつつ納得するに違いない。
 世界像は、思索をより深めることで、人生観の形成とも大きく関わる。
 豊かな世界像は、安定した創造的な人生観の形成に寄与するが、牧口師の『人生地理学』の目指すところも、実はこのあたりにあったといえまいか。
 最近の自然災害の多発も地球の温暖化に伴うものと考えられ、人間の自然との関わりも新たな対応が迫られている。一方、国際情勢もより複雑化しており、世界像もダイナミックな転換が必要となってきた。
 若い人たちの国際感覚の育成も、現在の重要な教育課題の一つであるが、単に英語教育の強化だけでは達成できない。
 今こそ、学校教育の抜本的な改革が必要であり、特に豊かな世界像形成の支援を目指す「地理」を社会科のくびきから解き放ち、現代の日本にふさわしい地理教育の充実した体系を、改めて考える時ではなかろうか。
 (㊤は、15日付に掲載) 的な人生観の形成につながると、斎藤氏は見る(写真:アフロ)

 

2016年11月15日 (火)

2016年11月15日(火)の聖教

2016年11月15日(火)の聖教

◆わが友に贈る


 
仕事で奮闘しながら
 広布に駆ける友よ

 断じて勝ちゆけ!
 勇気と努力と忍耐で
 
眼前の壁を打ち破れ!

◆名字の言


  染織家の志村ふくみさんは、日本独特の美意識を表す色に、茶とねずみの2色を挙げる。梅や桜、さらには野草と、「およそ山野にある植物すべてから鼠色は染め出せるのです。しかも一つとして同じ鼠はないのです。百種の植物があれば百色の鼠色がでる」(『一色一生』講談社)▼「四十八茶百鼠」という言葉がある。同じように見える茶色やねずみ色でも、実は多彩な色合いがあることを意味する。その何十、何百という繊細な色の違いを、人が識別できるからこそ、存在する言葉なのだろう▼13日に開館した「東北文化会館」の壁と屋根も、先の“2色”で彩られている。だが、旭日に輝く朝、イチョウ並木と青空に映える昼、夕日を浴びる暮れ時では、目に映る色は微妙に異なり、味わい深い▼色彩もさることながら、友にとって、心に抱く“会館の印象”はさまざまだろう。友情を築く場、自身を磨く場、成長を決意する場、師の心を学ぶ場……▼「一人ひとりの“信心城”“勇気城”“勝利城”の建設があってこそ、“広布城”たる新会館の完成になる」「学会の会館は、広宣流布の本陣です。御殿ではない。本陣は、戦いのためにある」と池田先生。新宝城を舞台とする、創価の師弟の新たな勝利劇が開幕した。(城)

◆小説「新・人間革命」 源流 六十二
 
 


 山本伸一が今回のインド訪問で会談したインドの指導者は、マハトマ・ガンジーの思想、精神を継承し、大インドを担っていた。
 ガンジーは凶弾に倒れたが、その同志であり、また弟子である彼らは、等しく心にガンジーをいだいていた。この精神の水脈がインドの大地を潤す限り、この国は精神の大国であり続けるにちがいないと、伸一は思った。
 シン知事の笑顔に送られ、知事公邸を後にした伸一の一行は、ビクトリア記念堂を見学した。インド皇帝を兼務していたイギリスのビクトリア女王を記念し、二十世紀の初めに造営された、白大理石の美しい建物である。
 館内の見学を終えて外に出ると、小学四、五年生くらいの子どもが教師に引率されて見学に来ていた。ここでも子どもたちが伸一の周りに集まり、語らいの花が咲いた。
 そこから一行が車で向かったのは、シン知事が総長を務めるラビンドラ・バラティ大学であった。図書贈呈のためである。同大学は詩聖タゴールの生家の敷地に建つ、彼の思想、精神を継承する教育の城である。
 タゴールは、詩歌をはじめ、小説や戯曲、音楽、絵画などにも類いまれな才能を発揮した芸術家であり、思想家、教育者である。
 アジア人初のノーベル文学賞の栄誉にも輝いている偉大なベンガル人であり、東洋と西洋の融合を求めた「世界市民」でもあった。
 彼は、圧政にあえぐインドの民の声なき声を汲み上げ、人間性の勝利と平和を詠い続けた。四十代で愛する妻を、さらに子どもたちを亡くすが、悲哀の涙の乾かぬなかで、イギリスによる故郷ベンガルの分割に対する反対運動に挺身し、苦難の嵐の中を突き進む。
 悲哀なき人生はない。それを乗り越えて歓喜をつかむことが、生きるということなのだ――これが詩聖の魂の叫びであろう。
 彼の詩は、万人の生命を包み、励ます。
 インド国歌がタゴールの作詞・作曲であることは有名だが、パキスタンから分離独立したバングラデシュの国歌「我が黄金のベンガルよ」も、彼が作詞・作曲した歌である。

◆〈寸鉄〉 2016年11月15日
 

 
新・東北文化会館で集い
 この宝城から郷土に希望
 を!福光への新たな一歩
      ◇
 
地域部の日。今いる所が
 使命の舞台。信頼広げる
 創価の全権大使に幸あれ
      ◇
 
若さとは生命力から湧く
 ものだ
―戸田先生。強き
 朝の祈りを。潑剌と出発
      ◇
 
きょう「七五三」。無限の
 可能性秘めた未来の宝。
 健やかな成長を深く念願
      ◇
 
入浴中の血圧変動の死者
 は交通事故の5倍。激し
 い寒暖差。聡明に工夫を

【聖教ニュース・特集記事】

◆6県の代表2000人が参加 東北が歓喜の代表幹部会 
 福光のシンボル新東北文化会館が開館
 池田先生が祝福のメッセージ贈る
 共に新生と希望の大前進を
 原田会長、永石婦人部長が出席

新・東北文化会館で晴れやかに開催された新生・東北代表幹部会。多くの同志が目標としてきたこの日――5年8カ月の苦闘を乗り越えて集った友の喜びがはじけた(仙台市内で)
新・東北文化会館で晴れやかに開催された新生・東北代表幹部会。多くの同志が目標としてきたこの日――5年8カ月の苦闘を乗り越えて集った友の喜びがはじけた(仙台市内で)

 福光のシンボルが堂々のオープン! 仙台市宮城野区に建設された新「東北文化会館」の開館を記念する「新生・東北代表幹部会」が13日午後、東北6県の約2000人の代表が集って同会館で盛大に開催された。これには原田会長、永石婦人部長が出席。池田大作先生が祝福のメッセージを贈り、“希望の大城から、いよいよ新生の大前進を”“21世紀の地球社会に、幸福と友情、平和と繁栄の「黄金の光」を送りゆこう”と呼び掛けた。(2・3面に関連記事)
 諸天も寿ぐ大晴天のもと、東北6県の代表が歓喜に満ちて集い合った。この晴れの日を大勝利で飾ろうと、東北の同志は、全国模範の聖教拡大と教学部任用試験の推進に取り組んできた。
 どの参加者の顔にも、幾多の苦難に耐え、信心で勝ち越えてきた喜びが輝いていた。
 未曽有の被害をもたらした東日本大震災から5年8カ月――震災の発生直後、旧・東北文化会館には、約1000人の避難者が身を寄せた。木所登起子さん(沖野東支部・支部婦人部長)もその一人である。
 仙台市・荒浜にあった自宅は、津波で流された。多くの友人を失った。
 前途の見えない中、被災地の友へ、池田先生から励ましが届く。
 「『心の財』だけは絶対に壊されません」
 この師匠の言葉が、どれほど多くの友に希望の灯をともしたか。
 「信じ、祈り、待ってくれている師匠がいる!」――木所さんの心にも力が湧き上がった。信頼する同志の存在も支えとなり、自ら被災しながらも友の激励に、きょうまで走り続けてきた。
 この日へ向け、支部としても大きく広布を拡大。新・東北文化会館の開館を、“まるでわが家のよう”に心待ちにし、皆で祈り続けてきた。幹部会の演目出演者の中には、支部の青年部員も。その雄姿に涙を浮かべながら、喝采を送った。
 「きょうを新たな原点として、頼もしい青年と共に、先生に勝利の春を報告します!」
 新生・東北を担う青年が躍動した幹部会では、各県の代表がリレー活動報告を行った。
 その一人、宮城の米倉豊さん(男子部ニュー・リーダー)は一昨年、妻・奈菜さんの紹介で入会した。
 津波で自宅や会社を失い、無力感と虚脱感に襲われた。そんな時、信心に消極的だった奈菜さんが、学会の同志の献身的な励ましに触れ、活動に参加するようになった。

◆東北代表幹部会への池田先生のメッセージ
 不屈の負けじ魂は世界の模範

新・東北文化会館に集った東北6県の代表2000人が喜びのカメラに。誉れの友は、新宝城の開館を目指し、広布拡大に奔走。全国をリードする聖教拡大を成し遂げた。さあ、新宝城から、わが地域に平和と幸福の光を広げ、新生の大前進を開始しよう!
新・東北文化会館に集った東北6県の代表2000人が喜びのカメラに。誉れの友は、新宝城の開館を目指し、広布拡大に奔走。全国をリードする聖教拡大を成し遂げた。さあ、新宝城から、わが地域に平和と幸福の光を広げ、新生の大前進を開始しよう!

 一、待ちに待った、天下第一の希望の宝城が、ついにオープンしました。
 尊い尊い、また明るい明るい、新・東北文化会館の開館記念の代表幹部会、誠に誠に、おめでとうございます(大拍手)。
 この日に至る5年と8カ月、わが愛する東北家族が、どれほどの苦難を耐え忍び、どれほどの励ましの声を送り、どれほどの負けじ魂の信心で勝ち越えてこられたことか。皆が総立ちしての聖教の拡大も、リーダー率先の折伏弘教も、大誠実の社会貢献も、東北広布の金字塔は、全国、いな全世界の模範であります。
 きょうも、私の心は皆さんと一緒です。共々に東北文化会館にあります。
 全東北の凱歌の同志一人一人と心の握手を交わし、肩をたたき、共に万歳を叫びつつ、最大にねぎらいたい思いであります。
 大東北は勝った。厳然と、勝ちに勝ちました。そして、この福光の大城とともに、いやまして永遠に、勝ち栄えていこうではありませんか!
 一、日蓮大聖人は、ご自身がおられる広布の宝城について、仰せであります
 「水があれば魚がすむ。林があれば鳥が来る。
 不老不死の山と言われる蓬莱山には宝の玉が多く、摩黎山という山には芳しき栴檀の香木が生ずる。麗水という川が流れる山には黄金がある。
 今、この所も同様である。仏菩薩の住まわれる『功徳の集まっている場所』である。
 多くの月日の間、読誦しているところの法華経の功徳は、大空にも余っているであろう
」(御書1194ページ、通解)と。
 この御本仏の御命に真っすぐに連なり、未曽有の大災害にあって、自行化他の題目を唱え抜きながら、悩める友に慈愛の手を差し伸べ、復興の大拠点となってきたのが、まさにこの天地であります
 わが東北の同志の城には、大空よりも高い大福徳が満ちあふれていないわけがないのであります。
 さあ、風雪を越え、永遠に地涌の正義の旗頭たる、誉れの東北の皆さん!
 この大城から、いよいよ新生の大前進を開始しよう!
 全世界の青年拡大の先頭に立って、人類の希望と輝く我らの人材の大城を、さらに揺るぎなく築き上げていこう!
 赫々と元初の太陽を昇らせながら、わが一家眷属に、また我らの愛する郷土に、そして21世紀の地球社会に、限りない幸福と友情、歓喜と安穏、平和と繁栄の「黄金の光」を、送っていこうではありませんか!
 愛する東北家族、そして近隣をはじめ、この会館に縁する全ての方々が、無量無辺の大福徳に包まれ、所願満足の人生を飾りゆかれるよう、題目を送っています。風邪などひかないように。各県のわが久遠の共戦の同志に、くれぐれもよろしくお伝えください。
 栄光勝利の東北、万歳! 師弟誓願の青葉の人材城、万歳! どうか、お元気で!
(大拍手)

◆池田先生ご夫妻 広宣流布大誓堂で勤行


 池田先生と香峯子夫人は14日午前、学会創立86周年の「11・18」の意義を刻み、完成3周年を迎えた広宣流布大誓堂(東京・信濃町)で勤行・唱題を行った
 「11・18」は、創価の父・牧口常三郎先生の祥月命日でもある。
 池田先生は、不惜身命を貫き、殉教なされた先師の遺徳をしのび、創価学会常住の御本尊に厳粛に勤行・唱題するとともに、世界の平和・安穏と全同志の健康・幸福・勝利を深く祈念した。
 さらに池田先生は、原田会長、長谷川理事長、永石婦人部長と懇談し、続いて竹岡青年部長、志賀男子部長、清水女子部長を激励。
 今月、「部の日」を迎えた男子部・女子部の前進を喜ぶとともに、新体制で拡大へ進む青年部のさらなる成長を念願した。

◆〈この一節を胸に 行学に励む〉 テーマ 世界広布 
 創価三代の実践でSGIは五大州に

 11月18日は「創価学会創立記念日」。SGIは現在、世界192カ国・地域に広がっています。ここでは「世界広布」をテーマに、日蓮大聖人の御金言を拝しながら、その意味や使命を確認します。

〈Q〉なぜ、「世界広布」を進めるのでしょうか?

〈A〉一切衆生を救うとの大願は大聖人が弟子に託された使命です。

 大集経の白法隠没の時に次いで法華経の大白法の日本国並びに一閻浮提に広宣流布せん事も疑うべからざるか (撰時抄、御書265ページ)
 釈尊が説いた「法華経」には、次のような呼び掛けがあります。
 「私(=釈尊)が亡くなって後、『後の五百歳』に正法を全世界に広宣流布して、断絶させてはならない」(法華経601ページ、趣意)
 正法である法華経を全世界に弘めていく「広宣流布」こそ、釈尊の未来記であり、その実現のために戦い抜かれたのが日蓮大聖人です。末法の御本仏である大聖人は、万人の成仏を実現するために「南無妙法蓮華経の唱題行」を確立され、人類救済の道を開かれました。
 大聖人は御書の中で、「大集経で説く白法隠没の時に続いて、法華経の大白法が、日本の国並びに一閻浮提(全世界)に広宣流布することも、疑いないことではないか」(御書265ページ、通解)等、世界広布について断言されています。
 さらに、門下に対しても、「願くは我が弟子等・大願ををこせ」(同1561ページ)等と、広宣流布の大願に生き抜く重要性を訴えられました
 日興上人も、「未だ広宣流布せざる間は身命を捨て随力弘通を致す可き事」(同1618ページ)と述べられています。世界広布は大聖人が弟子に託された使命なのです

〈Q〉創価学会が192カ国・地域に発展したのはなぜですか?
〈A〉悩める一人を励まし、使命の自覚を促してきたからです


 日蓮一人はじめは南無妙法蓮華経と唱へしが、二人・三人・百人と次第に唱へつたふるなり、未来も又しかるべし、是あに地涌の義に非ずや(諸法実相抄、御書1360ページ)
 SGIの活動に期待し、理解を寄せる未来学者のヘンダーソン博士は、かつて池田先生に尋ねました。「SGIの活動は、なぜ、これほど世界的に広がりを見せるようになったのでしょうか」と。
 その質問に池田先生は、次のように答えています。
 「まず、一心不乱に事に当たったからです。一人一人の人間革命に立脚点を置き、小さな自分を乗り越え、大きな目的を人生に据えたからです」。そして、その究極として「徹して一人の人を大切にしてきた」ことを挙げています。
 世界192カ国・地域に発展したSGIも、その源をたどれば、一人一人を励まし、使命の自覚を促すことから始まりました。
 日蓮大聖人は「はじめは日蓮一人が南無妙法蓮華経と唱えたが、二人・三人・百人と次第に唱え伝えてきたのである。未来もまたそうであろう。これが地涌の義ではないだろうか」(御書1360ページ、通解)と仰せです。この仰せを現実のものとしてきたのは、創価の三代会長なかんずく池田先生であり、その指導のままに世界広布を進めてきたのは学会以外にありません
 「仏の金言を虚妄にしてはならない」と立ち上がった創価の師弟の闘争によって、SGIは五大州に発展したのです。

〈Q〉「世界広布」と聞いても、あまりピンときません。
〈A〉今いる場所で自他共の幸福を広げる実践こそ重要です。


 今日蓮等の類い南無妙法蓮華経と唱え奉る者の住処は山谷曠野皆寂光土なり(御義口伝、御書781ページ)
 仏法は、今いる場所で勝利するための実践であり、現実変革の宗教です
 「御義口伝」に「いま南無妙法蓮華経と唱える日蓮とその門下の住所は、それが山であり、谷であり、広野であっても、全て寂光土である」(御書781ページ、通解)とある通り、今、自分がいる所が成仏得道の舞台にほかなりません。
 今日のアメリカ広布を開いたパイオニアの多くは、米軍関係者と結婚して渡米した“戦争花嫁”でした。当時、慣れない異国の地で暮らす婦人たちは、日本に帰りたいと願い、心を閉ざしていました。
 1960年10月にアメリカを初訪問した池田先生は、彼女たちに「市民権の取得」「自動車免許の取得」「英語の習得」といった具体的な目標を示しながら、社会で力強く生きるよう励ましました。それは最も苦しむ友に対して、「人間革命」による変革の哲学と使命を示す渾身の激励だったのです。
 その後、アメリカの同志は自身の悲哀を乗り越えて立ち上がりました。さらに信仰の確信を友にも語り、同志が陸続と誕生していったのです。
 世界広布といっても、自身が暮らす地域を変革していく実践の先にあります。その主体者こそ、私たち一人一人なのです

〈智慧の扉〉 随方毘尼


 仏法の中には「随方毘尼」という考え方があります。これは、仏が禁じていない事例については、仏法の本義に違わない限り、各地域の風俗・習慣、また各時代の慣習を尊重していくべきだというものです。
 日蓮大聖人は「この戒(=随方毘尼)の心は、甚だしい過ちでないことなら、少々仏教と違うことがあっても、その国の風俗に背くべきではないということである」(御書1202ページ、通解)と仰せです。
 正座をする習慣のない国で、いすに座って勤行をすることが定着しているように、その国の歴史や文化を尊重しながら広宣流布は進んでいるのです。

◆11・18「学会創立の日」記念 世界広布新時代第21回本部幹部会
活動体験 アルゼンチンSGI オスカル・フェルナンデス理事長
 池田大作先生の初訪問23周年 社会に広がる仏法への共感
 祖国の平和と幸福を目指して

◆〈婦人部のページ〉 模範の支部の取り組み 東京 2016年11月15日
模範の支部の取り組み


 学会創立の月を勢い良く前進する婦人部の友。ここでは、徹して“一人を大切に”信頼と幸福の連帯を広げる模範の支部の取り組みとともに、池田大作先生の言葉を紹介。併せて、信心根本に地域や社会で活躍するメンバーを追った「朗らかに!―私の挑戦―」を掲載する。

◆〈文化〉 豊かな世界像をつくる 「人生地理学」の現代的意義㊤ 
 東京学芸大学名誉教授 斎藤毅
  自然と人間生活の関わり  多様な環境を地球規模でとらえる


 
牧口常三郎先生の大著『人生地理学』の初版本(1903年発刊)
牧口常三郎先生の大著『人生地理学』の初版本(1903年発刊)

2016年11月14日 (月)

2016年11月14日(月)の聖教

2016年11月14日(月)

本日は新聞休刊日です。

2016年11月13日 (日)

2016年11月13日(日)の聖教

2016年11月13日(日)の聖教

◆今週のことば

 
広布は足元にあり。
 地域を大切に!
 近隣と友好を!
 
誠実な「人の振舞」で
 幸の仏縁を朗らかに。

◆名字の言


  戦前に造られた庶民の住宅を古民家と呼ぶ。豪雪地帯では、雪が落ちやすい合掌造り。亜熱帯気候の地域では、強い日差しを避けるため軒が低い▼外見は多様だが、中の間取りは似通っている。『日本の家』(中川武著、角川文庫)によれば、標準的なのは、入り口に土間があり、続いて揚床部分がある。特徴は土間と揚床の境にある「大黒柱」だ。最初に建てられ、建物を支えることから転じて、組織や団体などで中心的な役割を果たす人を指すようにもなった▼千葉のある壮年は、筋力が徐々に低下する難病「脊髄性筋萎縮症」を10代後半に発症した。19歳で入会。思うに任せない体だったが、真っすぐに信心を貫いてきたことで、心に“強き柱”が立った▼味わったつらさは数え切れない。だからこそ、同志の励ましの言葉が心に染みた。瞬間瞬間、生あることの意味をかみ締めた。「信心があったからこそ、病魔にのみ込まれず、人生を深く生きてこられたように感じています」。入会から49年。壮年は信仰の確信を胸に、周囲に学会理解を広げ、地域の友を激励し続ける▼学会には、悩める同志を守り、広布を支える不撓不屈の壮年がいる。この「黄金柱」が厳然と林立しているがゆえに、学会は強い。いかなる嵐にも揺るがない。(芯)

◆社説  明後日は「地域部の日」 近隣友好こそ広宣流布の「原点」


 あさって15日は「地域部の日」。全国各地の地域部の同志が、“わが地域のために”と、縁の下の力持ちに徹し、日々、献身の汗を流している。心から敬意を表した
い。

 「無縁社会」という言葉に象徴されるように、地域や社会において、人間関係の希薄化が危惧される昨今。こうした状況から脱却すべく、近年、全国の自治体は、住民同士のつながりを強化しようと、地域活動への参加を促している。
 わが地域部の友は日頃から、町会・自治会、商店会、老人会、PTA、民生委員・保護司、消防団、ボランティアなどで責任ある立場を担い、地域の“希望の灯台”として輝きを放っている。
 長年、自治会長や民生・児童委員などを務めてきた、東京のある婦人部員の話を聞いた。婦人は昨年、200近くの町会・自治会で構成される、区の町会連合会の副会長に。6人のうち、ただ一人の女性副会長として、女性ならではの視点から尽力する。「学会の金看板を背負っているからこそ、“何事にも誠実に、さわやかに”をモットーに行動を貫いてきました」と胸を張る。
 無認識ゆえに、かつては学会員ということだけで白い目で見られたことも。だが、真剣に祈り、地道な行動に徹し抜く中で、着実に信頼の根を張ってきた。先日、都の町会連合会の役員から「創価学会員の方は、すごい。本当によくやってくれてありがたい」との称賛の声を掛けられた。
 たゆまぬ努力の積み重ねが、いかに大切かということを実感した婦人は、「これからも地域貢献に、いっそう励んでいきます」と朗らかに語る。
 友の地域貢献の行動には「教主釈尊の出世の本懐は人の振舞にて候けるぞ」(御書1174ページ)との御聖訓の精神が脈打っている。どこまでも目の前の一人を敬い、大切にしていく。そこから、広宣流布即世界平和の新たな道も広がっていく――。
 池田先生は、かつて地域部の友に語っている。「広宣流布は地域部が原点。その皆さま方には偉大なる使命と福運がある」と。さらに、「近隣友好の3つの心がけ」として、「地域の安穏と繁栄を祈ろう!」「礼儀正しく 良識豊かに!」「励まし合い 助け合う連帯を!」と示している。地域部の友の永遠の指針だ。
 明「世界広布新時代 青年拡大の年」へ。“わが地域こそ使命の舞台!”と心を定め、自他共の幸福の花々を咲かせたい。

◆きょうの発心  「紅の歌」を響かせ、拡大の行進 2016年11月13日


御文
 わざはひも転じて幸となるべし、あひかまへて御信心を出し此の御本尊に祈念せしめ給へ、何事か成就せざるべき(経王殿御返事、1124ページ・編569ページ)
通解 災いも転じて幸いとなるであろう。心して信心を奮い起こし、この御本尊に祈
念していきなさい。何事か成就しないことがあろうか。

 御本尊を信じ唱題し抜いた人は、必ず願いを成就できると教えられています。
 35年前、結婚を機に入会したものの、信心には消極的でした。そんな時、長年の悩みであった実父との関係に、正面から向き合うことに。真剣に唱題して臨むと、思ってもみなかった穏やかな父の姿があり、題目の力を実感しました。
 その頃、香川で誕生したのが「紅の歌」です。夫と共に、喜び合ったことを今も覚えています。続いて、任用試験を受験し、信心の確信を深めることができました。
 1985年(昭和60年)、池田先生が出席された会合に、合唱団として参加。
「願兼於業」の法理を通しての指導は、生涯の指針です。
 その後も、娘の交通事故、父の病、夫の入院など、さまざまな悩みに直面しましたが、先生や同志の皆さまの励ましに支えられ、乗り越えることができました。
 今秋、「紅の歌」の新歌詞が発表された四国総会を、大拡大で荘厳できました。同志と歌声を響かせながら、2018年の「11・18」へ前進してまいります。
香川池田本陣県婦人部長 瀬尾 かおり

◆〈寸鉄〉 2016年11月13日
 

 
一人一人と苦楽を分かち
 合う学会員に感銘
―学長
 「自他共に」が仏法の真髄
      ◇
 
徳島の日。愛する郷土に
 歓喜の波動を!正義の友
 よ青年の心で広布に進め
      ◇
 
予はただ勝利によって己
 が道を開く
―文豪。さあ
 友情拡大へ。幹部率先で
      ◇
 
子供は学会の庭で育てよ
 ―戸田先生。皆で後継を
 激励。きょう未来部の日
      ◇
 図書館等の児童への貸出
 冊数が過去最高と。
大人
 も良書繙け
。範示す姿を

【聖教ニュース・特集記事】

◆〈池田大作先生 四季の励まし〉 創立の月 自身の新しい歴史を2016年11月13日



 「創立の月」とは、
 新しい歴史を“創る月”である。

 正義の師子が
 猛然と“一人立つ月”でもある。
 自分自身の新しい歴史を
 塗り替えていくのだ!
 古い殻を破り、
 生まれ変わる月だ!
 限界の壁を叩き割り、
 雄々しく
 一人立ち上がる月なのだ!
   
 「一人」の人間がもつ
 計り知れない可能性を信じ、
 その力に目覚めさせ、発揮させ、
 連帯を広げてきたのが、
 創価の民衆運動の歴史である。
 全体があって、
 一人一人があるのではない。
 まず一人一人の人間があって、
 強く団結していくのである。
 すべては、「一人」に帰着する。
 
   
 人材は、何もしないでいては、
 決して育たない。
 みずから苦労して、
 新しい人材を見つけ、
 真剣になって育てていくことだ。
 自分から後輩たちのなかに
 飛び込んでいくことである。
 
 皆をほめ讃えていく。
 皆に尽くしていく。
 声をかけるだけでも、
 皆の力になり喜びになるものだ。
   
 完勝の歴史は
 一朝一夕にはつくれぬ。
 一日一日の
 たゆみない着実な精進こそ
 一つ一つの
 小さな勝利の積み重ねこそ
 大勝利の源である。
 
 歴史の勝利者たるには
 まず 自己の悲哀に勝て!
 嘆きを決意に変えよ!
 逡巡するな! 臆するな!
 勇敢に粘り強く
 前進 前進 また前進の
 歩みを開始しゆくのだ!

 古都が、紅に燃えていた。1986年(昭和61年)11月、池田大作先生が錦秋の京都をカメラに収めた。
 「もみじ」とは、もともと「もみいづ」、すなわち「揉み出す」に由来しているという。冬を前に、草木が、自身の中から紅や黄金の色を揉み出して輝く。その懸命に生きる美しさは、人の世にも通じる。池田先生は「燃えて生きた、その刻だけが、色褪せぬ今生人界の思い出となる」と述べている。
 創価学会創立の月・11月――。師弟の誓いを赤々と燃やし、自身が立とう。その勇者の胸中に創立の精神は脈動する。

◆世界各地で充実の研修会
 求道の人は勝利者 世界各地で充実の研修会

   
スペインとポルトガルの創価班・白蓮グループのメンバーが、スペイン文化会館を陰で支えるグループの代表らと記念のカメラに(スペイン文化会館で)
スペインとポルトガルの創価班・白蓮グループのメンバーが、スペイン文化会館を陰で支えるグループの代表らと記念のカメラに(スペイン文化会館で)

◆7色に輝く女性展(明年3月まで開催) 神戸の関西国際文化センターで
 ナイチンゲールやヘレン・ケラーなど 7人のヒロインに学ぶ

   
関西国際文化センターで開幕した「7色に輝く女性展」。来場者から「自分の信じた道を貫く大切さを学びました」などの声が 
関西国際文化センターで開幕した「7色に輝く女性展」。来場者から「自分の信じた道を貫く大切さを学びました」などの声が

 新展示「No Rain No Rainbow 7色に輝く女性展」(主催=創価学会)が12日、神戸市の関西国際文化センター(4階)で開幕した。

◆夢をつなぐ 創価大学箱根駅伝への道 ③あす熊本地震から7か月 被災地に届け

   
熊本県出身の大山選手㊨と、ケニア出身のムソニ・ムイル選手(1年)がチーム練習をリードした(10月29日、創価大学の池田記念グラウンドで)                                                                          
熊本県出身の大山選手㊨と、ケニア出身のムソニ・ムイル選手(1年)がチーム練習をリードした(10月29日、創価大学の池田記念グラウンドで)

 あす14日で、熊本地震の発災から7カ月を迎える。連載の第3回は、創価大学駅伝部の熊本県出身者の思いを追った。

◆〈信仰体験 生きるよろこび〉 脚の障がいを制する弟子の一分
  師と歩む誇り「つえは贈り物」

 【群馬県高崎市】「弟子の一分がありますから」。この一言に、須賀壽恵子さん(73)=南榛名支部、県婦人部主事、芸術部員=の生き方が表れていた。一分は、「一身の面目」を意味する。池田先生の弟子として歩む誉と誇り。その喜びが体中を駆け巡る。先天性の体幹四肢障がいという宿命を見下ろす境涯。師匠と刻んだ歴史は、「涙の海のような鉛色の心を、きれいな虹色に変えたんです」――

2016年11月12日 (土)

2016年11月12日(土)の聖教

2016年11月12日(土)の聖教

◆わが友に贈る


  家庭こそ
 
後継者育成の本舞台だ。
 一緒に勤行・唱題し
 会合に参加する中で
 信心の確信を伝えよう!

◆名字の言


  「まだ仏法の哲理が、よく分かっていないので……」。そうためらっていた青年と一緒に、仏法対話に挑戦した。2人、3人、4人と対話を重ねるものの、弘教には至らない。だが彼は、気落ちするどころか、だんだんと元気に。「不思議です。対話に動けば動くほど、勇気が増していくんです」と▼「アメリカ心理学の父」と呼ばれたウィリアム・ジェームズは、「なにかの美点を身につけたいときは、すでにそなわっているかのように行動すればよい」(木村博江訳)と言ったが、まさに至言。自己を変革するには、まず行動することだ▼一歩でも、困難に挑んでみる。一人でも多く、友に尽くしていく。たとえ“小さな行動”でも、積み重ねていけば“大きな人格”が築かれ、幸福への礎になる▼仏法の真髄は「行躰即信心」である。観念論ではない。祈り、学ぶとともに、それを実践に昇華させてこそ、価値を生むことができる。流れが止まった水は濁りやすく、使わない鉄はさびやすい。人生も同様だろう▼先の青年は今、“励まされる側”から“励ます側”に成長し、弾む声で語る。「分かることより変わること。それが一番大切なんですね!」。“よし、こちらも”。伸びゆく若き生命の勢いに、勇気と希望をもらった。(誠)

◆小説「新・人間革命」 源流  六十一
 
 


 シン知事は、残念そうに語っていった。
 本来、一つであるべき人類が、国家や民族、身分など、さまざまな壁によって分断されています。本当に崩れない平和を築いていくのなら、人間が創ってしまった人と人とを隔てる壁を壊すことです
 「そうです。おっしゃる通りです!」

 山本伸一は、思わず身を乗り出していた。そして、「インドの繁栄と平和のために献身されてきて、いちばん悲しかったことはなんでしょうか」と知事に尋ねた。
 「イギリスの支配が終わって、インドが独立してわずか数年でインドも、それを忘れ去って、物質文明化してしまった。、多くの人びとが、釈尊やガンジーなど、偉大なインドの思想家の教えや宗教を忘れてしまったことです。とりわけ宗教は人類にとって極めて重要であり、人類史に誇るインドの大きな遺産でした。しかし世界も、精神の国である
 これは、人類の歴史のうえでも、インドの精神文明のうえでも、最も悲しいことです

 精神を支える宗教性を失う時、人は欲望の従者となり、獣性の暴走を招いていく。
 知事は、言葉をついだ。
 「ガンジーは、私に教えてくれました。
 第一に、『政治に宗教が必要である』ということです」
 政治には慈悲などの理念がなければならない。また、政治は権力を伴うゆえに、政治に携わる人間は自身の心を制御する術を磨かねばならぬ。ゆえに宗教性が不可欠となる。
 「第二に、『人びとのなかに入っていけ!』『人びとに近づけ!』という実践規範を示してくれました」
 民衆から離れて政治はない。民衆との粘り強い対話こそが、時代を変える力となる。
 「第三に、『謙虚であれ』ということです」
 謙虚か傲慢か――この一念の姿勢が、人生の成否、幸・不幸を決する。傲慢は、自身の欲望、邪心を解放し、人の道を誤らせる。仏法とは、傲慢を砕く自己制御の力である。
 精神の共鳴し合う思い出の対話となった。
 
◆〈寸鉄〉 2016年11月12日 
 女子部の日。世界の華陽
 スクラムは社会の希望。
 一人も残らず青春勝利を
      ◇
 
“創造力”は万事を左右し
 美、正義、幸福をつくる

 哲人。創価の道を勇んで
      ◇
 
中継行事G、各種役員の
 皆様に感謝
!師の心を伝
 える功労者。福徳は厳然
      ◇
 東京五輪のメダルに家電
 活用。持続可能な未来を
 皆の手で。環境先進国へ
      ◇
 空気が乾燥する季節。

 災に注意!火の元点検を

 しっかり。深き用心こそ

◆SGI会長と共に 新時代を創る   【29】幸福の宮殿は自身の胸中に


 幸福と平和のスクラムを楽しく広げる「女子部の日」、誠におめでとう!
 あの国でも、この地でも、世界一の生命哲学を学び、友情の語らいを弾ませる華陽姉妹の皆さんこそ、最も尊貴なる希望の太陽だ。
 
日本では、仏法入門である任用試験が間近い。
 御書に、「
持たもたるる法だに第一ならば 持つ人 随したがって第一なるべい」(465ページ)と仰せである。
 人間の偉さは、財産や肩書などでは決まらない。いかなる哲学を持ち、いかに行動しているかで決まる
 万人の生命に最極の仏界を見いだし、智慧の宝蔵を開く「幸福学の博士」たる受験者の皆さま方を、心からねぎらい、讃えたい。応援してくださっている方々の功徳も無量である。深く深く感謝申し上げたい。
                 ◇ ◆ ◇
 女子部の日の淵源えんげんは、1961年の11月12日に行われた女子部総会である
 会場の横浜・三ツ沢の競技場は、戸田先生が「原水爆禁止宣言」を発表した平和原点の地である。
 私は総会に際して、三つのポイントを申し上げた。
 
 
一、信仰の目的は幸福になることにある。
 一、次代を担う女性指導者に!
 一、全員が教学部員になろう!


