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2016年9月

2016年9月30日 (金)

2016年9月30日(金) の聖教

2016年9月30日(金)

◆わが友に贈る


   
「使命とは」
 与えられるのではなく
 
自ら選び取るものだ。
 不屈の努力と忍耐で
 わが人生を勝ち開け!

◆名字の言


「忘れえぬ人はいるけど名を忘れ」「お辞儀して共によろけるクラス会」「女子会と言って出掛けるデイケアー」。場面を想像すると、思わず笑みがこぼれる▼これは全国有料老人ホーム協会主催の「シルバー川柳」入選作。今、全国で巡回中の「平和の文化と希望展」でも紹介されている。岡山・津山展に足を運ぶと、この展示の前で足を止めたり、メモを取る人が多かった。年配者だけでなく若い人も。わが家のおじいちゃん、おばあちゃんを思い浮かべているのだろうか▼空前の超高齢社会を迎えた日本だが、ユーモアを忘れず、しなやかに老いを楽しもうとする心は素晴らしい。学会にも、人を励まし、元気にする知恵と経験の豊かな、人生の先輩が大勢いる▼ある座談会に参加した時のこと。しぶしぶ参加した様子の中学生が後方に座った。すると、多宝会の女性が「来られましたよー」と皆に知らせる。すかさずもう一人が「よう来たねえ」と背中をさすった。別の一人は、わが子の態度に気をもむ母親を「誰もが通る道よ」と優しく励ます。絶妙な連携にうなった。終了後、母子は笑顔で帰っていった長命をことほぎ、後継の友を慈しみ育てながら、老いも若きも励まし進む“学会家族”の姿に、長寿社会のモデルを見た。(奨)

◆社説  あす「学術部の日」   民衆の幸福に尽くす英知の連帯


 科学技術の進歩によって、最近は“ボタン一つ”で、さまざまな装置を操れるようになった。外出先から自宅の冷暖房を遠隔操作したり、ペットに餌を与えたり、庭の水まきもできる。
 生活が便利になるのは喜ばしいが、半面、そのボタン一つが近代兵器の誤射や誤操作を招くなど、人類を滅ぼしかねない技術も、世の中には存在する。
 言うまでもなく、技術を生み出すのは人間であり、使うのも人間。だからこそ、技術が進み、その影響力が増せば増すほど、研究や開発に携わる者をはじめ、“使う側”の倫理観が問われるようになる
 ある学術部の友が語っていた。「自分自身が学会活動に挑戦し、人間性を磨いた分だけ、同じ分野で研究に携わる人にも、良い影響を与えていくことができると信じています」と
 3年前、国立大学の准教授に就任した友は、地球温暖化対策の切り札として期待される再生可能エネルギーの研究に取り組む。実用化されれば人類の明るい希望となる研究だが、試行錯誤の連続。夜を徹して実験に当たったこともある。そんな多忙な中でも、男子部のリーダーとして友の激励に走ってきた。
 彼を支えていたのは、「大学は大学に行けなかった人のためにある」との池田SGI会長の信念の言葉だった。
 「研究に時間をかければ、より良い発想が浮かぶかもしれません。しかし、『何のため』を忘れ、名聞名利で、自分の研究成果を悪用するような人間になっては、意味がありません
 SGI会長が、世界最高峰の名門・ハーバード大学で「ソフト・パワーの時代と哲学」と題して講演したのは、25年前の9月のことである。この時、SGI会長は、軍事力や権力が幅を利かせ、外圧的に人々を抑え込む「ハード・パワー」の時代から、合意と納得によって人々を結ぶ「ソフト・パワー」の時代へ転換しゆくためにも、自己規律、自己制御の心に象徴される“内発的精神”が重要であると言及。その精神は、苦悩や葛藤、熟慮という労作業の中で鍛え上げられていくと訴えた。
 研究に全力を注ぎつつ、時間をこじ開け、地域や社会の人々のために走り抜く学術部員。最先端の研究で使命に生きる、そうした一人一人の葛藤と挑戦こそ、「民衆の幸福のため」という精神を、学術界の土壌に根付かせていく力となろう。
あす10月1日は「学術部の日」。民衆厳護の「戦う英知」の連帯に期待したい。

◆きょうの発心   同志の勝利へたゆまず歩む

御文
 月月・日日につより給へ・すこしもたゆむ心あらば魔たよりをうべし(聖人御難事、1190ページ・編1209ページ)
通解 月々日々に信心を強めていきなさい。少しでもたゆむ心があれば、魔がそのすきにつけこんで襲ってくるであろう。

 
月々日々に、たゆまず信心を強めていくことの大切さを教えられています。
 1961年(昭和36年)、一家で入会。今は亡き父が毎日、御本尊に唱題し、
活動に励む姿から、信心の偉大さと師弟に徹する姿勢を学びました。
 結婚後の89年、一家4人を乗せた車が交通事故に遭い、夫と私は重傷を負いま
した。両親をはじめ地域の学会同志の真剣な祈りのおかげで、2人とも奇跡的に一
命を取り留めたのです。
 信心の確信をつかみ、感謝の思いで仏法対話に歩き、友人に弘教が実りました。
その友人の子や孫も今、信心の後継者と成長しています。
 また長男の非行に悩んだ時期もありましたが、父と同じように私が祈ろうと決意。
この御文を胸に、「広布の人材に」と祈る中で、よき男子部の先輩との出会いがあ
り、長男も活動に参加するようになりました。現在は分県男子部長として頑張って
います。同志の皆さまに感謝でいっぱいです。
 愛する愛媛牧口宇和島県の発展と、全同志の幸福・勝利を祈り、一日一日を大切
にし、使命を果たしてまいります。  愛媛牧口宇和島県婦人部長 三瀬 美鈴

◆小説「新・人間革命」 源流 二十五


 山本伸一は懇談会で、一人ひとりに激励の言葉をかけていった。
 
メンバーのなかに、全インドの責任者である地区部長を務める女性がいた。前日、伸一が図書贈呈したデリー大学で、経済学の講師として教壇に立つラビーナ・ラティである。彼女が御本尊を受持したのは、一九七五年(昭和五十年)六月であった。
 信心に励むなかで、難関の就職を勝ち取り、原因不明の頭痛や吐き気、めまいを克服した体験をもっていた。
 また、北インドの責任者を務めるハルディープ・シャンカルという壮年は、中学校の教師であった。鬱病で悩んだ末に信心をはじめ、乗り越えることができたという
 彼は、いかにも生真面目そうな人柄であったが、ともすれば、沈んでしまいそうに感じられた。伸一は書籍に、「いかなる時でも 明るく朗らかな 指導者たれ」と、モットーとなる言葉を認め、シャンカルに贈った。
 家族が仏法に無理解のなか、ただ一人、信心に励んでいるアローク・アーリヤという青年もいた。伸一は、彼の報告を聞くと、「あなたの苦労、奮闘は、よくわかっています。大変だと思うかもしれないが、今、あなたは人生のドラマを創っているんです」と励まし、念珠をプレゼントした。
 さらに、二カ月前に入会した婦人のスバルナ・パテールは、日蓮大聖人の仏法に巡り合った喜びに燃えて集ってきた。彼女は、のちに夫を病で、息子を交通事故で亡くすが、この日の伸一との出会いを胸に、勇気を鼓舞して、苦難を克服していくのである
 ここに集ったメンバーの多くは、その後、インドSGIの中核に育っていく。ラビーナ・ラティは幹事長となり、ハルディープ・シャンカルはインド創価菩提樹園の園長に、アローク・アーリヤは教育部長に、スバルナ・パテールは南インドの中心者となっていったのである。
 渾身の激励は、発心の種子となり、その人のもつ大いなる力を引き出す。  

◆〈寸鉄〉 2016年9月30日

 
SGIは生命尊厳の哲学
 で現代世界の変革に挑む

 ―教授。平和世紀を必ず
      ◇
 御書「
法華経と申すは一
 切衆生を仏になす秘術

 対話こそ自他共の幸福道
      ◇
 
「統監部」の友の地道な奮
 闘に感謝!
広布万年の礎
 築く尊行
。福徳は三世に
      ◇
 
粘り強さなしに偉大な事
 業は達成されぬ
―哲人。
 わが誓願へ挑戦また挑戦
      ◇
 交通事故死0目指す日。
 原因の半数超が脇見や不
 注意と。
焦らず安全第一 

【聖教ニュース・特集記事】

◆創価大学北京事務所 開設10周年記念講演会 
 北京大学で開催 多くの来賓が出席
 創立者がメッセージ「教育の創造的革新を共に」


 中国・北京にある創価大学の北京事務所が本年、開設10周年を迎えた。その佳節を記念する講演会が26日午前、北京大学の図書館で開催された。これには、創大創立者の池田名誉会長がメッセージ(3面に掲載)を寄せた。講演会では、北京大学「池田大作研究会」の宋成有会長、北京師範大学の高益民教授が講演。北京大学の李岩松副学長、中日友好協会の王秀雲副会長、中国国際交流協会の李冬萍理事ら来賓、中国に留学中の創大生ら約100人が出席した。また、程永華駐日大使から祝福の伝言が贈られた。

 創価大学が、日中国交正常化後、初の新中国からの正式な国費留学生を迎えたのは1975年。
 “周恩来総理から託された日中友好の未来を開きたい”との創立者・池田名誉会長の尽力によって実現した。

 以来、名誉会長が10度の訪中などで築いた信頼は、学生・教員の往来として一つ一つ結実し、絆を強めていった。現在、創大と交流協定を締結する中国の大学は50校を超える。留学や研修などで中国で学んだ創大生は750人に及び、中国から創大への交換教員は250人を数える。
 こうした教育交流の発展を受け、創大初の海外事務所として、2006年3月に開設されたのが北京事務所である
 同事務所は北京大学に隣接する「燕園ビル」(開設当時は資源ビル)に設置。日中両国の友好を促進する共同研究の推進、相互理解を進める研究活動および出版事業、研究者の日本滞在に対する研究助成等を行っている。
 また、4年間で創価大学と北京語言大学の二つの学位が取得できる「ダブル・ディグリーコース」で学ぶ創大文学部の学生をはじめ、留学中の創大生をサポートする。
                                      ◇ 
 同事務所の開設10周年を記念する講演会は、神立所長の司会でスタート。
 創大の田代理事長は、同事務所を支える関係者に心から感謝を述べるとともに、両国友好と世界平和に資する人材の育成に、いっそう尽くしていくことを約した。
 来賓を代表し、あいさつに立った北京大学の李岩松副学長は“池田名誉会長は1968年に発表した国交正常化提言に始まり、一貫して中日の友好に多大な貢献をしてきた”と称賛。「わが大学の『池田大作研究会』も、本年で15周年を迎えました。北京事務所と研究会が力を合わせ、両国の未来を輝かせる、さらなる交流を推進したい」と望んだ。
 続いて、「池田大作研究会」の宋成有会長が、名誉会長と北京大学の交流をテーマに講演。名誉会長の7度にわたる同大学訪問の歴史などを紹介しつつ、自身が交換教員として創大に滞在した際、美しいキャンパスと名誉会長の細やかな配慮に感動した思い出を述懐した。
 また、名誉会長が取り組む教育・平和事業こそ人類の前途に不可欠であると指摘。互いを尊重し、信義を重んじる名誉会長の精神に学び、民間交流を一段と広げることが、中日の友好を発展させる鍵であると述べた。
 次に、北京師範大学の高益民教授が、「世界市民の教育理論は東洋の伝統思想から何を学べるか」と題して講演した。
 高教授は、民族主義に偏らない、国家を超えた“世界市民意識”をもって未来へ進んでいくことの重要性を強調。
 また、東洋の伝統思想は、世界市民教育の大きな一助となるとし、特に儒教に見られる国家の枠を超えた概念である「天下」について言及。これは民衆一人一人が責任感をもち、互いに共通の価値を求め、差異を乗り越えていく世界市民の思想と相通じるとして、東洋哲学に造詣が深い名誉会長の思想をさらに探究していきたいと語った。
 講演会には、中国人民対外友好協会、中日友好協会、日本大使館の代表、また、中国に事務所・拠点等を持つ日本の大学・研究所等を中心に組織され、日中間の教育・研究に携わる「希平会」の代表らが参加した。
 最後に、出席者全員で記念撮影を。終了後は旧交を温め合う輪がいくつも広がった。
 日中両国の教育者、学生らが集った講演会は、教育の力で友好の「金の橋」を強固にしゆく誇りと決意に満ちあふれていた。

◆創大北京事務所開設10周年記念講演会への創立者のメッセージ
  教育の進歩が人類の未来を決める


 1990年7月、池田名誉会長は、モスクワ大学へ5度目の訪問。ログノフ総長(当時)と会談した。総長室の壁には、北京大学から贈られた、モスクワ大学を描いたタペストリーが――

 一、創価大学の北京事務所が開設されてより10周年――。ここに満腔の感謝を込めて、一言、メッセージを送らせていただきます。
 諸先生方におかれましては、ご多忙のところ、ご臨席を賜り、誠に誠にありがとうございます。
 創大北京事務所の誕生から成長を、常に温かく見守り、支えてくださっております、北京大学をはじめ交流大学の諸先生方、また中国人民対外友好協会、中日友好協会、日本大使館、日本学術振興会ならびに関係の先生方のご厚情に、創立者として、改めて心からの御礼を申し上げます。
 また、両国の大学間の学術教育交流の推進にあたり、いつもお世話になっております「希平会」の先生方、誠にありがとうございます。
 このたび、貴・北京大学の美しき錦秋のキャンパスにて、開設10周年の記念の講演会を開催いただきました。さらに私の拙い写真も展示いただき、恐縮の至りでございます。
 多大なご尽力を賜りました、李岩松副学長はじめ、北京大学の国際合作部の先生方に、重ねて深謝申し上げるものでございます。
 一、貴大学は、私にとりまして、1974年6月の初訪問以来、友好の「金の橋」を結ばせていただいた一切の起点であります
 80年には、うれしいことに、貴大学とわが創価大学が、両国間における初の正式な大学間交流協定を締結することができました。この協定によって両大学を往来した教職員と学生の総数は、今日まで、100人を超えました。
 なかんずく、北京事務所が開設されてより、いやまして水かさを増しながら、平和と友誼の人材を育んでおります。
 名誉所長にご就任くださった王学珍元校務委員会主任、また李岩松副学長、さらに国際合作部の諸先生方には、言葉に尽くせぬご高配をいただいております。
 本日はまた、お懐かしい日本研究センターの賈蕙萱先生、宋成有先生もご出席くださり、うれしい限りです。宋成有先生には、特別にご講演をいただき、光栄の極みです。
 お二人の先生方には、私ども創価教育の理念と実践についても、格別に深い理解の輪を広げてくださいました。さらに、忘れ得ぬ日本研究センターの李寒梅所長も、いつもありがとうございます。
 一、本日、ご講演いただく、北京師範大学の高益民教授におかれましては、中国教育学会の顧明遠名誉会長と私との対談集(『平和の架け橋――人間教育を語る』東洋哲学研究所刊)の上梓に際し、陰に陽に、ご尽力をいただきました。
 顧明遠先生と高先生の麗しき不二の師弟とご一緒に、アジアの文明論から、21世紀の創造的教育論まで、後世にとどめ残すことができた喜びを、私は深くかみしめております。
 この対談集では、北京大学が広げてこられた教育交流のエピソードが話題になりました。
 それは私が、74年9月、モスクワ大学にお招きいただいた折のことです。
 総長室の壁に、モスクワ大学を描いた大きなタペストリーが掛けられておりました。それは、北京大学から贈られたものだったのであります

 当時、政治情勢においては、中国とソ連が、緊迫した対立関係にあった時代です。
 しかし総長室に、そのタペストリーが、かけがえのない宝として掲げられている様子を拝見して、私は、一時的な国家間の波浪などには揺るがない、教育と学問で結ばれた絆の強さに、胸打たれたのであります
 「真理の探究」と「教育」という、尊き使命と志で結ばれた大学人の尊き連帯には、国を超え、民族を超え、
いかなる時代の嵐さえも敢然と乗り越えゆく“普遍の知性”と“金剛の信念”の力があります。
 顧明遠先生も、教育とは「平和の種子を蒔き」、「平和の橋梁を架ける」ことであると訴えておられました。
 貴大学をはじめ諸大学と、また私たち希平会の絆が、両国はもとより、アジア、そして世界の民衆の心に、いやまして尊き平和の種を蒔き、平和の橋を架けゆく力となりゆくことを、私は心より願う一人であります。
 一、北京大学では、今年より、一般教養と専門科目の融合を目的としたプログラム改革と共に、教員と学生が一体となった大学の建設に、一段と取り組まれていると伺っております。
 地球社会が急速な変化を遂げ、時代に即応した知性の在り方が問われるなかで、人類の幸福に貢献しゆく、創造的な教育の革新と発展こそ、現代の大学に要請される共通の課題であり、挑戦でありましょう。
 20世紀の初頭、アメリカの教育哲学者ジョン・デューイ博士は、北京大学での講義で、学生たちに語り掛けました。
 「教育はすなわち生長である。(中略)教育が進歩しなければ社会もまた進歩し得ない」(永野芳夫訳・大浦猛編『デューイ:倫理・社会・教育 北京大学哲学講義』飯塚書房)と。
 教育が常に革新を遂げながら、時代の「挑戦」に「応戦」しゆく、たくましき知性と人格の後継者を育成すること――まさに、その教育の進歩の成否こそが、人類社会の未来を決するといっても過言ではありません
 今、地球社会の多様な課題の解決のために、時代の先頭に毅然と立ち、世界の教育の進歩をリードされゆく貴国の先生方、そして学生の皆さん方と、共に手を携え、人類の希望の創造の道を、共に歩めることを、私たち北京事務所は、何よりの誇りと思っております。
 今後とも、貴大学よりはるかに若い弟である創価大学に、さらなるアドバイスとご協力の程を、どうか宜しくお願い申し上げます。
 一、結びに、貴・北京大学のますますのご発展と、貴国のさらなる栄光と隆盛、そして本日ご列席の全ての皆さま方のいよいよのご健勝を、心よりお祈り申し上げ、御礼のメッセージとさせていただきます(大拍手)。

◆〈信仰体験〉 後縦靱帯骨化症(OPLL)を乗り越え

 【石川県金沢市】大田和子さん(69)=池田支部、地区副婦人部長(総白ゆり長兼任)=が、体に異変を感じたのは、1998年(平成10年)の暮れのこと。病院で「後縦靭帯骨化症(ОPLL)と診断された。厚生労働省の指定難病であ。重い病と向き合いながらも、太田さんには、つかんだものがある――。

2016年9月29日 (木)

2016年9月29日(木)の聖教

2016年9月29日(木)

◆わが友に贈る


 
全ては祈りから始まる。
 忙しい時こそ
 誓願と感謝の題目を!
 そこに最高の智慧と
 行動する勇気が湧く!

◆名字の言


  長嶋茂雄氏が言った「メークドラマ」が新語・流行語大賞に選ばれたのは20年前だった。プロ野球の巨人が、首位との最大11・5ゲーム差をひっくり返して優勝した歴史は、語り草になっている▼それと同じゲーム差を逆転するドラマが、再び生まれた。北海道日本ハム・ファイターズのリーグ制覇だ。大きく出遅れ、まだ3位だった前半戦、「(首位の)ホークスしか見ていない」と栗山英樹監督は語った。指揮官の執念が、下馬評を覆す快進撃を生んだ▼竹田憲宗球団社長も本紙「トーク2016」で述べていた。「『日本で2番目に高い山は?』と聞かれても、答えられる人は少ない。どんなことでも1番を目指すべきです。全力で立ち向かい、頂点を目指す意欲が大事です」▼想像も及ばぬ逆転劇はスポーツの醍醐味といえる。最後まで分からないのが勝負の世界。ゆえに、勝敗はまず、自分の心の中で決まる。諦めた瞬間に勝負は終わるが、周りが“もう無理”と思っても、“まだいける”と自分で自分を諦めない限り、活路はある▼かつて池田SGI会長は、スポーツ部の友に語った。「君たちは、勝つために生まれてきた。『絶対に勝つ』ための究極の力が、信心である」。人生という名の勝負もまた、方程式は変わらない。(鉄)


◆社説  情報が氾濫する社会   「確かなもの」見極める価値基準を

 A型は神経が細やか、B型はマイペース、AB型は気まぐれ、O型は現実的――。血液型によって、こんな性格だと思っている人は少なくない。
 しかし、血液型による性格診断は、日本だけで信じられている、いわゆる「疑似科学」に過ぎない。そもそも多種多様な人間の性格を4通りに分類することに何の意味があるのだろうか。
 疑似科学とは、科学を装った考えや、誤った科学のこと。一見、科学的に思えるが、実際は科学的な裏付けはない。多くの人が信じることによって、社会的なステータスを得ているだけなのだ。
 実験によってその正当性を証明し、誤りに対しては真摯に受け止めて修正していく――これが科学的な考え方。一方、疑似科学は、自らの仮説や考えにこだわり、他人のチェックを避けようとする。しかも、不都合なデータは、その場限りの逃げ道を作る。
 このような不確かな“ニセ物”がはびこるのはなぜか。それは、私たちが何となく分かったつもりになることが一つの原因といえよう。誰からも否定されず、分かったつもりになると新たな疑問を生じない。その状態から抜け出すのは意外と難しいのだ
 昔の人たちは、地球は平らだと思い込んでいた。しかし、遠くから近づいてくる船が、マストから見えることに疑問を持つ。どうして上の方から見えるのか。平らだったら、全体的に近づいてくるように見えるはず。そんな新たな疑問が、それまでの固定観念を打ち破る。
 もちろん、世の中の全てのことを自分で確かめることはできない。そのために、先人が残した知恵を用いることは、いうまでもないだろう。
 日蓮大聖人は、正法を判別する方法として「文証」「理証」「現証」の三証を示している。「道理と証文とにはすぎず、又道理証文よりも現証にはすぎず」(御書1468ページ)と。科学に当てはめてみると、文証とは過去の論文、理証とは道理、現証とは実験証明といえよう。
 牧口初代会長は「大善生活実験証明」と銘打った座談会を実践された。その上で、自ら実験証明によって、わが生命を蘇生させた同志の体験談を、一番にたたえられている。
 インターネットなどを通じ、玉石混淆の情報が溢れている現代。科学や宗教だけでなく、政治、文化、言論など、社会全般にわたり、物事を判断する確かな価値基準と、正邪を見抜く目が求められている

◆きょうの発心  常勝不敗の歴史を感謝の心で2016年9月29日

御文
 聴聞する時は・もへたつばかりをもへども・とをざかりぬれば・すつる心あり、水のごとくと申すは・いつも・たいせず信ずるなり(上野殿御返事、1544ページ・編1083ページ)
通解 (火のように信ずるとは)教えを聴いた時は燃え立つばかりに思うが、遠ざかると、信心を捨てる心が生じることをいう。水のように信ずるとは、常に後退することなく信ずることをいう。

 
何があっても、水の流れるような信心を持続していくことが大切である、と仰せです
 1963年(昭和38年)、貧乏のどん底の中、父が入会。翌年に母も信心を始めました。私は学会2世として生まれ、学会家族の皆さまに育てていただきました。
 84年、阪神甲子園球場での第4回「世界平和文化祭」に出場。池田先生と初めてお会いすることができました。
 多くの先輩や同志に支えられ、仕事、練習、仏法対話と全てをやり抜いて当日を迎え、師弟の原点を築くことができました。
 これまで、母や自身の交通事故、次男の病気など、さまざまな宿命の嵐が競い起こりましたが、同志の皆さまの励ましに一歩も退かないと決め、祈りと行動で全て乗り越えることができました。
 中京王城区は、京都広布の牙城である京都国際文化会館を擁する地です。「感謝ある人は常に幸なり」との師の指針を胸に刻み、感謝の心で、さらなる常勝不敗の師弟の歴史を築いてまいります。   京都・中京王城区長 初田 尚之

◆小説「新・人間革命」 源流 二十四 


 ICCRの歓迎レセプションが終わると、山本伸一は、急いでニューデリーにあるホテルへ向かった。インドのメンバーをはじめ、日本から来た「インド文化研究会」一行らとの会食懇談が予定されていたのである。
 会場の入り口でインドのメンバーが、「センセイ! ヨウコソ!」と言って、伸一と妻の峯子に歓迎のレイをかけた。
 二人が会場に入ると、歓声があがり、参加者は立ち上がって大拍手で迎えた。伸一たちは、各テーブルを回った。インドのメンバーのテーブルで彼は、「お会いできて嬉しい」「あなたのことはよく存じ上げております」と一人ひとりに声をかけ、握手を交わした。
 一九六一年(昭和三十六年)、伸一がインドを初訪問した時、インド人の学会員を目にすることはなかった。その六年後の六七年(同四十二年)にようやくメンバーは三人になり、七〇年(同四十五年)にはインド初の地区が結成され、七三年(同四十八年)ごろからニューデリーやボンベイ(後のムンバイ)などで座談会が開かれるようになる。
 七五年(同五十年)には二十人ほどが参加して第一回インド総会が開催された。また、機関紙「ニュースレター」も発行されている。
 そして今、インド広布の決意に燃える約四十人のメンバーが、全インドから、喜び勇んで集って来たのである。
 南部のタミル・ナドゥ州の州都・マドラス(後のチェンナイ)から列車で一日かけてやって来た同志もいれば、同州のセーラムから二日がかりで来た同志もいる。
 また、東部の遠方から四日がかりで集った同志の喜々とした笑顔もあった。
 伸一は、十八年前、インドのブッダガヤを訪れた時、東洋広布を願い、天空に輝く太陽を仰ぎ見ながら、こう心で叫んだことが忘れられなかった
 “出でよ! 幾万、幾十万の山本伸一よ”
 今、十八星霜を経て、その萌芽の時を迎えたのだ。仏教発祥のインドの大地に、地涌の菩薩の先駆けが、さっそうと躍り出たのだ。

◆〈寸鉄〉  2016年9月29日

 
日中国交正常化44周年
 「平和の金の橋」を若人が
 継承。
友好の絆は万代へ
      ◇
 埼玉青年部の日。鉄桶の
 団結でわが地域に人材の
 城を。常勝の金字塔築け
      ◇
 恩師「
広宣流布は一対一
 の膝詰めの対話からだ
」。
 幹部は友の元に足を運べ
      ◇
 
ヤング・ミセスが活動・
 家事・育児に大奮闘!幸
 の連帯広げる先頭走者よ
      ◇
 上半期の
訪日外国人数が
 過去最多に。観光立国へ
 
異文化共生の思潮さらに

◆御書と歩む――SGI会長が贈る指針 【34】 多宝の父母のご多幸を祈る

御文
 国も・へだたり年月もかさなり候へば・たゆむ御心もやとうたがい候に・いよいよ・いろをあらわしこうをつませ給う事・但一生二生の事にはあらざるか    (国府入道殿御返事、1323ページ)
通解 (身延と佐渡は)国も遠く隔たり、(私〈大聖人〉が佐渡を離れてから)年月も重なっているので、弛む心もあるのではないかと心配していたが、(あなた〈国府尼〉が)いよいよ強盛な信心の姿を表し、功徳を積まれていることは、ただ一生、二生だけの浅い縁ではないのであろう。

同志への指針

 遠く離れようとも、大聖人との心の絆を胸に、佐渡の国府尼は、仲良き千日尼たちと共に信仰を貫き通した。
 
 創価の尊き多宝の父母も同じである。幾たびの嵐を耐え抜き、全てをなげうって共に戦ってくださった。
 ついに今、夢に見た壮大な一閻浮提広布の新世界が現れている。わが大長者の皆さまに、ますますの長寿と大福徳あれ! どうか、お達者で!

【聖教ニュース・特集記事】

◆創価班・牙城会が新出発の集い
 新リーダーと共に11・18へ拡大に先駆

 師弟誓願の青春を歩む創価班・牙城会。「11・18」学会創立記念日へ、拡大に先駆する若き闘将が、新リーダーと共に出発の集いを開催した
 創価班の首都圏委員長会議は27日、東京・新宿区の創価文化センター内の金舞会館で。
 竹岡青年部長のあいさつに続き、新任の角田委員長は、創価班が広布の全責任を担い立ち、弘教拡大の大波で結成40周年の本年を荘厳しようと訴えた。
 志賀男子部長は陰の労苦に徹し、皆が広布を推進する本物の池田門下にと強調した。
 原田会長は、「悪を滅するを功と云い善を生ずるを徳と云うなり」(御書762ページ)を拝読し、破邪顕正の闘争は男子部の永遠の使命であると力説。学会の正義を満天下に示す言論戦をと望んだ
 牙城会の首都圏委員長会(28日、同会場)では、竹岡青年部長に続き、新任の前島委員長は牙城会の歴史に言及。結成45周年ならびに「牙城会の日」制定40周年の本年を拡大で飾り、報恩の誠を尽くそうと力説した。
 志賀男子部長の後、長谷川理事長は、求道の心熱き世界の青年部の姿に触れつつ、「不可能を可能にする信心を根本に、全員が創価の勝利の先陣を開く力ある弟子に」と期待を寄せた。

◆〈誉れの学園 世界市民を育む創価教育〉
 第4回 自然との共生
 生命尊ぶ慈愛の指導者たれ

 東京都小平市にある創価学園。その最寄り駅は、西武国分寺線の鷹の台駅だ。
 駅からの通学路を武蔵野の自然が彩る。玉川上水の清流。涼やかなクヌギの木陰。春夏秋冬、情趣豊かに移ろう命の息吹は、学園生の心を潤し、育んできた。
 点々と現れる家々や公園。人々の息づかいもまた、濃緑の景色に溶け込んでいる。明治時代の文人・国木田独歩は、武蔵野の類いまれなる風景美を絶賛した。
 加えて、鷹の台は、かなたに壮麗な富士を望み、都心からも、ほど近い立地だった。創立者・池田名誉会長は、この場所に、「教育の理想郷」を見たのである。
 1968年4月8日、第1回入学式の後、創立者は1期生と共に、校舎とグラウンドを結ぶ「栄光橋」を渡り、語った。
 「創価学園は、周囲を、彼方の山と川、武蔵野の平野と木々の緑に囲まれている。山は王者であり、川は純粋な精神である。武蔵野の平野は限りない希望を、そして、緑は潤いのある人生を表している」
 自然を範とし、自らの使命を問う。向学の決意は、寮歌「草木は萌ゆる」に結実。創立者が贈った「5番」の歌詞には、学園建設の思いが込められている。
 「富士が見えるぞ 武蔵野の/渓流清き 鳳雛の/平和をめざすは 何のため/輝く友の 道拓く/未来に羽ばたけ 君と僕」

 文部科学省が謳う「幼稚園教育の目標」には、「生きる力の基礎」を築く重要性とともに、五つの要件が示され、第三項には「自然などの身近な事象への興味や関心を育て、それらに対する豊かな心情や思考力の芽生えを培うように」とある。
 北海道の札幌創価幼稚園が立つ羊ケ丘は、市内でも指折りの景勝地だ。「設立にあたって私は、何よりも自然環境を重視した」と、創立者は述懐している。
 園舎の隣にある「あおぞらのうえん」では、チューリップや枝豆、ジャガイモなどを育て、冬には園庭の雪山でそり滑り。「第二の脳」ともいわれる手で、自然のぬくもりに触れ、生命をいとおしむ
 ある保護者は、園児の言葉に、「幼少期から自然と親しむ大切さ」を感じたという。
 「頭を垂れるひまわりの花を見た娘が、『ひまわりさんが、みんな見てくれてありがとうって、おじぎしているね』と言うんです。豊かな感性に驚きました」
 5月には、ジャガイモの種芋を植える。小石が混ざる土はザラザラ。土からミミズが顔を出すことも。園児たちが怖がらないよう、教員は紙芝居を通し、“石を取ったり、ミミズさんが来てくれると、たねいもくんは、元気になるんだよ”と教える。
 園児たちは、土をふるいにかけ、小石を除く。汗をかいた分、収穫の喜びもひとしおだ。幼児期に土に触れることで、五感が磨かれ、雑菌に対する抵抗力も養える。さらに、土の自在に変形する可塑性が、子どもたちの手を鍛え、脳を育てるのだ。
 来月には、年長生が年中生の手を引いて、一緒にチューリップの球根を植える。
 開花を迎える春、年長の子たちは、すでに卒園しているため、チューリップの花を見ることができない。年長生は年中生を、ぎゅっと抱き、「たいせつにまもってね」と、命のバトンを託していく。
 東京創価小学校(小平市、国分寺市)と関西創価小学校(大阪・枚方市)の1年生は、生活科の授業でアサガオを栽培する。双葉から本葉へ、つるが伸び、成長する様子をスケッチ。開花したら大ニュースだ。
 花で色水遊びをし、押し花を作る。秋に花が枯れると、児童たちは、採取した種に手紙を添えて、家族にプレゼントする。
 「うえきばちに土をいれて、やさしくたねをまいてね」「水をあげすぎないでください。あかやむらさきの花がさくよ」
 最後に、残ったつるで、リースを作る。児童たちは半年間に及ぶアサガオとの思い出を振り返りながら、感想を書き残す。
 関西創価中学・高校は2000年、アメリカ航空宇宙局(NASA)の教育プログラム「アースカム」に、日本代表校として参加。以来、連続51回の参加回数を数え、世界一の記録を伸ばし続けている。
 アースカムとは、地上400キロを周回する国際宇宙ステーション(ISS)のカメラを、教室から遠隔操作し、特定の地表を撮影するもの。生徒たちは、NASAが公開するISSの軌道を確認した後で、どの位置でシャッターを切るか、緯度・経度・撮影理由などを英語で入力する。
 生徒たちがアースカムに参加を続ける背景には、創立者が環境提言「地球革命への挑戦」で提唱した、環境教育を進める上での3要件がある。第一に「理解と認識を深める」。第二に「倫理観の確立と生き方の見直し」。第三に「行動に一歩踏み出すための勇気と力を与える」である
 
宇宙からの写真は、地球の今を如実に伝え、人類の未来に警鐘を鳴らす。砂漠化、氷河の後退、サンゴ白化、海洋汚染……。生徒たちは、環境破壊が進む地域やラムサール条約に登録された湿地周辺などを撮影のターゲットにし、研究を重ねてきた
 2003年1月、創立者と親交の深いロシアの宇宙飛行士・セレブロフ博士が、関西創価学園を訪問。アースカムに取り組む生徒たちに、「宇宙から地球を見つめる視点を共有しているという点で、皆さんは我々の同僚です」と期待を寄せた。
 宇宙の「視点」をもつことで、生徒の想像性は広がり、知的好奇心は刺激され、自分自身を俯瞰することができる。その上で、研究成果を広く発信してきた。オープンキャンパスや関西創価小学生の「学園ステイ」、記念行事での報告に加え、校内で常設展示を行っている。
 来月には、校内で「環境意識啓発ポスターコンテスト」を行う。アースカムに取り組んでいる生徒たちが、砂漠化するナイル川の周辺地域など、撮影した写真を素材にポスターを制作。中学・高校6学年の生徒全員を対象に、ポスターの見出し案を募集し、優秀作品を決めるという内容だ。
 校外の各種報告・発表会にも積極的に参加し、11年には、「高校生環境活動発表会」の全国大会に出場している。
 また、同校が立つ大阪・交野市で、06年から開催されている「環境フェスタ」には、11年連続で展示を出展している。
 フェスタには毎年、約100団体が環境展示や企画を出展。市内を流れる天野川の水質調査や野鳥の営巣保護など多彩な内容で、1日に約3000人が訪れる。
 「環境フェスタは、一過性の“お祭り”ではありません。環境問題への意識啓発は、持続・継続の働きかけが不可欠です。創価学園の先生方や生徒さんは、第1回の開催から、私たちと同じ志を持って、アースカムの展示を続けてくださっています」
 環境フェスタの主催者であり、日本樹木保護協会の代表樹医である山本光二氏は、学園生の展示活動を、そう高く評価する。 氏は続ける。「学園の生徒さんの展示活動は、宇宙大の視野を持つ重要性と、地域や国の枠を超えた『国際人』としての意識を、私たち市民に与えてくれます。この教育的効果は、非常に大きいものです」
 学園の五原則の筆頭には、「生命の尊厳」と掲げられている。全ての生命を慈しみ、感謝し、育み、次代につなぐ。
 東京・大阪・北海道の自然豊かな学びやで育つ鳳雛たちは、その「慈愛の心」を、地域へ、社会へと広げている。

創立者の指針

 世界の友だちと手をつないでいくことが「平和の道」であります。
 とともに海も生きています。山も川も、空も生きています。そして地球それ自体が生きています
 この生きとし生けるすべてを友とし、やさしく接していこうとする皆さんの美しい心が、かならず美しい未来を開いていくことでしょう。
 どうか、今はしっかりと力をつけ、かけがえのない地球の「平和」と「環境」を守りゆく大指導者と育ってください。
 〈1992年2月29日 東京創価小学校 第14回児童祭〉
ご感想をお寄せください news-kikaku@seikyo-np.jp

◆〈座談会 師弟勝利の旗高く 50〉 大誓堂完成5周年の
 2018年11月18日へ! 学会の永遠性を確立するのは今
 広布の伸展は世界同時進行
 

 長谷川 このたびの男子部の新出発、誠におめでとうございます。
 竹岡 ありがとうございます。「学会の永遠性を確立するのは、まさに『今この時』」との池田先生の指針を胸に、志賀男子部長、鈴木書記長らと共に、新しい時代の扉を開くため、全力を尽くしてまいります
 原田 広宣流布大誓堂完成5周年の2018年11月18日を目指した戦いこそ、「総仕上げ」の時です。“今、戦わずして、いつ戦うのか”――この誇りと責任を自覚し、青年部から、新たな広布の潮流を起こしてもらいたい。
 竹岡 はい。その中、25日には、青年部教学試験2級が、全国845会場で実施されました。
 原田 私も、東京・大田区の試験会場へ激励に行かせていただきました。仕事や学業、家庭に、日々の学会活動と、忙しい中、挑戦された全ての皆さんの奮闘を心から称賛いたします。
 長谷川 陰で受験者を支えられた同志や、ご家族の方々にも、深く感謝しております
 清水 先生は、「きょうを新たな出発点として、広宣流布の拡大へ、いやまして『行学の二道』に励んでいってください。異体同心の同志と共に、『ちかいし願やぶるべからず』と、強く朗らかに不屈の前進を貫いていっていただきたいのであります」と伝言を寄せてくださいました
 原田 受験者の皆さんも、応援してくださった皆さんも、教学試験で学んだ「題目の偉大な功力」と「広宣流布の大願に生き抜く中に、真の幸福があること」を確信し、新たな広布開拓の道を、ともどもに進んでいきましょう。


新しい女性の世紀

 笠貫 広布の伸展は今、世界同時進行です。私も先月、原田会長を中心とした南米訪問団の一員として、アルゼンチン、ブラジルを訪れました。さまざまな記念行事が行われ、先生に、アルゼンチンの上院議会からサルミエント上院議員栄誉章、ブエノスアイレス市から最高賓客の称号、国立トゥクマン大学から名誉博士号が授与されました。
 原田 訪問初日には、日本以外で世界初となるアルゼンチン創価女性平和会館の開館式が行われました。席上、池田先生の奥さまにとって、23番目となる名誉学術称号が、国立ビジャマリア大学から授与されることになり、決議書が渡されました。
 笠貫 同国の女子部・婦人部の方々は語っていました。「奥さまから、信心の強さ、誠実さ、清らかさを学び、心から尊敬しています」と。先生のご指導と共に、奥さまの生き方を学び、その誠実な振る舞いが、地域・社会で信頼を広げているのです。
 清水 聖教新聞で、開館式に集った皆さんの大感動の様子を拝見していました。メーン会場の「カネコ・イケダ希望の間」には、美しい真っ白な仏壇が置かれているそうですね
 笠貫 ええ。お厨子も白。経机も白。燭台も、鈴も、鈴棒まで白。お厨子には、真っ赤な国花・セイボと、日本の象徴・サクラが描かれ、両方の花によって、アルゼンチン女子部・婦人部は永遠に、師弟不二で進みゆくことを表しているそうです。
 原田 同国のサノ女子部長、オオシモ婦人部長は言われました。「私たちは、池田先生の著作などを学ぶ中で、戦争等で苦しんできた全ての女性が幸福になる社会を築くことが、創価三代の会長、なかんずく池田先生の祈りであることを知りました。アルゼンチンの全ての女性が真に幸福に輝いていけるよう、皆で心を合わせて祈っています」と。師弟不二の結晶として、全ての女性のために誕生した創価女性平和会館によって、アルゼンチンから新しい女性の世紀が開かれていくように思えてなりません。

リーダーが「率先」

 竹岡 ブラジルでも、各種の記念行事や多くの顕彰の授与式がありましたね。そのブラジルでは、先生の第2次訪問50周年を記念して、昨年から、支部50世帯を目標に折伏に取り組んでいると伺いました。
 原田 訪問した時点で、すでに1万8000世帯の弘教を成就。特に、拡大の先頭に立つリオデジャネイロでは、半数近くの支部が目標を達成していました。
 笠貫 オリンピックの興奮が冷めやらぬリオで、なぜブラジルをリードする弘教ができているのか。一つは、先生のリオ初訪問50周年を拡大で祝賀しようと、メンバーが団結して立ち上がったことにあります。
 原田 それと、もう一つ。リーダーが率先していることです。リオ圏の圏長は、経済界で活躍していて、仕事でも大変な重責を担っています。昨年、支部50世帯の弘教を目標とした戦いがスタートした時、各部のリーダーと話し合いをもった圏長は、とにかく、リーダーは皆に「やりましょう」と言っているだけではいけないと結論し、まずは、ここにいる私たちが1世帯の弘教をと決めたそうです。
 笠貫 圏長自身、決して折伏が得意ではなかったそうですが、仕事をやり抜き、題目をあげにあげ抜いた結果、昨年、見事に折伏を結実。そこから壁が破れ、現在までに5世帯に弘教。さらに、圏婦人部長も、本年だけで10世帯の弘教を実らせていると聞きました。
 長谷川 ブラジルSGIのコウサカ理事長をはじめとしたリーダーも、折伏を実らせているそうですね。
 原田 リーダー率先の行動が、ブラジルの広布拡大をリードしているのです。「ムイト・マイス・ダイモク(もっと題目を)!」を合言葉としたブラジルの師弟共戦の祈りは、全てをはね返し、全てを勝ち開き、弘教・拡大、青年育成、社会貢献と、見事なる勝利の証しを示しています。日本の私たちも、ブラジル、アルゼンチンに負けじと、弘教・拡大と人材育成に挑戦し、師の大恩にお応えしてまいりたい。

◆信仰体験

★〈おやじのリスタート物語 ⑤〉 倒産、負債、病からの復活劇 2016年9月29日
  苦労は強さに、宿命は使命に

★「妙典なかなか小町」の“町長”
  人が集まる和みの空間

2016年9月28日 (水)

2016年9月28日(水)の聖教

2016年9月28日(水)

◆わが友に贈る


 
仏法は自立の哲学だ。
 人に頼るのではなく
 自分が立ち上がる。
 自らが環境を動かす。
 わが人間革命に挑め!

◆名字の言


  童謡詩人の金子みすゞの代表作「こだまでしょうか」を抜粋した書を、山形美術館で見た。「『遊ぼう』っていうと/『遊ぼう』っていう/『ごめんね』っていうと/『ごめんね』っていう/こだまでしょうか/いいえ 誰でも」と書かれた作品は、ダウン症の書家・金澤翔子さんの字だった(『金子みすゞ・金澤翔子――ひびきあう詩と書』JULA出版局)▼みすゞの生涯は波乱の連続だった。親に決められた結婚相手との不仲。その夫から不条理にも創作活動を制限され、後に離婚。26歳で世を去った。だが作品は、時代を超えて人々に愛される▼一方の金澤さんは、生後間もなくダウン症と診断された。当時の社会は、まだ病気への理解が乏しく、世間の風は冷たかった。わが子を愛し、育てた母が金澤さんに読み聞かせたのが、みすゞの詩だったという▼冒頭の詩は、響き合う人間の心を詠んだとも解釈できる。こだまのように、同じ言葉を返すのは、“あなたの言葉を、拒まず、ねじ曲げず、ありのままに受け止めました”という証しであろうか気の利いた言葉が言えなくても構わない。苦しんでいる人がいたら、会いに行き、相手の言葉を、自分の心に響かせる思いで、精いっぱい聞く。それが、相手が一歩前に踏み出す力になる。(城)


◆社説  実りの秋に勇気の対話を 「聴く力」「共感力」が友の心を開く


 昨年、電通総研が高校生から20代の男女、計3000人に行った調査によると、「人間関係をリセットしたくなることがある」との問いに「あてはまる」「どちらかというとあてはまる」と回答したのが、全体の54・7%と、半数以上に上った。
 SNS(会員制交流サイト)などの普及により、気軽に多種多様な人々とつながることができるようになった分、“付き合い疲れ”を感じる人も少なくない。
 人と会い、会話のキャッチボールをする「対話の醍醐味」とは、相手とのつながりを育み、蘇生させ、刺激あるものに変えるところにあるといっていい。
 しかしそう聞いて「一体何を話せばいい?」と硬く身構える必要などない。大事なのは“心を通わせる”こと。求められるのは、「話す力」よりも、むしろ「聴く力」だという
 「傾聴力」という言葉がある。熱心に“聴く”だけでなく、表情やしぐさなどにも注意し、相手の気持ちを理解する力のことだ。「共感力」と言い換えることもできるだろう
 東京のある男子部員は、小・中学校時代に受けたいじめが原因で、人とのコミュニケーションが苦手だった。友を激励に訪れた際も、何を話せばいいか迷ったという。そんな時、いじめの苦しみにじっと耳を傾け、寄り添ってくれた男子部の先輩を思い出した。
 “ただ話を聴いてくれるだけで、うれしかった”。自らの経験から、今は部長として聴き役に徹し、同志の激励に走る。
 また、電機メーカーで働く男子部メンバーは、持ち前の明るい性格を武器に営業に臨んだものの、成績が伸び悩む。
 ある日、先輩から「相手の悩みを知るんだ」と教わり、以来、思いやりの心で接するように。すると、顧客との心の距離が縮まり、数々の要望や問題に対処した商品を提案できるようになり、何度も表彰されるまでに成長した。
 親身になって「聴く」という行為には、言葉以上に、こちらの思いを伝え、相手の心を開く力があるものだ。
 池田SGI会長は、「人間は、対話の中でこそ、真の人間に成長する」と語っている。「対話とは、相手から学ぶことである。そこには相手への尊敬がある。だから語り合う言葉が生まれる。相手から学べば、自分も豊かになる」と。
 実りの秋。勇気の対話で友情を広げ、一つまた一つと、強き心の絆を結んでいこう。

◆きょうの発心  “福光”へ励ましの連帯を拡大

御文
 此の曼荼羅能く能く信ぜさせ給うべし、南無妙法蓮華経は師子吼の如し・いかなる病さはりをなすべきや(経王殿御返事、1124ページ・編569ページ)
通解 この曼荼羅(御本尊)をよくよく信じなさい。南無妙法蓮華経は師子吼のようなものである。どのような病が、障りをなすことができようか。
 
 唱題によって、どんな病にも負けない境涯を築くことができるとの慈愛の励ましです
 1983年(昭和58年)、北海道で開催された第3回「世界平和文化祭」に夫婦で参加。師匠の慈愛あふれる激励に、生涯、広布の道を歩もうと決意しました。
 その後、転勤で仙台へ。総区婦人部長として活動していた時、夫がくも膜下出血で救急搬送されました。数カ月、意識が戻らず、悲しみと不安の中、この御文を胸に“今が宿命転換の時”と懸命に祈り、学会活動に走り抜きました。
 1年が過ぎたころには、医師も驚くほど回復して、信心の功徳を実感。夫は10年も寿命を延ばし、一昨年、広布の使命を果たして霊山へ旅立ったのです。
 振り返れば、早くに両親を亡くし、自身の病気やけがによる手術、また介護など、さまざまな苦難に直面しましたが、池田先生と同志の皆さまの激励で、全てを乗り越えることができました。
 今秋、完成する福光のシンボルである新「東北文化会館」を中心に、励ましの対話を拡大してまいります。   宮城・太白総区婦人部総合長 石橋ナヨ子

◆小説「新・人間革命」 源流 二十三 

 山本伸一たち訪印団一行は、午後六時半から、ICCR(インド文化関係評議会)が主催する歓迎レセプションに出席した。
 星空のもと、ICCR本部の前庭で開かれた歓迎レセプションには、クンドゥー外務担当閣外大臣をはじめ、ICCR副会長で仏教学者として知られるロケッシュ・チャンドラ博士、インド外務省アジア局のランガナッタ局長、デリー大学のメヘロトラ副総長ら各界の要人約二百五十人が出席した。
 伸一は、一人ひとりと御礼の言葉を交わしながら、日印間の友好と学術交流などについて意見を交換した。
 このあと、講堂に移動し、ここで伸一があいさつに立った。
 「日本を出発する前、貴国のアビタール・シン駐日大使とお会いした折、大使は、『仏法を弘めている山本会長にとって、仏教発祥の地であるインドは、“わが家”のようなものです』と言ってくださいました。
 まさに、家族さながらの、皆様の深い親愛の情に包まれ、“わが家”に帰ったような心境であります」
 そして、日本とインドの友好の絆を強めるために、できる限り多くの人と会い、教育・文化交流に最大の努力を払っていきたいと決意を披瀝。人類は地球という星を“わが家”とする家族であり、日印両国は“永遠の兄弟”として、互いに学び合っていくことの大切さを語り、あいさつを結んだ。
 彼は早速、その決意を実行するかのように、ICCRへの図書贈呈を発表し、目録と記念の品々をクンドゥー閣外大臣に手渡した。
 引き続いて、一行への歓迎の意を表して、インド舞踊などが披露された。真心こもる歓待であった。
 この訪問は、創価学会の会長である伸一をICCRが招聘した公式訪問であり、仏法を基調に平和・文化・教育運動を展開する学会との交流を目的としていた。
インドは、日蓮仏法を実践する学会に強い関心を寄せていたのだ。まさに仏法西還の一つの証といえよう。

◆〈寸鉄〉  2016年9月28日

 
創価の青年は誰に対して
 も堂々信念を語れ
―恩師
 さあ広宣拡大の新潮流を
      ◇
 
群馬婦人部の日。「人材の
 王国」に光る母の連帯。
 幸福の大輪をわが地域に
      ◇
 
「八万四千の法蔵は我身
 一人の日記文書」
御聖訓。
 輝く勝利の歴史を今こそ
      ◇
 外国人らに災害情報伝え
 る仕組みを整備へ。きめ
 細かな
防災対策を官民で
      ◇
 
秋も食中毒多く。高齢者・
 幼児は重症化も。手洗い、
 
十分な加熱等で賢く防御

【聖教ニュース・特集記事】

◆自然との対話――池田大作写真展 中国の最高学府北京大学で開幕 
 中国人民対外友好協会、中日友好協会などが主催
 友誼の「金の橋」を一段と強固に

 【北京26日】中国屈指の名門学府である北京大学で「自然との対話――池田大作写真展」が開幕(主催=北京大学、中国人民対外友好協会、中日友好協会、創価学会、協力=創価大学北京事務所)。開幕式は26日午後、北京大学・図書館内の展示会場で盛大に行われ、同大学の李岩松副学長、中日友好協会の王秀雲副会長をはじめ来賓・学生ら約200人が出席した。同展は29日まで開かれる。(記事=豊田正義、写真=伊野光)

◆〈わが町わが誇り〉 佐賀市  “栄えの国”の友らを忘れじ

◆〈信仰体験〉 “ヨリ姉”の「山村留学」奮闘記  2016年9月28日

 【鹿児島県・宇検村】鹿児島市から南へ約380キロの奄美大島。島の最西端で「親子山村留学制度〈メモ〉」の導入に踏み切った地域がある。中心の一人となって奔走する中
島頼子さん(62)婦人部副本部長。通称“ヨリ姉”。学校存続の危機から一転、地域に子どもたちの元気な声が戻ってきた。

2016年9月27日 (火)

2016年9月27日(火)の聖教

2016年9月27日(火)

◆わが友に贈る


 
どうすれば皆が安心し
 力を発揮できるか

 リーダーは心を砕き
 言葉を尽くそう!
 納得と共感が大切だ!

◆名字の言


  2017年のカレンダーや手帳、日記の商戦が早くも始まっている。残り少なくなったカレンダーを見ると、今年も4分の3が過ぎ去ろうとしていることに驚き、残りの日々を大事にしようと思えてくる▼ある壮年部員宅の仏壇の経机に、
手作りの「日めくりカレンダー」が置かれていた。31日分のページがとじられ、遠目にも使い込まれている。「6年前に娘が頂いたものです」と壮年は言った▼当時、小学2年生だった娘は、学校でいじめに遭っていた。それを知った地域の女子部員が、そのカレンダーを作った。ページには池田SGI会長が未来部員に贈った励ましの言葉があり、全ての漢字に手書きで振り仮名も振られていた▼以来、娘は毎朝、御本尊に向かうようになる。カレンダーをめくり、勇気を出してランドセルを背負うのが日課になった。「お姉さんみたいな人になりたい」と口にするようになった彼女。やがて、笑顔でいじめを乗り越えた。台紙は傷み、色あせてきたカレンダーだが、今も大切に、毎朝めくられている▼形あるものは、いつか壊れるかもしれない。だが形や言葉に託して届けた真心は、時を超えた「心の財」と輝く。残り100日を切った今年も、最後まで、そうした「財」を積む日々でありたい。(洋)

◆小説「新・人間革命」 源流 二十二 

 山本伸一はデサイ首相に、「ぜひ、日本にお迎えしたい」と語った。もし、訪日が実現すれば四度目の訪問となる。
 「日本に行きたいとは思っていますが、具体的な計画はありません。私はむしろ、日本の首相にインドを訪問していただきたい」
 さらに、日本にいちばん期待したいことは何かを尋ねると、即座に答えが返ってきた。
 フレンドシップ(友情)です。友情の絆さえ強まれば、あとは自然にさまざまなことができるものです。世界平和に貢献していく力ともなります
 私たちは、日本から多くのことを学びたいと思っています。日本人は非常に規律正しく勤勉であり、愛国心に富んでいます。互いに友人になることこそ、すべての出発点です
 伸一は嬉しかった。友情の大切さは、彼が主張し続けてきたことであったからだ。
 また、首相は、「真理を追究するという姿勢を政治に取り入れたい。これを政治の最大のテーマとしています」と語った。そして未来を仰ぐように目を細め、言葉をついだ。
 「世界は軍縮が実現されるならば、すべての国の人たちが友人になり、仲良くなることができます。さらに、世界政府ができ、すべての国が一致協力してやっていける時代が来ることを、私は念願しているんです」
 約一時間にわたる会談は瞬く間に過ぎた。最後に伸一が真心の応対に深謝すると、首相は一冊の本を贈った。『バガバッド・ギーター』(神の詩)を自ら解説した著書『私のギーター観』であった。『バガバッド・ギーター』は古代インドの叙事詩「マハーバーラタ」の一部であり、インドの聖典とされ、ガンジーの思想の支えにもなったといわれる。
 この書の冒頭部分には、「幸福は、心の平和と歓びを得ることにある。それは、自分のなすことに充実感をもつことから生まれる」(注)とある。深い哲学性にあふれた言葉である。デサイ首相との会談は、“精神の大国・インド”を探訪する旅の幕開けにふさわしい語らいとなった。
 
 小説『新・人間革命』の引用文献
 注 Morarji Desai著『A View of THE GITA』S.CHAND & COMPANY LTD(英語)

◆〈寸鉄〉 2016年9月26日


 
任用試験、申し込み進む。
 正法を学び行ずる功徳は
 絶大。
新しい人材と共に
      ◇
 熊本女性の日、皆さまの一
 歩こそ復興の力。
励ましの
 陽光を地域の隅々まで     

      ◇
 
妙法の生活は「変毒為薬」
 ―牧口先生。苦悩は成長
 の好機。喜んで勇んで挑戦
      ◇
 
環境問題への関心、若年
 層で低下と。
未来は変え
 られる!
大人の見本示せ
      ◇
 寒暖差による「秋バテ」に
 注意。
食事・運動・睡眠を
 聡明に。
生き生きと前進

【聖教ニュース・特集記事】

◆広宣拡大の新潮流を! 男子部が新出発 
 竹岡青年部長、志賀男子部長、鈴木書記長
 角田創価班委員長、前島牙城会委員長が誕生
 総東京に新リーダーも

 正義の師子吼で広宣拡大の新潮流を! 男子部の新出発となる首都圏幹部会が26日、東京・新宿区の創価文化センター内の金舞会館で勢いよく開かれた。
 席上、本部人事委員会で検討・決定した新人事が発表され(2面に本部人事)、竹岡光城青年部長、志賀昭靖男子部長、鈴木伸一書記長が誕生した。
 創価班委員長には角田幸博さん、牙城会委員長には前島和男さんが就任。総東京(東京〈23区〉兼任)では、方面総合青年部長に中園徹さん、同青年部長に河西宏一さん、同男子部長に宮尾尊久さん、同書記長に西方光雄さんが任命された。
 池田SGI(創価学会インタナショナル)会長はメッセージを贈り、男子部の威風堂々たる船出を心から祝福。「学会が栄え続けるための一切の原動力は、君たち青年の拡大です。青年が青年を拡大し続けるところが、永遠に勝つ」と強調した。そして、「全世界の若き地涌の陣列を牽引しゆく、最強無敵の先陣たれ! 模範たれ! 師子王たれ!」「職場で勝ち、地域で勝ち、社会で勝ち、広布の闘争で勝ち、断固と、誓願の青春を大勝利してくれ給え!」と呼び掛けた。

◆〈信仰体験 母ありて〉 左足まひの「真金の人」
 心安らぐ笑顔で、友の心に明かりをともす。同志との触れ合いに幸を感じる中田照代さん(69)=上川手支部、婦人部副本部長=は、「負けるもんか」と歯を食いしばって生きてきた。だからこそ、笑顔一つに力がある。

〈信仰体験 さわやか寸景〉  “人と比べない生き方”学んだ
 親子で経済苦を乗り越え 娘から温泉旅行の贈り物

2016年9月26日 (月)

2016年9月26日(月)の聖教

2016年9月26日(月)

◆今週のことば 2016年9月26日

 
まず自分が動いて
 一人の友と対話を! 
 一人の同志に励ましを!
 
わが一念の拡大が
 広宣流布を拡大する。

◆名字の言


  宮城県気仙沼市で定期的に行われている防災文化講演会を聞いた。この講演会の特長は、大学教授などの有識者のほかに、地元の人も講師を務めるという点だ。この日は、東日本大震災の前後、長年にわたり朝市を開いてきた男性だった▼講演会は、専門家から提言するだけでなく、今も被災地で暮らし、復興に奮闘する「当事者」に学ぶことを、開催の目的の一つにしている。机上の計画や分析だけでは気付けない“復興の急所”を知ろうという思いが感じられる▼同じ日、会場近くの復興屋台村で、婦人部員が営む飲食店を訪ねた。壁、天井と、至る所に来店者の寄せ書きがあった。多くが復興支援で来た人たちによる記述なのだが、「ありがとう」という言葉が目立った▼また先日は、5年間の県外避難を経て、福島県に戻った夫妻と再会した。避難先で触れ合った同志から贈られた色紙を、見せてもらった。そこには「信心の基本を教わった5年間でした。ご夫妻との出会いは、御本尊から頂いた功徳だと痛感します」と書かれていた▼“同情する”だけでは一方通行だ。“同苦する”――つまり、幾多の試練に負けずに復興を歩む友を支えるだけでなく、友の生きる姿そのものから学ぶ。それが「寄り添う」ということだろう。(城)

◆小説「新・人間革命」 源流 二十一


  山本伸一が、「長い人生で最も嬉しかったこと、そして最も悲しかったことはなんでしょうか」と尋ねた時、デサイ首相の楽観主義という生き方は、さらに鮮明になった。
 「私は、今までに悲しいと思ったことはありません。すべてのことを、嬉しい、楽しいと思っています
 「なかなかそうはなれません。それでは、嬉しかった思い出のなかでも、いちばん嬉しかったことはなんでしょうか
 すると首相は、笑みを向けて答えた。
 「一瞬一瞬が幸福であるのに、その一つの瞬間だけを取り出して、幸福であるなどと、どうして説明することができるでしょうか
 私は、食べ物があっても嬉しいし、また食べ物がなくても嬉しいのです」
 そう実感できたからこそ、不服従運動という熾烈な闘争に身を投じることができたのであろう。首相は、これまでに四回、命がけでハンガーストライキを断行してきた。
 近年では、一九七五年(昭和五十年)四月、治安関係法の適用について中央政府に抗議し、要求が受け入れられるまで一週間の断食を行っている。その時、既に七十九歳になっていた。体重は一日に二ポンド(約一キロ)も減っていったという。
 当時の心境を、首相は綴っている。
 「身も心も解き放たれ、幸福で、自分自身に対しても、世界に対しても、平安な境地であった」(注1)
 しかも、その直後、五度目の投獄が待っていた。獄中生活は十九カ月に及んだ
 だが、首相は言う。
 「それは、私の人生において、最も有益な時であった」「拘留中、私は内省的に生きた。いかにして自身を向上させうるか。そのことを常に自らに問いかけていた。自分の欠点とは何か? 心は穏やかか? 誰かに嫌悪感をいだいていないか?――と」(注2)
 使命に生き、自身の向上をめざす人にとっては、逆境の時こそが、実り多き学習の場となり、自分を磨く最高の道場となる
 小説『新・人間革命』の参考・引用文献
 注1、2 Morarji Desai著『THE STORY OF MY LIFE Volume3』Pergamon Press

◆〈寸鉄〉  2016年9月26日

 
私たちは人間革命を根本
 とした世界を築くべき

 印博士。恒久平和への道
      ◇
 
君は世の中に価値を与え
 なければならない
―文豪
 青年よ尊き貢献的人生を
      ◇
 
人と動物を分かつものは
 発達した
共感の能力と。
 
豊かな人間性で友情拡大
      ◇
 国連安保理、核実験自制
 の決議採択。具体的行動
 の一歩に。
民意で後押し
      ◇
 災害時、
道路に「不安」
 感じる人が半数以上と。
 政治の責任で対策を急げ

【聖教ニュース・特集記事】

◆ 伝統の青年部教学試験2級 5万2千人が挑戦  2016年9月26日
 SGI会長が受験者・役員に伝言「全員が若き勝利の哲学者」
 「開目抄」「生死一大事血脈抄」などから出題 全国845会場で実施

 世界広布新時代を築く平和の大行進! 学会伝統の「青年部教学試験2級」が25日午後1時半からと同7時からの2回、全国845会場で実施。5万2000人が90分間の筆記問題に挑戦した。試験は全5問で構成。「開目抄」「生死一大事血脈抄」の御書2編と「日顕宗を破す」から出題された。同日夜、各地の主要会館では、教学部教授の代表らによる「昼の部」の採点作業が厳正に進められた。「夜の部」の採点は、きょう行われる。(3面に関連記事、4面に問題と解答例を掲載)
 誇り高き栄光の青春を歩む友が、全国の試験会場に集い来た。
 池田SGI(創価学会インタナショナル)会長はこの日、2級試験に臨む受験者・役員らに万感の伝言を贈った。
 その中でSGI会長は、忙しい中、尊い求道の心を燃え上がらせて研鑽に励んだ一人一人を最大に称賛
 続いて、世界中で地涌の若人が生命尊厳の仏法を実践する時代に入ったと強調。日蓮大聖人の大誓願を深く拝せば、わが生命に、何ものにも負けない、そして何ものをも照らし晴らしていく希望と正義の太陽が赫々と輝きわたると語った
 そして「きょうを新たな出発点として、広宣流布の拡大へ、いやまして『行学の二道』に励んでいってください。異体同心の同志と共に、『ちかいし願やぶるべからず』と、強く朗らかに不屈の前進を貫いていっていただきたいのであります」と力説。最後に「若き勝利の哲学者、万歳! 創価の幸福博士、万歳!」と呼び掛けた。

◆10月の広布史  2016年9月26日

◎10・1「学術部の日」

 1972年(昭和47年)10月1日発行の「大白蓮華」誌上での、てい談「生命論」連載開始が淵源。
        

◎10・2「世界平和の日」
 60年(同35年)10月2日、池田SGI会長は初の海外訪問へ出発。会長の上着の内ポケットには、恩師・戸田第2代会長の写真が納められていた。世界広布の第一歩がしるされた記念日が後に「世界平和の日」に。※参考資料=小説『新・人間革命』第1巻「旭日」、『新・人間革命』第24巻「母の詩」
        

◎10・7「勝利島部の日
 78年(同53年)10月7日、約120島の友が集った離島本部(当時)の第1回総会を記念して制定された。※参考資料=『新・人間革命』第28巻「勝利島」
        

◎10・9「山口開拓指導」開始の日
 戸田会長の命を受け、56年(同31年)10月9日、青年部の池田室長(当時)は山口県へ。翌年1月までの延べ22日間で、当時の山口の会員世帯数を約10倍とする弘教を達成した。※参考資料=『人間革命』第11巻「転機」
        

◎10・18「民音創立記念日」
 63年(同38年)10月18日に行われた、民主音楽協会(民音)による初の記念演奏会に由来する。※参考資料=『新・人間革命』第8巻「清流」
        

◎10・24「社会部の日」
 73年(同48年)10月24日、職場・職域を同じくする同志が、自身を磨き、互いの成長を図ることを目的に結成された。※参考資料=『新・人間革命』第24巻「灯台」

◆〈世界の体験プラザ〉 韓国SGI 金俊瑩さん

2016年9月25日 (日)

2016年9月25日(日)の聖教

2016年9月25日(日)

◆わが友に贈る


  広布の大闘争の中で
 境涯は大きく開かれる。
 「
強盛の信心
 弥弥悦びをなすべし

 苦難に胸張り進みゆけ!

◆名字の言


  緩和ケアのクリニックで開かれた「お別れの会」に出席した。ここでは「今の医学では、これ以上何もできない」と言われ、自宅に帰ってきた患者たちの、日々の生活を支える医療を続けている▼この日は、92歳で亡くなった女性患者・Tさんを追悼する集いだった。「重い認知症」としてクリニックに転院してきたTさんは、ここでボランティア・スタッフの一員になった▼医師や看護師と共に、他の患者のところに赴き、家事をてきぱきと行う。終わるとベッドに歩み寄っては患者の手を握り、話を聞く▼医師が追悼の言葉を締めくくった。「僕は薬で痛みを取るだけ。痛みは無くなるが、末期の患者さんの不安はぬぐえない。でもTさんが、大きくうなずきながら『そうか、そうか』と言うだけで、患者さんたちはほほ笑むんです。Tさんは『希望』を与えることができた。僕の『認知症』への偏見を取ってくれた」病気、要介護、障がいなど、人生の困難の渦中にある人は、人に支えられるだけの存在でも、ましてや、人より劣った存在でもない。その人生経験、挑戦する姿そのもので、人に希望を与えられる尊い存在だ。看護、介護の現場こそ「人間の尊厳」を、頭ではなく、心に刻み付ける、かけがえのない空間なのである。(哉)


◆社説  北欧に広がる仏法の光  内なる変革促す哲理を世界が希求


 国連の幸福度調査で本年“世界で最も幸福な国”に選ばれたデンマーク。英国のシンクタンクで“世界で最も豊かな国”とされたノルウェー。この2カ国3都市を本紙の記者が訪れ、SGIの集いなどを取材した。
 ノルウェー第2の都市ベルゲンで開かれた全国夏季研修会では、オーロラ地区の友との出会いが。同地区南部のオーレスンから、メンバーがいる最北端のトロムソまで陸路で約1400キロ。活動の舞台が広範なため、地区全体で一堂に会するのは年に1度。現在、スカイプ(インターネットを利用したテレビ電話)で結んだ会合を隔週で行い、互いに励まし合っている。
 北欧は世界で最も福祉環境が整っているといわれる。デンマークとノルウェーは、両国共に国民は原則無料で教育や医療を受けられる。日常生活で困窮することはほとんどないという。その中で、なぜ仏法を求めて入会するのか。
 デンマークSGIのヤーコッブ・クラーグ壮年部長は語る。「わが国には、教育を通して『知識』が豊かな人は多い。一方、身に付けたものを社会や生活でどう生かすのかに悩む人も多いと感じます」と。両国を訪れた際、こうした声を多く耳にした。知識や物質の量は、心の満足とは必ずしも比例しない。その中で、「人間の内なる変革を促す『エンパワーメント』(内発的な力の開花)の光源となる仏法哲理が多くの人を引きつけてやまない」(クラーグ壮年部長)という。
 どんなに知識があっても、それだけでは幸福は築けない。賢明に生きるためには智慧が必要だ。いわば、知識は智慧の水をくみ出すポンプであり、智慧こそが幸福への近道なのである。
 人は何のために生きるのか――。人生の意義や真の価値は決して物質的な充足だけで得られるものではない。そこに、信仰の真価が問われているのだ
 来月、池田SGI会長の欧州初訪問から55年の佳節を刻む。SGI会長は、当時の真情をこうつづった。「この地にも、やがて地涌の菩薩が出現することを願って、心のなかで題目を唱え続けていた」と。55年前、欧州にメンバーはほとんどいなかった。しかし現在、各地に人間主義の連帯は広がっている。「世界はますます深く強く仏法を求めている」――。多くの友が、私たちの勇気の声、確信の声を待っている。広宣流布大誓堂完成5周年の2018年「11・18」へ、生き生きと信仰の歓喜を、醍醐味を語りたい。

◆きょうの発心  宿命を使命に変え勝利の実証を

御文
 妙とは蘇生の義なり蘇生と申すはよみがへる義なり(法華経題目抄、947ページ・編302ページ)
通解 妙とは蘇生の意味である。蘇生とはよみがえるということである。

 
宇宙と生命の法・妙法は、一切をよみがえらせると仰せです。
 常勝関西に生まれ、全てを題目で乗り越える母を見て育ちました。結婚後は夫の失業等に悩みましたが、祈りを根本に、乗り越えることができました。
 夫の再就職が決まり、いよいよこれからという時に、生後間もないわが子が病気で亡くなり、さらに2年後には夫が突然死したのです。私は絶望のどん底に落とされました。
 その中で拝したのが、この御文です。高等部の時に御書講義で妙法のすごさを学んだ感動がよみがえりました。同志の皆さまからも激励を受け、“私の生命をもう一度、蘇生させてください”と御本尊に真剣に祈りました。
 そして、池田先生に決意のお手紙を出したところ、お歌を頂戴し、宿命を使命に変える仏法証明の人生を必ず生き抜くことを誓ったのです。十数年後、同じく宿命を使命に変えてきた方との縁があり、新しい人生を出発することができました。
 今は新天地・香川で、家族と共に広布のために全力で走る毎日です。本年は「紅の歌」が香川で誕生して35周年の佳節。必ず師恩に報いる拡大に勝利してまいります。
 香川創価県婦人部長 平尾 純子

◆〈寸鉄〉  2016年9月25日
 

 きょう青年教学2級試験
 
行学二道の青春尊し。研
 鑽の成果、堂々と発揮を
      ◇
 
SGIの「同苦の心」こそ
 社会変革の原動力
―教授
 一人のために!粘り強く
      ◇
 
全国の「新聞長」の奮闘
 に感謝!
広布の言論戦の
 先頭走者。功徳は無量と
      ◇
 「
いかなる病さはりをな
 すべきや
」。題目は無敵
 の利剣。病魔を打ち破れ
      ◇
 
過疎地の8割、人口減少
 進む
―調査。地方創生へ
 公明が議員網で牽引せよ

【聖教ニュース・特集記事】

◆〈サンデーリポート〉 アンデスを訪ねて ペルー・クスコ編  2016年9月25日

 インカの都に信仰勝利の輝き
 空中都市マチュピチュを擁する広大な地区

 標高6000メートル級の山々が連なるアンデスの国・ペルー。本年は、池田SGI(創価学会インタナショナル)会長の同国初訪問から50周年の佳節。今や、アンデスの峰々にも、ジャングルの秘境にも、古代遺跡の町にも、平和と幸福を広げるSGIの友がいる。今月、現地を訪れ、アンデス高地で活動するメンバーを取材した。(記事=西賢一、写真=上沢尚之)
 南米の玄関口、首都リマのホルヘ・チャベス国際空港から、さらに飛行機で1時間20分。
 眼下に広がるのは、かつてのインカ帝国の首都・クスコの景観である。
 大勢の観光客でにぎわうアレハンドロ・ベラスコ・アステテ国際空港に到着すると驚いた。早足で歩くと、息が切れてしまうからだ。それもそのはず。クスコの標高は3400メートル。いきなり富士山の8合目に降り立ったようなものだからである。
 呼吸を整えながら、空港の外に出ると、ヘスス・エレラ地区部長ら、クスコ地区の友が笑顔で歓迎してくれた。
 クスコ、アプリマック、マドレ・デ・ディオスの3県にまたがる同地区。その面積は、実に日本の本州の約80%にもなる。
 ペルーで最も広大な地区の中には、インカ帝国の謎を秘めた標高2400メートルの空中都市「マチュピチュ」がある。その近郊の町にも、SGIメンバーがいるという
 「わが地区は、クスコを中心に、キヤバンバやアバンカイなど、五つのグループで構成されています。一番遠くだと、クスコから陸路で15時間かかるアマゾン地帯のプエルトマルドナードにも、私が折伏した同志がいます。そうした遠隔地にも、毎月必ず足を運び、激励を重ねています」
 そう語るエレラさんが仏法と出あったのは、7歳の時。父の酒乱などに悩む母が入会したことがきっかけだった。1974年3月には「世界平和ペルー文化祭」に出演。SGI会長と初めての出会いを結んだ。
 だが16歳になると、非行の道に。飲酒やけんかに明け暮れ、23歳で重度のアルコール依存症に陥った。すでに家庭を持っていたが、妻に手を上げ、家財を売り払ってまで飲み歩いた。
 「もう息子は変われない。私たちと一緒に暮らそう」。心配した母が家族を連れていこうとしても、酒を断ち切れない。何も変わらないまま、10年以上の歳月が流れていった。
                                  ◇
 周囲の祈りが、通じたのだろう。“ここから抜け出したい”――35歳のある日、いつものように友人と飲んでいたエレラさんは、ついに正気を取り戻す。
 真面目に信心に励んでいた未来部時代を思い起こし、カウンセリングに通いながら、題目を唱え始めた。ペルーSGIの機関紙を読み深める中、胸に湧き上がったのは、自他共の幸福を築く広宣流布のロマンだった。
 治療も順調に進み、2001年に御本尊を受持。SGI会長の闘争に学び、「地涌の同志よ、いでよ!」と大地に題目を染み込ませるように、行く先々で、まだ見ぬ友の幸せを祈った。
 以来、地区内で実らせた弘教は7世帯。地区部長となった3年前から世帯数は倍増し、新たに四つのグループが誕生した。
 自然食品を販売する仕事では、発心直後に小さいながらも店を構えることができ、このほど新たな店舗の購入契約を済ませた。現在は、地元のテレビ局とラジオ局で健康に関するレギュラー番組を持つなど、昔を知る誰もが驚くほどの経済革命を果たした。
 「何もなかった私が勝利の実証を示すことができたのは、信心を教えてくれた師匠とSGIのおかげです。この間、支えてくれた妻(フランシスカ・オヤチカさん=婦人部グループ責任者)や4人の子どもたちへの感謝は尽きません」
 そんなエレラさんの最大の喜びは、青年部の成長だという。会合の参加者は、昨年から5倍以上に。日本の旅行会社の現地駐在員であるマサヒコ・ウエノさん(男子部グループ責任者)や、観光業を営むダイサク・モンテロッソさん(同)らが地区を盛り上げている。
 彼らを見守る壮年・婦人も意気軒高だ。クスコ広布の一粒種であるアドルフォ・アバロスさん(グループ責任者)は、1972年の入会。原点は74年3月、リマに滞在していたSGI会長との忘れ得ぬ出会いである。
 ペルーは国民の約9割がカトリック教徒の国。クスコなどの山岳地帯には、土着の信仰が深く根付いている。
 その中で一人、弘教に奔走したアバロスさん。当時、彼の紹介で会合に参加したのが、婦人部員のミリアン・ノリエガさんだ。女手一つで6人きょうだいを育ててくれた母と共に信心を始め、経済苦や原因不明の病を克服。娘のメダリー・ペラルタさんは、女子地区リーダーとして、後継の道を歩む。
 地区壮年部長のシリロ・ヌニェスさんは、世界を舞台に活躍する銀細工職人。91年に起こった宗門事件では、妻のカシミラ・チュチュヨさん(地区婦人部長)と一緒に、同志を励まし続けた。ヌニェスさんは言う。
 「信心で打ち破れない壁はありません。貧乏を乗り越え、一家和楽も実現しました。『冬は必ず春となる』ですから」
                                   ◇
 今月11日の午後7時半(現地時間)から開催された地区座談会。満座の会場がひときわ沸いたのは、席上行われた、5人の友への御本尊授与だった。
 その一人、アバンカイから遠路集ったアレックス・バスケスさんは、大学の副総長。「亡き両親が大切にしていた信心を受け継ぐことができ、感無量です。仏法の実践を貫き、少しずつ恩返ししていきたい」と、かみしめるように語っていた。
 ――かつてSGI会長は、インカ帝国に思いをはせながら、つづった。「マチュピチュの高き峰。天に一番近い都で、天を見つめ、天と語らって生きた人々。そのように君よ、だれが知ろうと知るまいと、烈風にそびえる精神の都を築け!」と。
 世界の憧れの天地・クスコ。
 そこには、インカの魅力にも勝る、精神の都を築き上げた同志の、信仰勝利のスクラムが黄金に輝いている。
 ご感想をお寄せください news-kikaku@seikyo-np.jp

◆韓国・法華経展 開幕式での記念講演から(要旨) インド文化国際アカデミー ロケッシュ・チャンドラ理事長
  池田先生と創価学会が
仏教と生命の価値を復興させた。

   21日に開幕した韓国で初の「法華経――平和と共生のメッセージ」展(ソウル特別市の韓国SGI・池田記念講堂)。開幕式では、インド文化国際アカデミーのロケッシュ・チャンドラ理事長が「胸中における海のように深い法華経」とのテーマで記念講演を行った。また、21・22日には関連行事として、東洋哲学研究所の川田洋一所長が「SGIの思想的基盤――『法華経』」、小関博文理事が「時空を超える希望の経典 法華経」、松森秀幸研究員が「法華思想の東漸西還」と題して、それぞれ講演した(同講堂)。ここでは、ロケッシュ・チャンドラ理事長の講演の要旨を掲載する。
 「静かな朝の国」韓国がその存在を永遠たらしめたのは、仏教が韓・朝鮮半島に新たな意味を与えた、約1600年前のことであります。仏教が朝鮮の文明となったのです。
 仏教の活力と新鮮さは国家を利益で満たしました。芸術を豊かにし、教育を普及させ、道路や憩いの場を造り、善行を奨励し、多種多様な方法で豊かさを拡大しました。
 人間が作り出した、高潔に生きる願望や道徳の体制は、生き生きとした目に見える社会的そして文化的秩序の存在を、形成していきました。朝鮮文明の絶頂期は、仏教のもとに達したのです
 極度のストレスと増大する消費主義を伴った私たちの時代は、仏教からのみ得ることのできる冷静さと自制心を必要としています。
「徳」によって
 韓国の独立運動において重要な役割を果たした最も偉大な詩人であり、愛国者でもある韓龍雲は、仏教の永遠性と超越性という透き通った静寂の中に、光明を求めました。
  
 花もない大木の 苔古りた肌のあたりに 仄かにこもるえいわれぬ香り――、あれは誰の息吹でしょう。
 源を知る人もない遠い山あいから流れては 河床の小石転ばすせせらぎの音――、あれは誰の歌声でしょう。
 蓮の踵で涯しない海を踏み 紅玉の掌で西空を撫でさする落日の粧い 遠茜――、あれは誰の詩なのでしょう。(金素雲訳『朝鮮詩集』岩波文庫。現代表記に改めた)
  
 仏教は韓・朝鮮半島から日本に伝わりました。百済の王が、6世紀中頃に日本の欽明天皇に仏像等を贈ったとされています。
 仏教とともに、世俗の技術、建築家、僧、彫師が日本に入っていきました。
 朝鮮王は、用明天皇の病の平癒のために、金箔を貼った薬師如来の銅像を贈りました。
 用明天皇の崩御後、短期間の激しい戦争が起こりました。用明天皇の皇子であった聖徳太子は、この戦争に勝利した暁には四天王の寺院を造ることを誓願したのです。この戦争は、仏教を信奉する聖徳太子が加わった蘇我氏の勝利に終わりました
 平和で道徳的に偉大な宗教は、政治、社会、精神など広い範囲にわたって、その向上に貢献しました。聖徳とは「徳の力での統治」という意味があります。聖徳太子は、朝鮮から伝わったもの全てを発展させていったのです。
内なる光明 
 偉大な師・池田大作先生は、無限の生命の中に人間を神聖なものへと超越させる法華経の崇高な価値があることを、私たちに明らかにされました
 それによって、インド、朝鮮、日本の間でのこの歴史的、文化的合流は、私たちの心の奥底で、法華経が奏でる音色の中、再び開花しています。法華経は、私たち自身が備え持っている仏性の開花の中で、新しく輝いています。

 法華経における“三つの宝”は、鳩摩羅什、日蓮大聖人、そして池田大作先生であります
 鳩摩羅什は経典を、中国語に創造的に翻訳しました。大聖人は法華経を生命自体の転換として解釈しました。池田先生は、法華経を新しい意義のある“自然と人間の高尚な調和のきらめき”としました。
 「創価」の意味は、価値を創造することであり、それは存在の美、社会関係、周囲の自然への配慮といったものを、常に新しくしていくことであります。
 創価学会は、ドグマも戒律もない、まさに個々の人間の心に眠る内なる可能性を覚醒させる、今日の世界で唯一の団体であります。この内在する光明は、私たちの心の扉を大きく広げ、常に新しくするのです。
 
池田先生は、法華経を、教義的厳格さに制約されない、生命の至福へと変革していかれたのです。
平和を確かに 
 人間を中心とする仏教は、神を中心とした宗教的系統とは対比して区別されます。過激主義や他の暴力表現の炎に焼かれた現代の状況は、庶民の要求にかなったビジョンを必要としています。
 池田先生は、ヘルマン・ヘッセの言葉を引用されています。「君が求めている光は/君自身の中に宿っているのだから」(三浦靱郎訳編『生きることについて』社会思想社)
 強欲と搾取から離れた法華経は、時宜にかなった生命の尊厳と可能性の慈雨であります。
 創価学会とは、「人間革命」を表しているのです。つまり宇宙は生命であり、生命は創造性に富んでいるということです
 創価学会が広がった、およそ世界200の国や地域が法華経の清浄さを実感しています。世界の幾百万の人々が、個人のレベルにおいて自己向上の生き方を貫こうとしています。社会的責任の中で他者のために役立っていこうとしています。植物と動物の一切の生きとし生けるものを保護し、非動物界を保全していこうとしています。
 世界が過度のグローバリズムもしくは新帝国主義の炎を燃え上がらせることがないよう、平和を確かなものにしようとしています。科学技術の発展に慎重になっていこうとしています。
 毎年発表される池田先生の平和提言は、エゴへの執着が取り除かれるだけでなく、一切衆生への共感のある新しい世界への高潔な心の叫びであります。
 平和提言は、自然を生きた存在として見て取り、潜在的に無限の生命に貢献しています。そして、軍国主義が醜悪な顔を上げることがないことを確かなものとしています。
 創価学会の幾百万という実践者の決意は、数多の珠玉が互いにその輝きを映し合うインドラ(帝釈天)の宝網のようであります。
                                                           ◇ 
 私にとって法華経、創価学会、池田先生とは、何を意味するのでしょうか
 それらは、私の内なる大草原であります。奉仕への旅であります。
 それらは、何の特徴もない存在になる悲劇を防ぐための価値を輝かせます。
 それらは、生きる私たちの酵素であり、外と内からの現実の声であります
慈悲の行動へ
 創価学会は文化的相互関係を形態としています。そこにおいては覇権、グローバリズム、他の逆行する概念が価値を生み出す心の作用と同じく、文化の原動力に脅威を与えることはないのです。
 過剰な人間の合理的行動、消費主義、ニヒリズムといったものは、内なる精神的生命力へと変革されなければなりません。生物圏の発展へと変革されなければなりません。マハトマ・ガンジーの言葉では、世界を“快楽の地ではなく、責任の地”としなければならないということであります。
 世界中に多くの組織を持つ「創価学会」とは、多くの宗教的教義や現実への敬意とともに、自由と公正が共存していくことができるための生命の価値の復興そのものです。
 学会は全生命、自然の神々にとっての神聖なるものであり、意識の覚醒そのものであります。つまり学会によって、ちっぽけな小石が生命の海岸線に集まり、素晴らしい真珠となっていくことができるのです。学会は、私たちの存在における“意識の海”である法華経で連なった、豊富で、さまざまな岸辺を、私たちにもたらしてくれます。
 法華経は、一切衆生への慈悲に満ちた取るべき行動へと私たちを導きます。
 池田先生は見事に洞察されています。
 「生命が他にかけがえのない尊厳なものであるという意識は、人間が高度な意識能力をもつ存在となった当初から、すでにあったと思うのです。ところが、現実のうえでは常に互いに憎しみ合い、傷つけ合う、醜い生命の葛藤の歴史を歩んできました。詮ずるところ、自己の生命の働きを、人々を傷つけるような醜いものではなく、すべての他の生命を慈しむ、美しいものにすることによって、事実のうえで人間生命を尊厳ならしめる以外にないと考えます」(A・J・トインビー共著『二十一世紀への対話』聖教新聞社、『池田大作全集3』所収)
 池田先生は複雑に絡み合った無情の網を越え、開花する価値の世界を作り出すことを喚起されています。人類が天地の心となれるよう、題目を深く理解することによって、紛争と不調和は新たな領域を開くことができるようになります
 未開地を渡ることは人類の伝統であり、課題であります。池田先生は新たな洞察によって、私たちを気高くしてくれているのです。


◆〈ターニングポイント〉 日系ブラジル3世が日本でつかんだもの 阿部レナトさん
  悩んだ分だけ強くなる

◆【親が子に語る物語】アショーカ王 仏法で平和な社会を実現

おうちの方へ

  アショーカ王は、紀元前3世紀のインドに実在した人物です。
 当初は残虐な王で、カリンガ国(現在のインド・オリッサ地方)を征服した際には、10万人の命が奪われ、15万人が捕虜になったといわれています。
 しかし、アショーカ王はこの惨状を見て心を改め、武力による征服をやめました。以来、仏法を深く敬い、法(ダルマ)による施策を実行したのです
 戦争の放棄や平和主義の政治、数々の福祉施策や平和外交を行い、仏教以外の諸宗教にも寛容の姿勢を貫きました。
 また、仏典結集を助け、仏教の保護者であったともされています。
 日蓮大聖人は、「
月氏国にアショーカ王という王がおられました。はじめは悪王であったが、後に仏法に帰依して、さまざまな供養をした」(1544㌻、趣意)と仰せです。
 正しい法を根本に、世界の平和に尽力したアショーカ王には、今でも世界中から「王の中の王」とし、たたえられています。

2016年9月24日 (土)

2016年9月24日(土)の聖教

2016年9月24日(土)

◆わが友に贈る


  薄暗い夕暮れ時や
 夜間の事故に注意!
 携帯電話の操作など
 
「ながら歩き」は危険。
 自転車は早めの灯火を!

◆名字の言


“知性と人格の翼を広げよ”――先月、世界18カ国・地域から集ったアメリカ創価大学(SUA)の新入生に、創立者の池田SGI会長は祝福のメッセージを贈った
。開学から15年。同窓の先輩、父母や支援者らに支えられ、英知の城は歴史を重ねる▼兵庫県出身のある同窓生は、中学2年の時に父を病で亡くした。経済苦の中、猛勉強の末に、奨学金が充実しているSUAへの進学を勝ち取った。家計を支えてくれた母や、応援してくれた故郷の人々に応えたい――その一心で学業に励んだ▼4年後に迎えた卒業式。彼の母は、経済的な理由から出席を諦めていた。ある日、息子からの国際電話。「家の棚を見てみて」。見慣れない封筒があった。「この間、帰省した時に置いてきたんだ」。そこには、母が渡米するための資金が。学業に励みながら、4年間かけてためたものだった▼母は、初めてアメリカへ。卒業式で学位記を受け取る息子に、力いっぱいの拍手を送った。その後、彼は修士課程を終え、先月から全米屈指の大学の博士課程に進んでいる▼創価教育は「何のため」を常に問う。その根本には「報恩」がある。ここに立ち返る時、どんな壁をも破る力が湧き、知性と人格の翼は大きく、強く鍛えられていく。(洋)

◆小説「新・人間革命」 源流 二十  2016年9月24日

 訪印二日目の二月七日――。
 午前十時半、山本伸一たちは、モラルジ・デサイ首相の官邸を訪ねた。ニューデリーのサフダルジャン通りにある、緑に囲まれた白い建物であった。
 首相は、間もなく八十三歳になるという。
 インドの多くの指導者がそうであるように、首相も、マハトマ・ガンジーの不服従運動に加わり、インド国民会議派として独立のために戦ってきた。投獄もされた。その信念の人の目には、若々しい闘魂の輝きがあった。
 伸一は、デサイ首相にどうしても聞いておきたいことがあった。インドには中国との国境を巡る問題があり、まだ解決にはいたっていない。今後、この問題にどうやって向き合っていくかということである。
 ネルー帽を被り、メガネをかけた彫りの深い端正な顔に、柔和な微笑を浮かべて、首相は答えた。
 「話し合いによって解決できることが望ましいと思っています。この問題が解決したならば、また友好的な関係になることができるでしょう。というのは、インドと中国は歴史的なつながりも深く、私たちは中国を信頼し、兄弟のように思っているからです
 一九四九年(昭和二十四年)の中国革命以来、インドは中国を支持し、国連においても中国加盟を支持してきました。それなのに国境問題が起きたことは大変に残念です
 重ねて伸一が、「今後の見通しは明るいと思われますか」と尋ねると、首相は、きっぱりと答えた。
 「私はいつも楽観的でいます。悲観的であったことはありません
 ガンジーも、「私はどこまでも楽観主義者である」(注)と語っているように、楽観主義は、指導者の大切な要件といってよい。
 楽観主義と、努力や準備を怠り、“どうにかなるだろう”という生き方とは全く異なる。楽観主義とは、万全の手を尽くすことから生じる、成功、勝利への揺るがざる確信と、自らを信ずる力に裏打ちされている
 小説『新・人間革命』の引用文献
 注 K・クリパラーニー編『≪ガンジー語録≫抵抗するな・屈服するな』古賀勝郎訳、朝日新聞社
 
◆〈寸鉄〉  2016年9月24日 

 
SGIの活動は世界から
 悲惨をなくす人権運動

 識者。慈悲の哲理を語れ
      ◇
 「
法華を識る者は世法を
 得可きか
」御聖訓。現実
 の舞台で勝ち光る世雄に
      ◇
 「
折伏の座については、
 決して臆してはならぬ

 恩師。師子王の心で挑め
      ◇
 環境衛生週間が開始。循
 環型社会を考える好機。
 
小さな努力が地球を守る
      ◇
 高齢者の
ネット通販トラ
 ブルが増加
と。家族、周囲
 とよく相談。利用は賢く

【聖教ニュース・特集記事】

◆香港で「希望の種子」展 好評 
 来賓 人間の変革促す環境展に感銘
 教育者ら150人が列席し開幕式 10月2日まで

 環境展「希望の種子――持続可能性のビジョンと変革へのステップ」が17日、香港文化会館で開幕した(10月2日まで)。
 同展は、SGI(創価学会インタナショナル)と地球憲章インタナショナルが共同で企画・制作したもの。地球規模で進む環境危機を伝え、身近な行動の変革を促す内容となっており、これまで30以上の国・地域を巡回してきた。
 晴れの開幕式は、極地博物館基金創立者の李楽詩氏、自然保護団体「グリーンパワー」の共同設立者である周兆祥氏、香港作家連合会の周蜜蜜副会長、潘明珠理事のほか、教育関係者ら多数の来賓を含む150人が出席し、盛大に行われた。
 著名な女性探検家でもあり、環境保護に意欲的に取り組んできた李氏は、「変革は“一人から始まる”との同展のテーマは非常に有意義です。建設も破壊も、人間の心と行動から始まります。一人の人間の力が、どれほど大きいかを示す展示です」と語った。
 主催者を代表して、香港SGIの呉楚煜理事長、郭心心青年部長があいさつを。呉理事長は同展の関係者に謝意を表しつつ、池田SGI会長の提言を通し、国境を超えた青少年の交流・育成を軸に、持続可能な社会を築くビジョンについて述べた。
 世界有数の経済・観光都市である香港。著しい発展に伴う環境問題は、大きな課題になっている。
 同展は、地球に暮らす人間や自然の“つながり”や、その中で変革の起点となる“一人の人間の力”を示す点で、多くの観賞者の共感を呼んでいる
 「
環境展というと、環境問題を整理して紹介するだけのものが一般的です。ですが、この展示は、“自分自身の生活を変える”ことから環境問題と向き合うことを訴えており、深い感銘を受けました」(小学校校長)

◆原田会長を中心に各部代表者会議  「仏縁の拡大」の突破口を 2016年9月24日
 

 世界広布新時代第35回の各部代表者会議が23日、東京・新宿区の常勝会館(本部第2別館内)で開催された。
 池田SGI会長はメッセージを贈り、北海道や東北、九州、四国をはじめ相次ぐ台風で被災した全ての方々に心からお見舞いを。また、被災地の救援・支援に奔走した友の尊い献身に深く感謝した。
 次に、希望あふれる全国各地の婦人部総会の開催を祝福。日々、健闘されている婦人部の皆さん方に労いと讃嘆の拍手を送りたいとの真情を述べた。
 ここで、御聖訓「かかる者の弟子檀那とならん人人は宿縁ふかしと思うて日蓮と同じく法華経を弘むべきなり」(御書903ページ)を拝読。世界広宣流布の不思議な上げ潮の今この時に、広布のリーダーとして戦うわが身の宿縁が、いかに深いか。われらは、常に久遠元初の誓願に立ち返って、大歓喜に打ち震えながら、大聖人と同じく妙法を弘め抜くのだと訴えた。
 さらに、「法華経は一文・一句なれども耳にふるる者は既に仏になるべき」(同936ページ)との御文を拝し、「われらが先陣を切って、新たな『仏縁の拡大』の突破口を開こうではないか! その大いなる旗印が『聖教の拡大』である」と強調した。
 最後に、SGI会長は、戸田第2代会長の「たとえ小さな所からでも、全学会へ信心の炎を燃え広がらせていけるのだ!」との指導を紹介。「健康第一で、明るく仲良く励まし合い、張り切って前進しよう」「『獅子の吼ゆるが如く』題目を唱え抜きながら、満々たる生命力で、創立記念日へ断固と勝ち進もう!」と念願し、メッセージを結んだ。
 原田会長は、インド創価学会の大発展をはじめ今日の世界広布の潮流は、SGI会長の「明確な未来への展望」と「同志への限りない励まし」によって築かれたものであると力説。われらは、その満腔の感謝と最高の誇りを胸に、今いる使命の場所で「広布への情熱」と「勝利への執念」を燃やし、弘教・人材拡大のうねりを巻き起こしていきたいと強く語った。
 長谷川理事長、谷川主任副会長、田中SGI女子部長、平和運動局の梁島英明副主任があいさつした。 

◆〈世界の識者の眼〉 ブラジル・サンパウロ美術館 ファビオ・マガリャンエス元館長  2016年9月24日

SGI会長は平和ビジョンで人類に貢献
 「調和」説く仏法が文化交流の基盤に

ブラジルSGIのメンバーは、人と人、国と国とをつなぐ文化運動を、南米の地で幅広く展開している。池田SGI会長と6度にわたって出会いを結んだ、サンパウロ美術館のファビオ・マガリャンエス元館長に、東京富士美術館との交流、SGI会長との思い出などについて話を聞いた。(聞き手=久保田健一記者)

美術を通して青少年を教育
 ――サンパウロ美術館は1947年、ブラジルの新聞王・シャトーブリアン氏によって創立されました。その誕生の歴史を教えてください。
 マガリャンエス元館長 シャトーブリアンは、政治的にも経済的にも、ブラジル社会に多大な影響を与えた偉人として知られています。彼は昔から、美術館を作りたいと構想を練っていました。
 シャトーブリアンと似た人物に、マタラッツォがいます。2人は美術館の創立を競い合い、シャトーブリアンが先に実現しました。
 また、彼は美術館を作るに当たり、イタリアの芸術家で、サンパウロ美術館の初代館長を務めたバルディから助言をもらいました。バルディのおかげで欧州から美術品を安く手に入れることができ、美術館のオープンにこぎ着けたのです。
 こういった人と人との触発の中で生まれたのがサンパウロ美術館です
  
 ――サンパウロ美術館は明年、創立70周年を迎えます。美術館が創設された理由の一つに、“美術を通して青少年の育成に貢献したい”との思いがあったと伺いました。
 元館長 シャトーブリアンは、青年・文化・教育の問題について考えを巡らしていました。なぜなら、彼はブラジル北部の出身で、そこは特に貧しく、問題が多い地域だったからです。
 彼はサンパウロ美術館に限らず、あらゆる場所に美術館を建て、一級の美術品を一般市民が鑑賞できるように心を砕きました。サンパウロ美術館も創立当時から、所蔵する作品を他の美術館に貸し出しています。美術を通して、青少年に教育を施す――これがシャトーブリアンの信念です
 彼は高い理想のもと、美術を多角的に捉えた文化人でした。ゆえに、ジャーナリストであっても教育に携わり、あらゆる点で祖国の発展に貢献することができたのです。

新しい作品を新しい方法で
 
 ――サンパウロ美術館の展示方法には、特徴があるそうですね。
 元館長 実は館内の壁はガラス張りで、外から降り注ぐ自然光が間接光となり、絵画の本来の色を引き出せるように設計されています。
 これは、バルディ初代館長夫人によって設計されたもので、当時、こういう展示方法を採用している美術館は、どこにもありませんでした。
 絵画といえば、壁に掛けられるのが一般的ですが、夫人はガラスのパネルに絵画を掛けることで、見る人に“絵だけが浮いている”ような印象を持たせました
 こうした工夫も、サンパウロ美術館が「南米最高峰の美術館」といわれる一因です。
  
 ――バルディ初代館長に仕えた後、マガリャンエスさんは2代目館長に就任されます。文化の振興のために、特に力を入れたのはどこですか。
 元館長 2代目として初代館長の思想を継承していくことに専念しました。特にバルディ館長が訴えていた、“生きた美術館”とのコンセプトを定着させていきました。
 生きた美術館とは、単に所蔵品を鑑賞者に見せるだけでなく、“新しい作品を、新しい方法で見せ、新しい思想を伝えていく”との考えです
 それに加えて、海外の美術館との交流にも尽力しました。

“高い山”ほど風当たりが強い
 
 ――シャトーブリアン氏の信念は、東京富士美術館の創立者である池田SGI会長の、“一流の芸術を民衆の手に”という信念と響き合います。
 元館長 同感です。私は幸運なことに、池田博士と何度もお目にかかることができました。出会いを振り返るたび、私の人生にとってプラスになったと実感するばかりです。長い時間をかけて、多くのことを語り合ったことが忘れられません。
 博士は、平和のビジョンを持った希有の存在、唯一の存在でしょう。その思想は幅広い。博士がお住まいの日本、会長を務められているSGIにとどまらない、世界的、人類的なものです。
 シャトーブリアンは、祖国の発展に汗を流しましたが、博士は世界の発展に貢献されています。
 博士は、東京富士美術館の創立者として、文化交流で国家間の友好促進に貢献されていますが、その背景に、仏法の影響があると思っています。
 美が調和なしでは成り立たないように、仏法でも調和を説いています。そうした仏法の哲学が、博士の文化事業の基盤になっていると感じるのです
  
 ――元館長は、ブラジル文学アカデミーのアタイデ元総裁、音楽家のビエイラ氏、詩人のチアゴ・デ・メロ氏といった、ブラジル各界の識者に、SGI会長の功績を紹介してこられました。
 元館長 私は館長に就いてから、日本をはじめ海外の美術館と積極的に交流していく中で、東京富士美術館と、その創立者である池田博士の存在を知りました。
 1990年、東京富士美術館の所蔵品を紹介する「日本美術の名宝展」が、サンパウロ美術館で開催されました。その背景に“多くの日系人を受け入れてくださったブラジルに恩返しを”との博士の深い思いがあったことを知り、心が震えました。以来、この人と思った方に、博士のことを紹介していったのです。
 アタイデ元総裁は世界人権宣言の作成に携わっていたため、池田博士の平和思想に感銘を受けるのではと思いました。案の定、元総裁は博士に共感を寄せ、後に2人は対談集を発刊されました。
 ビエイラ氏にも、博士の平和提言を紹介し、博士への献呈曲を作ってはどうかと提案しました。提言の内容に感動した氏は、その後、次々と博士への献呈曲を作曲されました。わが家には、彼が作った献呈曲のコレクションがそろっています。
  
 ――元館長は、ブラジルの軍事政権時代、反政権の声を上げ、国外追放に遭います。祖国を追われて苦労された経験が現在、どのように生きているのでしょうか。
 元館長 ブラジルは現在、多くの課題を抱え、転換の時期を迎えていると思います。変わりゆく時代の中で、私は今も文化活動を続けています。
 高齢になっても、祖国のために動けるのは、当時の苦労を乗り越えた経験のたまものでしょう。
 さらに、池田博士に掛けていただいた言葉が私の支えになっています。
 博士は私に、“高い山は、常に風当たりが強いものです”と教えてくださいました
 有名なサンバの歌詞の中に、こうあります。“名の知れない人は、敵もいないし、自分の意見さえない”と。すなわち、何も考えず、意見を持たない人間は、風当たりもない、ということです
 博士こそ、山のような存在であり、嵐にも動じない指導者です。私は今も博士が毎年、平和提言を発信されていることに勇気づけられています
 さらなる伯日の友好、芸術交流の促進のため、SGIと東京富士美術館の文化運動に心から期待しています。
 ファビオ・マガリャンエス 1942年、ブラジル・サンパウロ生まれ。美術都市設計の専門家。サンパウロ大学で教壇に立ちながら、祖国の民主化運動に参加。軍政を批判したため、国外追放に遭う。74年に帰国。サンパウロ美術館館長、ラテン・アメリカ記念財団総裁などを歴任。

◆〈教学〉 10月度「御書講義」の参考 聖人御難事  2016年9月24日
 御書全集 1189ページ13行目~1190ページ9行目
 広布拡大の要諦は師弟不二の信心に

 10月度「御書講義」では「聖人御難事」を学びます。拝読範囲は「而るに日蓮二十七年が間~日蓮が一門は師子の吼るなり」(御書全集1189ページ13行目~1190ページ9行目、編年体御書1208ページ13行目~1209ページ9行目)です。ここでは、拝読の参考として、本抄の背景と大意、また拝読範囲の理解を深める解説を掲載します。

背景と大意
 

 本抄は「熱原の法難」の渦中である弘安2年(1279年)10月1日、日蓮大聖人が身延で認められ、門下一同に与えられたお手紙です。本抄を四条金吾のもとにとどめるよう指示されています。
 大聖人が身延に入山された後、若き日興上人が富士方面の弘教を一段と果敢に展開されました。なかでも熱原郷では、次々に大聖人門下が誕生し、多くの農民たちも妙法に帰依しました。
 こうした勢いに危機感を抱いた滝泉寺の院主代・行智らは、大聖人門下の迫害を企てます。
 弘安2年9月21日、彼らは“大聖人門下の日秀が、農民信徒を集めて稲を刈り取り、盗んだ”との虚偽の訴状を作り、讒訴しました。このため、農民信徒20人が捕らえられ、鎌倉へ連行されます。
 本抄では門下一同に、各人が「師子王の心」を奮い起こし、いかなる迫害にも屈することなく信心を貫くよう励まされています。
 それとともに大聖人は、門下の無実を訴える弁明書を準備され、不当な弾圧を糾弾されています。
 農民信徒たちは、幕府の権力者である平左衛門尉頼綱の私邸で尋問され、「法華経を捨てて念仏を称えよ」等と恫喝・脅迫されました。
 中心者の神四郎・弥五郎・弥六郎の3人の兄弟は斬首されますが、一人も退転することなく、妙法の信心を貫き通したのです。
 民衆が、不惜身命の信心の団結で法難に立ち向かう姿に、時の到来を感じられた大聖人は、本抄で立宗以来の経過を述べられ、御自身の「出世の本懐」を示されています

 また、大聖人は大難を受けることによって、法華経に説かれることが真実であると証明されてきました。この事実を通し、法華経の行者を迫害する者には必ず罰の現証が現れ、大難を乗り越えゆく大聖人門下には、成仏という偉大な境涯が開かれること、そのためにも月々日々に、たゆまず信心を強めていく重要性を強調されています。

末法の法華経の行者 仏の言葉が真実であると証明

 日蓮大聖人は、まず御自身が伊豆流罪、小松原の法難、竜の口の法難、佐渡流罪という大難に遭われてきたことを述べられています
 そして、大聖人以前に仏法の正師として活躍した竜樹、天親、天台、伝教も、これらの大聖人の受けられた難に及ぶほどの難は受けていないことを示されています。
 さらに、大聖人が末法に出現しなければ、仏は「大妄語の人」となった等と述べられます
 法華経は、悪世末法に妙法を弘める人に大難が競い起こると説いています。大聖人が、妙法弘通の実践を通して、先ほどの数々の大難に遭われたことで、法華経に説かれることが真実であると証明されたのです
 “釈尊滅後二千二百三十余年の間に全世界の中で、釈尊の説いた言葉がその通り正しいと証明したのは、ただ日蓮一人である”。この仰せは、大聖人が末法の御本仏としての立場から述べられていると拝することができます。
 拝読範囲の冒頭で大聖人は「二十七年が間」と仰せです。これは本抄に即せば、立宗以来、二十七年目にして、大聖人御自身の「出世の本懐」を示されたことを指します。出世の本懐とは、この世に出現した根本目的との意味です。
 大聖人は、若き日に、仏法の肝要を知る智者となって、全ての人を苦悩から救うという誓願を立てられます。この誓願の成就が、御生涯を懸けて目指された根本目的であると拝されます。大聖人は、万人成仏の根本法である南無妙法蓮華経を説き、それを三大秘法として明かし、未来永遠にわたる広宣流布の基盤を確立されました。
 熱原の農民信徒たちの不惜身命の姿は、民衆が大難に耐える強盛な信心を確立した証左でした。
 三大秘法の南無妙法蓮華経を受持して、不惜身命で広布に行動する民衆が、熱原の法難において出現したことにより、世界中の人々を救う“民衆仏法”が現実のものとなったのです。
 このことにより、大聖人は御自身の出世の本懐を遂げられたのです

仏法の峻厳な因果 妙法の偉大さを示し門下を励ます
 

 「過去現在の末法の法華経の行者を~大田等は現罰なり別ばちなり」では、末法の法華経の行者を軽んずる者は、必ず罰を受けて滅びていくとの厳しい因果の道理を明かされています。
 ここでは、峻厳な因果の理法を通して妙法の偉大さを示し、難を恐れずに信心を貫き通すことを教えられていると拝することができます

 「末法の法華経の行者」とは、末法という濁世にあって身をもって法華経を行ずる人であり、いわば法に生きる人です。したがって、その法華経の行者を軽んずる者は、法に背く者であり、その因果によって罰を受けるのです。
 このことは、いつの時代にも当てはまるゆえに、「過去現在の末法の法華経の行者」と仰せになっています。過去にも現在にも、末法の法華経の行者がいることを踏まえての仰せです。
 ここで、時代とともに仏教流布のあり方が推移していく過程を示すのが、正法・像法・末法の「三時」です。これは、釈尊の仏法だけでなく、過去の諸仏にもあります。
 つまり、末法の法華経の行者は、過去においては、例えば威音王仏の像法の末に出現した不軽菩薩であり、現在では、釈迦仏の末法に出現した日蓮大聖人に当たります。
 不軽菩薩は、迫害を受けても、人々の胸中に仏性が具わることを信じて、「二十四文字の法華経」を説き続けました。
 続けて大聖人は、梵天・帝釈などの諸天善神が、今は大聖人一門の守護に励んでいると示されています。
 諸天善神は、法華経の行者を守護する善神、具体的には、その働きを指します。
 そして大聖人は、罰の現証として、熱原の大聖人門下への迫害に加担した人々の例を挙げられています。
 大聖人は、罰に総罰・別罰、さらに顕罰(現罰)・冥罰があるとされています。
 当時の人々が総体として被っている疫病、飢饉、内乱や蒙古襲来は、総罰です。その上で疫病は、知らず知らずのうちに受ける冥罰にも当たります。
 大聖人門下への迫害に加担した人々の身に現れた罰は、別罰、顕罰です。別罰は、個別に受ける罰のことです。
 
罰の現証は、不幸の道へと陥ることを知らせる“警告”ともいえます。罰は見方を変えれば、全ての人々を正しく導くための、妙法の優れた特質と捉えることができます。

「師子王の心」 どんな困難にも打ち勝つ仏界の生命

 日蓮大聖人は、門下一人一人が、その胸中にある「師子王の心」を取り出して、人がどのように脅そうとも恐れずに進むよう励まされています。
 「師子王の心」とは、仏界の生命です。これは、どんな困難や試練にも決して負けない勇気であり、生命の底力ともいえます

 大聖人が示されている通り、師子王は、あらゆる獣を恐れません。師子の子も同じです。大聖人は、竜の口の法難や佐渡流罪などの大難を乗り越えてきた御自身と同じように、門下も勇気の信心で難に立ち向かっていくよう教えられているのです。
 師弟不二の信心に徹していく時、弟子も広宣流布の戦いに厳然と勝利していくことができます。
 「彼等は野干のほうるなり日蓮が一門は師子の吼るなり」との仰せでは、正法を誹謗する人々の境涯を、群れをなして吠える「野干」(狐などのような小型の獣)に例え、反対に、妙法根本に正義を貫いている大聖人一門を「師子」に例えられています。
 “どのように人が脅しても”と仰せのように、迫害に遭っても大聖人一門はそれを乗り越えて必ず広布を進めていくことができるのです。
 御書には大聖人が「師子王」について述べられている箇所が多くあります。御自身の末法の御本仏としての生命を分かりやすく教えるために、師子王に例えられていることも少なくありません。
 また、御書を拝すると、大聖人は師子王の威厳や威力に注目されていることが分かります。
 例えば、百獣を圧倒する師子の威力に言及され、どんな敵にも常に全力を出して立ち向かうという特質について述べられています。
 師と弟子が、共に正義を叫んでこそ、師子吼です。
 広布の活動も、わが人生も、「師子王の心」を取り出して師と同じ心で進むことが、苦難に打ち勝つ要諦なのです。

参考文献
 ○…池田SGI会長講義「世界を照らす太陽の仏法」(2015年10・11月号「大白蓮華」)

◆信仰体験 石垣島でコーヒー栽培に挑む 師と共に生きる歓喜の人生
 

 【沖縄県石垣市】世界のコーヒー産地は、南北の緯度が25度以下の熱帯・亜熱帯に、赤道を挟む形でぐるりと広がっていることから「コーヒーベルト」と称される。沖縄県の石垣島はちょうど北緯二十五度付近に位置し、まさにコーヒー産地の北限に近い。東内原稔さん(77)、副支部長は、沖縄本島から苗木を持ち込み、一から栽培を始めた、石垣島産コーヒー栽培へ転身。波乱の半生を信心根本に生き抜いてきた。

◆スタートライン 女優 久本雅美さん   2016年9月24日
 人と会って語った時間が自分の最高の財産になる

 今回は、テレビのMC(司会者)などで大活躍中の女優・久本雅美さんが登場。近著『人に心を開いてもらいたい時、私が必ずやること、やらないこと。』(TAC出版)に懸ける思いや若者へのメッセージを聞くとともに、同書に寄せた“マチャミ流コミュニケーション術”を伝授してもらった。

2016年9月23日 (金)

2016年9月23日(金) の聖教

2016年9月23日(金)

◆わが友に贈る


 
真の若さとは 常に
 向上を目指す魂の力だ。

 停滞は後退に通ず。
 安逸に流されず
 新たな挑戦の劇を!