 以来55年、この集いが源流となり、創価の母親の麗しい幸の連帯が広がった。
 今、華陽の「御書30編」の読了運動で、歓喜の人華にんげが咲き薫る。その友情の波動こそ世界広布の希望といってよい。仏法は、いかなる差異も超え、人類を結び合う法理であるからだ。
                 ◇ ◆ ◇
 幸福とは、困難がないことではない。何があっても負けない勇気!嵐にも揺るがない希望!それを手放さぬ人が幸福になれる
 宝は、わが胸中にある。
 御義口伝には「南無妙法蓮華経と唱え奉るは自身の宮殿に入るなり」(御書787ページ)と仰せである。
 妙法の乙女は、絶対の常楽我浄の軌道に入っている。ゆえに、よき友と仲良く朗らかに生命の宮殿を輝かせ、伸び伸びと青春勝利の舞を舞っていだだきたい。
 私も妻も、一人も残らず健康と福智光る日々であれと、題目を送っている。

【聖教ニュース・特集記事】

◆明年1月から2月 ロマン総会を全国で    きょう「女子部の日」
 

 きょう12日は「女子部の日」。広布の花と輝く華陽の友に、うれしいニュースが! 歓喜と拡大の原動力である「ロマン総会」が、昨年と本年に続き、明年1月から2月にかけて開催されることが決定した。本部・支部単位の集いとして、全国各地で開かれる。また、総会の際に配布される記念のロマンカードが完成した。これには一年の目標や決意が記入できるようになっている。明「世界広布新時代 青年拡大の年」、そして、広宣流布大誓堂完成5周年となる2018年の「11・18」へ、創価の乙女たちが、希望の前進を開始する。

 誓いに生きゆく女子部がいれば、学会は永遠に発展していく」――池田大作先生はかつて、女子部の友に期待を込めて語った
 友は今、最高の青春を歩む誇りと喜びを胸に、「池田華陽会御書30編」の読了運動を推進。達成した人には、池田先生の和歌が記された「読了証」が授与される。
 11・12「部の日」の淵源は、1961年(昭和36年)11月12日に開かれた第9回女子部総会。この日、横浜・三ツ沢の競技場には、各地から代表8万5000人が集った。
 さかのぼること10年前の51年(同26年)7月。東京・西神田の旧学会本部で行われた女子部結成式の参加者は、わずか74人だった。短日月のうちに、飛躍的な発展を遂げたのである。
 その陰には、恩師・戸田城聖先生の「女子部は、一人も残らず幸福に」との無限の期待と、その遺志を継いだ池田先生による温かな励ましがあった。
 歴史的な第9回女子部総会から、本年で55年。同総会の席上、池田先生は女子部の友に三つの指針――「信仰の目的は幸福になることにある」「次代を担う女性指導者に」「全員が教学部員になろう」を贈った。21世紀の華陽の乙女は今、師匠の期待と励ましを胸に、行学の二道にまい進している。
 総長野の鈴木美咲さん(本部長)は、生まれた時に帽状腱膜下血腫を発症。しかし、両親の祈りに包まれて元気に育ち、現在、介護福祉士として社会で奮闘する。
 「南無妙法蓮華経は師子吼の如し・いかなる病さはりをなすべきや」(御書1124ページ)の一節を刻み、自身の体験を語り、弘教拡大に挑戦。すると職場の後輩が、今月20日に行われる教学部任用試験を受験することに。宿命転換の哲理に感動したその友も、「偉大な仏法を周囲の人たちに伝えたい」と自ら対話に取り組み、入会を決意している。
 和歌山総県の西田小百合さん(圏女子部長)は、「御書30編」の読了運動を通して、圏として人材育成を力強く推進。新たなリーダーも誕生した。
 「我並びに我が弟子・諸難ありとも疑う心なくば自然に仏界にいたるべし」(同234ページ)の御金言を胸に、真心の対話に率先。現在、職場の先輩と任用試験に向け、研さんに励んでいる。
 鈴木さん、西田さんをはじめ、昨年に続いて本年も「御書30編」を読了したメンバーが各地で誕生し、喜びが広がっている。
 かつて池田先生は、女子部の教学運動をたたえつつ、こう呼び掛けた。「人の幸不幸は一生を通して見なければ分からない。だからこそ青春時代に福運を積み、何があっても負けない智慧と力を身につけることだ」と。
 清水女子部長、伊藤書記長は誓う。「世界一の生命哲学を学び実践する歓喜を語り、正義と友情の華を咲かせます。そして、ロマン総会を目指して地涌のスクラムを広げ、青年拡大の門を開きます!」

◆〈歓喜の泉 同志の体験原稿から〉


 学会活動には成長があり、心からの充実がある。「歓喜の泉」では、各地で感動を広げた同志の体験発表の内容を、順次紹介する。
 
昨年1年間で3世帯の弘教 白蓮グループ 松田もも子さん

◆〈世界広布の鼓動〉 ルクセンブルク
  “最も豊かな国”で希望を語る
 池田先生の訪問25周年 23か国の友が13の言語で
 
“城の街”ルクセンブルクの友が、秋めいた街並みを背に。国名は「小さな城」を意味する「レッツェブルク」に由来し、旧市街全体が世界遺産に指定されている。高架橋を渡った新市街には、EUの国際機関が並び立つ                                                                          
              “城の街”ルクセンブルクの友が、秋めいた街並みを背に。国名は「小さな城」を意味する「レッツェブルク」に由来し、旧市街全体が世界遺産に指定されている。高架橋を渡った新市街には、EUの国際機関が並び立


◆〈池田華陽会御書30編に学ぶ〉 曾谷殿御返事(成仏用心抄)㊦
 友の幸福を願い勇気と真心の対話を
 

 今月は「曾谷殿御返事」(成仏用心抄)の後半を学びます。宿縁深き師弟の絆、そして日蓮大聖人の民衆救済の魂を心に刻んでいきましょう。(池田大作先生による本抄の講義は、『希望の経典「御書」に学ぶ』第3巻〈聖教新聞社〉に収録されています)


〈本抄について〉


 本抄は、建治2年(1276年)8月、
日蓮大聖人が身延の地で認められ、下総国(千葉県北部等)の曾谷殿に送られたお手紙です
 曾谷一族の曾谷教信は、富木常忍・大田乗明と共に下総方面の門下の中心的存在でした。大聖人から数々の重要な法門の書を頂いており、信心と学識を備えた人物であったようです。本抄を送られた曾谷殿は、この教信か、教信に連なる一族の誰かであると考えられます。
 本抄は「成仏用心抄」との別名もあるように、南無妙法蓮華経こそが、成仏の原理である「境智の二法」に当たることを明かされています。また、本抄は、末法においては「謗法」を責めなければ成仏はかなわないとの“成仏のために心すべき用心”を強調された御書です。


〈拝読範囲の大意〉
   (御書1055ページ15行目「但し師なりとも」~1056ページ末尾)

 世間と仏法の道理に照らして、誤った師は捨て正しい師につくべきであると述べられます。特に、「法華経の敵」を見ながら責めなければ、成仏はかなわないと厳しく戒められています。
 最後に法華経の文などを引かれて、「本従の師」を間違えないことが成仏の要諦であることを重ねて教えられます。そして、「
いまだこりず候」との不屈の魂で、いかなる難にも負けず民衆救済に戦う決意を示されます。 

〈御 文〉

 返す返すも本従たがへずして成仏せしめ給うべし(中略)此法門を日蓮申す故に忠言耳に逆う道理なるが故に流罪せられ命にも及びしなり然どもいまだこりず候法華経は種の如く仏はうへての如く衆生は田の如くなり(御書1056ページ12行目~15行目)


〈通 解〉


 くれぐれも、元々従ってきた師を間違えないで、成仏していきなさい。(中略)日蓮は、この法門を申すゆえに、忠言は耳に逆らうの道理で、流罪にされ、命にも及んだのである。しかしながら、いまだ懲りてはいない。
 譬えて言えば、法華経は種であり、仏は植え手であり、衆生は田である。


〈解 説〉民衆救済へ正義を叫び抜かれた大聖人


 師匠と共に、広宣流布の使命の青春を歩む――これ以上の歓喜の道はありません。
 掲げた御文の前段で日蓮大聖人は、衆生が成仏するためには過去世から従ってきた宿縁深き師匠、すなわち「本従の師」につききって師弟の道を歩み抜くことが重要であると教えられています
 反対に、過去世に縁のない師匠につき従ってしまえば、成仏することはできません。ゆえに、大聖人は“くれぐれも、元々従ってきた師を間違えないで、成仏していきなさい”と仰せです。
 大聖人の御在世当時、人々は「本従の師」を忘れて、架空の仏である阿弥陀如来や大日如来などを信仰していました。そうした中で大聖人は、根本とすべき師匠を誤ってはならないことを説き、諸宗の謗法を厳しく責められました。
 ゆえに、「忠言耳に逆う」の道理の通り、誤った教えに執着する人々からかえって憎まれ、流罪や命に及ぶ迫害に遭われたのです。
 しかし、大聖人は、そのような迫害を敢然と乗り越えて、「然どもいまだこりず候」と叫ばれました。この仰せから、どこまでも民衆の幸福のために、徹して悪と戦い、正義を叫び抜かれた大聖人の大情熱と大慈悲が拝されます。
 続く御文では、法華経を「種」、仏を“植え手”、衆生を「田」に譬えて、「下種」について教えられています
 南無妙法蓮華経は、あらゆる人々を仏にする根源の仏種です。そして、仏が植え手となって、衆生の心田に成仏の種を下ろしていきます。それと同じように、私たちが妙法を語って、友の心田に成仏の種を下ろすことで、相手の生命にある仏性を触発し、呼び覚ますことができるのです。
 たとえ相手がすぐに信心をしなくても、私たちが妙法の素晴らしさを語って仏縁を結ぶことで、相手が仏法を求める時が必ず訪れます。私たちの対話は、友人の心に“幸福の種”を下ろす尊い行動なのです。
 大聖人の仏法は、下種仏法です。そして、大聖人の御精神の通りの広宣流布の実践を教えてくださったのは、創価の三代の師弟です。
 池田先生は「大聖人に連なる師弟不二の信心の大道を、私と共に、同志と共に、どこまでも威風も堂々と、力強く歩んでいきましょう」と呼び掛けています。
 偉大な師匠に巡り合えた喜びを胸に、勇気と真心の対話に挑戦し、創立の月を荘厳していきましょう。
〈理解を深めよう〉謗法呵責の実践
 日蓮大聖人は本抄で、人々を不幸へ導く「謗法の悪」と徹して戦う姿勢を教えられています。そのことを示すのが、次の涅槃経の文の趣旨です。
 「たとえ仏道修行をしている者であっても、仏法を破壊する者を見ておきながら放置して、強く責め、追放し、悪を糾弾しなければ、その人自身が仏法の敵となってしまう。強く責め、追放し、悪を糾弾してこそ、真の仏弟子となる」(御書1056ページ、趣旨)
 法華経を信じ成仏を願っていても、「法華経の敵」を見ておきながら放置して責めなければ、その人自身が「仏法の敵」となってしまいます。
 謗法の悪の本質は、正法を信じられない「元品の無明(=生命の根源的な迷い)」です。
 人々を悪道に導く悪知識に満ちた末法にあって、悪を責めることは、悪の助長を防ぎ、人々を不幸から救うことになるだけでなく、自身の生命の無明を晴らしていくことにもなります。ゆえに、謗法を責め抜く実践が重要なのです。
 私たちにとって、“悪と戦う”とは特別なことではなく、縁する人々に仏法を語り広げることに尽きます。友人の幸福を祈って真心の対話に励むことで、自他共の生命の無明を打ち破ることができるのです
 池田先生は「悪と戦うことで、わが生命が鍛えられます。清められます。(中略)悪と戦う中にこそ、功徳も成仏もあるのです」と述べています。
 今いる場所で仏法を語り抜き、幸福のスクラムを広げていきましょう。


〈池田先生の講義から〉


 日本中の人々から集中砲火を浴びる状況の中で、大聖人は、毅然と叫ばれました。
 「然どもいまだこりず候」
 この大師子吼こそ、赫々たる御本仏の大慈悲の生命の迸り以外のなにものでもありません。
 正義と民衆を守るために身命を惜しまずに悪と戦うのが、末法における「本従の師」の慈悲です。
 その戦いによってのみ、妙法の智水は衆生の生命に流れ通うのです。
 (中略)
 「法華経は種の如く仏はうへての如く衆生は田の如くなり
 衆生の生命という田に、法華経という種を植えるとは、衆生の仏性を触発することにほかならない。過去世からの宿縁深き「本従の師」であるがゆえに、人間対人間、生命対生命の触発作業が可能なのです。
 そして、御本仏に直結して、「日蓮と同意」「日蓮が如く」戦ってきたのが、創価の三代の師弟です。
 (『希望の経典「御書」に学ぶ』第3巻)

◆信仰体験〈ターニングポイント〉 フォトグラファー 竹原美穂さん

2016年11月11日 (金)

2016年11月11日(金)の聖教

2016年11月11日(金)の聖教

◆わが友に贈る


 
丹念に一軒一軒を回る。
 話をじっくりと聴く。

 地道な訪問激励が
 広布の大潮流をつくる。
 あさ 勇んで友の元へ!

◆名字の言


  今年の司法試験に、創価大学法科大学院から13人が合格した。
同大学院の今年の合格率は、私立で5位。創大では開学以来、324人の合格者を輩出している▼開設40周年の創大・通信教育部からも、合格者が誕生した。彼の妻の実家は熊本。帰省中の家族が地震で被災したのは、試験直前だった。くじけそうになるなかで頑張り通せたのは、創立者・池田先生が出席した卒業式で立てた誓いがあったから。「必ず合格し、後輩のために道を開く」と。同通教卒業生として、3人目の栄冠を勝ち取った▼なぜ、創大は試験に強いのか。法学専門の教授が語っていた。「自分の合格は、本当の意味でのゴールではない。後に続く後輩を親身になって応援し、合格に導く。その時に初めて、自分も真に合格したといえる――そういう気風と伝統があるから、創大は強いんです」▼国家試験だけではない。就職活動も、活躍目覚ましい駅伝や野球などのスポーツも、全て相通ずる部分がある。卒業生は折あるごとに母校を訪れ、地味なサポート役を買って出たり、激励を重ねている▼人に尽くすことは、自己犠牲ではない。自他共の幸福こそが、何物にも代え難い喜びとなる――「開拓魂」と「母校愛」をもった彼らが、私たちに教えてくれている。(鉄)

◆小説「新・人間革命」 源流  六十

 


 山本伸一は、さらに話を続けた。
 「私たちが展開している平和運動は、人間の心のなかに“平和の砦”を築くことを基調としており、その歩みはカタツムリのような速度かもしれない。しかし、粘り強く行動し続けてきました。波が岩に突進する。岩は微動だにしない。だが、何十年、何百年とたてば、岩は姿を変えていきます。それが、民衆による非暴力の革命ではないでしょうか。それが、創価学会の平和運動なんです」
 シン知事は、釈尊有縁の地・ベナレスの生まれである。仏教への造詣は深い。新聞の編集者を経て下院議員となり、工業大臣、鉄鋼鉱山大臣等を歴任し、一九七七年(昭和五十二年)から西ベンガル州の知事を務めている。七十四歳と高齢であったが、その言葉には活力があふれていた。
 西ベンガル州は、人口約四千六百万人(当時)で、インドで最も多くの人が住む都市カルカッタを含む大きな州である。貧しい人も少なくない。雇用や食糧問題、貧困による犯罪など、課題も山積している。
 シン知事は、その現実の荒海のなかで、ベンガルの人びとの暮らしと命を守るために、苦悩し、格闘していた。それだけに、観念的な、うたい文句だけの「平和」主義には、懐疑的であったのであろう。そして、生活者を組織し、現実の大地に根を張りながら、仏法を基調に平和運動を展開する創価学会に大きな関心を寄せていたようだ。
 知事公邸は、英国統治時代にカルカッタがインドの首都であった時の総督の官邸である。部屋の壁には、上半身裸のガンジーの写真が飾られている。知事は、ガンジーと共に戦ったことを大きな誇りとしていた。
 話が平和運動の根底となる理念に移ると、知事は、自身の信念を力強く語った。
 「私が信じていることは、“人類は一つ”であるということであり、それこそが、このインドで釈尊が説いた教えの本質です」
 万人が「仏」の生命を具えていると説く仏法の法理は、人類統合の基である。 

◆〈寸鉄〉 2016年11月11日

 
水の如き信心を行ずれば
 驚くような功徳が現れる

 ―戸田先生。弛まず実践
      ◇
 
愛媛の日。日本一仲良き
 人材王国。民衆の世紀を
 照らす正義の大行進を!
      ◇
 法華経を「
口に唱ふれば
 其の口即仏
」と大聖人。
 尊き仏の種を友の生命に
      ◇
 
幸齢社会へ抜苦与楽の心
 を体現する妙護グループ
 に拍手!きょう介護の日
      ◇
 
流感が昨年より早く流行
 の勢い。学級閉鎖も。予防
 接種と嗽・手洗いを励行

◆御書と歩む――池田先生が贈る指針 【40】 2016年11月11日
人生を輝かせる「幸福学」を


御文
 返す返す此の書をつねによませて御聴聞あるべし(新池御書、1444ページ)
通解 かえすがえす、この書を常に読ませて、お聞きなさい。

同志への指針


 教学部任用試験(仏法入門)を目指し、尊く麗しい研鑽のスクラムが広がっている。
 御書を心肝に染めれば、誰もが「一生成仏」の大道を歩める。大聖人の大境涯を拝すれ
ば、いかなる苦難にも屈しない勇気と智慧が漲る。
 
 最極の「幸福学」「希望学」「平和学」の入門である。どうか、世界一の生命哲学を有意義に学び、大歓喜の人生を開きゆかれんことを!

【聖教ニュース・特集記事】

◆ブラジル創価学園 新校舎が竣工
 幼稚園から高校までの一貫教育の環境が拡充
 明年1月の入学式へ準備進む


ブラジル創価学園の新校舎(サンパウロ市内)では、小・中学・高校生が学ぶ。地上3階・地下1階の校舎は24の教室や図書館等を備え、屋上には多目的運動場が開設される

 人間教育の希望の城・ブラジル創価学園。このほど、新校舎(サンパウロ市内)の建設工事が終了し、その威容が姿を現した。
 明年1月の入学式から新校舎での学校生活がスタートする。
 現在、それと同時に設置される「高校の部」をはじめ、幼稚園・小・中学校の部の2017年度の新入生の募集が行われている。
 本年、ブラジル創価学園は、創立15周年を迎えた。創立者の池田大作先生は、新校舎の起工式に寄せたメッセージの中で、「新校舎は、21世紀の『希望の光』そのものであります。この希望の学舎から、更なる偉大な輝く『未来』が限りなく創造されゆくことを、私は信じてやみません」と祝福。待望の高校の部の設置により、ブラジルの未来を照らす、幼稚園から高校までの一貫教育が整うこととなる。
 高校の部では、国語であるポルトガル語と共に、英語も駆使する“バイリンガル教育”を推進する。人類社会の未来を担う世界市民を育成する環境が拡充。日本の創価大学やアメリカ創価大学をはじめ、国内外の名門大学への進学を視野に入れた高水準の教育を提供する。
 高校の部の設置にあたり、ジェイムス・ジュン・ヤマウチ副学園長は「カリキュラムや授業の質を高めることはもちろん、社会に開かれた模範の学園を築きます」と語る。
 高校進学を目前に控えたブラジル創価学園のフェルナンド・イチノセさん(中学3年)は、「高校の充実した環境を活用して英語を重点的に学び、世界を舞台に活躍できる人になりたい」と声を弾ませる。
 ヴァニウダ・ロペス学園長は誓う。
 「15年にわたる着実な努力が実を結び、新生・ブラジル創価学園としてスタートします。幾多の世界市民を育成し、創立者・池田先生のご期待に応えてまいります。また、子どもたちが将来、世界への翼を大きく広げ、人類のために貢献しゆく人材へと成長していけるよう、さらなる教育環境の充実に尽力していきます

◆〈明日を求めて 池田大作先生の対話録Ⅱ〉 
 第31回 創価教育学の研究者 米デラウェア大学 ノートン博士 
 生命の可能性は無限大 希望を開く人間教育を

創価教育学の研究者であるノートン博士㊥、ベセル博士㊧と会見する池田先生。宗教と教育、信仰と理性、青年への期待などを巡って、1時間半にわたり語り合った(1990年8月15日、長野研修道場で)                                                        
創価教育学の研究者であるノートン博士㊥、ベセル博士㊧と会見する池田先生。宗教と教育、信仰と理性、青年への期待などを巡って、1時間半にわたり語り合った(1990年8月15日、長野研修道場で)

 近年、「アクティブ・ラーニング」という学習法が注目され、国内外で実践されている。
 これは教員が一方的に知識を伝える形式ではなく、議論や課題学習などを通して、学生・生徒が主体的に取り組む授業をいう
 いかに子どもたちの個性を引き出すか。いかに学ぶことの喜びを味わわせるか――この教育界の重要な課題は、池田大作先生とデイビッド・ノートン博士との対話でもテーマの一つになった。
 「池田先生、私は『オーバイトーリ(桜梅桃李)』の原理を尊敬しています」
 ノートン博士が、日本語を交えて言った。
 池田先生が応じる。
 「桜梅桃李――その通りです。その人その人を、またその国その国を、おのおのの文化を、そのまま最大に尊重するのが仏法の心です。画一的な押しつけや、傲慢な権威、抑圧的な姿勢は、仏法とは対極にあるものです。また真の教育にも、あってはならないことです
 ノートン博士は、米デラウェア大学の哲学教授。アメリカでの創価教育研究の草分けであるデイル・ベセル博士(米インタナショナル大学元教授)と出会い、創価教育学の研究を始めた。
 1930年11月18日、初代会長・牧口常三郎先生の『創価教育学体系』は、第2代会長・戸田城聖先生の支えを得て発刊された。第3代会長の池田先生は先師・恩師の“教育の夢”を継ぎ、幼稚園から大学にいたる創価一貫教育の学舎を創立した。
 同書発刊から59年後の89年、米アイオワ州立大学出版局が「英語版」を完成させる。これに力を尽くしたのが、ベセル博士であり、ノートン博士だった。
 翌90年、ノートン博士が初来日。8月15日、ベセル博士と共に池田先生と会見した。
 場所は緑輝く夏の長野研修道場。ノートン博士は語った。
 「牧口、戸田両氏、そして池田先生は、ともに偉大な教育者であり、私は最大に尊敬しています。特に先生は、世界の人々に真の『人間教育』の道を示しておられる」
 池田先生が応じた。
 「教育の重要性は、決して強調しすぎることはありません。『人間』のもつ限りない可能性をどう開くか。万人が真の『人間』へと開花しゆくためには何が必要なのか。私は、こうした社会の根本課題を真摯に研究しておられるゆえに、お二人を尊敬するのです」 
                                                                     ◇ 
 ノートン博士は、『創価教育学体系』英語版に、「牧口教育学説の哲学的評価」と題する論文を寄せた。その中で、次のように述べている。
 「西洋世界の読者たちは――おそらく驚くことだろうが――、牧口の思想に接近するさいに、文化の違いによって難儀することはないであろう。牧口がまさに日本の教育の欠陥に起因すると見なしている日本社会の病弊は、今日、アメリカその他の西洋諸国において再現されている
 例えば、物質的な豊かさを「幸福」と同一視すること。権利のみを主張して、それに伴う責任を無視すること――牧口先生の思想は、現代の欧米社会の病をも射抜いていると指摘したのである。
 さらに博士は強調している。
 「子どもたちの興味を無視しておこなわれる事実の詰めこみは、そのうちに、子どもたちの生得的な学習意欲を抹殺してしまうであろう」。しかし牧口先生の教育哲学によって、学習意欲の抹殺が回避できれば、「真の建設的な仕事が青年期に始まる」と。
                                                                      ◇ 
 池田先生は語った。
 「“成長しよう”“伸びよう”“殻を破ろう”という生命本然のリズムに則って、人間をどう『向上』の軌道に乗せていくか。権威ではなく、どう“納得”させながら、『進歩』を助けていくか」。この労作業が人間教育であると。
 博士はじっと耳を傾けながら、何度も深く頷いた――。
 博士もまた、自らの可能性を信じ、挑戦した人生だった。
 10代の時、「スモーク・ジャンパー」に志願した。山火事を消火するため、現場近くにパラシュートで降下する危険なボランティアである。恐怖心と戦いながらも、見事、やり遂げた。「勇気さえ出せば、人助けができるんだ。自分の臆病と戦って、社会に尽くそう。それこそ、一番崇高な人生だ」との信念が生まれた。
 さらに大きな転機となったのは、建築技師の職を捨て、哲学の研究者を志したことだった。
 ボストン大学大学院で、哲学の博士号を取得。「人々の希望を開花させる教育を」と探究を続け、そして創価教育学に巡り合った。
 91年10月には、中部文化友好祭で池田先生と再会。「青年たちのエネルギー、情熱に圧倒される思いがしました」と語った。
 青年の心で、青年を見つめ続ける博士だった。
                                                                         ◇ 
 95年、博士はがんの宣告を受ける。すでに末期だった。メアリー夫人が「死ぬのが怖くありませんか」と聞くと、博士は言った。
 「私は、死を孤独や静寂とは思っていない。私の胸には、多くの友人がいる。池田先生、そしてソロー、エマソン、ソクラテス、プラトン。私は、そうした啓発に満ちた人格を友に、“にぎやかな死”を迎えようとしているんだ。だから全く恐怖など感じない。死もまた、新たな世界への冒険にすぎない」
 博士の遺作となった『想像の力、理解の力、寛容の徳』。
 本の内扉には「池田大作氏に捧ぐ」と記され、序文には“この書の思想の形成に影響を与えた人物”として、池田先生と牧口先生の名が挙げられている。
 デイビッド・ノートン 1930年生まれ。空軍少尉、建築技師等を経て哲学に転向し、ボストン大学で哲学博士号を取得。66年にデラウェア大学助教に採用され、78年に同大学教授。牧口常三郎先生の教育学を研究し、『創価教育学体系』の英訳出版に尽力した。『人間の使命』『想像の力、理解の力、寛容の徳』など著書・論文多数。95年死去。デラウェア大では、博士の遺徳を顕彰する「デイビッド・ノートン記念講演会」が現在も行われている。
 〈引用・参考文献〉池田大作著『私の世界交友録Ⅱ』読売新聞社(『池田大作全集』第123巻所収)、デイヴィッド・L・ノートン著『幸福主義社会への途(みち)』(原題『Democracy and Moral Development』)加藤寛孝監訳・第三文明社、同著『Imagination, understanding, and the virtue of liberality(想像の力、理解の力、寛容の徳)』ロウマン・リトルフィールド社ほか。
 ご感想をお寄せください news-kikaku@seikyo-np.jp

◆11・18「学会創立の日」記念 世界広布新時代第21回本部幹部会 原田稔 会長
  青年を育てれば心は生き生きと 生命尊厳の哲学を堂々と語ろう

   一、学会創立の「11・18」を晴れやかに祝賀する「世界広布新時代第21回本部幹部会」、ならびに盛大な「SGI総会」の開催、大変におめでとうございます(拍手)。
 60カ国・地域から来日した270人の皆さま、遠いところ、ようこそお越しくださいました。心から歓迎申し上げます。
 一、初めに、今月下旬から財務の振り込みが始まります。財務は、世界広布の大願を成就しゆくための御本仏への御供養に通じ、これに勝る大善はありません。その真心の一念は、全て御本尊が御照覧であります。どうか無事故で、万代の幸を開く財務となりますよう、心からお願い申し上げます。
 また、目前に迫った教学部任用試験では、会友の皆さまが多く受験されます。
 御書には「法華経の一句一偈のいはれをも尋ね問う人はありがたし」(1402ページ)と仰せです。求道心を燃やし、仏法を学ぶこと自体が、どれほど偉大な挑戦であるか。
 受験者全員が試験の合否を超えて、喜びと誇りをもって、「人生の勝利者」への第一歩を踏み出していけるよう、皆で応援していきたい。
欧州は一つ! センセイと共に
 一、本年は池田先生の欧州初訪問から55周年。当時、欧州にいるメンバーはごくわずかで、初めて足跡をしるされたデンマークには、一人もいませんでした。この時の真情を先生は、「この地にも、やがて地涌の菩薩が出現することを願って、心のなかで題目を唱え続けていた」と、つづられています。
 その祈りに呼びいだされたかのごとく、欧州は、昨年1月からだけでも約1万人の新入会者が誕生するなど、大発展を遂げています。
 「欧州」と一言でいっても、言語も、文化も、宗教も多様です。幾多の戦禍に泣き、今も、難民問題や多発するテロの危機などに直面しています。この地で、「欧州は一つ! センセイと共に!」とのスローガンを掲げ、異体同心で広布に、まい進する欧州SGIの姿は、まさに「現代の奇跡」であると思えてなりません。
 そして、その核心を成すものこそ「教学」であります。2003年から行われている教学研修会には、今年も31カ国から約500人が集いました。学び合ったのは「立正安国論」。欧州各国の皆さんが一堂に会して「立正安国論」を学ぶ――ここに、どれほど深い問題意識と、希望と、使命感が秘められていることか。
 「万人が仏」との仏法が説く生命尊厳の平等思想と、人間革命の原理は、欧州を結ぶ希望の哲学として輝きを放っているのであります。
 日本においても、連日のように、テレビや新聞が報じるニュースでは、生命軽視を象徴する残忍な事件が取り上げられています。皆、心の奥底で仏法を求め、待っています。私どもは、最先端の生命哲学を学び実践する、最高峰の幸福博士である! この大確信で、仏法の偉大さを自信満々に語り、広げていこうではありませんか(拍手)。
「魂の独立」25年 SGIは大発展
 一、本年は「魂の独立」から25年。著名な宗教学者であるハーバード大学のハービー・コックス名誉教授は語っています。
 「教条的で、旧態依然とした宗門と別れたことによって、SGIは飛躍的発展を遂げました。その現実を見るにつけ、私は、宗門の方こそが、日蓮の教えから離れていったのだとの思いを深くしています」と。
 池田先生という仏法史上に希有の師匠と共に、創価学会は世界宗教へと雄々しく飛躍することができました。この大事な発展の時にあって、大切なのは「弟子の姿勢」であります。
 かつて先生は、「すでに原理原則は全部、教えてある。あとは諸君が自分で何をするかである」とご指導くださいました。
 師匠は“針”、弟子は“糸”です。
 師匠は“根本”、弟子は“展開”です。
 弟子の私どもが、コックス教授が指摘するように「教条的」で「旧態依然」であれば、やがて時代に取り残されてしまいかねません。
 例えば日本でいえば、すでに未曽有の人口減少時代へ突入しつつあります。戦後日本が初めて直面する時代です。すなわち学会が、創立以来、初めて直面する時代でもあります。この時に、いかに青年を糾合し、青年を育てるか。
 池田先生はご指導くださっています。
 「大事なことは、『先手』を打つことだ。手を打つべきときに、手を打たないことを、『後手』という。『後手は敗北』『先手は必勝』である。とくに現代社会は、変化のスピードがどんどん速まっている」「つねに頭脳を回転させて、斬新な発想をしながら進むことだ。硬直した慣習は一つ一つ見直して、柔軟に変化させ、日々、生き生きと脱皮していくことだ」と。
 すなわち、信心においては池田先生のご指導を根本とし、一方、活動の在り方は、時代の流れや世代の感覚に即して、斬新な発想で柔軟に変化させていく。ここに、広布の水かさは永遠に増していくのであります。
 そして何より一人一人が、「私が青年を拡大しよう!」と決めて、祈ることです。そうすれば、自分が若くなります。ますます生き生きと、日々、生まれ変わることができます。
 一人として、青年と縁がないという方はいないと思います。池田先生が模範を示してくださっている通り、根本は「信心」であり、広布のために地涌の菩薩を呼びいだす、「祈り」であると確信していきたい。
 そうした意味で、来る「世界広布新時代 青年拡大の年」は、「青年が主役の年」であり、「青年に学ぶ年」である。こう定めていきたいと思います。
 さあ、我ら池田門下が、青年の拡大で、「人道の世紀」を開きゆく戦いを、全世界でリードしていこうではありませんか(拍手)。


◆11・18「学会創立の日」記念 世界広布新時代第21回本部幹部会 永石貴美子 婦人部長
  皆が輝く「女性の世紀」を

    一、お元気な池田先生・奥さまと共に、そして世界の同志と共に迎えた、11・18「創価学会創立の日」記念の本部幹部会、大変におめでとうございます。
 「広宣流布大誓堂完成5周年」の2018年11月18日へ、目標を定め、前進を開始した私たちの心には、師匠と共に歩む大きな喜びと希望が、あふれています。
 どの地にあっても、師匠の励ましに応えたいと、青年の活躍が光り、世界広布新時代の学会は、清新な息吹で躍進しています。
 一、先日、神奈川の会合で、はつらつと体験を語ってくれた女子部本部長は、5歳の時、突然、車イス生活になりました。
 医師から「原因不明で、足首の中央にある骨が壊死し、再生するのを待つしか治療法がない」と告げられた時、お母さんは言ったそうです。
 「命に関わる病気じゃなくて良かった。一緒にお題目をあげて絶対に治そうね」と。
 その母の一言で不安が消え、「この病気は治るんだ」と思ったそうです。
 大好きな運動会にも出られず、小学校でいじめにも遭う彼女を、両親は週に2回、図書館に連れて行ってくれ、6年間で実に3000冊の本を読んだといいます。
 どんな会合にも車イスで連れて行ってくれ、地区の方々にいつも優しい言葉を掛けてもらい、伸び伸びと創価の庭で育ちました。
 『希望対話』を読んで、自分にしかない使命を求めて立ち上がった彼女の祈りと、宿命転換すると決め、一歩も引かなかった母の祈りは、ついに奇跡を起こしました。
 なんと新しい骨が再生し始め、小学6年生の時には元気に歩けるようになり、見事、完治したのです(拍手)。
 彼女は創価高校、創価大学に学び、今春、就職。今、生き生きと信心の喜びと体験を語り、本部幹部会の中継行事に一緒に参加した友人が教学部任用試験の受験と入会を決意しています。
 お母さんは語っています。「わが子を広布の人材にと祈る中で、まず親である私の成長が大事だと気付きました。そして、時には親よりも、未来部の担当者の励ましが娘の心に届いたこともあり、わが子を学会の庭に送り出すことの大切さを教えられました」と。
 御聖訓に、「草木は大地なくして生長する事あるべからず」「師匠は大地の如し」(御書900ページ)とあります。
 わが子・わが孫に、わが地域の未来部・青年部に、創価の哲学と師弟の精神を伝え抜くことが、幸福勝利の道、広宣流布の永遠の前進の道を開いていくと実感します。
 一、先月発刊されたインドの教育の母ムカジー博士との対談集で、池田先生は語られています。
 「一人の女性を起点にすれば、『横』には、家族やきょうだい、親戚、近隣、友人、そして社会へ、国家へと限りない広がりがある。『縦』には、親や祖父母、子どもや孫、そのまた子孫に至るまで、多くの世代と生命と生命で繫がっていきます」と。
 その広がりと繋がりの中で、人々を照らしゆく希望の存在こそ、創価の女性です。
 師匠のごとく、目の前の一人を大切に、生命の奥の仏性を呼び覚ます励ましを送る。苦難の人に励ましの声が届けば闇は消え、勝利の春風が吹き薫ります。
 青年を育み、青年の心を広げながら、創価の太陽・婦人部と、花の女子部の仲良きスクラムで、全ての世代が生き生きと輝く創価の女性の世紀を朗らかに築いていきましょう(拍手)。



◆〈仰体験 チャレンジロード 3・11 私の挑戦
 結婚十年目 妻と子が入会  「どうしても変わりたかった」

2016年11月10日 (木)

2016年11月10日(木)の聖教

2016年11月10日(木)の聖教

◆わが友に贈る


  人への応対・御礼は
 
感じよく丁寧に。
 小さな誠実の積み重ねが
 大きな信頼の花と咲く。
 創価の全権大使たれ!