◆名字の言


  「文は人なり」というが、芸術の世界にも「絵は人なり」という考え方がある。中でも日本画は「絵の品格」が重んじられる。絵に品があるかどうかは、一本の線を見れば分かるのだという▼日本画家で、女性として初の文化勲章を受章した上村松園も「一本の線」にこだわった。「線一つでその絵が生きも死にも致します」。描き出される人や物の内面を、線で表現することに重きを置き、若い画家に線を描く鍛錬を促した(『青帛の仙女 上村松園』村田真知著、同朋舎出版)▼奈良に、絵に情熱を注ぐ一人の壮年がいる。16歳で交通事故に遭い、首から下が不随になり、無力感に苦しんだ。だが19歳の時、“生きた証しを残したい”と、口にペンをくわえて、絵を描き始めた▼彼は、一本の線を引く練習を何度も繰り返した。納得の線を描くのに、数時間かかることも。一筆一筆に魂を込め続けて四十余年。昨年、人物画の作品が認められ、障がい者の全国美術展で表彰を受けた。「信心で命を磨き、さらに努力を重ねたい」と喜んだ▼一つの基本を妥協せず、徹して磨き抜く。その努力で培った自信と実力があれば、万事に応用していける。自身の可能性を最高に開きゆくための、人生の“一本の線”――それが「信心」といえよう。(駈)


◆社説  少年少女部が結成51周年 2016年9月23日
 挑戦の心たたえる豊かな励ましを

 世界中の選手が熱戦を繰り広げたリオ五輪・パラリンピックが閉幕した。国内では、早くも4年後の東京大会に向け、次代を担う選手の発見・育成に関心が向けられている。変化の時代を迎えるのはスポーツだけではない。教育の現場でも、急速な情報化・グローバル化が進むなか、「詰め込み型教育」でも「ゆとり教育」でもなく、“知識を生かして新しい価値を生み出す教育”への転換が図られようとしている。
 2020年度から順次実施される次期学習指導要領の柱となるのが「アクティブ・ラーニング」。これは、教員が一方的に知識を伝達するのではなく、グループワークやディスカッションなどを通して生徒・児童が主体的に学習に取り組む授業の総称。そうした学習環境づくりに向けた試行錯誤が続いている。
 学会は、未来本部が中心となり、子どもの主体性を育む取り組みに力を注いできた。「E―1グランプリ」は、その代表的な例だ。4人1組のチームが課題文に沿って英語の寸劇を披露する同コンテスト。発音や発想力などが評価の対象となる。
 初挑戦となった小学4年のある少女部員は、英語への苦手意識があり、人前で発音することに抵抗があった。しかし、チーム内の高校生から繰り返し教わるうちに、徐々に苦手意識を克服。上達を実感するようになった。学ぶ楽しさを知った彼女は海外留学を決意するまでに。教えた側の高校生も、決して英語が得意なわけではなかったが、分かりやすく教えようと工夫するうちに、自身の英語力も高まったと感想を述べる。
 最初は恥ずかしさや失敗を恐れて消極的だったメンバーも、未来本部長や21世紀使命会の方々の応援を得て、その多くが最後まで挑戦を続けた。やり遂げた喜びが自信に変わり、新たな目標に向かって一歩踏み出したメンバーも数多い。
 きょう結成51周年の節を刻む少年少女部。その歩みは、挑戦の心をたたえ、成長を祈り続ける創価家族の励ましの歴史ともいえるだろう
 池田SGI会長はつづった。
 「学会には、一人ひとりが自身の可能性に目を開き、確かな自信と安心と希望を得ていくための豊かな励ましがある。そして、人間として生きていく上で、最高の誇りと自覚をもつことができる哲理がある」
 
 “未来をつくる聖業”との誇りを胸に、後継の育成に全力を注ぐ担当者の皆さまに、心からエールを送りたい。

◆きょうの発心  師弟根本に地元で友好広げる2016年9月23日

御文
 よき師と・よき檀那と・よき法と此の三寄り合いて祈を成就し国土の大難をも払ふべき者なり(法華初心成仏抄、550ページ・編1062ページ)
通解 よい師と、よい檀那と、よい法と、この三つが寄り合って祈りを成就し、国土の大難をもはらうことができるのである。

   
祈りをかなえるためには、よき師と門下と法がそろう必要があると仰せです。
 大学時代、同級生だった中野の友人から手渡された小説『人間革命』に感動し、20
歳の誕生日に入会しました。その友人とは同志として、兄弟のように励まし合い、地域広布にまい進しています。
 バブル崩壊後の不況の中、さらなる地域貢献を決意し地元に開業した設計事務所は、今年で21年を迎えました。また商店街振興組合の理事として、5万人もの来場者がある夏祭りなどの地域行事の運営にも全力を注いできました。
 このような地域友好に率先して尽力してくださる同志の皆さまのおかげで、2013年の「広宣流布大誓堂」落成の折には、商店街理事全員の賛同のもと、商店街に100本の学会三色旗を飾ることもできました。
 仲良き中野には、誉れの信義が光る「中野兄弟会」があります。私も所属する壮年部「中野フレール合唱団」も地域に希望の歌声を届けています。本年、還暦を迎え、最高の師匠と同志に出会えた喜びは尽きません。いや増して中野広布に躍進する決意です。
東京・中野池田区本部長 椿 賢治

◆小説「新・人間革命」 源流 十九
 

 山本伸一が「インド文化研究会」のメンバーと共にローディー庭園を散策していると、少年たち数人が来て、少し離れたところから珍しそうに一行を見ていた。
 伸一は、手招きし、「みんなで写真を撮ろう」と声をかけた。大槻明晴がヒンディー語で通訳した。はにかむ少年もいれば、歓声をあげる少年もいた。一緒にカメラに納まった。
 彼は、お土産に持ってきた、創価大学のバッジを子どもたちに渡していった。
 「私たちは、日本から来ました。これは、私が創立した大学のバッジです。大きくなったら、必ず日本に来てください」
 伸一は、それぞれの家族のことなどを聞いていった。父親の職業は、多くがドライバーであった。語らいが弾んだ。少年たちは、日本だと中学二年にあたる年代である。
 「みんなは、友だちなの?」
 少年の一人が、白い歯を見せて答えた。
 「いつも一緒にいるんで兄弟みたいです」
 良い友だちをもつことは、人間としていちばん幸せなことなんだよ。一生の財産になります。良い友だちがいれば、日々も楽しい。また、互いに励まし合えるから、辛いことや嫌なことがあっても、負けないで強く生きることができる。
 しかし、独りぼっちだと、寂しいし、心は弱くなっていきます。また、悪い友だちと付き合っていれば、いつの間にか、自分も影響され、悪いことをしてしまうようになる。だから、互いに良い友だちでいてください

 伸一は、こう言いながら、さらに、オレンジやボールペンを彼らに配った。
 小柄な少年が、元気に尋ねた。
 「写真ができたら、もらえますか」
 「わかりました。必ず送ります」
 同行の幹部が、皆の住所と名前を控えた。
 少年たちを見ながら、伸一は確信した。

 “彼らは、将来、日本人といえば、今日のことを思い出すだろう。語り合えば、心が響き合う。世界が友情で結ばれるならば、それは、世界平和の確たる基盤となる!” 

◆〈寸鉄〉  2016年9月23日

 彼岸に賑わう学会墓園。
 
広宣の同志の唱題が最高
 の追善
。絆は三世に永遠
      ◇
 
少年少女部の結成記念日
 おめでとう!
尊き使命の
 王子・王女よ。大成長祈る
      ◇
 
わが生命力を吹き込んで
 相手の命を蘇らせよ
―恩
 師。励ましは真剣勝負で
      ◇
 婦人・女子部の
10帰運動
 を励行
。無事故なくして
 勝利なし。幹部は配慮を
      ◇
 
はしか患者、2年ぶり増
 加。40歳未満が中心と。
 予防接種など対策万全に

◆御書と歩む――SGI会長が贈る指針 【33】 2016年9月23日
 仏法の人間主義を時代精神に


御文 法華経は露・涓・井・江・小河・大河・天雨等の一切の水を一渧ももらさぬ大海なり (報恩抄、324ページ)
通解 法華経は、露、小さな流れの水、井戸の水、川の水、小さい川、大河、空から降る雨などのあらゆる水を、一滴ももらさず収める大海である。

同志への指針

 法華経は“大海の経典”である。一切の智慧を包含している。この最極の哲学こそ、無上宝珠を得る直道だ。
 
 教学研鑽に挑む若き友よ! 勇んで行学の二道に励み、仏法の人間主義を学び抜け!
 混迷の世の闇を照らす「知勇」と「福智」のリーダーを世界の民衆が待っている。仏法の大研鑽運動は、人類の未来を開く羅針盤なのだ。

聖教ニュース・特集記事】

◆全国で秋季彼岸勤行法要 
 名誉会長は総本部、原田会長は東京・足立池田記念講堂で

 創価学会秋季彼岸勤行法要が、「秋分の日」である22日を中心に、全国の主要会館、墓地公園、納骨堂などで営まれた。
 池田名誉会長は22日、総本部(東京・新宿区)の創価学会第2別館で厳粛に勤行・唱題を。広宣流布に連なる全ての方々の先祖代々の追善回向を懇ろに行い、三世永遠にわたる安穏と福徳を心から祈念した。
 原田会長は同日、東京・足立池田記念講堂での勤行法要に出席した。
 「法華経を信じまいらせし大善は我が身仏になるのみならず父母仏になり給う、上七代・下七代・上無量生下無量生の父母等存外に仏となり給う」(御書1430ページ)との御金言を拝し、純粋な信心から発する真心の唱題の声は、一切衆生、全世界・全宇宙をも包み込んでいくと強調。自らが勝利の人生を生き抜くことが、故人の勝利の証しにつながると述べ、誓いも新たに広布の大道を朗らかに歩み抜こうと語った。
 また、総本部の広宣流布大誓堂での勤行会も彼岸の意義を込め、開催された。
 雄大な富士の裾野に広がる富士桜自然墓地公園(静岡・富士宮市)には同日、首都圏を中心に大勢の墓参者が。本年、名誉会長の初来園から35周年を迎えた同園。この日、開園以来の来園者数が1250万人に達した。
 横浜市から訪れた烏野惠造さんは、東京の親族を含め、4家族で父母の墓参に。「四季折々の美しい花々を見ることができ、大変、気に入っています。親族も皆、毎回の墓参を楽しみにしています」と述べた。
 みちのく池田記念墓地公園(岩手・奥州市)も同日、納骨や法要、墓参と多数の来園者でにぎわった。
 遠野市の菊池貴広さんは、お盆と、春・秋の彼岸には欠かさず来園し、広布に生き抜いた祖父母と父らの墓前で、幸福な日々を歩める感謝と広布後継への決意を深める。この日は一家6人で訪れた。「復興の象徴である新・東北文化会館が開館する今秋、率先の弘教を誓いました!」と笑顔で語った。

◆少年少女部結成記念大会への池田SGI会長のメッセージ  2016年9月23日

 きょう23日は、少年少女部の結成記念日。今年で51周年を迎えた。首都圏(19日)と関西(18日)で開かれた結成記念大会に寄せた、池田SGI会長のメッセージを紹介する。
 愛する少年少女部の皆さん! 結成記念の大会、誠におめでとう!(大拍手)
 私も大好きな少年部歌「Be Brave! 獅子の心で」には、「負けない心を 燃やして」と歌われています。この「負けない心」が放つ三つの光を、皆で学び合いたい。
 一つは、「“希望”という未来の光」です。
 この夏、オリンピックとパラリンピックの舞台となったブラジルには、“希望は最後まで消えない”との言葉があります。
 何があっても希望を捨てない。いな、大変であればあるほど、希望を燃え上がらせる。その人に未来は輝き光るのです。
 
次に、「“情熱”という成長の光」です。
 私の大切な友人であるブラジルの世界的音楽家ビエイラさんの支えは、何か。それは、「人間に情熱があれば、何事も成就できると信じます」という信念なのです。
 最後に、「“挑戦”という勝利の光」です。
 ビエイラさんは、祖国ブラジルの人々に、そして世界の人々に尽くすため、より偉大な音楽を届け続ける挑戦を重ねています。ビエイラさんは誇り高く、「人間は、挑戦してこそ人間である」と言っています。
 日蓮大聖人は、「太陽が東に昇ったならば、世界の空は、皆、明るくなる。太陽が大いなる光を備えているからである」(御書883ページ、通解)と仰せです。題目を唱える皆さんこそ、「負けない心」の太陽なのです。勉学、読書、親孝行、友情――一つ一つ勇敢に挑み、獅子の心で、私と共に、世界平和の未来へ出発しよう!
 みんな健康で、伸び伸びと学び、成長していってください。
 ご家族にも、くれぐれもよろしくお伝えください。

◆〈青春譜―創立者と綴る未来 創価大学〉 第6回 柔道部  2016年9月23日
 「不二」の心で勝つ!
 

 「もう一度!」。畳に打ち付けられても、すぐに立ち上がりまた組み合う選手たち。にらみつけるような鋭いまなざしで相手の出方をうかがい、技を繰り出す。2人1組で真剣勝負の乱取り稽古が続く――。
 強豪ひしめく東京で、全国大会の常連校に名を連ねる創価大学柔道部。これまで女子は3人制の部で2度の全国制覇を成し遂げている。
 午前6時半から約1時間のトレーニング。授業を終え、放課後は午後8時まで。練習は週6日に及ぶ。本年秋の個人戦でも男子2人、女子1人が全国大会出場を決めた。
 創大の柔道場には、1枚の額が掲げられている。
 「不二」――力強い筆致で記されたその書は、1973年に創立者・池田名誉会長が同部に宛てて揮毫したものである。
 同年4月9日、第3回入学式に出席した創立者は、柔道場で額の除幕式に参加した。この日、剣道場では「色心」の書を除幕。以来、「色心不二」――肉体(色)と精神(心)は一体不二である――の言葉は、柔道部の指針になっている。
                                                                 ◇ 
 柔道部の本格的な強化が始まったのは2005年。現在の石橋清二監督がコーチに就任してからである。石橋監督は、高校時代に主将として全国制覇をした経験を持ち、実業団で活躍していた。就任時、監督は訴えた。「創立者はじめ応援してくださる方々に、『日本一』の結果で応えよう!」。練習を強化し、他校と合同合宿なども行った。
 07年2月、なかなか結果が出せずに苦闘する中、創立者との出会いを結ぶ。創立者は石橋監督の体格を見ると「大きいなぁ」と一言。「何キロあるんだ?」「これ以上太ったら駄目だよ」とユーモアを交えて激励した。
 「池田先生の温かな励ましに、一人一人を大切にする指導者の在り方を教えられた気がしました。そして『必ず日本一になろう』と誓いました」
 以来、部員一人一人との対話にいっそう力を入れた。徐々に部がまとまっていった。

王者の風格で

 柔道部は、練習前に全員で一つの詩を唱和する。
  
 滝の如く 激しく
 滝の如く 撓まず
 滝の如く 恐れず
 滝の如く 朗らかに
 滝の如く 堂々と
 男は
 王者の風格を持て
  
 07年5月、創立者はかつて詠んだこの詩を、部員一人一人に贈り、さらに2カ月後には「柔道部に聞かせたい」と、詩にメロディーをつけた「滝の詩」のCDを寄せたのだ
 その年の秋に行われた個人戦。1人の男子部員が、創部以来初の快挙となる東京大会3位入賞を果たす。後日、創立者は「柔道王の君に 勝利と栄光あれ」と彼に贈った。

悲願の日本一

 創立者は勝っても負けても、励ましを送り続けた。
 「他は、『勝って兜の緒を締めよ』だけど、創大柔道部は『負けて兜の緒を締めよ』でいこうよ」「立派に戦えばいいんだ」「柔道は疲れるスポーツだからゆっくり休ませてあげてください」「負けるが勝ちだ。一歩も引いてはいけない。何でもかんでも勝ってるだけじゃだめなんだ。何度も負けて連戦連勝になっていくんだ

 08年春の東京大会。「今年こそ日本一を」と決意に燃える女子チームは、準優勝で全国大会に駒を進めた。東京大会では、2年連続で優勝していただけに、決勝で負けたことが選手たちの自信を揺るがした。
 結果を聞いた創立者は、すぐさま伝言を。「ここから全国大会に向けて、出陣を切っていこう!」。さらに全員で決意の署名と記念撮影をしてはどうかと提案。部員はその激励に応え、1カ月間の猛練習に励む。
 そして迎えた全国大会。創大柔道部は、女子3人制の部で初の日本一に輝く
 「東京大会直後の創立者の励ましが、部員たちの心を一変させました」と監督は振り返る。
 創立者は代表に詠んだ。
  
 あな嬉し
  人生劇場
   勝ちにけり
  幸福選手と
   一生 生き抜け!  
                             ◇ 
 11年、大学の近くに同部の新たな寮が完成。監督と部員らで近所をあいさつに回った時、ある年配の婦人が言った。「昔はよく、創立者が、近隣の家々にあいさつに来られたのよ」
 柔道部の友は毎週、近隣の清掃を行っている。地域の祭りでは、やぐら組みやテント張りを率先。雪が降れば、道路や高齢者宅前の雪かきに汗を流す。
 「地域の人にも喜んでもらえる部でありたい」。創立者の思いを継ごうと、部員たちで自発的に始めたことだ

 「不二」の心を胸に挑戦を続ける創大柔道部。その発展と活躍を、地域の人々も心から喜び、声援を送っている。

◆〈信仰体験〉 
 ★うつ病に勝ったオーボエ奏者   “希望と勇気の音楽”伝える
 ★市老人クラブ連合会副理事長として奮闘 
       「今こそ、私ら高齢者の出番」地域でなくてはならない人へ

2016年9月22日 (木)

2016年9月22日(木)の聖教

2016年9月22日(木)

◆わが友に贈る


  地道な活動をいとわぬ
 
「持続の信心」が
 金剛不壊の境涯を築く。

 真面目に 愚直に
 一歩一歩進みゆけ!

◆名字の言


  台風16号が列島を直撃したばかりだが、先月の台風10号など四つの台風被害が「激甚災害」に指定された。復興の加速が望まれる▼町の広範囲が浸水した北海道・南富良野町の幾寅地区で先日、“復興座談会”が開かれた。災害の恐怖、再起への決意などを語り合う中、女子部の地区リーダーは言った。「この災害にも意味があると思います」▼地元のJAに勤める彼女は、甚大な被害を受けた農家の支援のため、休日返上で奔走。自宅も床上浸水し、両親を支えて復旧に尽力した。自分も被災したことで「被災者の気持ちを知った」「苦難に立ち向かう信心の真価を教えられた」「その信心を伝える使命を自覚できた」――だから負けない、と▼夏目漱石にこんな言葉がある。「ああここにおれの進むべき道があった! ようやく掘り当てた! こういう感投詞を心の底から叫び出される時、あなたがたは始めて心を安んずる事が出来るのでしょう」(『私の個人主義』講談社学術文庫)▼凪ばかりの人生はない。必ず嵐の時がある。苦難の中で自身を鍛え、宿命を使命に変えゆく中に、成長と充実があろう。「難来るを以て安楽と意得可きなり」(御書750ページ)と。信仰という羅針盤を得た人生に行き詰まりはない。(鉄)

◆社説
 全国で秋季彼岸勤行法要 真の回向は広布に生き抜く中に

 今日は、昼と夜の長さが等しくなる「秋分の日」。学会では、「彼岸」の中日である今日を中心に、全国の主要会館、墓地公園、納骨堂で「秋季彼岸勤行法要」を実施。広布の途上で亡くなられた同志と家族・親族、友人、先祖の冥福を祈り、勤行・唱題、焼香を厳粛に行う。
 そもそも「彼岸」とは、「向こう側の岸」の意味で、「こちら側の岸」を意味する「此岸」との対比で用いられる。仏教では、貪・瞋・癡の三毒の苦しみに満ちたこの現実世界を「此岸」に、そして仏道修行によって得られる悟りの境涯を「彼岸」に譬えた
 法華経以前の教えでは、生まれ変わるたびに仏道修行を繰り返す「歴劫修行」によって、彼岸にたどり着くとされてきた。だが、日蓮仏法に巡り合えた私たちは、そうした修行をする必要はない。
 生死の大海を渡らんことは妙法蓮華経の船にあらずんば・かなふべからず」(御書1448ページ)――妙法蓮華経の船に乗る、すなわち成仏の根源の法である南無妙法蓮華経を唱え、広布に生き抜くことで、誰もがこの一生のうちに生死の大海を越えて、悟りの境涯に到達することができるのである
 さらに、妙法を行ずる功徳・善根は自身のみにとどまらない。
 「法華経を読誦し南無妙法蓮華経と唱え奉る時・題目の光無間に至りて即身成仏せしむ、廻向の文此れより事起るなり」(同712ページ)
 「追善回向」の「回向」とは、功徳・善根を故人に回らし向けることを意味する。南無妙法蓮華経の唱題行の功徳は無量無辺であり、いかなる生命境涯にある故人をも救うことができる。たとえ、故人が生前に題目を唱える機会がなかったとしても、題目の功力は故人に届く。
 池田SGI会長は、「同じ妙法蓮華経の種を心に・はらませ給いなば・同じ妙法蓮華経の国へ生れさせ給うべし」(同1570ページ)との一節を拝して、こう述べている。
 「妙法の同志は、生死を超えて一体である。今、皆様が、友のため、社会のため、希望を胸に、一歩一歩進みゆく姿を、故人もきっと喜び見つめておられるにちがいない」
 日々、唱題に励み、広布にまい進する私たちの実践こそ、故人を含め、自他共の成仏への直道にほかならない。彼岸を機に、
亡くなられた方々の三世にわたる安穏を祈るとともに、生涯、広布に生き抜く決意を新たにしたい。

◆きょうの発心  境涯革命し報恩の人生を歩む


御文
 女人となる事は物に随って物を随える身なり(兄弟抄、1088ページ・編689ページ)
通解 女性になるということは、物に従って、物を従える身となることである。

女性の聡明な生き方について教えられています。
 1965年(昭和40年)、妹の紫斑病を治したいとの思いで、母が弟と妹を連れて入会。後に私も入会し、結成間もない少年部の活動の中で信心を学びました。妹の病は2年後に全快。10年後には父も入会し、信心を貫き通した母に感謝でいっぱいです。
 広島での未来部時代に池田先生のことを学び、創価女子高校(当時)、創価大学に進学。師弟の原点を築きました。その後、結婚し、千葉の夫の家に入る際に指針としたのが、この御文です。
 義妹の小児まひを機に入会した義母や未入会の義父との同居の中でさまざまなことに悩みましたが、「信心以外は何でも言われた通りにしよう」と心に決め唱題根本に挑戦。信心を貫けば、思い通りの方向に必ず道が開けることを確信しました。
 仕事と活動の両立で悩んできた夫も、3回の転職を経て、今は支部長として生き生きと活動しています。創価の庭で育った3人の子も、それぞれの試練を乗り越え、広布のために頑張っています。
 本年、8・20「佐倉の日」35周年を迎えました。日蓮大聖人が立宗宣言された千葉で活動する誉れを胸に拡大に先駆してまいります。
 千葉・佐倉総県婦人部長 高橋 一子

◆小説「新・人間革命」 源流 十八 

 大槻明晴は、山本伸一と関西の各大学会の代表との懇談が行われた一カ月後の一九七二年(昭和四十七年)七月、インドへ渡り、ベナレス(後のバラナシ)のサンプールナアナンド・サンスクリット大学に入学した。
 二年後に帰国し、貿易会社で二年ほど働き、さらに七六年(同五十一年)三月から再びインドに留学し、ボンベイ大学(後のムンバイ大学)の大学院に学んでいた。
 彼は、「七年後に皆でインドへ」という、伸一との約束の時を、インドの大学院生として迎えたのである
 「インド文化研究会」のメンバーは、七九年(同五十四年)二月四日、ニューデリーに到着した。ガヤ、パトナ、カルカッタ(後のコルカタ)など、インド各地を十日間にわたって訪問し、仏教遺跡をはじめ、社会状況や人びとの生活などを視察するほか、現地メンバーとの交流を行うことになっていた。大槻は、懐かしい「インド文化研究会」の友をニューデリーの空港で迎えた。
 六日の午前零時過ぎ、ニューデリーに着いた伸一は、すぐさま彼らに伝言した。
 「今日、私はデリー大学を訪問しますので、そのあとに、お会いしましょう。楽しみにしております」
 そして、このローディー庭園で、メンバーとの再会が実現したのである
 「先生! こんにちは!」
 青年たちの元気な声が響いた。
 「やあ、元気だったかい。とうとう約束を果たしたね。目標にしてきたインドに集まったんだから、全員で記念撮影をしよう」
 伸一と共に、皆でカメラに納まった。
 それから大槻の案内で園内を散策した。
 伸一は、“広宣流布の決意に燃える青年たちが今、インドの地に集ったことを、戸田先生はどれほどお喜びか!”と思った。
 師から弟子へ、そして、また弟子へ――世界広布は、その誓いと行動の継承があってこそ可能となるのである。

◆〈寸鉄〉 2016年9月22日


 
学会員は社会変革の為に
 絶えず自身を向上
―博士
 混迷の時代を照らす太陽
      ◇
 
東京・青梅総区の日。師弟
 の天地に輝く人材の城。
 「
広布の理想郷」は燦然と
      ◇
 恩師「
本当の仏法は社会
 での大闘争の中にある
」。
 今いる場所が使命の舞台
      ◇
 
この瞬間をよく生きるこ
 とだけに全力を傾けよ

 文豪。今日も不退の心で
      ◇
 はしごや脚立からの転落
 事故が多発と。身近な所
 に危険あり。
無理は禁物

【聖教ニュース・特集記事】

◆仏教伝来の“大恩の国” 韓国で法華経展始まる 
 東洋哲学研究所が企画・制作
 慶南大学総長、韓国宗教学会会長など2500人が出席し開幕式
 李寿成元首相「平和な社会を築く力に」
 韓国の「国宝」「宝物」の複製含む200点を公開

 【ソウル特別市21日】韓国で初開催となる「法華経――平和と共生のメッセージ」展(東洋哲学研究所企画・制作)が21日、首都ソウル特別市にある韓国SGI(創価学会インタナショナル)の池田記念講堂で開幕した。東哲、韓国・中央日報、同SGIが主催し、韓国・文化体育観光部、ソウル特別市、駐韓インド大使館、ロシア科学アカデミー東洋古文書研究所、中国・敦煌研究院、インド文化国際アカデミー、韓国芸術文化団体総連合会、韓国記者協会、国際ペンクラブ韓国本部が後援する。開幕式は、来賓の李寿成元首相、インド文化国際アカデミーのロケッシュ・チャンドラ理事長、慶南大学の朴在圭総長、韓国宗教学会の金在榮会長ら約2500人が出席し、盛大に開催された。(記事=橋﨑創太朗)
 「池田名誉会長は、韓国に深い洞察を持っておられる方です」
 今回の“法華経展”で「実行委員長」を務める李寿成元首相の力強い声が響いた。
 「池田会長と、韓国SGIの皆さまがいるからこそ、このような素晴らしい開幕式と展示会が実現しました」
 「私たちは力を合わせ、全ての人々の希望となり、平和と共生の心あふれる社会を築いていきましょう!」
 開幕式に集った約2500人の参加者が割れんばかりの大拍手を送る。その晴れやかな表情が、どれほどこの日を待ち望んでいたかを物語っていた――。
 仏教を日本に伝えた“大恩の国”韓国。高麗時代は特に盛んに信仰され、初代高麗王の王建は仏教を手厚く保護した。この時、漢訳仏教経典を刻んだ版木の「八万大蔵経」(世界遺産)が完成している。李氏朝鮮時代には儒教が国教とされたが、仏教への信仰心は失われなかったという。
 韓・朝鮮半島から日本に仏教が伝来したのは、高麗より以前の三国時代。さまざまな文化も同時に伝わり、仏教は日本社会に多大な影響を及ぼした。
 それ以来、朝鮮通信使に代表されるように深く強く、交流を結んできた日韓両国――。
 展示の説明に当たった、ある青年が語っていた。「今回の展示会は両国の関わりの強さを再認識する機会でもあります。ただの説明に終わらせず、法華経を後世に正しく残してきた先人に感謝し、この感動を伝えたい
〈2面に続く〉

◆〈わが町わが誇り〉 島根池田県    山光に輝く 人間の光彩

◆座談会 師弟勝利の旗高く 【49】 9月23日は少年少女部の結成記念日 獅子の心で世界平和の未来へ  青年教学試験2級が目前最後まで挑戦を
 

 橋元 青年部教学試験2級が目前になりました。受験者も、応援してくださる皆さまも、最後の追い込みに全力を挙げています。
 石黒 開目抄で「一念三千の法門は但法華経の本門・寿量品の文の底にしづめたり」(御書189ページ)と仰せのように、南無妙法蓮華経こそ、末法のあらゆる人々の成仏の道を開く根源の一法です。試験は、人生を勝ち開く、この仏法哲理を学ぶ絶好の機会です
 原田 教学試験を通じ、信心の確信を深め、力強く行学の二道を歩みゆく決意を固めることが、最も重要です。御聖訓に「行学の二道をはげみ候べし」「行学は信心よりをこるべく候」(同1361ページ)とある通りです。青年部の皆さんにとって、人生の原点となる試験になることを深く願っています。

“全員”への励まし

 星 うれしいことに、16日、池田先生・奥さまが、修学旅行中の関西創価小学校の6年生と、感動的な出会いを刻んでくださいました。
 山口 先生は、児童たちの決意と感謝の言葉を聞きながら、一人一人をじっと見つめ、「ありがとう!」と励ましを送り、「お父さん、お母さんに、くれぐれもよろしく」との言葉を寄せてくださいました。
 飛田 代表のメンバーとの出会いでしたが、先生の思いは、未来を担う宝の人材の全員への励ましであったと思います。
 原田 先生は、少年少女部に贈った『希望の大空へ』の中で、「たとえ、直接会えなくても、『心』と『心』、『命』と『命』が通い合う出会いがあります。それが、みなさんと私なのです」と、つづられたこともあります。物理的な距離の壁を超え、自在に心を通い合わせることができるのが、創価の師弟です。
 どうか、全国の未来部の皆さんも、この先生の思いを胸に、今は、しっかり勉学に励み、立派に成長していっていただきたい。
 石黒 この夏の「未来部躍進月間」も、未来本部長をはじめ、青年部の未来部担当者の皆さんらの尽力をいただき、大成功で終えることができました。厚く御礼を申し上げます
 山口 特に、本年から少年少女部も参加できることになった「E―1グランプリ」には、昨年の1・5倍の応募をいただきました。心から感謝いたします。
 飛田 支部で、3チーム、4チームと応募される地域もありました。応募人数は、支部のほぼ全員の未来部員が、参加していることになります。多くの方々の日頃からの真心こもる励ましのたまものであると、頭が下がるばかりです。
 石黒 「少年少女希望絵画展」においても、多くの子どもたちが参加できるようにと、教育本部と連携して、「1日絵画教室」を開催している地域がありました。親子で楽しく絵画に触れる中で、子どもたちが大きく成長している姿が、とても印象的でした。
 星 少年少女部は23日で結成から51年を迎えます。先生は、結成記念大会のメッセージで、題目を唱える少年少女部の皆さんこそが、「負けない心」の太陽であると言われ、「勉学、読書、親孝行、友情――一つ一つ勇敢に挑み、獅子の心で、私と共に、世界平和の未来へ出発しよう!」と呼び掛けられました。
 原田 この51年の間に、先生は、何度も少年少女部の会合に足を運び、抱きかかえるようにして、人類の未来の扉を開く一人一人を励ましてくださいました。各地の合唱団にも先生との思い出が数多くあります。
 橋元 最初に結成された首都圏の富士少年希望少女合唱団は本年5月5日、結成50周年となり、幾多の人材を輩出してきました。

毎日“師との対話”

 飛田 そんな未来部にとって、この夏、大きな指針となったのが、先生から贈られた次のメッセージです。「私が最も信頼し、期待する後継の皆さんに贈りたい御聖訓があります。それは、日蓮大聖人が、命にも及ぶ大難の中で悠然と仰せになられた『いまだこりず候』(御書1056ページ)という一節です。今日の『新・人間革命』(8月4日付)にも書きつづった通りです」と。
 石黒 当日、会合に参加していた未来部員は、皆が、その日の小説『新・人間革命』を切り抜いて、「生涯の宝にします!」と口々に語っていました。
 橋元 今、小説『新・人間革命』は、第29巻の最終章となる「源流」の章がつづられています。
 原田 聖教新聞に掲載される『新・人間革命』は、いわば、先生から会員同志への“お手紙”です。それを未来部員も読んでいくことによって、信心の素晴らしさ、正義の学会の姿、師弟の道の崇高さなどを、一層、学んでいけることは間違いありません。
 飛田 はい。その決意で今、全未来部員が、『新・人間革命』を読むことに挑戦しようと訴えています。
 星 最後に、あるメンバーのご家族から報告がありましたので、紹介します。それは、本年7月、創価学会「勤行要典」の、ひらがな経本が発売されたことに対する喜びの声です。
 山口 この経本には、経文に大きな読み仮名が振られ、末尾には、「『御祈念文』の意味」が付されていますね。
 星 ある会合で、「これは、少年少女部のみんなのために、作られたんだよ」と聞いた少年部員は早速、お母さんにお願いし、購入してもらったそうです。以来、彼を導師にして、家族の皆で毎朝、勤行をしていますとの報告でした。
 原田 素晴らしい話ですね。ともあれ、未来部が前進した分、学会も前進します。これからも、皆で激励を続けていきましょう。

◆〈信仰体験〉 児童発達支援センターの園長

 【岡山市東区】県の中央部を流れる旭川。市の中心部に近づくにつれ、川沿いに、多くの医療福祉施設が立ち並ぶ。宮崎明美さん(63)=浮田支部、副白ゆり長、ドクター部員は=社会福祉法人「旭川荘」の児童発達支援センター「みどり学園」で園長を務めている。リハビリテーションの専門職である作業療法の道に入り40年のベテラン。多くの障がい児を担当してきた経験を生かしながら、保育士たちと協力し、子どもたちと真剣に向き合う日々。「一人一人の障がい特性を理解して関わっていくことが、子どもの成長に必ず通じます」と笑顔で語る。

2016年9月21日 (水)

2016年9月21日(水)の聖教

2016年9月21日(水)

◆わが友に贈る


  「
志ざしと申す文字を
 心へて仏になり候

 
広布に尽くす一念こそ
 幸福境涯を開く要諦だ。
 福徳あふれる日々を!

◆名字の言


  もう年だから」というより「まだ何歳だ」というほうが、同じ年齢でも、気力、活力が違ってくる。日ごろ口にする言葉は、他者だけでなく自分にも影響を与え、行動にも表れてくる。脳科学の見地からも明らかだという▼「有言実行」という熟語がある。「不言実行」から派生した言葉だが、“本家”よりも用いられるようになった。黙々とやるよりも“宣言して実行する”ほうが価値的という実感があるからだろう。言葉は行動の第一歩である▼今月、来日したSGIの青年メンバーを迎え、静岡の御殿場文化会館で交流の集いが行われた。静岡での開催は17年ぶり。雄大な富士も姿を現して祝福する中、集ったヨーロッパと静岡の青年たちの口から、いくつもの“目標”が語られたことが印象的だった▼「また訪日した時は、必ず会おう」「今度は自分がイタリアに行くよ!」と約し合う男子部の友。ある高等部員は、海外メンバーの息吹に初めて触れ、「勉強に挑戦して、世界の各地でSGIのメンバーに会えるような自分になります」と▼誰かにでも、自分自身に対してでもいい、「具体的な目標」を宣言する。それを実現するために努力する。ここに人生の勝利への軌道がある。そのためのエンジンが、日々の祈りである。(倫)

◆社説   秋の交通安全運動始まる  油断排せ!無事故意識した行動を


 出勤前の朝の一こま。居住するマンションのエレベーターが1階に着き、ドアが開くやいなや、同乗の小学生が「行ってきます!」と母親のもとから駆け出していく。その元気あふれる姿をほほ笑ましく思うと同時に、「どうか無事故で」と祈らずにいられない。
 きょうから「秋の全国交通安全運動」が始まった(30日まで)。運動の基本は、子どもや高齢者の事故防止。具体的な配慮と対策で、交通弱者を危険から守りたい
 交通事故総合分析センター(東京都)の調査によれば、
歩行中に交通事故に遭った死傷者数を年齢別でみると、7歳が圧倒的に多い。保護者と離れて行動するようになるこの時期は、いまだ身の危険を十分に察知できないと推察される。
 子どもの歩行中の交通事故原因は、約6割が「飛び出し」。通学路や行動範囲内の公園などにおける危険な箇所をあらかじめ把握し、注意を促すことも大切だ。また、車に子どもを乗せる際は、シートベルトやチャイルドシートの正しい着用を徹底したい。
 一方、超高齢社会を迎える現代では、
65歳以上の高齢者が死亡者数の半数以上を占める。身体能力が低下している高齢者はとっさの行動が難しい。
 秋口は日没時間が急激に早まり、特に視認性が低下する薄暮時は交通事故が多発する。自転車の反射材の活用、目立つ服の着用をはじめ、自転車・自動車の運転時には早めの点灯などを励行したい。
 高齢の歩行者や電動車いす利用者の交通誘導活動などにも、地域一丸となって取り組むことも必要だ。
 近年、“ながらスマホ”は交通事故を誘発する危険行為として問題となっている。特に、スマホ向けゲーム「ポケモンGO」は青少年ばかりでなく、大人にも人気だ。ゲームに熱中するあまり摘発された交通違反は、配信1カ月間で1140件。交通事故は79件に上り、8月23日には死亡事故も発生した。運転中はもちろん、歩行中のスマホ操作も極めて危険な注意力低下につながる。こうした行為は確実に避け、周囲への配慮を心掛けたい
 いずれにせよ、交通事故は一瞬の油断で発生、遭遇する。ゆえに「小事が大事」だ。日常生活の中で、たゆみなく用心を重ねることが危険から身を守ることになる。池田SGI会長は「無事故こそ幸福の条件」と語っている。油断を排し、安全を意識した行動に徹しよう

◆きょうの発心   不屈の心で広布と社会の勝利者に

御文
 御みやづかいを法華経とをぼしめせ、「一切世間の治生産業は皆実相と相違背せず」とは此れなり(檀越某御返事、1295ページ・編1092ページ)
通解 宮仕えを法華経の修行と思いなさい。法華経に「一切世間の治生産業は皆、実相と違背しない」と説かれているのは、このことである。

      
仕事に取り組む姿勢を教えられた一節であり、仏法に精通した人は職場、社会で勝利者になっていくべきであるとの仰せです。
 大学卒業時に、父が経営する工務店が倒産し、父が失踪。長男の私が、約1億円の借金を返済することになりました。この時、折伏を受け、25歳で入会。この御聖訓を胸に刻み、戦い抜きました。
 6年後、晴れて借金を完済。新たに工務店を立ち上げ、その後、新社屋も完成させ、年商3億円の会社に発展させることができました。そんな中、私が40歳の時、父が家に戻り、ついに一家和楽の生活を実現できたのです。
 1990年(平成2年)9月、池田先生を熊本平和会館にお迎えし、青年部で「田原坂」を大合唱。熊本広布を誓った師弟の原点です。これまで60世帯の折伏を成就。地域では青少年育成協議会や体育協会の会長を務めています。
 本年4月、熊本地震が発生。今も会社を挙げて復興に尽くし、ボランティア活動を続けています。復興は道半ばですが、師匠に安心していただけるよう、地域のために全力で戦います。   熊本総県副総県長 磯﨑 博文

◆小説「新・人間革命」 源流 十七
 

 山本伸一たち一行は、デリー大学への図書贈呈式に続いて、大学関係者と教育問題などについて意見交換し、再会を約し合ってキャンパスをあとにした。
 時刻は午後四時を回っていた。一行は、デリー大学にほど近い、ニューデリーの中心部にあるローディー庭園へ向かった。
 ここは、十五世紀から十六世紀にかけて栄えたローディー朝の皇帝廟が残され、市民の憩いの場となっている公園である。
 この公園で伸一は、「インド文化研究会」のメンバーと会うことになっていたのだ。
 ――一九七二年(昭和四十七年)六月、大阪を訪れていた伸一は、関西の各大学会の代表三十人ほどと懇談会をもった。その折、メンバーの一人がインドへ留学することを報告した。語らいは弾み、伸一の提案で、それぞれがインドについて学び、七年後に皆でインドへ行こうということになった。そのグループが「インド文化研究会」である。
 インドに留学する報告をしたのは、大槻明晴という外国語大学でインド・パキスタン語学科に学んだ青年であった。
 彼は、世界の広宣流布に思いを馳せながら、教学を研鑽していくなかで思った。
 “私たちは、羅什三蔵の訳した法華経に基づいて、仏法を研鑽している。しかし、インドのサンスクリット語から漢語に訳されるなかで、かなり中国的な解釈がなされてはいないだろうか。世界広布を考えるうえでは、サンスクリット語にさかのぼって解釈していくことも必要なのではないか。また、そうすることによって、羅什三蔵の訳のすばらしさも再確認できるのではないか……”
 そして大槻は、インドへの留学を決意したのである。
 伸一は、世界広布に向かい、真剣に考え、行動しようとする彼の心意気が嬉しかった。
 
理想や夢を語ることは誰にでもできる。大切なことは、それを実現するために、“今、何をするか”“日々、いかなる努力を重ねるか”である。使命感、責任感は行動に表れる。

◆〈寸鉄〉 2016年9月21日


 国連「国際平和デー」。

 衆のスクラムこそ不戦の
 砦
。草の根対話の万波を
      ◇
 
僅かな時間でも有益な事
 に使える
―哲人。幹部は
 知恵を尽くし励まし送れ
      ◇
 
大信力を奮い起こして弱
 い心を乗り越えよ
―恩師
 青年よ強き祈りで勝て!
      ◇
 65歳以上の女性、3割に。
 豊かな経験に学びゆけ。
 
高齢者を尊ぶ社会は発展
      ◇
 
秋の全国交通安全運動
 早めの点灯、反射材の着
 用を。薄暮時は特に注意

【聖教ニュース・特集記事】

◆東京富士美術館の海外文化交流特別展 「漢字三千年」展 10月20日から
 都内で記者発表会行う 国家一級文物23点など紹介
 文字の刻まれた兵馬俑を世界初公開

 来月20日から始まる東京富士美術館(八王子市)の海外文化交流特別展「漢字三千年――漢字の歴史と美」の記者発表会が20日、東京・港区の明治記念館で行われた(主催=東京富士美術館、中国人民対外友好協会、中国文物交流中心、日本中国文化交流協会、毎日新聞社。後援=外務省、文化庁、中国国家文物局、中国大使館等。企画=黄山美術社)。
 中国文明の中で生まれた文字として、3000年という長きにわたり、人々に親しまれてきた「漢字」。同展は、その漢字に光を当てた日本初の本格的な展示である
 最古の漢字といわれる甲骨文字をはじめ、文字の統一を果たした秦時代の漢字、世界初公開となる文字の刻まれた兵馬俑など、漢字が記された文物を紹介。漢字を芸術の域にまで高めた王羲之や顔真卿の拓本など、歴代の名書、歴史上の人物が書いた書作品など中国各地の博物館・研究機関17カ所から国家一級文物(日本の国宝に相当)23点を含む約110点を出品する。
 東京富士美術館での東京展を皮切りに、明年にかけて全国5会場で開催される。
 記者発表会では、主催者を代表し、日本中国文化交流協会の中野曉専務理事が「日中両国の深い結び付きを感じ、さらなる友情を深める機会に」とあいさつ。東京富士美術館の五木田館長の後、駐日中国大使館の陳諍参事官は、同展が明年の中日国交正常化45周年にふさわしい記念展になることを念願した。
 続いて同美術館の平野学芸部長が展示構成と見どころを紹介。同展の監修者である京都大学大学院の阿辻哲次教授が、文字は石や紙など記録される素材と一体となって発展してきたと強調し、その素材を実際に鑑賞でき、漢字文化の変遷をたどることができると語った。学習院大学の鶴間和幸教授が文字の刻まれた兵馬俑について、専修大学の土屋昌明教授が遣唐使の井真成墓誌について、それぞれの魅力を解説した。
 ▽会期=10月20日(木)~12月4日(日)。月曜休館。
 ▽開館時間=午前10時~午後5時。入館は午後4時半まで。
 ▽入場料金=大人1300円(1000円)、大学・高校生800円(700円)、中・小学生400円(300円)。常設展示室も鑑賞できます。カッコ内は前売り、20人以上の団体割引などの各種割引料金。
 ※東京展に続き、京都展(京都市美術館・別館、2017年3月24日~4月21日)、新潟展(新潟県立近代美術館、17年4月29日~6月11日)、宮城展(東北歴史博物館、17年6月24日~8月11日)、群馬展(高崎シティギャラリー、17年8月20日~9月10日)を行う予定。

休館のお知らせ
 
 東京富士美術館で開催中の「プリンス&プリンセス――語り継がれる幸せの言葉」展は、10月2日(日)で終了します。新展示の準備のため、同4日(火)から同10日(月)は新館常設展のみ開催。同11日(火)から同19日(水)は全館休館となります。

記念講演会
 
 京都大学大学院の阿辻哲次教授による講演会を東京富士美術館で開催する。第1回「漢字のしくみとあゆみ」は10月22日(土)、第2回「日本人と漢字」は11月26日(土)の午後2時から。定員は各回200人(申し込み不要、先着順)。

◆信仰体験 
★太古の自然に引かれ屋久島に移住 この島で見つけた! 自他共に幸せになる信心
★おやじのリスタート物語 ④ 妻の病、娘の不登校を越えて
  一念が変わりすべてが変わった

◆ 「世界で最も豊かな国」に幸の花を咲かせるノルウェーSGI  2016年9月21日
  多様性の大地に光る地涌の連帯
 “何のために生きるのか”真の価値を皆でもとめて


◆創価新報【池田SGI会長が贈る 青春勝利の大道】 
 第2回『祈りのかなはぬ事はあるべからず』

何があっても唱題から出発

 歴史学者のトインビー博士は晩年も毎朝、決まった時間に、その時の気分にかかわらず机に向かって研究を始められた。
 学問も、芸術も、スポーツも、一流の次元には、たゆまぬ価値創造のためのリズムがある
 私たちは日々、勤行・唱題で、大宇宙の究極の法則に合致し、無限の生命力を涌現できる
 時間のない場合もあろう。しかし、心を込めて題目三唱すれば、勇気と智慧が涌いてくる。
 一遍の題目にも、無量無辺の功徳があると説かれている。
 ともあれ、何があっても唱題から出発だ。ここにこそ、万人に開かれた、最も確実なる人生勝利のリズムがあるからだ。

『広布のために』との一念で

 御書には『法華経の行者の祈りのかなはぬ事はあるべからず』〈1352p〉と仰せである。
 法華経の行者として、広布大願に生きる青年の祈りほど、強いものはない。それは必ず成就する。いな、成就するまで、祈り抜き、戦いきるのだ。決定した一念が、諸天をも動かす
 この確信と努力と執念こそが、学会精神なのである。
 なかんずく、同志と共に『異体同心』の団結で唱えゆく題目の力は計り知れない
 戸田先生は教えられた。
 『広布のためにと、はじけるような題目をあげよ!』と。
 誓願の祈りで、今日も、わが人間革命の劇を飾りゆけ!

2016年9月20日 (火)

2016年9月20日(火)の聖教

2016年9月20日(火)

◆わが友に贈る


 
台風に厳重警戒を!
 暴風雨や河川の氾濫
 土砂崩れなどに注意!
 
配達員の皆さまも
 どうか無事故第一で!

◆名字の言


  「岸壁の母」「浪花節だよ人生は」など、昭和を代表する演歌を次々に生み出した作詞家の藤田まさと氏。心に染みる名曲の数々は、どんな思いでつづられたのだろうか▼氏が、作詞の心構えについて述べている。「詩はね、美辞麗句を格調高く並べ、百万人のために作ろうとしてもダメなんだ」「たったひとりの悩み、悲しみ、訴えを書き得てはじめて百万人が耳を傾けてくれるし、泣いてくれるんだ」(星野哲郎著『歌、いとしきものよ』岩波現代文庫)▼釈尊の十大弟子の一人である富楼那は9万9千人に弘教し、「説法第一」と言われた。だが、彼の雄弁の力は、決して人当たりのよい、巧みな弁舌によるものではなかった。富楼那の力の源泉は「民衆を、不幸な人々を、何とかしたいとの『情熱』と『知恵』の発露であった」と、池田SGI会長は論じている▼「平和」や「人間愛」などを一般論で語るだけでは、万言を費やしても、人の命には響かない。社会は動かない。「一は万が母」(御書498ページ)との御聖訓を、深く拝したい▼“あの友を幸せにしたい”“あの青年を必ず広布の人材に”――今、具体的な「一人」を思う情熱が、胸中に燃えているかどうか。その心から発した行動こそが、広宣流布の万波となる。(誠)

◆小説「新・人間革命」 源流 十六


 デリー大学での図書贈呈式では、山本伸一からメヘロトラ副総長に、寄贈する自然・社会科学、文学、芸術など一千冊の書の一部と図書目録が手渡された。
 最後にA・P・スリバスタバ図書館長が立ち、贈書への深い感謝を述べ、「これは今後の相互理解への根本的な力になるでしょう」と、喜びを満面にたたえて語った。
 さらに、書物についてインドに伝わる、こんなエピソードを紹介した
 ――昔、中国から一人の高僧がナーランダーの仏教大学に留学する。学問を修め、帰国にあたって本を持って帰ることにした。大学はこの高僧に十人の従者をつけた。途中、舟で川を渡るが、本が重すぎたために、舟が沈みそうになる。高僧は、「本を捨てて荷を軽くしよう」と言う。すると、インド人の従者は「私は泳いで渡ろう」と川に飛び込む。これに五人までも従者が続き、本を無事に中国へ届けることができたという話である。
 そこには、書物に大きな価値を置く、インドの人びとの精神が表されていた
 書物は、知識の宝庫であり、知恵を育む光である。
 館長は、話を転じて、「創価学会」の「創価」とは、価値を創造するとの意味であることを知り、感銘を覚えたと語った。なぜなら、公害の解決、幸福の確立、人間の敵対心を除くことなど、人類の課題は、すべて今日の大学に課せられたテーマであり、そのためには、価値の創造が不可欠であると考えているからだという
 また、仏陀は既に遠い昔に、これらの問題解決の方途を示しており、その教えのなかに新たな価値創造の泉があると訴えた。
 さらに、創価学会が、この仏教に基づいて活動を展開していることを賞讃し、今後の日印の文化・学術交流に期待を寄せた。
 伸一は、インドの知性の、創価学会への大きな期待を感じ、「日は東より出づ日本の仏法の月氏へかへるべき瑞相なり」(御書五八九ページ)との御聖訓を嚙み締めていた

◆〈寸鉄〉  2016年9月20日
 

 「
真の生命尊厳の思想は
 この仏法しかない
」恩師。
 平和のために我らは前進
      ◇
 きょう
中部婦人部の日
 師弟の道を貫く堅塁の母
 よ!皆が幸福の一番星に
      ◇
 「
一の師子王吼れば百子
 力を得て
」御書。まず幹部
 から!正義の言論を拡大
      ◇
 
会場提供者とご家族に感
 謝を
。近隣にも配慮。親
 しき仲こそ礼儀尽くして
      ◇
 
災害時、安全な避難路が
 重要
―4割超と。官民挙
 げて万一の備えしっかり

◆SGI会長と共に 新時代を創る ㉕ 常勝の誓いよ永遠に輝け

 
  秋の彼岸に当たり、全国の墓地公園・納骨堂、また会館で法要が営まれている。
 殉教の先師・牧口常三郎先生の生誕の地である新潟・柏崎市でも、待望の墓園の建設が始まった。
 私も、全同志の先祖代々、また功労の方々の追善回向を懇ろに行っている。
 日蓮大聖人は、最愛の家族を失った悲しみの女性を「いきてをはしき時は生の仏・今は死の仏・生死ともに仏なり」(御書1504ページ)と励まされた。
 そして、「法華経をたもちたてまつるものは地獄即寂光とさとり候ぞ」(同ページ)と仰せである。
 亡くなった家族は、わが胸の中に生きている。生死を超えて、共に妙法の光に包まれる。今は苦しくとも、必ずや、喜びあふれる幸福境涯を開くことができる
 御本仏がお約束くださった、希望の生命の旅を皆で明るく進んでいきたい。
              ◇ ◆ ◇ 
 今年は、牧口先生の生誕145周年。先生は常々、語られていた
 「現在が栄えていればこそ、先人が偉大になるのである。今が栄えていなければ、先人の偉大さも光彩がなくなるのである」と。
 先師が願われた通りに、後継の青年たちは、日本中、世界中で成長し、社会貢献の人材の城が、隆々と勝ち栄えている。
 創価大学も、一段と目覚ましい発展だ。
 母校をこよなく愛する卒業生たちは、陰に陽に後輩を真心から励まし、応援してくれており、感謝に堪えない。
 懐かしい同窓生の集いを前に、新学期のキャンパスを、ゆっくりと視察した。創大に留学している世界市民たちが仲良く学び合う英姿は、まぶしい限りだ
 修学旅行で訪れていた関西創価小学校の6年生ともお会いできた(16日)。
 凜々しい瞳に、大いなる誓いが光っていた。努力と挑戦が輝いていた。
 21世紀を担い立ち、22世紀の扉も開いてくれる深き使命の友である。皆が大樹と育ちゆく前途を思うと、わが心は高鳴る。
 偉大なる常勝の魂は、子や孫へ、さらに次の世代へ受け継がれているのだ。
 愛する創価家族に、健康あれ! 幸福あれ! 勝利あれ!と祈る日々である。


【聖教ニュース・特集記事】

◆第1回社会教育部大会  2016年9月20日
  フリースクール、学習塾、児童館などで活躍する友
  池田SGI会長がメッセージ

 教育本部の第1回首都圏社会教育部大会が19日、東京・信濃町の広宣会館(学会本部別館内)で開催された
 子どもたちにとっての「学校以外の学びの場」「安心できる居場所」の必要性が叫ばれて久しい。全国の小中学校では現在、約12万人が不登校だという。その背景には学校教員が多忙ゆえ、子どもの多様な発達特性に対応しきれない実態、さらに一人親世帯の増加や「子どもの貧困」など、苦しい家庭状況があると指摘されている。
 フリースクールや学習塾、児童館など多彩な分野で活躍する社会教育部の友が今、互いに連携し、各地に築こうとしているのが、親子に寄り添う“励ましのネットワーク”だ。
 記念すべき第1回大会にメッセージを寄せた池田SGI(創価学会インタナショナル)会長は、社会教育部員が日々、忍耐強く積み重ねている教育実践こそ、かつて軍国主義が色濃く反映された学校教育の枠から子どもたちを解放し、地域社会で「生きる喜び」「学ぶ喜び」を伝えようとした牧口初代会長、戸田第2代会長の教育構想の「見事なる展開」であると強調
 SGI会長自身も不二の弟子として創価一貫教育の学舎を設立するとともに、「校舎なき学舎」たる創価学会の中で未来部の充実に全力を注いできた事実を通して、「社会教育に献身されながら、未来部育成の聖業に携わってくださる皆さんこそ、創価三代に貫かれた『教育の夢』を実現し、新時代を創造されるパイオニアなり」と最大に讃えた。
 大会では高梨教育本部長の話の後、鈴木君子さん(塾講師)、中里裕治さん(プロ家庭教師)、飯岡美紀さん(放課後子ども教室コーディネーター)が実践報告。臼田社会教育部長が「『教育のための社会』の実現へ、共に先駆者の誇りで進もう」と呼び掛けた。
 原田会長は「創価三代の会長があらゆる非難中傷を受けながら、『難こそ誉れ』との確信で信念の行動を貫いてきたからこそ、現在の世界的な創価教育の発展がある。師の勇気の闘争に連なり、『教育の世紀』を勝ち開こう」と励ました。

◆少年少女部「9・23」結成記念の集い 

 「9・23」少年少女部結成51周年を記念する大会が首都圏、関西でそれぞれ開かれた。
 池田SGI会長は愛する少年少女部の友にメッセージを贈り、皆が希望・情熱・挑戦の光を放つ「負けない心」の太陽に、と万感の期待を寄せた。

◆〈開学50周年へ 世界に挑む創価大学〉   

 アジア、欧州、北南米、オセアニア、さらには中東やアフリカも――54カ国・地域の182大学と学術交流協定を結ぶ創価大学。東京・八王子市にあるキャンパスで学ぶ海外からの学生は増加を続け、毎年、多くの創大生が留学へと羽ばたいている。“人間教育の世界的拠点”を目指し、国際交流を広げる創大の原点や魅力について話を聞いた。

◆教学 「秋季彼岸勤行法要」のために    
拝読御書「法蓮抄」

  御書全集 1050ページ14行目~17行目  編年体御書 701ページ9行目~12行目
  妙法は生死不二の希望の大道
  学会員の題目は最高の追善回向

 創価学会では、「秋分の日」である22日を中心に、全国の主要会館、墓地公園、納骨堂で「秋季彼岸勤行法要」を営み、故人への追善の勤行・唱題、焼香を厳粛に行います。ここでは、勤行法要の拝読御書である「法蓮抄」について、御文の理解を深める解説を掲載します(御文・解説については「大白蓮華」9月号にも掲載されています)。

拝読御文
 

 法蓮法師は毎朝口より金色の文字を出現す此の文字の数は五百十字なり、一一の文字変じて日輪となり日輪変じて釈迦如来となり大光明を放って大地をつきとをし三悪道・無間大城を照し乃至東西南北・上方に向っては非想・非非想へものぼりいかなる処にも過去聖霊のおはすらん処まで尋ね行き給いて彼の聖霊に語り給うらん、我をば誰とか思食す我は是れ汝が子息・法蓮が毎朝誦する所の法華経の自我偈の文字なり

本抄について

 本抄は建治元年(1275年)、法蓮(=曾谷教信)が父の十三回忌に当たり、日蓮大聖人への御供養と、諷誦の状(=追善供養の時に読み上げる文)をお送りしたことに対する御返事です。
 本抄を頂いた法蓮は下総国葛飾郡曾谷郷(千葉県市川市曽谷)の領主でした。
 下総国にあって、富木常忍や大田乗明と共に、大聖人の「竜の口の法難」「佐渡流罪」という最大の法難の渦中にあっても、動揺することなく戦い抜きました。
 大聖人は本抄で、末法の法華経の行者である大聖人に連なる法蓮の信心によって、法蓮の亡き父が必ず成仏することを教えられています

自我偈読誦の功徳

 法蓮の諷誦の文には、「慈父閉眼の朝より第十三年の忌辰に至るまで釈迦如来の御前に於て自ら自我偈一巻を読誦し奉りて聖霊に回向す」(御書1047ページ)とあり、父親を亡くした後、日々、自我偈を読誦し、回向を続けてきたことが、つづられています
 日蓮大聖人は法華経寿量品の自我偈読誦の功徳について、「今の施主・十三年の間・毎朝読誦せらるる自我偈の功徳は唯仏与仏・乃能究尽なるべし、夫れ法華経は一代聖教の骨髄なり自我偈は二十八品のたましひなり」(同1049ページ)と仰せです。
 法華経の魂である自我偈を読誦する功徳は、仏と仏のみがよく究め尽くすことができるところで、凡夫の知恵では計り知れないほど大きいと、たたえられています。
 その上で、法蓮が読誦する自我偈の文字の一つ一つが仏となって、亡き父を訪ね救われているであろうと述べられるとともに、法蓮の信仰姿勢を「是こそ実の孝養にては候なれ」(同1051ページ)と称賛されています
 法華経は、三世十方の一切の仏を成仏させた根源の教えです。その一文字一文字は、衆生に利益を与えていく「金色の文字」なのです
 大聖人は、法蓮が毎朝唱えてきた「510文字の自我偈」は、一文字一文字が全て仏となり、故人がどのような境涯にあろうとも、間違いなく故人のもとを訪れていると仰せです。そして、“私は、あなたの子息・法蓮が毎朝、読誦している自我偈の文字である。あなたの目となり、耳となり、手足となろう”と、510の仏が語り掛けているので、成仏は間違いありません、と断言されています
 自我偈を持ち、読誦することは自らが諸仏の命を継ぎ、善根を積むことになります。その善根を回らし向けていくことこそ追善回向の本義です。
 真実の追善回向は、自らの仏道修行で積んだ功徳を故人に回らし向けていくことです。「僧侶が拝まなければ成仏しない」などというのは、日顕宗の邪義であり、大聖人の御書には一切、書かれていません。どこまでも学会員の真心の追善回向こそ重要なのです。

「烏竜と遺竜」の故事

 拝読御文の前段で大聖人は、法蓮が日々、自我偈を読誦してきたことで、父親が間違いなく成仏していることを、中国の「烏竜と遺竜」の故事を通して教えられています。
 故事の概要は、次の通りです。
 ――書家だった父・烏竜は、「仏教の経文、特に法華経だけは絶対に書いてはいけない」と遺言して亡くなりました。
 息子の遺竜は父の遺言を守っていましたが、国王から法華経の書写を命じられます。
 遺竜は何度も断りましたが、とうとう拒み切れなくなりました。泣く泣く「妙法蓮華経巻第1」から「妙法蓮華経巻第8」までの全8巻の法華経の題目と巻数を8字ずつ書き写したのです。
 遺言に背いたことを悔やむ遺竜の夢に、父・烏竜が現れて告げました。
 「法華経を謗じた罪で地獄に堕ちて、苦しみもがいていたが、お前が書いた法華経の題目の64文字が無間地獄まで飛んできて64の金色の釈迦仏となって現れ、日月のように光を放ち、救ってくれた」と――。
 法蓮は、法華経を信じることができずに亡くなったであろう父のことが、案じられてならなかったのかもしれません。
 大聖人は、そんな法蓮の思いをくみ取り、亡父が救われていく様子を眼前にありありと思い浮かべられるよう、こまやかに激励されています
 相手の心に寄り添った大聖人の励ましは、法蓮だけでなく、多くの門下の心に“希望の火”をともしたことでしょう。

SGI会長の指針から

 自我偈は「金色の文字」であり、一つ一つの文字が太陽となり、仏となり、大光明を放って、全宇宙を照らす。題目の大光明は言うまでもない。亡くなった家族とも、いわば“無線”のように生命が通じていく。ここに大聖人の仏法の偉大さがある。題目の力は絶大である。(中略)
 妙法に照らされれば、「父子一体の成仏」、親子一体の成仏となる。
 私どもの日々の勤行・唱題が、どれほどすばらしい追善回向となっていることか。妙法の音声は、すべて、赫々たる太陽となる

 亡き父も母も、家族も先祖も、すべて福運の光で照らし、つつみ、守っていける――この生死不二の希望の大道こそが、広宣流布へ歩みゆく私どもの軌道なのである。
 これが、大聖人の仰せである。学会のみが、この大聖人の教えどおりに進んでいる。(『池田大作全集』第84巻)
               ◇ ◆ ◇ 
 亡くなられた方々も、今、生きている方々も、私たちの朝夕の勤行で、燦然と輝きわたる太陽が万物を照らし慈しむように、その生命は必ず福徳に包まれていきます。「
慧光照無量」であり、「寿命無数劫」です。仏の智慧の光は、一切を遍く永遠に照らします。決して嘆くことも、恐れることもありません。
 仏法の眼、生命の次元から見れば、私たちは亡くなられた人と妙法の絆も強く、常に一体で進んでいるのです。
 遺竜が書いた題目の文字が仏となって亡き父を救ったように、妙法の強き一念は、どこまでも通じます。現世に限らず、死後の生命にまで力を及ぼしていけるのです。ですから、亡くなられた家族や同志とは離れていても、いつも心を通わせることができるのです。必ず救っていくことができるのです。(『勝利の経典「御書」に学ぶ』第20巻)

◆〈信仰体験 白ゆりの詩〉 長男への生体腎移植、長女の他界、自身の子宮体がん…
 

 【群馬県・大泉町】「いつも、じっくり悩みを聞いてくれて、気持ちを楽にさせてくれる。そんな温かい存在です」。周囲の同志から、そう慕われる堀内さつ子さん(62)=大泉支部、婦人部副本部長。朗らかに友のために尽くす彼女の心には、長女・晶さん(享年24歳)の笑顔が浮かんでいる。「だからかな。いつも、娘に背中を押してもらえている気がして――」

◆〈男子部のページ〉 若き勇者たちが広布拡大に先駆! 各地で決意みなぎる大学校生大会を開催 

 下半期がスタート。男子部は、“若き勇者”である創価班、牙城会の大学校生が弘教拡大の先頭に立つ。ここでは、各地の大学校生大会の模様と、メンバーの活躍を紹介。併せて、「職場で輝くSОKAの一番星」、折伏に関する池田SGI会長の指針を掲載する。

 
池田SGI会長の指針

  先師・牧口常三郎先生も、恩師・戸田城聖先生も、偉大な「折伏の勇将」であられた。私も、青年時代より、「折伏の闘士」として戦い抜いてきた。
 折伏は、“一対一の膝詰めの対話”から始まる。
 同じ人間である。青年である。上も下もない。
 お互いが成長し、善き人生を生きるために、胸襟を開いて語り合う。悩める友に寄り添い、同苦し、一緒に壁を破って、勝利の人生を開こうと呼びかける――この生命の触発作業こそが、我らの対話であり、折伏である。

 勇敢に快活に語り抜いた分だけ、友のことを祈り、行動し抜いた分だけ、互いの生命に「幸福の花」は必ず、咲き薫っていく。(「随筆 我らの勝利の大道」〈偉大なり創価の青年力〉)

                   ◇◆◇ 
 折伏は、御書に仰せ通りの如説修行であり、“難事中の難事”である。そして正法を聞かせる「聞法下種」も、相手が決意する「発心下種」も、功徳は同じである。最高に尊い「如来の事」を行じているのだ。
 たとえ、思うような結果が出なくとも、くよくよする必要は全くない。
 私も同じであった。どうすれば思いが伝わるのか、相手の心に届くのか――その繰り返しだった。
 誠意を尽くして書いた友への手紙が、全部、送り返されてきたこともあった。唇を噛んだ悔しさも、今は懐かしい。
 心を一にして南無妙法蓮華経と我も唱へ他をも勧んのみこそ今生人界の思出なるべき」(御書四六七ページ)との仰せは、人生の年輪とともに深く強く拝される
 祈って動いた一日一日は、もがくような葛藤でさえも、すべて自分自身を鍛える、最高の生命錬磨である。胸中に燦然と輝く“信心の土台”となる。(「随筆 我らの勝利の大道」〈青年よ 快活に対話の波を㊤〉)
                    ◇◆◇ 
 折伏を成し遂げる要諦は何か。
 それは決意です。一念が定まれば、必ず状況を開くことができる

 折伏は、どこでもできるんです。戸田先生は、牢獄のなかでも法華経の極理を悟り、看守を折伏しています。
 まず、折伏をさせてくださいと、御本尊に懸命に祈り抜くことです。すると、そういう人が出てきます。
 また、ともかく、あらゆる人と仏法の対話をしていくんです。
 もちろん、信心の話をしても、すぐに入会するとは限りません。それでも、粘り強く、交流を深めながら、相手の幸福を日々祈り、対話を重ねていくことです。
 種を蒔き、それを大切に育て続けていけば、いつか、必ず花が咲き、果実が実ります。焦る必要はない。
 さらに、入会しなくとも、ともに会合に参加して教学を勉強したり、一緒に勤行したりすることもよいでしょう。自然な広がりが大事です。
 ともあれ、苦労して弘教に励んだ分は、全部、自分の福運になります。
 相手が信心しようが、しまいが、成仏の因を積んでいるんです。(小説『新・人間革命』第13巻「北斗」の章)

2016年9月19日(月)の聖教

2016年9月19日(月)

◆今週のことば

 多宝の皆さま、万歳!
 創価の長者に感謝を。
 「
妙とは蘇生の義なり」
 いよいよ若々しく

 希望の前進を共々に!

◆名字の言


  教学部任用試験は、仏法の骨格を学ぶ最初の試験。近年、新会員などに限らず、会友の受験者が増えており、今回から試験の名称に「仏法入門」が加わった▼「今まで受験をかたくなに断っていた友達が今回、受験するのよ」。都内のある婦人部員が笑顔で語った。受験を決めたきっかけは、「任用試験のここが知りたい!」と題した本紙の記事(3日付4面)。幸福な人生をつくる「希望の哲学」を学ぶ機会であること、日本だけでなく、世界中の人が研さんしていることに共感したという▼この話を聞いていた別の婦人。「あら偶然! 私の地域でも、あの新聞を見たメンバーが受験するの。彼女も世界中で行われていることに、心を動かされたみたい」。言葉も文化も違う人が仏法を真剣に求める事実が、説得力になっている▼とはいえ、「試験」と聞くだけで苦手意識が先立つ友もいる。受験の意義を納得してもらうことは簡単ではない。仏法の実践を通して得た自らの体験を、自らの言葉で丁寧に届けたい▼池田SGI会長は「大仏法を探究し、実践する『行学の二道』こそ、わが心に勇気と智慧を育む源泉です」とエールを送る。受験者も応援する友も、試験の機会を上手に“活用”して、人生勝利の転機になれば素晴らしい。(川)

◆小説「新・人間革命」 源流 十五 

 山本伸一は、メヘロトラ副総長のあいさつを聴きながら思った。
 “現在のインドは、まだ発展途上にあるかもしれない。しかし、人びとの目は輝き、言葉を交わせば笑みの花が咲く――それは、民衆の心の豊かさを示してはいないか
 今後、インドも急速に工業化、現代化が進むにちがいない。この激流は、発展をもたらす半面、ますます貧富の差を広げ、また、人びとの心の豊かさをも奪い流していくことになりかねない。それをいかに回避するかが、これからの大きなテーマとなろう。そして、そのために必要不可欠なものが、仏法という生命の哲理なのだ”
 ここで副総長は、図書贈呈の意義に触れ、贈書を「価値ある贈り物」と表現し、感謝の思いを語ると、一段と声を強めた。
 「しかし、贈書もさることながら、山本先生が、この大学を訪れてくれたという事実そのものに、感謝を覚えるものであります
 行動にこそ、人間の真実が表れる
 直接、現地に足を運び、出会いをつくることから、友情は芽生え、その積み重ねのなかで、強い信義の絆が結ばれていく
 次いで、伸一のあいさつとなった。
 彼は、デリー大学との教育交流は、日本とインドの平和・文化交流の幕を開くために念願していたことであり、今回の贈書が少しでも皆さんのお役に立ち、両国の相互交流と発展に寄与するものになれば、これほどの喜びはないと述べ、自身の信条を訴えた。
 「教育こそ、二十一世紀の平和社会を建設する源泉であります。ゆえに教育・文化の交流には、政治・経済の次元以上に力を注がねばならない――これが私の信念であります。
 私が創立した創価大学のモットーのなかに、『新しき大文化建設の揺籃たれ』『人類の平和を守るフォートレス(要塞)たれ』とあります。本日を起点として、デリー大学との交流の深化を図り、日印間に崩れざる“文化と平和の懸け橋”を築いていきたいと申し上げ、あいさつといたします

◆〈寸鉄〉  2016年9月19日
 
 「是を耳に触るる一切衆
 生は功徳を得る
」御書。
 希望の哲理を語り広げよ
      ◇
 
新たな人材は躍動の息吹
 ある所に育ちゆく
。幹部
 が求道の心燃やし拡大を
      ◇
 
信用を得る根本は約束を
 守ること
―恩師。大誠実
 の振る舞い光る賢者たれ
      ◇
 
敬老の日。地域広布の先
 駆・多宝の友の
健康長寿
 祈る。模範の信心に学べ
      ◇
 
国連で日米の高校生が平
 和会議
。原爆の脅威を共
 有。対話の万波を今こそ

【聖教ニュース・特集記事】

◆学友と共に新たな船出 創価教育同窓の集い  2016年9月19日
 創立者が祝福のメッセージと和歌
 学びの人生は負けない
 

 「創価教育同窓の集い」が18日午後、東京・八王子市の創価大学記念講堂で開催された。これには、創大の原田最高顧問、谷川常任顧問、田代理事長、馬場学長、創価女子短大の石川学長らが出席。創立者の池田名誉会長が記念のメッセージ(2面に全文)と和歌を寄せ、誉れの同窓生たちの凱旋を祝福。「君よ、貴女よ、不撓不屈の学びのフォートレス(要塞)たれ!」とエールを贈り、「学びの青年は、いつも朗らかだ。学び続ける人生は、決して負けない。学び抜く生命には、偉大な前進があり、価値創造がある」と訴えた。
 久しぶりの再会を喜び合い、互いの近況を語り合う同窓生たちの“熱気”でにぎわう創価大学のキャンパス。
 「あなたにとって、母校の存在とは?」と、同窓生たちに尋ねてみた。
 「まさに、人生の原点そのものです。“また頑張ろう”と決意を新たにしました」
 「わが家のようにアットホームで思い出の詰まった場所です。いついかなる時も、励まし合える仲間がいることの幸せをかみしめています」
 「創立者との誓いに立ち返る場所です。創立者に学んだ“何があっても負けない人生”を歩んでいきます!」
 創立者と共に、学友と共に、新たな船出を誓った「創価教育同窓の集い」。冒頭で紹介されたメッセージの中で創立者は、愛する同窓生をこうたたえた。
 「わが創価同窓の友が、日本中、世界中から、わが母校へ、はるばると帰ってきてくれる。それを何よりもうれしく待ちわびながら、つい先日も、新学期が始まったばかりの躍動するキャンパスをゆっくり回りました。
 皆、立派になって、よくぞ凱旋してくれました。ありがとう! 本当にありがとう
!」
 万雷の拍手が轟く創大記念講堂。実に晴れやかな表情が広がる。
 この日、創友会(創大)、通教創友会(同)、短大白鳥会(創価女子短大)、鳳友会(東京・創価学園)、蛍会(関西創価学園女子)、金星会(同男子)、創陽会(札幌創価幼稚園)、創宝会(アメリカ創大=SUA)、創誓会(SUA大学院)の友ら約5000人が全国、世界の各地から駆け付けた。

◆創価教育同窓の集いへの創立者のメッセージ


  一、わが創価同窓の友が、日本中、世界中から、わが母校へ、はるばると帰ってきてくれる。それを何よりもうれしく待ちわびながら、つい先日も、新学期が始まったばかりの躍動するキャンパスをゆっくり回りました
 皆、立派になって、よくぞ凱旋してくれました。
 ありがとう! 本当にありがとう!(大拍手)
 一、それは、50年前の9月のことであります。
 創価大学の建設用地を視察した私は、この一帯で一番高い丘に立ちました。今は本部棟がそびえる「ロマンの丘」です。見晴らす限り、武蔵野の武骨な大地が広がり、いまだ大学の片鱗は何一つとしてなかった。
 しかし私の胸には、威風堂々たる学びの城が林立し、地域の方々からも愛されゆく桜の並木道が延びていた。青春錬磨の金の汗を流すグラウンドが開かれ、若き世界市民が生涯の友情を深めゆく学寮も光っていた。
 先師・牧口先生、恩師・戸田先生が夢に見た、世界に冠たる創価大学を築き上げてみせると、弟子の一念は断固として定まっていたのです
 半世紀を貫いて、構想は一つ一つ実現できました。
 私と同じ心で、労苦を惜しまず、雄渾なる創価教育の大城を建設し、大発展させてくれた、全ての父母、また全ての友に、私は最大の感謝を申し上げたいのであります。
 先哲の至言に、「一身一念法界に遍し」とあります。我らの一念は、大宇宙までも遍く包みゆくという生命の不可思議なるロマンであります
 ここに集い合った皆さん一人一人の一身一念に、今、思い抱かれているビジョンが、これからの50年、着実に、そして、徹して粘り強く実現されゆくことを、私は祈ってやみません。
 師弟は不二なるゆえに、愛する皆さんには、それだけの力がある。それだけの使命があり、福運があることを、創立者として断言しておきます。
 一、今日は一点、「君よ、貴女よ、不撓不屈の学びのフォートレス(要塞)たれ!」とエールを送りたい
 現在、私が対談を重ねる、中国の元文化相で、高名な作家である王蒙先生は、青年時代に、文化大革命の嵐の中、不当に圧迫を受け続けました。執筆の権利も剥奪されました。
 その長い長い忍耐の歳月を振り返り、王蒙先生は語られています。
 「私が最大の逆境に置かれた時や、最も不愉快な日々にあっても、他人が私から奪うことのできなかったものがあります。それは学ぶということです。どんな環境にあっても、学ぶことはできるのです」と。
 誠に誇り高き信念であります。
 学びの青年は、いつも朗らかだ。学び続ける人生は、決して負けない。学び抜く生命には、偉大な前進があり、価値創造がある。
 特に、皆さんの多くは働き盛りの30代。いよいよ重責を担い立ち、新たな挑戦と開拓を開始する年代です。それだけに試練も大きい。思いも寄らぬ難も競い起こるであろう。だからこそ、不撓不屈の学びの心を固く持ち続けていただきたい。失敗からさえも、たくましく学び、より強く、より賢く、より大きくなっていけばよいのです。
 そして、荒れ狂う激動の現実社会にあっても、創価の学舎で刻みつけた生命尊厳の「平和主義」と、民衆貢献の「人間主義」は、断じて手放さずに、自分自身を、何ものにも揺るがぬフォートレス(要塞)と屹立させていただきたい。そして、けなげな父母たちを厳然と守り抜き、尊き庶民のスクラムを勝ち広げゆける存在となっていただきたいのであります。
 一、ともあれ、何があろうとも、良き恩師、良き学友、良き同窓と励まし合い、支え合いながら、喜び勇んで、乗り越え、勝ち越えていってください。
 幾多の障害にも屈することなく、生命の歓喜の勝利劇を飾ったヘレン・ケラーは呼び掛けています。
 「いつも喜びを持って生きようと決めるのです。そうすれば、その喜びと共に、あなたは、いかなる困難にも負けない、無敵の軍勢を持つことができるでしょう」と。
 皆さんの本当の勝負は、いよいよこれからです。一人も漏れなく健康で幸福で、栄光の人生であれと、私は妻と真剣に祈り続けてまいります。
 終わりに――

 わが後継は
  世界の民衆の
   希望なり
   闇を晴らして
    いざ勝ち光れ
 と贈り、私のメッセージといたします。
 皆さんの尊きご家族に、どうか、くれぐれもよろしくお伝えください(大拍手)。


◆〈世界の体験プラザ〉 ブラジルSGI ジョルジェ・クラナカさん

2016年9月18日 (日)

2016年9月18日(日)の聖教

2016年9月18日(日)

◆わが友に贈る


 
悩みを成長の糧に!
 労苦を励ましの力に!

 全てを意味あるものへと
 転ずるのが信心だ。
 断じて凱歌の人生を!

◆名字の言


  道頓堀にあるグリコの看板は、大阪の定番の観光スポット。この看板が設置されたのは1935年(昭和10年)のこと。現在は6代目で、14万個のLED照明が、夜の街を明るく照らす▼この看板のネオンが、実は50年前のきょう、阪神甲子園球場で行われた“雨の関西文化祭”に一役買った。文化祭の演目の一つに、2万2000人の「動く人文字」があった。だが当初、秒単位での変化がうまくいかず、担当者らは悩んだ▼ある日、責任者の一人が、道頓堀川を流れる一本の竹ぼうきを見た。その動きに合わせるかのように、川面に映るグリコのネオンの動きも変わる。“これや!”。棒を持った役員が走り、目の前を通過するタイミングで各自が板をめくることで、動く人文字が可能となった▼「一本の棒」という素朴な方法で難題を解決したところが、“庶民の都”らしい。文化祭が「常勝関西の金字塔」となったのは、どんな苦難をも勝ち越える不屈の魂に加えて、自在に発揮された庶民の知恵があったからだ▼仏法は「以信代慧」と説く。“あの人を救いたい”“わが地域の広布前進を”という誓願の祈りから、無限の智慧が湧き上がる。少子高齢化、ライフスタイルの多様化など、社会環境が変わっても、この方程式は変わるまい。(芯)


◆社説  あす「敬老の日」   「幸齢者」の知恵と経験に学ぶ


 あすは「敬老の日」。1966年に国民の祝日に定められてから、今年で50年となる。
 日本における100歳以上の人口は、統計を取り始めた63年には153人だったが、今では6万5000人以上もいると推計され、46年連続で過去最多を更新している
 まさに「超高齢社会」となった日本には、社会保障の充実が求められるほか、医療費の抑制や認知症対策など多くの課題が山積している。
 だが、悲観ばかりする必要はない。高齢者が多いということは、そこに健康長寿の知恵があり、平和な社会を築いてきた経験があるということだ。大切なのは、高齢者から真摯に学び、皆が生き生きと活躍できる社会を構築していくことだろう。
 本紙「幸齢社会」に登場した作家・村松友?氏は、「年を取ることで仕立て上がる価値や存在感があります」と指摘。著作の中で「真の老人は老人ぶらぬもの」(『老人の極意』河出書房新社)と言及している。
 “老けこむ”のではなく、高齢者ならではの魅力を発信する“真の老人”となるには、どうしたらいいのだろうか。
 厚生労働省のホームページには、100歳を過ぎても元気に輝く「地域で話題の高齢者」が紹介されている。これらの方々の共通点として、趣味があること散歩など適度な運動を継続していること、家族や仲間など“自身の居場所”があるということなどが挙げられている。 2度の大病を乗り越えて、なお若々しい80歳の多宝の友に、元気の源を尋ねると、「人と会うこと、人に必要とされること」と。何よりの楽しみは、孫に会うことと座談会だと、柔和な笑顔で話してくれた。
 常に成長するための触発があり、誰もが主役になれる――創価学会の連帯の中に、健康長寿の秘訣があるといえよう。
 池田SGI会長は「妙法を唱え、弘めながら、人のため、法のために生きることこそ、最も尊い生き方なのである。そうやって生き抜いた人は、最高の満足と充実を感じながら、人生の最終章を飾ることができる」と語っている。
 「敬老の日」の淵源は“お年寄りの知恵を借りて村づくりをしよう”と、ある村で開かれた敬老会だという。
 この日を、世界に誇る“幸齢大国”の在り方を展望する一日に。そして、長年にわたり家庭や地域に尽くし、広宣流布に走り抜いてきた多宝の友に、心からの感謝を伝える一日にしていきたい。

◆きょうの発心   唱題根本に幸福勝利の大道歩む

御文
 大地はささばはづるるとも虚空をつなぐ者はありとも・潮のみちひぬ事はありとも日は西より出づるとも・法華経の行者の祈りのかなはぬ事はあるべからず(祈?抄、1351ページ・編519ページ)
通解 大地をさして外れることがあっても、大空をつなぐ者があっても、潮の満ち干がなくなっても、日が西から出ることがあっても、法華経の行者の祈りのかなわないことは絶対にない。

 
華経の行者の祈りは必ずかなうと仰せです。
 美容師になり、さらにスタイリストの資格を得るための試験に挑戦しましたが、何度も不合格に。自信を失いかけましたが「祈るしかない」と懸命に唱題に挑戦。スタイリストになれたことが信心の原点です。
 職場での人間関係、手荒れ、後輩の教育など、悩みが尽きることはありません。しかし、「自身の姿で仏法の素晴らしさを伝えたい」と祈り、学会活動との両立に挑戦。10年間、無遅刻・無欠勤を果たし、信頼を広げて責任ある仕事を任されるようになったのです。
 同じ道を歩む先輩や同志からの触発があったからこそ、今の自分があります。華冠グループへの感謝は尽きません。結成50周年を刻む本年を迎えるに当たり、スキルアップを目指し、好条件の美容院へ転職することもできました。
 励ましを送ってくださる師匠への報恩感謝を胸に、幸福勝利の大道を歩んでまいります。
  華冠グループ副委員長 佐藤 可奈

◆〈寸鉄〉  2016年9月18日

 
学会婦人部の対話は全女
 性に前進への勇気を送る

 ―識者。人道世紀の旗手
      ◇
 2級試験受験者が追い込
 み!
学んだ分だけ生命の
 財宝に
。真剣勝負で挑め
      ◇
 「
題目を唱え奉る音は十
 方世界にとずかずと云う
 所なし
」。大確信の祈りを
      ◇
 
仏法は、現在から未来を
 無限に創造する力
―恩師
 今ここから!挑戦を開始
      ◇
 連休中、台風・大雨情報に
 注意。無事故へ油断排せ。
 無冠の友も
安全最優先

【聖教ニュース・特集記事】

◆あす「敬老の日」健康・勝利の人間王者と

戦い続ける人が、一番偉い。
一番若い不老の生命である。
一番円熟した人生の勝利者である。
戦う心を失えば、
五十歳でも老人だ。
炎の心で前進すれば、
八十歳でも青年だ

年齢を重ねるごとに
さらに戦う気概を燃やしていく


大使命の人生でありたいものだ
仏法は道理であり、
正しき生活法でもある。
信心は自分を健康へと
向かわせゆく源泉である。

勤行は、根本の「生命の健康」
「心の健康」を培っている。
たとえ身は病んでも、
「信心が健康」であるならば、
幸福の境涯は揺るがない。
これが信心の妙用である

「仏法のために、同志のために、
一家のために、健康になろう、
長寿になろう」と心に決めて、
祈っていくことだ。

大勢の人に尽くしていこうという
広々とした祈りは、
そのまま大宇宙に響いていく。
いかなる病気にも、
また、いかなる宿命にも負けない、
強靱なる生命を築き上げるのが
大聖人の仏法の目的でることを
知っていただきたい。

健康 健康!
長寿 長寿!
そこに 幸福と勝者の
第一歩がある。心の広い人に!
心の深い人に!
心の温かい人に!
心の強い人に!
ここに 仏道修行の
勝利の旗がある

今いる わが場所が
宝塔と輝きをもつ
人間王者たれ!

 稲穂の垂れる田園を分けるように、伸びている小道。路傍には、花々が色を競う。大阪・交野の万葉の里には、秋の気配が漂い始めていた。
 池田SGI(創価学会インタナショナル)会長は1983年(昭和58年)9月、諸行事に出席するため、関西創価学園へ。その途上、カメラに収めた。
 人は道に、さまざまなことを思う。中国の文豪・魯迅は「道とは何か。それは、道のなかったところに踏み作られたものだ」(竹内好訳)と。広布の道もまた、SGI会長と、先輩同志の労苦で開かれ、踏み固められてきた。
 あす19日は「敬老の日」。全ての人生の先達に最敬礼し、自分自身も健康・勝利の道を進み、誓いの日としたい。

◆女子学生部が新出発 SGI会長がメッセージ 「部の日」記念 首都圏幹部会 

 9・9「女子学生部の日」を記念する首都圏の幹部会が17日、巣鴨の東京戸田記念講堂で盛大に開催された。
 池田SGI会長夫妻がメッセージを贈り、「晴れやかな女子学生部の新出馬つ、誠におめでとう!」と呼び掛け、全世界に広がる女子学生部の模範として、心広々と世界広布新時代の先頭を進みゆこうと念願した

◆創価大学の前期卒業式 


 創価大学の平成28年度前期卒業式が17日、東京・八王子市の創大本部棟の国際会議場で挙行された。
 これは、年度を前期と後期に分けて成績評価と単位認定を行う「セメスター性」の導入に伴い、平成15年度から実施しているもの。
 この日は、シユレスタ・サロジさんに博士号の学位記が授与されたのをはじめ、海外留学経験者などをはじめ、海外留学経験者などを含めた53人が誓いの旅立ちを迎えた。
  創立者・池田名誉会長は、万感のメッセージを贈り、愛する卒業生の門出を心から祝福。
  その中で創立者は、激動の社会に船出しゆく友へのはなむけけとして、創価教育の父・牧口初代会長の「に行き当たった時こそ、前進の炎をさらに燃え上がらせて、生きて生きて、生き抜くのだ」との言葉を贈り、「ここに、いかなる苦難にも断じて屈しない創価の負けじ魂の源流があります」と強調。
 「創大に学んだ皆さんには、この勇気と忍耐のスピリットが脈々と流れ通っています。」ゆえに、どんな壁がたちはたかろうとも、一つ、また一つ、断固と突破し、自分らしく偉大な価値の創造を成し遂げていってください」と呼び掛けた

◆信仰体験
  

 ★母ありて 第7回 歓喜の舞「ヤッショ、マカショ」山形県尾花沢市 阿部茂子さん 
 ★下町おでん屋の名物夫婦 感謝と真心で照らす地域の“灯台”に

2016年9月17日 (土)

2016年9月17日(土)の聖教

2016年9月17日(土)

◆わが友に贈る


  妙法の功徳の光は
 厳然と三世を照らす。
 
学会活動に駆ける
 我らの真剣な祈りこそ
 最極の追善供養だ。

◆名字の言


 「大白蓮華」8月号に掲載された39年前の写真が起爆剤となり、対話拡大に勇んで走る壮年たちが、岡山にいる▼原点は1977年3月のこと。静岡での研修会で池田SGI会長は、全国から集った代表と懇談した。喜びの実証を報告する人、決意を述べる人……。しばらくして、最後列にいた青年が意を決して「先生! お願いします」と色紙を差し出した▼当時、岡山・井原本部の男子部が皆で誓いの署名を記した。青年は、それを託されていたのだ。SGI会長は要請に応え、「光」と揮毫。「『人間革命 光あれ』の光だよ」と励ました。一枚の写真は、その光景を捉えたものだ▼時は巡り、「人間革命の歌」誕生から40周年のこの夏、誌面の写真を見た、往年の男子部は驚き、青春の誓いがよみがえった。「先生の心にお応えしよう」。壮年となった彼らの熱意は瞬く間に広がった。歓喜の対話のうねりが起こり、本部内の全ブロックに3人以上、聖教新聞を拡大した壮年部員が誕生した▼一枚の写真が持つ、人を動かす力、そしてそれ以上に、朽ちることのない師弟の絆の強さを知った。いかに時を経ようと、距離が離れていようとも、輝き続ける師弟の心――ここにこそ学会の誇りがあり、永遠不滅の魂がある。(奨)

◆小説「新・人間革命」 源流 十四 


 二月六日の午後三時、山本伸一たち訪印団一行はデリー大学を訪問した。図書一千冊を寄贈する贈呈式に出席するためである
 同大学は、一九二二年(大正十一年)に創立されたインド最高峰の総合大学の一つで、中国・日本研究学科もあり、日本を研究するための重要な機関となっている。
 知の殿堂には、誇らかに時計台がそびえ立っていた。到着した一行を、R・C・メヘロトラ副総長が温かい笑顔で迎えてくれた。メガネをかけた、白髪まじりの風貌は、重厚な知性の輝きを感じさせた。
 図書贈呈式は、構内にあるタゴール記念講堂で、教職員や学生ら百七十人が出席して、厳粛な雰囲気のなかで行われた。
 あいさつに立った副総長は、一行への歓迎の意を表したあと、伸一が創価大学などの教育機関や美術館等を創立し、トインビー博士との対談集など、多数の著作を世に出していることを紹介。そして、インドに興った仏陀の教えが東洋に大きな影響をもたらし、その一国である日本が、自国の伝統を生かしつつ、近代技術の大発展を遂げたことを賞讃した
 伸一は、恐縮しながら話に耳を傾け、科学や経済の発展の陰で、精神性が失われつつある日本への警鐘の言葉ととらえた。
 精神性の喪失は、人間の獣性を解き放ち、物欲に翻弄された社会を生み出してしまう。
 伸一は、精神の大国・インドから、日本は多くを学ぶべきであると考えていた
 科学技術の進歩や富を手に入れることが、必ずしも心の豊かさにつながるとは限らない。モノの豊かさや便利さ、快適さを手にしたことによって、むしろ、日本人は心を貧しくしてきたといっても過言ではない。
 科学技術や経済の発展につれて、家族愛や友情、人への思いやりは増してきたであろうか。歓喜や感謝の思い、満足感、充実感が心を満たしているだろうか。道行く人に、どれほど笑顔はあるだろうか。
 人間の幸せは、豊かな精神の土壌に開花する。心を耕してこそ、幸の花園は広がる。

◆〈寸鉄〉 2016年9月17日


 列島で座談会。全員が広
 布の主役だ。希望と活力
 あふれる語らいの広場に
      ◇
 島根・鳥取の日。地域貢献
 模範の天地。師弟共戦の
 心で山光新時代を築け!
      ◇
 
探究なき人生は生きがい
 なし
―哲人。大仏法を学
 ぶ誉れ。生涯求道の人と
      ◇
 
勇気の大善人一人いれば
 大事を成就
―牧口先生。
 使命の舞台で断じて勝て
      ◇
 世界の原生自然、20年で
 10%減。
環境保全は未来
 への責務
。共生の世界を

【聖教ニュース・特集記事】

◆各地で出発の座談会 原田会長は東京・足立へ
 広布の峰へ 和楽の前進

 新たな広宣流布の峰へ和楽の前進! 全国各地で座談会が活発に行われている。
 原田会長は14日、東京・足立区内で行われた花畑王者区・歓喜地区(松田邦良地区部長、迫田昌子婦人部長)へ。
 花畑王者区では壮年・男子部合同の勤行会を毎月実施し、わが地域の柱との誇りで“壮男”が団結して拡大に先駆している。
 「男の座談会」として開かれた今回の集いは、リーダー率先で聖教購読を推進して迎えたほか、友人と共に参加する男子部の姿もあった。
 壮年部の藤野小楠さん、村田伸夫さんが「大白蓮華」の巻頭言を朗読。男子部の瀧川伸裕さん、松田地区部長が題目根本に広布へ走る決意を披歴した。
 土田雄太郎支部長(中保木間支部)の御書講義の後、原田会長は、池田SGI(創価学会インタナショナル)会長の未来を見据えた不惜身命の行動によって、世界広布が大きく伸展している模様を紹介。師匠の心を胸に刻み、2018年の「11・18」に向かい、地涌の友と走りゆこうと呼び掛けた。
 9・8「山光総会・音楽祭」25周年を記念する鳥取・鳥取南圏の米里支部の座談会は同日、鳥取平和会館で。この日を目指し、友は対話拡大に挑戦。7人の友人が参加する歓喜の集いとなった。
 男子部の船越英将さんの司会でスタート。鳥取池田県の中島一誠県長があいさつした後、SOKAチャンネルVODを視聴。続いて、昨年入会した男子部の新海直さん、壮年部の浅田忠弘さんが、学会活動に励むなかで実感する信仰体験を発表した。
 河村広実支部長、中島孝江同婦人部長は、「栄光の『11・18』に向かって、弘教の大波を起こそう」と力説。篠原中国長は「題目を唱えて境涯を大きく開き、いかなる苦難にも負けない自分自身に成長を」と励ました。
 熊本・熊本平和圏の泉ケ丘地区の座談会は16日、合志市内で。
 “題目から出発しよう”と、この3年間、毎月、勤行会を開いてきた同地区の友。祈るなかで、功徳の体験が生まれ、座談会は毎回、歓喜に包まれた。
 この日は、吉田誠さんが自治会長として地域に尽くす喜びを、宮﨑美紀子さんは未入会の家族に仏法対話が進んでいる模様を報告。
 金守洋一地区部長、高本恭代同婦人部長は「仲良く楽しく みんなでつくる笑顔の座談会」を合言葉に、朗らかに進もうと訴えた。
 御書講義の後、糸山熊本総県婦人部長は、「師と心が合えば無限の力が湧く。“広布と人生の田原坂”を共に越えよう」と望んだ。

◆創立者が創価大学を訪問

  創立者の池田名誉会長夫妻は16日午前、東京・八王子市の創価大学を訪問した。
 創立者夫妻は車で「看護学部棟」や「学生センター」などキャンパスを視察。来月、行われる伝統の創大祭・白鳥祭の大成功を念願するとともに、創大生・短大生・留学生の成長と勝利と活躍に大きな期待を寄せた。
 さらに、修学旅行で創大を訪れていた関西創価小学校の6年生との出会いを刻んだ(2面に関連記事)。 

◆〈明日を求めて SGI会長の対話録Ⅱ〉 第29回 御書、法華経を英訳 米コロンビア大学 ワトソン博士
  「人間は平等」「壮大なる生命」この法華経の智慧を人類の心へ

 アメリカ・コロンビア大学教授を務めたワトソン博士は、英訳『法華経』、『英文御書選集』をはじめ、数多くの仏典、中国の古典を英訳した世界的な翻訳家。
 池田SGI会長は1973年12月の初会見以来、6度の出会いを。テーブルを挟んで向き合うと、いつも3時間、4時間と話は尽きなかった
 「博士の存在を、初めてお会いして以来、私は非常に不思議に思ってきました」と、感慨を込めて語るSGI会長。
 博士が応えた。「恐縮です。私は『楽しい経験をさせていただいた』と思っています。意義ある仕事をするのは楽しいことですから」
 89年12月22日、東京の聖教新聞本社での語らいだった。
 SGI会長が、博士を“不思議な存在”と言うのには理由がある。御書、法華経が世界中で読まれることは、仏の未来記である「世界広宣流布」が実現しゆく証左にほかならないからだ。
 日蓮大聖人は「撰時抄」等で、「妙法蓮華経」を漢訳した鳩摩羅什の訳業をたたえ、訳者の“心”の働き次第で、訳された経典の正確性は全く異なってくることを論じた弟子の日興上人は、「日本の大聖人の金言も、広宣流布する時は、また仮名文字を翻訳して、インド、中国に流通すべきである」(御書1613ページ、通解)と、将来、御書が各国語に翻訳され、世界中で読まれる時代を展望していた。
 戦時中、獄中で法華経の精読と唱題を重ね、“仏とは生命なり”“われ地涌の菩薩なり”と「獄中の悟達」を得た戸田第2代会長は、こう語り残している
 「経文を梵語から漢語に移したとき、両方の言葉に通じている人が、中国の人にも分かるように整頓した。同じように、御書を翻訳するときには、日本語を学んだ外国の人が訳さなければ、その国の人には本当の意味が通じない。それは、風俗・習俗、考え方などが、全く違うからである
 そして、仏の御遺命、初代・2代会長の精神を胸に、「世界広宣流布」の道を開いていったSGI会長――。その戦いの途上に出会ったのが、司馬遷の『史記』等を英訳し、既に名翻訳家として知られたワトソン博士だったのだ。
 73年12月4日、東京・信濃町での初会見で、SGI会長は要請している。「いつの日か、鳩摩羅什訳の『法華経』の英訳をお願いしたい。必ずや人類への偉大な貢献となることでしょう
 博士は“約束”を守った。89年の会見は、その翻訳の大部分を終えたころ。語らいは自然と、法華経の世界観を巡って弾んだ。
 「今回の翻訳作業を通して、博士ご自身は、法華経について、どのように感じられましたか
 SGI会長の問いに、博士が答えた。「まず感じたことは、『明るい』ということです」「全編に明るい躍動感がみなぎっています」
 「第二に、ストーリーの『壮大さ』に圧倒される思いです。時間や空間の表現も、『永遠性』と『無限大』をはらんだ大いなるスケールをもって展開されています」
 SGI会長が応じた。
 法華経は「わが『一念』が『宇宙大』に広がり、『大宇宙』も、ことごとくわが『一念』に納まる。そのダイナミックな生命の実相を、象徴的に、また民衆に分かりやすく映像的に示そうとした」ものであり、「『宝塔』や『虚空会』も、いわば、時空間を超えた『生命の世界』の現実に即したものです」と
 そして語った。「“法華経の壮大さ”は、実は我々の“生命の壮大さ”自体に基づいています。そして、その素晴らしき世界を人類に伝えんとした釈尊の“慈悲の広大さ”をも、表しているのではないでしょうか」
                                       ◇ 
 その3年後、92年5月22日の、旧・関西戸田記念館(兵庫)での語らいは、英訳『法華経』の完成を喜び合うものとなった。
 折しも、宗門が学会に「破門通告」を送り付けた半年後。
 博士は「仏教において『破門』は全く意味をなさないもので、滑稽ですらある」「仏教では、個人が自分で経を唱え、仏に直結することができる。そこに僧侶が介在すること自体、おかしい」と、事の本質を的確に把握していた。
 それだけに語らいでは、全ての衆生を救わんとする法華経の「皆成仏道」「平等大慧」の思想が、大きなテーマになった
 「生涯をかけて、あらゆる差別と戦った釈尊の魂が込められた経典です」とSGI会長。
 博士は、SGI会長の語る“法華経の智慧”に耳を傾けつつ、翻訳においても、大事なのは、原典が時代を超えて語り掛けてくる“声”を聞くことだと述べた。
 「『生きた声』を見つけなければ、訳は『機械的』な直訳になってしまう。この人が英語でだったら、どう言うだろうか、と原典から『生きた声』を聞き取り、思索し、訳文を練り上げて初めて『生きた訳』ができるのです」と。
 この会談では、「御義口伝」の英訳を、SGI会長が待望。
 「新たな希望を与えていただいた」と応じた博士は、再び約束を果たした。「御義口伝」の英訳は2004年末に発刊された
 11年10月、博士は中国・西安培華学院「池田大作・香峯子研究センター」で、1200人を前に、「池田SGI会長と共に歩んだ35年の翻訳人生」と題し講演した。自身が翻訳した書物が、今後も有用であり続けてほしい――と。
 今、英訳をもとに、御書は諸言語で重訳・出版されている。世界に広がる仏法研さんの波とともに、博士の訳業も、2人の友情も、光彩を放ち続けている。

バートン・ワトソン 1925年、アメリカ生まれ。コロンビア大学を卒業後、京都大学で中国文学などを研究。67年からコロンビア大学教授。69年に司馬遷の『史記』を初めて英訳・出版。『墨子』『荀子』『韓非子』『荘子』など中国古典文学の翻訳多数。全米翻訳賞、世界ペンクラブ翻訳賞、文学アカデミー賞を受賞した。池田SGI会長とは1973年以来、6度会見。御書や法華経をはじめ、SGI会長の『私の釈尊観』『私の仏教観』『続・私の仏教観』や詩、エッセー、童話を翻訳している。
 〈引用・参考文献〉池田大作著『法華経の智慧――21世紀の宗教を語る』普及版・聖教新聞社、バートン・ワトソン著『司馬遷』今鷹真訳・筑摩書房、『The Lotus Sutra and Its Opening and Closing Sutras(妙法蓮華経並開結)』ワトソン訳ほか。


◆〈生老病死を見つめて〉 宿命を使命に変える  体内被爆、夫の急死、病魔との闘い


 
平和への一歩は一年の変革から

 
連載「生老病死を見つめて」では、創価学会員が信心根本に、生老病死という「四苦」を乗り越えてつかんだ信仰の確信と仏法の哲理を紹介する。今回は「胎内被爆」という現
「四苦」を乗り越えてつかんだ信仰の確信と仏法の哲理を紹介するる今回は「体内被爆」という現実と向き合ってきた婦人の体験を通して考察したい。

心に刻む御聖訓
 

 深く信心を発して日夜朝暮に又懈らず磨くべし何様にしてか磨くべき只南無妙法蓮華経と唱へたてまつるを是をみがくとは云うなり(一生成仏抄、384ページ)

中学1年で紫斑病の診断
 

 本年5月27日、オバマ米大統領が現職として初めて被爆地の広島を訪問し、「核兵器なき世界」への歴史的な一歩が刻まれた。この出来事を誰よりも喜んでいたのが、篠原美保子さん(70)=広島創価総県副婦人部長=である。
 1945年(昭和20年)8月6日午前8時15分、爆心地から2キロの楠木町で、母・竹内鈴子さん(故人)の胎内にいた篠原さんは被爆した
 2カ月後の10月2日に篠原さんは誕生。その後、中学1年の時に突然の病魔が襲う。歯茎に血の塊ができ、手足に赤い斑点が出て、入院を余儀なくされる。「紫斑病」との診断を受け、記憶にない原爆の爪痕を突き付けられた
 1カ月後に退院したが、4年後の62年、高校2年生で再発。ショックで入院を拒み、家に閉じこもった。
 「なぜ、自分だけがこんな目に……」
 毎日のように泣き叫んだ。
 そんな篠原さんに信仰を勧めたのは、先に創価学会に入会していた祖母だった。共に唱題する中で、次第に舌に出ていた斑点が減っていき、1週間後に消えた。
 「信心のすごさと感動を胸に、学会活動に全力で励みました。胎内被爆の不安は決して消えませんでしたが、『あなたにしかない使命がある』との同志の励ましに、どれほど支えられたかしれません」(篠原さん)

「消せない現実」を背負う
 

 原爆症による体調の変化はなかったが、時の経過とともに胎内被爆の苦しみは篠原さんに重くのしかかっていった。就職で差別を受け、結婚を考えた男性は「元気な子どもが産めるのか?」と言って去った。
 「8月6日が来るたび、胎内被爆という現実を突き付けられるようで、悔しくて、つらくて、テレビを見るのが嫌でした。ましてや平和記念公園などに行くことなんて考えられませんでした。そんな思いが変わったのは夫(健一郎さん)と結婚し、子どもを授かってからです」
 夫は「君に責任はない。一緒に頑張っていこう」と声を掛けてくれた。出産に際しては、胎内被爆の影響が子どもに出ないか、不安でならなかった。だが、篠原さんは唱題に徹し抜く中で、いつしか「必ず元気な子を産む」との決意に変わったという。
 2男1女の母となり、子どもたちに物心がついたころ、篠原さんは広島平和記念資料館へ連れて行った。
 「現実を直視するのは本当につらいことですが、子どもたちに平和の心を育んでほしいと思ったのです。同時に、私が胎内被爆という現実を背負って、平和原点の地・広島に生まれた意味をあらためて考えました。そして思ったのです。“これは私自身の願兼於業だ。この宿命を必ず自分の使命に変えていこう”と
 法華経に説かれる「願兼於業(願、業を兼ぬ)」の法理とは、過去世の修行の功徳によって、安住の境涯に生まれることができるにもかかわらず、苦悩に沈む衆生を救済するために、自ら願って悪世に生まれ、仏法を弘通していくことである。
 自分が苦難を勝ち越えることで、同じように悩む人々に幸福の道を指し示すことができる。「願兼於業」とは、いわば自分の悩みや苦しみを、人々を救うための「使命」へと変えていくことである。

苦難に負けない自分を築く

 縁する一人一人に“平和の種”をまく思いで、篠原さんは学会活動に奔走した。
 一方で宿命の嵐は容赦なく、篠原さんを襲い続けた。90年には、最愛の夫を脳内出血で亡くす。享年42歳だった。3人の子どもを抱えての生活闘争は激烈だった
 還暦を過ぎてからは、甲状腺の手術、髄膜炎、ぼうこうがんなどの病魔に襲われた。だが、そのたびに「このやまひは仏の御はからひか・そのゆへは浄名経・涅槃経には病ある人仏になるべきよしとかれて候、病によりて道心はをこり候なり」(御書1480ページ)の一節を胸に、境涯を開くチャンスと捉えて、試練に挑み続けた。
 昨年も慢性硬膜下血腫で手術を受け、術後2日目には突然、口がけいれんし、話すことが不自由になった。
 「ショックでしたが“口こそ、わが命だ!”と勤行・唱題で訓練し、スムーズに話せるようになりました。今では以前より元気になり、友人との対話に歩いています」と、篠原さんは笑顔で振り返る。
 日蓮大聖人は「深く信心を発して日夜朝暮に又懈らず磨くべし何様にしてか磨くべき只南無妙法蓮華経と唱へたてまつるを是をみがくとは云うなり」(同384ページ)と仰せである
 自身の一念が変われば世界が変わる。そのための方途を、大聖人は「南無妙法蓮華経の唱題行」として確立し、示された
 一念の変革といっても簡単ではない。だが、「一念」が変われば「祈り」が変わり、「行動」が変わる。そして、あらゆる苦難に挑み抜いていける。この繰り返しの中で、揺るぎない幸福の基盤が固まっていく。
 取材中、篠原さんは力強く語っていた。
 「20代のころは、信心していても現実は変わらないと絶望し、宿命と向き合えませんでした。しかし、苦難のたびに題目を唱えていく中で、いつしか病になっても全く動揺しなくなりました。『必ず乗り越えられる』との確信を持てる自分に変わっていったのです。どんな試練にも負けない自分自身を築けたことが、信心の最大の功徳です。その功徳を味わうために、宿命との戦いがあるのだと思います」

取材メモ

 篠原さんはこれまで、さまざまな平和活動にも携わってきた。創価学会婦人部の反戦出版『平和への願いをこめて』第4巻の編集メンバーとして活躍。自らも「ピカの日――私は『胎内』にいた」を執筆した。それが、英語版の『反戦の婦人たち』に収録され、2002年にはアメリカの大学生向け歴史教科書に掲載された。 
 日本への海外留学生には、自身の体験を英語で伝えている。
 「平和といっても、地道な行動の先にしかありません。善の連帯をさらに広げるため、命ある限り、原爆や戦争の悲惨さを語り抜いていきます!」
 宿命を使命に変えた篠原さんの姿に、池田SGI会長の指針が重なった。
 「『自身』が変われば『世界』が変わる。『わが一念の変革』が、すべての変革の鍵なのです。これが『人間革命』です。そして、誰にでも、その変革の力が具わっている。この生命の真実に気づけば、いつでも、どこでも、どのような状況にあっても、その力を現実に開き顕していくことができます」(秀)

◆生きるよろこび〉 悪性リンパ腫を越えたケアマネジャー 

 【奈良市】当時24歳。「悪性リンパ腫」との宣告に、中村康弘さん(39)=国際友好支部、圏男子部書記長=は、嘆きの底へ突き落とされた。はい上がる気力もない。しか
し、一人の壮年部員と出会い、“諦め”を“覚悟”に変えた。39歳の今、人の命を支える仕事に従事する。

2016年9月16日 (金)

2016年9月16日(金)の聖教

2016年9月16日(金)

◆わが友に贈る


 
励ましとは 心を
 軽くしてあげること。

 友の悩みに同苦し
 温かなエールを!
 確信の言葉が希望に!