◆名字の言


  宮本武蔵とローザ・パークスが肩を組む。ベートーベンとナポレオンはVサイン――「未来部E―1グランプリ」の決勝大会(今月6日)を終え、出演者たちが記念撮影をしていた一こまだ▼“E―1”は、英語の寸劇のコンテスト。本年は、悩みを持つ主人公に、やかんの精が偉人らを呼び出し、助言してもらうという設定だ。見事な英会話もさることながら、工夫を凝らした衣装や生き生きとした演技に、会場から盛大な拍手が起こった▼登場した“偉人”は多士済々。ご当地ヒーロー、アニメのキャラクター、世界的な歌手……。彼らが主人公に送るエールは、未来部員が池田先生の指導を読んだり、偉人の生涯を学んだりして考えた。いじめや障がい、将来への不安――メンバー自身の悩みと重ねつつ、紡ぎ出された言葉には、強い説得力があった▼池田先生は、「人間が大成していくうえで、不可欠なものは、悩むということである。それが、自己の精神を鍛え、新しい道を開く創造の源泉ともなっていく」と述べている▼コンテストへの応募数は全国から約6000。その数だけ、悩みや不安と向き合う心があり、青春の勝利への誓いがあった。挑戦した未来部の友を改めてたたえるとともに、その成長を皆で温かく後押ししたい。(速)


◆社説   12日は「女子部の日」 「青年拡大の門」開く華陽の友


 「SGIの皆さんのように、粘り強く平和活動に取り組み、自分たちの地域社会で活躍する女性たちが現れてきていることは、とても重要なことなのです」
 
 「平和研究の母」エリース・ボールディング博士はかつて、創価の女性を“平和社会の建設者”とたたえた
 各国各地で幸福の連帯を広げる婦人部・女子部への期待の声は枚挙にいとまがない。なかんずく“広宣流布の花”である華陽の乙女こそ、混迷の世の闇を照らす希望の光源であろう。
 来る12日は「女子部の日」。1961年(昭和36年)のこの日、横浜・三ツ沢の競技場に代表8万5000人が集い、第9回女子部総会が開かれた。席上、池田先生は三つの指針――「信仰の目的は幸福になることにある」「次代を担う女性指導者に」「全員が教学部員になろう」を示した。
 以来、55星霜。師の心のままに友は今、世界一の生命哲学を心に刻む「池田華陽会御書30編」の読了運動を推進。学会創立90周年の2020年までの毎年、「部の日」を記念して読了者への表彰を行う。
 その先駆を切るのが「セレブレイト(祝賀)期間」(今月18日まで)を躍進する白蓮グループである。本年、命名50周年を迎えた同グループは毎月8日の「白蓮DAY」を勝利のリズムに、各地で行学の二道に率先している。
 白蓮グループの班長として奮闘する高知の友は、先月の四国総会(本部幹部会)を“拡大の結果で迎えたい”と一念発起。総会の2日前、長年信心に無理解だった祖母を入会に導いた。
 彼女は昨年に続き本年も“御書30編”の読了を達成。看護師として多忙な日々を送るなか、「妙楽大師のたまはく『必ず心の固きに仮りて神の守り則ち強し』等云云、人の心かたければ神のまほり必ずつよしとこそ候へ」(御書1220ページ)の一節を胸に、強き祈りで学会活動にも一歩も引かずに挑戦してきた。真心の対話が結実した喜びは女子部のみならず、地域の同志にとって大きな希望となった。
 池田先生は、誉れの青春を歩む友に、限りない期待を寄せる。「女子部が一人いれば、それだけで皆が明るくなる。希望が湧く。女子部こそ光だ。太陽だ」と。
 11・12「部の日」、11・18「学会創立記念日」から、2018年「広宣流布大誓堂完成5周年」へ、女子部の朗らかな前進が、世界広布新時代の「青年拡大の門」を開きゆく。

◆きょうの発心 新人強く幸福乙女の連帯築く

御文
 此の御本尊全く余所に求る事なかれ・只我れ等衆生の法華経を持ちて南無妙法蓮華経と唱うる胸中の肉団におはしますなり、是を九識心王真如の都とは申すなり(日女御前御返事、1244ページ・編1024ページ)
通解 この御本尊を決して他の所に求めてはならない。ただわれら衆生が法華経(御本尊)を持って南無妙法蓮華経と唱える、胸中の肉団におられるのである。これを「九識心王真如の都」というのである。

御本尊は別のどこかにあるのではなく、南無妙法蓮華経と唱える自身の胸中にある、と仰せです。9歳の時、病を抱えながらも同志の激励に歩いていた父が他界。池田先生をはじめ、地域の方々に激励を頂く中で、悲しみを乗り越えることができました。
 進路に悩んでいた2001年(平成13年)11月、「創価教育同窓の集い」に未来部の代表として参加。初めてお会いする先生のスピーチに触れ、広布のお役に立つ自身に成長しようと決意し、地元・栃木で進学しました。母の病気や経済苦等、さまざまな試練に襲われましたが、何があっても御本尊根本に進み、やがて保育士の道へ。07年に本部職員となり、報恩の心で薫陶を受ける日々です。
 栃木女子部に頂いた和歌「使命ある/幸福乙女の/尊さは/栄光輝き/一族救わむ」を抱きしめ、栃木広布70周年の本年、信強きスクラムを構築してまいります。
総栃木女子部長 福田 俊江

◆小説「新・人間革命」 源流  五十九



 インド滞在も八日目を迎えた。パトナからカルカッタ(後のコルカタ)へ移る十三日の午前中、山本伸一のホテルにビハール州パトナ区のG・S・グレワル長官が訪ねてきた。ターバンとヒゲがよく似合う長官は、区の裁判所長官でもある。
 「表敬訪問させていただきました。本来ならば、皆さんを、いろいろな場所にご案内したかったのですが、公務繁多のために実行できず、申し訳ありません……」
 一行のパトナ来訪を心から喜び、丁重に謝意まで表する長官の誠意に彼は恐縮した。
 伸一は、このインド訪問で友好と平和のための有意義な交流が図れたことを伝えるとともに、「すばらしいパトナの様子と黄金の思い出を日本に紹介していきたい」と語った。
 会見を終えた伸一は、パトナ博物館を見学。午後三時前、空路、インド最後の訪問地となるカルカッタへ向かったのである。
 翌十四日午前、彼は、カルカッタを擁する西ベンガル州のトリブバン・ナラヤン・シン知事の公邸を表敬訪問した。
 知事は、この機会を待ちわびていたかのように、あいさつも早々に、こう切り出した。
 「ぜひ会長に伺いたい。世界の平和と友好を実現していくための方法について、具体的な考えをお聞かせいただきたいのです」
 抽象的な話や単なる言葉ではなく、平和のために実際に何をしたのか、何をするのかを、問いたかったのであろう。
 伸一は、具体的な取り組みとして、「核兵器の廃絶」「軍縮の推進」「文化交流」「教育交流」「民衆間の交流」などを示した。そして、項目ごとに、これまでに行ってきたことと、その意義と広がりを説明した。
 「つまり私どもは、現実に行動できる身近なことから着手してきました。小さな一滴であっても、やがては大河となり、大海に通じます。千里の道も一歩からです。まず踏み出すことです。動かなければ何も進みません
 希望の未来は、待っていては来ない。自らが勇気をもって歩みを開始することだ
 

◆〈寸鉄〉 2016年11月10日

 
池田先生の箴言は読むほ
 どに夢、希望、力が湧く

 中国識者。生命触発の光
      ◇
 
香川の日。「魁」の誇りも
 高く拡大をリード。不滅
 の人材城の構築へ颯爽と
      ◇
 
出来ると自分を信じない
 から出来ないのだ
―哲人
 青年よ!自信満々に語れ
      ◇
 
深刻な大気汚染地にいる
 子供3億人と。環境問題
 に国境なし。対策へ総力
      ◇
 
満足度高い記事は地元面
 ―調査。本紙も方面・県版
 充実へ。地域密着で益々

【聖教ニュース・特集記事】

◆南米チリ 首都のサンティアゴで未来を開く環境展 
 池田先生の平和貢献をたたえて、ラ・フロリダ区教育局が顕彰盾を授与
 ヌエボ・アマネセール校から感謝状も

 南米チリの首都サンティアゴのラ・フロリダ区にあるヌエボ・アマネセール校で、環境展示「希望の種子――持続可能性のビジョンと変革へのステップ」が開かれた(10月24~28日)。
 開幕式の席上、池田大作先生の長年にわたる平和・文化・教育への世界的な貢献をたたえて、同区教育局から「顕彰盾」、同校からは「感謝状」が贈られた。
                                                                         ◇ 
 同展は、SGI(創価学会インタナショナル)と地球憲章インタナショナルが共同企画・制作したもの。
 池田先生が2002年に発表した環境提言の理念をもとに、“持続可能な社会は一人の人間の行動と心の変革から始まる”と訴える内容である。
 これまでに世界30カ国・地域以上を巡回。チリにおいては、この4年間に10会場で開催され、高い評価を得てきた。
 今回、同展が開かれたヌエボ・アマネセール校は小・中・高校の一貫教育機関。池田先生の哲学に深い共感を示すデニス・ベレンヘラ校長が自ら提案し、同校の創立45周年の記念事業として行われたものである。
 開幕式典で、ベレンヘラ校長は感動の面持ちで語った。
 「子どもたちの純粋な心に、自然な形で、“共生の意識”を芽生えさせる価値ある展示です」
 ラ・フロリダ区のイボン・ムニョス教育局長は、同区内での展示会の開催に対し、心から感謝の意を表した。
 期間中、区内の児童・生徒、教職員をはじめ、多くの市民が足を運び、共感の声を寄せた。
 「地球環境の汚染が日々、進んでいる事実を知り、驚いています。私たち若者が未来への責任を担っていかなければと、自覚を持つことができました。今いる場所から、自分ができる環境保護の行動を始めていきます」(女子生徒)
 「環境問題から地球を守るために、教育者として、具体的にどのような思想や意識を子どもに伝えていくべきかを学べる大変に貴重な機会となりました」(同校教諭)

◆座談会 師弟勝利の旗高く 【60】 11・15「地域部の日」 
 誠実な振る舞いが信頼広げる
 使命の天地で仏縁を拡大
 

 原田 学会創立記念日を祝賀する本部幹部会・SGI総会を、日本全国、全世界から集った同志と共に、晴れやかに開催することができました。
 竹岡 60カ国・地域270人の友とスクラムを組み、歌った学会歌「誓いの青年よ」は、本当に感動的でした。世界広布のさらなる拡大を実感しました。
 永石 アルゼンチンSGIのオスカル・フェルナンデス理事長の活動体験も素晴らしい内容でしたね。全国中継行事は、10日から13日(中継の会館と時間は各県・区で決定)に行われます。皆で楽しみにして集い合いましょう。
 長谷川 また、先日発表された通り、今回、「創価学会会則」の改正が総務会で議決されました。
 原田 世界広宣流布を実現しゆく「仏意仏勅」の正統な教団は創価学会しかないことから、会則の前文に、未来の経典に「創価学会仏」と記されるとの第2代会長・戸田城聖先生のご指導が加えられました
 竹岡 具体的な文言としては、「創価学会は、大聖人の御遺命である世界広宣流布を唯一実現しゆく仏意仏勅の正統な教団である」とした上で、以下のように追加されました。
 「日蓮大聖人の曠大なる慈悲を体し、末法の娑婆世界において大法を弘通しているのは創価学会しかない。ゆえに戸田先生は、未来の経典に『創価学会仏』と記されるであろうと断言されたのである
 原田 創価学会それ自体が「仏の存在」であることが示され、学会という和合僧団の出現の意義、宗教的独自性が、さらに明確になりました。
 長谷川 また昨年、「三代会長」を「広宣流布の永遠の師匠」と仰ぐと定めたことに伴い、今回、会則にも「三代会長」の敬称を「先生」とすることが明記されました。
 
 原田 私たちは「創価学会仏」の一員であることを最高の誇りとし、創価三代の会長、なかんずく池田先生直結で、世界広布の誓願を新たに、大躍進を果たしてまいりましょう。

安穏と繁栄を祈念

 永石 さて、15日には「地域部の日」を迎えますね。「広宣流布は地域部が原点。その皆さま方には偉大なる使命と福運がある」――池田先生が地域部に贈られた永遠の指針です。
 林 先生の万感の思いを胸に、地域部の一人一人は、使命の天地で活躍されています。
 原田 先生は、「わが家も、誇り高き地域部の一員です」と語られています。信濃町に転居されてから今年で50年。先生は、まさしく地域部の心で、地域の繁栄を祈り、友好と信頼の絆を広げてこられました。
 山﨑 地域部にとって、大きな誇りであり、最も模範とすべきお姿です。
 長谷川 先生は、「近隣友好の3つの心がけ」を教えてくださっていますね。①地域の安穏と繁栄を祈ろう!②礼儀正しく 良識豊かに!③励まし合い 助け合う連帯を! です。
 林 地域部の皆さんは、この3項目を胸に、全国各地で、町会・自治会、商店会、老人会、PTAなどで要職を担い、奮闘されています。また、民生委員、保護司、消防団、各種ボランティアとして活躍される方も多くいらっしゃいます。私自身も町会の会長を務めさせていただいて6年になります。
 山﨑 私も町会役員をさせていただく中で、地域部の先輩方のご苦労の一端を実感する日々です。年々、地域での女性の活躍も顕著になってきています。女性の町会長やPTA会長、町会婦人部長など、多数誕生しています。
 永石 池田先生・奥さまも、皆さんの活躍をいつも祈り、たたえてくださっていますね。
 林 それぞれの地域で、当初は学会への偏見や誤解があったのも事実です。しかし、5年、10年、15年と、地道に地域貢献に徹し抜き、重要な役務を任されるようになったというエピソードも、各地で数多く伺っています。
 原田 先日の首都圏地域部大会での3人の活動体験も感動的でした。「其の国の仏法は貴辺にまかせたてまつり候ぞ」(御書1467ページ)との御聖訓のまま、誠実に忍耐強く、仏縁を結ぶ姿に心から感服しました。

「足元」に根を張る

 林 学会員がお祭りに参加するようになり、地域との垣根が低くなっていると実感します。お祭りの役員の中心的な立場で活躍する方も増えています。
 竹岡 お祭りは今や、地域の文化行事であり、交流の場ともいえます。その意味で、皆さん、地域発展のため、町の振興のために活躍されていますね。
 山﨑 ある町会長は、「学会の皆さんがお祭りに携わってくれて、本当によく尽くしてくださる」と語られていました。
 長谷川 全国各地で、地域部の皆さんが、誠実な振る舞いを通し、学会理解と信頼を広げられています。地域の最前線での、地道で着実な積み重ねこそが、広布前進への大きな貢献となっていると確信します。
 原田 池田先生は語られています。
 「わが創価学会の強さは、いずこにあるか。それは、一番身近な足元の地域にがっちりと根を張っていることであります。だからこそ、いかなる大難にも、微動だにしない。だからこそ、世界中に人材の森を育てることができたのです。そして、その模範と仰ぎ見る大樹こそ、誉れも高き地域部の皆さん方なのです」
 一人一人が、使命の天地でいやまして強く、明るく、賢く、依怙依託と光り、仏縁を結び、信頼を広げていきましょう。

◆「漢字三千年――漢字の歴史と美」に寄せて  第二回 黄山美術社 陳建中社長
 映像や光を駆使し 両国共通の“宝”を紹介

◆〈信仰体験〉 全国障害者スポーツ大会で活躍した友 卓球  フライングディスク
  不屈の魂ここにあり

2016年11月 9日 (水)

2016年11月9日(水)の聖教

2016年11月9日(水)の聖教

◆わが友に贈る


 
大事な一瞬一瞬を
 どう使うかに
 その人の境涯が表れる。

 懸命に「時」を創り
 勇んで広布の最前線へ!

◆名字の言


  将棋と囲碁は盤上で対局する。決定的に違うのは、将棋の駒には動かせる方向が決まっているなどの特徴があるが、白と黒の碁石一つ一つには、決まった役目がないこと▼碁笥に入っている石の形は同じでも、碁盤の、ある場所に打たれるや、その石にしか果たせない役割が生じ、時には対局の行方を左右する――人生も同じだろう。自身がいる場所で使命を果たす時、物事の局面を大きく変えていけるものだ▼東京の都心育ちの婦人部員が、夫の故郷である岩手県の大槌町に引っ越してきたのは21年前。Uターンの意向を聞かされた当初は、夫が理髪店を開いて2年目で、経営も軌道に乗り始めるかという矢先。地方暮らしに不安もあった▼だが、彼女は心を決めて移住した。三陸の海岸沿いの小さな町に、小さな理髪店を構えて、地元の人とも仲良く過ごしてきた。その平穏な暮らしを東日本大震災が奪った。津波で大事な同志、友人を失い、店も流された▼それでも、「ここ以外で生きていくという選択肢はない」と断言する夫と再起を誓った。励ましに走り抜いた5年8カ月。新店舗も開店させた。今では、「大槌のことは、彼女に聞け」と町の人から言われる信頼ぶり。使命の自覚が深いほど、周囲に届ける希望は拡大できる。(城)


◆社説  明後日は「介護の日」   「支え合い」「助け合う」共生社会へ


 あさって11日は厚生労働省が8年前に制定した「介護の日」だ。国民が介護への理解を深める日として同省が日にちと名称の公募を行い、最も多かったものが採用された。「11・11」の日付には「いい日、いい日、毎日、あったか介護ありがとう」との思いが込められている。
 要介護者とその家族の、かけがえのない日々を、いかにして“いい日”とするか。当事者はもちろん、周囲の人の正しい理解も欠かせない。
 本紙「介護」の紙面にも登場した介護カウンセラー・羽成幸子さんは「どんな形にせよ、介護は経験した方が得」と明言する。なぜならそれは、自分の“老いのリハーサル”であり、性格などが似る親から学ぶのが最も良いから、という。さらに「どれだけ自分の度量を広げ、相手を受け入れられるか。受け入れられた分だけ、自分が成長します」と力説する。
 もちろん、現実は在宅介護でも施設介護でも、悩みは尽きない。最初は本人や家族が「老い」を受け入れられず、時間を要する場合もあるだろう。
 「ありのままの親を受け入れることが重要」――実父の介護をしてきた、哲学者の岸見一郎さんは、本紙「幸齢社会」の紙面で胸の内を明かしてくれた。「何かできるという『行為』でなく、『存在』自体を喜べることが、親を尊敬すること」。老いた親に愛されるかどうかではなく、自分が愛せるかが問われている、と語る。
 「介護の社会化」をうたって2000年に導入された介護保険に伴い、サービスの利用者が増えている一方で、孤軍奮闘して悩みを内に抱えてしまう人も少なくない。中には、施設に預けることにある種の“後ろめたさ”を感じる人も。親への愛情の裏返しともいえるが、「介護うつ」「介護離職」に陥りそうな場合、そうなる前に積極的なサービスの利用を勧めたい。
 実際、多くの施設スタッフによるケアは、家族とはいえ素人では考えつかないほど行き届いている。利用者の家族が、高齢者に寄り添う姿勢を学ぶこともあるという。
 池田先生は、「高齢者と接して、老いの苦しみと同苦していくなかで、一ミリでも自分の人生が深くなったといえれば、それが勝利なのです。境涯が広がったということです」と語っている。
 介護の「介」という字は人が支え合う様子ともいわれ、助け合う関係を意味する。共に生きる「共生社会」の実現へ新たな一歩を踏み出していきたい。

◆きょうの発心   誓願の祈りで一切に勝利!


御文
 頭をふればかみゆるぐ心はたらけば身うごく、大風吹けば草木しづかならず・大地うごけば大海さはがし、教主釈尊をうごかし奉れば・ゆるがぬ草木やあるべき(日眼女造立釈迦仏供養事、1187ページ・編1171ページ)
通解 頭を振れば髪が揺らぐ。心が働けば身体が動く。大風が吹けば草木も揺れる。大地が動けば大海も荒れる。同じように教主釈尊を動かせば揺るがぬ草木があるだろうか。

 
強い一念で御本尊に祈れば、諸天善神が必ず動くとの仰せです。
 子どもの頃は体が弱く、内向的でしたが、学会の庭で育つ中で丈夫になり、創価大学に進学しました。学生部では、折伏を通して題目の功力を実感。以来、この御文を胸にさまざまな課題に挑み、道を開いてきました。
 卒業後は故郷の群馬へ。1993年(平成5年)、群馬多宝研修道場を初訪問された池田先生・奥さまにお会いした際には、「いよいよ創大生の時代だね」との激励を受け、生涯の原点となりました。
 私が県長を兼務する前橋創価県の「県の日」の淵源となった第1回群馬青年平和文化祭から本年で30年。先生は“家庭や職場、社会で信頼され、安心される偉大なる平凡の人生を”と念願されました。
 この指針を心に刻み、PTAや自治会の活動にも積極的に取り組んでいます。これからも不可能を可能にする誓願の題目で、一切に勝利してまいります。
群馬牧口総県書記長 石井 正人

◆小説「新・人間革命」 源流 五十八

  


 休憩所の主に請われて、山本伸一たちは、好意に甘え、自宅に伺うことにした。
 家は石造りであった。主は、庭を案内し、井戸の使い方も丹念に説明してくれた。
 中庭で懇談が始まった。一行が最初に紹介されたのは主の母であった。インドの家庭では、年長者への尊敬心が厚いようだ。
 家族総出で、紅茶と菓子を振る舞ってくれた。一行のために、今、木の実の料理も作っているという。
 伸一は、ぶしつけなお願いとは思ったが、その様子を見せてほしいと頼んだ。人びとの暮らしを知っておきたかったのである。快く台所に案内してくれた。
 二人の娘が、土間の片隅にしゃがみ込んで、七輪のようなコンロで、ミルクや湯を沸かしたり、木の実を炒めたりしていた。
 水道も、ガスも、立派な調理台もあるわけではない。しかし、土間にはきれいに水が打たれ、清潔な感じがした。
 出された菓子は、すべて自家製である。また、クッションなどのカバーや子どもの服など、多くが手作りであった。モノは、決して豊富とはいえないが、一つ一つの品に愛着があふれ、人間的な温かさ、心の豊かさが感じられた。日本など、先進諸国が失いつつあるものが、ここにはあった。
 紅茶をすすりながら、語らいは弾んだ。
 伸一は、「家族は何人ですか」と尋ねた。
 主は「七人、いや八人です」と言うと、にこにこして、一匹の大きな犬を抱えてきた。
 「この犬も、家族の一員ですから」
 主の表情には、“家族”であるとの思いがあふれていた。単なるペットではなく、仕事の役割も担う共同生活者なのであろう。
 三十分ほどの訪問であったが、伸一たちと家族は、すっかり打ち解けた。帰りがけに伸一が記念の品を渡すと、主は、「必ず、また来てください」と言って、何度も彼の手を握り締めた。出会いを大切にし、対話を交わすことから、心は触れ合い、人間の絆が育まれていく。国境も、民族の壁をも超えて。

寸鉄〉 2016年11月9日

 
人間革命の思想は波動と
 なって良き世界を築く

 識者。われらが体現者に
      ◇
 
青年とは希望そして勝利
 の異名なり
!新生の勇者
 よ使命の舞台で舞いゆけ
      ◇
 
ごまかしの議論で誰を勇
 敢にできようか
―哲人。
 幹部の師子吼に友は立つ
      ◇
 家庭の火災報知器、
千百
 万台が交換時期
。電池交
 換、動作確認など点検を
      ◇
 
被爆地の広島・長崎に海
 外要人が続々。核廃絶へ
 民衆の連帯拡大で後押し

【聖教ニュース・特集記事】

◆12月の本部幹部会が北陸総会に
 
 
広布開拓60周年の2017年へ躍進 師弟源流の地・石川で開催 
1982年9月、池田先生が石川文化会館で記し、北陸の同志に贈った「誓」の書
1982年9月、池田先生が石川文化会館で記し、北陸の同志に贈った「誓」の書
 12月の本部幹部会が「北陸総会」の意義を込め、戸田城聖先生が生誕した師弟源流の地・石川で開催される運びとなった。
 1957年10月、池田大作先生は初めて北陸を訪れた。金沢、高岡、富山での指導会に出席。同志と切れざる絆を結び、北陸広布は、うなりを上げて回転を始めた。この開拓の闘争から明年で60周年を迎える。
 78年8月、池田先生は友の要請に応えて北陸の歌「ああ誓願の歌」を作詞した。曲の冒頭には「コスモス」が謳われる。この年の前年、立山連峰の麓に咲くコスモスの花束を届けた、婦人部の真心をたたえたのだ。
 82年9月、池田先生は北陸2県を相次いで訪問。石川では「誓」と認め、富山では執務で使用した机に、「師弟不二」と書いた色紙を残した。
 師の熱誠に呼応し、誓いと勝利の歴史を刻む北陸の友に、池田先生は心からの称賛を送っている。
 「ああ、愛する恩師のふるさとよ! 誉れも高き、われら創価の師弟の源流よ! 師弟は不二である。ゆえに、わが師・戸田城聖先生は、私の生命の最も奥深くに、いつも御一緒である。そしてまた、恩師の故郷・北陸の同志も、私の胸奥から瞬時として離れることはないのだ」
 「誓願の北陸」との誇りに燃え立つ同志は現在、誓願長(ブロック長)、白ゆり長を中心に、最前線のブロックを軸として対話拡大に駆ける。各部が一体となり、「ブロック1」の折伏・弘教を目指しながら、教学部任用試験(仏法入門)を受験する友の激励にも全力。模範のブロックを「ダイヤモンドブロック」(石川)、「黄金ブロック」(富山)とたたえながら、朗らかに前進する。
 本郷北陸長、横山同婦人部長は誓う。「池田先生が北陸に第一歩をしるされた広布開拓60周年の明年へ、『世界の北陸』との師の指針を胸に、新たな地涌の陣列を完璧にそろえ、“青年拡大の年”の開幕を荘厳する総会にしていきます!」 

◆アジア防災閣僚会議にSGIが参加

 関連行事を主催 信仰団体巡る会議
 インド・ニューデリーで


 アジア防災閣僚会議が3日から5日にかけてインド・ニューデリーで行われ、SGI(創価学会インタナショナル)の代表が出席した。同会議は、昨年3月の国連防災世界会議で採択された「仙台防災枠組」のアジア地域における推進を協議するもの。災害リスクを減らすため、情報共有を促進し、インフラ整備を充実することなどを議論した。
 これに先立つ2日午前には、会議の公式関連行事として、SGIが国際会議「信仰を基盤とした団体(FBO)とのより良い協力関係の構築へ」を2団体と共に主催。国連やインド政府代表、研究者らが出席した。
 冒頭、浅井SGI平和運動プロジェクト副部長が、東日本大震災や熊本地震における創価学会の支援活動の概要を報告した。続く議論では、FBOが日頃から地域社会で培っている信頼関係は、災害の被害を低減できることなどが指摘された。
 同日午後には国連国際防災戦略事務局と閣僚会議の事務局が主催する報告会に、FBOも初めて要請を受け、代表としてSGIが出席。午前の会議内容を報告した。
 「青年が主導する救援活動や被災体験の聞き取りに、感銘を受けました。青年の活躍などによるSGIの発展も、目を見はるものがあります」(デリー大学のランジャナ・ムコパディヤヤ准教授)等の声が寄せられた。
 閣僚会議の期間中、近接するインディラ・ガンジー国立芸術センターで、SGIとアジア防災・災害救援ネットワークが共同制作した人道展「人間の復興」を開催した。

◆中国での第9回「池田大作思想国際学術シンポジウム」から


 「民間外交と文明の融合」をテーマに開催された第9回「池田大作思想国際学術シンポジウム」(10月22、23の両日、中国・天津の南開大学)。同シンポジウムに提出された78本の論文のうち、代表4編の要旨を紹介する。

曲徳林教授  先生の思想は民間交流の礎
 

 中日関係が最も困難な時期にあっても、民衆の交流が中断したことはない。国交正常化以来、四十数年にわたり、民間レベルで堅固な土台とコミュニケーションの方途を築いてきたからである。一衣帯水の近隣関係が変わることは永遠になく、両国民が共に友好的に発展していくことは、多くの人々が望むところだ。
 今、中日の歴史を語る際に“2000年の友好、50年の対立”といわれる。近年、両国は経済の関係性が強まり、民意が情勢に及ぼす影響が高まっている。青少年の交流も深まっているが、これらは民間交流の持つ潜在的な力が現れたものである。
 国交正常化以来、民間の交流と協力は深く両国民の心に根付き、多くのより良い結果を生んできた。
 池田大作先生は、“日本人は世界に心を開いて異文化の人々と積極的に交流し、特に中国をはじめ、アジア各国と深い信頼関係を築くことが必要である”と主張している。
 新たな状況下での中日関係にとって、民間交流および経済貿易、文化教育の協力は重要である。互いの差異を真摯に認識した上で、対話を通じて、共通部分を見いだし、差異を認めていく。これこそ誤解を解消し、互いの信頼を深めるために最も有効な方法である。
 池田先生は、“対話とは人間に基づき、互いの理解と信頼の上に立つ共生の道を開拓し続けるものである”と言われている。また、“対話は精神の上から人間生命の善の力を薫発し、高め合い、平和と幸福を追求する調和の王道である”とも述べている。
 さらに、“世界が混乱の度を増している今日、全ての文明が相互に認め合い、尊敬し、真の対話の関係を構築すべき”と指摘された。先生の思想は、現在の中日関係にとって、民間交流の建設の礎である。
 そして、希望は民間・青年交流にある。それは、アジアと世界の平和、発展に貢献すると確信する。(清華大学・張涵氏との共同執筆)

北京大学 施暁光教授   創大に学ぶ大学改革の要件

 2014年、中国政府は大学教育の発展を加速させる政策を発表した。これにより、全国600余りの地方の新しい大学は方針の改革を迫られている。
 そこで、池田先生が創立した創価大学の歴史から、学校建設における経験と教訓について考えてみたい。
 第1に、位置付けを明確にすることが、時代の需要に即した応用型大学に発展する前提になる。発展の鍵は自らの長所を把握し、特色を引き出し、方向性を明確にした計画を立案できるか否かにある。
 創大は、人間教育の最高学府を特色に掲げる。また、人類の平和を守るフォートレス(要塞)という使命を果たすためには、国際化が欠かせない。ゆえに、世界中に国際交流のネットワークを構築している。
 第2に、応用型大学に発展するには特色ある教育理念を形成することである。それには、その学校特有の性質や歴史の伝承、創立時の理念が必要だ。
 創大の教育理念の体系は、牧口常三郎先生の創価教育学体系そのものであり、その理論を実践する学舎である。理論から実践、そして抽象論から具体論まで網羅されている。
 第3に、教員という人材の選抜体制は応用型大学に発展するための要件といえる。学歴や年齢などの抽象的なものではなく、人格、魅力、責任感、創造性、教育に貢献する情熱を注視すべきだ。
 第4に、学生の就職支援体制を構築することは、応用型大学として重要な鍵である
 創大は、創立以来、先輩が後輩を応援する伝統が築かれている。就職を“後輩のために道を開く貴重な挑戦”と考えている。これは学生の就職ストレスを緩和するだけでなく、自他共に発展していく精神、また報恩の心を育む。
 第5に、大学の国際化戦略を推進することが応用型大学に不可欠な条件である。大学の国際化は、世界の大学教育の主流であり、地方の大学の発展と戦略にも応用できる。
 創大が進めている学校と学生の国際化戦略は、中国の大学にとっても参考になる。(北京大学・王小青氏との共同執筆)

胡令遠教授  世界の知性と結んだ心の絆
 

 1967年、東京を訪れた欧州統合の父・クーデンホーフ=カレルギー氏は、創価学会
の会長であった池田大作先生との会見を要望した。
 反対する声もあったようだが、氏の思いは揺るがず、会見が実現。この一点でも、氏が創価学会と池田先生をいかに重視していたかが分かる。
 当時の具体的な状況については、著書の『美の国』(『クーデンホーフ・カレルギー全集8』鹿島守之助訳、鹿島研究所出版会)に詳しい――。
 「私は直ちに池田の人物に強く感銘した」「生命力の満ち溢れている、人生を愛する人物である。率直で、友好的で、かつ非常に知性の高い人物である」
 カレルギー氏との交流を経て、池田先生は欧州の思想界、教育界へ踏み出していった。
 特に歴史学者アーノルド・トインビー博士とは深い交流を結び、不朽の対話録を残した。この会見を機に池田先生は、世界の大舞台へ進出し、広い影響を与えるようになったといっていいだろう。会見後も、カレルギー氏は創価学会と交流を続けた。こうした関係の背景には、精神的な絆が存在している。それぞれ思想の源は異なるが、互いに善縁を結ぶ支障にはならない。
 池田先生が提唱する友愛の精神は、仏教の慈悲、また大乗仏教の万人救済の思想に根源がある。
 一方、反全体主義を貫いてきたカレルギー氏は、西洋において仏教は唯一平等な宗教たりうると考えていた。だからこそ氏は、東洋文明に基づく太平洋文明に大きな期待を寄せていた。
 氏にとって、人類の繁栄を念頭に問題を考えた時、こうした期待には深い意義があった。この期待こそ、氏が池田先生に関心を持った理由であり、人生の晩年に創価学会と緊密な関係を築いた理由なのだろう。

韓国・慶熙大学 河暎愛教授  不可能を可能にした2人
 

 慶熙大学の創立者である趙永植先生と創価大学創立者の池田大作先生は、共に国を超えて、世界的な民間外交を展開している。2人の不断の努力は、不可能に思えることを可能にしてきた。
 池田先生は幾多の国を訪れ、各国の識者や要人との会見・交流をはじめ、講演などを行った。
 例えば1974年12月に中国の周恩来総理と、万代にわたる中日友好の道を開く会見をしたほか、72年と73年に英国のアーノルド・トインビー博士と生命論、環境問題、戦争・国際問題、女性論など、多岐にわたるテーマで対談した。90年には、ソ連(当時)のゴルバチョフ大統領と人類の未来や人間主義の哲学について対話している。
 81年、趙先生は世界大学総長会議会長として、国連の「国際平和デー」と「国際平和の年」の制定を、中米コスタリカで開催された世界大学総長会議に提言した。
 また、趙先生は現代社会の問題のうち、特に物質主義と全体主義を取り上げ、その解決法を訴えている。すなわち、人間が社会の主人であり、最も重視されるべきとする「総合文明社会」の構築である。
 総合文明社会とは、全ての制度、組織、および文明が人類社会に貢献すべきという社会である。
 そして、こうした理想を現実にし、問題を解決するためには、民主化、国際化、“地球村化”が必要であると主張する。
 こうした見解は池田先生とも一致する。
 西洋文明は近代化に貢献したが、環境汚染の問題などを引き起こした。西洋文明は今も精神面での解決法を見いだせていない。
 こうした問題を克服するためには、国を主体にするのではなく、多様な人類を主体にした文化交流が重要であり、それこそが、21世紀の潮流となるに違いない。


論文執筆者の大学・機関
 広東省社会科学院 台北海洋技術学院 広西師範大学 上海大学 中国人民大学 清華大学 南開大学 紹興文理学院 湖南師範大学 佛山科学技術学院 安陽工学院 中国文化大学 貴州大学 南京師範大学 広東外語外貿大学 湖南大学 西安培華学院 厦門大学 延安大学 中山大学 慶熙大学 大連工業大学 大連大学 北京大学 大連海洋大学 陝西師範大学 肇慶学院 大連芸術学院 電子科技大学 華東師範大学 大阪芸術大学 東北師範大学 仲愷農業工程学院 大連外国語大学 遼寧師範大学 南昌大学 天津師範大学 山東大学 大連海事大学 復旦大学 慶応義塾大学 創価大学(順不同、論文集を参照)

わが町わが誇り〉 福井 越前大光県  正義の旗高く幸の行進
池田先生が出席して行われた功労者の記念植樹。同志をたたえる師の真心が福井の友を温かく包んだ(81年11月24日、武生文化会館で)               
池田先生が出席して行われた功労者の記念植樹。同志をたたえる師の真心が福井の友を温かく包んだ(81年11月24日、武生文化会館で)

◆〈信仰体験〉 小学校の英語指導補助員
 

 【香川県高松市】本年、訪日外国人が2000万人を突破し過去最高を記録した。2020年の東京オリンピック・パラリンピックを控え、英語の学習熱も高まりを見せている牧田和子さん(65)圏副婦人部長は、自宅で開く英語塾に加え、市内の3つの小中学校で英語指導補助員を務め、る。さらに幼稚園などの未就学児童を対象にした施設では、英語を教えるボランティアも。長年、英語に取り組んできたのかと思いきや、本格的に学び始めたのは40歳から。そんなバイタリティーあふれる牧田さんの歩みとは――

2016年11月 8日 (火)

2016年11月8日(火)の聖教

2016年11月8日(火)の聖教

◆わが友に贈る


  「
南無妙法蓮華経は
 師子吼の如し

 
病魔を打ち破る信心だ!
 大確信で祈り抜き
 断じて宿命転換の劇を!