◆名字の言


  本の資本主義の父」といわれた渋沢栄一が残した言葉の一つに「何もせずに暮らすは一つの罪悪である」とある▼玄孫に当たる渋澤健氏は「事なかれ主義の生活で満足することは自分中心で、実は自分たちの生活が、いかに経済社会の活動で支えられているか、という視点が欠けています」と解釈している(『渋沢栄一 100の金言』日経ビジネス人文庫)。自ら行動を起こそうとしない態度は、社会への忘恩に通じると手厳しい人間は一人では生きられない。社会的生き物であり、周囲との良好な関係の中に、幸福を見いだす存在である。そのことを考えれば、恩を感じ、恩に報いることは、単なる道徳でなく、人間の実存、生の本質と深く関わっていることが分かる▼御書に「仏法を学ぶ人は、父母の恩、師匠の恩、国土・社会の恩を忘れてはならない」(293ページ、通解)と。自分はいかに多くの人に支えられて生きているかに感謝し、報いていくために、仏法を学び、修行するべきであると教えている▼牧口初代会長も“結果的には、善いことをしないことは、悪いことをしたのと同じである”と「不善の罪」を問い、「貢献的生活」への転換を促した。報恩の志こそ、成長のエンジンとなり、価値創造の推進力となる。(糀)

◆社説  対話で開く人類共生の道  希望の哲学広げ平和な世界築く


 シリア内戦の死者が30万人を超えた。在英のNGO(非政府組織)「シリア人権監視団」が13日、発表したものだ。
 一方、アメリカとロシアによる、内戦の停戦合意が、12日に発効した。失敗に終わった本年2月の合意と、同じ轍を踏むことは避けなくてはならない。
 犠牲者の拡大を防ぐために、民間人への人道支援も含め、今週末が正念場だ。私たちは、こうした世界の現実から目を背けてはいけないし、無力感に苛まれてもいけない。
 シリア内戦の影響もあり、難民や国内避難民等の「避難を余儀なくされた人々」は昨年末、過去最多の6530万人を記録した(国連難民高等弁務官事務所調べ)。難民問題の深刻化を受け、リオ五輪・パラリンピックでは、「難民選手団」が初めて結成された。彼らの活躍が世界の人々に感動を呼んでいるように、逆境に立ち向かう「一人」の姿は、希望を生み、世界を変える力になりうることを胸に刻みたい。
 先日、世界55カ国・地域250人の青年リーダーが来日し、SGI青年研修会が行われた。
 メンバーには、銃撃事件に遭遇したことをきっかけに地域変革に立ち上がり、弘教を実らせたアメリカの友や、異なる宗派の橋渡し役になろうと、宗教間対話に取り組んだフィリピンの友がいた。恵まれない黒人の高校生に教育プログラムを提供するNGOで働き、大学進学を勝ち取ったアフリカの友もいた。
 誰もが皆、苦難の渦中にあっても、使命の花を咲かせる“希望の哲学”を、自らが実践し、人々に語り広げていた。五輪・パラリンピックのアスリートに勝るとも劣らない、ひたむきに努力する姿を見て、地球の明るい未来を感じた。
 池田SGI会長はつづっている。「戦争を起こすのは、人間である。ゆえに、平和な世界を創造できるか否かも、人間自身の手の中にある。それは、今を生きる一人一人に、なかんずく青年の皆さんに、託され、委ねられている課題であり、使命といえる」(『君が世界を変えていく』朝日出版社)と。
 SGI会長が青年へ寄せる期待は限りなく大きい。
 来年は、SGIの平和運動の原点である、戸田第2代会長の「原水爆禁止宣言」の発表から60年の節目を迎える。
 今こそ、私たち一人一人は、世界の同志と手を携えながら、創価の師弟によって築かれてきた、対話による人類共生の道を堂々と進んでいきたい。

◆きょうの発心  いつも唱題を根本に勝利の実証を 

御文
 苦をば苦とさとり楽をば楽とひらき苦楽ともに思い合せて南無妙法蓮華経とうちと
なへゐさせ給へ(四条金吾殿御返事、1143ページ・編880ページ)

通解 苦を苦と悟り、楽を楽と開き、苦しくても楽しくても南無妙法蓮華経と唱えきっていきなさい。

 いかなる時も唱題し抜いていくことこそ最高の幸せである、との仰せです。
 
高校生の時に参加した夏季講習会で、皆を包み込むように励まされる池田先生の温かさに触れ、“生涯、師と共に広宣流布のために頑張ろう”と決意。女子部時代には3人の友に弘教を実らせるなど、宝の思い出をつくることができました。
 結婚後、義母との同居、夫の交通事故、3人の子育て、介護などを経験する中でさまざまな苦難に直面しました。そのたびに、師匠と同志の激励を胸に祈り抜き、勝ち越えることができました。
 子どもは全員、創価の学舎へ。次男は、創価大学を卒業後、人間関係に悩み、憔悴した時期もありましたが、一家で誓願の祈りに励んだ結果、勇んで学会活動に参加するようになりました。現在、3人それぞれが“今いる場所で勝利の実証を”と奮闘しています。
 この夏、皆が一丸となって対話拡大に挑戦し、勝利する中で先生・奥さまを長野にお迎えすることができ、喜びでいっぱいです。報恩感謝の心で、わが地域に師弟勝利の人材山脈、広布の理想郷を築いてまいります。  長野第3総県婦人部長 松森 訓子

◆小説「新・人間革命」 源流 十三
 

 大河内敬一が渡印したころ、インドは、干ばつによる食料不足や物価高騰、失業、汚職などから反政府運動が高まり、政情不安の渦中にあった。
 物情騒然とし、多くの外国企業が、インドから引き揚げていった。そのなかで、彼の留学生活は始まったのである。
 当然のことながら、英語で授業を受け、英語で試験に臨む。努力はしてきたが、語学の壁は高く厚かった。十一月の試験では、成績は、ほとんどの教科が最下位であった。
 “これを乗り越えなければ、インドで使命を果たすことはできない。負けてたまるか!”
 大学の寮で、深夜まで猛勉強に励んだ。そして、最優秀の成績で修士課程を修了し、さらに、国立ジャワハルラル・ネルー大学の博士課程に進むことができたのである。
 彼は、山本伸一の「未来に羽ばたく使命を自覚するとき、才能の芽は、急速に伸びることができる」との指導を嚙み締めた。
  
 伸一は、ニューデリーのホテルにあって、人間的にも大きく成長した大河内を見て、たくましさを感じた。手塩にかけた創価の若師子が、いよいよインドの大地を疾駆し始めたことが嬉しくて仕方なかった。
 高等部を、また、鳳雛会を、さらに未来部各部を、未来会等をつくり、広宣流布の人材の大河を開いてきたことが、いかに大きな意味をもつか――それは後世の歴史が証明するにちがいないと、伸一は強く確信していた。
 人は皆、各人各様の個性があり、才能をもっている。誰もが人材である。しかし、その個性、能力も開発されることがなければ、埋もれたままで終わってしまう
 一人ひとりが自分の力を、いかんなく発揮していくには、さまざまな教育の場が必要である。その教育の根幹をなすものは、使命の自覚を促すための、魂の触発である
 伸一は、インド広布に生きるという大河内に、記念の句を詠み、贈った。
 「永遠に 君の名薫れ 霊鷲山」

◆〈寸鉄〉  2016年9月16日

 
会長は仏教の慈悲と英知
 を世界に広げる先見の人

 ―博士。精神文明の太陽
      ◇
 
全国のB長・白ゆり長の
 奮闘に感謝!
地域広布の
 偉大な開拓者に福徳燦然
      ◇
 御書「
一字一句をも之を
 聞きし人仏にならざるは
 なし
」。聞法下種を勇んで
      ◇
 よく笑う人は脳が活性化
 し、免疫力も向上―研究。
 逞しき
楽観主義の賢者に
      ◇
 
100歳以上の高齢者が過去
 最多と。経験と知恵は宝。
 生かしてこそ幸齢社会が

【聖教ニュース・特集記事】

◆インドで池田SGI会長の平和提言シンポジウム 
 ドゥア元インド上院議員「池田博士は真実の探求者、平和の創造者」
 デサイ元国連事務次長「SGIは国境を超え人類的価値を共有」
 バラクリシュナン元インド最高裁長官「創価の対話は声なき人々に力与える人権運動

 池田SGI(創価学会インタナショナル)会長が本年1月に発表した第41回「SGIの日」記念提言を巡るシンポジウムが9日、インドの首都ニューデリーで開催された。同国でのシンポジウムは、チェンナイ、ハイデラバード、コルカタ、ムンバイに続き、5回目となった。
 これには、政府関係者や教育者、ジャーナリストなど105人の来賓と共に、BSG(インド創価学会)の青年部の代表450人が参加した。

◆9・18“雨の文化祭”50周年 
 常勝関西の金字塔

 常勝の源流となった1956年(昭和31年)の「大阪の戦い」、不敗の原点となった57年(同32年)の「大阪大会」とともに、池田SGI会長と築いた常勝関西の金字塔として語り継がれる、66年(同41年)の“雨の関西文化祭”。9月18日で栄光の50周年を迎える。ここでは、その意義を確認し、あわせて、原点の日を胸に、一家和楽で後継の道を歩む友の代表を紹介する。

“逆境に勝ってこそ常勝”

 「“常勝”とは、逆境に打ち勝ち続ける者に与えられる栄冠だ。今日を“常勝関西”の新しいスタートにしようよ」「この雨の文化祭は、年とともに、関西の勝利の金字塔として、ますます輝いていくよ。あの泥だらけの衣装は、みんなの生涯の宝物になるよ」
 小説『新・人間革命』第11巻「常勝」の章に、SGI会長はつづった。
 66年9月18日、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で開かれた「関西文化祭」は、台風21号が秋雨前線を刺激し、降り続いた豪雨の中で決行された。最悪の条件の中、不屈の「関西魂」が発揮されたのである
 文化祭は映像化され、各地に感動を広げていった。
 その波は中国へも――。周恩来総理の指示で創価学会を調査していた人々が記録フィルムを見て感動し、「大衆を基盤とした団体」「中日友好にとって大切な団体」との認識を持った事実を、総理の通訳だった林麗韞氏が、のちに証言している。
 不可能を可能にする関西魂は、六段円塔を成し遂げた82年(昭和57年)の第1回関西青年平和文化祭をはじめ、その後の数々の文化祭に受け継がれ、今に続いている。

※奈良 生駒勇舞圏 小川和清・墨子さん  あの日の衣装と思い出は家族の宝
※京都 山科総区 大西勝男・穂津枝さん  先生と同志の温かさを知った原点
※大阪 住吉総区 藤本満・悦子さん  兄弟姉妹6人で出場、娘も鼓笛隊に

◆ブラボーわが人生〉 第21回 貫いたひとつの約束


 【山口市】まず今回の舞台から説明せねばなるまい。近代日本の夜明けを見つめた料亭がある。現在は公共施設として親しまれているが、元勲・井上馨が名付けて以来、明治か
ら4つの時代を生きた。亭名を「山口市菜香亭」という。
  格式高い部屋には、元勲らの書を収めた扁額がある。木戸孝允や伊藤博文、山県有朋らが足跡をとどめた。岸信介、佐藤栄作という昭和のの宰相とのゆかりも深い。
 この料亭の5代目主人は斎藤清子さん。「おごうさん」と呼ばれた。優しい顔立ちから出る山口弁で心を尽くす采配は、まぶしかったという。1977年(昭和52年)にSGI会長がここを訪れた際も迎えたのは、おごうさんだった。以来、書簡のやり取りが続いた。
 菜香亭96年(平成8年)に料亭としての歴史に幕を下ろす。当時の料理長が心掛けていたことは、「最後まで菜香亭にふさわしい料理をお出しすること」。今回の主人公、荒川若人さん(82)副本部長である。

2016年9月15日 (木)

2016年9月15日(木)の聖教

2016年9月15日(木)

◆わが友に贈る


 
少人数の集いに
 大いなる価値がある

 全員が主役になれる。
 皆と心が通じ合う。
 希望の語らいを共に!

◆名字の言


  雨が降り、夏の空気を洗うごとに、秋の気配が深まっている。稲刈りは、早生の収穫が終わり、季節と歩みを合わせて、中稲、晩稲の刈り取りへと続いていく▼刈り終わった稲株に目をやると、いつのまにか新たな稲が生えている。これを「ひつじ(穭・稲孫)」と言い、古今集にも歌われ、秋の季語でもある。枯れた田になお、「ひつじ」の緑を生み出す自然の力を思う▼御書には、稲にまつわる譬えがしばしば登場する。「開目抄」にも、“時を誤った修行には功徳がない”ことの譬えとして「秋の終わりに種をまいて田畑を耕しても、米の収穫は難しいようなものである」(御書236ページ、通解)と▼「ひつじ」についても、師匠を大地、弟子を稲に譬えて「
米の精(大本の生命力)は消えないで必ず大地に収まるゆえに、残った株から新たな芽(ひつじ)が伸びて、再び稲が実る」(同900ページ、趣意)とつづられ、師弟は一体であり、師弟が心を合わせて進めば、何事も成就できると、教えておられる▼自然の持つ生命力は計り知れない。同じように、師匠という大地から、広宣流布へ躍り出る弟子の力もまた、無限であると心に決め、自身の成長にとっても“実りの秋”となるよう励んでいきたい。(明)

◆社説  きょう「ドクター部の日」 人間の尊厳が輝く「慈悲の医学」を


 国内で初めて人工知能が患者の容体改善に貢献した――先月、新たな時代の到来を予感させるニュースが伝えられると、海外でも話題を呼んだ。2000万件以上の医学論文を学んだ人工知能が、医師の診断では分からなかった白血病患者の病名を、わずか10分で突き止め、治療に有効な抗がん剤も提案。治療法を変えた結果、容体が改善しているという。
 医師専用のコミュニティーサイトを運営する会社が実施したアンケートでも、9割が「人工知能が診療に参画する時代が来る」と回答。一方で、「患者の声や表情等の微妙なニュアンスの読み取りは難しい」などの意見も当然ある。患者に寄り添い、不安を取り除く。医療技術が高度になるほど、そうした力が、医師には求められていくのではないだろうか
 きょう、9月15日は「ドクター部の日」。1971年(昭和46年)に発足した同部は本年で結成45周年。75年に開催された、第3回ドクター部総会に出席した池田SGI会長は、講演の中で現代医学の進むべき道を示した。「単なる守りの医学は、技術があればことたりるかもしれない。しかし、攻めの医学は人間らしい生き方を教える哲学が、その根底に今度はなくてはならない。患者との人間的接触を通じて、それを教え、伝えていけるのは、この人間の尊厳、生きることの尊さを仏法の哲学と妙法の英知で自らつかんだ方でなければできない
 ドクター部の友は、師の期待に応え、目の前の「一人」に同苦し、尽くす「慈悲の医学」の体現者を目指し奮闘してきた。“多忙だからこそ広布の最前線に飛び込む”と決め、自身の境涯を高める学会活動に励み、自らの生命を錬磨している。
 本年4月の熊本地震の救護活動においても、部のモットーの一つである「社会・地域の『信頼の灯台』に」との精神がいかんなく発揮された。本震翌日には、避難者を受け入れた各会館に九州、また各地からドクター部の友が駆け付け、救護に当たった。医師だけでなく、薬剤師による服薬指導や、エコノミー症候群を予防するためのマッサージなど、不眠不休で多くの被災者の心身の健康を守った。
 また、若くして国立大学の教授に就任したり、メンバーが中心となって開発した薬が特許を取得し発売されたりするなど、青年の活躍も目覚ましい。
 「生命尊厳の世紀」の実現へ、先頭を走るドクター部の友のスクラムに期待は高まる。

◆きょうの発心   一人を大切にする振る舞いを貫く 

御文
 仏法は体のごとし世間はかげのごとし体曲れば影ななめなり(諸経と法華経と難易の事、992ページ・編1275ページ)
通解 仏法は本体であり世間法はその影のようなものである。体が曲がれば影はななめになる。

 
信心という根本が曲がると、生活も乱れてくる、と教えられています。
 創価大学を卒業し民間企業に就職。仕事の忙しさから学会活動が惰性になり、生活のリズムも乱れていきました。26歳の時には仕事のトラブルや人間関係、父親の病気など、宿命が一気に押し寄せてきたのです。
 自暴自棄になっていた私に、男子部の先輩がこの御文を通して、信心の姿勢を厳しく教えてくれました。
 「折伏に挑戦すれば、全てが開ける」との先輩の一言に奮起。猛然と祈り、同僚と対話し、弘教を実らせることができました。
 すると雲が晴れるように悩みも全て解決したのです。ちょうどそのころ完成した横浜旭文化会館の開館記念勤行会に、勝利した姿で創価班の一員として着任できたことが金の思い出です。
 旭総区は、池田先生が第3代会長として最後の功労者宅を訪問された縁深き地です。師匠が示された“一人を大切にする振る舞い”で、青年部・未来部を大切に育みながら、さらなる地域広布の拡大を果たしてまいります。   神奈川・旭総区長 金田 利昭

◆小説「新・人間革命」 源流 十二


 大河内敬一は、大学進学にあたって、インドで職業に就くには建築技術を身につけることが必要だと考え、工業大学の建築学科へ進んだ。また、インドの公用語となっている英語の習得に力を注いだ。さらに、同じ公用語であるヒンディー語を学ぼうと、語学学校の集中講座にも通った。
 本物の決意には、緻密な計画と行動が伴っている。それがない決意というのは、夢物語を口にしているにすぎない
 大学卒業を間近に控えた一九七五年(昭和五十年)一月、インド政府の奨学金を受けてインドの大学院に留学するための試験を受けた。しかし、合格にはいたらず、補欠に終わった。
 卒業後は大学の研究室で教授の手伝いや勉強をしながら、インド留学の道を思案した。“自分の使命を果たさせてください!”と懸命に唱題にも励んだ
 この年の八月二十五日、山本伸一が出席して、鳳雛会の結成九周年を記念する式典が箱根研修所(後の神奈川研修道場)で開催された。大河内はアトラクションに出演し、汗まみれでアフリカンダンスを披露した。その直後、母親から研修所に電話が入った。
 「インド大使館から連絡があり、すぐに連絡するように」とのことであった。彼は、研修所の電話を借りて、連絡を取った。
 「あなたの留学が決定しました。準備が整い次第、インドへ出発してください」
 耳を疑った。合格者の一人が留学を辞退したことから、インド行きが決まったのだ。彼は、すぐに、研修所にいた伸一に報告した

 伸一は、彼の前途を祝して念珠を贈った。
 大河内が東京に戻り、在日インド大使館で留学の手続きなどを済ませ、慌ただしく日本を発ったのは九月二日のことであった。
 彼は、インド北部のウッタル・プラデーシュ州にある名門・ルールキー大学の大学院の修士課程で学ぶことになった。
 
懸命な努力、真剣な祈り――そこに困難の壁を打ち破る要諦がある

◆〈寸鉄〉
 

 
新しい仕事は自分の枠を
 破る事から始まる
―恩師
 「挑戦の心」で対話拡大を
      ◇
 「
東北婦人部の日」。福光
 の太陽と輝く母の連帯。
 温かな励ましで地域結べ
      ◇
 
ドクター部の日。慈悲の
 
医学を体現する友に最敬
 
。 生命の世紀の先駆者
      ◇
 
正しく行動するのなら不
 
当な非難など恐れるな
 哲人。不退の信心を貫け
      ◇
 秋雨前線が停滞。河川の
 増水や土砂災害に警戒。
 早めの対策で身を守れ!

【聖教ニュース・特集記事】

◆SGI会長とインドの仏教学者チャンドラ博士との対談集 「東洋の哲学を語る」韓国語版が発刊 
 人間主義の思想で「平和の世界」を
 

 池田SGI(創価学会インタナショナル)会長と、インド文化国際アカデミーの理事長を務めるロケッシュ・チャンドラ博士との対談集『東洋の哲学を語る』の韓国語版が韓国の出版社・中央日報プラスから発刊された。
 チャンドラ博士はインドを代表する言語学者、仏教学者で、サンスクリット語やパーリ語など数々の言語に精通。インド国会議員、タゴール国際大学理事などを歴任した。
 SGI会長との初の出会いは1979年にインドで。以来、対話を重ね、2002年に日本語版の同対談集が刊行された。
 これまで、中国語(繁体字、簡体字)版、英語版、フランス語版が発刊され、大きな反響を呼んできた同対談集。両者が釈尊、鳩摩羅什、ガンジーなど東洋の魂の巨人たち、そして日蓮大聖人の仏法を貫く人間主義の思想を縦横無尽に語り合いながら、人類を「平和」と「共生」の世界へと導く「新たなる指標」を探る「精神の旅」を繰り広げる

 チャンドラ博士は、日蓮大聖人が人間の内的変革のための最高の法として説いた仏法を、世界へと広めてきたSGI会長の行動に触れ、「池田先生が推進される『魂の革命』は、すでに人類を活性化させる力となっています。先生は、美しく有益なものを守るために、また輝ける未来に向かって一歩を踏み出すために、人類を愛の絆で結びつけられています」と述べる。
 SGI会長は、チャンドラ博士は世界の多くの知性と語り合ってきた偉大な哲学者であるとたたえつつ、21世紀を「平和の世紀」「生命の世紀」「人権の世紀」としていく根本は「魂の革命」すなわち「人間革命」であるとし、それは一人との対話から始まると強調。「だから私は、毎日、語り続けています。仏典に『声仏事を為す』とありますが、語る以外に人間の心を変える方法はありません。平和を創出する道はありません」と応じる。
 東洋哲学の智慧をもって平和への行動を続ける哲人の対話は、文化大恩の国・韓国の人々にも、深い示唆を与える一書となろう。

◆〈随筆 永遠なれ創価の大城 11〉 わが誓いを永久に
 青年と共に前へ! 青年の心で語れ!
 人類共生の希望の大哲理を広げよ

 母たちの
  労苦を忘れず
    広布かな
  今日も発心
     生涯発心
  
 全国各地で婦人部総会が明るく、にぎやかに開催されている。
 日蓮大聖人は、門下がよく連携し励まし合うよう願われ、「志有らん諸人は一処に聚集して御聴聞有るべきか」(御書九七〇ページ)と仰せである。
 求道の心で集い、仏法の話を聴き、語り合う。この通りに、妙法で結ばれた創価の女性たちの集いを、御本仏もいかばかりお喜びであろうか。
 楽しき語らいに、私と妻も一緒に連なる思いで題目を送っている。

母の恩を報ぜん

 大聖人は「女人成仏」を明かした法華経のみが「悲母の恩を報ずる実の報恩経」(同一三一二ページ)と位置づけられた。そして、「悲母の恩を報ぜんために此の経の題目を一切の女人に唱えさせんと願ず」(同ページ)との御真情を記されている。
 まさしく、このお心に直結した婦人部総会であり、創価家族の草の根の対話といってよい。
 学生時代に信心を始めたある男子部の友は、深き報恩の祈りを込めて、未入会の母親と仏法対話を重ねてきた。会合にも一緒に足を運ぶようになり、やがて朝晩の勤行が二人の日課となった
 ある時、母は言った。「この日に入会したい」  “この日”とは、息子である男子部員の誕生日であった。母は、宝である我が子を産んだ大切な日を、自身の新たな出発の日に選んでくれたのだ。
 今、彼は今月の青年部教学試験二級に向けて、挑戦中である。お母さんとも共に御書を開き、学び合っていると伺った。
 ともあれ、わが男女青年部の皆さんは、仮に今、ご家族が信心に理解を示されなくとも、決して焦ることはない。まず、自分が立派に成長する姿を見せて、安心してもらうことだ。そして誠実に真心込めて親孝行をして頂きたい。
 ――無慈悲の自分を乗り越えて「人間革命」の戦いを、との「青年訓」の叫びを、今再び思い起こしてくれ給え!

師弟共戦の誓願

 恩師・戸田先生が「青年訓」を執筆されたのは、昭和二十六年(一九五一年)の九月であった
 当初、青年部班長への「告示」として創刊五カ月の聖教新聞に発表され、次いで「大白蓮華」巻頭言に掲載されたのである。
 「
新しき世紀を創るものは、青年の熱と力である」――当時、私はまさに男子部の班長であった。師の一言一言に、若き生命は燃え上がった。
 この秋に行われた学会の総会で、私は「青年の確信」と題し、永久に師弟共戦で広宣流布に生き抜くことを誓願したのである。「青年訓」に込められた師匠のご期待への報恩の決心であった
                       ◇
 「人間は自己の人格をとおして、他人にできるかぎりの影響をあたえるのであり、青年は青年にたいしてもっとも強く働きかける
 これは、大文豪ゲーテの信頼であった。青年と青年の触発こそ、最も純粋な作用をもたらし、世界に活気を与え、蘇生させゆく力である――と。
 今月、世界五十五カ国・地域から二百五十人の青年リーダーが来日し、SGI青年研修会が晴れやかに行われた。
 皆、言葉も違う。文化も違う。だが「広宣流布」という最大のロマンを共有し、「人間革命」という人格錬磨の実践を貫く同志ゆえ、心は瞬時に垣根を越える。
 東海道の各地で、また九州でも、麗しい交流が繰り広げられた。
 友人も参加された会合では、SGIメンバーの躍動の姿と体験にふれ、入会を決意する方も多くおられた。その感動の場に立ち会ったアフリカの華陽姉妹は、粘り強く友の幸福を祈り、対話を重ねてきた紹介者の努力を讃えつつ、自国の広布拡大への更なる情熱を綴り、報告してくれた。
 ゲーテならずとも、創価の世界市民の連帯に接したならば、誰の胸にも未来への希望が滾々と湧き上がるに違いない。

信心は勇気だ!

 来日した青年たちの中には、入会して二、三年という友も少なくない。来日に至るまでの苦労、さらに先輩や同志の励ましと支えを思えば、合掌せずにはいられない。
 顧みれば、あの「熱原の法難」の折、命に及ぶ迫害に屈せず、民衆仏法の凱歌を轟かせた三烈士たちも、入信間もなかったと推察される。
 「信心は、年数ではない。勇気である」とは、戸田先生の指導である。
 信仰は最極の勇気だ。変革の原動力となる。
 先師・牧口先生は五十七歳で仏法と巡り合い、「言語に絶する歓喜を以て殆ど六十年の生活法を一新するに至った」と喜びを綴られた。
 私自身も戸田先生とお会いして、地涌の陣列に連なった生命の喜悦は、今もって胸に鮮やかだ
 この初代・二代会長に発した信心の歓喜と勇気の波動が、今や世界の友の心に広がっている。

 広宣流布大誓堂の完成五周年となる二〇一八年の十一月十八日へ!
 我ら創価家族は、青年と共に、青年の心で、いよいよ勢いを増し、栄光の前進を開始したのだ。

我らに歓喜あり

 なぜ、我らの実践には喜びと感動があるのか。
 トルストイは書いた。
 「人間の世界は絶えず完成に向かっている。そしてその完成の意識が人間にとっての最良の喜びとなっており、またその完成に参加しうることによって、その喜びはますます増大するのである」
 
 全人類の平和と幸福のために、勇んで自らの現実の課題に挑みつつ、人間共和の大理想を目指して進む。この広布の歩みこそ、トルストイが願った人間の世界の「完成」の実像ではないか。ゆえに最高に充実した勝利の笑顔があふれているのだ
 法華経の「万人成仏」の法理という無上の宝を知った仏弟子は、身も心も大歓喜に包まれた。
 その意義を、御義口伝には、「此の歓喜の内には三世諸仏の歓喜納まるなり、今日蓮等の類い南無妙法蓮華経と唱え奉れば我則歓喜とて釈尊歓喜し給うなり」(御書七三五ページ)と仰せである。
 妙法を唱え、広布に戦う中で、いかなる苦難も変毒為薬し、幸福の財宝にできる! この実証に勝る歓喜の連鎖はない。
 妙法の功力を語り伝える歩みは黄金不滅の足跡となり、流した汗は無量の福徳となって一家眷属を荘厳するのである。

生き抜く勝利者

 今、ブラジルのリオデジャネイロでは、パラリンピックの熱戦が続いている。出場したわが同志の健闘も目覚ましい。
 パラリンピックのシンボルマークは、青・赤・緑の三色の曲線が躍動する「スリー・アギトス」。このアギトスには、ラテン語で「私は動く」との意義が込められている
 生きる希望を奪い取るような病や障がいにも、断じて屈しない、人間の偉大さが輝く生命凱歌の祭典である。
 骨肉腫のため十二歳で片足を失うも、スキー選手として活躍し、パラリンピック(冬季)でも金メダルを獲得した米国のダイアナ・ゴールデン氏は語った。「
人間は誰もが生きたしるしを刻んでいく」「私たちの傷跡は、私たちが生き、人生から逃げなかったことの証なのである」――。
 平等大慧の広布の行進にあっても、肢体、聴覚、視覚に障がいのある方々の集い、「自由グループ」「妙音会」「自在会」等のあまりにも気高き友の奮闘が輝き光っている。
 苦しみを遙かに見下ろし、希望の大境涯の連帯で、人類の宿命転換を成し遂げゆく最極の生命の宝塔の方々である。
 教学試験でも、点字の教材なども用意して研鑽に挑む宝友に、私は最敬礼する思いだ。この尊き地涌の菩薩たちを、仏天よ最大に守り讃え給え! と祈り抜いている。
                                ◇
 核兵器の廃絶に献身した、英国の哲学者ラッセルは言った。「私は、どんなに前途が多難であろうとも、新しい世界が要求する新しい知恵は早かれ遅かれ学びとられることを確信する」と。
 今、人類を結ぶ共生の智慧が求められている。万人が自分らしく輝きながら、共に支え合う世界こそが待望されている。
 我らは確信する。この日蓮仏法の生命哲学こそ、世界の未来を開く希望の哲理であることを!
 ゆえに君よ、貴女よ、大いに学べ! そして、「青年の確信」を堂々と語れ! 地涌の誓願のままに、「平和の地球」を朗らかに、断固として築きゆこうではないか!
 
 (随時、掲載いたします)
 ゲーテの言葉は『ゲーテ全集9』所収「詩と真実」山崎章甫・河原忠彦訳(潮出版社)、トルストイは『文読む月日』北御門二郎訳(筑摩書房)、ゴールデンは『こころのチキンスープ6』キャンフィールド、ハンセン他編著、福岡佐智子訳(ダイヤモンド社)、ラッセルは『自伝的回想』中村秀吉訳(みすず書房)。

◆〈座談会 師弟勝利の旗高く 48〉 各地で「秋季彼岸勤行法要」
 題目の光明は全宇宙に届く
 日没が早まる時期―事故に注意

 長谷川 22日の「秋分の日」を中心に、全国の会館、墓地公園、納骨堂等で、「秋季彼岸勤行法要」を実施します。
 原田 懇ろに勤行・唱題を行い、広布の途上で亡くなられた同志、ご家族、親族、友人、先祖代々の三世永遠の福徳と安穏を祈念してまいりたい。
 清水 今回の法要で拝読する御書は、「法蓮抄」です。これは、法蓮(曾谷教信)が、父の十三回忌に当たり、追善法要のご供養をしたことに対する日蓮大聖人の御返事です
 原田 法蓮は、亡き父の成仏を願い、毎朝、法華経寿量品の自我偈を読誦していました。そのことを大聖人は、「法蓮法師は、毎朝、口から金色の文字を出している」「一つ一つの文字は変じて太陽となり、太陽は変じて釈迦如来となり、大光明を放って大地を突き通す」(御書1050ページ、通解)と仰せになり、故人に、その響きは必ず届き、成仏は間違いないと断言されています
 永石 かつて、池田先生は、御聖訓を拝し、「題目の力は、計り知れないほど大きい。私たちが唱える題目の“光明”は、全宇宙のすみずみにまで届き、無間地獄の境涯で苦しむ衆生をも照らし、即身成仏させていくのである」と述べられています。
 長谷川 こうしたことからも分かるように、仏法における真実の追善回向とは、仏道修行によって積んだ、自らの功徳善根を、故人や他者に“回らし向ける”こと。つまり、大切なのは、回向をする人が、どれだけ広布に戦い、仏道修行に励んでいるかです
 原田 大聖人の仰せのままに、現実に、世界192カ国・地域に仏法を広め、広宣流布を進めているのは、創価学会だけです。ゆえに、たとえ、故人が生前に唱題をする機会がなかったとしても、学会員の私たちが日々、唱える題目の偉大な功力こそが、最高の追善回向となるのです。

「落日の日蓮正宗」

 橋元 一方で、いまだに “
僧侶が拝まなければ、先祖は成仏できない”“塔婆を立てなければ、回向にならない”などと邪義をかまえているのが、日顕宗(日蓮正宗)です。
 竹岡 御書には、そんなことは一切、書かれていない。いかに彼らの言い分が、大聖人の教えから外れたものか。結局は、大聖人の仏法とは無縁の邪義で信者をだまし、葬儀や法要を金もうけの道具にしているだけだ。
 橋元 先日も、日顕宗の坊主の卑しさを象徴する事件があった。8月23日、北海道・開道寺の住職(能忍寺も兼務)が、「強制わいせつ致傷」の容疑で、警察に逮捕されたのだ。
 竹岡 事件は、複数の新聞で報じられていた。
 それによると、その坊主は、同日夜、静岡県清水町の路上で、女性に後ろから抱きつき、引き倒した際にケガをさせたそうだ。
 橋元 警察の取り調べの中で、坊主は、「いたずら目的だった」と容疑を認めているという。しかも、その坊主は、翌日から本山で行われる教師講習会のため、静岡県内に滞在していたのだ。
 竹岡 教師講習会といえば、年に一度、住職の資格を持つ坊主を対象に開催する研修会だ。本来なら、自身の行学を深めるため、いつも以上に求道心をもって集う場であるはずだ。そんな大事な会合の前日に、こんな卑劣な事件を起こすなど、人間として断じて許し難い蛮行であり、良識も信心もない行動だ。
 橋元 こうした出来事は、今までもあった。例えば、中国地方の大支院長を務めた坊主が、寺の女性信徒を8年間にわたり、陵辱し続けるという信じられないような暴挙などだ
 竹岡 本年は「魂の独立」から25年。広宣流布の志など、みじんもない、日顕宗坊主の本性を物語っている出来事だ。こうした日顕宗の実態については、創価新報の8月17日付でも、「落日の日蓮正宗」との特集が、4ページにわたって組まれている。
 橋元 現在、青年部は、9月25日に行われる「青年部教学試験2級」に向け、真剣に教学の研さんに励んでいる。これからも、御書根本の正道を歩み、広布を阻む「一凶」とは、断じて戦ってまいりたい。
 原田 ともあれ、日顕宗の衣の権威による鉄鎖を断ち切った学会は、大聖人の御遺命である世界広宣流布の実現へ、大前進を遂げています。今や、正邪は明白です。私たちは、世界中の同志と共に、仏法史上、未曽有の一閻浮提広宣流布を、さらに推進していきましょう

秋の交通安全運動

 清水 さて、21日から30日は、「秋の全国交通安全運動」の期間です。
 永石 この時期は、夏から秋へ季節の変わり目でもあり、日没の時間が、早まっていきます。そのため、夕暮れ時や夜間の事故に注意が必要です。
 清水 自動車や自転車であれば、早めのライトの点灯。歩行者であれば、反射材用品の着用などが大切ですね。
 永石 また、自動車乗車中の後部座席のシートベルトの着用やチャイルドシートの使用も徹底していきたいですね。
 長谷川 いまだに飲酒運転による悲惨な交通事故も後を絶ちません。当たり前の話ですが、飲酒運転は絶対にしてはなりません。
 原田 御聖訓に「
さきざき申すがごとく・さきざきよりも百千万億倍・御用心あるべし」(御書1169ページ)とあります。先々の用心こそが、無事故の要諦です。
 早め早めに、無事故への声掛けをし、充実の日々を送っていきましょう。

◆信仰体験 まうごつすごか 熊本の友 高校女子バスケットボール部顧問
 

 【熊本市東区】学生時代にバスケットボールの女子日本代表に選ばれ、実業団でプレーした後、熊本に発足したプロチームのマネジャーとなり、今は高校の指導者に転身――。そんな経歴の持ち主、金子喜代美さん=女子地区リーダー=の口から出てきたのは、「私、節目の試合は全部、祈って祈って勝ってきたんです」との言葉。信心があれば無敵という彼女の素顔とは――。

2016年9月14日 (水)

2016年9月14日(水)の聖教

2016年9月14日(水)

◆わが友に贈る


 昼夜の温度差が
 大きくなる時期。
 
体調を崩さぬよう
 万全の注意と対策を!

 信心即生活の賢者たれ!

◆名字の言


  昨年11月に11万人を超えたインド広布の連帯はこの夏、15万人を突破した。来日したリーダーが躍進の理由を教えてくれた。「『教学』に力を入れたからです」▼インドでは今年7月、教学部中級試験を実施。74都市で5666人が受験した。任用・初級試験に合格した友が対象である。受験した各地のリーダーは、研さんを通じて得た歓喜を、最前線の同志や友人にそのまま語り、拡大の大きな原動力になったという▼インドのある圏男子部長に教材を見せてもらった。随所にメモが書かれ、要点には蛍光マーカー。研さんの跡が光っていた。かつて対人恐怖症に悩まされた彼だが、仏法に出あい、同志の励ましの中で症状を克服。昨年末から、友人を続々と入会に導いている▼中級試験の出題範囲には「立正安国論」も。同抄は、「主人」との対話で正法に目覚めた「客」が「唯我が信ずるのみに非ず又他の誤りをも誡めんのみ」(御書33ページ)と、自らも広布に立つ決意で締めくくられている。インドの友はこの御文通りに実践し、模範の拡大を果たしたのだ▼日本では今、25日の青年部教学試験2級を目指し、各地で若き友が研さんに汗している。世界同時進行で「
行学の二道」に励む青年たちを先頭に、実りある「対話拡大の秋」を。(剣)

◆社説  新しい風を起こす若者層 「共に」「心を通わせて」時代を変革


 目まぐるしい変化の連続である現代社会では、ビジネスをはじめ、今ある答えが、そのまま正解として存在し続けるとは限らない。むしろ、「誰も答えを持ち合わせていない社会」と言った方が、しっくりくる表現かもしれない。
 先行きが見えず、不安視する声もある一方で、さまざまな意見や価値観を融合させ、補完し合いながら新しいものを生み出せるチャンスの時代と捉えることもできる。組織の発展のため、「多様性」を重視し、多彩な人材を見つけようとする動きも活発になってきている。
 アメリカでは、「ミレニアルズ」と呼ばれる若者層が新しい風を起こしているという。日本も同様に各分野の若手の台頭が目覚ましい。20代の若者の数は、この20年で約3割減少し、確かに「量の影響力」は弱まったかもしれない。しかし、その分、これまで思いも付かなかった発想やアイデアを出す「質の影響力」が注目されている。
 「電通若者研究部」は、若者の本音を引き出し、対話を成立させるためには、彼らの価値観の“物差し”と、自分の“物差し”のズレを楽しめるかどうかにかかっていると指摘する(『若者離れ』エムディエヌコーポレーション)。
 考え方の違いに対して「君は若いからまだ分からないと思うが」と言って諭そうとしたり、「訳の分からないことを言ってけしからん」と一蹴したりしてはいけない。逆に「自分も同じだよ」と、単に若者の物差しに同化するのもよくない。違いをしっかり認めた上で、心を通わせることが大切なのだ
 ある創価班大学校生は、会合に参加しても関心を示さず、いつも上の空。どうすればいいのかと、周囲のスタッフは祈る中で、こちら側が何かを一方的に伝えようとしていたことに気付く。
“相手のことをもっと知りたい”という気持ちに変わると、大学校生も徐々に心の内を語ってくれるようになり、今では共に挑戦の日々を送る。
 池田SGI会長は、「人を動かすのは、役職や肩書や格好ではない。『真心』『大確信』『大誠実』――それが人を動かすのだ。心が心を動かすのである」と語っている
 学会活動の現場でよく、「共に」という言葉を聞く。そこには、年齢や立場などの違いを超えて触発し合う「同志」として相手をたたえ、自他共の幸福を願う心が輝いている。下半期も青年を先頭に、青年と共に、人間革命のドラマをつづりたい。

◆きょうの発心  朗々たる題目で功徳満開の花を 

御文
 此の曼荼羅能く能く信ぜさせ給うべし、南無妙法蓮華経は師子吼の如し・いかなる病さはりをなすべきや(経王殿御返事、1124ページ・編569ページ)
通解 この曼荼羅(御本尊)をよくよく信じなさい。南無妙法蓮華経は師子吼のようなものである。どのような病が、障りをなすことができようか。

 
唱題によって、どんな病にも負けない境涯を築くことができるとの慈愛の励ましです
 1975年(昭和50年)、就職活動を始めるものの体調が悪く、不安がありました。“信心しかない”と題目に挑戦すると、悩みを乗り越え、無事に希望の会社に就職。“祈りは必ずかなう”との確信をつかみました。
 翌年8月、社会人1年目の時に埼玉文化祭に出演する機会を得て、連日のように職場から練習会場へと無我夢中で通いました。文化祭当日、初めて池田先生とお会いし、“生涯、師匠と学会と共に”と誓う原点となりました。
 結婚後は組織の先輩や同志の皆さまに守られ、広布一筋で思う存分、学会活動に励んできました。母の病気、夫の職場での問題などを信心で克服。県婦人部長の任命を受けた2013年には、長男の病気が分かり、いよいよわが家の宿命転換の時と決めて、唱題根本に活動に挑んでいます。
 師匠への報恩感謝を胸に、朗々と題目を唱え、あらゆる障魔を打ち破り、使命の舞台で功徳満開の花を咲かせてまいります。  埼玉・久喜県婦人部長 齋藤 幸子

◆小説「新・人間革命」 源流 十一
 

 大河内敬一が、最初にインドに関心をもったのは、幼いころに、近所の学会員で、世界を舞台に活躍している創作舞踊家夫妻から、「インドはいいところだよ」と聞かされたことだった。やがて、インドのニュースなどに、よく耳を傾けるようになった。
 幼少期に母親と共に入会した彼は、学会の庭で育ってきた。高校時代には、山本伸一が高等部員に贈った『大白蓮華』の巻頭言「鳳雛よ未来に羽ばたけ」を指針として活動に励んだ。そのなかに心躍る一節があった。
 「今こそ、世界平和、すなわち世界広布のため、全力を傾注して、前進せねばならぬ時代なのである。
 私は、今日まで、全魂を尽くして、諸君のために、道を切り拓いてきた。また、これからも、拓いていく決心である」

 高校二年の時、地理の授業で、興味のある国について調べるという宿題が出た。仏教発祥の国であり、子どものころから関心をもっていたインドを選んだ。
 インドは、長い間、イギリスの植民地として支配、搾取され、貧困層も多かった。当時、人口は五億を超えていた。彼は、インドのために何かしたいと考えるようになった
 大河内は、よく高等部の仲間たちと、広宣流布の未来図を語り合った。「ぼくたちの使命は、日本の広布よりも、むしろ世界広布にあるんじゃないかな」との友人の意見に、彼も同感した。そして、世界雄飛への夢が、次第に大きく膨らんでいった。
 ある時、大河内は、友人たちに語った。
 「日蓮大聖人は、インドに始まった仏教が東の日本に渡り、今度は大聖人の仏法が、日本から東洋へ、インドへと帰っていくと、『仏法西還』を確信されている。でも、それは、自然にそうなるということじゃないと思う。誰かが使命を自覚して、行動を起こさなければ、その実現はない。ぼくは、将来、インドに行き、インド広布に一生を捧げたいと思っているんだ」
 決意の種子があってこそ、果実は実る。

◆〈寸鉄〉 2016年9月14日


 
SGIの運動は人々に精
 神的深みを与える
―博士
 触発の会座を朗らかに!
      ◇
 東京・北区の日。地域に友
 情の種蒔く友よ、進め!
 喜び多き人生勝利の道を
      ◇
 
「人・法を弘むる故に人法
 ともに尊し」
御書。正義宣
 揚の対話こそ我らの誉れ
      ◇
 「感謝」の心は幸の泉。
 「愚痴」は福運を消す。

 報恩の祈りで次なる峰へ
      ◇
 市町村で風水害への事前
 防災行動計画、策定進む。
 
わが家の備えも日頃から
 
◆御書と歩む――SGI会長が贈る指針 【32】わが婦人部に幸福あれ

御文
 法華経は女人の御ためには暗きに・ともしび・海に船・おそろしき所には・まほりと・なるべきよし・ちかはせ給へり  (乙御前御消息、1220ページ)
通解 法華経は、女性のためには、暗い夜にはともしびとなり、海を渡るときには船となり、恐ろしい所では守護役となると(薬王品で)誓われている。

同志への指針

 信心強き女性を、諸天善神は必ず守る。断固と護り抜く――これは法華経を貫く誓いである。
 自行化他の題目を唱え、家庭で、地域で、社会で奮闘する婦人部の皆さまを、御本仏は最大に讃えておられる。
 今、幸福と平和のヒロインたちの対話の光が列島を包んでいる。歓喜の花、友情の花、健康長寿の花、そして福徳無量の花よ、万朶と咲き薫れ!

【聖教ニュース・特集記事】

◆婦人部総会たけなわ  晴れ晴れと結成65周年祝う

 世界一の婦人部の結成65周年を晴れ晴れと祝賀する、婦人部総会がたけなわ! 友人も参加し、列島の津々浦々で明るく楽しくにぎやかに行われている、幸福博士の笑顔あふれる集い――12日に開かれた東京、北海道、大阪での婦人部総会の模様を紹介する。
 第2総東京の調布総区・躍進地区の西村グループの総会は、調布市内で行われた。
 「こんにちは!」。芸能関係の仕事に就く西村由美子グループ長の明るい声が、周囲をぱっと照らす。会場には、西村グループ長の紹介で入会した歌手の国分弘子さんの姿も。
 国分さんは一昨年、小説『新・人間革命』を学ぶ「コスモス平和大学校」に参加。理解と共感を深め、創価家族の輪へ。「信心して心が豊かになり、仕事や人間関係の幅が広がりました」と語る。
 総会では、西村グループ長と国分さんが朗読劇で「マクベス」の一幕を熱演。その後、十界論を楽しく学び合った。橋口第2総東京婦人部長は、暗いニュースが多い世の中だからこそ、私たちが「希望の太陽」として、幸福の花を咲かせましょうと呼び掛けた。
 北海道の札幌戸田総県・パレス地区の大貫美樹グループ長は、十鳥奈美地区婦人部長と共に、手作りの案内状を手に訪問激励を重ねた。さらに、地域の“ママ友”との語らいを率先して広げ、総会を迎えた。
 札幌市内で開かれた総会では、SOKAチャンネルVODを視聴後、長縄祐子白ゆり長が、病を患い無職だった夫を10年間支えながら、社会復帰を果たすまでの体験を披露。
 石橋北海道婦人部長は、世界広布の伸展を紹介し、平和は足元の地域・家庭から始まると力説。崩れることのない「心の財」を積み、幸福勝利の人生をと励ました。
 参加した友人は「明るく、はつらつとした雰囲気に元気をもらいました」と語った。
 常勝大阪総県の青葉地区・石川グループの総会は8人の友人が参加し、大阪市鶴見区内で。松林美智子さんが司会を務め、終始、和やかな語らいが弾んだ。
 石川茂代グループ長が本年、2世帯の弘教拡大ができた喜びを伝えると、新入会の石川睦子さんは清新な決意を発表した。
 直里関西婦人部長は池田SGI(創価学会インタナショナル)会長の“励ましの心”を紹介。広宣流布大誓堂の完成5周年の2018年「11・18」を目指し、朗らかに幸の連帯を広げようと述べた。
 友人は「どんな苦難にも信仰の力で立ち向かっていく皆さんの姿に勇気を頂きました」との感想を寄せた。

◆〈わが町わが誇り〉 北海道 稚内北斗県
 最北の天地に光る求道の心

◆信仰体験 いま想う 戦後71年の歩み⑩=完〉 
 学徒動員で風船爆弾の製造に携わる 

 【栃木県那須塩原市】加納寿美子さん(87)=西支部、支部副婦人部長=は、草月流の華道の師範であり、茶道もたしなむ。最近も、ちぎり絵など、多彩な趣味を持つ。「戦争で勉強できなかったから、その反動かも知れないわね」。高等女学校時代に2年間、学徒動員された。したかった勉強することはかなわず、代わりに強制されたのは秘密兵器の製造だった。悔しさとともに身にしみた教育の大切さ。その思いを、孫が確かに受け継いでくれた。

2016年9月13日 (火)

2016年9月13日(火)の聖教

2016年9月13日(火)

◆わが友に贈る


「陰徳あれば陽報あり」
 広布のための
 人知れぬ労苦の中に
 無限の福徳が輝く!
 きょうも弛まぬ歩みを!

◆名字の言


  台風10号の被災地である岩手・岩泉町で、学会の激励・支援活動の拠点となったのは、地元の支部長宅だった。会員の安否確認などを終えたメンバーが戻ると、いい香りが漂っている。支部長が、なけなしの食材で豚汁を作ってくれていた。その心が、おなかに染みた▼5年前もそうだった。宮城・気仙沼市で、大震災の救援拠点に自宅を提供した夫妻は、停電と断水、食料も乏しい中、残った食材を惜しげもなく使い、料理を振る舞ってくれた。「ある分だけだよ!」と言った夫妻の笑顔を思い出すと、胸がじんと熱くなる▼人は“いざ”という時、心一つに試練に立ち向かいつつ、他者のためにも尽くせる、“善なる力”を備えている。阪神・淡路大震災では、ボランティアの存在が注目され、東日本大震災では、どんな災害にもくじけず、立ち上がる、人間と社会の「レジリエンス」(回復力、抵抗力)の大切さが注目された▼自然の持つ巨大な破壊力の前に、「一人」では無力かもしれないが、支え合いの心を結集することで、未来を創造していける人間の強さを再発見したのである▼災害、差別、紛争――世界は困難に満ちている。「創価」すなわち価値創造の生き方を掲げる私たちが、人間の善性を呼び覚ます挑戦の先頭に立ちたい。(應)

◆小説「新・人間革命」 源流 十
 

  山本伸一たち訪印団一行は、ニューデリーのアショーカホテルに宿泊した。
 六日朝、辺りは靄に包まれ、空気はひんやりとしていた。緑の木々から流れる鳥のさえずりが、のどかな思いに浸らせた。
 しかし、市街に出ると、人でごった返し、物売りの声が響き、喧騒と熱気が満ちている。空港で出迎えてくれたデリー市のグプタ市長が、市の人口は十五年間で二百六十万人から四百五十万人に増加したと語っていたように、民衆の活力があふれていた。
 今回の訪問では、日印の平和友好の更なる流れを開くために、指導者との語らいや、大学訪問などが予定されていた。
 午前中、伸一は、宿舎のホテルで、インドでの諸行事の運営や通訳などを担当してくれる現地の日本人メンバー数人と、打ち合わせを兼ねて懇談した。
 皆、日本で何度か会った青年たちである。そのうちの一人に、ジャワハルラル・ネルー大学の博士課程に学ぶ大河内敬一がいた。東京・新宿区の出身で、二十六歳である。
 伸一は、目を細めながら彼に声をかけた。
 「元気そうでよかったよ。いつまでインドにいる予定なの?」
 大河内は、きっぱりと答えた。
 「インドに永住いたします!」
 「そうか! ここを、生涯にわたる使命の天地と定めたんだね。よろしく頼むよ。これからは、舞台は世界だ」

 「先生。私は、高等部の人材育成グループとしてつくっていただいた『鳳雛会』の東京四期です。その高等部の時に、インドの広宣流布に生き抜くことが私の使命であると決めました。この決意を果たしていこうと思っております」
 伸一は、彼を見詰め、微笑みを浮かべた。

 「立派になった。鳳雛は鳳に育ったね。嬉しいよ。君たちが自在に活躍できるように、インドにもさまざまな道を開いておきます。弟子のために戦うのが師であり、弟子は師のために戦い抜く――それが師弟不二です」

◆〈寸鉄〉  2016年9月13日
 

 
純真な心で信心をすれば
 折伏できる
―恩師。青年
 よ真っすぐな祈りで挑め
      ◇
 
対話・激励の要諦は、まず
 相手の話を聴くことに

 「心の声」に耳を澄ませて
      ◇
 御書「
法華経は平等の経
 なり
」。生命尊厳と平和創
 出への最高の哲学ここに
      ◇
 
人間を変えるものは環境
 ではなく自身の内なる力

 ―偉人。わが舞台で証明
      ◇
 交通事故は7歳が突出。
 小学校入学で単独行動増
 が要因か。地域で対策を

【聖教ニュース・特集記事】

◆10月の本部幹部会が四国総会に  2016年9月13日
 「紅の歌」誕生35周年を記念
 正義の電源地・香川で開催

 さあ、世界広布の新たなる峰へ、出発の時は「今」――広宣流布大誓堂完成5周年の2018年「11・18」へ、心一つに前進する全国の同志に嬉しいニュース!
 このほど「本部幹部会」を、2018年まで全方面で「方面総会」として開催することが決定した。
 その“先駆け”として、10月の本部幹部会が「四国総会」の意義を込め、正義の電源地・香川で開催される運びとなった。

                                                                            ◇ 
 本年は、学会歌「紅の歌」が四国の地で誕生してから35周年
 ――1981年(昭和56年)11月、池田SGI(創価学会インタナショナル)会長は、第1次宗門事件という悪侶と反逆者による“謀略の鉄鎖”を打ち破るべく、反転攻勢を期して四国を訪問した。この折、四国の青年たちが“師弟の誓い”を新たな学会歌の歌詞に託し、SGI会長のもとへ届けた。
 SGI会長は、当時を振り返り、次のように真情を綴っている。「私は胸打たれた。私は嬉しかった。私は、学会の未来は洋々と開かれていくだろうと確信した」と。
 SGI会長が青年たちの情熱に満ちた歌詞の案の推敲を重ね、“師弟の命”を吹き込み、完成したのが「紅の歌」である
 今や「紅の歌」の旋律は、日本の友のみならず、広宣勝利へと進む海外の同志をも鼓舞する“正義の曲”として、世界中で親しまれている。
 “四国の天地から、今再びの大攻勢を!”――誓いに燃える四国の同志は現在、各部一体で①本年最高の聖教拡大②「地区1」の折伏・弘教③「地区2」の教学部任用試験(仏法入門)合格者の育成――に全力を挙げる。
 さらに、男子部・男子学生部は“部1”の弘教に、女子部・女子学生部は「折伏チャレンジャー」の拡大と「池田華陽会御書30編」の読了に、団結固く取り組んでいる。
 松下四国長、中川同婦人部長は誓う。
 「四国は志国――師弟共戦の志深き天地です。後継の青年たちを先頭に圧倒的な拡大で『紅の歌』誕生35周年を荘厳し、2018年への栄光の道を勝ち開く、歴史的な総会にしてまいります!」

◆9・15「部の日」へ 結成45周年のドクター部
 慈悲と人格磨き生命の世紀開く

  あさって15日は「ドクター部の日」。1971年(昭和46年)9月に発足した同部は、本年、結成45周年を迎えた。医療の最前線で「健康の世紀」「生命の世紀」をリードするドクター部の代表を、池田SGI会長の指導とともに紹介する。
  「いつの時代にも変わらない。不変の原点を示してくださいました」と、総合ドクター部長の森田秀平さんは語る。
  1975年(昭和50年)9月15日、第3回ドクター部総会に出席した池田SGI会長は、「慈悲の名医たれ」と題して講演を行った。
 日蓮大聖人の門下の柱であり、医術にすぐれた四条金吾に送られた一節「
心の財第一なり」(1173㌻)を通し、心は見えないが、その心の充実こそ、患者の生命を躍動させ、健康を確立する鍵である。ドクター部は「『病気の医師』ではなく、『人間の医師』であっていただきたい」と呼び掛けたのである
 患者の心を知るには、常に自身の心を磨かなければならない。同部の友は、自身の境涯を高める学会活動に、時間をこじあけて挑んだ。
  森田さん自身、大病院の外科部長として奮闘しながら、広布の第一線に立ってきた。「多忙だからこそ、活動の最前線に身を置こうとする。その一念が一切を開く」という。
 SGI会長は語っている。
  「技術は大事である。しかし、それだけでなく、医者の『振る舞い』や『心』が患者にとって大事なのである」「だからこそ、学会活動の中で、自身の心を磨いていくことだ。『あの人は素晴らしい』といわれるような、人格と慈愛の光る一流の医者として輝くことだ」

 きょうもドクター部の友は医療と広布の最前線に立つ。生命の世紀を開く「人間の医師」であり続けるために。

◆〈この一節を胸に 行学に励む〉 テーマ 親孝行
 感謝を忘れず報恩の限りを尽くそう

 戸田第2代会長は「青年訓」において「親をも愛さぬような者も多いのに、どうして他人を愛せようか」とつづり、池田SGI会長も繰り返し「親孝行」について語っています。ここでは、御書を繙きながら「親孝行」の大切さについて確認します。

〈Q〉御書には親孝行についてどのように説かれていますか?
〈A〉“産み育ててくれた大恩”に報いるべきことが強調されています。

 人となりて仏教を信ずれば先づ此の父と母との恩を報ずべし、父の恩の高き事・須弥山猶ひきし・母の恩の深き事大海還って浅し、相構えて父母の恩を報ずべし
 (上野殿御消息、御書1527ページ)

 日蓮大聖人は、青年門下である南条時光に宛てたお手紙の中で「
仏教の四恩とは一には父母の恩を報ぜよ」(御書1527ページ)と、「仏教の四恩」の第一として「父母の恩」に報いる大切さを教えられています。
 なぜ「父母の恩」に報いるべきなのか――。大聖人は、続く部分で「父母の赤白二渧が和合してわが身となり、母の胎内に宿ること270日、(母は)9カ月の間、37回、死ぬほどの苦しみがあります。産み落とす時の苦痛はとても耐えがたいと思うほどです。(中略)産み落とされて飲む乳は180余石、3年の間は父母の膝下に遊ぶのです」(同ページ、通解)と、子を産み育てる労苦を描かれます
 そうした具体的な苦労を踏まえられた上で「成人して仏教を信じるようになれば、まずこの父と母との恩を報ずべきです。父の恩の高いことは須弥山さえもなお低いほどであり、母の恩の深いことは大海もかえって浅いほどです。心して父母の恩を報ずべきです」(同ページ、通解)と、両親から受けた大恩に報いるべきことを強調されています。
 長年、自分に愛情を注いでくれた親に感謝し、報恩の限りを尽くしていくことこそ真の仏法者の生き方にほかなりません。

〈Q〉なぜ広布に生き抜くことが親孝行になるのですか?
〈A〉私たちが持っている法華経には万人成仏の教えが説かれているからです。

 今法華経の時こそ女人成仏の時・悲母の成仏も顕われ・達多の悪人成仏の時・慈父の成仏も顕わるれ、此の経は内典の孝経なり
 (開目抄、御書223ページ)
 「開目抄」には、大乗・小乗の経典をよりどころとする諸宗派を破折された後、次のようにつづられています。
 「今、法華経の時こそ女人成仏の時であり、悲母の成仏も顕れます。提婆達多の悪人成仏の時、慈父の成仏も顕れます。この法華経は内典の孝経です」(御書223ページ、通解)
 また、「法蓮抄」(同1047ページ)には「烏竜と遺竜」の説話が出てきます。
 ――中国古代のすぐれた書家であった烏竜は、仏典を書写しなかっただけでなく、息子の遺竜にも「仏典、なかでも法華経を絶対に書写してはならない」と遺言し、血を吐いて死んだ。父の言葉を守り続けた遺竜だったが、ある日、領主の厳命により、やむなく法華経の題目を書いたところ、その一文字一文字が金色の仏となって、地獄で苦しむ亡父を救った――。
 日蓮大聖人は、この説話を引用され、“法華経を書写しただけでもこれほどの功徳があったのだから、ましてや口に妙法を唱える功徳は無量無辺である”と教えられています。
 万人成仏の教えが説かれている法華経を実践する功徳は計り知れません。純粋な信心を根本に広布に生き抜くことこそ、自身の成仏はもとより、父母をも救う直道なのです

〈Q〉親孝行の具体的なあり方を教えてください。
〈A〉笑顔を見せるなど、日頃からの温かな振る舞いが大切です。

 親によき物を与へんと思いてせめてする事なくば一日に二三度えみて向へとなり
 (上野殿御消息、御書1527ページ)
 いざ親孝行をしようと思っても、気恥ずかしさが先立ってなかなか難しいと思う人も多いでしょう。
 日蓮大聖人は、御書の中で、親孝行の具体的なあり方についても教えてくださっています。
 「(父母に孝行であれということは)たとえ親がものの道理をわきまえていなくても、ひどいことを言うことがあっても、少しも腹を立てたり、気分を悪くした顔を見せず、親の言うことに、わずかでも逆らうことなく、親に良いものを与えようと思い、何もできない時には、せめて日に2、3度は親に向かって笑顔を見せるようにしなさい、ということです」(御書1527ページ、通解)
 池田SGI会長はこの御文を拝して次のように語っています。
 「親孝行の振る舞いのなかに仏法がある。(中略)親の成仏を真心こめて祈るのは当然として、振る舞いはどこまでも賢明に、あたたかく、道理にかなったものであっていただきたい
」(『池田大作全集』第77巻)
 親孝行といっても、何かあらたまって“特別なこと”をする必要はありません。
 笑顔で接するなど、日頃からの温かな振る舞いの中に、“仏法者の親孝行の姿”があります。

〈智慧の扉〉 大聖人の母への思い

 日蓮大聖人は、母を亡くした後「日蓮の母が生きておられるころ、言われたことに対し、私は、あまりにもそむいてしまったので、母に先立たれた今になって、強い後悔の思いにかられています」(御書1401ページ、趣旨)と述べられています。
 実際には、大聖人は親孝行をしなかったわけではありません。文永元年(1264年)には、病気と闘う母を見舞うため、故郷の安房国へ足を運ばれています。そして大聖人の祈りによって、「4年の寿命を延ばしました」(同985ページ、通解)。それでも「もっと親孝行をしたかった」とつづられるお言葉に、母を思う大聖人のお心が伝わってきます。


◆世界広布新時代第19回本部幹部会 SGI青年部総会から(要旨)


一、私はインドの首都ニューデリーで、厳格で教育熱心な父のもと、3人きょうだいの長女として生まれました。
 大学では商学を専攻。就職後も、さらに別の大学で法律を学び、弁護士資格を取得しました。その後は、世界的に有名な多国籍企業の法務部門に勤務しました。
 世間的には順風満帆に見える暮らしでしたが、さまざまな悩みに直面していました。
 家族思いだった父が脳梗塞で倒れ、左半身には、まひが残りました。父は思うように動けないいら立ちを母にぶつけるようになり、わが家には常に暗い空気が立ち込めていました。
 “人間にとって本当の幸せとは何か”――私は、いつも思いふけるようになりました。
 そんな私を変えたのが仏法との出あいです。2003年、仕事の関係で転居したムンバイで友人の誘いを受け、初めて学会の座談会に参加しました。
 
皆の幸せいっぱいの笑顔を見て、直感しました。ここに私が求めていた本物の幸せがある、と。私はその場で入会を決意し、SGIの一員になることができました。
 学会活動に取り組む中で、私の直感は確信に変わりました。家族に感動をありのままに伝えると、父やきょうだいも次々と入会しました。

 やがて父は元気を取り戻して、組織ではブロック長を務めるまでに。妹はニューデリーの女子部で活躍。現在は結婚して、アメリカで地区婦人部長として元気に活動しています。弟も男子部員として奮闘しています。
 私が初めてリーダーを務めたブロックも、女子部員が7人から40人に拡大。地区へと発展させることができました(拍手)。

師弟の誓い胸に 常勝の天地築く

 一、
自身の使命を、さらに深く自覚したのは、6年前のSGI青年研修会で訪日した時です。この研修会で私たちは、大阪・中之島にある中央公会堂を訪れることができました
 1957年の大阪事件の際、池田先生が“最後は信心しきった者が必ず勝つ”と師子吼され、権力との壮絶な闘争を開始された公会堂で、弁護士として生涯、学会と師弟を守り抜くこと、必ずやインドを“世界広布のカンサイ”にすることを深く心に誓いました
 さらに昨年、参加したSGI青年研修会では、生涯の原点を築くことができました。9月4日、池田先生が世界中から集った青年部員を総本部で直接、激励してくださったのです。
 “先生、私は、この生涯を広宣流布のためにささげます。必ずやインドに常勝の天地を築きます”
 あふれる涙とともに、こう心の中で叫びました。
 インドではこの時、学会創立85周年の「11・18」を圧倒的な拡大で荘厳しようと10万のスクラム拡大を目指して前進していました。帰国後は、この取り組みに、さらに拍車が掛かりました。
 メンバーと共に何度も小説『人間革命』第10巻を学び合い、勇んで拡大に挑戦。目標だった10万をはるかに超え、「11・18」当日に、11万1111人の陣列を築くことができたのです(拍手)。

 一、本年1月にインド創価学会の女子部長の任命を受けました。次は15万の陣列を目指そう――インドの同志と決意していた矢先、魔が競いました。父が心不全を起こし、危篤状態になったのです。
 病院へ見舞う日々の中で、徹して「池田華陽会御書30編」を学びました。
 「賢者はよろこび愚者は退く」(御書1091ページ)。この御聖訓を胸に、いよいよ戦いを起こす時が来たと心を定め、唱題と女子部員の激励に全力で取り組みました。
 家族でただ一人、入会していなかった母も、毎日2時間の題目をあげ、家族全員で父の回復を祈り抜きました。父も獅子のような生命力で、奇跡的に意識を回復しました。
 病室の父には、女子部長としての日々の活動、インド創価学会の前進の模様を報告しました。父は笑顔で何度もうなずきながら、私の話を聞いていました。「3・16」を目指した取り組みでは、私が担当した総合本部の全地区が目標を達成できました。
 こうした私の姿を全て見守り、父は安詳として霊山へと旅立っていきました。思えば13年前、父の病をきっかけに冷えきっていた家族は、信心によって、どこよりも温かい一家和楽の家族へと変わりました。そして、最後まで決して病に負けなかった父を、心から誇りに思います。

 一、報恩感謝の思いで、さらに勇んで前進しました。女子部の同志一人一人に取り組みの意義を語って語って語り抜き、広布の陣列は日々、水かさを増していきました。
 そして7月、インド創価学会はついに壁を破り、1カ月で2万1000の拡大を実現。目標だった15万の陣列を達成することができたのです(拍手)。
 先生! 私たちインドは、先生が60年前、関西の同志と「まさかが実現」の金字塔を打ち立てられた7月に、不可能の壁を打ち破ることができました。
 先生! インド青年部は、世界広布の先駆を切ります。そして必ずや、世界広布の常勝の天地をインドに築いていきます(拍手)。

◆婦人部のページ 仲良く朗らかに福徳輝くスクラムを
  グループのモットー 「皆で語り 皆で学び 皆が創価の幸福博士に!」 
 結成65周年記念 婦人部総会

 実りの秋が到来!──結成65周年を記念する「婦人部総会」が今月、全国各地で晴れやかに開催されている。池田S字ーI会長はメッセージを贈り、「全世界に向かって、我らのこの福徳に満ちた幸福勝利のスクラムを見よ! と胸を張っていただきたい」と期待を寄せた。ここでは、各地の総会の模様を紹介する。 

2016年9月12日 (月)

2016年9月10日(月)の聖教

2016年9月10日(月)
 新聞休刊日

2016年9月11日 (日)

2016年9月11日(日)の聖教

2016年9月11日(日)

◆わが友に贈る


  学ぶほど確信は深まる。
 語るほど境涯は高まる。
 教学試験に挑む宝友と
 
「御書を心肝に染め」
 行学の二道を楽しく!