◆名字の言


  物理学者の中谷宇吉郎が新たな赴任先に就く際、師の寺田寅彦がアドバイスを送った。「雑用が多くて仕事が出来ないということは決していわないようにし給え」。中谷は“忙しさに追われるたび、幾度となくこの言葉に救われた”と述懐している(『中谷宇吉郎随筆集』岩波文庫)▼大手カー用品店で接客販売に従事する壮年部員。多くの若手がいる中で“エリア最優秀”の成績を収めたことも。どちらかというと朴訥とした印象。仕事の心掛けを聞くと「お客さんを外見で判断せず、まず自分から声を掛けてみるんです」と。言葉をやりとりする中で自然とニーズが分かってくるという▼壮年は40年以上、毎日1時間の唱題を欠かさず続けている。何冊もの題目帳を手にしみじみと語ってくれた。「“仕事が忙しいから”“疲れているから”など、いくらでも言い訳はできます。でも、口下手な自分が、接客業で結果を出すためには唱題で生命力を湧きたたせるしかありません」▼日蓮大聖人は「
水のごとくと申すは・いつも・たいせず信ずるなり」(御書1544ページ)と仰せだ。途切れることのない「水の信心」に勝るものはない信心は「因果の理法」。日々、祈りと努力を重ねる人に栄光が輝く。寡黙な壮年の背中がそう語っていた。(値)

◆小説「新・人間革命」 源流 五十七 



 ナーランダー遺跡の案内者が説明した。
 「僧院では、入学一年目の学僧は、個室をもち、寝具、机が与えられます。しかし、研学が進むにつれて共同での使用となり、卒業時には、真理にのみ生きる人間として巣立っていったといいます
 つまり、精神の鍛錬がなされ、モノなどに惑わされることなく、一心に法を求め抜く人格が確立されていったということである。
 人格の錬磨がなされなければ、いかに知識を身につけても、真に教育を受けたとはいえない。
 戸田城聖は、創価学会を「校舎なき総合大学」と表現した。仏法の法理を学び、人間の道を探究する学会の組織は、幸福と平和を創造する民衆大学といえよう。山本伸一は、この「校舎なき総合大学」は、人間教育の園として、時とともに、ますます大きな輝きを放っていくにちがいないと確信していた。
 ナーランダーの仏教遺跡を見学した一行は、パトナへの帰途、休憩所に立ち寄った。腕時計を見ると、午後五時半である。
 口ヒゲをはやした休憩所の主が、どこから来たのかと尋ねた。年は四十前後だろうか。
 伸一が、日本からであると伝えると、主は両手を広げて驚きの仕草をした。
 「それなら、ぜひ、わが家に寄っていってください。この目の前です
 「ご厚意はありがたいのですが、夕食の時間も迫っているので、ご家族の皆さんにご迷惑をかけてしまいます」
 「いいえ、家族も大歓迎します。インドでは、お客さんと教師と母親は神様といわれているんです。ですから、こうして歓迎することは、神様を敬うことにつながるんです」
 バジパイ外相を訪ねた折にも、聞かされた話である。こうした考え方がなければ、初対面の人を自宅に招いたりはしないだろうし、あえて関わろうとはしないにちがいない。
 伸一は、宗教が人びとの精神、生活に、深く根付いていることを実感した。宗教をもつことは、生き方の哲学をもつことである。 

◆〈寸鉄〉 2016年11月8日

 
御書には一切の肝要が完
 璧に記されている
―戸田
 先生。任用受験者頑張れ
      ◇
 
「奈良の日」。万葉の都に
 師弟の錦州城は燦然と。
 常勝新時代へ対話の渦を
      ◇
 
力を合わせるには極めて
 強力な動機が必要
―哲人
 「広布のため」の一念固く
      ◇
 
各地で冬日。本紙配達の
 「無冠の友」に大感謝!
 
健康・絶対無事故を祈る
      ◇
 
防災会議で宣言を採択
 災害に備え国を超えて情
 報共有と。日本が舵取れ

【聖教ニュース・特集記事】

◆〈ワールドリポート〉 オランダ 新会員の輝き 
 SGIに見出した変革への確信
 10年でメンバーが倍増 青年拡大の年へ先駆

1973年5月、池田大作先生と共に「青空座談会」を行った風車の前で、オランダSGIの友が朗らかに(10月29日、アムステルダム市内で)                                                                                                                                                 
1973年5月、池田大作先生と共に「青空座談会」を行った風車の前で、オランダSGIの友が朗らかに(10月29日、アムステルダム市内で)
 
 この10年でメンバーが倍増するなど、明「世界広布新時代 青年拡大の年」へ目覚ましく発展するオランダSGI(創価学会インタナショナル)。自由と寛容の気風が脈打つ同国で、人々は仏法の哲学にどのような希望を見いだしているのか。SGIのメンバーとなり、人生の新たな一歩を踏み出した友らを取材した。(記事=小野顕一、写真=梅津賢太郎)
 日本よりも高緯度に位置するオランダは、日の出が遅く、午前7時でも辺りは真っ暗。人々は、街灯を頼りに街を歩く。
 午前8時近くに日が昇ると、首都アムステルダムに走る幾筋もの運河が、太陽の光を浴びて輝く。絵画のような景観に、風の冷たさも忘れて息をのむ。
 毎週土曜に自由勤行会が行われると聞いて、運河沿いにあるアムステルダム文化会館をのぞいた(10月29日)。
 午前9時の開館と同時に次々とメンバーが訪れ、仏間に向かう。大半が新入会者で、御本尊授与を楽しみに待つ友も多い。
 入り口付近の女性に話を聞いた。インゲボルフ・ラウテンベーク・デッカーさん。今月20日に御本尊を受けるという。
 今年4月に親戚から仏法の話を聞き、題目をあげ始めた。
 彼女は精神疾患の患者宅を訪問し、カウンセリング等を行う。だがこれまでは、患者に寄り添おうとするも思いが伝わらず、肩を落とすことも多かった。
 唱題を重ねるなか、ある患者が語った。「うまく言えないけど、あなたには他の人にない何かがある。あなたが来てくれて良かった」。デッカーさんは“今までにない”信頼関係が築けたことを実感できた。
 「仏法でいう“同苦”こそ、私が求めていたものです。そして同苦への活力は、御本尊から無限に頂ける。自宅にお迎えできる日を心待ちにしています」
 続いて、会場後方の男性に声を掛けた。ユトレヒトに住むクリスチャン・バッカーさん。2年前から唱題を続けている。
 友人から話を聞いた時、特に悩みはなかった。大学院で哲学を学んでおり、良き人生の一助になればと唱題を始めた。
 「タバコを止められたのが最初の功徳です(笑い)。次に感じたのが、“私はまだまだ成長できる”との確信でした」
 本年、哲学博士号を取得し、高校で英語教師を務める。自宅に仏壇はあるが、まだ御本尊はない。「妙法は自分の心の中にあると分かっているので、自宅でも集中してお題目があげられます」。仏法哲理を学び深めつつ、勤行・唱題に励む日々だ。

                                  ◇ 
 新入会の友が心待ちにするのが、毎月の座談会である。
 勤行と約30分の唱題後、皆で「ダンキュー!」(オランダ語で「ありがとう」)。仏壇に向いていた椅子を並べ替えて円形になり、自然な対話が始まる。
 フルネ・ハルト地区の座談会(10月27日)では、8月に御本尊を受持したアルマール・ファン・ビューレンさん(壮年部員)が口火を切った。
 「今、何が一番楽しいと思う? 仏壇の扉を開く瞬間さ」
 「入会前、自分の人生はいつか変わるって、ずっと思っていた。でも何もないままに時が過ぎた。今は毎朝、最高の出発をしている手応えがあるんだ」

 年頭に立てた三つの目標を達成し、仕事も勝ち取った。何より、“諦めない力”を得たのが最大の功徳――振り返るにはまだ早いが、この一年をそう語る。
                                ◇ 
 同国の、オランダ語での正式名称は「ネーデルラント王国」。“低地の国”の意味である。
 国土の4分の1が干拓地。堤防で海を囲って風車で水をくみ出し、国土を自ら造り上げた。
 自由と寛容、そして挑戦の精神が息づくオランダだが、自由の先進国ゆえの課題もある。
 国家として初めて安楽死を合法化(2001年)。終末期医療にもいち早く向き合ってきた。
 あるメンバーは、不治の病で安楽死を選んだ親友から、“最期の食事”に招かれた。一見、元気そうに見える親友の笑顔に言葉を失ったという。
 「だからこそ、仏法の希望の哲学を根幹に、人々の価値観を深化し、“最善の生”を模索していきたい」――オランダ青年部長のエミール・ファン・ザイレンさんはそう語る。
 SGIに入会する前は、ある平和団体で活動していた。しかし、「平和への思いは感じましたが、これで本当に平和が実現できるとは思えなかった」。
 自他共の幸福を説く仏法に共鳴し、信心を実践。映画監督の仕事でも実証を示した。「この仏法で必ず平和と希望の社会を実現できる」と確信する。
 この10年で、オランダSGIの連帯は2倍に。本年、ファン・ザイレンさんら青年部が推進した“平和への対話運動”は、約5000人に共感を広げた。
 オランダを縦横に流れる運河の水面のように、創価の哲学が人々の心の希望と輝いている。
 ご感想をお寄せください news-kikaku@seikyo-np.jp

◆〈夢をつなぐ 創価大学箱根駅伝への道 ②〉 “生活即競技”に挑戦


 2年ぶり2度目の箱根駅伝(明年1月2、3日)出場を決めた創価大学駅伝部。連載の第2回は、鍛錬の一日を紹介する。

◆中国・大連工業大学 池田大作思想研究所フォーラム
 

 中国・大連工業大学の「池田大作思想研究所」設立5周年を記念するフォーラムが10月31日、同大学で開
催された。これは同日、同大学で始まった「自然との対話――池田
大作写真展」の開幕式に続き行われたもの。
 これには池田先生がメッセージを寄せ、「『人民への奉仕』「開かれた友情』『磨き上げた英知』を併せ持つ若き世界市民の連帯こそ、地球社会を照らし、人類文明を創造する希望の太陽であります」と祝福した。
 フォーラムでは、同大学の教員や学生、市内の大学で池田研究に携わる学識者らが登壇し、研究成果を発表した。ここでは代表3人の要旨と、同大学に広がる池田研究の模様を伝える。

大連工業大学・任文東副学長 平和を築く不動の信念に感銘


 本学で池田先生の写真展と記念フォーラムを開催できたことを、心からうれしく思います。
 本学は2009年、池田先生に「名誉教授」称号を授与いたしました。その後、「池田大作読書会」と「池田大作思想研究所」を相次いで設立。さらに「池田大作と中国」展、「池田大作著作展」、そして今回の写真展など、さまざまな企画を催してきました。
 こうした取り組みは、本学の人文科学の研究促進に大きな役割を果たしています。研究所の一員である私も、池田先生の思想について、三つの観点から所感を述べさせていただきます。
 まず池田先生の思想は、正しき歴史観に立脚しているということ。特に中国と日本の歴史を踏まえ、中国を“文化大恩の国”とたたえてくださっています。長遠な歴史の流れに立って中日関係を捉えている慧眼の人です。
 二つ目は、平和を根本とする世界観です。先生の交流・事業は、全て世界平和の推進のためにあります。いかに困難な壁が立ちはだかろうとも、一貫して変わることなく、今日まで続けてこられました。
 三つ目は、先見の明に富んだ発展観です。常に「青年」を中心に未来を見据えておられます。先生が言われるように、人類の未来は、青年にこそかかっているのです。
 池田思想を研究する私たちが共に手を携え、学生の成長のため、世界平和と中日友好の未来のため、人類の幸福のために、これからも尽力していきたいと思っています。

大連中日教育文化交流協会・趙亜平前会長 人類が進むべき道を示す哲学


 大連市内の大学には、三つの池田大作研究所(遼寧師範大学、大連芸術学院、大連工業大学)があり、中国全体では30を超えます。
 なぜこんなにも多くの大学で、池田先生のことが研究されているのか。
 それは先生の思想が、人類社会への深い洞察に根ざし、進むべき方向を示しているからです。
 現代世界は、経済や科学技術の一体化が進んでいますが、政治の一体化は実現していません。この先、国際社会が一つにならなければ、人類は滅亡の道をたどることになるでしょう。
 政治の一体化には世界の人民の協力が不可欠です。そのためには誰もが認める思想・哲学が必要です。
 私は、今こそ東洋の思想に注目すべきだと訴えています。東洋は「和を以て貴しとなす」との調和の心を大切にする文化です。多様性の輝く社会を実現するには東洋の英知に学ぶべきです。このことは、池田先生とトインビー博士の対談集でも語られています。
 池田先生は偉大な教育者です。その教育理念は私たち教育者の教科書とも言えます。昨今の教育問題を省みる際の指標となります。
 池田先生の教育理念は、人格の形成を第一に考えています。成績の良しあしではなく、豊かな人間性の養成にこそ光を当てるべきだと教えています。
 先生は理想の一つとして“知恵の人”を挙げています。「哲学」の本来の意味は「知を愛する」こと。人類への貢献を探求する中に、本当の知恵が育まれるのだと思います。
 では、本当の大学とは何でしょうか。立派な建物や実験室などではありません。真理を求める人が集まる対話の広場だと思います。学生が英知を磨くための環境を提供することが教育の役割です。
 研究所の設立から5年がたち、さまざまな研究成果がありました。その研究成果の意味とは何か。一人一人の学生や教師の人生に、どれだけ善の影響を与え、生活の中で価値を生み出すことができるのか――これが最も重要な判断基準なのです。これからも池田先生の哲学を、皆さん一人一人の実生活の中に生かしてほしい。

池田大作思想研究所・劉愛君所長 池田先生の言葉には若者への慈愛が溢れる


 わが研究所の特筆すべき実績として、設立された2011年から毎年、創価大学の学生を本学に迎え、「中日大学生読書交流会」を実施してきました。
 なぜ池田先生の著作を学び、交流会を行うのか。理由として次の4点が挙げられます。
 一つは、先生の哲学は、中日友好と世界平和を語る哲学だからです。
 二つ目は、先生の著作・対談には、人類の英知が凝縮しているからです。
 三つ目は、日本語の勉強に最適な文学作品であるということ。
 そして最後に、池田先生の言葉は、青年への慈愛あふれる激励と期待に満ちているからです。読むほどに夢、希望、勇気、自信、力が湧いてくるのです。
 読書会の特徴は、メンバーが日本語を学ぶ学生ということです。ですので、先生の著作を日本語で学び合います。また「希望」というタイトルの機関誌を中国語と日本語で作成し、年4回発行しています。さらに、池田先生の思想研究は卒業論文のテーマにもなっています。
 こうした活動は、学生に有意義な影響を与えており、次のような喜びの声を耳にします。
 「池田哲学に接して初めて、中日友好と世界平和を考えるようになった」
 「視野が広くなり、自身のことだけでなく、他者のことや社会の課題について意識するようになった」
 「友情の大切さや親孝行、正しい人生の生き方、報恩感謝の心を学んだ」
 「勉強の目標を掲げるにあたり、大いなる理想を抱くことの意義を教えていただき、自信と勇気、希望が湧いてきた」
 最後に、池田先生の言葉をもって、青年の皆さまへのメッセージとします。
 「青年と青年、民衆と民衆の交流こそ、最も確かな平和友好への道です」
 池田先生が望まれているのは、一人一人の幸福です。そのために、私たちは先生の思想を学び、広げていきたいのです。


◆〈教学〉 御聖訓に学ぶ御供養の精神 
 門下の尊い志を最大に称賛

 
 日蓮大聖人は、門下から御供養を受け取られるたびに、その尊い志を賛嘆されました。さらに「供養し給ういづれも・いづれも功徳に・ならざるはなし」(御書1098ページ)等、真心からの供養が必ず功徳となることを教えられています。ここでは、御聖訓を拝して御供養の精神を学びます。


大切なのは真心

 昔し徳勝童子と申せしをさなき者は土の餅を釈迦仏に供養し奉りて阿育大王と生れて閻浮提の主と成りて結句は仏になる(松野殿御消息、御書1380ページ)
 「柑子一籠・種種の物」(御書1378ページ)をお届けした松野殿に対して、日蓮大聖人が返礼として認められた「松野殿御消息」。
 その中で大聖人は、末法の法華経の行者に供養する功徳の大きさを述べられ、末尾で「徳勝童子」の話を引用されています。
 「昔、徳勝童子という幼い者は、土の餅を釈迦仏に供養して、阿育大王と生まれて閻浮提(=全世界)の主となり、最後には仏になったのです」(同1380ページ、通解)
 もちろん、土の餅は食べられません。しかし、釈迦仏のためという純真な一念から発した行動が大きな福徳の因となったのです。
                                    ◇ 
 大聖人が門下に認められたお手紙の多くは、御供養に対する礼状です。
 冒頭に、受け取った品の名称を列挙され、「今に始めざる御志言を以て宣べがたし」(同987ページ)、「此の御心は法華経の御宝前に申し上げて候」(同1108ページ)、「ねんごろの御心ざしは・しなじなのものに・あらはれ候いぬ」(同1529ページ)など、感謝の言葉から書き起こされています。
 このことからも、“大聖人を支える力になりたい”との門下の真心を大切にされた師のお心をうかがい知ることができます。
 御供養はどこまでも「志」が根本であり、純粋な真心が大切なのです。


謗法への布施を止めよ


 法華経の御かたきをば大慈大悲の菩薩も供養すれば必ず無間地獄に堕つ(主君耳入此法門免与同罪事、同1133ページ)
 供養において大切なのは、“誰に対して供養するか”です。
 日蓮大聖人は、「たとえ大慈大悲の菩薩であっても、法華経の敵に供養すれば、必ず無間地獄に堕ちる」(御書1133ページ、通解)と、「法華経の敵」への供養は堕地獄の因であると断じられています
 正法を誹謗し、広宣流布を阻もうとする「法華経の敵」に供養することは、自らも「法華経の敵」に連なることを意味します。
                                      ◇ 
 大聖人は、邪法・邪師への供養を繰り返し戒められています。
 「設いこうをいたせども・まことならぬ事を供養すれば大悪とは・なれども善とならず」(同1595ページ)
 「まことの心なれども供養せらるる人だにも・あしければ功徳とならず、かへりて悪道におつる事候」(同1486ページ)
 現代にあって、大聖人の御遺命である広宣流布を忘れて謗法を重ね、遊蕩にふけるのが日顕宗です。
 ことあるごとに信徒から供養を搾り取ろうとするその姿は、まさに御書に仰せの「法師の皮を著たる畜生」(同1386ページ)そのものです。
 
「法華経の敵」である日顕宗に供養すれば、功徳を得るどころか、「必ず無間地獄に堕つ」ことは、御金言に照らして間違いありません。 

計り知れない功徳が


 ひとつのかたびらなれども法華経の一切の文字の仏にたてまつるべし。この功徳は父母・祖父母・乃至無辺の衆生にも・をよぼしてん(さじき女房御返事、同1231ページ)
 建治元年(1275年)の夏、さじき女房が日蓮大聖人に1枚の帷をお届けしました。「帷」とは、裏地のついていない、麻で編んだ単衣の着物のことであり、夏の着物の一種です。
 返礼である「さじき女房御返事」において、「1枚の帷ではあるが、法華経の一切の文字の仏に供養したことになるのです」と述べられ、さらに「この功徳は、あなたの父母、祖父母、さらに、実に多くの衆生にも及ぶことは間違いありません」(御書1231ページ、通解)と、たたえられています。
                                   ◇ 
 御供養の誠を尽くす功徳の大きさについて言及された御書は、少なくありません。
 「妙密上人御消息」では、大聖人が法華経の題目を弘められていることを踏まえた上で、「便りのたびに銭5貫文の御供養を送ってくださるあなたの真心は、日本国の法華経の題目を弘めている人に相当します。国中の多くの人々が題目を唱えるならば、思いがけなくも、その功徳があなたの身に集まることでしょう。その功徳は、大海が露を集め、須弥山が塵を積むようなものです」(同1241ページ、趣旨)と述べられています。
 
広宣流布のために供養することは、自他共の幸福を広げることにあたります。ゆえに、計り知れない功徳が具わるのです。 

小説『新・人間革命』第4巻「凱旋」の章から


 山本伸一は、手元にあった御書を開いた。供養の本義を、御書に照らして、熟慮したかったからである。
 彼は、まず「白米一俵御書」を拝した。身延にいらした日蓮大聖人に、一人の信徒が白米などを供養したことへの御手紙である。
 大聖人は、その真心を称えられ、「凡夫は志ざしと申す文字を心へて仏になり候なり」(御書1596ページ)と仰せになっている。つまり、信心の志、仏法への至誠の一念が、成仏の要諦であることを示されているのである。
 この「白米一俵御書」では、命をつなぐ食べ物を供養したことは、過去に、雪山童子や薬王菩薩、聖徳太子などの賢人、聖人が、仏法のために命を捧げた功徳にも劣らぬものであると称賛されている。
 伸一は、さらに御書の別のページを開いた。弘安三年の十二月二十七日、南条時光に与えられた「上野殿御返事」(同1574ページ)であった。
 当時、時光は、熱原の法難によって、夫役の人手などを過重に負担させられ、経済的に苦境に立たされていた。自分が乗る馬も、妻子が着るべき着物もないなかで、身延で冬を過ごされる大聖人の身の上を案じて、鵞目(銭)一貫文を供養したことに対する御手紙である。
 諸御抄に記された時光の供養の品々を見ると、多くは食べ物である。しかし、この時、銭を送っているのは、大聖人に供養する物が、もはや、何もなくなってしまったからではないだろうか。おそらく、いざという時のために取っておいた銭を、供養したのであろう。
 大聖人は、その真心を尊び、絶賛されたのである。
 (中略)
 学会が推進する供養、財務は、すべて日蓮大聖人の御遺命である広宣流布のためのものである。大聖人の立てられた大願を成就するために行う供養は、御本仏への供養に通じよう。ならば、これに勝る供養もなければ、大善もない。ゆえに、これに勝る大功徳もないはずである。そう思うと、伸一自身、一人の学会員として、その機会に巡り合えたことに、無量の福運と喜びを感じるのであった。

◆信仰体験〈おやじのリスタート物語 ⑧〉 くも膜下出血からの蘇生劇
  入会して不屈の自分に変わった

  信仰体験〈さわやか寸景〉 炎症性腸疾患の患者の集い(IBD会)で活躍
    難病との戦いで築いた真の財

◆〈青年部のページ〉 学会厳護の誓いを胸に新たな躍進!


 先月、青年部の人材グループ「創価班」「牙城会」「白蓮グループ」が新体制でスタートを切った。ここでは、各グループの新任リーダーの横顔を紹介。併せて、青年部人材グループに対する「池田先生の指針」と「職場で輝くSOKAの一番星」を掲載する。
 

2016年11月 7日 (月)

2016年11月7日(月)の聖教

2016年11月7日(月)の聖教

◆今週のことば


  いざ「対話の秋」だ!
 
強盛に祈った分
 勇敢に戦った分
 誠実に語った分

 幸福の大道は開かれる。

◆名字の言


  「今学期はどんな内容をカバーする(扱う)のですか」。学生の質問に教授が答えた。「重要なのは君が何をディスカバー(発見)するかだ」。言語学者チョムスキー氏が、教育の理想として紹介した話である(『知の逆転』NHK出版新書)▼求められる教育は、知識の蓄積ではなく「他の人たちと協力して独自の創造的な仕事をすること」だと氏は強調する。思索は他者と分かち合うことで価値を生む▼先月、核時代平和財団とSGIが主催したアメリカの会議に、チョムスキー氏ら核問題に取り組む識者が集った。政治・法律・医学・社会学など専門は多彩。それぞれの知見を発表しつつ、議論が進められ、一つの言葉を軸にまとまっていった。それは「希望」。未来への希望さえ失わなければ眼前の難題に立ち向かえる――この“発見”を共有した意義は大きい会議へのメッセージで池田先生は述べた。「民衆の連帯こそが、時代の閉塞状況を打ち破る、変革の力を湧き起こし、希望の未来への旭日を立ち昇らせゆく」▼先の国連総会で、「核兵器禁止条約」制定への交渉を明年、始めることが決議された。その明年は第2代会長・戸田先生の「原水爆禁止宣言」60周年。民衆の連帯という希望の力で、平和への潮流を強めていきたい。(蹴)


◆小説「新・人間革命」 源流 五十六 

 


 山本伸一は、ガンジスのほとりに立って空を仰いだ。既に夜の帳につつまれ、月天子は皓々と輝きを増していた。
 一陣の風が、川面に吹き渡った。
 伸一の眼に、東洋広布を願い続けた恩師・戸田城聖の顔が浮かび、月の姿と重なった。
 彼は、心で叫んでいた。
 “先生! 伸一は征きます。先生がおっしゃった、わが舞台である世界の広宣流布の大道を開き続けてまいります! 弟子の敢闘をご覧ください”
 月が微笑んだ。
 その夜、宿舎のホテルで伸一は、妻の峯子と共に、戸田の遺影に向かい、新しき広布の大闘争を誓ったのである。
 翌十二日、伸一たち訪印団一行はナーランダーの仏教遺跡をめざした。パトナから車で二時間余りをかけ、この壮大な遺跡に立ったのは、午後二時過ぎであった。
 鮮やかな芝生の緑の中に、歴史の堆積されたレンガ造りの遺跡が続いていた。回廊が延び、階段があり、水をたたえた井戸がある。学僧が居住し、学んだ僧房が並ぶ。
 紀元五世紀、グプタ朝の時代にクマーラグプタ一世によって僧院として創建され、次々に増築拡大されていったという。そして、ハルシャ朝、パーラ朝と、十二世紀末まで七百年の長きにわたって繁栄を続け、仏教研学の大学となってきたのだ。
 案内者の話では、ナーランダーの「ナーラン」は知識の象徴である「蓮」を、「ダー」は「授ける」を意味するという。
 ここには、インドのみならず、アジアの各地から学僧が訪れ、最盛時には一万人の学僧と千人もの教授がいて、仏法の研鑽が行われていた。計算上では教授一人に対して学僧は十人となり、小人数での授業が行われていたことが推察できる。
 師弟間の対話を通して、一人ひとりと魂の触発を図る――そこにこそ、人間教育の原点がある。また、それによって、仏法の法理は世界に広がっていったのだ。 

◆〈寸鉄〉 2016年11月7日
 

 
未来部が「E―1GP」。
 挑んだ友に喝采。
労苦の
 汗は世界に羽ばたく因と
      ◇
 
東京・大田「正義の日」。
 正義とは勝つこと!師弟
 源流の天地に燃える闘魂
      ◇
 
青年は国の柱だ。柱が腐
 っては国は保たぬ
―戸田
 先生。後継よこの自覚で
      ◇
 「誠実こそ、芸術の名に値
 する」
彫刻家。今日も爽や
 かな振舞を。名優の如く
      ◇
 竜巻注意報の精度が向上
 と。情報網は日々進歩。
 共助の絆の強化も忘れず

【聖教ニュース・特集記事】

◆ 未来部E―1グランプリ(英会話コンテスト)決勝大会 
 池田先生がメッセージ「世界に幸福と平和の虹を」


決勝大会で演じる沖縄のメンバー。「真剣な演技と、体験に裏付けされた内容に感動しました」等の声が寄せられた(東京・八王子市内で)

 第2回「未来部E―1グランプリ」の決勝大会が6日、東京・八王子市の創価大学ディスカバリーホールで開催された
 これには、池田大作先生がメッセージを贈り、大会名にちなんだ三つの「E」として、「Explore(探求する)」「Endeavor(努力する)」「Encourage(励ます)」の重要性を強調。「月月・日日につより給へ」(御書1190ページ)の御文を英語で拝し、若き世界市民たちに「語学も知性も体力も磨きに磨き、幸福と平和の虹を世界に懸けゆこう!」と呼び掛けた。
 同グランプリは4人一組で英会話の寸劇を披露するコンテスト。今年は、中・高等部員に加えて少年少女部員も対象となり、応募数が昨年の約3800から約6000と大きく増加した。
 演技指導や翻訳作業、小道具作りなど、壮年・婦人部、男女青年部をはじめ、国際本部や教育本部の友が協力。地域一体となって、未来部メンバーの取り組みを支援した。
 劇の課題文は、悩みを抱えるユウキに向けて、母とやかんの精、そして、やかんの精の友達(偉人など、各チームが設定)が励ましを送るというもの。
 昨年と比べ、自由に作り上げる英文の箇所が増え、より独自性が出るようになった。
 決勝大会には全国の代表10チームが出場。
 厳正な審査の結果、グランプリに「Okinawan Braves」(沖縄・那覇王者県)、第2位に「Four Shining Stars」(三重宝城県)、第3位には「Rain-Vow~誓いの虹~」(神奈川・都筑区)が選ばれた。
 グランプリに輝いた「Okinawan Braves」は、羽地陽大君(小学6年)、幸地かれんさん(同1年)、羽地雄大君(同4年)、幸地俊介君(同)と全員が少年少女部員。
 内容は、いじめを乗り越えたメンバーの体験から着想し、米公民権運動の母ローザ・パークス氏を「友達」に設定。メンバー自身が同氏の正義の行動と精神を学び深め、演技を通して「勇気の心で挑戦しよう!」と訴える劇となった。
 受賞決定後、メンバーは口々に、「1位になれてうれしい!」「皆で唱題を頑張り、チームの絆が強くなりました。練習の成果を発揮できました」「沖縄の皆さんの応援を感じました」と語った。
 大会では、審査委員長の石黒未来本部長があいさつし、長谷川理事長が、挑戦の日々を歩む未来部員と、“創価の宝”の育成に携わる担当者らの奮闘をたたえた。

◆埼玉でSGI交流交歓会 2016年11月7日
33会場に友情と団結の輪

正林一平さん、渋井博さん、本間昭子さん、稗島寿太郎さんによる歓迎演奏が始まると、アフリカの友が川越の同志とダンスを(川越文化会館で)                                                                                                                                                                       正林一平さん、渋井博さん、本間昭子さん、稗島寿太郎さんによる歓迎演奏が始まると、アフリカの友が川越の同志とダンスを(川越文化会館で)

 SGI(創価学会インタナショナル)秋季研修会で来日中のメンバーが6日、埼玉県内の33会場で開かれた交流交歓会に出席した。
 川越文化会館には、ガーナ、ケニア、ザンビア、ウガンダの4カ国の友を盛大に迎えようと、会場いっぱいに川越王者圏、川越広宣圏の同志が集った。
 各国の旗が振られ、万雷の拍手が包む。真心の歓迎に、アフリカの友は突如、感謝の心を歌とダンスで表現。
 〽師子王のごとく叫ぼう! 師子王のごとく!――アフリカを希望の大陸にと、妙法流布に駆けてきた一人一人の歓喜の歌声と躍動の足踏みに、“広布の使命を共に果たそう!”と、全参加者の心が一つになった。
 集いでは、川越広宣圏の村上茂圏長のあいさつに続き、新井綾子さんが病魔を乗り越えた信仰体験を発表。岩本第2埼玉総県長が励ました。
 アフリカの友は語っていた。「川越の同志から学んだ『団結』の精神を、わが国の友に伝えたい」(ガーナのエニョ=コク・マトレヴィさん)、「師弟有縁の地で戦う友と、心一つに世界広布を進めます」(ザンビアのシンシア・ボワさん)。
 一方、中南米のパナマ、ドミニカ共和国、コスタリカのメンバーは大宮文化会館へ。大宮常勝区の友、埼玉少年少女合唱団と心温まる交流を深めた。
 同合唱団は少年部歌「Be Brave! 獅子の心で」など4曲を披露。交歓会に臨むにあたり、リーダーの武山直子さん(小学6年)は「池田先生と同じ心で歓迎したい」と決意を。師弟の心あふれる清純な歌声が会場に響く。国も年齢も言葉も超えた感動が広がり、合唱が終わると、SGIメンバーも惜しみない拍手で応えた。
 桑原菜都子区女子部長の後、竹路彰区男子部長、パナマのパウル・ボカネグラさんが体験を発表した。ボカネグラさんは1999年に来日し、「埼玉青年部文化大総会」に出席。その際に固めた広布の誓いを胸に、経済苦や家庭不和、失業などを乗り越えてきた軌跡を述べた。
 跡部公人区長が遠来の友を心から歓迎した。

◆【世界写真紀行 】 第3回 アメリカ「ゴールデン・ゲート・ブリッジ」
 サンフランシスコの金門橋  団結で築け勝利の橋
 
青空に映えるゴールデン・ゲート・ブリッジ。強い潮の流れ、強風、濃霧などの悪条件を乗り越え、4年で完成した                                                                          
              青空に映えるゴールデン・ゲート・ブリッジ。強い潮の流れ、強風、濃霧などの悪条件を乗り越え、4年で完成した

◆世界の体験プラザ アメリカSGI 黄郁文さん
 ノーベル賞教授のもとで「認知症」を研究

2016年11月 6日 (日)

2016年11月6日(日)の聖教

2016年11月6日(日)の聖教

◆わが友に贈る


 
師匠を求め抜く
 真っすぐな心

 不動の自己を築く。
 真摯に自身を見つめ
 限界の壁を打ち破ろう!