◆名字の言


  SGI青年研修会で来日していたアフリカ10カ国・17人のメンバーを、池田SGI会長が本社前で激励したのは4年前のきょう11日だった。「イタイドウシン!(異体同心)」「ビクトワール!(勝利)」。青空に響いた“誓いの叫び”を、きのうの出来事のように思い出す▼あの日、ガーナの男子地区リーダーが語っていた。「広宣流布の実現のために、全てを賭して生き抜く準備ができました。生涯、アフリカ広布のために戦い抜きます」▼その後、彼は生まれたばかりのわが子を亡くした。深い悲しみに沈むが、「あの日の出会い」を思い返し、立ち上がる。仕事では好条件の職場への転職を勝ち取り、広布の舞台では、友の激励に奔走していった▼先日の研修会で来日した55カ国・地域の青年の中に、ガーナ男子部長として、4年ぶりの来日を果たした彼の姿があった。今、4年前の17人のメンバーは連携を取り合い、それぞれの舞台で奮闘しているという▼「開目抄」には「ちかいし願やぶるべからず」(御書232ページ)と、断じて末法広宣流布を果たすとの、御本仏の大宣言が記されている。この誓願に連なる私たちも、いかなる試練があろうとも吹き払い、全地球の同志と、世界広布新時代の山を登はんしていきたい。(差)


◆社説  震災を越え前進の節刻む  永遠に続く創価家族の温かい絆


 東日本大震災から5年半がたった。復興の歩みはカレンダー通りではない。歩んできた道のりは、一人一人違う。癒やされることのない思いを胸に、それぞれの節目を刻んでいく。
 宮城・石巻戸田圏の緑ケ丘地区が結成されたのは、震災1年後の2012年3月。夏にロンドン五輪が行われた年だった。
 全員が津波で自宅を失い、仮設住宅に入居したメンバーからなる同地区。先行きの見えない不安を抱えたまま、新しい人間関係を築くことから始まった。
 地区部長に就いた佐々木武哉さん(副圏長)は結成当初から「最後の一人が立ち上がるまで、団結して前進しよう」と励まし、目標は“地区を解散すること”と心に期した
 地区に、それまで学会活動に消極的だった婦人部員がいた。仮設で出会った同志に励まされ、少しずつ元気になっていく姿を未入会の夫が見ていた。大震災から3年後、「妻が祈ってくれたおかげ」と夫が入会した。地区の皆は、わがことのように喜んだ。その後、夫は男子部の活動に励み、教学部任用試験に合格。苦難に負けない信仰への確信を深めた。震災を機に、一家和楽を築いた夫妻の麗しい姿は、地区が前進する象徴の一つとなり、同志を勇気づけた。
 結成から4年となる今夏、緑ケ丘地区は、先月21日に解散式――新しい出発の日を迎えた
 地区部長の祈りは、解散する“この日”に結実した。一人一人もまた、さまざまな事情を抱え、思い思いの目標を持って歩んできた4星霜だった。
 復興住宅へ移転したり、集団移転先に新居を建てたり、それぞれに判断があった。それでも“全員が立ち上がるまで”と、個人の歩幅に合わせ、励まし合ってきた。新たな旅立ちに、皆が口々に感謝と決意を。「地区の絆は永遠」と語る友もいる。
 苦闘を突き抜けたこの4年。ちょうどリオ五輪が開催中で「一人一人が栄光のメダリストと重なって見えた」と佐々木地区部長は感慨を深くした。
 地域の課題は一様ではなく、災害の爪痕は深い。新生の歩みはまだまだ続く。新たな目標に向かう緑ケ丘地区の同志も、これからが本当の勝負。「皆で、新天地でも広布の人材として活躍しよう」と約し合った。
 “負げでたまっか!”――東北のそれぞれの地区に師と共に生きる誓いがあり、世界につながる希望がある。震災からの福光の軌跡に、全同志が寄り添い、ともどもに前進していきたい。

◆きょうの発心   三世にわたり師と共に広布を拡大

御文
 過去の宿縁追い来って今度日蓮が弟子と成り給うか・釈迦多宝こそ御存知候らめ、「在在諸仏土常与師?生」よも虚事候はじ(生死一大事血脈抄、1338ページ・編402ページ)
通解 あなたは、過去の宿縁から今世で日蓮の弟子となられたのであろうか。釈迦・多宝の二仏こそご存じと思われる。法華経化城喩品の「在在の諸仏の土に 常に師と?に生ず」の経文は、よもや嘘とは思われない。

三世にわたる仏法の深い師弟の関係を教えられた一節です。
 “何があっても明るく頑張るんだよ”――1965年(昭和40年)9月、池田先生から部隊旗を頂いた際の激励の一言が、生涯の指針です。
 本部職員として薫陶を受け、学会員を全精魂込めて指導・激励される先生の姿を目の当たりにし、師の偉大さを生命に刻みました。
 青春時代を悔いなく戦い切り、73年に結婚。7カ月後に結核の診断を受けましたが、猛然と祈り、1年で完治しました。
 婦人部として活動する中、結婚13年目で夢に見た娘を出産。その後、娘は創価女子短期大学に進学し、旅行会社で働きながら、女子部部長として活動しています。
 2013年、脳に小さな腫瘍が見つかりましたが、夫、娘と共に「広布のために」と誓願の題目を根本に闘い、昨年の検査では病巣が跡形もなく消え去りました。三世にわたり師と共に、報恩感謝の心で地域広布に走ってまいります。      
   福岡・筑紫県副婦人部長 新田 宏子

◆〈寸鉄〉  2016年9月11日

 あす「
竜の口法難の日」。
 
忍難弘通こそ正統の証
 創価三代の大闘争に続け
      ◇
 
幸福な人生を営む源泉は
 我々の生命力だ
―恩師。
 爽快な勤行・唱題で出発
      ◇
 
未来部の日。幹部会中継
 行事に家族で参加!使命
 の友を励ましの声で包め
      ◇
 
夏の疲れが出る時期。睡
 眠・食事・適度な運動等
 聡明に。共に充実の秋へ
      ◇
 米同時テロ15年。
憎しみ
 と暴力の連鎖断ち切れ

 行動する民衆の大連帯で

聖教ニュース・特集記事】

◆池田SGI会長 四季の励まし  結合は善、対話は平和の礎

 わが友は、
 地道に、堅実に、そして誠実に
 「信頼の橋」を架け、
 「友情の花」を広げてこられた。
 仏法では、
 最高の人間主義の指導者を
 「大橋梁」に譬える。
 いわば、仏法者とは、
 「橋を架ける人」である。
 人と人との間に垣根をつくらず、
 「人間の心を結ぶ人」なのである。

 
 今、世界に必要なのは
 「文明の交流」であり、
 「文明間の対話」である。
 そこから友情が生まれる。
 友情が生まれれば平和が生まれる。
 皆さまも、皆さまの立場で、
 友好を広げる対話をお願いしたい。
 「本当に裕福な人とは
 友人の多い人」という言葉もある。

 友人が広がることが、
 自分の人生が広がることである。
 
 真の寛容とは、
 人間の尊厳と平等性を脅かす
 暴力や抑圧を断じて許さず、
 万人尊敬の思想を掲げて、
 民衆を苦しめる魔性と
 戦うことである。

 そして「生命を手段化する思想」
 「人を差別・分断する思想」が
 広がっているならば、
 その精神的土壌となっている元凶を
 強く打ち破らなければならない。
 人々を不幸に陥れる無明との戦い
 これが日蓮仏法の
 折伏精神の根幹にほかならない。
 
 平和は遠くにあるのではない。
 今、自分がいるその場所で
 「仲良き世界を!」と努力しゆく
 聡明な心の波動から、
 充実と満足の平和が広がる。
 
「破壊」と「分断」の悪の力が
 強ければ強いほど、
 それを凌駕する
 「建設」と「結合」の善の力を、
 断固と強めていくことだ。

 赤レンガをつたう緑が、アメリカの古都の風情を醸し出す。1991年(平成3年)9月、池田SGI(創価学会インタナショナル)会長が初秋のボストンの街をカメラに収めた。
 近郊ケンブリッジにあるハーバード大学に招かれ、この町を訪れていた。「ソフト・パワーの時代と哲学」と題し、9月26日に記念講演。
今月で25周年となる。また93年9月24日には「21世紀文明と大乗仏教」のテーマで2度目の講演を。いずれも仏教の生命尊厳の思想に立脚し、「対話による平和」を訴えたものだった。
 きょう11日は、「9・11」同時多発テロから15年でもある。分断を結合へ変え、平和の礎を築く対話への挑戦を、心に期したい。

◆識者に聞く ブラジル文学アカデミー サンドローニ元総裁 
 文学は人間の善性を呼び覚ます力
 「分断」の世界を「調和」の道へ SGI会長は普遍への視座を持つ哲人
 義父アタイデへの深き理解と交友に感謝

 池田SGI会長は1993年、リオデジャネイロのブラジル文学アカデミーで、
東洋人初の「在外会員」に就任し、記念講演を行った。その後、同アカデミーの総裁だったアウストレジェジロ・デ・アタイデ氏と交流を続け、対談集を発刊している。故アタイデ氏の娘婿で、同アカデミーのシィッセロ・サンドローニ元総裁に、講演の意義や義父との思い出などを聞いた。(聞き手=久保田健一記者)
 ――まず、ブラジル文学アカデミーと、その活動について教えてください。
 サンドローニ元総裁 アカデミーは1897年、“ブラジル近代文学の父”マシャード・デ・アシスが創立し、明年は創立120周年を迎えます

 員は、国内40人、在外(海外)20人で構成され、いずれも終身制です。これまで在外会員には、ロシアの文豪トルストイ、フランスの作家アンドレ・マルローなど“知の星座”と輝く偉人が就任しています
 アカデミーは創立以来、社会貢献の教育、知的啓蒙活動に尽力してきました。さらには、ブラジルの学校教育や政府公文書の基準となるポルトガル語正字辞典等の発刊、歴史、文学、教育関係書の出版も推進。多角的活動で、国内の言語文化を振興させてきました。
  
 ――義父である、アカデミーのアタイデ元総裁との思い出を教えてください。
 元総裁 義父との関係は50年以上に渡り、その思い出は語り尽くせません。
 今も私は、アカデミーの国内会員ですが、かつては自分がその一員になるとは思ってもいませんでした。
 義父が昔、ある質問を受けたことがあります。それは、「コネを使い、娘婿をアカデミーの会員にするのか」という内容でした。
 義父は即答します。「サンドローニが会員になれるとすれば、欠員が出て、審議会で現会員全員から推薦を得られた時だけだ」と
 このエピソードは、いかに義父が公平な人間だったかを物語っています。ゆえに義父は、多くの人から信頼を集めていたのです。
 後に私も総裁の任に就きましたが、アカデミーの会員は皆が国内を代表する知性ばかりで、意見を集約するのは至難の業です。しかし、義父は全会員から常に慕われていました。総裁職を経験して、義父の偉大さを改めて深く感じました。
  
 ――文学には、どんな力があるとお考えですか。
 元総裁 優れた文学は、心の滋養となり、精神を研ぎ澄ませてくれます。中でも特筆すべき点は、他者への想像をかき立て、共生を促し、平和構築への源泉となることでしょう
 かつて義父が、“航空技術の発明王”サントス・デュモン氏と語り合った時のことを教えてくれました。
 ブラジルでは当時、反乱が起きていました。氏は、自分が開発に尽力した飛行機が戦争の道具に使われ、軍が空爆を行ったことを嘆いていたそうです。やがて氏は、自分を追い込み、自ら命を断ってしまいます。
 独創的な発明も、それを使う人間が愚かであれば、制御不能となり、人は不幸の道をたどることになる。発明や発見が善の方向へと利用されるために、善性を呼び覚ます文学の力を見直すことが不可欠です。
 またテクノロジーが発達した現在、意思疎通はパソコンや携帯電話で行えるようになり、便利になりました。その半面、人と人の交流が減少傾向にあるように思えてなりません。技術の進歩による利便性は麻薬のようなもので、人が職場や家庭で会話をする機会を奪っているように思います。
 文学は、自身の狭い心に新たな価値を示し、“人と会って語り合おう”と私たちを駆り立て、外の世界へといざなってくれます
  
 ――アタイデ元総裁は、「対話」を重んじていたと伺いました。
 元総裁 アカデミーの外にはベンチが置かれ、義父はそこでリオ市民との対話を重ねていました。私も度々、同席したものです
 義父は生涯で、コラム5万本を執筆。テレビは20年間、ラジオは30年間、毎週一度ずつ出演。講演は40年間に渡り、毎週のように行っていました。多忙を極めていた義父が、庶民との対話を重視していたことに、深い意味を感じます。
 家庭問題、育児の悩み、夫婦関係のもつれ……。義父は多くの相談を受けていましたが、その一つ一つに助言を送っていました。義父は、その髪が白くなるにつれ、民衆との絆を強めているようでした。
 その姿は、リオ最大の新聞に、「アタイデ総裁は皆と仲良くし、友人であった。識者、外交官、実業家、記者、芸能人、老人、青年、貧しい人、病人――人間は皆平等であると信じ、先入観や差別意識を全くもっていなかった」と記されたほどです。
 文学の力を信じ抜いた義父の一生は、作家の私にとって模範そのものです。
  
 ――1993年2月、池田SGI会長は文学アカデミーの在外会員に就任し、講演を行いました。
 元総裁 私は義父と共に、「人間文明の希望の朝を」と題する池田会長の講演を聴講しました
 既存のイデオロギーが崩れ、カオス化の様相を強める世界にあって、いかに新しき調和をつくるかを示す、画期的なものでした。
 感銘を受けたのが、「閉じた箱」「開いた箱」の考え方を通しての論及です
 池田会長は、「閉じた箱」という発想から、自民族中心主義が植民地主義やナチズムを肯定し、同様に人間中心主義が環境破壊をもたらした悲劇を指摘しつつ、「開いた箱」との発想に基づき、「理解」「寛容」等の人間性を回復しなければならないと訴えられました。
 そして、分断された人と人、人と自然を調和させるために、人間・生命の全領域を、内面から豊かに蘇生させていく「大いなる普遍」への視座を持つべきと提唱されたのです

 私の胸に去来するのは、“池田会長こそ大いなる普遍への視座を持つ方だ”との思いです。混迷する世界に生きる今こそ、会長が提示された「開いた箱」との発想が、いよいよ光を放つ時だと感じます。
 その証拠に、講演から23年たった今も、池田会長の講演は「非常に示唆に富む卓見だった」と、会員間の語り草となっています。
  
 ――翌94年8月、奥さま(ラウラさん)と共に、SGI会長と長野で再会されました。その際、アタイデ元総裁のペンをSGI会長に贈られています。
 元総裁 贈呈した金色のペンは、義父が毎日、使用していたもので、義父の形見でした。
 義父は48年、ブラジルを代表し、世界人権宣言の作成に携わっています。義父と共に人権の向上へと戦われた池田会長こそ、ペンの所有者にふさわしいと、私たち夫婦は決めたのです

 池田会長と再会した際、「“人権の灯台”として世界を照らすのだ。池田先生と2人で照らしていくのだ」との義父の言葉を紹介しました。
 すると池田会長は「人権は『根本』の課題です。戦争と平和、民族問題、そして政治、経済、科学技術の未来、更に『生きる』という重大問題をどう解決するか。その『根っこ』が人権です。あとは枝であり葉の問題となります。その意味で、アタイデ総裁は、一番の根本を論じ、世界に宣言し、実行に移された“人類の先覚者”です」と、応じてくださいました
 これほど義父を知り尽くし、その功績をたたえてくださる方が、どこにいるでしょうか。私たちは、激しく胸を打たれました。
 義父は講演する際、決まって最後に、ゲーテの詩の一節を紹介していました。
 
「自由は、人間が元来もっている権利である。人類の権利である。その自由は文化と教育によって、初めて守られるものである」
 SGIは、池田会長のリーダーシップのもと、世界中で平和・文化・教育の事業を展開し、この詩を見事に体現されています。平和と人権の世紀へ、これからも皆さまと共に進んでいきたいと念願しています。

シィッセロ・サンドローニ 1935年、ブラジル・サンパウロ市生まれ。ブラジル文学アカデミーのアタイデ元総裁の娘婿。自身も総裁職を経験する。同アカデミー国内会員であり、作家として活躍。リオデジャネイロ・カトリック大学卒業。著書に『悪魔は正午に着く』など。

◆福光5年半 チャレンジロード 3・11 私の挑戦〉 夢広がる高3の夏


  東日本大震災から5年半。時の流れは、被災者にいかなる変化をもたらしたのか。
 かつて、池田SGI会長は、東北家族に仏法の本義を語った。「諸難を越えて戦い続ける人こそが『仏』になる」
 災禍と向き合った5年半は、行きつ戻りつしながらも、“生かされた意味”を見つめた歳月でもあった。経験したことのない試練にあがき、乗り越えようと挑戦する姿そのものに、復興の本質がある。
 新連載「チャレンジロード3・11私の挑戦」。歯を食いしばる「今」こそ「まことの時」と見定める、東北同志の尊き姿を追う。

2016年9月10日 (土)

2016年9月10日(土) の聖教

2016年9月10日(土)

◆わが友に贈る


  「
意(こころ)が声とあらはる」
 誠心誠意の一念を
 わが声に響かせよ!
 友の心を揺さぶる
 勇気の対話を堂々と!

◆名字の言


  体調を崩したので寝ようと思い、枕を探すが見当たらない。その時、もう1年近く枕で寝ていないことに、はたと気付く。若き日の福沢諭吉である。蘭学の勉強に熱中し、床で寝ていたのだ▼福沢はある日、横浜の外国人居留地に出掛けた。街の看板を見ても分からない。聞くと、それは英語だった。時代は今や英語だと思い知った。あれほど猛勉強したことが役に立たない。落胆は大きかったはずだが、学問の情熱を一層燃やし、翌日から英語の勉強を始めたことは有名な逸話だ▼「情熱」を表す英語の「パッション」には「受難」の意味もある。先のエピソードを通して脳科学者の茂木健一郎氏は「情熱とは苦労することから生まれる」と記した(「何のために『学ぶ』のか」ちくまプリマー新書)▼キャベツ栽培に励む群馬の農村部員も、帰宅後に作業着のまま玄関で寝てしまうほど、身を粉にして働いた。しかし雹や豪雨で、何度も作物が駄目になる。悔し涙を流したが、祈る中である感情が湧き上がった。“この試練は自分への挑戦なのだ!”。さらに情熱を燃やし、懸命の努力で、ついに新栽培法を軌道に乗せた▼出荷最盛期の今、彼の顔には大粒の汗が光る。不屈の情熱の人は、試練を糧に、強く大きく成長することができる。(江)

◆小説「新・人間革命」 源流 九 

 インド・デリーは、空いっぱいに星々が瞬き、上弦をやや過ぎた銀の月が、微笑みかけるように、地上に光を投げかけていた。
 香港の啓徳空港を二月五日の夕刻に発った山本伸一の一行が、パラム空港(後のインディラ・ガンジー国際空港)に到着したのは、現地時間で六日の午前零時十五分のことであった。
 タラップを下りると、そこには、招聘元であるインド文化関係評議会(ICCR)のヘレン・マタイ事務局次長が、ブルーのサリーに身を包み、花束を手に迎えてくれた。
 向かった空港のビルには、深夜にもかかわらず、デリー市のR・K・グプタ市長やインディアン・エクスプレス紙のR・N・ゴエンカ会長をはじめ、インドSGIメンバーの代表らが待っていた。
 伸一は、歓迎の言葉に応えて、恐縮しながら、夜遅く、多数の人びとが空港まで足を運んでくれたことに感謝を述べた。そして、十五年ぶりのこのインド訪問が、日印の平和と文化の交流のための懸け橋となるよう力を尽くしていきたいと、抱負を語った
 これで終了かと思った時、地元紙のインド人記者から質問が飛びだした。
 「今回、インドを訪問された第一印象についてお聞かせください
 伸一は、とっさに答えた。
 「月もきれいでした。星も美しく輝いていました。機上から見た点滅する街の光も、まるで絵のようでした。そこに、インドの神秘と未来と夢とを感じました。この感想は、空から見たものです
 明日からは地上のインドを見させていただきます。それが大事だと思っています。人間の中へ入っていきます! 胸襟を開いて語り合っていきます
!」
 決意のこもった伸一の回答に、記者は「おおっ!」と声をあげた。爆笑が広がった。
 その言葉通り、伸一は、精力的に動いた。
 対話によって相互理解は深まり、友情が芽生える。語り合うことは平和の架橋作業だ。

◆〈寸鉄〉  2016年9月10日
 

 
会長の詩には勝利の人生
 を開く励ましの力が漲る

 ―博士。価値創造の指標
      ◇ 
 
婦人部総会たけなわ。列
 島各地で笑顔の花満開!
 自他共の幸福へ朗らかに
      ◇
 
後輩を育てるという心が
 なければ団結もなくなる

 ―恩師。共に動き成長を
      ◇
 
熱意を失った人ほど年老
 いて見える
―哲人。多宝
 会は生涯青春の輝く模範
      ◇
 
大麻の摘発増加。未成年
 は6割増と。軽い好奇心
 で
人生破滅。断じて根絶

【聖教ニュース・特集記事】

◆韓国 浦項市からSGI会長夫妻に名誉市民証 
 李市長 “平和の種”蒔く対話に共感

 韓国南東部・慶尚北道の最大の都市である浦項市から、池田SGI(創価学会インタナショナル)会長夫妻に外国人初となる「名誉市民証」が贈られた長年にわたる日韓友好への貢献を讃えるもの。授与式は8月26日、韓国SGIの浦項幸福文化会館で盛大に挙行され、李康徳市長、慶尚北道の李相九道議会議員ら来賓が列席。地元SGIのメンバーが祝福する中、代理の金仁洙理事長、金暻希婦人部長に名誉市民証が託された。
 韓・朝鮮半島の最東端に位置する浦項市。
 1970年代に浦項製鉄所が誕生して以来一躍、代表的な工業都市に発展。“漢江の奇跡”と呼ばれた韓国の近代化をリードし、要の存在として産業の発展に貢献している。
 また、浦項工科大学を擁し、世界水準の人材を育成。一方で、市の中心部にある竹島市場には、港から水揚げされた新鮮な水産物などが並び、多くの市民でにぎわいを見せている。
 未来へと力強く伸びゆくこの浦項市で、地域に根を張り、「良き市民」として信頼を広げてきたSGIの友。
 生命尊厳、依正不二といった仏法思想に基づき、自然保護や清掃活動など、各種環境運動を積極的に展開。国内の環境運動において先駆的な役割を果たしてきた
 こうした取り組みと理念をたたえ、SGIに対して、市から「模範市民団体」の表彰牌(1997年)、SGI会長に、同じく市から「顕彰」証書(98年)、市議会から「顕彰牌」(2010年)が贈られている。

 李康徳市長も、SGIに大きな信頼を寄せる一人である。
 李市長は、以前から親交のあった一人の壮年部員との語らいを通して、SGIへの理解を深めてきた。昨年完成した浦項幸福文化会館の開館式には来賓として出席している。
 純粋に地域の発展に尽くすメンバーの姿とそれを支えるSGI会長の平和思想と行動に高い評価が寄せられ、審議委員会の審査を経て、「名誉市民証」の授与が決定したのである
 授与式で登壇した李市長は力強く語った。
 「生命の尊厳と人類の平和に貢献される池田SGI会長夫妻をわが市の名誉市民にお迎えすることができ、大変、光栄に思います」
 会場に、喜びの拍手がこだまする。
 続いて市長は、人間主義の思想を基調に、世界中で対話を貫いてきたSGI会長夫妻の足跡に言及。社会に“希望の種”“平和の種”を蒔き続ける人生に大きな共感を示した。そして、夫妻の信念を継承するSGIの平和・文化・教育運動が、恒久平和の創出につながっていくことを念願した。

◆〈池田華陽会御書30編に学ぶ〉 可延定業書 
 尊い一日一日を広宣流布へ前進

 今月は、「可延定業書」を学びます。病と闘う富木尼御前への日蓮大聖人の励ましを拝し、「健康長寿の信心」を学んでいきましょう。(拝読範囲は本抄全編です。池田名誉会長による本抄の講義は、『希望の経典「御書」に学ぶ』第1巻〈聖教新聞社〉に収録されています)

〈本抄について〉

 本抄は、下総国葛飾郡若宮(千葉県市川市)に住む富木常忍の妻の富木尼御前に送られたお手紙です。これまで弘安2年(1279年)の御述作とされてきましたが、最近では文永12年(1275年)説が有力であるとされています。
 富木常忍は、早くから日蓮大聖人の門下の中心として活躍していました。そうした夫を懸命に支えていたのが富木尼御前です。彼女は当時、病に悩まされていました
 題号にある「定業」の「業」とは、身や口(言葉)や心による善悪の行いを意味します。これが原因となって、未来にさまざまな苦楽の報いが現れます。その報いの内容や現れる時期が定まっている業が「定業」です。
 本抄で大聖人は、この定業を特に「寿命」の意味で用いられ、妙法によって寿命をも延ばすことができると励まされています。

〈大 意〉

 妙法の力によって病を癒やし、寿命を延ばすことができると励まされています
 さらに、日蓮大聖人が御自身の祈りによって母の病気を治し、その寿命を延ばしたことに触れて、信心を奮い起こし病に立ち向かっていくよう促されています。
 また、医術に優れた四条金吾の治療を受けるよう勧められます。
 そして、一日の命は大宇宙を満たす財より尊いゆえに、一日でも長く生きれば、それだけ功徳を積むことができると教えられ、富木尼御前の回復を祈念することを約束されています。

〈御 文〉
 

 一日の命は三千界の財にもすぎて候なり先ず御志をみみへさせ給うべし、法華経の第七の巻に三千大千世界の財を供養するよりも手の一指を焼きて仏・法華経に供養せよと・とかれて候はこれなり、命は三千にもすぎて候・而も齢もいまだ・たけさせ給はず、而して法華経にあわせ給いぬ一日もいきてをはせば功徳つもるべし、あらをしの命や・をしの命や(御書986ページ11行目~14行目)

〈通 解〉
 

 一日の命は、この宇宙全ての財にも、まさっているのです。
 まず、志を身で示していきなさい。法華経の第7の巻に「この宇宙全ての財を供養するよりも、手の指一本を焼いて、仏、法華経に供養しなさい」と説かれているのは、このことです。命は全宇宙にも超えて素晴らしいのです。
 しかも、尼御前は、お年もまだ、それほど、とってはいらっしゃいません。
 そのうえ、法華経に巡り合われました。一日でも長く生きていらっしゃれば、それだけ功徳も積もるでしょう。
 ああ、惜しく、大切な命です。

〈解 説〉病と闘う門下へ真心の励まし
 

 「生きて生きて生き抜くのだ!」――日蓮大聖人は本抄で、病と闘う富木尼御前に対し、生命を揺さぶるように渾身の励ましを送られています。
 掲げた御文の前段で、大聖人が御自身の祈りで母の病を治し、その寿命を4年、延ばしたことを通し、富木尼御前に“今こそ法華経の信心を奮い起こしていきなさい”と仰せです。そして、医術に優れた四条金吾の治療を受けるように勧められます。
 その上で大聖人は、生命の尊さを繰り返し教えられています。すなわち、「命というものは、この身の中で一番尊い宝です」(御書986ページ、通解)、「一日の命は、この宇宙全ての財にも、まさっているのです」(同ページ、同)、また「命は全宇宙にも超えて素晴らしいのです」(同ページ、同)と仰せです。
 大聖人がこのように強調されているのは、“一日でも長く、生きて生き抜いていきなさい”と、尼御前の“生き抜く意志”を呼び起こすためと拝されます
 病気を乗り越えていくには、恐れず、侮らず、戦い挑んでいく姿勢が重要です。
 「病魔に断じて勝ってみせる」と一念を定めて、題目を唱えゆく“強盛な信心”によって、病魔に負けない生命力が湧いてくるのです。
 さらに大聖人は、法華経の経文を通し、わが身をもって法華経に供養する尊さを教えられています。
 この“身の供養”とは、私たちの実践で言えば、題目を唱えること、友に仏法を語ること、同志のために行動することなどにあたります。広宣流布のための日々の行動こそ、最高に尊い“身の供養”なのです。
 ゆえに大聖人は、“一日でも長く生きておられるならば、それだけ功徳も積もるでしょう。ああ、惜しい命です。惜しい命です”と教えられているのです
 妙法を持ち、広宣流布に生きる「一日」がどれほど尊いか。その福徳は計り知れません。
 池田SGI会長は語っています。
 「仏法者として、自他共の幸福のために生き抜き、他者に尽くす人生以上に、素晴らしいものはありません。その使命に生き抜く時、広々と勝利の人生が開かれます
 広宣流布大誓堂完成5周年の2018年「11・18」を目指し、学会の永遠性を確立するのは今です。一日一日を大切にしながら、今いる場所で広布の使命を果たしていきましょう。

〈理解を深めよう〉一人を大切に
 

 目の前の一人を何としても救ってみせる――本抄を拝すると、門下のことを思う日蓮大聖人の真心が胸に迫ってきます。
 大聖人は本抄で富木尼御前に対し、医術の心得のある四条金吾に治療を受けるよう勧められています。その際、大聖人は、四条金吾にどのように頼むのが良いかという細かい点にまで気を配られています。
 具体的には、四条金吾に治療を頼む時には、人を介して頼むのではなく、尼御前から直接、治療を頼むのが良いでしょうと助言されています。
 大聖人は、四条金吾の性格をよくよく知っておられたからこそ、尼御前から直接、金吾に治療を依頼することが、金吾にとって最も良いと考えられたと拝されます。門下同士の意思疎通がうまくいくように、大聖人が常々、心を配られていたことがうかがえます。
 こうした師匠からの真心の励ましに、尼御前は、何としても生き抜いてお応えしようと奮い立ったことでしょう。その後、尼御前は、大聖人の御指導の通りに強盛な信心を奮い起こして、二十数年も寿命を延ばし、健康長寿の実証を見事に示していきました
 大聖人が、その振る舞いで教えてくださっているように、目の前の一人の幸福を祈り、同苦し、徹して励ます振る舞いに仏法はあります。
 池田SGI会長は、一人の人のことを祈り、励ます戦いの中にしか仏法はないと述べています
 目の前の一人を、どこまでも大切にして、勇気と希望のスクラムを広げていきましょう


 
〈SGI会長の講義から〉

 生命には「生き抜く力」があります。「治す力」がある。それを引き出す最高の「大良薬」が妙法です。治すのは「自分自身」であり、治すと決めるのは自分の「信心」です。本抄では「心ざしの財」と仰せです。
 病気を宿命転換の好機と定める。その強き一念が、一切の障魔を破り、幸福への軌道を広げます。
                 ◇ ◆ ◇ 
 題目を唱え、広宣流布に邁進する「一日」が、どれほど尊いか。師と心をあわせ、創価学会とともに、妙法の永遠の楽土を築きゆく「一日」が、どれほど素晴らしいか。
 病との戦いは、その栄えある真実を如実に見つめる機縁ともなる。

 「病によりて道心はをこり候なり」(御書1480ページ)です。信心している人が病気になるのは必ず深い意味がある。永遠の生命を悟る一つの回路であるともいえる。
 戸田先生も、よく「大病を克服した人は深い人生の味を知っている」と言われた。また、そう決めきって、戦った人が「健康長寿の信心」の勝利者です。
 (『希望の経典「御書」に学ぶ』第1巻)

◆〈ターニングポイント〉 社長賞に輝き続ける営業マン 山田純一さん
  人への思いが結果を生み出す

2016年9月 9日 (金)

2016年9月9日(金)の聖教

2016年9月9日(金)

◆わが友に贈る


  「未来の果」は
 「現在の因」にあり!
 
断固と祈り動けば
 必ず道は開かれる!

 決定した一念で前へ!

◆名字の言


  〽雨はふるふる 人馬はぬれる 越すにこされぬ 田原坂……。全国で始まった本部幹部会・SGI青年部総会の中継行事。その中で、1981年に熊本を訪れた池田SGI会長と「田原坂」を歌う同志の映像が流れた▼宗門による弾圧という苦難の坂を勝ち越えた35年前の同志に、今、熊本地震からの再建に立つ友の姿が重なった。地震から間もなく5カ月。今月、県内の避難所は全て閉鎖される予定だが、被災者の生活再建は始まったばかり。励ましと支え合いの真価が問われるのは、これからだ▼熊本の壮年に話を聞いた。地震で散乱した家を片付けていた時、1枚の原稿用紙を見つけたという。青年時代にSGI会長から贈られた歌だった。「元初にて 誓願立てたる 我らなば 現世の波は すべて功徳と▼壮年はあふれる涙を拭い、再起を誓った。壊れた仏壇を新調し、まず祈りから出発した。「さあ、共に乗り越えていきましょう」。地区部長として、友の励ましに懸命に歩き続ける。壮年は言う。「“わが地区の同志は、こんなに幸せになりました”と必ず池田先生に報告します」▼御書には「災来るとも変じて幸と為らん」(979ページ)と。建物が崩れても、不撓不屈の信心と師匠への誓いがある限り、越せない坂は断じてない。(芯)

◆社説  “教学の秋”へ研さんの渦 人類の希望輝く最高峰の思想学ぶ


 「教学部任用試験(仏法入門)」の申し込みが始まった。25日には「青年部教学試験2級」が実施されるなど、“教学の秋”へ、各地で研さんの渦が巻き起こっている。
 欧州ではこの夏、伝統の教学研修会がイタリアで行われ、31カ国から約500人が集
った。
 ある参加者が、御書を学ぶ中で得た感動を語っていた。
 「一人一人の人間革命こそが社会を変革しゆく原動力であること、そして自分だけでなく他者の幸福の実現を目指していくことが重要であることを学びました」と。
 今夏、15万人の地涌の陣列を達成したインドでも、日頃の活動の中で池田SGI会長の教学著作や御書を学び、広布拡大の原動力となっている。
 またキリスト教の影響が根強いブラジルでは、「宿命を使命に変える」という日蓮仏法の“変革の法理”に、多くの友が共感を寄せる。世界広布新時代が進む今、仏法の大光は全世界を包み、人類の希望の指標として輝いている。
 今回の2級試験では、「開目抄」が出題範囲である。日蓮大聖人は極寒の佐渡の地で一歩も退かれることなく戦い抜き、末法の一切衆生を救い切ろうとの宣言を打ち立てられた。「開目抄」には、あらゆる苦難を打ち破り、妙法流布に生き抜くとの大聖人の誓願が示されている
 「詮ずるところは天もすて給え諸難にもあえ身命を期とせん」(御書232ページ)  「我日本の柱とならむ我日本の眼目とならむ我日本の大船とならむ等とちかいし願やぶるべからず」(同ページ)
 「我並びに我が弟子・諸難ありとも疑う心なくば自然に仏界にいたるべし」(同234ページ)
 これらの御聖訓は、多くの同志が人生の指針として心に刻んできたものである。学会員は御書根本に、幾多の苦難にも負けず、自行化他の実践を通して人生を勝ち開いている
 SGI会長はつづっている。
 「生老病死の苦悩を打開する智慧も、常楽我浄の人生を開く勇気も、わが生命に具わっている。その内なる宝蔵を開け放つ修行が『行学の二道』であることを、あらためて確認しておきたい。『自行化他の実践』と『御書根本』――この両輪で広布と人生の勝利の正道を進むのである」
 さあ、きょうも御書をひもとき、世界最高峰の大思想を学ぼう。信心の確信と喜びを胸に、自信満々と仏法を語り抜き、前進の日々を送っていきたい。

◆きょうの発心  誠実な振る舞いで全てに挑戦
 

御文
 一代の肝心は法華経・法華経の修行の肝心は不軽品にて候なり、不軽菩薩の人を敬いしは・いかなる事ぞ教主釈尊の出世の本懐は人の振舞にて候けるぞ(崇峻天皇御書、1174ページ・編1039ページ)
通解 釈尊一代の説法の肝心は法華経である。法華経の修行の肝心は不軽品である。不軽菩薩が人ごとに敬ったというのは、どういうことを意味するのであろうか。教主釈尊の出世の本懐は、人として振る舞う道を説くことであった。

 
仏法の極理は観念ではなく、人の振る舞いに表れると仰せです。
 私が9歳の時に父が亡くなり、高校卒業後に勤めた会社は倒産。宿命に打ちひしがれる中、働きながら夜間の大学に進学しました。仕事と勉学の両立で悩み苦しんでいた時に仏法と出合い、1983年(昭和58年)に東京・大田区で入会したのです。
 90年の「学会創立60周年記念大文化祭」では、照明役員として参加。“現実社会に勝つための信仰である”との池田先生の言葉は、生涯の指針です。以来、師匠の悠然たる振る舞いを模範とし、誠実の心で全てに挑戦してきました。
 19年前に転職などを機に長崎へ。現在、会社経営の重責を担い、3人の子どもは、学会の庭で真っすぐ育つことができました。
 愛唱歌「火の国『青葉の誓い』」発表35周年の明年5月を目指し、誠実な振る舞いで広布拡大の実証を示してまいります。  長崎新世紀県長 木村 政裕

◆小説「新・人間革命」 源流 八


  故・周志剛理事長の家は、鉄筋コンクリートのアパートの五階(日本の数え方では六階)にあったが、エレベーターはなかった。
 山本伸一は、創価大学の大学院生で、通訳として香港訪問に同行していた、周家の長男・志英に案内されて階段を上っていった。
 志剛は五年前の一九七四年(昭和四十九年)十一月、心臓病のため、六十一歳で急逝している。伸一は、息を弾ませて階段を上りながら、晩年の周にとって、この階段の上り下りは、きつかったにちがいないと思った。
 家では、夫人の徐玉珍や彼女の母親、三人の娘らが喜びを満面にたたえて出迎えてくれた。夫人は、目を潤ませながら語った。
 「感無量です。主人も、敬愛する山本先生に来ていただいて、どれほど喜んでいるでしょう……」
 「今日は、追善の勤行をさせていただきにまいりました
 伸一は、部屋の壁に飾られていた志剛の写真をじっと見つめ、心で“ありがとう……”と語りかけた。そして、夫人に視線を注いだ。
 「ご主人は、香港広布の道を開いてこられた最大の功労者です。お子さんたちも立派に育っている。すばらしいことです。ご主人は、ご家族の皆さんの心に生き続け、その幸せを見守ってくれています。また、ご主人の偉業は、すべて、残されたご家族の福運となっていくことはまちがいありません。亡きご主人の分まで幸せになってください
 それから、深い祈りを込め、皆で追善の勤行をした。さらに、家族の近況に耳を傾けた伸一は、一家がますます福徳にあふれ、繁栄するよう念願し、色紙に揮毫して贈った
 「母子して 諸仏に守らる 金の家
 志英は、感涙を浮かべて語った。
 「先生は日本人で、ぼくは中国人です。でも、先生は、私たち一人ひとりを、誠心誠意守ってくださる。先生の優しい心は、痛いほどわかります。人類は結び合えることを、先生から教えていただきました
 平和といっても一人との信義から始まる。

◆〈寸鉄〉 2016年9月9日


 「
人間は勝つために生ま
 れてきた
」恩師。広布と
 人生の最高峰へ堂々挑戦
      ◇
 
女子学生部の日。若き知
 性と友情の連帯!全員が
 新時代の女性リーダーに
      ◇
 
青年は「創る者」であらね
 ばならぬ
―哲人。後継と
 は先駆。敢然と一人立て
      ◇
 海面水温上昇で台風の風
 速15%増、
温暖化の影響
 と。防止への行動今こそ

      ◇
 彼岸の供養収奪に血眼の
 日顕宗坊主。
法師の皮を
 着た畜生だ
。破折し撃退

【聖教ニュース・特集記事】

◆北欧ノルウェー第2の都市ベルゲンで 核兵器廃絶へのシンポジウム 
 地元議員、NGOの代表らが出席
 SGI会長がメッセージ 地球的な共同作業で核時代に終止符を
 核兵器なき世界への連帯展も同時開催

 北欧ノルウェー第2の都市ベルゲンにある「文学の家」で5日(現地時間)、シンポジウム「核兵器廃絶に向けて――ノルウェーと日本の平和運動とその役割」が開催された(主催=SGI〈創価学会インタナショナル〉、ノルウェー平和協会、NGO〈非政府組織〉「核兵器にノー」、ICAN〈核兵器廃絶国際キャンペーン〉ノルウェー)。これには同国ホルダラン県議のマリアンヌ・サーラ氏、ユアケン・ミクルブスト氏、オスナ・ハーゲン氏のほか、NGO関係者など多数の来賓が出席。またこれに先立ち、「核兵器なき世界への連帯――勇気と希望の選択」展が同会場で開幕した。一連の行事には池田SGI会長がメッセージ(3面に掲載)を贈り、寺崎SGI平和運動総局長ら代表団が参加した。展示会は7日まで行われた。(シンポジウムの内容は後日詳報)
 「シンポジウムは終着点ではなく出発点。ここに集った私たちから、“核兵器廃絶への新たな潮流”を起こしていきましょう」
 開催に尽力したベルゲン大学のミカル・ハーツベルク准教授が閉幕の言葉を述べると、賛同の大拍手が会場を包んだ。
 “1年の3分の2は雨”といわれるベルゲンにあって、この日は一日中、陽光が降り注いだ。平和社会の構築に向けた新たな旅立ちを、天も見守るかのように――。
 核兵器廃絶のためには、核保有国や“核の傘”の下にある国が協調し、政策を転換することが欠かせない
 それを現実のものとするには、“市民の側から湧き起こる世論の力が不可欠”との立場から、SGIは、池田SGI会長のリーダーシップのもと、不戦を求める声を広げ、「核兵器なき世界」に向けた取り組みを推進してきた。

 1980年代から「核兵器――現代世界の脅威」展を各地で開催。2007年9月からは「核兵器廃絶への民衆行動の10年」として、「核兵器廃絶への挑戦」展や「核兵器なき世界への連帯」展等を各国で巡回させ、草の根の意識啓発を続けている。
 さらに、政府関係者らと市民社会の代表が同じテーブルに着き、建設的な意見を交わす今回のようなシンポジウムも、各地で開いてきた。

◆ノルウェーでの核廃絶に向けたシンポジウム 池田SGI会長のメッセージ
  共存の時代へ 行動力を高めるべき時
  民衆の“草の根”の対話を軸に 歴史創造の選択を今こそ

◆秋の彼岸勤行法要   22日を中心に会館、墓地公園で実施

 「創価学会秋季彼岸勤行法要」が今月22日の「秋分の日」を中心に、全国の主要会館、墓地公園、納骨堂で実施される。
 法要では、厳粛に勤行・唱題を行い、広布の途上で亡くなられた全国・全世界の同志と家族・親族、友人、先祖代々の三世永遠の福徳と安穏を祈念する。
 さらに法要では「法蓮抄」の「法蓮法師は毎朝口より金色の文字を出現す此の文字の数は五百十字なり」(御書1050ページ)等を拝読する。
 法華経は、三世十方の一切の仏を成仏させた根源の法である。御文では、父の追善のために法蓮が読誦した自我偈の経文が、仏となり、故人を救っていくだろうと教えられ、「実の孝養」(同1051ページ)とたたえられている。自らが仏道修行で積んだ功徳を、故人に回らし向けていく追善回向の本義を確認する。法要は、三世の同志と共に広布の大道を歩み、自他共の勝利と幸福の人生を誓う機会となろう。

◆世界広布新時代第19回本部幹部会(SGI青年部総会)から(要旨) 原田稔会長
 「今から!」「ここから!」2018年へ
 広布拡大と人材育成に総力を

 一、「世界広布新時代第19回本部幹部会」の開催、誠におめでとうございます(拍手)。
 また本日は、SGI青年研修会で来日した55カ国・地域250人の同志も参加されております。遠いところ、ようこそお越しくださいました。
 一、初めに、先月、イタリア中部で発生した大地震につきまして、全ての犠牲者に衷心から哀悼の意を表するとともに、一日も早い復興を深くお祈り申し上げます。
 また、台風10号により発生した東北地方や北海道での甚大な被害につきましても、被災者の皆さまに心からのお見舞いを申し上げます。学会本部としては、さらに今後も支援に全力を挙げていきます。

良き市民として共感を広げる
 

 一、先月、発展著しいアルゼンチンとブラジルを訪問しました。
 アルゼンチンでは、池田先生に、ブエノスアイレス市から最高賓客の称号、国立トゥクマン大学から名誉博士号、さらに上院議会からはサルミエント上院議員栄誉章が授与されました。これは1990年の五月功労大十字勲章に続く、同国からの国家的栄誉であります。
 加えて、国立ビジャマリア大学からは奥さま宛ての名誉教授称号の決議書が贈られました。
 またブラジルでは、池田先生に、カンポス・ドス・ゴイタカゼス市議会から栄誉章、サンジョアン・ダ・バッハ市から名誉市民称号が贈られました。
 幾重もの栄誉を、心からお祝い申し上げます。大変におめでとうございます(拍手)。
 そして、その背景には、先生の指導通りに「良き市民」として社会に信頼と共感を広げる、メンバーの対話拡大がありました。
 先生の第2次訪問50周年を迎えたブラジルでは、目標とする支部50世帯の弘教に向け、昨年1月から1万8000世帯もの弘教を成し遂げており、その半数は男子部・女子部による折伏です
 記念の文化総会が開催されたアニェンビー・コンベンション・センターは、くしくも74年当時、軍事政権下における、さまざまな妨害によって先生のブラジル訪問が中止となった際、先生を迎えて行われる予定だった文化祭の会場でした。見事なる三変土田の勝利劇であります。
 アルゼンチンでは昨年、1万5000人もの青年が座談会に集いました。全土120会場に同時中継された青年文化総会も、師弟の精神に貫かれた圧巻の祭典でありました
 御書には「よき弟子をもつときんば師弟・仏果にいたり」(900ページ)と仰せです。
 まさに、この御本仏の御金言を実証するかのごとき師弟不二の前進をたたえ、ここでアルゼンチンとブラジルの同志に、最大の敬意を込めて大拍手を送ろうではありませんか(大拍手)。

師の慈愛を胸に後継の友が躍動
 

 一、23年前の池田先生のアルゼンチン初訪問の折、どこに行っても常に真っ先に青年部・未来部を励まされる先生のお姿が、当時随行させていただいた私には、深く心に残っています。
 アルゼンチンSGI総会の開かれたタータルサル・クラブハウスの庭園でも、先生は歓迎のために待ちかまえていた子どもたちの輪へ、まさに飛び込むかのように加わられました。そして先生は、子どもたちを抱きかかえながら、力強く呼び掛けられました。
 「みんなの力で、世界一、素晴らしいアルゼンチンになることを信じます」と。
 この時、男子部長だったフェルナンデスさんは現在のアルゼンチンSGI理事長、青年部長だったナカツイさんは主任副理事長です。
 当時、音楽隊の未来部員として先生をお迎えしたリョウキさんは現在の青年部長、同じく未来部の合唱メンバーだったカプフェルさんは男子部長に、サノさんは女子部長に成長しました。ほかにも多くのメンバーが、学者、弁護士、俳優など、第一線で活躍しています。
 若き生命との一期一会の出会いに全生命を注ぐ、誠実と不惜の師匠。その師匠の慈愛を断じて忘れぬ、報恩と誓願の弟子――。
 ブラジルのアルイジオ・シケイラ・フィリョ市議会議員は、いみじくも語っておりました。
 「わが市から池田博士がいる東京までの距離は離れていますが、SGIの方々は、博士と同じ心で平和のために活動されています。この事実は、博士の類いまれなリーダーシップと、平和主義の信念を物語っています」と。
 本物の師弟とは、時間を超え、距離を超える。まさしく師弟を決するのは、「さあ、今から!」という“心の時間”、「さあ、ここから!」という“心の距離”――この「不二の心」によって決まるのだと確信します
 一、明2017年の8月24日には、池田先生の入信70周年という佳節を刻み、2018年には、1月2日に先生の卒寿のお誕生日を、11月18日に広宣流布大誓堂の完成5周年を迎えます。
 私どもは、学会創立90周年、100周年を見据えながら、まずは広宣流布大誓堂の完成5周年となる2018年の「11・18」を次の目標と決め、この2年、広布拡大と人材育成の実証、勝利と功徳の実証を示しきっていこう
ではありませんか(拍手)。

◆信仰体験  県表具襖内装組合会長として貢献 “栄えの国”(佐賀)で自他共の幸福を築く
 

 【佐賀市】日蓮大聖人の御金言に「花は開いて果となり・月は出でて必ずみち・燈は油をさせば光を増し・草木は雨ふればさか(栄)う・人は善根をなせば必ずさかう」(御書
1562㌻)とあるる両親と共に創価学会に入会し、今年の秋で60周年を迎える野口茂敏さん(67)副圏長=は、自身の来し方を振り返り、仏法への確信を込めて語る。「つらい時も、苦しい時も、御本尊を信じ、唱題と学会活動に徹し抜いた結果、不思議と良き方向へ、良き方向へと人生が開けてきた。まさに『必ずさかう』との御聖訓通りです」。現在、カーテンの販売・取り付けや表具・内装を請け負う傍ら、佐賀県表具襖内装組合会長を務め、同業者の要となって働いている。

2016年9月 8日 (木)

2016年9月8日(木)の聖教

2016年9月8日(木)

◆わが友に贈る


  リーダーは会員の
 
プライバシーについて
 絶対に厳守を!