◆名字の言
 

   「○○について調べてくること」。小学校等でよく出される課題だ。ただ最近は、同じようなまとめ方をする児童が増えているという。教師がやり方を聞くと、それぞれがインターネットの検索結果をそのまま使っていたそうだ▼児童を注意すると、「ネットには何でも載っているし正しい。なぜ、わざわざ他の手段を使って調べなければならないのか」と逆に聞き返されたという(「CNET Japan」)▼手軽さのあまり、私たちはネットで検索した情報を安易に利用しがち。子どもがまねするのは無理もない。だが情報を鵜吞みにすれば振り回されることもあると教えたい。慶応義塾大学特別招聘教授の下村健一さんは本紙で、情報を適切に使いこなすには、「想像力のスイッチを入れること」だと語っていた▼例えば、初めて目にする情報にも結論を急がない。一方的な見方で決め付けない。発信する際も、相手を傷つけていないか、分かりやすい文面か、などと考えを巡らすことであると▼言い換えれば、情報の向こうに「人の顔」を思い浮かべられるかどうか。メールやLINEなど文字で意思疎通する機会が増えた今、その重要性はなおさらだ。子どもたちの言葉への感性を磨くには、心を分かち合う人間交流が大切になってくる。(朋)

◆社説  9日から火災予防運動  油断排した万全の備えで地域守れ


 各地の山々から初冠雪の便りが届き、北国では平野部でも雪が積もった地域もある。これから本格的な寒さが到来し、暖房器具を使う機会が増えることだろう。空気が乾燥してくるこの季節、特に火の元には要注意だ。
 気になるのが、電気製品の発火に関するニュースだ。都内で電動アシスト自転車のバッテリーを充電器に載せていた際、焼損する火災が発生。9月、消費者庁は、バッテリーのリコール(無償交換)を公表した。また、国土交通省は先月、サムスン電子社製のスマートフォン「ギャラクシーノート7」の発火事故が相次いだとして、航空機への持ち込みを禁止にした。一方、消費者安全調査委員会は先月末、住宅用太陽光発電システムを巡る火災などの原因究明と再発防止に向けた調査に乗り出すと発表した。
 今月9日から秋の全国火災予防運動が実施される。科学技術の発達などで住宅や生活機器も変化する中、思わぬ原因から火事が発生する危険性が身の回りに潜んでいるとの認識に立ち、具体的に対策を進めたい。
 火災予防運動では四つの対策を掲げている。①逃げ遅れを防ぐために、住宅用火災警報器を設置する②寝具、衣類及びカーテンからの火災を防ぐために、防炎品を使用する③火災を小さいうちに消すために、住宅用消火器等を設置する④お年寄りや身体の不自由な人を守るために、隣近所の協力体制をつくる。
 平成27年版の消防白書によると、住宅用火災警報器の普及率は81%に。普及とともに住宅火災の死者はおおむね減少傾向にある。また、犠牲者を出した住宅火災での着火物(発火源から最初に着火した物)を見ると、寝具類が最も多く、次いで衣類となっている。防炎品を選ぶことはとても有効だ。さらに、延焼を防ぐための初期消火には、消火器が不可欠となる。
 平成26年の火災による死者数を年齢別に見ると、65歳以上の高齢者が68・5%を占め、特に81歳以上が31・5%と多い。互いに助け合えるよう、日頃から声を掛けていきたい。同年の出火件数では、1日平均で120件の火災が発生したことになる。人ごとと思ってはいけない。
 
 仏法は道理である。“信心しているから大丈夫だろう”との油断があれば、その心に魔が付け入る隙をつくってしまう。自分や家族を守り、さらに近隣、地域を支え助けるため、「信心しているからこそ、誰よりも対策は万全」と言えるよう、わが家の備えを確認しよう。

◆きょうの発心   平和原点の地から正義を拡大!2016年11月6日

御文
 知恩をもて最とし報恩をもて前とす世に四恩あり之を知るを人倫となづけ知らざるを畜生とす(聖愚問答抄、491ページ・編285ページ)
通解 (聖人は)恩を知ることを最高とし、恩を報ずることを第一としてきた。世の中には四つの恩がある。これを知る者を人倫(人の道に適った人間)と名づけ、知らない者を畜生という。

 恩に報いる生き方にこそ、偉大な人間としての完成があると仰せです。幼い頃、両親は多忙でも、家族で勤行し、未来部の会合に送迎してくれるなど、信心の大切さを教えてくれました。
 高等部の人材グループの会合で、池田先生との出会いが。“甘えを排して、鍛えの青春を”との指導に、生涯不退を誓いました。
 その後、働きながら創価大学通信教育部へ。素晴らしき学友にも恵まれ、先生の励ましを胸に、2つの学部を卒業しました。
 区婦人部長を務めていた10年前、主人が頸髄損傷に。体の麻痺が危ぶまれましたが、夫婦で必死に祈り、主人は無事に回復。職場復帰もでき、現在、本部長として元気に活動しています。
 その後、義父母の介護など、さまざまなことがありましたが、常に師と心を合わせて挑戦し、全てを乗り越えることができました。
 今夏、待望の三ツ沢平和記念会館が完成。“平和の心”の原点である、「原水爆禁止宣言」発表から60周年の明年へ、師弟共戦で正義の陣列を拡大してまいります。
神奈川総区婦人部長 臼井 典子

◆〈寸鉄〉 2016年11月6日

 
創立記念の幹部会。永遠
 に栄える学会の構築へ。

 世界の同志と決意の船出
      ◇
 
四国の日。新時代の暁鐘
 を我らの手で。「師の滸集
 いし」友が拡大戦に先陣
      ◇
 
他人の好意に触れる時に
 人間は生気潑剌と
―文豪
 地域の中で励ましの光を
      ◇
 
職場で最も嫌われる行為
 ―咳でもマスクせずと。
 迷惑と不信感広げる愚行
      ◇
 
児童虐待防止推進月間。
 「家族の孤立」を防ぐ対策
 が鍵。近隣の声掛け皆で

【聖教ニュース・特集記事】

◆世界広布新時代第21回本部幹部会から 2016年11月6日
   人類の大いなる境涯革命の道を
   池田大作先生がメッセージ 原田会長、永石婦人部長が60カ国・地域の同志と出席

未来を創るスクラムここに!――60カ国・地域の友と肩を組み、学会歌「誓いの青年よ」を高らかに。あらゆる差異を超え、「地球家族」の絆は、さらに強く(5日、巣鴨の東京戸田記念講堂で)
未来を創るスクラムここに!――60カ国・地域の友と肩を組み、学会歌「誓いの青年よ」を高らかに。あらゆる差異を超え、「地球家族」の絆は、さらに強く(5日、巣鴨の東京戸田記念講堂で)

    11・18「創価学会創立記念日」を慶祝する「世界広布新時代第21回本部幹部会」が5日午後、「SGI(創価学会インタナショナル)総会」の意栄光の義を込め、巣鴨の東京戸田記念講堂で晴れやかに開催された。
これには、原田会長、長谷川理事長、永石婦人部長をはじめ各部の代表が、60カ国・地域270人の友と出席。池田大作先生はメッセージ(3面)を贈り、「希望の対話を広げながら、人類の大いなる境涯革命の道を、仲良く愉快に、はつらつと勝ち開いていこう」と呼び掛けた。(関連記事2・3面。全国中継は10日から13日〈中継の会館と時間は各県・区で決定〉)
 「ハロー!」「ナマステ!」「ブエナス・タルデス!」
 首都圏未来部の代表が、東京戸田記念講堂に到着した海外の友を各国の言葉で元気いっぱいに迎える。ハイタッチで応えるメンバーにも、笑顔が弾けた。
 創価の連帯は今や192カ国・地域に。国も文化も違えど、皆が同じ理想を持つ同志ゆえ、心が通う。勇気が湧く。希望が広がる。
 池田先生は本部幹部会に寄せたメッセージの中で、第2代会長・戸田城聖先生との語らいを述懐した。「大作の人生の総仕上げの頃には、『あそこにも学会員がいる、ここにも学会員がいる』という広宣流布の具体的な様相が顕著に現れるだろう」――と。

◆世界広布新時代第21回本部幹部会への池田先生のメッセージ 2016年11月6日
  強盛な祈り、智慧、確信で希望の対話を拡大
  青年に正義の旗を託す
 
平和と幸福の連帯を世界へ――第17回SGI総会で、各国から集った友をたたえつつ、スピーチする池田先生(1993年10月、東京・千駄ケ谷の創価国際友好会館で)                                                
平和と幸福の連帯を世界へ――第17回SGI総会で、各国から集った友をたたえつつ、スピーチする池田先生(1993年10月、東京・千駄ケ谷の創価国際友好会館で)

 一、きょうも、創立の父・牧口先生と戸田先生の肖像が、創価の「地球民族」の集いを見守っておられます。両先生の「すごいね!」「うれしいな!」との声が、私には聞こえてくるようです。
 日本全国、そして全世界の広宣流布のリーダーの皆さん方、創立記念の最高に晴れやかな凱歌の本部幹部会、そしてSGI総会、誠におめでとうございます!(大拍手)
 70年前の11月――。獄中で軍国主義と戦い抜き、殉教なされた牧口先生の三回忌法要が厳粛に執り行われました。
 
 この折、戸田先生は、「あなた(牧口先生)の慈悲の広大無辺は、私を牢獄まで連れていってくださいました」と、追悼の辞で述べられました。
 そして、師匠と共に、大難を恐れず戦い抜いた、その功徳で、「地涌の菩薩」としての使命を自覚することができたと感謝され、「なんたる幸せでございましょうか」と涙されたのであります。
 これが、創価の師弟の崇高にして不滅なる原点であります。
 御聖訓には「
日蓮と同意ならば地涌の菩薩たらんか」(御書1360ページ)と仰せであります。戸田先生は、牧口先生から「不惜身命」「死身弘法」の信心を受け継ぎ、戦後の荒野に一人立って、まさしく「日蓮大聖人と同意」の地涌の菩薩を、大地から「二人・三人・百人と」呼び出していかれたのであります。 
 なかんずく戸田先生は、「旗持つ若人 何処にか」と青年を待ちわびておられました。その師匠の一念に呼応して、19歳の私は「嵐に動かぬ大樹求めて」、先生の弟子となったわけであります。
 
創価の「青年拡大」の源流が、ここにあります。

人材育成の母体に

 一、戸田先生に、私がお仕えして10年――。
 愛する関西の同志と「“まさか”が実現」の民衆勝利を打ち立てた直後に、先生と私は語り合いました。
 ――広宣流布とは、人類の生命の土壌を深く耕し、豊かなる、実りある土壌に変えていくことである。さらに、そこから、人々の「幸福」と「平和」と「人道」に寄与する人材を、あらゆる分野に輩出することである。
 ゆえに創価学会は広く社会を潤し、人間触発の大地となって、人類の未来を開いていくのだ。人材を育て上げる壮大な教育的母体になるのだ――と。
 そして戸田先生は、大作の人生の総仕上げの頃には、「あそこにも学会員がいる、ここにも学会員がいる」という広宣流布の具体的な様相が顕著に現れるだろう、とも予見してくださいました。
 「
末法にして妙法蓮華経の五字を弘めん者は男女はきらふべからず、皆地涌の菩薩の出現に非ずんば唱へがたき題目なり」(同1360ページ)
 この御金言のままに、まぎれもなく今、目の覚めるような「地涌の世界市民」が、大宇宙の軌道を回転しゆく青き地球に澎湃と涌現して自行化他の題目を途切れることなく轟かせる時代が到来したのであります
 その陰には、自分自身が花を咲かせるのではなくして、妙法という平和の種をまくことに、学会と共に人生をささげてくれた、不二の父母たちの「忍難弘通」の大闘争があったことを、私は永劫に忘れません

現実社会で勝利を

 一、法華経の会座において、地涌の菩薩の出現は、あまりにも荘厳であり、あまりにも無量無辺である故に、皆が驚嘆し、その師弟の因縁について、問いを起こします。すなわち「動執生疑」(執着を動じ疑いを生ず)です。
 これに応えて説かれるのが、法華経の寿量品であり、ここで仏の永遠なる生命が示され、久遠元初の妙法が明かされました。
 地涌の人材の素晴らしい姿こそが、皆の心を揺り動かし、最極の生命尊厳の法理に目を開かせていくのです。現証に勝るものはありません。
 御聖訓には、「
現在に眼前の証拠あらんずる人・此の経を説かん時は信ずる人もありやせん」(同1045ページ)と仰せであります。
 広宣流布大誓堂の完成5周年への2年間、そして創立100周年へ、私たちは一人一人が、まだまだ秘められた地涌の菩薩の勇気を、智慧を、底力を思う存分に発揮して、「この世で果たさん使命」を成就してまいりたい。  
 地涌の菩薩は「如蓮華在水(蓮華の水に在るが如し)」と言われる通り、泥沼のような現実社会で、自他共に生命の大歓喜の舞を舞いゆくのです。
 我らは地涌のリーダーとして、無数の眷属・同志を伴い、娑婆世界に躍り出ました。だからこそ、強盛な祈りと確信の対話があれば、宿縁の眷属をいやまして呼び起こせないわけがない。「青年拡大」とは、汝自身の若々しき「境涯の蘇生」であり、「拡大」である。そして、未来にわたる限りなき「地涌の友の拡大」に他ならないのであります。
 一、さあ、共々に、「わが人生の人間革命の勝利を見よ」「我ら創価の人材の連帯を見よ」「広布に生きる地涌の生命は、かくも偉大なり」と胸を張って、一人また一人、希望の対話を広げながら、人類の大いなる境涯革命の道を、仲良く愉快に、はつらつと勝ち開いていこうではありませんか!
 終わりに、「
法妙なるが故に人貴し・人貴きが故に所尊し」(同1578ページ)との御金言を、わが誉れの同志に贈り、貴き皆さん方のいよいよの健康長寿、そして、それぞれの尊きご家庭、地域、国土の無事安穏、和楽繁栄を、心よりお祈り申し上げ、私のメッセージといたします。

 創価の師弟、万歳! 
 正義の旗を託しゆく後継の青年、万歳!
 異体同心のSGI家族、万歳!(大拍手)

◆〈信仰体験 しあわせ家族〉 韓国人母と3姉妹そして父
ママは信心の“金”太郎飴  何があっても、題目だよ!

 【千葉県八千代市】韓国・ソウル市で生まれ育った金美羅さん(58)=萱田支部、婦人部副本部長=は在日韓国人の夫と結婚後、22歳で来日した。日本語が全く話せないなか、地域に溶け込み、PTAや子ども会の会長などを務め、、三人の娘も見事、後継の人材に育て上げた。そんな母へ、娘たちが思いを伝えた。
 

2016年11月 5日 (土)

2016年11月5日(土)の聖教

2016年11月5日(土)

◆わが友に贈る


  強盛な祈りと
 不屈の努力ありて
 諸天は厳然と動く。
 
「必ず実証を示す」と
 強き一念で進め!

◆名字の言


  各地で木枯らしが吹き、北日本では雪の季節が到来した。この時期、無冠の友が配達に動き始める時刻は、まだ夜の明け切らないことも多い。尊い献身に感謝するとともに、無事故と健康を祈らずにはいられない▼かつて取材した北海道・宗谷の無冠の友は語っていた。「除雪車は大きな道しか雪をかかないから、配達の朝は車が動けるように雪かきから始めます。大変ですが、私の一歩で『希望』をつかむ人がいるかもしれない。そう思うとシャベルを握る手にも力がこもります」と▼雨の日もあれば風の日もある。前日には天気予報を確認し、配達の準備に思いを巡らす。朝の静けさの中、一軒また一軒、新聞を届ける。黙々と、心を込めて。その正確な歩みは天体の運行をも思わせる。無冠の友の皆さまは地域の希望の太陽だ▼池田先生は「無冠」の意義について述べた。「『無冠』の王とは、まさしく権力や財宝や名声といった虚栄の『冠』を悠然と見下ろして、最高無上にして永遠に色あせぬ、正義と人格と福徳の『冠』が輝きわたる生命の王者のことなのであります▼これから各地で「支部ヒヤリハット配達員会」が開かれる。配達時の注意点を確認するとともに、「生命の王者」たる無上の使命をたたえ合いたい。(由)

◆小説「新・人間革命」 源流  五十五

 


 日蓮大聖人は、「観心本尊抄」において、地涌の菩薩は、「末法の初に出で給わざる可きか」(御書二五四ページ)と明言され、その出現の具体的な様相について、「当に知るべし此の四菩薩折伏を現ずる時は賢王と成って愚王を誡責し」(同)と述べられている。
 地涌の菩薩が末法において「折伏」を行ずる時には、「賢王」すなわち在家の賢明なる指導者となって、荒れ狂う激動の社会に出現するのだ。
 「愚王を誡責」するとは、社会に君臨し、民衆を不幸にしている権威、権力の誤りを正していくことである。主権在民の今日では、各界の指導者をはじめ、全民衆の胸中に正法を打ち立て、仏法の生命尊厳の哲理、慈悲の精神を根底にした社会の改革、建設に取り組むことを意味していよう。
 つまり、立正安国の実現である。弘教という広宣流布の活動は、立正安国をもって完結する。個人の内面の変革に始まり、現実の苦悩から人びとを解放し、幸福社会を築き上げていくことに折伏の目的もある。
 しかし、それは困難極まりない労作業といえよう。山本伸一は、末法の仏法流布を実現しゆく創価学会の重大な使命を、深く、強く、自覚していた。
 初代会長・牧口常三郎は、軍部政府が国家神道を精神の支柱にして戦争を遂行していくなかで、その誤りを破折し、神札を祭ることを敢然と拒否して逮捕された。取り調べの場にあっても、日蓮仏法の正義を語り説いた。まさに「愚王を誡責」して獄死し、殉教の生涯を閉じたのである。
 また、共に軍部政府と戦い、獄中闘争を展開した第二代会長・戸田城聖は、会員七十五万世帯の大折伏を敢行し、広宣流布の基盤をつくり、民衆による社会変革の運動を進め、立正安国への第一歩を踏み出したのである。
 戸田は、学会を「創価学会仏」と表現した。そこには、濁世末法に出現し、現実の社会にあって、広宣流布即立正安国の戦いを勝ち開いていく学会の尊き大使命が示されている。 

◆〈寸鉄〉 2016年11月5日

 
「男子部の日」55周年。後
 継の若獅子よ一人立て!
 師に応え勝利の金字塔を
      ◇
 
人の能力は未だに限界が
 知られていない
―哲人。
 大胆に新時代を勝ち開け
      ◇
 
訓練を受けた人、苦労し
 た人を信用せよ
―恩師。
 今の労苦こそ生涯の財産
      ◇
 
大学祭の秋。学生部有志
 が核廃絶・難民問題等の
 訴え。平和の潮流を更に
      ◇
 
還付金詐欺が増加傾向。
 高齢者が標的と。家族・地
 域で声掛け合い断固撲滅

【聖教ニュース・特集記事】

◆会則を改正 総務会で議決 宗教的独自性一段と明らかに 
 「三代会長」の敬称を「先生」と明記
 我らは仏意仏勅の教団 大法弘通の「創価学会仏」

 世界広宣流布の誓願へ、「永遠の師匠」と共に、異体同心で前進――第72回総務会(山本武議長)が4日午後3時から、東京・新宿区の創価文化センター内の正義会館で開かれた。席上、原田会長から「創価学会会則」の改正について提案があり、全員の賛同で可決した。
 まず今回の改正では、前文に、世界広宣流布を実現しゆく「仏意仏勅」の正統な教団は創価学会しかないことから、未来の経典に「創価学会仏」と記されるとの第2代会長・戸田城聖先生のご指導を加えた。
 「創価学会仏」の意義について、戸田先生は次のようにご指導された。
 “大聖人に直結した広宣流布遂行の和合僧団である創価学会は、それ自体、仏そのものであり、未来の経典には『創価学会仏』の名が記されるであろう”
 それを踏まえ、第3代会長の池田大作先生は、今夏の全国最高協議会に「御本仏の広大なる慈悲を体し、荒れ狂う娑婆世界で大法を弘通しているのは、学会しかない。戸田先生が『創価学会仏』と言い切られたゆえんである」とのメッセージを贈り、創価学会それ自体が「仏の存在」であることを示した。
 このご指導は、学会という和合僧団の出現の意義、宗教的独自性を明確に宣言したものであり、会として未来にわたって踏まえるべき重要な内容であることから、その趣旨を会則に加えたものである。
 併せて、「三代会長」を「広宣流布の永遠の師匠」であるとした第1章第3条に、第2項として「『三代会長』の敬称は、『先生』とする」と、新たに明記された。
 これに先立ち総務会では、参議会の答申を受けた2017年「世界広布新時代 青年拡大の年」の活動方針が可決された(5面に掲載)。
 さらに、代表役員の長谷川理事長から平成27年度の会計報告があり、承認された。
 監事の選任についても審議・承認した。

◆原田会長を中心に全国総県長会議 山形・新潟に新リーダー


 全国総県長会議が4日午後4時から、東京・信濃町の広宣会館(学会本部別館内)で意気軒高に行われた。
 席上、本部人事委員会で検討・決定された新任人事が発表された(本部人事を別掲)。
 中川四国婦人部長が、先月開かれた方面総会を目指し、四国4県の全同志一体で成し遂げた日本一の聖教拡大の喜びを報告。金澤主任副会長が明年の活動について述べた。
 続いて原田会長から「創価学会会則」の改正が発表され、その趣旨と意義について説明があった。その上で原田会長は、学会創立100周年まで13年となる明年へ、学会の永遠性の確立にとって極めて大事な時を迎えていると強調。池田先生の行動を範としてリーダー自らが人材の種をまき、次代を担う青年部の激励と育成に全力を注ぎたいと述べた。さらに会長は、師弟直結の信行学の実践で、本年の総仕上げを飾り、創価勝利の扉を開こうと力強く呼び掛けた(2面に要旨)。

◆総県長会議での原田会長の指導 要旨

 
永遠の師匠(牧口先生・戸田先生・池田先生)を仰ぎ世界広布へ 青年の拡大を青年の心で

 一、はじめに、第72回総務会におきまして、創価学会会則の改正が議決されましたので、お伝えします。今回、会則の前文で「創価学会仏」ということに言及し、創価学会の宗教的独自性を、さらに明確にいたしました。
 具体的な文言としては、「創価学会は、大聖人の御遺命である世界広宣流布を唯一実現しゆく仏意仏勅の正統な教団である」とした上で、以下のように追加いたしました。
 「日蓮大聖人の曠大なる慈悲を体し、末法の娑婆世界において大法を弘通しているのは創価学会しかない。ゆえに戸田先生は、未来の経典に『創価学会仏』と記されるであろうと断言されたのである
 一、本年7月26日の全国最高協議会へのメッセージのなかで、池田先生は「御本仏の広大なる慈悲を体し、荒れ狂う娑婆世界で大法を弘通しているのは、学会しかない。戸田先生が『創価学会仏』と言い切られたゆえんである」とご指導してくださいました。
 大変に大事なご指導であり、創価学会の宗教的独自性を明確に宣言するものです。このご指導は、かつて戸田先生が“大聖人に直結した広宣流布遂行の和合僧団である創価学会は、それ自体、仏そのものであり、未来の経典には『創価学会仏』の名が記されるであろう”と断言されたご指導を踏まえられたものであります。
 池田先生は、さらに、そのメッセージのなかで、“広宣流布を推進しゆく創価学会が仏の存在であり、創価学会なくして広宣流布はなく、学会を守ることが広宣流布を永遠ならしめることである”ともご指導くださいました。
 これは、会則の全体趣旨にも通じるものであり、会として未来にわたって踏まえるべき重要なものであることから、今回、「創価学会仏」というご指導を会則に加えた次第です。
 一、思えば2013年には、三代会長の魂をとどめる根源の地の信濃町に、池田先生の発願・命名により、世界広布の中心道場である「広宣流布大誓堂」が建立されました。ここには、戸田先生が発願され、戸田先生と池田先生が世界広布を祈念してこられた「大法弘通慈折広宣流布大願成就」の創価学会常住の御本尊が安置され、同年11月5日、池田先生は落慶入仏式を執り行い、末法万年にわたる世界広宣流布の大願を祈念してくださいました。
 以来、大誓堂には国内はもとより全世界から会員が喜々として集い、師弟誓願の祈りをささげ、そして決意新たに世界広布の最前線へと飛び立っていく。世界宗教の中心道場としての姿が厳然とここにあります。
 また翌14年には、池田先生のご指導を頂きながら、大聖人の本来の教義に即したものとして、会則の教義条項を改正しました。そして、世界宗教として飛翔する万全の体制を整えさせていただきました。
 続いて15年には会則前文を全面的に改正し、世界に広がる創価学会の規範として、大聖人直結の「三代会長」の事跡を通し、「師弟不二」の精神と「死身弘法」の実践こそが学会精神であること。それを貫かれた「三代会長」を「広宣流布の永遠の師匠」と仰ぐことが、創価学会の不変の規範であると鮮明にいたしました。
 そして16年の本年に、「創価学会仏」というご指導を加え、より一段と創価学会の宗教的独自性を明確にしたのであります。
 一、さらに「三代会長」を「広宣流布の永遠の師匠」と仰ぐと定めたことに伴い、今回、会則にも「三代会長」の敬称を「先生」とすることを明記しました。今後、聖教新聞等の表記につきましても、原則、「牧口先生」「戸田先生」「池田先生」の敬称を使用していくことになります。
 栄光の創価学会創立記念日を迎えるに当たり、私たちは「創価学会仏」の一員であることを最高の誇りとし、どこまでも永遠の師匠である三代会長、なかんずく池田先生直結で世界広布にまい進しゆく誓願を新たにし、大前進していきたい。
 一、各方面・県にあっては、折伏・弘教、聖教拡大を勢いよく推し進めていただき、本当にありがとうございます。併せて、任用試験の申し込みについても力を入れていただき、本当にありがとうございます。全国的には、昨年を上回る申し込み数となり、なかでも会友の申し込みは昨年を倍する数になりました。
 任用試験に挑戦するなかで、一人一人が信心を、学会理解を深めていけるよう、試験当日まで最大の激励をお願いいたします。
 一、明年は「世界広布新時代 青年拡大の年」のテーマのもと、諸活動を進めていきます。
 池田先生が、どれほど青年を慈しみ、青年のなかに飛び込んで、激励と育成に当たってこられたか。その「人材の種」は今、世界各国のリーダーとして花開いています。そして次は、先生の戦いを模範とし、報恩の思いで、自らが「人材の種」をまいていく――それこそが、世界広布新時代であります。
 私たちの大目標である創立100周年まで、明年でいよいよ13年。学会の永遠性の確立に向け、極めて大事な時を迎えています。
 「青年を育てたところが栄える。後輩を伸ばした組織が発展する」との指針のままに、次代を担う青年部の育成に全力を挙げていきたい。そのためにも、先輩である壮年・婦人が、若い世代に「信心の模範」を示すことが大切です。壮年・婦人、なかんずく、そのリーダーに「青年の心」が燃えているのか。青年の心とは闘争心であり、正義の心であり、すなわち折伏精神です。明年は各部一体・異体同心の団結で、折伏の大波を起こしていきたいと思います。
 一、次に活動方針のなかの第3項目「親戚との交流推進」について若干、付け加えさせていただきます。
 一人一人が各地の親戚を味方にすることは、非常に重要です。そこで、これまで進めてきた「地域友好」や「職場での友好」に加えて、今後は「親戚との交流」についても力を入れていきたい。具体的には、友好期間などを活用して、交流を深める。また、冠婚葬祭などを大切にすることです。

 かつて池田先生は、大聖人と共に弘教に立ち上がった日興上人が、自身が生まれ育った地域にたびたび足を運び、対話を推進された事実を通して教えてくださいました。
 「日興上人は御自身の人脈を存分に活用しながら、一人また一人と対話を交わし、仏縁を結んでいかれた。日興上人の親戚は、多くが入信している」「そして、日興上人が妙法に帰依させた人々が、さらに自身の縁者を折伏した。人脈は、次から次へと広がり、拡大が進んでいったのである」と。
 まさに自分自身の「親戚」「人脈」一人一人と対話し、交流を結ぶところから、一家一族の幸福への道が広がり、新たな広布の裾野が広がります。
 一、明年の活動方針には、各項目に、今年、聖教新聞に連載された小説『新・人間革命』第29巻からの抜粋を記載しています。そして現在の「源流」の章が終了すると、いよいよ連載は第30巻を迎えることになります。
 先生が、どれほどの思いで日々の連載をつづってくださっているか。第1巻の「はじめに」には、「『新・人間革命』の執筆をわが生涯の仕事と定め、後世のために、金剛なる師弟の道の『真実』を、そして、日蓮大聖人の仰せのままに『世界広宣流布』の理想に突き進む尊き仏子が織りなす栄光の大絵巻を、力の限り書きつづってゆく決意である」とあります。
 私たちは、学会の永遠性を確立する今だからこそ、小説『新・人間革命』から、真実の師弟の道を学び、命に刻んでいきたい。
 一、いよいよ今月には広布部員会が行われ、財務の振込期間となります。広布部員の皆さま全員に功徳の花が咲き薫り、無事故で終了するよう、真剣に祈り、丁寧に推進していきたいと思います。
 すでに、ある高齢者のお宅には、財務の申込期間中に電話があり、「申し込みの書類を出すのにお金がかかるので、今から集金に行きます」とでたらめを話してきた詐欺未遂の事案がありました。世間一般でも、振り込め詐欺の手口は、ますます巧妙化しています。絶対に巻き込まれることのないよう、注意喚起していきたい。
 また、学会の会員間における金銭貸借は厳禁です。借りるほうが悪いのはもとより、貸すほうもよくない。金銭的に困っている人がいても、本人が信心根本に自力で立ち上がれるよう励ましていくのが、学会指導であります。
 大切な組織を守り、発展させていくために、魔に食い破られることがないよう、確認したい。
 一、先生は、今月号の「大白蓮華」の「世界を照らす太陽の仏法」で、「師弟の大誓願に貫かれた、我ら創価の『信・行・学』の行進に、行き詰まりなど絶対にありません」「『信・行・学』の黄金律で、永遠に勝ち栄えゆく創価の扉を、さらに力強く開け放とうではないか!」と呼び掛けてくださいました。
 本年の総仕上げを、師弟の信行学の実践で勝ち飾り、明「青年拡大の年」へ、そして2018年の「11・18」へ、創価の勝利の扉を、力強く開いていこうではありませんか!


◆  〈希望航路-池田大作先生と進む人生旅-〉 ペルー④=完 2016年11月5日

 
「わが愛するペルーの繁栄と安穏と栄光を心から祈りたい」――熱演をたたえる池田大作先生。終了後には、シマ理事長(手前、当時)に「きょうの文化祭は満点だった」と語った(1984年3月、リマのアマウタ劇場で)               
「わが愛するペルーの繁栄と安穏と栄光を心から祈りたい」――熱演をたたえる池田大作先生。終了後には、シマ理事長(手前、当時)に「きょうの文化祭は満点だった」と語った(1984年3月、リマのアマウタ劇場で)

 小雨が上がった首都リマの空に、美しい虹が弧を描いた。
 間もなく「第1回ペルー世界平和青年文化祭」の開会である。

◆2017年(平成29年)の活動 テーマ「世界広布新時代 青年拡大の年」 2016年11月5日


 日蓮大聖人の仏法は、いかなる差異も超え、憎悪と暴力の連鎖を、慈愛と対話の連帯へと転じゆく「皆成仏道」の世界宗教である。この、人類が渇望してやまぬ一閻浮提広宣流布は今、世界に躍り出た地涌の若人によって、一人の人間革命から、家庭や地域のみならず一国の宿命をも、その社会貢献の奮闘で転換しゆく「新時代」に入った。そして創価学会は、さらに創立90周年、100周年を見据えつつ、広宣流布大誓堂の完成5周年となる2018年の「11・18」へ新たな前進を開始した。
 明2017年は池田大作先生の
入信70周年、若き日の先生が拡大の突破口を開いた「2月闘争」65周年、戸田城聖先生の願業「75万世帯」達成60周年、池田先生が第3代会長就任式で訴えた「300万世帯」達成55周年と、師弟の精神に貫かれた佳節を幾重にも刻む。
 御聖訓には「
法自ら弘まらず人・法を弘むる故に人法ともに尊し」(御書856ページ)と仰せである。また池田先生は、次のように強調している。「国家であれ、団体であれ、会社であれ、また、いずれの時代にあっても、青年を育て、訓練し、後継者にしていったところが、必ず勝っている。ありとあらゆるところにおいて、これが不変の法則であり、正しい鉄則である」(2005年1月「第45回本部幹部会」スピーチ)と。
 学会の永遠性を確立する今この時、最重要の鍵は「青年」である。そこで、2017年はテーマを「世界広布新時代 青年拡大の年」と掲げ、学会歌「誓いの青年よ」を高らかに歌いながら、青年を先頭に皆で若々しく折伏・弘教に挑み、世界の平和と繁栄を実現しゆく創価学会を守り、永遠ならしめる後継者を、さらに勢いよく拡大・育成してまいりたい。
 具体的には、各方面・県で「創価青年大会」を開催し、弘教の新たな金字塔を打ち立てていく。
 日蓮大聖人の仏法は「本因妙」の仏法である。ゆえに、信心に定年はない。年齢を重ねた分、光り輝くのが本物の信心であり、仏法が説く報恩感謝の生き方である。
 一人の信仰者として「今から」「自分から」「わが地域から」と友情の語らいを広げていく。この「いよいよ」との「青年の心」に、世界広布新時代を彩る爛漫たる人華は咲き薫る。
 だからこそ「世界広布新時代 青年拡大の年」は、生涯青春の多宝会・宝寿会・錦宝会をはじめ、経験豊かな壮年部・婦人部が、地域の青年、子や孫など、若い世代に「信心の模範を示す年」にしてまいりたい。また、新入会メンバーの指導・激励にも、率先して取り組んでいく。

1、後継の青年を育成!
「創価青年大会」へ折伏・弘教の大波を


 弘教を実らせることほど、すばらしい人生の栄光はありません。慈悲と友情の究極です。崩れざる永遠の幸せの道を教えたんですから。また、それでこそ、学会の後継者です。青年に、その慈折広布の精神と実践がある限り、学会の未来は盤石です」(小説『新・人間革命』第29巻「清新」の章)
  
 ○各方面・県で開催する「創価青年大会」を通じて、青年層の折伏・青年部の活動者増を各部一体で成し遂げよう。
 ○宝の未来部を育もう。「信心の継承」へ、未来部世代の未入会メンバーの入会を応援しよう。

2、友人参加の座談会!
「モバイルSTB」で対話と共感を拡大


 「座談会などでの仏法対話によって、共に信心をしてみようと入会を希望する人は多い。また、信心はしなくとも、語らいのなかで学会への誤解等は解消され、日蓮仏法への認識と理解を深めている。そして、相手の幸せを願っての真剣な語らいが進むにつれて、私たちの真心が伝わり、人間としての信頼と友情が育まれている」(同)
  
 ○皆で折伏・弘教に挑戦しよう。
 座談会に多くの友人を招き、共感を広げよう。
 ○モバイルSTB視聴運動を積極的に展開し、またSOKAnetも活用しながら、友好対話を進めよう。
 ○聖教新聞の拡大で仏縁を広げよう。聖教新聞を日々活用し、信心を深めていこう。

3、親戚との交流推進!
信頼と学会理解を着実に


 「家族が信心していないケースもあろう。しかし、そのことで、学会のなかで、肩身の狭い思いをする必要はないし、確信を失い、元気をなくしてしまうようなことがあってはならない。一人が強盛な信心に立てば、一家、一族を、幸福の方向へと必ず導いていけるのが、偉大な妙法の力用であるからだ」(同「常楽」の章)
  
 ○日頃からの親戚との交流・対話に力を入れよう。
 友好期間なども活用し、遠方の親戚との付き合いも深めながら、学会理解を着実に進めよう。
 ○共生社会へ、近隣友好・地域貢献に積極的に取り組み、職場でも信頼を勝ち取ろう。

4、任用試験で人材錬磨!
“仏法入門”を通じて多くの理解者を


 「この方々は、受験者の家を訪れ、任用試験に挑戦するように説得し、日々、励ましながら、教学を教えてきたにちがいない。誠実さ、真剣さ、粘り強さが求められる労作業であったであろう。そこにこそ、人材育成の王道があり、歓喜と充実がある。そして、創価の広宣流布運動の本流があるのだ!」(同「力走」の章)
  
 ○「教学部任用試験(仏法入門)」で、地区2人以上の合格者を輩出しよう。そのために全ブロックからの受験者輩出を目指し、会友の受験も積極的に進め、理解と認識を深めていこう。
 ○「教学の日」「教学部初級試験・青年部教学試験(3級)」「教授講座」などを通し、日々、御書を心肝に染めながら、「実践の教学」に挑戦しよう。破邪顕正の教宣活動も着実に進めよう。

5、訪問・激励に全力!
拡大に挑む“新たな力”を陸続と輩出


 「真心をもって友の激励に通い、発心することを祈り続ければ、どんな状態にある人も、いつか、必ず立ち上がる時がくるものです。また、仮に、そうならなかったとしても、相手のために尽くした分は、すべて自身の功徳、福運となって返ってくる。それを実感できるのが信心の世界なんです」(同)
  
 ○地区・ブロックで「訪問・激励」に徹し、一人一人の声に耳を傾け、全力で励まそう。
 ○座談会や本部幹部会中継行事の参加者増に力を注ぎ、拡大に挑戦する活動者を増やしていこう。

年間主要行事

 ◆本部行事

 ①「創価学会の日」記念行事
  5・3「創価学会の日」を記念する行事を、会館を使用して開催する。
 ②「創価学会創立記念日」の行事
  11・18「創価学会創立記念日」の行事を、会館を使用して開催する。

 
◆記念行事
  以下の記念日に、意義をとどめて行事を行う。
  1・26「SGI(創価学会インタナショナル)の日」
  3・16「広宣流布記念の日」
  4・2「第2代会長戸田城聖先生命日」
  5・19「創価学会常住御本尊記念日」
  7・3「第2代会長戸田城聖先生出獄記念日」
  8・24「第3代会長池田大作先生入信記念日」
  9・8「原水爆禁止宣言の日」
  10・2「世界平和の日」
  11・18「初代会長牧口常三郎先生命日」

 
◆各種行事
 ①支部・地区総会の開催
  「支部・地区総会」を開催する。開催期間、開催単位、内容等は方面・県に一任する。
 ②女子部「ロマン総会」の開催
  1月から2月にかけて女子部「ロマン総会」を本部または部単位で開催する。
 ③教学試験・講座の実施
  1月に「教学部教授講座」(全国中継行事)を開催する予定。9月に「教学部初級試験・青年部教学試験(3級)」、11月に「教学部任用試験(仏法入門)」を実施する予定。

 
◆勤行法要諸行事
 ①「日蓮大聖人御聖誕の日」を記念して、方面または県・分県の中心会館で勤行会を開催する。(2月16日)
 ②「立宗の日」を記念して、方面または県・分県の中心会館で勤行会を開催する。(4月28日)
 ③「竜の口の法難の日」の意義をとどめ、記念勤行会を開催する。(9月12日)
 ④「日蓮大聖人御入滅の日」に滅不滅の意義から勤行会を開催する。(10月13日)
 ◇ 
 ⑤3月20日を中心に「春季彼岸勤行法要」、9月23日を中心に「秋季彼岸勤行法要」を県・分県の中心会館で実施する。(3月20日、9月23日)
 ⑥「諸精霊追善勤行法要」を県・分県の中心会館で実施する。(7月15日または8月15日)
 ⑦「世界平和祈念戦没者追善勤行法要」を方面または県・分県の中心会館で実施する。(8月15日)
 ◇ 
 ⑧「新年勤行会」を全国の会館で開催する。(1月1日、2日)
 ⑨「成人の日」の記念勤行会を県・分県の中心会館で開催する。(1月9日)
 ⑩「敬老の日」に多宝会の記念勤行会等を開催する。(9月18日)
 ⑪「七五三」の記念勤行会を県・分県の中心会館で開催する。(11月15日)
 ※阪神・淡路大震災「『阪神ルネサンスの日』勤行会」を関西で会館を使用して開催する。(1月17日)
 ※東日本大震災「福光勤行会」を東北で会館を使用して開催する。(3月11日)

 
◆墓園での勤行法要
 ・全国の墓園・納骨堂では、「日蓮大聖人御入滅の日」である13日に、毎月、勤行法要を実施。牧口常三郎先生の命日(18日)、戸田城聖先生の命日(2日)に、毎月、勤行法要を行う。
 ・春季・秋季彼岸勤行法要を行うとともに、「諸精霊追善勤行法要」(7月15日または8月15日)を実施する。

平和・文化・教育運動

 創価学会は、日蓮大聖人の仏法の理念を基調とした平和・文化・教育の運動を多角的かつ広汎に展開するとともに、人類普遍のヒューマニズムの哲学を探究し、平和のための善の連帯を世界に広げてきた。
 今後とも各国のSGIと協働し、人類的諸課題の解決に貢献するとともに、そのために求められる人材の育成と輩出に一段と注力する。
 特に次の取り組みを、女性や青年によるリーダーシップを最大に尊重しながら、SGI国連事務所(ニューヨーク)・同連絡所(ジュネーブ)や関連団体をはじめ、国連諸機関、非政府組織(NGO)、信仰を基盤とした団体(FBO)等とも連携・協力して力強く推進していく。

1、「絶対悪」である核兵器の禁止に向け連帯を拡大

 2017年は戸田城聖先生の原水爆禁止宣言から60年の節目である。池田大作先生は同宣言を受け、核兵器が「絶対悪」であることを一貫して訴えてきた。
 「核兵器禁止条約」の実現へ向け、創価学会ならびにSGIは、他の団体とも協力して、国連や各種国際会議の場などで道徳的・倫理的観点から核兵器廃絶を訴えるなど、多角的な取り組みを行っていく。
 
 ①原水爆禁止宣言60周年記念フォーラムを開催
 ②第2回「核兵器廃絶のための世界青年サミット」開催を支援
 ③「核兵器なき世界への連帯」展や「核兵器廃絶への挑戦」展を各地で開催
 ④ヒロシマ・ナガサキの被爆者が訴える「ヒバクシャ国際署名」に協力
 ⑤女性平和委員会(婦人部)は、ヒロシマ・ナガサキの被爆体験の映写会を草の根で展開
 ⑥戸田記念国際平和研究所による核兵器廃絶へ向けた研究を支援

2、「平和の文化」構築に幅広く貢献

 紛争の予防と再発防止のために、創価学会は国連機関等とも協力して、「平和の文化」を構築する取り組みを引き続き幅広く展開する。そして、「対話」を通した啓発、人と人とのネットワークの拡大など、一人一人の平和への取り組みを支援する。
 
 ①国連の「平和の文化」ハイレベルフォーラム(年次会合)に貢献
 ②女性平和委員会は、「平和の文化フォーラム」「平和の文化講演会」を開催
 ③高齢社会の世界的先例である日本の課題を踏まえ、高齢者や子どもの人権と希望ある生活について考える「平和の文化と希望展」を各地で開催
 ④日本・アジアをはじめ全世界の戦争犠牲者を追悼し平和への誓いを新たにする「世界平和祈念戦没者追善勤行法要」を8月に実施
 ⑤戦争・被爆体験の継承活動を推進
 ⑥青年部「SOKAグローバルアクション」キャンペーンの一環として、広島・長崎・沖縄の青年部を中心とした「青年不戦サミット」を、「原水爆禁止宣言」の地・神奈川で開催
 ⑦戸田平和記念館(横浜市)、沖縄研修道場などで平和意識啓発の展示活動を実施
 ⑧アジアの真の友好のために、民間交流と相互理解の活動を促進
 ⑨平和構築の議論に青年の参画を求める国連安保理2250決議の普及を支援
 ⑩21世紀の国際社会に即した平和倫理、生命倫理の構築のための研究を推進
 ⑪東洋哲学研究所、池田国際対話センターとも協力し、宗教間・文明間対話や相互理解を促進
 ⑫民音研究所による「平和構築の音楽」を探求する研究活動を支援

3、多様な人々が共生できる社会へ「人権文化」を建設

 世界各地で、ヘイトスピーチ(憎悪表現)や移民排斥など、少数者を非寛容に差別する事例が多発している。また、急増する難民問題の解決も喫緊の課題となっている。そのため、人権教育の推進を通じた「人権文化」の建設や「世界市民意識」の啓発は、一層重要性を増している。
 よって、国際的な人権保障の前進に貢献するとともに、幅広い教育・啓発活動を進める。
 
 ①「人権教育のための世界プログラム」「人権教育および研修に関する国連宣言」を支援する活動として、国連人権高等弁務官事務所等と連携し、新たな人権教育展示を制作・巡回
 ②国際人権基準の拡充と遵守、人権教育の促進のために、国連人権理事会の討議に貢献
 ③ジェンダー(社会的性差)平等促進のため、国連女性の地位委員会への貢献を継続
 ④人権教育映画「尊厳への道」の上映会を開催
 ⑤「勇気の証言――ホロコースト展」巡回を支援
 ⑥青年平和会議を中心に、人権や難民問題について考えるための連続セミナー等を開催

4、地域社会に立脚して持続可能な開発目標(SDGs)達成を支援

 2015年に国連で採択された、国際社会の2030年に向けての指標である「持続可能な開発目標(SDGs)」では、地域社会に備わる価値が重視されている。
 また、世界人道サミット(2016年5月)では、地域社会における人々のつながりが、社会の持続性や災害への対応力にも資することが、確認されている。この点に関するFBOの貢献も注目されている。
 創価学会は、引き続き、地域貢献の活動を通して人々の連帯の輪を広げ、地域社会の発展と向上に寄与していく。その一環として、SDGsの普及にも努める。
 また、東日本大震災や熊本地震等からの復興促進、風化防止、教訓継承等の活動を展開する。
 
 ①女性平和文化会議(女子部)などによるSDGsに関するセミナー等を開催
 ②「持続可能な開発のための教育」(ESD)の活動として、「わたしと地球の環境展」「希望の種子」展を、引き続き開催
 ③東日本および熊本での被災体験の聞き取り活動を推進。復興支援のため、「生命のかがやき」展や「希望の絆」コンサートを開催。「東北復興みらい館」(仮称)を新設
 ④創価学会や各国のSGIによる災害救援や復興支援の経験を生かし、国連や国際機関等の防災の取り組みへの議論に貢献
 ⑤自然災害等の緊急時における支援のあり方をさらに効果的なものにする研究に着手
 ⑥社会本部各部、地域本部各部は、個人の活動を通して、地域社会の発展と向上に貢献

5、世界の多彩な文化を市民社会と共に享受
 

 グローバル化が進展する現代社会にあって、各国・各地域固有の文化を守り育む活動や、それらを市民社会と共有するための多彩な活動を推進する。また、それを担う人材の育成にも継続して取り組む。
 
 ①多様な展示を開催
 ・宇宙との関わりを通じて「地球人」としてのあり方を問い直す「わたしと宇宙展」
 ・子どもから高齢者まで「読んで」「語って」「参加」できる「絵本とわたしの物語展」
 ・社会に広く「活字文化」の重要性を伝える「世界の書籍展」
 ・写真文化の普及、向上を目的とする「自然との対話」写真展
 ②全国主要会館の「創価ライブラリー」の充実と多彩なイベントで、良書との出合いを促進
 ③民主音楽協会による、多彩な音楽文化活動と各国との文化交流を支援
 ④東京富士美術館による、世界各地の文化・芸術の紹介ならびに日本文化の発信の活動を支援
 ⑤東洋思想をもとに学術的研究を推進する東洋哲学研究所を支援
 ⑥文化本部各部、国際本部各部は、個人の活動を通して文化・学術の振興に貢献
 ⑦各地の音楽隊、鼓笛隊、合唱団は、演奏活動を通じて地域社会の活性化に貢献

6、「教育のための社会」実現へ人間主義の運動を推進


 社会全体の教育力向上のために、「教育のための社会」への転換を図るべく、多様な運動を推進する。
 
 ①教育本部は「人間主義」の教育運動を展開
 ・教育者と地域社会の教育力向上のために、人間教育実践報告大会、教育フォーラム等を開催
 ・各地で家庭教育セミナーや家庭教育懇談会等を開催して、家庭教育の向上に貢献
 ②辺地や離島などへの図書贈呈を推進
 ③世界市民の育成を目指す創価大学、アメリカ創価大学、創価学園を支援
 ④創価教育に関する国際学術交流を支援
 ⑤世界各地の学術機関に設置されている池田思想研究機関と連携
 ⑥教育の振興を通して青少年の健全な育成を図る牧口記念教育基金会の活動を支援
 ⑦平和委員会は、平和、人権、持続可能な開発、人道、世界市民教育等の分野において、展示やワークショップなどの教育ツールを通し、草の根の平和教育を展開
 ⑧各地で任意に活用できる平和教育の学習教材を、SOKAチャンネルVOD等を通じて提供

◆〈信仰体験〉 全国障害者スポーツ大会で活躍した友 心で勝つ! 使命の道を
 フライングディスク   新人で培った“負けじ魂”
 陸上 立ち幅跳び ソフトボール投げ  重症筋無力症に屈せず挑む
  陸上 400メートルリレー  “ママさんランナー”の挑戦

2016年11月 4日 (金)

2016年11月4日(金)の聖教

2016年11月4日(金)の聖教

◆わが友に贈る


 
教学を研鑽した感動を
 日々の生活に生かそう!

 仏法の魂は実践にあり。
 行学の二道に励み
 共々に向上の人生を!

◆名字の言  2016年11月4日

 鳥取県中部を襲った地震の発生から2週間がたった。建物の被害は8900棟を超え、依然多くの住民が避難所で暮らす。余震の中、懸命な復旧作業も続く▼最大震度6弱を観測した倉吉市。ここで黄色い果肉のスイカ「サマークリーム」を栽培する壮年部員がいる。農業を始めて40年。東日本大震災では、“自分にできること”を考え抜き、スイカ100玉を被災地に贈った。後日、写真が届く。スイカを頰張る被災者の笑顔。翌年から200玉に増やした▼壮年は鳥取地震の直後、体育館で一夜を過ごした。壁にひびの入った自宅に戻ると一本の電話が。東北の同志。「ご恩は忘れません。お題目を送り続けます」。壮年は受話器を握り締め、再起を誓った▼1991年(平成3年)、鳥取・島根を訪れたSGI会長は和歌を詠んだ。「山光と/たれがつけたか/この光彩/日日の輝き/山陰消えたり」。“暗いイメージ”だった山陰で広布に挑む友に励ましの光を送った▼友の勝利を祈り待つ師。同苦し励まし合う同志――この二つの絆が苦難の冬を希望の春に転じる力となる。本年は和歌発表から25周年。来月には「山光総会・音楽祭」が開かれる。そこには“冬は必ず春となる”との信念で凱歌を響かせる鳥取同志の姿があるはずだ。(子)

◆社説   反響呼ぶ学会の展示   友と心触れ合う希望の語らいを


 創価学会企画・制作の展示が各地で反響を呼んでいる。少子高齢社会に希望をもって生きるための「平和の文化と希望展」、地球的問題群の解決へ地球市民の意識を育む「わたしと宇宙展」、「自然との対話――池田大作写真展」など、種類も多彩だ。
 今月1日まで群馬で行われた「絵本とわたしの物語展」は、学会が「活字文化」振興の一助とするべくスタートしたもの。「童話――輝く子どもの世界展」(1992年)、国内180会場を巡回した「世界の絵本展」(2001年)に続き、絵本をモチーフにした展示だ。赤ちゃんから高齢者まで、家族3世代で「読んで」「語って」「参加して」交流が広がる展示会となっている。
 絵本は“子どものもの”と考えられがちだが、最近では大人向けの絵本も多く出版されている。中高生や高齢者への読み聞かせも好評で、世代を超えて関心が広がっている。同展は3章立て。戦後のミリオンセラーはもとより、隠れた名作や世界の絵本など、約250種600点を手にとって読み、その魅力を知ることができる。
 特に好評を博しているのが、池田SGI会長が執筆し、「色彩の魔術師」と称される世界的な絵本画家ブライアン・ワイルドスミス氏が挿絵を担当した童話『雪ぐにの王子さま』『さくらの木』『お月さまと王女』『青い海と少年』のコーナー。他人の物語のために絵を描くことはなかったという氏が、SGI会長の童話に触れて“どの作品も深い洞察があり、ユーモア、慈悲、希望が、見事に表現されている”と感動し、絵筆を執った。本展では、その貴重な原画も展示されている。
 展示会の観賞者からは、多くの感想が寄せられている。
 「これは長男に読んであげた本、これは末っ子が幼い頃に出合った本――思い出深い多くの絵本たちと“再会”し、人生のさまざまな場面がよみがえってきました」(神奈川県書店商業組合・筒井正博理事長)
 「認知症の主人に、絵本を読んで聞かせました。こんな機会がなければできないことです。主人はじっと笑顔で聞いて『上手だね』とほめてくれました。来てよかったと感謝の気持ちでいっぱいです」(60代女性)
 
平和・文化・教育の民衆運動を推進する、創価の草の根の対話。展示活動は、その一つの軸となっている。創立の月、友人と共に展示会に足を運び、心触れ合う話を大いに広げたい。

◆きょうの発心  広布に走り抜き師恩に報いる  2016年11月4日

御文
 釈尊は一切衆生の本従の師にて而も主親の徳を備へ給う、此法門を日蓮申す故に忠言耳に逆う道理なるが故に流罪せられ命にも及びしなり、然どもいまだこりず候(曾谷殿御返事、1056ページ・編930ページ)
通解 釈尊は一切衆生の本従の師であって、しかも主と親の徳を備えておられる。この法門を日蓮が申すゆえに、忠言は耳に逆らうの道理であるから、流罪されたり命にも及んだのである。しかしながら、いまだ、こりてはいない。

広布のために、どんな苦難にも一歩も退かないとの、大聖人の凄まじいばかりの勇気と忍耐が記された御文です。
 病弱に生まれ育った私は、10歳までに両親と死別。途方に暮れながらも、きょうだい3人で苦難の戦後を生き抜いてきました。
 1959年(昭和34年)に入会。65年に肺結核で入院した際、信心の先輩が、この御文を教えてくれ、強く生きようと決意しました。
 同年に行われた中国総合本部の記念撮影会の折、池田先生との出会いが。「頑張るんだよ」と握手をしていただき、生涯の原点となりました。
 この後、50年間、大病もなく、82歳になった今も、夫婦そろって広布に走れることに、無上の喜びを感じる毎日です。
 学会創立100周年を目標に、山口開拓指導60周年の本年を大勝利し、師恩に報いる決意です。   
西山口牧口総県主事 遠野 義信

◆小説「新・人間革命」 源流   五十四
 



 ガンジスの河畔には、点々と炎が上がり、その周囲に幾人もの人影が見える。故人を荼毘に付しているのだ。
 灰となって“聖なるガンジス”に還る――永遠なる別離の厳粛な儀式である。
 生と死と――永劫に生死流転する無常なる生命。しかし、その深奥に常住不変の大法を覚知した一人の聖者がいた。釈尊である。菩提樹の下、暁の明星がきらめくなか、生命の真理を開悟した彼は、苦悩する民衆の救済に決然と立ち上がった
 その胸中の泉からほとばしる清冽なる智水は、仏法の源流となってインドの大地を潤していった。釈尊の教えは、月光のごとく心の暗夜を照らして東南アジア各地へと広がり、北は中央アジアからシルクロードを通って、中国、韓・朝鮮半島を経て日本へと達した。
 彼の教えの精髄は法華経として示されるが、末法の五濁の闇に釈尊の仏法が滅せんとする時、日本に日蓮大聖人が出現。法華経に説かれた、宇宙と生命に内在する根本の法こそ、南無妙法蓮華経であることを明らかにされた。そして、その大法を、御本仏の大生命を、末法の一切衆生のために、御本尊として御図顕されたのである。
 「日蓮がたましひ(魂)をすみ(墨)にそめながして・かきて候ぞ信じさせ給へ、仏の御意は法華経なり日蓮が・たましひは南無妙法蓮華経に・すぎたるはなし」(御書一一二四ページ)
 また、「爰に日蓮いかなる不思議にてや候らん竜樹天親等・天台妙楽等だにも顕し給はざる大曼荼羅を・末法二百余年の比はじめて法華弘通のはた(旌)じるしとして顕し奉るなり」(同一二四三ページ)と。
 大聖人は、濁世末法にあって、地涌の菩薩の先駆けとして、ただ一人、妙法流布の戦いを起こされ、世界広宣流布を末弟に託されている。以来七百年、創価学会が出現し、広布の大法戦が始まったのである
 それは、「日蓮と同意ならば地涌の菩薩たらんか」(同一三六〇ページ)と仰せのように、現代における地涌の菩薩の出現であった。

 小説『新・人間革命』語句の解説
 ◎竜樹など/竜樹は、二世紀から三世紀にかけて、南インドで活躍した大乗仏教の論師。天親は、世親ともいい、四、五世紀頃のインドの学僧で大乗の論師。天台(五三八~五九七年)は、中国天台宗の実質的な開祖。法華経の理の一念三千を明かした。妙楽(七一一~七八二年)は、中国・唐代の天台宗中興の祖。著書に、天台の法華三大部の注釈書等がある。

◆〈寸鉄〉 2016年11月4日

 
SGIは生命の価値を広
 げ世界規模で平和に貢献

 ―大学総長。希望の大光
      ◇
 
目的は終点ではなく今を
 変えていく過程
―哲人。
 広布の為に弛みなく挑戦
      ◇
 「パリ協定」発効。国際社
 会が一体で
CO2削減
 人類益の行動、足元から
      ◇
 節電へ「
ウォームビズ
 始まる。室温20度が目安。
 衣・食・住の知恵と工夫を
      ◇
 訪日外国人数が初の年間
 
2千万人突破。心を結ぶ
 人間的な交流の促進急げ

【聖教ニュース・特集記事】

◆第3回SGI世界女性平和会議  池田SGI会長夫妻がメッセージ
 歓喜の笑顔で地球を包め
 福智光る女性リーダーが一堂に

使命の天地に幸と希望の花をらんまんと咲かせよう――SGIの女性リーダーが集った第3回「世界女性平和会議」(創価世界女性会館で)
使命の天地に幸と希望の花をらんまんと咲かせよう――SGIの女性リーダーが集った第3回「世界女性平和会議」(創価世界女性会館で)


 世界60カ国・地域から270人の代表が来日し、SGI(創価学会インタナショナル)秋季研修会が3日、開講。同日夜には第3回「世界女性平和会議」が東京・信濃町の創価世界女性会館で晴れやかに行われた
 これには池田SGI会長夫妻がメッセージを贈り、世界広布の先駆者として奮闘する友を心から称賛。歓喜の笑顔を輝かせながら、いよいよ朗らかに、生き生きと、「平和の文化」の大光を赫々と放ちゆこうと呼び掛けた(2面に全文掲載)。
 会議では、プリチャード欧州女性部長が、世界の創価の女性が手を携え、平和と友情の連帯の拡大をと強調。
 続いて今回の会議の議長であるヘイニー全米婦人部長の進行で、各国の活動報告が始まった。シンガポール創価学会(SSA)からは、陳美華婦人部長が登壇した。
 SSAは、国家の要請で独立記念式典に毎年のように出演。また2007年、同国の国立植物園が新種の蘭を「デンドロビューム・カネコ・イケダ」(“香峯子蘭”)と命名するなど、信頼の絆を幾重にも結んでいる
 00年11月25日、同国を訪問したSGI会長は、創価の女性たちを激励した。06年、婦女一体の団結で進む決意を込め、この日を「シンガポール創価女性栄光勝利の日」と制定。友は喜びに燃えて広布の沃野を広げてきた。
 陳婦人部長は、「友の幸福と社会の繁栄のために尽くしていきます」と決意を述べた。
 ケニアのマスミ・オダリ総合婦人部長は、創価教育の光が同国を照らし始めた模様を伝え、フランスのミリアム・ジロー婦人部長は、一対一の励ましを根本に朗らかに前進する様子を語った。
 笠貫SGI女性部長は、師弟勝利の凱歌を響かせながら新時代を切り開こうと訴えた。

◆第3回「世界女性平和会議」へのSGI会長夫妻のメッセージ
 「平和の文化」の大光を世界へ
 異体同心の幸の交響曲を
 健康長寿の舞を共々に!
                              
第3回「世界女性平和会議」に参加したメンバー。「フォーエバー・センセイ」の歌声と共に前進!(創価世界女性会館で)
第3回「世界女性平和会議」に参加したメンバー。「フォーエバー・センセイ」の歌声と共に前進!(創価世界女性会館で)

 一、今朝、勤行を終えて妻と語らいました。
 戸田先生が婦人部と女子部をつくられて65周年。世界中から広宣流布の女性リーダーが集い合って、さっそうと「平和会議」を行う、この晴れ姿を先生はどれほど喜ばれるであろうかと。
 皆さん、誠におめでとうございます! また、本当にご苦労さまでございます。
 御本仏・日蓮大聖人は、流罪の地・佐渡まで鎌倉から、はるばると訪ねてきた女性の門下に「いまだきかず女人の仏法をもとめて千里の路をわけし事を」(御書1216ページ)と仰せになりました。そして、「日本第一の法華経の行者の女人なり」(同1217ページ)と讃えられております
 世界広布の先駆者として、まさに「千里万里の路」を踏み分けておられる尊き尊き皆さん方を、御本仏は必ずや「一閻浮提第一の法華経の行者の女人なり」と讃嘆くださるに違いありません。
 きょうは、「創価文化の日」でもあります。「平和の文化」の光を地球社会へ広げゆかれる皆さんに、三つのエールを送りたいと思います。

福智のスクラムを

 一、第一には、「創価の女性の笑顔を21世紀の顔に!」ということです。
 
 冷戦終結の立役者となったゴルバチョフ元ソ連大統領とライサ夫人のご一家と、私は深き交友を結んできました。
 ゴルバチョフ氏との対談の中で、ベラルーシの著名な作家であるスヴェトラーナ・アレクシエーヴィチさんの著書が話題にあがったことがあります。
 彼女の代表作のタイトルは、実に明快であります。それは、『戦争は女の顔をしていない』と。ゴルバチョフ氏は、「同時に、戦争は『子どもの顔』でもありません」と指摘されていました。
 「女性の顔」でも、「子どもの顔」でもない戦争が、その女性と子どもこそを最も犠牲にしてきた悲劇の歴史を、何としても転換せねばならない――。これが、戦争に“楽しかるべき子ども時代”を奪われ、母たちを慟哭させられた私たちの世代の決心であり、悲願なのであります。
 大聖人は、「依正福智共に無量なり所謂南無妙法蓮華経福智の二法なり」(同792ページ)と明かされております。妙法は、無量無辺の「福徳」と「智慧」の光源であります。この妙法を行ずる生命は、「歓喜の中の大歓喜」の笑顔を輝かせながら、縁する人々にも、周囲の環境にも、福智の光を限りなく送っていくことができるのであります。
 戸田先生は、私たちの結婚に際し、妻へ“何があっても笑顔を忘れずに!”との指針を贈ってくださいました。波瀾万丈の広布の大闘争にあって、妻は不二の同志の皆さん方と共に、この恩師の指針を守り通してきました。
 今、聖教新聞やグラフSGI、また、世界各国の機関紙誌で内外の読者の方々が口々に感嘆するのは、そこに躍動する創価家族一人ひとりの笑顔の素晴らしさです。わが同志の如是相それ自体が、人間革命の明確なる実証なのであります。
 どうか、「苦楽ともに思い合せて南無妙法蓮華経」(同1143ページ)との御金言のまま、題目を朗々と唱え抜きながら、笑顔のスクラムを、いやまして明るく輝かせていってください。これこそが、必ずや21世紀の“平和の顔”となるからであります。

調和と団結で人道の社会を

 一、第二のエールは「人類の心に異体同心の交響曲を!」ということです。
 今回、インドの教育の母バラティ・ムカジー博士との対談集『新たな地球文明の詩を』が完成しました。その中で博士が毅然と言い切られたことがあります。
 「対立、排斥、力といった男性心理の特徴とは対照的に、女性には本来、団結、調和、創造的共存といった価値を志向する性質があるのです」と。
 
 そして、この女性の資質によってこそ、平和と人道の人類文明が築かれゆくことを、博士は展望されていたのであります。
 大聖人が女性門下に送られた御書には「同心なれば此の文を二人して人によませて・きこしめせ」(1324ページ)、「常により合いて御覧あるべく候」(1515ページ)等と書き添えられています。
 少人数であっても、生命尊厳の仏法を仲良く学び合い、異体同心で前進しゆく女性が奏でゆく友情のハーモニーほど、尊く麗しいものはありません。
 たとえ、世の男性社会には不協和音が渦巻いていようとも、それさえも包み込んでしまうほど、力強く、魅力あふれる異体同心の幸の交響曲を、この「世界女性平和会議」に象徴される創価のチームワークで轟かせていただきたいのです。

全世界の女性と幸福の未来へ

 一、最後に申し上げたいのは、「健康長寿の生命の舞を共々に!」ということです
 病気と闘う女性への御聖訓には「日蓮悲母をいのりて候しかば現身に病をいやすのみならず四箇年の寿命をのべたり、今女人の御身として病を身にうけさせ給う・心みに法華経の信心を立てて御らむあるべし」(御書985ページ)とあります。
 御本仏は、女性たちへ格別深い慈愛を込めて、「更増寿命(さらに寿命を増す)」の法理を示され、「健康長寿の信心」を託してくださったのであります
 常勝関西の忘れ得ぬ大功労の母は100歳の時、にっこりとほほ笑み、言われました。
 「みんな、旧習深い地で、周囲の無理解と戦いながら、広布を広げてきた。いろんな風雪を越えて、春を迎えた。大変でしたけれど、楽しかった」と。
 そして後継の青年たちが陸続と育ちゆくことを、何よりの喜びとし、誇りとして見守りつつ、最後の最後まで、皆に題目を送り続けていったのであります。
 妙法流布という大願に人生をささげゆく中で、どんな生老病死の苦悩をも打開し、宿命さえ使命に転じて、皆を励まし、共に一生成仏へ進むことができる。この希望を、無冠にして偉大な広布の母たちは本有無作の振る舞いで拡大してきました。我ら創価家族は、この母たちに続いて「常楽我浄」の生命の舞を共々に舞い、未来永遠に尽きない地涌の人材の大河を滔々と流れ通わせてまいりたい。
 さあ「今日も元気で」! いよいよ朗らかに、いよいよ生き生きと、いよいよ若々しく、全世界の福智の女性と手を携え、人類の幸福の未来のために「平和の文化」の大光を、さらに赫々と放ちゆこうではありませんか!
 皆さん方の益々の健康長寿と、ご一家の絶対勝利を、強盛に祈りつつ。合掌(大拍手)。

◆SGI秋季研修会が開講 各国代表者会議など行う


 SGI秋季研修会のスタートとなる各国代表者会議が3日午後、新宿区の金舞会館(創価文化センター内)で行われた。
 これには、池田SGI会長がメッセージを贈り、世界広布を推進しゆく同志の激闘を心から称賛。「強盛な祈りと異体同心の和合であらゆる障魔を打ち破り、永遠に世界広布史に輝きわたる地涌の大行進を開始していこう」と念願した。
 田中SGI女子部長に続き、韓国の金暻希婦人部長は、同国で開催中の“法華経展”の反響を紹介。各部一体で広布と人材の裾野を広げる模様を語った。スペインのエンリケ・カプート理事長は“魂の独立”以来、55倍もの陣容に発展した同国SGIの運動を報告。宗教間対話を活発に進めつつ、社会で信頼の絆を結ぶ様子を述べた。
 SGI事務総局の堤総局長、笠貫SGI女性部長の後、大場SGI理事長は、後継の育成に力を注ぎ、平和と幸福の連帯を広げようと望んだ。
 同日午前、SGIの第76回常任役員会、第25回常任理事会が同区の戸田記念国際会館で開かれた。
◆〈誉れの学園 世界市民を育む創価教育〉 第6回 言葉の力を磨く㊦
 庶民を守る「弁論の英雄」に