 同志からの信頼こそ
 広布前進の土台だ。

◆名字の言


  世界広布新時代の先頭を走るアルゼンチンで取材をした。夫と別れ、生活に行き詰まり、40年前、6歳の娘とわらにもすがる思いで入会した一婦人。母娘の支えとなったのは、1993年にアルゼンチンを初訪問した池田SGI会長との出会いだった▼当時、母は合唱団、娘は鼓笛隊。23年がたち、今回のアルゼンチン創価女性平和会館の開館式の日の歓迎演奏では、孫娘が鼓笛隊として参加。母・娘・孫娘と続く勝利のメロディーが響いた▼婦人部・女子部の皆さんの話で印象的だったのは、アルゼンチンの全ての女性の幸福を皆で祈っているということ。小説『新・人間革命』等を学ぶ中で、全ての女性が幸せになる平和な社会を築くことが、SGI会長の願いであることを知ったからだという日本から最も遠い国で結ばれた師弟不二の祈りが、日本以外では世界初という“女性会館”の誕生へと結実したのだろう。会館の正面の公園内には「カネコ・イケダ華陽庭園」がある。季節はまだ冬だが、丹精こめられたパンジーが咲いていた。庭園の清掃などに従事する友が語った▼「この庭園に咲く花のように、アルゼンチンの人々の生命にも美しい花が咲くことを願って作業しています」。創価の女性の美しき心とアルゼンチンへの愛に最敬礼!(進)

◆社説  あす9日「香城会の日」  歓喜の香風を広げる友に感謝


 東京・信濃町に創価世界女性会館が開館したのは2000年9月8日。数多くの世界の女性リーダーらが同会館を訪れる。
 フィリピンの名門キャピトル大学の創立者ラウレアナ・ロサレス氏も、その一人。婦人部のすがすがしい応対に心打たれ、語った。「仏法の理念を広げる創価の女性が増えれば、世界は必ずより善き場所になります
 仏法の人間主義の哲学を自身の振る舞いとして体現し、真心の応対で幸の連帯を大きく広げているのが、全国の会館で会合運営に携わる婦人部のグループ「香城会」だ。
 入場整理券の受付はじめ、会場の温度調整、駐車場での整理誘導など、こまやかな配慮が隅々にまで光る。「30年ぶりに会館に来て、役員の方々の対応に感動しました。心新たに頑張ります」「使命に燃えて任務に励まれる皆さんから“何事にも誠実に”との心を学びます」と、感謝の声が寄せられる。
 広布の最前線のリーダーとして、一家の太陽の存在として、友は自身の課題と格闘を続けながら毎回の任務に臨む。
 あるメンバーは、中学生の息子が突然、不登校に。自室に引きこもってしまう。彼女は不安と闘いつつ、唱題根本に学会活動や香城会の任務、家事など全てに奮闘。そんな母を見た息子は、少しずつ家事の手伝いをするまで変化した。
 ある時、香城会の任務に就く母と会館へ。生き生きと任務に励む母の姿を車の中からじ
っと見つめていた息子は、学会の会合などに参加するように。高校に進み、その後、海外の大学に進学した。
 野に咲く花のように、宿命という厳しい風雨にも負けず、けなげに戦うからこそ、香城会の友の姿は、来館者に心からの安心を与えることができるに違いない。
 池田SGI会長は「皆さま方の真心のご献身が、どれほど深く仏縁を結んでいることか。どれほど大きく歓喜の香風を広げていることか」と香城会の友をたたえる。さらに「広宣流布の宝城に集われる一切の方々の大福運は、香城会の皆さま方に厳然と集まります」と。 あす9日は「香城会の日」。2000年9月9日、SGI会長夫妻が開館翌日の創価世界女性会館を訪問した意義をとどめて制定された。今週の本部幹部会の中継行事の任務に当たる友もいよう。強き祈りと誠実な振る舞いで創価学会という民衆の城を守り、広布の道を広げる友に心からの感謝を伝えたい。

◆きょうの発心  人に尽くすことこそ最高の幸福 

御文
 仏教をならはん者父母・師匠・国恩をわするべしや、此の大恩をほうぜんには必ず仏法をならひきはめ智者とならで叶うべきか(報恩抄、293ページ・編888ページ)
通解 仏法を学ぶ人は、父母、師匠、国家社会の恩を忘れてはならない。この大恩に報いるには、必ず仏法の奥底を学び行じて、智者とならなければならない。

 
父母や師匠への報恩のために、智者となって広布に励むべきであるとの一節です。
 学会3世として千葉県柏市で生まれ、創価家族に温かく育んでいただきました。20歳の時に白蓮グループの一員に。着任や研さんを通して「白蓮精神」を学び、自発の心で行動する喜びを知り、積極的に活動に励みました。
 しかし、悩みにぶつかり、行き詰まりを感じるようになりました。そのような中、池田先生から「偉大なる/師匠に仕えて/悔いもなく/創価の城をば/厳と築けり」との和歌を頂戴したのです。
 弟子の成長を信じ、待っていてくださる師匠に、報恩の誓いを果たそうと決意。友への弘教も実らせることができました。その後、白蓮グループの総県委員長、総千葉委員長として広布に走り、法のため、人のために尽くすことが最高の幸福であると実感します。
 白蓮グループ命名50周年の意義深き本年、師匠と同志への感謝と報恩の心を忘れず、世界の白蓮姉妹と共に、希望と友情を広げてまいります。 白蓮グループ副委員長 栗林 幸子

◆小説「新・人間革命」 源流 七
 

 九竜会館での記念勤行会が行われた四日の夜、山本伸一は香港本部長会に出席した。
 彼は、参加者の近況や意見を聞きながら、一人ひとりに励ましの言葉を送った。
 「広宣流布といっても、遠くにあるものではなく、身近にあるものなんです。まず自分自身を信・行・学で磨くこと。家庭を盤石にすること。そして、地域に貢献できる力をつけていくこと。地道に努力を重ね、一つ一つ勝ち取っていくなかに信心があるんです
 「財物を得て感じる幸せには限りがあります。しかし、信心によって勝ち得る幸せは、満足の深さが違う。それを実感してほしいんです。信心を一生涯やり抜いた人は、本当の“人生の勝利者”になることができます
 また、幹部の在り方について触れ、「メンバーに対しては、わが兄弟、姉妹のように、わが家族のように、親切にしてあげてほしい。人間は機械ではありません。人と人との信頼の絆があってこそ、信心の理解も進むんです」と指導した。
 インドへ向かう五日の午後、伸一は、出発を前に、九竜の尖沙咀にある故・周志剛理事長の家を訪ねた。
 途中、大通りを歩いていると、地下鉄工事の現場近くで、同行していた香港の幹部が、一人の青年を見つけ、伸一に紹介した。工事の作業員として働いており、ちょうど昼食を取るために、地上に上がってきたのだという。彼は、瘦せて顔色も優れなかった。持病の喘息で苦しんでいるという
 「大変だね。私も青年時代に胸を病んだので、呼吸器疾患の苦しさはよくわかります。ともかく体を大事にして早く健康になることだよ。医者の言うことをよく聞いて、工夫して休養を取り、しっかりと栄養を取ること。そして、根本は生命力を強くするしかありません。それには題目です。元気になってみせると決めて、真剣に唱題していくんです
 必ず健康になるんだよ。約束しよう!」
 全力で励まし、握手を交わした。一瞬の対話が人生の転機になることもあるからだ。

◆〈寸鉄〉  2016年9月8日

 「
原水爆禁止宣言の日」。
 今こそ青年が遺訓を継承
 核廃絶の潮流を世界へ!
      ◇
 本部幹部会の中継支える
 各種Gや役員の皆様に感
 謝。
陰の献身ありてこそ
      ◇
 宮崎の日。誓いの友よ、わ
 が地域を励ましの光で照
 らせ!勝利の太陽と輝け
      ◇
 
問題があるから力がつき
 境涯が広がると達観せよ

 ―恩師。苦難は成長の糧
      ◇
 
運転中の携帯電話使用
 違法。自転車も要注意。
 規則順守し事故を防げ!

【聖教ニュース・特集記事】

◆カザフスタンの首都アスタナで核軍縮国際会議 
 きょう9・8「原水爆禁止宣言」発表の日
 SGI代表が分科会で登壇

 きょう9月8日は創価の平和運動原点の日である。1957年のこの日、戸田第2代会長は「原水爆禁止宣言」を発表し、仏法者の立場から人類の生存の権利を脅かす核兵器との決別を訴えた。同宣言の精神は池田SGI(創価学会インタナショナル)会長が継ぎ、その誓いに連なる各国のSGIメンバーによって今、「核兵器のない世界」を目指す民衆の連帯が大きく広がっている。8月29日には、SGI代表団が、「核実験に反対する国際デー」を記念して開催された核軍縮に関する国際会議(カザフスタン共和国の首都アスタナ)に出席。国際社会が協力し、今こそ核兵器禁止のために具体的な行動を起こす時であると呼び掛けた。

◆〈座談会 師弟勝利の旗高く 47〉 9月15日 ドクター部の日
 「慈悲の医学」の体現者たれ  日々の健康管理を賢明に

 原田 9月15日、「ドクター部の日」を迎えます。「生命の世紀」「健康の世紀」を目指し、医療の尊き最前線で活躍される皆さまに心から敬意を表します。
 酒井 私たちにとって、広布の使命を再確認し、新たに出発を期す日です。1975年(昭和50年)のこの日、池田先生が出席されたドクター部の第3回総会が「部の日」の淵源です
 原田 先生はかつて、「部の日」に寄せたスピーチで、釈尊の直弟子である名医・耆婆を通して、ドクター部にこう呼び掛けられました。①戦う「正義の獅子」たれ②慈愛の「健康革命」を③社会・地域の「信頼の灯台」に、と。この3点は今、部のモットーとしても掲げられていますね
 石川 私も常に心に刻んでいます。先生は、このようにも語られました。「耆婆が、なぜ、医術も、人格も傑出した不滅の名医となりえたのか。そこには、厳粛なる師弟の薫陶があった。そして、同志との絶え間なき切磋琢磨があったことを知らねばならない」と
 酒井 広布の庭で、同志と学会活動に励むことほど、心が磨かれ、境涯が深められていく機会はありません。生命を守る医療に携わる私たちにとって、人間的な成長は欠かせません。本当に患者さんに寄り添うためには、自身の生命を磨く必要があります。
 原田 ドクター部の皆さんは、広布の第一線で活躍されながら、「慈悲の医学」の体現者として、各地域で健康セミナーや健康相談、また各種行事での救護など多岐にわたって活動してくださっています。多くの感謝の声が届いています。
 石川 世界トップレベルの分野で活躍し、多忙を極める中、合間を縫って学会活動に全力で取り組んでいる方も多くいます。
 永石 熊本地震の際も、ドクター部の皆さんが尽力されましたね。
 石川 熊本総県のドクター部長をはじめ、九州ドクター部が、不眠不休で避難者一人一人の救護に当たりました。また行政の災害対策本部などでも、ドクター部の同志が、救急の分野で奮闘しています。
 橋元 今、若い人材も陸続と誕生し、広布の庭で戦いながら活躍しています。
 原田 先生はかつて、ドクター部に語られました。「医療の現場で患者さんに対する時も、組織で会員の皆さんに対する時も、誰に対しても分け隔てなく、どこまでも相手の立場になって接していく」「むしろ、『患者さんに仕えていく』『民衆に奉仕していく』。そういう医師であっていただきたい」と。
 酒井 “広宣流布の先頭に立つドクター部”として、どんなに仕事が忙しくとも、むしろ忙しいからこそ、勇んで第一線に飛び込み、広布の旗を振り続けてまいります。

食事・睡眠・運動を

 原田 9月に入り、夏にたまった疲れが出て、「体がだるい」「疲れが取れにくい」「食欲がない」などの症状が出る方もいますね。
 永石 暑かったり、肌寒かったりと、温度調節が難しい時季でもあります。この時季に、気を付けた方がいい点などはありますか?
 酒井 一番大事なのは、しっかりと食事をとることです。できるだけ規則正しく、1日3食を守ることが大切です。タンパク質・ビタミン・ミネラルといった栄養素を摂取することが、体力低下の予防にもつながります。食欲不振になっても、栄養を補給することを心掛けたいですね。
 石川 十分な睡眠をとることも大事です。その日の疲れは、その日のうちに取ることです。疲れをためずに、しっかりと体を休めることを心掛けてください。
 酒井 睡眠が不足すると、翌日まで疲労が残ったり、胃腸の機能も低下します。またエ
アコンをつけたまま寝ると、寝冷えして体調を崩すことがあります。タイマーをつけるなどの工夫をしてください。
 石川 適度に運動をすることも効果的ですね。運動はストレスの解消にもなりますし、代謝が良くなり、夜もぐっすり眠れるようになります。
 酒井 夜、ぬるめのお風呂にゆっくり入ることもいいと思います。副交感神経が働いて、リラックスした状態になります。ただし、過度の長湯は逆効果になることがあります。
 橋元 9月に入ると、熱中症への警戒もおろそかになりがちですが。
 石川 まだ湿度が高いので、気温が高い日は熱中症のリスクが高まります。引き続き、水分補給と室温調整はしっかり行いましょう。また、逆に気温の低い日は、体を冷やさないようにカーディガンなどを携帯することも必要です。
 酒井 夏バテだと思っていたら、思わぬ病気にかかっていたという場合もしばしばあります。だるさや食欲不振が続く場合は、病院で受診してみてください。
 原田 心身共に充実の日々を送るためにも、皆で賢明に、健康管理を心掛けてまいりたいと思います。

19日は「敬老の日」

 橋元 9月19日は「敬老の日」ですね。多宝会の記念勤行会などを開催する地域もあります。
 石川 私の母も90歳を超えていますが、未来部など、小さいお子さんと接するのを大変に喜んでいます。
 永石 会合などで同志の皆さんに会うと元気になるとの声も多く伺います。会合の参加が難しい方には、家庭訪問で顔を合わせていくことなども大切ですね。
 酒井 日本人の平均寿命は男女とも過去最高を更新しています。日本は4人に1人が65歳以上となり、超高齢社会を迎えています
 原田 「敬老の日」に限らず、日々、人生の大先輩を心から敬い、大切にしていくことから、輝く未来は開かれます。世代を超えて、一人一人の経験や知恵が最大限に生かされ、活力が存分に発揮される「幸齢社会」を皆で目指してまいりましょう。

◆中国のケーブルテレビが特集番組 名誉会長の日中友好の軌跡
 

◆教学は世界広布の推進力 新しき人材 若き力が陸続と 
 50カ国地域・15万人が教学試験に挑む 森中SGI教学部長に聞く 
 各国で活発に研修会を開催
 「人間革命の哲理を社会へ!」
 確信と歓喜を胸に弘教

 青年部教学試験2級が今月25日に迫り、11月20日に実施される「教学部任用試験(仏法入門)」の申し込みも始まった(10月23日まで)。人間主義の仏法を生命に刻む、創価の教学運動は今、各国・地域のSGI(創価学会インタナショナル)にも大きく広がっている。世界の教学運動の現状について、森中SGI教学部長に聞いた。
 ――日本は“教学の秋”を迎えます。世界各地でも「試験」を伴う教学運動は広がっていますか。
 
 現在は50以上の国・地域で、それぞれ毎年のように教学試験が実施され、合わせて約15万人が挑戦しています。
 昨年の例を挙げると、ブラジルは全土で1万人以上が教学試験を受験。韓国でも、1万人の任用試験だけでなく教学部中級試験が実施され、約9000人が挑戦しました。アメリカでは、新入会者を中心とする5000人以上が基礎教学試験を受験しています。
 また、新メンバーが拡大するスペインは、2006年から毎年、教学試験を開催しています。
 日本の教学部任用試験と同じように、「会友」の皆さんが教学試験に挑戦し、仏法を共に学んでいる国もありますね。南米のアルゼンチンなどがそうです。
 メンバーにとっては、試験を通じて基礎的な仏法理解を深めることが、歓喜の対話を広げる大きな原動力になっているという点も、世界共通の現象です。「行学の二道」の軌道が、世界各地で確立されています
  
 ――SGIでは、どのように教学を学び深めているのでしょうか。
 
 どの国でも、基本的には毎月、地区や支部などの単位で御書講義の集いが開催されています。
 また、これらの多くに共通する特徴として、御書の学習や池田SGI会長の指針の読み合わせをした後、皆でディスカッションを行う、ということが挙げられます。
 多くの場合、それは何らかの結論を導き出すためではなく、さまざまな意見や考え、信仰体験などを語り合い、共有するために行われています。
 教学の研さんにおいて、このように他者と意見交換を行うことは、二つの点で非常に重要なのではないでしょうか。
 一つは、ディスカッションを通して、研さんした内容を「自分に当てはめて考える」ことができるようになる点です。「私はこう感じた」「私はこういう時に、この御書や指針に支えられた」という語らいの中で、“この御文の一節は、自分にとってどういう意味を持っているか”を考えるようになります
 もう一つは、他者との語らいの中で、自分の理解の正しさを確認できるという点です。皆の意見や考えを聞くからこそ、研さんした内容がより明確になり、深まっていくのです
 SGIの教学部が講義を担当する教学研修会も、各地で活発に行われています。そうした場でも、講義の後は必ず「質問会」の時間が持たれます。
 ――質問会では、どのような質問がありますか。
 
 私は20年近くSGIの同志と共に教学を学び、質問会で意見交換をしてきて、大きく二つのことを感じています。
 一つは、弘教の苦労や悩みは、日本も海外各国も同じだということ。
 例えば先月、北米・オセアニアの教学研修会を担当した際、次のような趣旨の質問がありました。「弘教した友人が、信仰の実践から離れてしまいました。私はこの友人を励まし続けていますが、再び発心させるに至っておらず、罪の意識を感じています」というのです。
 もちろん、弘教に奮闘していること自体が素晴らしいことを確認しました。その上で、撰時抄の「人路をつくる路に迷う者あり作る者の罪となるべしや」(御書257ページ)の一節、また「仏の使いとしての使命を果たそうと、苦労して折伏をしたという事実は、永遠に生命に刻まれ、功徳の花を咲かせます」(小説『新・人間革命』「法旗」の章)などの指針を通して、弘教に励み続けることを決意し合いました。
 もう一つ、私が強く感じているのは、池田先生の人間主義の哲学、師弟不二の哲学が、SGIに深く根付いているということです。
 特に、世界の青年部メンバーが、先生の戦いを真剣に学ぼうとしていることを強く感じます。
 「師弟不二の精神を未来に継承するには、どうすればいいのか」「宗教的な確信と、寛容の精神は、どう両立されるのか」などといった、どうすれば先生と同じ心で広宣流布を進めていけるのかという“弟子の責任感”に立った質問が、非常に増えているように思うのです。
 15万人の同志が誕生しているインドでも、青年を中心に「自分が“山本伸一”なら、どう行動すべきか」という思いで、教学根本に大きく弘教を推進していることを伺いました。
  
 ――世界の青年部が、弟子として世界広布を担い立つという決意で、教学研さんに励んでいるのですね。
 
 多くの国で、青年部のリーダーが、御書講義の担当に率先しています。また、いずこの地でも女子部は、「池田華陽会御書30編」をよく研さんしています。
 先月、欧州SGIの教学研修会がイタリアで開かれました。31カ国、約500人の参加者が「立正安国論」を学びました。メンバーから、この御書を学びたいとの要望があったのです。
 欧州の調和と平和が問われる今、参加者は同書の研さんを通して「人間革命の哲学こそが希望である」との確信を深め、広宣流布への決意を新たにしました。
 私たちの仏法は、最極の“希望の哲理”です。この秋、教学試験を機会に研さんを深め、一人一人が人生の勝利へ、広布の拡大へ、新たな前進を開始したいと思います

◆信仰体験  白ゆりの詩〉 美容室経営13年 故郷の母の介護をやり抜く 
 “不屈の笑顔”で結んだ和楽の絆

 【東京都渋谷区】美容室「HAIR&MAKE U」は今秋、オープンから13年を迎える。河合久美さん(47)=伸一支部、地区婦人部長=が1人で始めた7坪の店は今、22坪の広さとなり、4人のスタッフと共に歩む。「地域の方々に支えられ、続けてくることができました」と河合さん。一つ一つ信頼を積み重ねた歳月は、認知症を患う母の介護を通し、家族の和楽を実現した奮闘の日々でもある。

2016年9月 7日 (水)

2016年9月7日(水)の聖教

2016年9月7日(水)

◆わが友に贈る


  「
仏を敬うが如く
 同志の奮闘を讃えよう!
 互いに尊敬し合い
 
励まし合って進む中に
 強き団結は生まれる

◆名字の言


  東北の太平洋側に台風が直接上陸するのは、統計開始以来初めて。北海道への直接上陸は23年ぶりだった。複数の台風で甚大な被害を受けた各地で、復旧支援や激励に全力が注がれる▼わが国有数の畑作地帯である北海道の十勝地方でも、収穫直前の多くの農作物が被害に遭った。だが、被災した同志の一人が語っていた。「“十連十勝”が私たちの誓いです。今回も必ず勝ってみせます」▼仕事で勝つ。弘教で勝つ。人材育成で勝つ……。1991年(平成3年)8月、十勝の友が、来道中の池田SGI会長に10の“勝つ誓い”を立てた。SGI会長は即座に揮毫をしたためて贈った。「十連十勝の人は 世界一の勝者 故に三世にわたる 幸福者の集りか」。以来、今夏で25年。SGI会長の十勝初訪問から、今月9日で50年になる▼「勝つ」と「幸福」は、どう関係するのか。人生、常に安穏ということはありえない。生老病死の「四苦」をはじめ、苦悩と無縁の人などいない。どんな試練に遭っても勝っていける人が幸福である。幸福は、何度でも勝ち続け、自らつかみ取るもの――それが、彼らが師に学んだ人生哲学だ▼自分も被災しながら、苦しむ人を励まし地域に尽くす。この、あまりにも尊い同志の「勝利」を、心から祈る。(鉄)

◆社説  友の心に“幸福の種”を  聖教PR版を活用し対話拡大


 「私には“老いの後”という人生はありません」。本紙「幸齢社会」に登場した脚本家・橋田壽賀子さんは「老後」のイメージを聞かれ、こう答えた。「あるのは“今”の人生だけです。過去は変えられないのでくよくよ考えず、未来を先取りしてあれこれ心配もしない。『今日一日を悔いなく生きること』に集中します」。90歳を過ぎて、なお“渡る世間”を楽しむ知恵がきらりと光る紙面だった。
 このほど完成した本紙PR版(秋季号)には、橋田さんの記事をはじめ、反響を呼んださまざまな紙面が凝縮されている
 1面は、百花繚乱の写真も鮮やかな池田SGI会長の「四季の励まし」。ページを開くと、米国シカゴの新入会の友や、オペラ歌手として活躍するイタリアSGIメンバーの声が、世界広布の息吹を伝える。「信仰体験」のページでは、進行性の筋萎縮症と闘う女性と家族の感動のドラマが胸を打つ。
 お子さんがいる方には、SGI会長が「少年少女きぼう新聞」に連載中の「希望の虹」や、本紙「親が子に語る物語」、幼少期に家庭でできる英語学習法を紹介した「教育」欄を。パーティーやプレゼントにピッタリな「手作りスイーツ」レシピ、健康診断の勧めなど、生活に役立つ情報も満載されている。
 コンパクトサイズのタブロイド判で「持ち歩きやすく、渡しやすい」と好評だ。婦人部総会をはじめ、友好対話の推進に、大いに活用していただきたい
 昨年、本紙「声」欄に掲載された埼玉の婦人の投稿を感謝の思いで拝見した。この方は、先輩から「本紙PR版は、池田先生から頂いた大切な宝物です」と教わり、決意新たにPR版を活用した対話に挑戦。支部の同志も、50年ぶりに再会した旧友と語り合ったり、会えない人に手紙を添えて届けたりと、皆で購読拡大を成し遂げたという。
 投稿では「希望・感動・勇気・生きる喜びが、ぎっしり詰まった聖教新聞こそ、人々の心を豊かにし、潤いを与え、生命尊厳の平和な社会の土壌を耕していく」と本紙に期待。「先生への報恩感謝の思いで、“幸福の種まき運動”を進めていく決意です」と締めくくられていた。
 SGI会長も「聖教の拡大は、それ自体、大折伏に通ずる。功徳も計り知れない」と指導している。さあ「世界広布新時代 拡大の年」の11・18へ。“聖教の拡大こそ広布の拡大”と祈りを定め、友の心に幸福の種をまきながら、今日も悔いなく実り豊かな対話を重ねよう。

◆きょうの発心   苦悩を突き抜け歓喜の波動広げる 

御文
 始めて我心本来の仏なりと知るを即ち大歓喜と名く所謂南無妙法蓮華経は歓喜の中の大歓喜なり(御義口伝、788ページ・編1634ページ)
通解 初めて自分の心が本来の仏であると知ることを、すなわち大歓喜と名づける。いわゆる南無妙法蓮華経は、歓喜の中の大歓喜である。

 
自身の中に仏の生命があると知り、唱題することこそ、最高の歓喜である、との仰せです。
 偉大なる師匠に見守られ活動に励んだ女子部時代。池田先生から頂いた「歓喜山 千景城」との揮毫が人生の指針です。
 婦人部となり、パーキンソン病の父の看病、障がいを持つ弟の介護をする母を手伝いながら奮闘。そのような中、高校1年の長男が進路に悩み荒れ始め、信心に猛反対。私自身、「歓喜」とはほど遠い生命となっていきました。
 しかし、この御文を拝しては、もがきながら祈り戦い、かつてない拡大の歴史を築いた時、長男が夢に向かって唱題に挑戦するようになったのです。現在、東京消防庁特別救助隊員になり、「信心は一生涯貫く!」と元気に活動に励んでいます。次男も今春から創価大学に学び、2人の息子が常勝後継の人材に成長していることが、何よりの喜びです。
 師匠への感謝の心を胸に、頼もしい男女青年部と共に、浪速区から弘教拡大の大歓喜の波動を広げてまいります。    大阪・浪速区総合婦人部長 吉田 千景

◆小説「新・人間革命」 源流 六


 香港滞在二日目となる二月四日の午後一時半、山本伸一は、九竜のビクトリア港近くにある九竜会館を初訪問し、香港広布十八周年を祝う記念勤行会に出席した。
 九竜会館は商店街の中にあり、十四階建てのビルの四階(日本の数え方では十五階建ての五階)にあった。勤行会には、各部の代表二百五十人ほどが集っていた。
 勤行のあと、女子部の人材育成グループである「明朗グループ」がグループ歌を、男子部の有志が「広布に走れ」を広東語で披露した。翌五日にインドへ出発する伸一たちの壮途を祝しての合唱であった。 
 席上、伸一は、宿命転換について述べた。
 「人間は、誰しも幸せになりたいと願っている。しかし、人生にあっては、予期せぬ病気や交通事故、自然災害など、自分の意志や努力だけではどうしようもない事態に遭遇することがある。そこに、宿命という問題があるんです。
 その不条理とも思える現実に直面した時、どう克服していけばよいのか――題目です
 御本尊への唱題によって、自身の胸中に具わっている、南無妙法蓮華経という仏の大生命を涌現していく以外にない。
 強い心をもち、生命力にあふれた自分であれば、どんな試練にさらされても、負けることはない。何があろうが、悠々と宿命の大波を乗り越えていくことができます
 日蓮大聖人は佐渡に流された時、法華経のゆえに大難に遭うことで、過去世の罪障を消滅し、宿命を転換することができると述べられている。そして、『
流人なれども喜悦はかりなし』(御書一三六〇ページ)と感涙された。
 私たちも、この大聖人の御境涯に連なっていくならば、『宿命に泣く人生』から『使命に生きる歓喜の人生』へと転じていくことができる。大聖人の仏法は、宿命打開、宿命転換の仏法であることを確信してください」
 戸田城聖の願いは、アジアの民の宿命転換にあった。伸一は、香港の同志に、その先駆けとなってほしかったのである。

◆〈寸鉄〉 2016年9月7日


 
2級受験者、研鑽に全力
 最高の哲理学ぶ青春に栄
 冠あれ!行学の勝利者に
      ◇
 鹿児島の日。先駆こそ我
 らの誉れ!勇気の対話で
 新しき時代の号砲鳴らせ
      ◇
 
戦えば戦うほど仏法勝負
 の実証は早く出る
―牧口
 先生。青年よ困難に挑め
      ◇
 
不眠、寝過ぎは共に認知
 症のリスク高く
。健康人
 生は規則正しい生活から
      ◇
 南極棚氷の亀裂が急拡大
 と。
地球環境の保全へ国
 を超えた対策強化さらに

【聖教ニュース・特集記事】

◆列島各地で婦人部総会スタート 
 池田SGI会長夫妻がメッセージ
 希望と平和の太陽、万歳!

 結成65周年を記念する「婦人部総会」が、列島各地でにぎやかにスタートした。
 池田SGI(創価学会インタナショナル)会長夫妻はメッセージを贈り、「いかなる苦難の暗雲が垂れ込めようとも、朗々と妙法を唱えながら、赫々と歓喜の太陽を昇らせて、わが人生劇場を明々と照らしていってください」と心から念願。「『希望の太陽』の女性たち、万歳! 『平和の太陽』の母たち、万歳!」とたたえた。
                                                  ◇ 
 永石婦人部長は4日、山梨総県・藤崎地区の福嶋グループの総会(大月市内)へ。
 今回の総会を目指し、同グループでは、福嶋明子グループ長を中心に、手作りのチラシを携え、近隣の友人を一軒一軒、丁寧に訪問。日頃の感謝を伝えながら、友情の輪を幾重にも広げてきた。
 迎えた総会には、9人の友人とグループ員全員が出席。ペーパーナプキンを使って、せっけんにデコレーションを行う「デコパージュ」を和気あいあいと楽しんだ。
 永石婦人部長は、SGIが推進する民衆運動に触れつつ、創価の人間主義の哲学こそ平和を築き、幸福を開く力であると強調。「地域に根差した“希望の集い”から“太陽の励まし”を朗らかに広げていきましょう」と呼び掛けた。
 神奈川の湘南総県・白浜地区の木村グループの総会は同日、茅ケ崎市内で爽やかに。
 5人の友人が参加した集いでは、須田貴美子さん、影山千春さんが「世界に広がるSGI」とのテーマで192カ国・地域で奮闘するSGIの友を紹介。
 さらに同地区の髙野恵子さんの勧めで入会し、現在、アメリカ・ハワイの地で活躍するアキコ・ホサカさんと会場を中継で結び、映像と音声で現地での活動の模様が報告された。
 木村良子グループ長は夫の大病を不屈の祈りで乗り越え、勝利の人生を開いた信仰体験を披露。
 沼倉婦人部書記長はSGI会長が各地で励ましの絆を紡いできた行動を通し、自分自身が周囲に笑顔を広げる存在にと激励した。

◆九州2会場で日韓青年部が広布後継を誓う大会
 

 今こそ、世界の同志と広布登攀の誓いを!――「SGI青年研修会」で来日した韓国SGIのメンバーと九州青年部による「日韓広布後継総会」が6日、福岡市の九州池田講堂と北九州市の北九州文化会館の2会場で行われた。
 
1981年(昭和56年)12月、池田SGI会長は、第1次宗門事件の障魔の嵐が吹き荒れていた九州・大分の地で、「広宣流布の一切を青年に譲り託す」と、長編詩「青年よ 21世紀の広布の山を登れ」を詠み贈った。
 その発表から35周年。総会では、九州と韓国の青年が固くスクラムを組み、世界広布の先駆を約し合った。
 これには、池田SGI会長がメッセージを贈り、麗しい友情で結ばれた、凜々しき誓いが光る青年の交流を心から祝福。日韓の青年の熱と力で、目の覚めるような慈折広布の大河を、いやまして滔々と流れ通わせていただきたいと述べた
 そして、一人一人が、わが使命の山に勇敢に挑み、「我こそは、人間革命の先駆者なり」「我らこそは、世界広布の先駆者なり」との誇りに燃えて、自身の青春の最高峰の登頂を勝ち飾ってほしいと期待を寄せた。

◆明日を求めて SGI会長の対話録Ⅱ 第28回 中国学芸界の至宝 饒宗頤博士 
 「長流不息」(長く流れつつ止むことなし)
 生涯が創造、生涯が前進
 

 饒宗頤博士は笑って言う。「よく『饒先生は何派に属しているのですか?』『饒教授は何の専門家ですか?』と質問されるのですが、そうした時は決まって『無家可帰』(帰るべき家がない放浪者)と答えるようにしています」
 仏教学、儒学、考古学、言語学など、万般の学問を修め、書、絵画、詩文の達人でもある。専門化され細分化された現代の学問体系では、収まりきらない学芸界の至宝。中国の言葉で「転自多家、自成一家」(多くの流派から成果を汲み取り、自ら一家を成す)――それが「国学大師」饒博士の歩んできた学究の道である。
 「私は、『東洋のレオナルド・ダ・ヴィンチ』と讃えたい
 そう池田SGI会長は、対談集『文化と芸術の旅路』で語った。
 博士は数え年で100歳になるが、その行動力は衰えない。昨年5月には、北京で自身の書画展の開幕式に出席したその足で、香港文化会館で開幕した“法華経展”(東洋哲学研究所と香港SGIが主催)に駆け付けている。
 こうしたSGIとの交流のきっかけは1974年11月19日、SGI会長との出会いだった。博士は香港中文大学の終身主任教授だが、同大学の一員として、学術会議に出席するため来日し、創価大学を訪問したのである。
 SGI会長の誠心誠意の振る舞い、向学の気風みなぎる草創の創大キャンパスは強く印象に残ったようで、繰り返し、当時の模様を述懐している。
 以来、40年以上にわたって詩文や書、絵画を交わし、友情を温めてきた。97年2月、香港で再会。香港最大の出版社「天地図書」副総編集長(当時)の孫立川氏が司会を務める形で、2009年、対談集『文化と芸術の旅路』が、日本と香港で発刊された。
 対談では、饒博士の事績の集大成ともいえる「饒宗頤展」(2007年10月、神戸市の関西国際文化センター)の盛会も喜び合った。
 展示会のテーマは「長流不息」(長く流れつつ止むことなし)。SGI会長が博士に贈った長編詩「学芸の巨星 最高峰の光彩」から、博士が着想を得たものだった
 展示会開催が決まると、博士の創作活動に一段と拍車が掛かった。約200点に上る出展作品の半数以上が、新作で占められたという。
 「私は池田先生と出会って、今、『創』という言葉を、人生のテーマとしようと決意しています。『創価学会』の『創』、牧口常三郎初代会長の言われた『価値創造』の『創』です。池田先生は常に、尽きることなき創造力をもって、多くの人々を鼓舞してこられました」「この『創』の文字は生命に力を与えます。奮い立たせます。仏教の精神――中でも『法華経』の精神は、『永遠の創造』にあるからです
                                                                      ◇
 生涯創造、生涯前進の境地に達する饒博士だが、若き日は艱難と苦悩の連続だった。
 1917年、広東省・潮州の名家に生まれた。饒家は代々、「銀荘」(清代の銀行)を営み、父はまた新聞の編集長を務め、体制に抗する青年作家の文学結社を支援した文化人だった。
 だが父は、博士が16歳の時に急死してしまう。「私の手元には、莫大な財産と、数多くの書籍が残されました。この二つのうち、結局、私は、書籍を選びました」
 財産のほうは、戦争と革命の動乱の中、失われてしまった。だが、父が残した蔵書をきっかけに、博士が歩んだ学究の道は、自らを助けるばかりでなく、中国の学芸界に英知の光を送り続けた。
 「学問の道を選んだことは正解でした」「考えてみれば学問とは、人類全体の遺産を受け継ぐわけですから、これ以上の財産はない。聡明であれば、ほかから奪われることも、失うこともありません
 父の急死で大学進学を諦めた博士は、香港で著述活動にいそしむが、41年末、香港が日本軍の手に落ちると、再び潮州へ。
 各地を転々とし、日本軍に蹂躙された祖国の惨状を目の当たりにした。「今でも当時を振り返るのは、耐え難いものがあります
 だからこそ博士は、軍部権力の弾圧と戦った牧口初代会長、戸田第2代会長の遺志を継ぎ、68年9月8日の「日中国交正常化提言」をはじめ、世界平和と日中友好に尽くすSGI会長の行動に、限りない信頼を寄せるのである。
 神戸での「饒宗頤展」では、饒博士からSGI会長に贈られた、縦3メートル、横6メートルもの書が展示され、その雄大な筆致に、来場者は息をのんだ。
 「毎自作是念 以何令衆生 得入無上道 速成就仏身」――私(釈尊)は、常に、このことを念じている。すなわち、どのようにすれば、衆生を、無上道に入らせ、速やかに仏身を成就させることができるだろうか、と――。
 大書されたのは、法華経如来寿量品の「自我偈」の結びである。
 SGI会長は、饒博士の真心に深謝し、述べた。
 「いつ、いかなる時でも、どうすれば人々が無上道、すなわち、最高の人生を歩んでいくことができるか、一瞬一瞬に念じ続ける。友の幸福を祈り、語り続ける。仏教では、その一念にこそ、仏の生命が涌現し脈動すると説きます」
 博士が応じた。
 「池田先生の謳われる詩、撮影される写真、そして、ご行動のすべてが、民衆一人一人に希望と勇気を与え、無上道の境涯へと導くものといえましょう。まさに、池田先生の願いと振る舞いは、この自我偈の経文通りであると思い、私は渾身の力を込めたのです
 饒博士とSGI会長の心の交流は、世紀を超えて、今も続く。博士は、世界の平和を創るべき若者たちに呼び掛ける。
 「池田先生は皆から仰がれる年齢になられても、なお戸田先生とともに生きておられる。人間として、師を敬う精神こそ最も大切なことであり、人間の成長、人間の向上の出発点です。このことを、青年に言い残しておきたい」

饒宗頤(じょう・そうい) 香港中文大学終身主任教授、名誉教授。香港大学、創価大学の名誉博士。1917年、中国・広東省生まれ。香港大学、シンガポール大学等を経て、米エール大学、フランス国立社会科学高等研究院、ソルボンヌ大学、京都大学で客員教授等を歴任。漢学者、書画家、詩人として知られ、仏教学、儒学、考古学、敦煌学、言語学などにも精通し、「国学大師」と称される。フランス学士院から「ジュリアン賞」、香港政府から最高栄誉の「大紫荊勲章」を受章している。2003年、香港大学に饒宗頤学術館が開館。池田SGI会長は同館の名誉館長に就任している。
 〈引用・参考文献〉池田大作/饒宗頤/孫立川著『文化と芸術の旅路』潮出版社、「大白蓮華」2010年11月号、饒宗頤著『敦煌白画』香港大学饒宗頤学術館、同著『漢字樹――古代文明と漢字の起源』小早川三郎訳・アルヒーフ、『ガイドブック 法華経展――平和と共生のメッセージ』東洋哲学研究所ほか。

◆信仰体験  しあわせ家族〉 越前そばの名店 3代目の“のれん分け”


 【福井県・池田町】過疎化が進む山あいの町にありながら、休日には県外からの客で行列ができる「そば処 一福」。ほんまもんのそばの味を引き出す「こだわりの塩だし」が
全国のそば通をうならせてきた。そんな越前そばの名店が、創業40数年にして初めての“のれん分け”わ果たした。3代目の長男・山内魁さん(28)=池田支部、男子部部長=が昨年4月、「そばダイニング―福」を福井市内にオープンさせた。本年1月には、池田町の本店も弟である次男・剛さん(25)=今立池田支部、男子部部長=が事業主を継承。祖父、父を経て、孫の3代目で新たな飛躍を遂げようとしている。

2016年9月 6日 (火)

2016年9月6日(火) の聖教

2016年9月6日(火)

◆わが友に贈る


 
聖教は地域へ 社会へ
 「人間主義の哲学」
 「希望の光」を発信!

 拡大に挑む新聞長はじめ
 全ての皆様に感謝!

◆名字の言


   落語家といえば着物姿を思い浮かべるが、3代目古今亭志ん朝は普段、洋装を好んだ。2001年に志ん朝さんが亡くなった際、「足のサイズが同じだから」と革靴を形見分けされたのが、林家たい平さんだった▼まだ格付けで「二つ目」の頃、たい平さんは志ん朝さんに励まされた。「中途半端に売れちゃだめだよ」。自分が食べていける程度の売れ方でなく、落語界全体を盛り上げる人間になれとの約束だと、受け止めたという(読売新聞2015年12月7日付朝刊)▼着物から運動着に着替えた、たい平さんが先日、テレビ番組の
チャリティーマラソンで100・5キロを完走した。5月に走者に選ばれた時、たい平さんは三つの「想い」が走ることを決断させたと語った。「笑点」放送50年への想い、同番組を勇退した桂歌丸師匠への想い、そして、病気と闘う師匠・林家こん平さんへの想いである池田SGI会長は「価値ある人生の極致は、人間の信頼に応え報いようと、いかなる苦難にも屈せず走破していく果てに達するもの」と。報恩・感謝の心で立つ時、人は想像以上の力を発揮できる。たい平さんの汗の輝きが、それを物語っていた▼マラソンも、人生も、途中の順位より、完走することに価値がある。その人こそが、真の勝利者となる。(城)

◆小説「新・人間革命」 源流 五 

 香港会館前の公園で林一家を励ました山本伸一は、午後六時半から行われた、香港の各部代表者会議に出席した。会場は、十八年前、伸一が東洋広布の第一歩を印した時に宿舎とした、尖沙咀にあるホテルであり、食事を共にしながらの集いとなった。
 あの一九六一年(昭和三十六年)の一月二十八日夜、伸一は、香港島のケネディ・ロードにあるビルの一室で行われた座談会に出席した。集ったのは、わずか十数人のメンバーであり、信心を始めて間もない人が、ほとんどであった。そして、この席で香港地区が結成されたのである。
 以来、香港は、着実に広宣流布の歩みを重ね、組織は五本部にまで拡大していた
 伸一は、各部代表者会議の参加者の中に、十八年前の座談会に参加していた、懐かしい何人かの顔を見つけた。
 「草創の皆さんが、お元気なので嬉しい」
 一人の婦人が笑顔で答えた。
 「十八年といっても、あっという間でした。あの日の座談会が、まるで昨日のようです」
 「そう実感できるのは毎日が充実し、歓喜にあふれているからです。広布に生きるとは、充実と歓喜の人生絵巻を描くことなんです。
 草創の歴史を築いてこられた方々が、福運に満ち満ちた姿で、元気に活躍されていること自体が、皆の希望であり、香港創価学会の勝利の姿です
 それから、彼は力を込めて語っていった。
 「香港は、東洋広布の先駆けであり、未来を照らす灯台です。その香港の広宣流布をますます加速させていくための決め手は何か。
 それは『信義』です。人間として、一人ひとりが、どこまでも『信義』を貫き、信頼を勝ち得ていく。その信頼の拡大が即広布の拡大であることを知ってください。
 仏法というのは、私たち自身の内にあり、私たちの振る舞いによって顕されていくものなんです。すべては人間にかかっています

 どうか、悠然たる大河の流れにも似た大きな境涯で、人びとを包んでいってください」

◆〈寸鉄〉 2016年9月6日


 
学会員には精神的な喜び
 を広げゆく情熱が横溢

 識者。希望世紀の旗手と
      ◇
 
婦人部総会が開始!太陽
 の心で友を励ます偉大な
 母よ。
大成功を皆で祈る
      ◇
 「
竹の節を一つ破ぬれば
 余の節亦破るるが如し
」。
 まずリーダーが壁を破れ
      ◇
 
幸福とは自らが望み作り
 上げていくもの
―哲人。
 信心は自発能動の戦なり
      ◇
 
米・キューバ間の定期航
 空便、55年ぶり再開。
人間
 の大交流で友好の絆強く

◆御書と歩む――SGI会長が贈る指針 【31】 善のスクラムを築きゆけ

御文
 甲斐無き者なれども・たすくる者強ければたうれず、すこし健の者も独なれば悪しきみちには・たうれぬ  (三三蔵祈雨事、1468ページ)
通解 ふがいない者でも、助ける者が強ければ倒れない。少し強い者でも独りであれば、悪い道では倒れてしまう。

同志への指針

 人間を強くするのは、人との絆である。学会は、善友が支え合い、共々に勝利する最極のスクラムなのだ
 後輩や新しき友を、「自分以上の人材に!」と願い、激励する。共に祈り、共に学び、共に動く――このリズムから広布の希望の胎動は始まる。
 「
あの励ましがあったればこそ!」と感謝されゆく、冥の照覧のドラマを誇り高く綴りゆこう!

【聖教ニュース・特集記事】

◆音楽隊・創価ルネサンスバンガード 鼓笛隊・創価グランエスペランサが優勝 
 ジャパンカップ マーチングバンド バトントワリング全国大会
 バンガード・ジュニア、創価大学プライド・オブ・ソウカも熱演

 「ジャパンカップ マーチングバンド・バトントワリング全国大会」が4日、渋谷区の東京体育館で行われ、音楽隊の創価ルネサンスバンガードと鼓笛隊の創価グランエスペランサが見事、優勝した。

 シニアドラムコー部門に出場した創価ルネサンスバンガードは、「Steampunk」と題して、未来への憧れと時代を切り開く情熱を表現。圧巻のパフォーマンスで、10年連続13度目となる栄冠を勝ち取った。
 併せて、一般のマーチング部門の最優秀団体に贈られる「東京都知事賞」などを受賞。審査員からは「見事にそろった素晴らしいステップワーク」「雰囲気作りが絶妙。感情を揺さぶられる」等の講評が寄せられた。
 沖山健之介楽団長は「
仕事や学業、広布の戦いなど全てで勝利の実証を示し、常勝の歴史を築きます」と力強く語った。
 また同チームは、3日の小中学生の部でもゲスト出演し、大会組織委員会から感謝状が贈られた。
 創価グランエスペランサは、カラーガード部門で3年連続3度目の優勝に輝いた。テーマは「Reflection」。限りなき向上を目指して懸命に努力した過去、その結果である今、そして輝かしい未来を、鏡に映し出す。希望の光を届けるメンバーの好演に、場内から惜しみない拍手が送られた。
 信平里香団長は固く決意する。「
本年は創価グランエスペランサとして新出発してから10周年です。私たちが次代を開くとの決意で、さらに成長していきます!」
 音楽隊の創価ルネサンスバンガード・ジュニア(竹縄光雄楽団長)はシニアマーチングバンド部門に、創価大学のプライド・オブ・ソウカ(加藤伸一部長)はシニアドラムコー部門に出場。迫力のステージを披露し、それぞれ4位となった。

◆〈世界の識者の眼〉 米カリフォルニア州立大学ロサンゼルス校教授 ジョセフ・プラブ博士 
 多様化の時代に輝くSGI
 平和への知恵を紡ぐ 池田会長の対話

 社会の多様化・国際化が進む現代は、思想や信条を異にする人々が、共に生きる時代である。そうした変化に対応し、垣根を越えて対話を結ぶことが、これからの宗教には求められている。米カリフォルニア州立大学ロサンゼルス校教授のジョセフ・プラブ博士は、共生の時代を開く宗教のあり方の模範を、SGIに見る。世界宗教として飛躍するSGIへの評価などを聞いた。(聞き手=萩本秀樹記者)

キリスト教徒として仏教を学ぶ
 

 ――インド出身の博士は、ご自身を「ブディスト・クリスチャン」(仏教に共感するキリスト教徒)と言われています。その思想は、どのように形成されたのですか。
 プラブ博士 ご存じのようにインドは、多民族・多宗教の国です。私は、イエズス会の人に囲まれて育ったことから、第一のアイデンティティーをキリスト教徒と考えています。
 しかしもちろん、多数派であるヒンズー教をはじめ、他の多くの宗教とも接してきました。ですから、私の思想も多元的に育まれたのです。
 その中でも、仏教への興味を深めた背景には、インド独立の父・ガンジーと、詩聖タゴールから受けた影響があります。2人の思想は仏教と響き合い、その彼らの著作から、私も多大な啓発を受けました
 注目すべきは、アメリカで今、仏教が広く受け入れられているということです。例えば、私が住むカリフォルニアでは、興味深いことに、多くの仏教寺院がユダヤ人によって運営されています。
 一方、インドでは、キリスト教のミサが“インド式”――足を組み、床に座る形で――行われることもあります。ここにも、宗教の多様化に応じた変化が見られます
     
 ――他の宗教との触れ合いは、キリスト教徒としての生き方に、どのような豊かさをもたらしましたか。
 博士 私が挑戦しているのは、キリスト教を、仏教などアジアの精神性を通じて理解することです。例えば、キリストの愛や苦しみに関する教えを、仏教の「カルマ」や「輪廻」という視点から捉え直す試みです
 実際に、仏教に出あって以来、私は瞑想を30年間続けてきました。これは、仏教に説かれる貪り・瞋り・癡かの「三毒」から自らを清める行為であると理解していますが、キリスト教徒として自身を高めるためにも、非常に有意義であると感じます。

 こうして視野を広げる中で、現在、執筆を進めているのが、ガンジーの非暴力の闘争にまつわる著作です。
 行動の人であったガンジーが、その糧とした仏教は、実生活や社会活動にも影響を与えてきました。ドイツの経済学者であるシューマッハーが、自著『スモール・イズ・ビューティフル』で「仏教経済学」を論じたのも、その一例です

変化に向き合い受け入れる勇気
 

 ――今日において、宗教の多様化はインドのみならず、世界共通の現象といえます。
 博士 異なる宗教が出あうところ、対照的な二つの傾向が生まれます。一つは、宗教の名の下に対立を繰り返す原理主義への流れであり、もう一つは、互いに尊重し合い、対話によって差異を乗り越えようとする連帯の広がりです
 21世紀に入り、私たちが目の当たりにしているのも、こうした二つの現象であるといえます。
 後者に見られる寛容性は、ガンジーやタゴールにも表れていました。ヒンズー教を思想の基盤としながら、キリスト教やイスラムにも学び、平和への知恵を紡ぎ出していった点においてです。
 現代にあっては、池田SGI会長が、その精神を実践している一人といえます。日蓮仏法に深くルーツを置きながら、文明や思想を異にする識者との対話を重ねてこられました
     
 ――では、そうした宗教間の対話で、心掛けるべき点は何でしょうか。
 博士 一面では、宗教は、それ自体が信仰者のアイデンティティーとなり、安心を保障するものです。その“領域”を“侵される”ことを拒否する心が、他者を隔てることにつながります。
 重要なのは、自らの信条と相反しようとも、相手に真摯に向き合う努力です。それは、ただ耳を傾けるだけでなく、「心を傾ける」ことです
 情報を交わすのは「会話」に過ぎません。「心」が対話を生むのです。
 そして、そうした対話によって、自らの信条に起こりうる変化――新しい発見や思想の修正を受け入れようとする勇気もまた、欠かせません。
 この視点に立った時、自身の宗教に深く根を下ろし、真に誇りをもつ人こそが、対話の巧者となれることが分かります。そして、対話によって視野を広げることが、自らの信仰を、より強くするのです
 私が想起するのは、創価学会の牧口初代会長、戸田第2代会長が、日本のナショナリズムに抗してまでも、日蓮仏法の精神を貫いたことです。その原点とともに、SGIが世界的な団体に発展したことに、深く感銘しています。
 

慈悲と英知を広く社会に還元
 

 ――博士がSGIを知ったきっかけは、2004年7月、スペインのバルセロナで開催された「世界宗教会議」だと伺いました。
 博士 ええ。私は世界宗教会議評議会の一員として、長年、活動しており、04年のバルセロナでの会議では、SGIの展示が開かれていたと記憶しています。〈「世界の子どもたちのための平和の文化の建設」展〉
 以来、SGIとの交流を重ねてこられたことを、うれしく思います。
 SGIは、核兵器廃絶や平和・人権への意識を啓発する展示などを各国・各地で開催し、昨年には、ホワイトハウスでの「アメリカ仏教リーダー会議」の実現に尽力しています。こうした功績は、目を見張るものがあります。
 池田会長が推進されてきた「平和の文化」の重要性は、強調してもしきれません。
 平和とは戦争の不在だけではなく、教育、経済、政治など、あらゆる土壌に広がる「文化」となってこそ実現されていくと、私は考えています。ガンジーの着眼点も、そこにありました。
 そして、ガンジーのように、仏教に説かれる慈悲と英知を、
仏教界の繁栄のみにとどめず、社会へと還元してきたのが池田会長です
 
仏教の精神を正しく理解している証左であり、会長は、類いまれなる「先見の人」であると思うのです
     
 ――宗教が人類貢献の目的を真に果たしゆくためには、後に続く弟子の存在が不可欠です。精神の継承のために、何が重要でしょうか。
 博士 偉大な宗教は、核となる揺るぎない基盤に立った上で、そこに内在する思想や哲学は、時代に応じて進展していくものです。過去にとらわれているだけでは、発展の可能性は閉ざされてしまいます
 常に「現在」に身を置き、社会が直面している問題を見定め、その状況に合った知恵を引き出せるよう、柔軟かつ的確に思考していくのです
 SGIは、大量消費や環境問題などの社会問題に向き合い、その解決の方途を探る対話の場を提供してきました。市民に公開し、他の宗教を巻き込む形で、献身的に行っています。
 その、「
開かれた心」による「開かれた運動」を、これからも継続していかれることを期待してやみません

Joseph Prabhu インド出身。哲学博士。デリー大学で経済学を専攻後、ノーベル経済学賞受賞者のアマルティア・セン博士に師事したのを機に哲学に転向。英ケンブリッジ大学で修士号、米ボストン大学で博士号を取得。1978年から米カリフォルニア州立大学ロサンゼルス校で教壇に立ち、現在、同大学哲学部教授。ハーバード大学客員教授なども歴任。「世界宗教会議評議会」名誉理事。

◆〈9月度座談会拝読御書〉 可延定業書  生きて生き抜くための信心
  病と闘う女性門下への慈愛の励まし

◆信仰体験  生きるよろこび 網膜色素変性症と向き合う

 【富山県射水市】古くから海運の拠点として栄え、「国際拠点港湾」にも指定されている伏木富山港。ここに事務所を構える物流会社に勤務する渋谷俊博さん(54)=太閤山
支部、地区部長。入社32年のたたき上げ。そんな渋谷さんは、文字を書く時になると、眼鏡をはずし顔をぐっと紙に近づける。それは、本を読む時も同じ。実は、先天性の「網膜色素変性症」を患っている。現在も根本的な治療法はない。大きなハンディを抱えながらも、それに倍する奮闘を重ねてきた。「信心根本に、地道な努力を続けてきた結果でしょうか」真っすぐ前を見据える渋谷さんの不屈の歩みとは――。

◆創価新報【池田SGI会長が贈る 青春勝利の大道】 
第1回 新たな決意で 新たな前進を

◇永遠の幸福の軌道を善友と


 大空には鳥の飛ぶ道があり、大海には魚の泳ぐ道がある。人にも人の歩むべき道がある
 最も充実した『青春勝利の大道』。それを明快に示しているのが、正しき信仰である。
 世界第一の生命尊厳の哲学を持った君たち、貴女たちが、どれほど尊く強いか。この道は絶対に行き詰まることがない。
 日蓮大聖人は、『仏になるみちは善知識にはすぎず』〈御書 1468p〉と仰せになられた。
 
善き友と励まし合い、仲良く朗らかに永遠の幸福の軌道を進むのが、我らの行進だ
 この地涌のスクラムに一人また一人と仲間を増やし、人類の平和の大道を開きゆこう!

◇『日々前進』の挑戦者たれ

 『一日一日、進歩する人が青年である』。これが創価の父・牧口先生の信念であった。
 我らもまた一
 一日一日、一歩前進だ。
 一日一日、価値創造だ。
 一日一日、人間革命だ。
 まず、祈りから始めよう!
 張りのある勤行・唱題こそ、最強無敵のエンジンである。
 祈り抜き、祈り切ってこそ、不可能を可能にできるのだ。

 私も、宝の中の宝の皆さんが健康で福徳に満ち、大勝利の日々であるよう、いつもいつも題目を送っている。
 さあ、新たな目標の頂を目指して、自分自身がどこまで登攀できるか、挑戦だ。

2016年9月 5日 (月)

2016年9月5日(月)の聖教

2016年9月5日(月)

◆今週のことば

 世界一の婦人部総会が
 明るく楽しく開幕!
 
女性の草の根の対話から
 「平和の文化」は輝く。

 友の心に幸福の花束を!