児童たちが下校した後、黒板に書かれた文字や絵の傍らに、「しっかりね。ではお元気で!」と励ましの言葉を記す創立者・池田名誉会長。創立者の「言葉の力」に勇気や希望を得て、学園生は伸び伸びと向学の翼を広げる(1983年3月13日、関西創価小学校で)
児童たちが下校した後、黒板に書かれた文字や絵の傍らに、「しっかりね。ではお元気で!」と励ましの言葉を記す創立者・池田名誉会長。創立者の「言葉の力」に勇気や希望を得て、学園生は伸び伸びと向学の翼を広げる(1983年3月13日、関西創価小学校で)


 全国の中学生・高校生が、“言葉の力”を競う大会に「ディベート甲子園」(読売新聞社、全国教室ディベート連盟主催)がある。
 開成高校や灘高校など、各方面を代表する名門校がしのぎを削る中で、歴代最多の優勝回数を誇るのが創価学園だ。創価中学校(東京・小平市)は8度、創価高校(同)は6度の「日本一」に輝いている。
 ディベートとは、特定の論題について、肯定側と否定側に分かれ、第三者を説得する形で議論するもの。「創価雄弁会」の出身者は、ディベートを通じて「情報をうのみにせず、意見や主張には、常に根拠を求めるようになった」「核心に迫るため、多角的な視点をもって議論ができるようになった」と、自身の変化を分析する。
 入念に事実を調べ、異なる主張を戦わせながら、自身の「言葉」を確立していく。虚偽を許さぬ透徹した知性。それこそが、「庶民を守る力」となり、「正義の人」の要件である――創立者・池田名誉会長は、ディベートを学ぶ重要な意義に触れつつ、そう結論付けている。
 ゆえに、創立者は、学園生に呼び掛けた。「正義のための言論の剣を磨きに磨き、鍛えに鍛えなければならぬ」と。
 創価中学校では、2年次の国語の授業にディベートを導入。その素地として、1年次の社会科では、全生徒が「1分間スピーチ」を行っている。16年前から続く取り組みで、生徒が関心をもった社会問題などを提示し、自身の主張を述べるものだ。
 スピーチを聴いた生徒からは、賛否など多様な意見が寄せられる。これにより、異論・反論にも耳を傾けることが、物事への理解を深めるのだと実感できる。
 関西創価中学・高校(大阪・交野市)の社会科では毎年、校内で弁論大会を開催。35年前から続く「伝統」となっている。
 人権や政治など、社会性のあるテーマをもとに主張を組み立て、生徒同士が論理性や表現力などを評価し合う。重視するのは、「体験」を通して得た感動を「主張に乗せること」。こうした実践を軸に、一般の各種コンクールにも果敢に挑む。
 障がい者との交流を通し、「共生社会」への思いをつづる「心の輪を広げる体験作文」(内閣府並びに地方自治体主催)では、多くの生徒が、各府県の「最優秀賞」に輝いている。
 さらに活躍は、全国、海外にまで広がる。
 昨年10月、第62回「国際理解・国際協力のための高校生の主張コンクール」の中央大会(外務省、日本国際連合協会主催)に、大阪代表で出場した関西創価高校の1年生(当時)は、上位4人に贈られる特賞の一つ「文部科学大臣賞」を受賞した。その女子生徒は、入賞者の一員として、今春、ニューヨークに渡り、国連本部での研修に参加。向学のまなざしを世界に開いた。
 
 グローバル社会にあって、欠かせない言葉の力とは何か。真っ先に「語学」が思い浮かぶが、「母語」である日本語の習熟なくしては、外国語の習得も困難だ。
 事実、日本人が英語で話をすると、「ロジカル(論理的)でないため通じない」という現象が起きることがある。
 「日本の教育(母語教育)を振り返るとき、言葉を大切にしてこなかったことが、今つけとなって大人社会に現れ、このままの教育でよいのかと問われ始めている」(『いま求められる言語活動』金子書房)
 そう警鐘を鳴らすのは、聖ウルスラ学院英智小・中学校の理事を務めた金澤孝夫氏。ランゲージアーツ(言語技術)を軸とした教育こそ、「確かな学力育成のための基礎・基本の能力づくりである」と訴える。
 言語技術とは、「思考を論理的に組み立て、相手が理解できるように分かりやすく表現すること」(つくば言語技術教育研究所HP)。系統的、段階的に、「聞く・話す・読む・書く」の言語の四機能を鍛錬する。
 欧米諸国では、この「言語技術」教育こそが、各国の国語教育の本質である。日本でも近年、その重要性が叫ばれ、先駆的に導入する学校が出てきている。
 その一つが、創価高校である。1年生の時間割には、週1回、「言語技術」の授業がある。今年度から、2年間受講する必修科目になった。設問に対する「型」を日本語と英語で意識させることが、創価高校の特色だ。「型」とは、主張、主語と述語、理由付けを明示することである。
 例えば、「私は○○が好きです。なぜなら……だからです」と練習した内容を、英語で「Yes, I like ○○ because ……. So I like ○○.」とトレーニングする。英語という比較対象を置くことで、母語の理解の促進をねらう。独創性のある授業に、教育関係者も期待を寄せる。
 昨今、“文章が書けない大学生”との言葉を、よく耳にする。子どもたちの「書く力」の低下を嘆く声が多い。
 奈良学園大学の梶田叡一学長は、「書く」活動は、「何よりも繰り返しやること」(『言葉の力と言語活動』ERPブックレット)と述べ、内容的な準備や読み返しを重視する。
 創価高校には、3年生の“選択授業”に「文章トレーニング」がある。
 60字以内の制限で書く「3行ラブレター」をはじめ、「今までの人生で一番大笑いしたことを、他人にも笑えるように書きなさい」などのテーマ設定は、生徒の「書きたい」という意欲を引き出している。
 エッセーや小論文では、特に「書きだし」に力を入れ、遠藤周作らの名文を例示しながら、生徒の文章表現を高める。その上で、構成や表現の巧みさなどの評価項目を設定して、生徒同士が“読み返し”を行い、自作を客観的に分析している。
 また、「書く」ことと「話す」ことを連動させ、思考力を養う授業もある
 創価高校の学校設定科目「日本語ロジカルコミュニケーション」、関西創価高校の探究型総合学習「GRIT」では、生徒が多様なプレゼンテーションを行うが、共通するのは、「ポスター」を使う点(ポスターセッション)である。
 創価高校では、各自が「就きたい仕事」をテーマに、その職業が直面する社会的課題から解決方法までをまとめる。
 関西創価高校の1年生は、「環境・開発・人権・平和」のいずれかに関連した活動に従事する人にインタビュー。仕事の内容や就職の要件など、取材内容を編集する。
 「ポスターセッション」は、学術学会の研究発表では定番の手法である。限られた紙幅の中で、いかにして分かりやすく、説得力のある内容にできるかが問われる。
 ゆえに、発表者は、情報や言葉を取捨選択し、時には図やグラフを効果的に使いながら、説得力のあるポスターを作る中で、論理的に考え、伝える力を磨くのだ。
 また、ポスターセッションは、聞き手との距離が近いことも長所である。学園生は、活発な質疑応答を通し、質問する力と瞬時に答える力を鍛えている。
 学外からも高い評価が寄せられる学園生の文章力や主張力。それを支える独自の要因とは何か。ある教員はこう語る。
 「学園生は頻繁に、創立者の長編詩や小説を学び、友達と意見を交わしています。そうした日常の取り組みが、言葉の力の“根っこ”を育てていると思います」
 11・18「英知の日」を目前に控え、教室には、創立者の指導集を片手に、級友との「対話」に励む生徒の姿が見られる。
 「正義とは?」「平和とは?」「友情とは?」――創立者から託された言葉の真意に迫ろうと、学園生は“剣”を研ぐように、互いの言葉を触れ合わせていく
 創立者が待望する「未来の弁論の英雄」「正義の雄弁家」を目指して――。


創立者の指針


 人間は「言葉の海」のなかで人間となる。ゆえに、対話であれ、弁論であれ、議論であれ、いかに言葉を用いるかによって、人間の人間としての力の勝負が決まる。
 どこへでも打って出て、わが信念を、自らの正義を、堂々と述べゆく青年は、偉大な人間であり、英雄である。多くの人びととの共感を広げ、人びとを心から納得させていく弁論は、正しくして強いものだ。
 人を救うのも言論だ!
 邪悪を砕くのも言論だ!
 時代を動かすのも言論だ!

 そういう雄弁の王者を、さらに正義の強力なる言論人を、わが秀才の集まりである創価の学園から陸続と育てたいのだ。
 〈随筆「わが英才の創価学園」から〉
ご感想をお寄せください news-kikaku@seikyo-np.jp

◆〈信仰体験〉 ヘアカラー商品の販売会社社長   雑誌やテレビでも注目集める
  どんな苦労も 必ず勝利へ 転じていける

◆〈信仰体験〉 ろうの長女と歩んだ半世紀  結婚25年で娘の夫が入信
  一生のすべての体験が生きてくる

◆創価新報【池田SGIが贈る 青春勝利の大道】 2016-11-01
第5回 仏法を学び行ずる功徳は絶大

広布とは万年への大聖業

キューバ独立の英雄ホセ・マルティは叫んだ。
『万人のために生きる人間は、万人の心に生き続けることができるのだ』と。
仏法の因果の理法に通ずる。

広宣流布とは、万人の成仏という大願を掲げ、万年までの道を開きゆく大聖業である。一人また一人と、縁する友に真心込めて尽くす人は、その分、必ず諸天から守られていく。
御聖訓には、『
心の財第一なり』『心の財をつませ給うべし』〈御書 1173p〉と説かれる。
いざ学会活動へ打って出て、自他共の生命のエンジンを勢いよく回転させゆくのだ。永遠に謳われる青春の栄光のために!

御書根本に使命の人生を

今月、行われる任用試験(仏法入門)に挑戦する友を、皆で最大に応援しよう!
教学を学べば、命が強くなる。境涯が深まる。そして、使命と福運の人生が開かれる。
応援し、一緒に学ぶ先輩方の功徳も計り知れない。
日蓮大聖人は、『法華経を一字一句も唱え又人にも語り申さんものは教主釈尊の御使いなり〈1121p〉と仰せになられた。
我らは久遠から、今世の大法弘通を誓い合った同志である。世界の若人も、生命尊厳の大仏法を真剣に探究している。

共に祈り、学び、語りながら、『行学の二道』を、仲良く楽しく快活に進もう!

2016年11月 3日 (木)

2016年11月3日(金)の聖教

2016年11月3日(金)

◆わが友に贈る


  対話の要諦は
 
まず話を聴くこと
 思いを伝える以上に
 
心でつながることだ
 信頼の絆を結ぶ秋に!

◆名字の言


「詩」を表す英語「ポエム」は、ギリシャ語が語源。“創り出す”などの意味がある。詩作とは、新たな価値を創造する営みといえよう▼1981年(昭和56年)、世界芸術文化アカデミーから池田SGI会長に「桂冠詩人」の称号が贈られ、今年で35周年を迎えた。「桂冠詩人」としてSGI会長が最初に作った学会歌は、11月に四国で誕生した「
紅の歌」。最初に詠んだ長編詩は、翌12月に九州で発表された「青年よ 21世紀の広布の山を登れ」だった▼この事実は、約600編、14万5000行を超えるSGI会長の詩業を象徴するように思えてならない。人間の尊厳を踏みにじる魔性との“闘争宣言”であり、悩める同志に希望を送る“励ましの炎”であり、人間主義の世紀を照らし出す“未来への指標”である▼SGI会長は詠んでいる。「真の詩人とは/戦う人間の異名なるか/真の詩心とは/正義の闘魂の異名なるか」。真の詩心とは、他者のために行動する人の胸中に湧き上がる、生命の躍動そのものなのだ▼「桂冠」は「月桂冠」と同義。古代ギリシャで、月桂樹の枝葉を冠として、競技の優勝者に贈られた“「勝利者」の証し”である。師の闘争に連なる誇りを胸に、わが人生に堂々たる“勝利の証し”を刻みたい。(芯)

◆社説  きょう「創価文化の日」  芸術は友情深め、平和の基盤創る


 現在、東京富士美術館で開催されている「漢字三千年――漢字の歴史と美」展が盛況だ(12月4日まで)。
 中国人民対外友好協会、中国文物交流中心等の協力により、国家一級文物23点を含む約110点が出品。広く奥深い漢字の世界に誘ってくれる。
 同展では、亀の甲羅や動物の骨、青銅器、竹簡、石、紙、工芸品に至るまで、記される文物とともに発展してきた漢字の歴史を体系的に見ることができる
 漢字はまた、記録や情報伝達の実用性を超えて、「書」という“文字の芸術”ともなった。同展は、文化の粋として今日に伝わる、さまざまな名筆に接する好機でもあろう
 漢字の特徴は、一文字一文字が意味を持つ「表意文字」であるということだ。地域によって読み方が異なっても、文字自体が示す意味は変わらない。
 そして漢字は長い間、東アジアを中心に諸民族を結ぶ共通の文化的基盤であった。中国と日本の2千年に及ぶ友好交流も漢字抜きにはありえなかった。仏典をはじめ、多くの書物や思想が、中国大陸から日本に伝わったのも漢字のおかげである。
 同展では、「日本」という国号を刻む最古の貴重な実物資料も紹介されている。8世紀に中国で亡くなった一人の遣唐使の墓誌で、日本から来た使者を悼み、大切に弔った様子がうかがえる。ここにも、古くから友好関係を築いてきた両国の深い縁を感じずにはいられない。
 「漢字の歴史と美」は、文化が人間の心を結び、友好の大地となることを示して余りある。
 この文化の偉大な力を深く確信するゆえに、東京富士美術館では、これまでも海外の文化芸術を日本で紹介する展覧会や、日本の美術作品を海外に発信する展示を開催してきた。その「文化の交流」は、28カ国・地域、89回に上る。
 創立者の池田名誉会長は、こうした取り組みについて、つづっている。「この活発なる『美の往来』そのものが、平和への決意であり、平和の証である。平和と文化交流は、深い次元で一体であるからだ。争いが増えれば、文化も荒み、時代は暗い破壊の方向へ落ち込んでしまう。芸術の交流は、その悪の連鎖に立ち向かっていく精神の武器であると、私は信じ、行動している」(『池田大作全集』第134巻)
 芸術は、理解と友情を深め、平和の基盤を創る。きょう3日は、「創価文化の日」。文化を愛する心を広げていきたい。

◆きょうの発心  何があっても負けない心で前進2016年11月3日


御文
 蔵の財よりも身の財すぐれたり身の財より心の財第一なり、此の御文を御覧あらんよりは心の財をつませ給うべし(崇峻天皇御書、1173ページ・編1038ページ)
通解 蔵に蓄える財宝よりも、身の財がすぐれ、身の財よりも、心に積んだ財が第一である。この手紙をご覧になってから以後は、心の財を積んでいきなさい。

 財産や名誉、地位より、信心という心の財を積むことこそ大切であると仰せです。
 
 創価大学2年の時、創立者・池田先生とお会いする機会があり、私たち学生に「何の勉強をしているの?」と声を掛けてくださったことが原点です。以来、学生の成長を見守り続けてくださる先生の真心に感動し、“人に尽くす人生を歩もう”と心に決めてきました。 2003年(平成15年)、突然の腹痛に襲われ緊急入院することに。学会活動に懸命に挑む中での出来事に、悲しさと悔しさでいっぱいになりました。
 そんな時、先生は、この御文を女子部のリーダーに贈ってくださったのです。「心の財」の大切さを教えていただき、“何があっても負けない心”を磨いていこうと決意した瞬間でした。病は快方に向かい、1週間で退院。現在は、生き生きと広布に走る日々です。
 北海道女子部のスローガン「進もう! 励ましと勇気の道を!! 世界を照らす
 三代城の華陽スクラム」を胸に刻み、御書根本に報恩感謝の前進をしてまいります。
北海道女子部総合教学部長 横塚 由香

◆小説「新・人間革命」 源流  五十三

 


 ナラヤンは、すべての階層の人びとの向上をめざして運動を展開し、社会、経済、政治、文化、思想等の総体革命(トータル・レボリューション)を主張してきた。山本伸一も、総体革命を提唱・推進してきた者として、その革命の機軸はどこに定めるべきかを訴えた
 「私は、結局は一人ひとりの人間革命がその基本になり、そこから教育・文化など、各分野への発展、変革へと広がっていくと思っています。いかなる社会にせよ、それをつくり上げてきたのは人間です。つまり一切の根源となる人間の革命を機軸にしてこそ、総体革命もあるのではないでしょうか
 「全く同感です!」と力強い声が響いた。
 二人は、死刑制度の是非などについて論じ合い、多くの点で意見の一致をみた。
 対談を終えた伸一は、夕刻、ガンジス川のほとりに立った。インド初訪問以来、十八年ぶりである。対岸は遥か遠くかすみ、日没前の天空に、既に丸い月天子が白く輝いていた。空は刻一刻と闇に覆われ、月は金色に変わり、川面に光の帯を広げていく。
 伸一は、戸田城聖の生誕の日に、恩師が広布旅を夢見たインドの、ガンジス河畔に立っていることが不思議な気がした。戸田と並んで月を仰いでいるように感じられた。また、広宣流布の険路をひたすら歩み続けた一つの到達点に、今、立ったようにも思えるのだ。
 戸田の後を継いで第三代会長に就任してからの十九年、さまざまな事態に遭遇してきた。いかにして難局を乗り越え、新しい創価の大道を開くか、悩みに悩み、眠れぬ夜を過ごしたこともあった。疲労困憊し、身を起こしていることさえ辛いこともあった。そんな時も、いつも戸田は彼の心にいた。そして、厳愛の叱咤を響かせた。
 “大難は怒濤のごとく押し寄せてくる。それが広宣流布の道だ。恐れるな。戸田の弟子ではないか! 地涌の菩薩ではないか! おまえが広布の旗を掲げずして誰が掲げるのか! 立て! 師子ならば立て! 人間勝利の歴史を、広布の大ドラマを創るのだ!”
 
◆〈寸鉄〉 2016年11月3日

 
広布の闘士として歴史に
 名を残せ
―恩師。今こそ
 学会の万代決する拡大を
      ◇
 「
創価文化の日」。音楽隊
 ・鼓笛隊が列島で熱演。
 勇気送る妙音菩薩に敬礼
      ◇
 
生命の理解が深まるほど
 人生は豊か
―文豪。行学
 の二道を歩む同志が模範
      ◇
 
外国人差別撤廃へ法務省
 が初の実態調査と。共生
 社会へ対話の波で後押し
      ◇
 
子供・若者育成支援強調
 月間
。全員が次代担う宝
 の存在。地域挙げて激励

◆御書と歩む――SGI会長が贈る指針 【39】 2016年11月3日
 黄金柱と謳われゆけ


御文
 中務三郎左衛門尉は主の御ためにも仏法の御ためにも世間の心ねもよかりけり・よかりけりと鎌倉の人人の口にうたはれ給へ   (崇峻天皇御書、1173ページ)
通解 「中務三郎左衛門尉(四条金吾)は、主君に仕えることでも、仏法に尽くすことでも、世間における心掛けでも、非常に立派であった」と、鎌倉の人々に言われるようになりなさい。

同志への指針

 どんな嵐にも揺るがぬ柱こそ妙法の丈夫だ。壮年は試練を勇敢に越え、社会で黄金の輝きを放つのだ。信念と誠実の行動は周囲の理解を生む。理解の積み重ねが共感になり、さらに信頼と広がる
 男子部を卒業した友も、これからが本舞台と、いよいよ「壮んに」生命の威光勢力を倍増させてくれ給え。私も壮年部だ。地域の尊き勇士たちと共に、愉快に立ち上がろう!

【聖教ニュース・特集記事】

◆アメリカ池田国際対話センターで文明間フォーラム 
 あらゆる人々の声を受け止める地域共同体を巡って


 米国の平和研究機関「池田国際対話センター」の第13回「文明間の対話のための池田フォーラム」が10月27日、マサチューセッツ州ケンブリッジ市の同センターで開催された。
 同フォーラムは、一級の知性が、それぞれの視点から池田SGI(創価学会インタナショナル)会長の思想と行動を語り合う、池田センターの年間最大行事。2004年から毎年、行われている。
 今回のテーマは「危機か好機か――民主主義と包摂、そしてコミュニティーを語る」。
 地域コミュニティー研究の第一人者であるマサチューセッツ工科大学教授のシーザー・マクドウェル博士を講師に迎え、米国や世界を覆っている「社会の分断と差別」に立ち向かう方途を探究した。
 博士は、地域コミュニティーが複雑化し、社会から取り残された人々があふれる今、地域における日々の生活では、見知らぬ他者といかに付き合うかが重要な課題になっていると指摘。社会から阻害された人々とは、既存のシステムから漏れた人々であり、より良い社会の構築を目指す上で、私たちが「改善すべきこと」を知っている。こうした人々の参画や知見なしに、平和で持続的、かつ公正な解決策は得られないと洞察した。
 さらに、人々が相互に依存しながら、自らを縛る慣習や互いを分断しようとする利害に立ち向かう中で、初めて本当の共同体は存在し得ると強調。こうした平和的葛藤を可能にする“器”となる地域社会を構築することが肝要だと論じた。
 そして、世界をより良く変革しようとするあらゆる試みは、現状に「なぜ」と疑問を投げかけ、自らの経験を掲示することから始まると言及。民主主義と包摂、コミュニティーの挑戦とは、全ての人々が声を上げられる新しい「場」を作る挑戦であり、それによってのみ変化は起こし得ると語った
 最後に、池田センターのヨシマチ代表があいさつした。

◆広宣流布大誓堂前に 憩いの広場オープン




 東京・信濃町の総本部に「大誓堂前広場」が誕生した(写真)。
 広宣流布大誓堂の広宣門(信濃町駅側)の向かいに位置する広場には、四季折々の草花が植えられ、ベンチでゆっくり語り合うことができる。大誓堂を背景に記念撮影し、広布の思い出をとどめてみるのもいい。大誓堂とともに、訪れた人々を「仏を敬うが如く」迎える憩いの広場である
 開場は午前9時から午後7時まで。

◆〈座談会 師弟勝利の旗高く 59〉 11・5「男子部の日」
 11・12「女子部の日」 青年の拡大が新時代開く鍵2016年11月3日
 火災予防に万全の対策を

 原田 いよいよ「創立の月」11月です。11・5「男子部の日」、11・12「女子部の日」も間もなく迎えます。青年が躍動する時です。
 永石 青年部の活躍は、本当に目覚ましいですね。
 志賀 ありがとうございます。男子部では今、創価班・牙城会大学校生を先頭に、意気軒高に拡大に打って出ています。
 竹岡 大学校生の中には入会して1、2年の友も多くいます。新たな人材が信心の確信をつかみ、見事に弘教を実らせています。
 原田 はつらつとした青年の姿は皆を鼓舞します。わが地域の「青年の拡大」が大きな広布のうねりにつながります。各部一体となって、青年を温かく応援していきたいと思います。
 志賀 感動的な体験も各地で生まれています。兵庫のあるメンバーは、司法試験に何度も不合格になる中、本年、創価班大学校に入校。学会活動、勉強共に全力で挑戦し、先日、悲願の合格を果たしました。
 原田 結成40周年の11・2「創価班の日」を迎え、大学校生をはじめ、皆が歓喜と決意に燃えていますね。
 志賀 はい。40周年を記念して、新指導集『師弟の大城』が発刊され、池田先生から万感こもる発刊の辞を贈っていただきました。「『創価』とは『勝利』の異名なり」との言葉に多くの友が奮い立っています。
 竹岡 内容をさらに充実させたSOKAチャンネルVOD「学会厳たり創価班 師弟不二こそ創価班精神」も反響を呼んでいます。
 清水 女子部は今、「11・12」「11・18」を目指し、対話拡大に挑戦しています。各地で「池田華陽会御書30編」の読了運動も進み、部の日を記念して、読了者の表彰も行われます。
 神奈川・川崎総県では、毎月12日を中心に御書を学ぶ会合を開催。皆で30編を研鑽する“御書カフェ”や、家庭訪問の際に御書の一節を通して励ましを送るなど、一人でも多く拝読に挑戦できるよう工夫しています。
 永石 命名50周年を迎えた白蓮グループも「セレブレイト(祝賀)期間」(18日まで)を躍進し、“歓喜の弘教”に挑んでいますね。
 原田 華陽姉妹は、今や世界中に広がっています。8月に訪問した南米の地でも、後継の人材の花が咲き薫っていました。先生は「妙法を唱える女性たちの活躍が、世界中で慈愛の陽光となって人びとの心を照らし、温める時代に入った」と語られています。
 清水 世界の華陽姉妹と共に仲良く前進し、「目の前の一人」を大切に、仏法を語りながら、地涌の連帯を広げていきたいと思います。そして明「青年拡大の年」へ、仏縁の大拡大の突破口を開いてまいります。

最初の百日が勝負

 永石 各地に新任のリーダーが陸続と誕生し、清新な息吹で勢いよく拡大の先陣を切っていますね。
 原田 先生は、新任のリーダーに語られています。
 「『先んずれば人を制す』。最初の百日が勝負だ。リーダーの要件は、第一に『誠実』である。そして、『誓願の祈り』と『入念な協議』と『率先の行動』こそが勝利を決するのだ。新任リーダーは全員が私の『名代』として、広布前進の名指揮を!」と。この思いで、皆が生まれ変わった決意で新たな歴史を創っていきたい。
 志賀 私自身、先生に教えていただいた、“会合での指導と個人指導の比率を「2対8」に”との実践を貫いています。リーダーが目標を明確にし、具体的に行動を起こすことが重要だと実感しています。
 清水 先生は、「世界広布の拡大といっても、特別な方法は何もありません。いずこにあっても、勇気を出して目の前の友に体当たりで仏法を語り、誠実に忍耐強く、一人の心に妙法の種を蒔くことです」と語られています。私も「目の前の一人」への励ましをと、いつも心掛けています。
 竹岡 福井総県では、総県や圏単位の会合などの企画・運営をヤング男子部が担当しています。定期的に研修会・学習会も実施し、大きな責任を持つことで、「広布の主体者の自覚」が深まっています。その結果、多くのリーダーが誕生し、総県の約半数の部長が、ヤング男子部です。
 志賀 やはり、主体者の自覚が大事ですね。先生は随筆で、こう呼び掛けられています。
 「広宣流布の拡大とは、『地涌の菩薩』としての使命を自覚する人材の拡大にほかならない」と。
 
 原田 「地涌の使命」に燃える人材の拡大こそが、世界広布新時代を開く鍵です。「11・18」から、明「青年拡大の年」へ、そして2018年「広宣流布大誓堂完成5周年」へ、見事なる人材の陣列拡大を果たしてまいりたい。それこそが、「学会の永遠性の確立」につながると強く確信します。

「10帰運動」を励行

 永石 さて、9日から15日まで、秋の全国火災予防運動が実施されます。
 清水 消防庁は「命を守る七つのポイント」として、三つの習慣と四つの対策を掲げていますね。
 竹岡 ①寝たばこは絶対やめる②ストーブは燃えやすいものから離す③ガスこんろ等から離れるときは必ず火を消す。
 また、①住宅用火災警報器を設置する②寝具、衣類及びカーテンに防炎品を使用する③住宅用消火器等を設置する④年配者などを守るため隣近所の協力体制をつくる、です。
 原田 “自分は大丈夫”との油断を排し、「前前の用心」(御書1192ページ)を心に刻みたい。また女子部・婦人部の皆さんも、午後10時までには帰宅する「10帰運動」を励行するなど、日頃から絶対無事故を心掛けてまいりましょう。

◆ジュネーブの国際会議から UNHCR リエラ特別アドバイザー ㊦

◆「日本の美」を発信する東京富士美術館
 海外16カ国・地域 21都市で展覧会

  きょう3日は、東京富士美術館(八王子市)の「開館記念日」。同美術館は、これまで海外16カ国・地域の21都市で、「日本美術の名宝展」や「浮世絵名品展」など、日本の文化を伝える展覧会を開催してきた。ここでは、同美術館所蔵の日本美術作品の一部と、学習院大学名誉教授の小林忠氏の声を紹介する。

◆〈信仰体験〉 きょう11月3日は「創価文化の日」 
 クラシックギターを奏で続けて50年 “六弦の調べ”に命の輝き


 【兵庫県西宮市】きょう11月3日は「創価文化の日」。創価学会の芸術部員である平島謙二さん(70)=大市支部、副支部長(地区部長兼任)=は、主宰するギター教室で
80代の高齢者から小学生まで、約40人の生徒に個人教授を続けながら、音学活動を通して縁する人たちに希望と喜びを広げている。2年前に、左肩に重傷を負い、一時は再起を危ぶまれたが、信心根本に組成の実証を示し、本年6月、“ギター人生50年、”を記念するコンサートを晴れやかに開催。報恩感謝の思いも深く、平島さんは、日々、地域公布の使命に徹している。

2016年11月 2日 (水)

2016年11月2日(水)の聖教

2016年11月2日(水)

◆わが友に贈る


  明け方の寒さ増す季節。
 希望の朝を届けに走る
 
配達員の皆さまに感謝!
 健康・無事故を第一に!
 周囲の配慮も大切だ。

◆名字の言 2016年11月2日
 

 つり橋で世界最長の「明石海峡大橋」。それを支える基礎を造るため、直径80メートル、深さ60メートルもの巨大な穴が掘られた。掘り終えた際、関係者が呼ばれ、その穴をグラウンドにしてソフトボール大会が行われた▼完成後に訪れた人は、圧巻の架橋の方に目を奪われがちだ。だが基礎が盤石であってこその大橋。コンクリートで埋められると見ることができなくなる基礎部分で、築いた人々に思い出を残してあげたい――現場責任者の粋な計らいが胸を打つ。偉大な仕事は、陰の労苦に徹する人をたたえることが画竜点睛となる▼ある壮年リーダーが、多宝会の友のお宅を訪問した。話題は、その日の本紙に、同じ地区のAさんの活躍が紹介されたことに及んだ▼その時、壮年が言った。「実はきょうは、お礼に来たんです。だって、Aさんをずっと励ましてきたのは、お宅のお子さんだから」。Aさんは病との長い闘いを信心で勝ち越えた今、気鋭の芸術家として活躍する。その間、陰で支え続けた友の存在を、壮年は知っていたのだ▼苦労は、他人には見せないもの、歯を食いしばり、一歩また一歩と乗り越えていくものかもしれない。それでも、その苦闘を知り、寄り添ってくれる人がいれば、勇気は倍増し、勝利への前進は加速する。(城)

◆社説  きょう「創価班の日」   師子の陣列ありて広布は未来へ


 尊い広布の同志を厳護し、弘教拡大に先駆する、誉れも高き男子部の「創価班」がきょう、結成40周年を迎えた。
 1976年(昭和51年)11月2日、池田SGI会長は、新たな人材育成の中核を成す組織に、「創価班」と名付けた。そこには、「創価学会の精鋭中の精鋭として、学会のすべてを運営し、広宣流布の一切を推進していく」(小説『新・人間革命』「厳護」の章)との意義が込められている。創価班のメンバーは発足以来、トレードマークの青いブレザーに身を包み、無事故の行事運営などの全責任を担って広布の最前線に立ち続けている
 創価班歴20年の神奈川の友は、13年連続で弘教を実らせ、これまで24人の友人を入会に導く。その挑戦の姿に多くの同志が鼓舞されている。「ミスター創価班」と皆から慕われる彼には、合わせて年商4億円に上る三つの会社の経営者としての顔も。まさに「信心は一人前、仕事は三人前」との学会指導をそのまま実践する模範の存在だ。
 そんな彼を支えるのは、大学校生時代、がんと闘いながら運営委員を務め上げた一人の先輩の存在だという。必死になって創価班精神を教えてくれた先輩は、亡くなる1週間前に弘教を実らせ、霊山へ旅立った。故人の願いから、青いブレザーをまとって、ひつぎに入った姿に、葬儀の参列者は皆、目頭を熱くした。広布に懸ける並々ならぬ情熱を、先輩は生き抜く姿を通して教えてくれたのだ。
 先輩から後輩へ受け継がれる広布後継のバトン。そこには「広宣流布の全責任を担い、地域の発展と勝利のために尽くす」との創価班精神が脈打つ。
 10月30日を最初に、各地で結成40周年記念の総会が開催されている。創価班総会に際し、池田SGI会長はメッセージでこう呼び掛けた。
 「創価班という不二のよき弟子の陣列が盤石であれば、偉大な勝利の仏果を、社会へ、世界へ、未来へ示しゆけることは必定である。私の総仕上げのこの時、一切を託しゆく君たちが、必ずや応えてくれることを、私は確信しております」と。
 それぞれの使命の天地で一人立ち、雄々しく奮闘する創価班のメンバーは、新たな広布の歴史の幕を開くため、「師と共に」との誇りを胸に、さらなる挑戦を続けている。今月5日には「男子部の日」を迎える。学会厳護の炎を燃やし、一日一日、悔いなき連続勝利の共戦譜を刻んでいきたい。

◆きょうの発心   御本尊根本に“父母の恩”に報いる2016年11月2日

御文
 法華経を持つ人は父と母との恩を報ずるなり、我が心には報ずると思はねども此の経の力にて報ずるなり(上野殿御消息、1528ページ・編841ページ)
通解 法華経(御本尊)を持つ人は、父と母の恩を報じているのである。自分の心には父母の恩を報じているとは思わなくても、この経の力によって報じているのである。

 
御本尊を信じ、信心に励むことが、父母への最高の報恩となる、と教えられています。1986年(昭和61年)8月の高・中等部合同総会の折、中学3年の私は、初めて池田先生にお会いしました。先生の万感の期待に触れ、信心の原点を築きました。
 58年、わが家は経済苦の中で父が入会。後に家族全員が信心を始めました。長い間、厳しい状況が続きましたが、地元会館落成の折に父が先生にお会いし、人間革命を決意。新しい仕事も見つかり、借金返済のめどが立ちました。
 その直後に、父の肺がんが判明しましたが、家族全員で唱題に挑戦。半年後に、父の入会満50年を祝う家族座談会をにぎやかに開催できたことは忘れられません。
 父は広布の使命を果たし抜き、翌年、安らかに霊山へ。この御文の通り、私が信心根本に人生を歩むことが、父母の孝行になると実感しています。
 徳島牧口県は、少子高齢化の進む地域です。だからこそ“日本の最先端”との決意で、希望あふれる同志の連帯を築いてまいります。   徳島牧口県長 古谷 剛

◆小説「新・人間革命」 源流 五十二

                                                                                                                           

 ナラヤンは、静かな口調で山本伸一に語り始めた。
 「獄中では独房に入れられ、拷問に近い責めを受けたこともあります。家族とも会えず、手紙のやりとりも許されない。手紙は外の世界とのコミュニケーションの手段として重要なのに、それが許されないのは辛かった」
 その苦境が鋼のような不屈の意志を鍛え上げたのだ。日蓮大聖人は「鉄は炎打てば剣となる」(御書九五八ページ)と仰せである。

 老闘士は、こまやかな気配りの人であった。途中、何度も菓子を勧める。
 「インドのお菓子です。わが家の手製です。召し上がってください。甘いですよ」
 伸一が礼を述べて、語らいを続けようとすると、ナラヤンは、「あなたは、先ほどから、全然、召し上がっていませんよ」と“抗議”する。「いや、今はお話が大事なので。探究、学習の最中ですから」と応えると、“不屈の人”のにこやかな微笑が伸一を包んだ。
 強い心の人だから、人に優しくできる。
 伸一は、信条について尋ねた。
 「時代のなかで変わっていきましたが、今は、ガンジーの思想が私の信条です。それは釈尊の教えにも通じます。その思想とは、ズボンは膝までの半ズボンで、上は何も着ない、半裸のガンジーの姿に象徴されるように、“裸の思想”ともいうべきものです」
 “裸の思想”――その意味するところは深いと伸一は思った。イデオロギーで武装し、人間を締めつける甲冑のような思想ではない。人間の現実を離れた観念の理論の衣でもない。ありのままの人間を見すえ、現実の貧しさ、不幸から、いかにして民衆を解放するかに悩みながら、民衆と共に歩み、同苦するなかで培われた思想といえよう。
 その思想の眼から、ナラヤンは、インド社会が直面する主要な問題は「カースト制度」の弊害であると指摘する。そして人間と人間を生まれで差別し、疎外し合うこの制度が、仏陀の国に、いまだ根強く残っているのは悲しいことであると、憂えの色をにじませた。   


◆〈寸鉄〉 2016年11月2日
 

 
創価の女性から正しい平
 和行動を学ぶべき
大臣
 “希望の太陽”と輝く連帯
      ◇
 
創価班の日。広布の同志
 守る精鋭なり。寒風に胸
 張り勝利の先陣を切れ!
      ◇
 地域の中で
役割持つ高齢
 者ほど長生き
と。人々に
 尽くす多宝の友が手本。
      ◇
 
教育・文化週間。親子で語
 らう一時を持とう。若き
 生命に成長への良き種を
      ◇
 
国連人権理事国に日本が
 復帰
。万人に尊厳と使命。
 世界に誇れる社会を建設

【聖教ニュース・特集記事】

◆南米アルゼンチン・コンセプシオン市 池田SGI会長に「最高賓客」称号 2016年11月2日
「核兵器なき世界への連帯」展の開幕式で授与
証書 平和・文化・教育の価値を高める対話推進をたたえ


展示の開幕式で、SGI会長への証書を手に、ロペス文化局長と地元SGIの友らが笑顔で。式典では、市の青年合唱団に所属する小学生たちが、記念合唱を披露した(コンセプシオン市内で)
 
南米アルゼンチンのトゥクマン州コンセプシオン市(ロベルト・サンチェス市長)が10月17日、池田SGI(創価学会インタナショナル)会長に、名誉市民に相当する「最高賓客」称号を授与。同市の文化センターで行われた「核兵器なき世界への連帯――勇気と希望の選択」展の開幕式の席上、マリア・エステーラ・デル・バージェ・ロペス市文化局長からSGIの代表に証書が手渡された。
 首都ブエノスアイレスの北西1200キロに位置するコンセプシオン市は、北部に流れるガストーナ川などによって豊かな土壌が保たれ、サトウキビや、かんきつ類などの農業が盛ん。美しい景観は、多くの観光客を引き付け、“トゥクマンの南の真珠”として親しまれている。
 SGIの友は、この地を舞台に、師の心をわが心として人間主義の哲学を語り抜き、友好と信頼の輪を着実に広げてきた。その過程で、同市での「核兵器なき世界への連帯」展を提案した。市関係者は、環境保護や生命尊厳を訴えるSGIの理念に共感し、展示の開催を推進。さらに、メンバーの取り組みを通して、SGI会長による不断の平和・文化・教育運動に感銘を受け、その偉業をたたえる顕彰の授与を決定したのである。
 式典では、ロペス文化局長のあいさつの後、証書がSGIの代表に託された。
 証書には次のように記されている。「コンセプシオン市は、世界に対話を広げ、平和・文化・教育を推進した絶大な業績をたたえ、池田大作博士を『最高賓客』と宣言する」
 終了後、ロペス文化局長は、感動した面持ちで語った。「池田博士、SGIの『人間革命』の思想は、大きな波動となって広がり、より良い世界を築いていくことでしょう。皆さまの努力によって、わが市で、こうした展示の機会が持てたことを幸せに思います」
 なお、「核兵器なき世界への連帯」展は10月30日まで開催。「核兵器の廃絶に向けて、理解や対話から始めるという観点は、非常に大切だと思いました」等の声が寄せられた。

◆防災における宗教者の役割を議論 
 ジュネーブの国際会議から UNHCR リエラ特別アドバイザー㊤
  見直すべき「宗教」の力

◆「漢字三千年――漢字の歴史と美」に寄せて 第一回  日中協会 白西紳一郎理事長
   共通の漢字文化が日中交流に役割む


 今展示の目玉は、「不」という文字の刻まれた「兵馬俑」と、長安で亡くなった遣唐使・井真成(「いのまなり」とも)を悼んで作られたとされる墓誌の二つです。非常に印象に残りました。特に墓誌には、「日本」という国号を表す文字が、歴史上初めて登場します。当時から日本と言われていたことが分かる大変に貴重なものです。展覧会に足を運び、ぜひとも鑑賞してもらいたい。
 昨今、日中の外交関係は、必ずしも良い時ばかりではありません。そうした時期に、本展覧会が開かれたことは、とても意義のあることです。
 明年は日中国交正常化から45周年ですが、遣唐使・阿倍仲麻呂が中国へ渡ってから1300年の佳節でもあります。現在の日中交流は経済分野が主ですが、当時は文化交流が中心でした。世界的に見ても、こうした継続的な2国間での文化交流は珍しいことではないでしょうか。これは、漢字という共通の文化があったことが大きい。漢字は、日本の歴史の中で、大きな役割を果たしてきたと言えるのです。
 私が初めて訪中したのが1967年。以来この50年で、600回ほど中国を訪れました。東京富士美術館の創立者である池田名誉会長とは、上海でお会いする機会がありました。名誉会長が発表した「日中国交正常化提言」(68年9月8日)は、国交正常化の4年前のことですから、先見の明がありました。
 名誉会長の開かれた日中友好の道は、不動の道です。今後一層、日本外交の柱となるでしょう。今回の展示会を、先達の築かれた日中友好の精神を深める機会にしてほしいと念願いたします。


 【プロフィル】
1940年、広島市生まれ。「現代アジア」編集長などを歴任。日中協会の設立(75年)に尽力し、2000年から理事長を務める。

作品紹介
 井真成の墓誌
 2004年10月10日、中国・陝西省西安東郊での「井真成墓誌」発見が明らかにされた。墓誌とは埋葬の際に墓に入れられる石板、あるいはそこに刻まれた文のこと。亡くなった人の名前や経歴などが記されている。
 中国では現在まで、隋・唐の時代の墓誌だけで8千から1万件が出土している。墓誌の内容や形式には、当時の社会や文化が反映されており、各時代を知る上で貴重な史料である。
 井真成の墓誌には、「
姓は井、字は真成。国は日本と号す」との記述がある。これは「日本」という国号を示す、現存する最古の実物資料とされる。
 さらに、墓主の井真成が遣唐使の一員であり、734年に長安で亡くなったこと、玄宗皇帝が井真成に職位を授けたことなども記され、優れた人物であったことが伺える。しかし、井真成に関する資料は、この墓誌を除いて存在せず、人物像は多くの謎に包まれている。
 【案内】12月4日(日)まで。月曜休館。開館時間は午前10時~午後5時。入館は午後4時半まで。

◆11・2創価班結成40周年 新指導集が完成 
  池田SGI会長が「発刊の辞」贈る 君よ 師弟の大城に勝利の旗を!

全メンバーの成長と勝利を祈りつつ、「創価班の碑」を見つめる池田SGI会長。碑文には「学会を護る」「会員を大切に」「陰の戦いに徹する」との基本精神とともに「烈風に一人立ち 一千万同志の城護り征く 尊き丈夫の栄誉と功を 永遠にとどむるため この碑を建立す」と刻まれている(1996年5月、八王子市の牧口記念庭園で)                        

 結成40周年の11・2「創価班の日」を記念して、このほど、新指導集『師弟の大城』が完成した。これには、池田SGI会長が発刊の辞「君よ 師弟の大城に勝利の旗を!」(全文を掲載)を寄せた。
 1976年(昭和51年)のきょう2日、伝統ある「輸送班」に代わる新たな人材グループとして、創価班は結成された。以来、40星霜――。「冥の照覧」を誉れとして、学会厳護の使命に徹する創価班の連帯は今、世界の五大陸に。広布拡大の先頭に立つ。
 新指導集には、創価班の歴史やSGI会長の小説、折々に贈られた随筆・詩・メッセージのほか、テーマごとにまとめた指針などを収録している。
 ※順次、全国の創価班メンバーに配布されます。非売品。

発刊の辞

 
「創価」とは「勝利」の異名なり。
 ゆえに、その名を冠した「創価班」は、いずこにあっても、いついかなる時にあっても、「勝利」が宿命づけられている。
 この宿命を誓願の使命として胸を張る、おお、創価班の君よ! 君たちよ!
 雨にも寒風にも、凜として立つ爽やかな笑顔、そして、同志を守り抜くために、わずかな兆候も見逃さない真剣なまなざし。
 日本全国・全世界から宝友が集い来る広宣流布大誓堂の誓願勤行会も、「当起遠迎、当如敬仏(当に起って遠く迎うべきこと、当に仏を敬うが如くすべし)」(法華経677ページ)との精神で担い立ってくれている。
 来日した海外の創価班のメンバーが一緒に着任し、大誠実の振る舞いを共に学び合っているとも聞いた。
 折々に私が立ち寄る会館でも、創価班の丈夫が法城を厳護してくれていることが、何よりも頼もしい。
                   ◇ 
 
創価班の「青」とは「従藍而青」の青なり。
 日蓮大聖人は、若き南条時光の成長を深く喜ばれ、「藍よりも青し」と仰せになられた
 藍という草から生まれ出る青は、重ねて染めることによって、藍にもまして色鮮やかに輝く。後を継ぐ弟子たちが、自分以上に立派に、そして陸続と成長してくれることこそが、師の祈りであり、喜びである。
 創価班の結成から40星霜。誇り高き先輩たちは、この「出藍の誉れ」の人材の流れを迸らせてくれた。従藍而青の青年の奔流は、励ましの水かさをいやましながら、今、世界広宣流布の滔々たる希望の大河となり、五大陸を潤し広がっている。
                   ◇ 
 
創価班の「笑顔」は「不屈の魂」の光なり。
 南米初の開催となったブラジル・リオデジャネイロでのオリンピック(2016年)には、地元リオから、創価班の友がフェンシングの種目で出場した。
 彼は23歳でブラジルのランキング1位となったが、経済的な理由からフェンシングを続けることが難しくなった。しかし、創価班の先輩に激励され、唱題と弘教に励んだ。肌身離さず創価班の指導集を持ち歩き、仕事と練習と学会活動に駆けた。その祈りと努力の中で、政府からの支援金の給付を勝ち取り、晴れやかな笑顔で世紀の大舞台に立つことができたのだ。
 苦難を勝ち越えゆく大闘争にこそ、信仰の真価は光る。50年前(1966年)、私がリオを初訪問した折、同志は軍事政権の下で誹謗の嵐に晒されていた。だが、「誓いは断じて果たす」との不撓不屈の題目を唱え抜き、わがリオの同志は「南米の常勝関西」と謳われる大発展を遂げたのである。
 いかなる艱難も、自身の飛躍の因と捉え、成長の糧とすることだ。その一念さえ揺るがなければ、必ず道は開ける。要は、確信の題目と行動だ。全ては、諸君が偉大な指導者と育ちゆくための試練なのだ。
 
                     ◇ 
 創価班の「凱歌」こそ「民衆仏法の凱歌」なり。
 「熱原烈士を 身に移し」――この一節から「創価班歌」は始まる。
 無名の庶民が、理不尽極まる権力の弾圧に死を賭して戦い、不惜身命を貫き通した「熱原法難」の歴史。三烈士が殉教を遂げ、17人は追放の刑に処せられたが、一人として退転することはなかった。皆、入信間もなく、大聖人とお会いすることもなかった。しかし信仰は年数ではない。勇気で決まるのだ。
 大聖人御在世の本懐たる「民衆仏法の凱歌」を轟かせた熱原烈士の勇気を、そのまま受け継ぐのが、我ら創価の師弟である。
 「大法弘通慈折広宣流布」の大願に生き抜く学会を守ることが、「正義」を守ることであり、「民衆」を守ることである。
 ありとあらゆる三障四魔を打ち破りながら、創価の正義の民衆城を永遠に勝ち栄えさせゆくことこそが、一閻浮提広布を断絶させない唯一の道であることを、断じて忘れまい
                     ◇ 
 
創価班の「栄光」は「冥の照覧」なり。
 わが恩師・戸田城聖先生は、常々、言われていた。
 「学会の青年は、将に将たる器にならなければならない」と。
 その訓練を、まさに創価班の先駆として、直接、恩師から受け切れたことが、私の青春の栄光である。
 「将に将たる器」――それは人知れず、人の何倍もの労苦を惜しまぬ青年に自ずと具わる王者の風格といってよい。
 誰が見ていなくとも、誠実に忍耐強く「陰の戦い」に徹するからこそ、皆の苦労が鏡に映すようにわかるようになる。職場でも、地域でも、最も大変な現場に勇敢に飛び込んで、苦しみ、もがき、悩みながらも、一歩も退かない。その流した汗と涙が、尊貴な生命の黄金の輝きと変わる。
 わが直系中の直系である君たちは、「冥の照覧」という仏法の因果の理法に則った創価班の薫陶を、宿縁深き同志と共に受け切りながら、真実の「将の将たる」人間指導者と育っていっていただきたい。
                      ◇ 
 
創価班とは「一人立つ」広宣流布の責任者なり。
 30年前(1986年)、創価班の総会を報ずる「聖教新聞」の見出しとして私は「広宣流布の責任者たれ」との指標を贈った。
 君たちが、毎回の任務に当たって、「着任の誓い」を、皆で心一つに読み上げ、異体同心の団結で、絶対無事故の運営に臨んでくれていることも、私は知っている。その最後の一文には、「広宣流布の全責任を担い、地域の発展と勝利のために尽くす」とある。
 広布の新たな拡大の波動は、この「責任」を自覚した青年が一人立ち上がるところから始まる。
 「私が創価学会だ。何があろうとも、私は戦い続ける!」。この一人立つ王者の心が、この世で最も強く、最も尊いのだ。

 あの地でも、この地でも、わが創価班の君が、一人立ち上がる――これこそが、私の希望であり、喜びである。君の勝利が、私の勝利なのだ。
 全世界のいずこの場所であろうと、一人立つ諸君の生命と、私の生命とはつながっている。
 さあ、今日も、無名の尊き民衆の凱歌のため、破邪顕正の宝剣を掲げ、見事なる青春勝利の指揮を執ってくれ給え!
 全世界の若き地涌のスクラムの先頭に立って、新たな青年拡大の突破口を、断固と頼む
 不二の弟子たる創価班、万歳!
 結成40周年おめでとう!
 
 
勝利こそ
  わが後継の
    旗印
   君よ掲げよ
    師弟の大城に
 2016年11月2日
 「創価班結成記念日」を祝して

2016年11月 1日 (火)

2016年11月1日(火)の聖教

2016年11月1日(火)

◆わが友に贈る   2016年11月1日

 仏法とは
 万人尊敬の哲学だ。
 「
一切衆生に仏性あり
 
他者を敬う行動が
 自らの生命を輝かせる。

◆名字の言


  “ヒバクシャ”の中には徴用・徴兵で広島に強制移住させられた朝鮮半島出身者がいる。戦後、1万人以上が帰国したが、日本に渡ったために「母国の裏切り者」と非難され、被爆の事実を隠し、後遺症に苦しんできた▼韓国・慶尚南道の陜川郡。“韓国のヒロシマ”ともいわれ、今も600人以上の被爆者が暮らす。本年8月、同国で初めて被爆2世の養護施設が開設。惨劇を風化させまいとする被爆2世の闘いは続いている▼毎年8月6日、平和公園の「韓国人原爆犠牲者慰霊碑」に祈りをささげる広島の婦人部員がいる。釜山生まれの父は爆心地から1・7キロで被爆。自身も“被爆2世の韓国人”と差別された。そんな時、小説『人間革命』第1巻と出あう。一国の宿命をも転換する生命哲学。彼女は「堂々と生き抜こう」と決めた入会後、韓国名に戻し、父に弘教。今、平和の心を後継に語り継ぐ▼先月14日、世界平和への尽力をたたえ、韓国・陜川郡から池田SGI会長に「名誉郡民証」が贈られた。その陰に、原爆犠牲者の慰霊式典の支援や平和展示など、韓国SGIの地道な取り組みがあった▼「日本にとって韓国は『永遠の隣人』」とSGI会長。その友好と平和の心を継ぐ創価の同志。師弟の信念と行動が、崩れぬ信頼を築いている。(子)


◆小説「新・人間革命」 源流 五十一

 


 山本伸一は、「人類の平和のために、ナラヤン先生の思想をお聞きし、世界に紹介したいと思ってやってまいりました」と会見の趣旨を伝えた。
 「私の思想など、決してそのような大それたものではありません。私が信じているのは永遠にわたる真理を説いた釈尊の思想です
 この言葉には、インドに脈打つ精神の源流とは何かが、明確に示されていた。

 ナラヤンは、彼が師と仰ぐマハトマ・ガンジーとは「亡くなった妻を通して知り合いました」と言う。
 「この建物は、その妻が建てたもので、ここを使って、女性が社会福祉のために貢献できるように教育を行っております。また、子どもの育成のために、幼稚園としても使っています。できる限り、妻の遺志を継ぐように努力しているんです」
 会談場所を仕切るカーテンも粗末なものであった。まさに可能な限り、すべてを民衆に、社会に捧げているのだ。
 信念が本物かどうかは、身近なところに、私生活にこそ、如実に表れるものだ。
 彼は、何度となく獄中生活を過ごしている。伸一は、今日が自分の恩師である戸田城聖の誕生日にあたることを伝え、創価学会の初代会長・牧口常三郎は軍部政府の弾圧によって獄死し、第二代会長の戸田も、二年間、投獄されたことを述べた。そしてナラヤンに、獄中で得たものは何かを尋ねた
 彼は、じっと伸一を見詰め、口を開いた。
 「私は、あなたが、そういう目に遭わないことを望みます」
 「ありがたいお言葉です。私も短期間でしたが、無実の罪で投獄されました」
 氏は頷き、机の上に置いてあった本を手にした。本のタイトルは『獄中記』。氏が獄中体験を綴った手記だ。初版は秘密出版され、後に日の目を見た本である。そこに署名し、インド人の著名なジャーナリストが書いたという自身の伝記とともに伸一に贈った。そのなかに質問の回答があるのであろう。 

◆〈寸鉄〉 2016年11月1日

 
「創立の月」がスタート。
 掲げた目標の完遂へいざ
 前進!誉れの自分史刻め
      ◇
 恩師「
人材を発掘せよ」。
 広布の未来は後継の育成
 にあり。地道な激励こそ
      ◇
 
東京・八王子の日。師弟
 直結で戦う世界の本陣。
 拡大のうねりをここから
      ◇
 
AED蘇生措置で社会復
 帰率2倍に。命の綱だ。
 設置場所・使用法を確認
      ◇
 
いじめ認知件数、最多の
 22万件
。ネットでの中傷

【聖教ニュース・特集記事】

◆中国・大連工業大学で開幕 自然との対話 池田大作写真展 
中日友好協会の王占起副秘書長 青年たちに平和の心を

開幕した「自然との対話」写真展のテープカット。後列左から大連中日教育文化交流協会の趙亜平前会長、日本海国際交流センターの古賀克己理事長、学会本部国際渉外局の長岡良幸局長、大連工業大学の葛継平党委書記、中日友好協会の王占起副秘書長、大連市人民対外友好協会の呉智超副会長、大連市写真家協会の王大斌主席(大連工業大学で)

 【大連10月31日】「自然との対話――池田大作写真展」が10月31日、中国東北部の遼寧省大連市に立つ名門学府・大連工業大学で開幕した(主催=大連工業大学、中国人民対外友好協会、中日友好協会、創価学会、協力=大連市人民対外友好協会、大連中日教育文化交流協会、大連市写真家協会、創価大学北京事務所)。開幕式は大連工業大学・芸術設計学院の展示会場で盛大に行われ、同大学の葛継平党委書記、中日友好協会の王占起副秘書長、芸術設計学院の王守平院長など約400人の来賓・学生らが出席した。同展は今月13日まで開かれる。

◆新連載「夢をつなぐ 創価大学 箱根駅伝への道」〈1〉
2年ぶり2度目の予選会突破
結果発表直後の報告会で創大のセルナルド主将は「目標は本戦でのシード権獲得です。今後も、応援をよろしくお願いします」(国営昭和記念公園で)

  「夢をつなぐ 創価大学箱根駅伝への道」と題して、第93回箱根駅伝(明年1月2、3日)出場を決めた創価大学の選手たちの思い、鍛錬の日々を紹介していく。第1回は、予選会突破の1日をドキュメントで追う。

◆紅の歌誕生35周年  歌い継がれる師弟の共戦譜

 
歌詞を推敲する池田SGI会長。不屈の闘魂燃える四国の新たな前進は、「紅の歌」の誕生とともに開始された(1981年11月14日、高松市内で)

  「ああ紅の 朝明けて」――学会歌「紅の歌」の冒頭の一節に込めた心を、池田SGI会長は語っている。「太陽の如き青年が、広布の檜舞台に躍り出るんだ」
 SGI会長と四国青年部が師弟一体で作り上げた「紅の歌」が誕生して、今月で35年。先月、四国池田文化会館で開催された本部幹部会の席上、新たな歌詞が発表された。
 ここでは、「紅の歌」誕生の歴史に刻まれた精神を確認するとともに、四国青年部の抱負、一家和楽で後継の道を進む友の代表を紹介する。

◆11月度座談会拝読御書「上野殿御返事」
  御書全集 1561ページ1行目~5行目 編年体御書1241ページ1行目~5行目
 広布の誓願に生き抜く人生を
 「熱原の法難」の渦中の励まし

本抄について

 本抄は、弘安2年(1279年)11月6日、日蓮大聖人が身延から駿河国(静岡県中央部)富士上方上野郷の南条時光に送られたお手紙であり、別名を「竜門御書」といいます
 時光は、亡き父の志を継いで、少年の頃から大聖人を師匠と仰ぎ、日興上人の激励を受けながら、信心に励んできました。本抄を頂いた時は、数えで21歳。駿河の青年リーダーに成長していました。
 この当時、駿河一帯は、北条家の本家の領地が広がり、その権力の影響が強い地域でした。大聖人の身延入山後、日興上人が本格的な弘教を開始し、広宣流布が伸展。すると、大聖人門下への風当たりが強まり、法華経の信仰を捨てるよう、さまざまな迫害が起こります。
 弘安2年秋には、熱原の農民信徒20人が、えん罪事件で逮捕。平左衛門尉頼綱が下した非道な処断によって、最終的に3人が斬首され、殉教します。時光は、熱原の法難に際し、弾圧を受けた同志を守るために奮闘しました。
 大聖人は本抄で、「竜門の滝」の故事などを通して、成仏するためには命に及ぶ苦難を乗り越えなければならないと述べられます。そして、弟子たちに、今こそ大願を起こして法華経のために身命をなげうっていくよう呼び掛けられています。
 

拝読御文

 願くは我が弟子等・大願ををこせ、去年去去年のやくびゃうに死にし人人の・かずにも入らず、又当時・蒙古のせめに・まぬかるべしともみへず、とにかくに死は一定なり、其の時のなげきは・たうじのごとし、をなじくは・かりにも法華経のゆへに命をすてよ、つゆを大海にあつらへ・ちりを大地にうづむとをもへ、法華経の第三に云く「願くは此の功徳を以て普く一切に及ぼし我等と衆生と皆共に仏道を成ぜん」云云


大願

 日蓮大聖人は拝読御文で、弟子たちに大願を起こすよう呼び掛けられています。ここでいう「大願」とは、自身の成仏と一切衆生を救済しようとする、仏や菩薩の願いのことです。この大願と同じ意義の言葉に「誓願」があります。
 法華経の方便品には、釈尊自身の誓願について「如我等無異(我が如く等しくして異なること無からしめん)」(法華経130ページ)と説かれています。全ての人々の内面に、自身(釈尊)と同じ仏の境涯を開かせたいという誓願のままに釈尊は仏法を弘めました。
 また、法華経では釈尊が弟子たちに対して、“万人の成仏を説き明かした法華経を弘める者はいないか”と呼び掛けています。これを受けて、弟子たちも妙法弘通を誓います。
 この“万人の成仏を願う法華経の心”のままに、広宣流布の誓願を生涯、貫かれたのが大聖人です。「今度・強盛の菩提心を・をこして退転せじと願じぬ」(御書200ページ)と、民衆救済の道を歩み抜くことを誓われ、「日蓮一度もしりぞく心なし」(同1224ページ)との仰せの通り、死身弘法の御生涯を貫かれたのです。
 大聖人は門下に対しても、自身と同じ誓願に生き抜くよう、何度も呼び掛けられています。
 「日蓮と同じく法華経を弘むべきなり」(同903ページ)
 「此の度大願を立て後生を願はせ給へ」(同1308ページ)
 そして、この御本仏のお心のままに広布の大願に生き抜いてきたのが、創価三代の会長であり、なかんずく池田SGI会長であることはいうまでもありません。
 SGI会長は、誓願の力について、こう述べています。「(大聖人は)誓願を貫くことによって仏の心と一体化し、生命の奥底から仏界の無限の力を涌現することができることを示し、教えてくださったのである」
 広布の大願に生きる中に、崩れざる幸福の軌道があるのです。


不惜身命

 「不惜身命」は、法華経勧持品第13の文であり、「身命を惜しまず」と読みます。
 勧持品では、菩薩たちが釈尊の滅後に、正法を求め、正法を弘めていくことを次のように誓います。
 「世尊よ、どうか心配なさらないでください。仏が入滅された後、私たちが必ずこの法華経を持ち、説いていきますから。(中略)私たちは勇敢に耐え忍び、身命を惜しまず、法華経を語り抜いていきます」(法華経411ページ、趣旨)
 妙法ゆえの難に遭っても、わが身命を惜しまず、万人成仏を願って妙法を弘通する峻厳な精神――これが、不惜身命です。
 日蓮大聖人は、「日蓮生れし時より・いまに一日片時も・こころやすき事はなし、此の法華経の題目を弘めんと思うばかりなり」(御書1558ページ)と仰せの通り、身命に及ぶ大難にも屈することなく、妙法流布の振る舞いを貫かれました。
 さらに、門下に対しても「法華経の御為に身をも捨て命をも惜まざれと強盛に申せし」(同892ページ)等、不惜身命の実践を教えられています。
 大聖人の御精神と実践を正しく受け継いだ日興上人も、「未だ広宣流布せざる間は身命を捨て随力弘通を致す可き事」(同1618ページ)と示されています。
 大聖人は拝読御文で、“法華経のために命を捨てよ”と教えられた後、“(そのことは)露を大海に入れ、塵を大地に埋めるようなものと思いなさい”と仰せになっています。
 池田SGI会長は、この仰せを拝して次のように述べています。
 
「『大願』を起こすことで、法華経の大海と一体化して永遠に失われない身となる。また、妙法の大地となって、永遠に朽ちることがない。大願を起こせば仏の大境涯に連なるのだ、とのお約束です」

上野賢人

 「上野賢人」(御書1561ページ)――日蓮大聖人は本抄の末尾に、こう認められました。
 本抄を頂いた地頭・南条時光は、信心強盛な両親のもとで育ちました。
 時光の父・南条兵衛七郎は病床にあっても、大聖人の慈愛に満ちた激励を胸に真っすぐな信心を貫きます。この父が死去した折、大聖人は墓参のために上野郷まで足を運ばれますが、この時、7歳の時光も大聖人にお会いしたと考えられます。以来、時光は母の上野尼御前と共に純真な信仰に励みました。
 大聖人の身延入山後、時光は、大聖人の直弟子である日興上人の指導を受けながら、妙法流布に立ち上がりました。こうした弘教の広がりが、「熱原の法難」へとつながっていきます
 熱原の法難の際、時光は迫害を受けた人々を自邸にかくまうなど、大聖人門下への弾圧の矢面に立って戦いました。そのため、後に幕府から不当な重税を課せられるなど、さまざまな迫害を受けます。
 「上野賢人」との称号は、正義のために不惜身命で戦い抜いた時光に対する、大聖人の心からの称賛にほかなりません。

SGI会長の指針から 妙法と一体の確固たる境涯へ


 第六天の魔王による熾烈な迫害を、はねかえす方途は何か。それは、「大願」に立つ以外にありません。
 「一生成仏」を我が人生の究極の願いとして定め、「広宣流布」という仏の大願を我が誓願としていく以外に、法華経ゆえの大難に耐える力は涌現しません

 ゆえに大聖人は「願くは我が弟子等・大願ををこせ」と、胸奥から呼びかけられているのです。
 大願に立つ人生こそが、何事にも動じない、最も深い人生となるのです。(『希望の経典「御書」に学ぶ』第2巻)
                                             ◇ ◆ ◇ 
 何故、法華経のために命を捨てることに悔いはないのでしょうか。それについて大聖人は「露を大海に入れ、塵を大地に埋めるようなものである」(趣旨)と示されています。
 永遠から見れば、今生きている私たちの命は「露」のようにはかない存在です。また、大宇宙から見れば、「塵」のようにちっぽけな存在です。
 しかし、そのような私たちが、「大海」のように広大で、「大地」のように確固としている妙法に生ききっていくならば、妙法と一体の広大にして確固たる境涯を確立していけるとの仰せです。
 大聖人は、別の御書にも「露を大海によせ土を大地に加るがごとし生生に失せじ世世にくちざらむかし」(968ページ)と仰せです。
 「露」が法華経の「大海」に、「塵」が妙法の「大地」と一体となった時、永遠に消えることも朽ちることもない存在となります。広宣流布に生き抜いた私たちの生命は、大宇宙の仏界に溶け込み、永遠に不滅の「仏界の生と死」を繰り返していけるのです。
 また、常に、願った所へ、願った境遇で、広宣流布という最高の使命を果たすために生まれていけるのです。
 「大願ををこせ」とは、「永遠にして無上の生命の軌道に入れ」とのお言葉と拝することができます。(同)


参考文献
 ○…『希望の経典「御書」に学ぶ』第2巻(聖教新聞社)

◆【信仰体験】ブラボーわが人生 第23回前略 坂本龍馬殿   
  「あてらんの燃える血の中に おまんが生きちょらんよ」


 【高知市】弓なりに大きく白い線を描く桂浜。海面は白銀にきらめき、寄せ返す波音が静かに響く。かなたへ広がる太平洋を望むは、維新史の奇跡・坂本龍馬の像。遠くを見よ
、と訪れる人を無言で諭しているようだ。ただ一片の志で、世を変えようとした「志国」の雄。像を見上げて呼びかける人がいた。波涛会の梅原佐之助さん(84)副支部長だ。彼もまた、一筋の志に生きている。

◆【未来部育成のページ】任用試験を通した成長のドラマ
  信心の土台を今この時に
 

 今月20日に実施される「教学部任用試験(仏法入門)」を目指して、各地で研さんの息吹があふれている。試験に挑む高等部の友も多い。今回の未来部育成のページでは、昨年の任用試験を通し、成長を遂げた未来部の友のドラマを紹介。また、教学に力を注ぐブラジル未来部の取り組み、池田SGI会長の指針を紹介する。

池田GI会長の指針から

 みんなのお父さん、お母さん方は、御書の通りに実践し、大聖人の御精神を現代によみがえらせているんです。                  ◇ 
 一節でもいい。その一節を抱きしめながら、必死に祈り、努力を重ねていけば、青春も人生も、絶対に開ける。
 そして、「御書の通りにすれば、必ず勝てる」「この信心は、すごい」と心から確信できる。それが「心に刻む」「身で拝する」ということです。その一節が、君の信念になる。
 その一節が、あなたの生き方になる。
 「大好きな御書の一節」を持つ人は強いんです。苦難にあっても、無敵になるんです。(『未来対話』254ページ)
                  ◇◆◇ 
 これから先、さまざまな悩みの壁に突き当たることでしょう。
 「祈っているのに、なぜ?」「どうして願いがかなわないの?」と、疑問に思ってしまうことも、あるかもしれない。
 その時こそ、御書を開くんです。御書を拝し、学ぶことは、日蓮大聖人の大生命に触れることです。勇気が湧かないはずがない。無限に智慧が湧き、大いなる希望が湧く。
 そして、誓いも新たに、題目を唱え、現実に立ち向かっていくんです。(同258ページ)
                  ◇◆◇ 
 戸田先生は、よく言われました。
 「御書には、一切の肝要が完璧に記されている。妙法という最高の価値観に立てば、何ごとであれ、どう進めばよいかがわかるのだ」と。
 御書の一文字一文字には、御本仏の燃え上がるような民衆救済の大情熱が脈打っています。
 御聖訓には、苦悩の底にある人々を蘇生させ、幸福へと立ち上がらせる大慈悲と大哲理が光り輝いている。
 御書には、人生と広宣流布の勝利への「方程式」が記されている。妙法の「将軍学」が厳然と留められている。
 「正義によって立て! 汝の力、二倍せん」とは、先哲の箴言である。
 御書を根本とすることは、人間として最も強く、最も深く、最も尊い正義の中の正義によって立つことです。
 汝自身の力を百倍にも、千倍、万倍にもすることができる。(『御書と青年』94、95ページ)
                  ◇◆◇ 
 学会の教学は「実践の教学」です。目の前の一人に、勇気を贈る。目下の課題を打開する智慧を湧き起こす。そして、仏の生命力を涌現させて、共に大勝利への道を開いていく。そのための御書であり、教学です。(同103ページ)

 

« 2016年10月 | トップページ | 2016年12月 »