◆名字の言


  肩書や富を他人と比べて卑屈になったり、目先の成果を求めて策に走ったり。一つの事にのめり込むほど、視野が狭くなり、根本の目的を見失ってしまうのが人間の常である▼「客観視」「俯瞰する眼」を心理学では「メタ認知」ともいうが、自身の行動を、別の視点から見たり、より長い時間軸の中で考えたりすることで、見えてくるものがある▼1753年(宝暦3年)、徳川幕府は、濃尾平野を流れる木曽三川の氾濫を防ぐ工事を薩摩藩に命じた。費用も資材の調達も藩の負担。あまりにも理不尽な幕命に、藩内からは“反旗をかざそう”との意見も出た。しかし、工事の責任者を務めた家老・平田靱負の視点は違った。幕命の是非はともあれ、「水難に喘ぐ気の毒な現地の住民を救済」するのだと(坂口達夫著『宝暦治水・薩摩義士』春苑堂出版)。大目的を掲げ、衆議をまとめたのである▼難工事は、人的にも経済的にも、藩の重荷となったが、幾多の困難を越えて完成した工事は、250年以上を経た今も、現地の人に感謝されている大義を心に抱く人は、目先の艱難を忍ぶことができる。御書に「忍辱の鎧を著て」(502ページ)と仰せのように、自身と社会の幸福という大目的へ、試練を恐れず立ち向かう勇気と智慧を持ちたい。(通)

◆社説  信心は無限の希望の泉  未来を開く歓喜の物語を共に


 本年下半期の活動は「弘教・拡大」「聖教拡大」「人材育成」が柱である。まずこの9月、勇んで人に会い、語りたい。
 「人材を育てる人が、真の人材である」。池田SGI会長は、かつてこのように述べ、人材育成の要諦を「第一に『会う』こと」「第二に、友と一緒に動き、一緒に戦うこと」と示した。

 本年、60周年の佳節を刻んだ「大阪の戦い」。今日の関西方面の礎を築いた1万1111世帯の弘教の主力は、入会して間もない新会員の友だった。その指揮を執ったSGI会長は、一人一人が広布の使命を果たす未来を確信し、展望しつつ、自ら友に会い、一緒に動き、一緒に戦った。ここから幾多の歓喜のドラマが生まれ、広布躍進の大波が起こったことを忘れまい。
 都内に住む男子部ニュー・リーダー。入会2年目の本年、牙城会大学校に入校。座談会
に参加した友人が5月3日、御本尊を受持した。
 男子部員が入会したのは一昨年の7月。母の病や経済苦など困難の渦中に学会員の友人
から仏法の話を聞き、題目を唱えるようになったのがきっかけだ。悩みが解決するのを実感し、確信を深めて信心を始めた。
 入会1年目は、日々の生活に精いっぱいで活動に参加できなかった。そんな彼を、部長
はじめ男子部が足しげく通って励まし、壮年・婦人部も見守った。彼は、任用試験の受験・合格などを通して徐々に信心に対する姿勢が変化したという。
 信心は無限の希望の泉だ。祈りと行動が広布へと向けられるよう、寄り添い、励まし続
ける存在が大切だろう。
 そのような際、8月に発刊されたばかりの
『新会員の友のために――創価学会入門』(本
社刊)を活用したい。新書判より少しスリムなサイズで軽く、携帯にも便利だ。見出しも本文も活字が大きく、ふりがなも多い。
 内容は四つの章で構成され、信心の基本が理解しやすいよう記されている。例えば「新
会員の質問に答える」の章では、「なぜ『組織』の活動が必要なのか」「お題目の時間はどのくらいがいい?」など23項目の質問に丁寧に答えている。協議会などで読み合えば対話の参考になろう。

 「妙法の 広布の旅は 遠けれど 共に励まし 共々に征かなむ」――2018年の「1
1・18」に5周年を迎える広宣流布大誓堂の広場には、戸田第2代会長の歌碑が立つ。世界広布新時代の誉れの旅路を、歓喜の物語を共に綴りながら進みたい。

◆きょうの発心  闘病の宿命を使命に変えて進む 

御文
 このやまひは仏の御はからひか・そのゆへは浄名経・涅槃経には病ある人仏になるべきよしとかれて候、病によりて道心はをこり候なり(妙心尼御前御返事、1480ページ・編1129ページ)
通解 この病は仏のお計らいだろうか。そのわけは、浄名経、涅槃経には病がある人は仏になると説かれている。病によって仏道を求める心は起こるものである。

 
夫が病床に伏していた女性門下に、病を縁として求道の心が起こってくると励まされた一節です。
 広島・呉で入会した私は、大阪の大学に進学し、学会活動の中で“関西魂”を学びました。
 念願の教員となり、縁あって奈良の地へ。85年4月28日、池田先生が出席された第1回奈良青年平和文化祭には、男子部組み体操の責任者の一人として参加し、信心の原点を築きました。
 2004年夏、悪性リンパ腫を発症。同志や家族の励ましで、生死の境は乗り越えたものの、抗がん剤の後遺症で目と足が不自由になり退職を余儀なくされました。
 自身の宿命の深さに落ち込む中、先輩から教わったのがこの御文です。何度も拝し、懸命に唱題に励み、会合に参加できるようになりました。現在は、教育委員会の適応教室で指導員として不登校生徒と関わりながら、県壮年部長としても日々、奔走しています。
 自身の体験を通して周囲に恩返しすることを使命と自覚し、全てに勝利してまいります。  奈良常勝県副総合長 本田 尚道

◆小説「新・人間革命」 源流 四


  林一家は子どもが六人おり、父親は運転手をし、母親は裁縫の仕事をしていた。住居は、三十平方メートルにも満たない公営のアパートである。
 山本伸一は、林家の子どもたちとブランコで遊んだあと、両親に視線を向けた。
 「よく頑張っていますね。子どもさんは、一生懸命に働いてくれている親の姿を、じっと見ています。みんな必ず立派に育ちますよ。たとえ、貧しくとも、地味であろうとも、脚光を浴びることはなくとも、人びとの幸せを願いながら学会活動に励み、必死に子どもを育てている人は、最も偉大であり、庶民の大英雄です
 それから彼は、子どもたちに言った。
 「みんなのお父さん、お母さんは、すばらしい方です。最高の誇りにしていってください。そして将来、苦しんでいる人たちを守るために力をつけるんだよ。いいね。約束しようよ!」
 彼は、林一家と固い握手を交わして、「では、またお会いしましょう! ありがとう!」と言って、別れを告げた。
 林親子は、この時の伸一の話を忘れなかった。父母は、伸一が子どもたちに言った「大学に行こうね」との言葉を、必ず果たそうと強く心に誓った。生活は苦しく、子どもを大学に行かせるゆとりなどなかったが、懸命に働いた。母親は、深夜一時、二時まで裁縫の仕事をし、朝五時には起きて食事の支度をし、子どもを育てていった。
 やがて、伸一に励まされた三人の子どもたちのうち姉二人は、大学院にまで進んだ。
 また、弟の宣廣は、名門・香港大学を卒業し、歯科医となり、診療所を開設する。学会の組織にあっても、香港SGIの医学部長(ドクター部長)などとして活躍していくことになる。
 人は誓いを立て、それに挑戦することによって、自らを高め、成長していくことができる。誓うことができるのは人間だけであり、誓いに生きてこそ、真の人間といえよう

◆〈寸鉄〉 2016年9月5日


 
対話を通し他者の悩みを
 分かつ創価の理念が現代
 に必要
―教授。調和の鍵
      ◇
 青年部が東海道で交流交
 歓会。
師弟に生きゆく心
 は一つ
!共戦の友情絵巻
      ◇
 「
随喜する声を聞いて随
 喜し
」。信心の体験と確信
 を語ろう。歓喜が波動に
      ◇
 
真剣さはスピードに表れ
 る
。若人よ打てば響く誠
 実の人たれ!信頼で勝て
      ◇
 
日中韓が明年、「文化都市
 首脳会議」を開催。
心を
 結ぶ新たな交流の創出へ

【聖教ニュース・特集記事】

◆躍動のSGI交流交歓会   誓願の道を共に前進
 55カ国・地域 世界の青年が東海道29会場へ

 師弟誓願の道を世界の同志と共に進もう!――「SGI(創価学会インタナショナル)青年研修会」で来日中の55カ国・地域の青年リーダーが4日、東海道(神奈川・静岡)の29会場を訪問。日本のメンバーとの交流交歓会が、にぎやかに開催された。

◆〈座談会 師弟勝利の旗高く 46〉 広宣流布大誓堂完成5周年の2018年11月18日へ 大法弘通の山を登りゆけ!
 陰の労苦に感謝! 9日は婦人部「香城会の日」

 清水 世界広布新時代第19回本部幹部会」が3日、東京・八王子市の創価大学記念講堂で盛大に開催されました。
 竹岡 今回は、世界広宣流布という山を青年の熱と力で、登攀しゆく決意を込めて、SGI青年研修会で来日した、55カ国・地域250人の友と一緒に、「SGI青年部総会」の意義のもと、行われました
 長谷川 創価グロリア吹奏楽団をはじめ、鼓笛隊の創価グランエスペランサ、創価ルネサンスバンガードの演技・演奏が、会合に花を添え、熊本・インドの同志の感動的な体験や決意も発表されました。
 原田 まさしく、青年の熱と力で、広宣流布大誓堂完成5周年の「2018年11月18日」へ向けて、新たな決意で出発する集いとなりました
 竹岡 圧巻だったのは、SGIの青年と日本の青年部の代表が一緒に大合唱した「青年よ広布の山を登れ」です。
 永石 広宣流布という私たちの夢を実現するまで、どこまでも、池田先生と共に、青年は立ち上がる――世界中の青年が、そう決意する姿には、学会創立100周年(2030年)の広布の峰を目指す強き団結を見る思いがしました。
 竹岡 
先生は本部幹部会に寄せたメッセージで、「私と一緒に、世界の同志と一緒に、一人一人が地涌の友を拡大しながら、『師弟の凱歌』を、強く賢く朗らかに、末法万年尽未来際まで轟かせ」ゆこうと呼び掛けられました。
 原田 今、先生は、小説『新・人間革命』第29巻の最終章となる「源流」の章を綴っ
てくださっています。万年にわたる広宣流布の未来を見据えた時、今、この時に、先生と共に戦っている私たちこそ、「世界広布の源流」です。先生は、“全ては、「源流」の「勢い」と「団結」で決まる”と激励してくださいました。私たちは、師子奮迅の力と異体同心の団結で、全てに勝っていきたい。
 長谷川 まずは、この下半期、SOKAチャンネルVOD等を十分に活用しながら、友人参加の座談会の開催に全力で取り組んでまいりましょう。
 原田 そして、折伏・弘教、聖教新聞の拡大、教学部任用試験(仏法入門)の会友受験の拡大に力を注ぎ、「大法弘通」「慈折広宣流布」の山を登っていこうではありませんか
 清水 女子部も、対話拡大を大いに進めながら、「青年部教学試験2級」を通じて、皆で「行学の二道」を歩みゆく決意を一層固めていきます。
 竹岡 男子部も、創価班・牙城会の大学校生を先頭に、全員で弘教・拡大に挑戦します。また、教学試験を通して、新たな人材を育成してまいります。
 永石 婦人部は、伝統の婦人部総会を朗らかに開催しながら、平和を創る女性の世紀を築きゆくために、幸福の花束を日本中、世界中に広げてまいります。
 長谷川 何より、明2017年の8月24日には、池田先生の入信70周年の節を刻み、明後2018年の1月2日には、先生の卒寿のお誕生日を迎えます
 原田 この2年間で、どこまで広布を拡大し、人材を育成し、勝利と功徳の実証を示していけるか。ここが大切です。池田先生と一緒に戦える、今、この時を最大の誉れとしながら、全池田門下が総立ちとなって、世界広布へ進んでいきましょう。

福智輝くリーダー

 清水 さて、9日は、「女子学生部の日」です。41年前の、この日、池田先生は、女子部学生局(当時)の集いに出席。「開目抄」を拝しながら、女子学生部の全員が、広宣流布の「誓願」に生きゆく人生をと望みました。
 永石 先生は、「詮ずるところは天もすて給え諸難にもあえ身命を期とせん」(御書232ページ)、「善に付け悪につけ法華経をすつるは地獄の業なるべし」(同ページ)等を拝されながら、次代を担うリーダーの幸福と勝利を願い、その未来に期待をされました
 清水 今、女子学生部に新リーダーが誕生し、皆が、世界広布新時代の常勝の門を開く決意に燃えています。世界池田華陽会の先頭に立って、弘教と人材育成に挑戦し、福智輝く女性リーダーへと成長してまいります。
平和の理念広げる

 長谷川 この日は、全国の会館で会合運営に携わる婦人部のグループ「香城会」の日でもあります。
 永石 これは、2000年(平成12年)9月9日、池田先生と奥さまが、創価世界女性会館(東京・信濃町)を初訪問されたことに由来します。
 原田 香城会の皆さまは日々、会合を無事故で運営するために、館内外の各所で、同志の安全を守ってくださっています。陰の労苦に、心から感謝申し上げます。本当に、ありがとうございます。
 永石 そのすがすがしい姿を見た、ある識者が語っていたことがあります。「仏法の平和の理念を広げる創価の女性が増えれば、世界は、必ずより善き場所になります」と。
 原田 各地の会館で、香城会の皆さまが真心を込めて献身する姿が、どれほど仏法への理解を広げ、歓喜の薫風を運んでいるか、計り知れません。
 長谷川 また、仏法の因果の理法に照らし、広布の宝城を守りゆく功徳は、一家眷属の永遠の幸福の因となっていくことは、間違いありません。
 原田 まだまだ暑い日が続いていますので、どうか健康第一で、これからも、広宣流布のための使命の闘争を、よろしくお願いいたします。

◆世界の体験プラザ 人生を再び輝かせた妙法の力

 
免疫学研究で世界的な成果 アメリカSGI ロックフェラー大学教授 辻守哉さん

2016年9月 4日 (日)

2016年9月4日(日)の聖教

2016年9月4日(日)

◆わが友に贈る


天晴れぬれば
 地明らかなり

 仏法は智慧の光源!
 深き哲理を胸に
 
社会の勝利者と輝け

◆名字の言


  今年は
手塚治虫氏のデビュー70周年。記念切手が販売されたり、作品を楽しむ催しなどが開かれる▼デビュー作の「マアチャンの日記帳」という4こまマンガに始まり、生涯に描いた原稿は15万枚という膨大な数。氏の生前から刊行された全集は400巻に上る。その編集に当たり、担当者は当初、既存の作品を調整して再録するだけと考えていたが、予想に反して完成に時間がかかった▼手塚氏は多忙な中でも、過去の作品の古めかしい表現や気に入らない箇所を、ためらわず書き直したという。全面的に直した作品もあった。より良いものを後世に残そうという情熱は、並大抵ではなかった(丸山昭著『トキワ荘実録』小学館文庫)▼過去にとらわれず、より高みを目指す執念を持つ人が、時代を超えた価値を生み出せる。池田SGI会長が「人間革命の歌」の作曲に取り組んだ時のこと。曲作りが難航すると、曲調を優先するために、思い入れのあった歌詞の1行をばっさり削った。その折の真情を「新しいものを創造するには、時には、これまで作り上げてきたものへのこだわりを、躊躇なく捨てる勇気が必要」とつづっている▼人生に「完成」ということはない。限りない向上の道を進む、その途上にこそ、幸福と充実はある。(朋)

◆社説   光彩放つ“挑戦の人生”   祈りと感謝で結ばれた絆に感動


 夢の続きは東京で――。メダルラッシュに沸いたリオ五輪が幕を閉じ、2020年に向けてのカウントダウンが始まった。
 池田SGI会長は、「スポーツには、人と人を結ぶ不思議な力がある」と。一瞬の輝きの向こうに見える多くの人の思いと、強い絆で結ばれた人間ドラマに、私たちは感動を覚える。
 早速、新たな挑戦を開始したのが、レスリングの吉田沙保里選手。リオでは4連覇の偉業に挑むも、決勝でまさかの敗北。勝負の世界の厳しさを目の当たりにした。金メダルを獲得した相手は04年アテネ五輪を制した「YOSHIDA」に憧れて練習に励んできたという。吉田選手は先日、東京五輪を目指し現役続行を明言。世界中のレスラーが目標とする“絶対女王”が不屈の闘志で復活を期す
 不可能と思われた出場を実現した選手もいる。国際オリンピック委員会(IOC)は今回、初めて「難民選手団」を結成した。10歳の時、戦禍を避けて森林地帯に身を潜め、果物と木の葉で飢えをしのいだ選手や、母国を離れ、満員のボートを泳ぎながら押して海を渡った選手など、筆舌に尽くし難い苦闘を経て悲願の出場を勝ち取った。
 その選手団長は、マラソン元世界記録保持者で、現役時代は高橋尚子さんのライバルとして活躍したテグラ・ロルーペさん。引退後は難民のスポーツ活動を支援する。陸上競技に出場した5人はロルーペさんが見いだして鍛え上げた逸材たちだ
 多くのアスリートにとって飛躍のきっかけとなるのは、指導者や競技環境をサポートする人々との運命的な出会いだろう。
 10代の頃は故障しがちだった陸上短距離界の王者、ジャマイカのウサイン・ボルト選手も、能力を最大限に引き出してくれる指導者と出会い、成長を遂げた一人だ。そのボルト選手と、400メートルリレーで“並走”した日本のケンブリッジ飛鳥選手もコーチと二人三脚で肉体改造に挑み、ブレークを果たした。
 インタビューでは多くの選手が「支えてくれた人のために」「応援してくれた人に感謝」と答えたのが強く印象に残った。
 本人の祈りにも似た強固な意志と周囲の人への感謝――これこそが過酷な4年間のトレーニングに耐えるエネルギーの源泉なのだ
諦めずに挑戦を続ける限り、チャンスは必ず訪れる。人生全般に通じる勝利の方程式といえよう。
 現地時間7日からは、パラリンピックがスタート。努力と感動の物語は、まだ終わらない。

◆きょうの発心   強く生き抜く幸福と正義の道を

御文
 月月・日日につより給へ・すこしもたゆむ心あらば魔たよりをうべし (聖人御難事、1190ページ)
通解 月々日々に信心を強めていきなさい。少しでもたゆむ心があれば、魔がそのすきにつけこんで襲ってくるであろう。

月々日々に、たゆまず信心を強めていくことの大切さを教えられている御文です。
  池田先生のもとで大好きな音楽を奏でたいと、小学6年で鼓笛隊に入隊。第8回鼓笛隊
総会で先生との出会いを刻み、「強く生き抜いてください。強いということが幸福の根本であり、正義の根本です」とのスピーチを伺い、自身の原点となりました。
 仕事と女子部の活動との両立など、思うようにいかず立ち止まりそうになった時には、
“目的と使命を自覚すれば、自分たちが考えもしなかったような、大きな力が出せる”との先生の指導を学び奮起。“日々、少しでも前進していきたい”“強くなりたい”と唱題に挑戦する中で、思い切り活動に励める環境を勝ち取ることができ、確信をつかみました
 どんな時も、師匠の指導を共に学び、励まし合える先輩や同志の存在、またその出会い
に感謝は尽きません。
 鼓笛隊は結成60周年を迎え、新たな歴史を刻み始めました。縁深き鼓笛姉妹と共に、
「師子王の心」を取り出し、勇気と希望を送る「平和の天使」の使命を果たし抜いてまいります。   鼓笛隊副部長 岡田由紀子

◆〈寸鉄〉  2016年9月4日


 青年の誓い漲る幹部会。
 
さあ新しき広布の山へ!
 師と共に同志と共に出発

      ◇
 
会長は差異を尊重する文
 明間対話の先駆的存在

 博士。新時代創造の光と
      ◇
 御書「
いまだこりず候」。
 大聖人直結の折伏精神で
 挑め。
不屈の人こそ勝者
      ◇
 
婦人・女子部の意見を聴
 け
。そこに地区革命の知
 恵が。
誠実と謙虚の将に
      ◇
 
子どもの誤飲事故が多発
 と。たばこ・医薬品・ボ
 タン電池―管理しっかり

【聖教ニュース・特集記事】

◆わが人生の最高峰へ 世界広布新時代第19回本部幹部会 SGI青年部総会 
 「新しき世紀」の希望はここに
 SGI会長がメッセージ 原田会長、永石婦人部長が海外の友、各部代表と出席
 師弟の凱歌を未来まで

 世界広宣流布は、私たち青年が必ず成し遂げる!――誓いが一つになった「青年よ広布の山を登れ」の大合唱。首都圏の男女青年部・未来部などからなる合唱団が、世界の若人と共に凜々しく歌い上げた。地涌の青年のスクラムは「悠々たる大河の流れ」となって地球を潤す――友は「国境を越え、理想を分かち合う同志と一緒に歌うことができ、感無量です」等と口々に。さあ、わが人間革命の最高峰へ、永遠に師と共に!(創大記念講堂で)

 「世界広布新時代第19回本部幹部会」が3日午後、「SGI(創価学会インタナショナル)青年部総会」の意義を込め、東京・八王子市の創価大学記念講堂で盛大に開催された。これには原田会長、長谷川理事長、永石婦人部長はじめ各部の代表が出席。橋元青年部長、竹岡男子部長、清水女子部長ら日本の青年部・未来部の代表が、研修会で来日した55カ国・地域250人の青年を最大に歓迎した。池田SGI会長はメッセージ(3面)を贈り、「地球民族の平和の柱たれ!」「生命尊厳の哲理の眼目たれ!」「人道勝利の希望の大船たれ!」と念願。世界の同志と共に地涌の友を拡大しながら、「師弟の凱歌」を強く賢く朗らかに轟かせようと呼び掛けた。(関連記事2・3面。全国中継は8日から11日〈中継の会館と時間は各県・区で決定〉)
 「ウエルカム!(ようこそ!)」
 陽光に包まれた創大記念講堂の前庭に、元気いっぱいの声がこだました。55カ国・地域から集った求道の同志を、日本の未来部と男女学生部の友が大歓迎したのだ。
 遠来の友にも、思わず笑みがこぼれる。初めて会ったはずなのに、一瞬で心が通う。久しぶりに再会した“兄弟姉妹”のようになれる――そこには、広宣流布というロマンを分かち合う創価家族ならではの、麗しい光景が広がっていた。
 「夢みたい! うれしくて、涙があふれます。数年前の自分を思えば、こうしてイケダセンセイがいらっしゃる日本に来られるなんて、想像もできなかったから」。そう声を弾ませたのは、メキシコから初来日したフェルナンダ・オヘダさん(女子部本部長)だ。
 入会は5年前。内気な性格で自信が持てず、仕事を辞めた時だった。しかも当時、家族全員が職を失い、毎日の食事を欠くほどの経済苦に襲われていた。
 同志の激励を胸に、再就職先の条件を紙に書き出して、唱題を重ねた。白蓮グループでの薫陶も、自ら願って受けた。次第に信心が深まり、自分の可能性も信じられるように。
 そして2年前、祈った通りの保険会社に就職。誠実な仕事ぶりが高く評価され、今では職場で“なくてはならない人”に。
 苦難の山を越え、人生の地平を開いたオヘダさん。創大記念講堂内に入り、大好きな同志の笑顔で埋め尽くされた場内を見渡すと、一段と瞳を輝かせた。
 「師匠そして同志と共に進むなら、夢は必ず実現できる――この確信をさらに深めるため、私はきょう、ここに来たんです!」

◆世界広布新時代第19回本部幹部会への池田SGI会長のメッセージ

  一、それは、1951年(昭和26年)の9月のことであります。
 わが師・戸田先生は、高らかに叫ばれました。
 『新しき世紀を創るものは、青年の熱と力である』
 以来65星霜。まさしく『青年の熱と力』みなぎる、世界五大陸のリーダーたちが勇んで、ここ平和のフォートレス(要塞)に集い合ってくれました

 われら創価の師弟が祈り抜き、語り抜き、大地から一人また一人と呼び出してきた地涌の菩薩の陣列は、全地球を包む壮大な広がりとなっています。
 幾多の先哲も夢に見た『新しき世紀』の無限の希望が、まぎれもなく、今ここにある。若き世界市民のスクラムありて、21世紀の広宣流布は大海原のごとく前途洋々なりと、皆で宣言したいと思うが、どうだろうか!(大拍手)

 一、日蓮大聖人は、『一切衆生・南無妙法蓮華経と唱うるより外の遊楽なきなり経に云く『衆生所遊楽』云云』〈御書 1143p〉と仰せになられました
 誰人たりとも、妙法によって幸せにならないわけがない。いな断じて幸せにせずにはおかない。この慈愛と確信の光で、一閻浮提のいずこも照らしゆく、世界一の『幸福の太陽』こそ、婦人部の皆さん方です
 法華経に登場する竜女は、傲慢な差別など、はね返して『わが成仏を観よ』〈法華経 409p〉と、すがすがしく実証を示しながら、未来の女性たちのために幸の道を踏み明けていきました

 どうか、日本列島の津々浦々でスタートした婦人部総会にあっても、明るく、にぎやかに『我が人間革命を観よ』と体験を語り合い、友情の対話から『歓喜の中の大歓喜』〈788p〉の波動を起こしていってください。
 私たちも常日頃の感謝を込めて、大成功を祈り、真心から応援していこうではありませんか!(大拍手)

 一、『佐渡御書』において、大聖人は『世間に人の恐るる者は火炎の中と刀剣の影と此身の死すとなるべし〈956p〉と喝破なされました。
 世界はいまだ、暴力や戦乱に打ち震え、災害や事故におののき、生老病死の苦悩に流転しています。
 だからこそ、御本仏の大誓願に連なるわれわれは、人類の宿命転換のため、さらに勢いを増して、勇気と誠実の行動を繰り広げてまいりたい。
 戸田先生が、世界の民衆の『生存の権利』を師子吼され、それを脅かす魔性に徹して挑みゆく『原水爆禁止宣言』を、青年への遺訓として発表されてから明年で60年となります(1957年9月8日発表)。
  ますます多彩に展開されゆく、創価の平和・文化・教育の大連帯を担い立つ若人に、私は託したい。
 わが愛する君たちよ、貴女たちよ!
 『地球民族の平和の柱たれ!』
 『生命尊厳の哲理の眼目たれ!』
 
『人道勝利の希望の大船たれ!』

師子王の心で

 一、大聖人の御在世の本懐として、『熱原の法難』は民衆仏法の不滅の勝利を世界の人権史上に刻みつけました。その折り、迫害の矢面に立って勇敢に師匠をお守りし、けなげな同志を支え抜いたのが若き南条時光です。
 大聖人は、この不借身命の青年門下を『賢人』と讃えられ、『しばらくの苦こそ候とも・つい(遂)には・たの(楽)しかるべし』〈1565p〉と断言なされました。
 広宣流布という最極の正義の使命ゆえの苦労ほど、崇高なものはない。
たとえ、いかなる試練が襲いかかろうとも、いかなる苦難が打ち続こうとも、大聖人と不二の『師子王の心』を取り出して、恐れなく立ち向かうのだ。『異体同心』の友と励まし合い、題目を唱え抜いて、一つ、また一つ忍耐強く変毒為薬していくのだ。そして、いつも最後は、にっこり笑顔で、自分自身も、わが一家眷属も、わが国土も、『ついには・たのしかるべし』と必ずや勝ち栄えてみせるのだ
 この不退転の負けじ魂で、創価三代の師弟は、あらゆる難を耐え忍び、一閻浮提広宣流布を成し遂げてきました。これこそ、全世界の後継の青年部に脈々と譲り伝えゆく学会精神なのです。

 一、ともあれ、広宣流布大誓堂の完成から5周年となる2018年11月18日を、われら創価家族の前進の目標と定め、いよいよの『大法弘通』へ、いよいよの『慈折広宣流布』の山を、歓喜踊躍して登りゆこう
 これからの2年間、私と一緒に、世界の同志と一緒に、一人一人が地涌の友を拡大しながら、『師弟の凱歌』を、強く賢く朗らかに、末法万年尽未来際まで轟かせゆくことを約し合って、メッセージといたします
 かけがえのない同志の皆さん方が、健康長寿で福徳に満ちた一日一日でありますように、私と妻は、いつもいつも祈っております。どうか、皆さん、お元気で!(大拍手)

◆南米パラグアイのナタリシオ・タラベラ市からSGI会長に「最高賓客」称号
 

 パラグアイ共和国のナタリシオ・タラベラ市から池田SGI(創価学会インタナショナル)会長に、名誉市民に相当する「最高賓客」称号が授与された。

◆信仰体験  〈ターニングポイント〉 10代の拒食症・過食症を越え、メークで障がい者を支援 森田智子さん

2016年9月 3日 (土)

2016年9月3日(土)の聖教

2016年9月3日(土)

◆わが友に贈る


  希望の哲学を
 勇気凛々と語り抜こう!
 
真剣と誠実の言葉は
 友情の種となり
 必ず花咲き 実を結ぶ。

◆名字の言


  「IO比」という言葉がある。Iはインプット(入力)、Oはアウトプット(出力)のこと。例えば、100冊読んで1冊の本を書けば、IO比は100対1となる。IO比が1対1に近づくほど、書いた内容は中身が薄く、人の話の受け売りに近くなる。一方、「その圧縮比が高いほど、情報がたくさんつまったいいものが書ける」(立花隆ほか共著『読む力・聴く力』岩波現代文庫)ことになる▼
人に励ましの言葉を掛けるときも、原理は同じだろう。人生経験というインプット、つまり苦労の多さ、大きさに応じて、アウトプットされる言葉の説得力も違ってくる▼ある学会のリーダーは、人にだまされて多額の借金を負い、その日の食費さえままならない経験をした。しかし信心だけは一歩も引かず、真剣に信行に励むなか、10年以上を経て完済した▼今、友の激励に走る彼の口癖は「僕が先に悩んでおいたからね」。友の悩みに耳を傾け、自らの体験を通して「まじめに信心をしていけば絶対に大丈夫だよ」と励ます。その一言の重みとぬくもりに触れ、多くの後輩が立ち上がっていく▼自分が苦労した分、他者にも尽くせるようになる。信心の一つの醍醐味がここにある。苦労も全て、自他共の幸福を築く宝に変えることができる。(値)

◆小説「新・人間革命」 源流 三


  山本伸一が香港会館で懇談を終えて外へ出ると、数十人のメンバーが、彼の訪問を知って集まっていた。既に辺りは暮色に染まり始めた。
 伸一は、「わざわざ、ありがとう!」と言って皆と握手を交わし、記念撮影をした。
 そこに、三人の子どもを連れた壮年と婦人が駆け寄ってきた。
 「你好!」(こんにちは)――伸一は、広東語で呼びかけ、大きく腕を広げ、三人の子どもを一緒に抱き締めた。そして一家と、記念のカメラに納まった。
 同行していた通訳の周志英によると、この一家は林さんといい、子どもは十一歳の四女と九歳の五女、六歳の長男である。林さん一家は、伸一が香港に来たことを聞くと、なんとしても会いたいと思い、会館の前にある公園で待っていたという。
 伸一は、子どもたちに言った。
 「せっかく来たんだから、今日は公園で一緒に遊ぼうよ。私は、皆さんにお会いしたかったんです。世界の子どもたちと、お友達になりたいんです。特に今年は、国連が定めた『国際児童年』ですから
 彼は、男の子の手を引いて歩きながら、名前を聞いた。宣廣というのが、少年の名であった。
 公園に着くと、まずシーソーで遊んだ。一方には一人で伸一が乗り、もう一方に、子ども三人が一緒に乗った。
 「みんな重いな。じゃあ行くよ! それっ、ギッコン! バッタン!」
 子どもたちは、終始、大きな口を開け、声をあげて笑っていた。
 それからブランコに乗った。伸一は、宣廣のブランコを揺らしながら、語っていった。
 「しっかり勉強するんだよ。そして頑張って、みんな大学に行こうね。お父さんやお母さんのためにも偉くなって、しっかり親孝行するんだよ。お父さん、お母さんを大切にできる人が、人間として立派な人なんだよ。これは、世界共通です

◆〈寸鉄〉 2016年9月3日


 
会長が示す人間交流の活
 性化こそ平和への道筋

 元総長。共生世紀へ共に
      ◇
 「スポーツ部」発足の日。
 使命の戦野で頂点を目指
 す友。人生の勝利王たれ
      ◇
 「
此の経文は一切経に勝
 れたり
」。確信と情熱と
 誇り胸に
師子吼を放て
      ◇
 
防災対策求める声が過去
 最高に
―国民生活調査。
 公明よ命守る政治進めよ
      ◇
 自転車の罰則強化で死亡
 事故が14%減。
危険運転
 の撲滅へ規則順守
を徹底

【聖教ニュース・特集記事】

◆南米パラグアイのナタリシオ・タラベラ市からSGI会長に「最高賓客」称号 
 核兵器廃絶展の開幕式で授与
 ンボカヤティ市からSGI会長夫妻に感謝状

 パラグアイ共和国のナタリシオ・タラベラ市から池田SGI(創価学会インタナショナル)会長に、名誉市民に相当する「最高賓客」称号が授与された。対話を通した平和・文化・教育への功績をたたえたもの。授与は同市庁舎で開かれた「核兵器廃絶への挑戦」展の開幕式(8月17日)の席上、行われ、同市のラディスラオ・ベニテス市議会議長をはじめ、教育関係者、地元の中学・高校の生徒らが祝福。併せて「感謝状」も贈呈された。また12日には、ンボカヤティ市庁舎で同展が行われ、SGI会長夫妻に「感謝状」が贈られた。

◆全国総県長会議
 栄光輝く11・18へ
 威風堂々の大前進を
 

 さあ、栄光輝く「11・18」へ、威風堂々たる創価の大前進を!
 全国総県長会議が2日、東京・信濃町の広宣会館(学会本部別館内)で開催された。
 席上、本部人事委員会で決定された各部の新任人事が発表された(2面に本部人事)。
 清新の息吹あふれる会議では、本社の小島編集局長が本紙に対する反響の声などを紹介。橋元青年部長は「行学の二道」に勇んで挑戦し、広布拡大の先駆を堂々と切っていきたいと訴えた。
 永石婦人部長が、いよいよスタートした婦人部総会から「太陽の励まし」を広げ、「創価の哲学」を朗らかに語り抜こうと力説。師弟の祈りを根本に、希望と幸福のスクラムを築こうと呼び掛けた
 笠貫SGI女性部長は、南米訪問団の様子を報告し、世界の同志と共に、さらなる平和の大行進をと語った
 原田会長は、広宣流布大誓堂完成5周年となる2018年の「11・18」を目指し、「折伏・弘教」「聖教拡大」「人材育成」を掲げて進んでいきたいと強調。一人一人が「世界広布の源流」との誇りに燃えて、師子奮迅の力と異体同心の団結固く、対話拡大の大波を起こそうと望んだ(2面に要旨を掲載)。

◆総県長会議での原田会長の指導(要旨)   広布の永遠の基盤を築きゆけ

 一、台風10号が東北・北海道を中心に、甚大な被害をもたらしました。心よりお見舞い申し上げます。
 1日も台風12号が発生しました。今後の動きを注視しつつ、私たちは全会員の無事安穏・一切無事故を真剣に祈ってまいりたい。
 一、南米から先日、帰国しました。アルゼンチンでも、ブラジルでも、世界広布新時代の拡大が、すさまじい勢いで進んでいることを実感する毎日でした
 世界広布の本陣である日本の私たちも、池田先生と共に、世界広布新時代の本門の拡大へ、いよいよの決意をみなぎらせ、折伏・弘教の大波を起こしていきたいと思います
 私たちは、次なる目標を広宣流布大誓堂完成5周年の2018年「11・18」と定めて出発を切りました
 この間、明17年の8月24日には先生の
入信70周年、18年の1月2日には先生の「卒寿」(90歳)の誕生日を迎えます。そして、小説『新・人間革命』も第29巻の最終章「源流」の後、いよいよ第30巻を迎えることになります。
 「学会を守ることが妙法を守ることだ。学会を永遠ならしめることこそ、慈折広布を永遠ならしめることなのである。学会の永遠性を確立するのは、まさに今この時だ。これが私の総仕上げの闘争である
 先生が示してくださったこの指導を生命に刻み、学会の永遠性を確立する今この時の重要さを日々の強き祈りの中で確認しながら、師弟共戦を貫きたい。
 「弘教・拡大」「人材拡大」の結果をもって、応えていきたい。
 一、下半期の活動について、あらためてポイントを確認させていただきます
 はじめに「
友人参加の座談会」と「モバイルSTB視聴運動」についてです。
 小説『新・人間革命』には、次のようにあります。
 「本来、座談会は、弘教のための仏法対話の場だった」「座談会を開いたならば、友人も会員も、納得させ、歓喜させ、発心させずにはおくものかという、中心者の気迫と力量が勝負になる。幹部の自覚としては、“戦う座談会”にしていくことだ」と。
 この原点に立ち返り、まずはリーダーが「
座談会こそ弘教・拡大の生命線」と定め、「一回一回を“戦う座談会”に」との自覚で、真剣勝負で取り組んでいきたい。そして、座談会に来てくださった友人・新来者・未入会家族の方々を最大に激励し、信仰体験や創価家族の温かさに触れる中で学会理解を大きく進めていきたいと思います。
 さらに、学会理解を深める大きなきっかけとなるのが「SOKAチャンネルVOD」の番組です。下半期も感動を呼ぶ番組が続々と配信されており、今後もVODセミナーや、新会員向けの番組などが予定されています。
 学会伝統の座談会と、新しい広布拡大のツールであるSTBを軸に、世界広布新時代の折伏・弘教を勢いよく進めていきたい。
 一、青年部教学試験2級に続き、教学部任用試験の申し込みが1日から始まりました(10月23日まで)。
 昨年の任用試験の折、池田先生は「
大仏法を探究し、実践する『行学の二道』こそ、わが心に勇気と智慧を育む源泉」とのメッセージを贈ってくださいました。
 今回訪れたアルゼンチンでもブラジルでも、任用試験が活発に行われていました。任用試験こそ、最高の人材育成の機会です。
 本年から会友の方にも分かりやすいように、試験の名称は「教学部任用試験(仏法入門)」となりました。
 多くの会友にも受験を勧め、共に「勇気と智慧の源泉」を学びながら、地区2人以上の合格者を目指していきたいと思います。
 一、次に、聖教新聞の拡大について申し上げます
 「セイキョウオンライン」では今、全ての方面・県版を読むことができますが、8・24「聖教新聞創刊原点の日」を記念する大阪版には、この10年間、模範の購読推進を進めている支部長が紹介されていました。
 10年前、念願だった会社を設立する中、聖教新聞の拡大に果敢に挑戦。すると会社の業績は、ぐんぐん上昇。今では取引先の会社経営者にも愛読者が生まれ、友人読者は50人。そのうち5年以上の長期購読者が17人、その中の一人が本年、御本尊を受持し、3年連続で弘教を実らせたという拡大の勇者であります。
 この体験の通り、聖教新聞の購読は、弘教につながります。しっかり「読んでもらう」ことに主眼を置いて、聖教拡大を一段と推進していきたい。
 もう一つ大事なことは、「聖教拡大に挑むメンバーが増えたかどうか」です。青年部や新入会、また新たに立ち上がった方が、たとえ購読に結び付かなかったとしても、聖教拡大に挑戦する。その姿こそが広布拡大の証しであり、将来、人材として必ずや花開くことは間違いありません。
 聖教新聞PR版秋季号も発行されました。
 何より今、池田先生は学会の永遠性を確立せんと、小説『新・人間革命』の執筆を続けてくださっております。
 下半期は、聖教拡大に総力をあげていきたい。
 一、現在、広布部員の申し込みを進めていただいております
 御書に「御供養の志は日本国に法華経の題目を弘められている人に相当する」(1241ページ、趣意)と仰せの通り、真心を尽くす財務の功徳は、計り知れません。一人でも多くの方が財務を通じて福徳の花を咲かせ、幸福境涯を開いていかれるよう、無事故を真剣に祈り、誠実に、丁寧に進めていきたいと思います。
 一、さまざまな取り組みがありますが、大事なことは、まずリーダー自らが具体的な拡大に挑戦し、壁を破ることです。リーダーが率先して拡大に挑戦するところ、その歓喜の一念が発火点となって、組織全体に前進の息吹がみなぎり、拡大のエンジンが轟音を立てて回り始める
 池田先生は「大白蓮華」9月号の御書講義で、「創価学会は、永遠に『信心の団体』です。大聖人に連なる師弟不二の大道を、私と共に、同志と共に、どこまでも威風も堂々と、力強く歩んでいきましょう。学会の永遠の基盤を築くのは『今』です」と呼び掛けてくださいました。
 折伏・弘教、聖教拡大、任用試験、財務と、その全てがまさに学会の永遠の基盤を築く重要な戦いです。
 そして、この大事な時を先生と共に戦わせていただける。これ以上の誉れはありません。全方面・県ともに大拡大の結果をもって、本年の総仕上げを飾ろうではありませんか!(拍手)

◆信仰体験 生きる力を引き出したい 
 “白樺の誇り”胸に看護部長として奮闘

2016年9月 2日 (金)

2016年9月2日(金)の聖教

2016年9月2日(金)

◆わが友に贈る


  一日の出発に勝つ人が
 広布と人生の勝者だ。
 
朝の勤行・唱題から
 元気にスタートを!

 さあ今日も悔いなく!

◆名字の言


  母子の何げない会話。「ちょっと、そこの雑草抜いといて」「えっ、これ雑草じゃないよ。ヒメジョオンって言うんだよ」「へえー、名前聞いちゃうと抜きにくいね」。手前みそだが、これはラジオで流れている本紙CMの内容だ▼国と国の関係も似ている。例えば日中関係は悪化と改善を繰り返しているが、「
中国」「中国人」等と相手を集団で捉えると角が立つ場合も、「王さん」「李さん」という友人がいれば、相手の身になって考えようとの思いも湧いてくる▼全国紙の記者を48歳で辞め、以来28年を、妻と二人三脚で日中交流にささげた大森和夫さんの手記を読んだ(『夫婦の「手作り・日中交流」28年』日本僑報社)▼夫妻は日本の歴史や四季等を紹介する日本語教材を自主制作し、210を超える中国の大学に寄贈。日本語作文コンクールも中国で16回開いてきた。その中で、中国の学生には、日本の国と人々を理解したいという熱意があり、互いを知ることが友好の基盤だと痛感したという▼池田名誉会長が開いた日中友好は、青年・学生の交流に最も力を注いできた。1968年9月の国交正常化提言も対象は学生で、“日中の青年同士、手を取りあおう”と訴えている。一人と一人の友情から国と国の友好へ――ここに平和への王道はある。(馨)

◆社説  行学二道で下半期を勇躍 教学の研鑽で新しい人材を育成


 「よく来たね! 調子はどう?」「『開目抄』、難しいけど拝読を続けています」――今月25日に実施される青年部教学試験2級へ向けて、全国各地で勉強会が行われている。熱い求道の心で研鑽に励む受験者に、心からエールを送りたい。
 受験する友の成長を祈り、自らも徹して学び、講義を担当する壮年・婦人部も多い。先日の本紙「声」の欄にも、長野県の婦人部員の「世界広布を担う青年たちに熱い期待を寄せながら、共に学ぼうとの思いで勉強に汗しています」との投稿が掲載された。“
素晴らしい仏法の哲理を共に学ぼう”という真剣さは、必ず受験者の心に響いていく
 また、1日から伝統の教学部任用試験(仏法入門)の申し込みも始まった。受験対象となる友と、ともどもに仏法理解を深める機会としていきたい。
 1951年(昭和26年)9月25日、若き日の池田SGI会長は御書講義担当者として埼玉県川越市に赴いた。当時、23歳。師である戸田第2代会長の「広宣流布に生きることができる歓喜を、呼びさませるかどうかが勝負だ」との期待に応えようと事前の研鑽を重ねる様子が、『新・人間革命』第26巻「奮迅」の章に綴られている。
 「仕事と学会活動の合間を縫い、講義する御書を研鑽した。何十回と拝読し、わからない箇所は徹底して調べ、思索に思索を重ねた。“戸田先生の『名代』として講義に行くのだ”と思うと、緊張が走り、研鑽にも、唱題にも力がこもった」と。
 約1年5カ月にわたった入魂の御書講義。この信心の触発の場から、初信の友が広布への情熱を燃え上がらせて拡大の突破口を開いていったのである。
 昨年、任用試験を受験し合格を果たした会友。今も勤行・唱題を続け、会合にも参加する。
 彼は友人である男子部員と教学を学ぶ中で、仏法の十界論や一人を大切にする哲学に感銘を深くしていた。ある日、その男子部員の教材に、初めて仏法を学ぶ自分以上にたくさんの書き込みがしてあるのを見た。「一緒に学んでくれる真剣さがうれしかった」と振り返る。
 「学会の伝統は、『信・行・学』の錬磨である。教学こそ信仰の“背骨”である」とSGI会長は述べている。教学は生きる知恵と勇気を磨く。広宣流布大誓堂完成5周年の2018年11月18日を目標に前進を始めた下半期、各人が「
行学の二道をはげみ候べし」(御書1361ページ)の仰せを胸に信仰の“背骨”を築きたい。

◆きょうの発心   “最後は必ず勝つ”の師子吼胸に

御文
 よき弟子をもつときんば師弟・仏果にいたり・あしき弟子をたくはひぬれば師弟・地獄にをつといへり、師弟相違せばなに事も成べからず(華果成就御書、900ページ・編1098ページ)
通解 よい弟子をもつならば師弟はともに成仏し、悪い弟子を養うならば師弟はともに地獄に堕ちるといわれている。師匠と弟子の心が違えば何事も成就することはできない。

 
よい弟子を持つかどうかで師弟の仏果が決まると、師弟不二を貫く大切さを教えられています。1986年(昭和61年)5月、大学3年生の時に関西文化会館で人材グループが結成されました。池田先生は一学生に対しても、全てを包み込む慈愛で握手してくださり、“何があっても報恩の人生を”と誓い、生涯の原点を刻むことができたのです。
 青年部時代を悔いなく戦い、壮年部に進出。先生が幾度も足を運ばれた大阪・北総区の総区長の任命を受けました。多くの先輩・同志に支えられ、広布拡大に挑めることに感謝の思いは尽きません。
 折あるごとに拝してきたのがこの御文です。一家の宿命に翻弄されながらも、弟子の勝利が師匠の勝利と決め、一歩も引かずに戦い乗り越えることができました。
 明年は大阪大会から60周年の佳節です。中之島の中央公会堂を擁するわが北総区は、“最後は信心しきった者が必ず勝つ”との先生の師子吼を胸に、師弟勝利の歴史を築いてまいります。     北大阪総県北総区長 塩田 広寿

◆小説「新・人間革命」 源流 二


  山本伸一たちの乗ったジェット機は安定飛行を続け、台湾上空を過ぎて、香港に近づきつつあった。伸一は、名操縦の機長に感謝の思いを込めて、自著に句を認めて贈った。
 「
祈るらむ いざや幸あれ 翼びと
 その脇に、「お世話になりました 貴兄のご健康とご活躍を祈ります」と書き添えた。
 鹿児島空港から三時間余、現地時間の午後一時二十分に、一行の搭乗機は香港の啓徳空港に到着した。空港には、香港中文大学中国文化研究所の陳荊和所長をはじめ、香港のSGI(創価学会インタナショナル)メンバーらが出迎えてくれた。
 伸一の香港訪問は一九七四年(昭和四十九年)以来、五年ぶりである。折から旧正月の期間とあって、街には、新年を祝う「恭賀新禧」の文字や赤いランタンが飾られ、行き交う人びとで賑わっていた。
 伸一は、宿舎のホテルに着くと、すぐに九竜塘(カオルントン)にある香港会館に向かった。午後三時、会館に到着した彼は、居合わせた三十人ほどのメンバーと、庭で記念のカメラに納まった。
 「皆さんとお会いできて嬉しい!」
 メンバーのなかには、香港中文大学に留学している日本人学生や近隣の人たちがいた。
 「では、一緒に勤行をしましょう」と言って、会館一階の仏間に移動し、勤行が始まった。そして、そのまま、懇談となった。
 留学生には、「留学の期間は、あっという間です。一日一日を大切にしながら、しっかり勉強に励んでください」と訴えた。
 また、近隣の人たちには、こう語った。
 真剣な唱題と学会活動の持続、仏法研鑽への弛みない努力が大事になります。生まれたばかりの子どもは、一週間や十日では大人にはならない。同様に、十年、二十年と信・行・学の実践を続けるなかで、考えもしなかった幸福境涯が開けるものなんです。
 信心を通し、物心ともに幸せを築いていくことが、仏法の正しさの証明になります。皆さんの幸福即広布であり、実証即勝利です」

◆〈寸鉄〉 2016年9月2日


 さあ躍進の9月!颯爽と
 対話を拡大。
異体同心の
 団結で全員が勝利の秋を

      ◇
 
SGI青年研修会始まる
 55カ国から集った求道の
 勇者。心一つに新時代へ
      ◇
 御書「
志をかさぬれば・
 他人よりも色まさり
」。
 題目根本に生き生き挑戦
      ◇
 
2週間の運動不足で筋肉
 量は大幅減
―研究。学会
 活動は心身共に充実の道
      ◇
 詐欺メールに要注意。実
 在の企業名を騙るなど手
 口は巧妙。
警戒心緩めず

◆SGI会長と共に 新時代を創る ㉔〉 世界の若人と広布の山を

  台風が猛威を振るった東北、北海道はじめ各地の方々に心からお見舞い申し上げます。被災された皆さま方は大変でしょうけれども、「
わざはひも転じて幸となるべし」(御書1124ページ)と仰せの如く、必ずや変毒為薬していかれますよう、真剣に祈っております
                  ◇ ◆ ◇ 
 いずこにあっても、創価家族は意気軒昂である。
 先日(8月28日)、久方ぶりに東京・大田区の森ケ崎文化会館を訪れると、地元の三つの支部の同志がにぎやかに集われていた。
 和気あいあいと座談会が行われ、婦人部総会の準備も進められていると伺い、「ふるさとに帰ってきました」と伝言を託して、題目を送らせていただいた。
 誇り高き法城は、守る会の方々の真心で荘厳され、牙城会の青年が凜々しく厳護してくれていた。会館の庭には、牧口先生のご揮毫「生々世々」の記念碑と、「森ケ崎海岸」の詩碑がある。周りを彩る折鶴蘭は、50年以上前、わが家から友人たちに差し上げた株分けの生命力豊かな子孫だ。
 懐かしい周辺の地域も、見違えるように発展していた。蒲田支部の2月闘争(1952年)で奔走した「今生人界の思出」も蘇ってくる―。
 一句をも人にかたらん人は如来の使」(同1448ページ)との御聖訓のまま、皆で勇んで対話に打って出た。
 新しい人と一緒に訪問・激励に歩いた。小さな集いで一緒に勤行・唱題した。学会歌を一緒に歌い、友人へ弘教に向かった。「一緒に」という同志愛の中で、地湧の人材が育った。
 当時、支部の会場だった私の妻の実家に来て入会を決意したお母さまがいる。後継のご子息が、アメリカ広布の指導者として名指揮を執るようになったことも、不思議な縁である。
 「
物だねと申すもの一なれども植えぬれば多くとなり」(同971ページ)
 妙法の下種は、時とともに無量の広がりとなる。
                  ◇ ◆ ◇
 2月闘争の渦中、立ち寄ったお宅でで留守番している未来部の友がいた。私は紙に、大勢の人が富士山の山頂を目指す絵を描いて見せた。そして最後に、麓から勇敢に進み始める若人を大きく加え、「これが君だよ。将来、一緒に広布の山を登ろう!」と贈った。
 世界から尊き青年リーダーも来日した。さあ共々に新たな広布の山を登攀だ!


【聖教ニュース・特集記事】

◆世界の王者ブラジルが平和と共生謳う文化総会
 池田SGI会長の第2次訪問50周年を記念
 原田会長はじめ南米訪問団が参加
 SGI会長がメッセージ贈
 

 池田SGI(創価学会インタナショナル)会長の第2次ブラジル訪問50周年を記念するブラジルSGI文化総会が8月27日午後(現地時間)、サンパウロのアニェンビー・コンベンション・センターで開催され、出演者・参加者3500人が創立100周年の2030年へ意気軒高に出発した。SGI会長は祝賀のメッセージを贈り、「世界一仲の良い、世界一明るい、世界一楽しい創価家族の前進を」と期待を寄せた。席上、ブラジル環境省の行政機関から、SGI会長の環境保護推進への貢献を顕彰する「命名証」が代理の原田会長に託された(2面に掲載)。音楽家のアマラウ・ビエイラ氏、サンパウロ大学の二宮正人教授ら来賓が鑑賞した。
 「感動で胸がいっぱいです。SGIの青年は素晴らしい!」。文化総会を鑑賞したアマゾナス連邦大学マヌエル・リマ・ジュニオル教授は語った。
 弁護士のジョゼ・フェルナンド・ホッシャ氏は「五輪に勝るとも劣らない祭典でした。ブラジルと日本は池田先生の平和の思想で結ばれています」。

◆池田大作博士自然遺産私有保護区が誕生 ブラジル環境省の行政機関が命名
 

 池田SGI会長の長年にわたるアマゾンの環境保護推進への貢献とその先見性を讃え、ブラジル環境省の行政機関「シコ・メンデス生物多様性保全院」が、ブラジルSGIのアマゾン環境研究センターの敷地を含む自然遺産私有保護区を「池田大作自然遺産私有保護区」と命名した。

◆〈座談会 師弟勝利の旗高く 45〉 結成65周年記念の「婦人部総会」 地球を包む幸福の花束
 

  原田 
いよいよ、結成65周年記念の「婦人部総会」の開幕ですね(9月30日まで)。皆で大成功を祈っています。
 永石 ありがとうございます。本年の総会は、①太陽の励ましを広げる総会②創価の哲学を朗らかに語る総会、との意義を掲げ、行っていきます。
 新指導集『幸福の花束――平和を創る女性の世紀へ』の発刊の喜びの中での総会とあって、各地で勢いが倍加しています。
 沼倉 
指導集は、「太陽の励まし」を広げる、池田先生の「哲学」を学ぶ絶好の一書となっています
 永石 はい。9ページにもわたる「発刊に寄せて」を執筆してくださり、さらに、巻頭のグラビアには、先生と奥さまが、野辺で花を摘んでおられる写真も収録されています。
 原田 この写真は、1973年(昭和48年)5月の欧州訪問の際に撮られたものです。
 奥さまが、「同志との会合に向かう移動中、何もお土産がないので、せめて道端に咲いている綺麗な野の花をお持ちしようよと、主人が車を止めてもらったひととき」と述懐されており、「主人は、今も、このときと変わらない思いで、世界中の友に、感謝の花束を贈ろうとしているのだなと、あらためて感じました」と、世界中の婦人部・女子部に贈られたメッセージも掲載されています。
 清水 表と裏の表紙には、綺麗な花々によって、世界地図が描かれていて、“地球を幸福の花束で包みゆこう!”との思いが表されていると伺いました。
 橋元 まさに、世界に広がる創価の女性の連帯を象徴していますね。

一対一の対話から

 沼倉 
この本にも載っていますが、婦人部総会の開催単位となる「グループ」のモットーは、「皆で語り 皆で学び 皆が創価の幸福博士に!」です
 原田 思えば、「地区」そして「ブロック」よりも、さらに少人数の単位となる、婦人部の学習・懇談の「グループ」が発足したのは、78年(同53年)のことです。
 橋元 第1次宗門事件という障魔の嵐が吹き荒れる中、誕生したのですね。
 原田 それは、「広宣流布は一対一の膝詰めの対話から!」と言われた戸田先生の指針を、現実にする組織の誕生でもありました。
 池田先生は言われています。「少人数だから、『全員が主役』である。役職などの上も下もない。『皆で』という言葉を、最も現実的に実践できる。ここに婦人部の本当の強さがある」「地に足を着けた『自発能動』の励まし合いのグループこそが、広宣流布の推進と拡大の原動力である」と。
 永石 さらに、「あの地この地で、今日も幸福博士の笑顔を、一つ、また一つと広げゆく、グループ長をはじめ“太陽の母たち”に、我らは感謝の大拍手を送りたいのだ」とエールを送ってくださっています。
 原田 普通、総会といえば、皆が一堂に会する集いを想像します。もちろん、そうした会合も大切ですが、婦人部は、この“常識”を一変させ、一番小さな単位を「総会」としました
 永石 皆が、にぎやかに語り合う場を総会としたのは、「全員が主役」であることを明確にするためです。ここでは、平和、幸福、家庭、信仰などを巡り、率直な会話が交わされます
 沼倉 「
一は万が母」(御書498ページ)です。婦人部は、「グループ」を大切にし、一人から一人へ、勇気と感動を伝えてきたからこそ、地涌の連帯を大拡大することができました
 永石 毎年の婦人部総会を楽しみにしている方、総会を通じ、教学部任用試験(仏法入門)の会友受験を決意される方、入会を決意される方も多くいます。
 沼倉 今年の総会でも、「聖教新聞PR版(秋季号)」や「グラフSGI」9月号、モバイルSTBや「大白蓮華」「パンプキン」「灯台」などを活用しながら、仏縁と友情を、楽しく朗らかに広げていきましょう。

勇敢に一人立つ!

 清水 婦人部総会でも活用できる、SOKAチャンネルVODの新番組「笑顔記念日~『歓喜の劇』を演じた“大女優”~」を見ましたが、感動で胸がいっぱいになりました。
 沼倉 娘さんの病を通じて、家庭の皆が大きく成長し、ご主人が入会する姿には、婦人部にとって、大切な指針が、たくさんちりばめられていました。
 橋元 私は、番組の中で紹介されていた、「仏法は、百発百中の『変毒為薬』の大法」との戸田先生の言葉に感動しました。あらためて、信心の力、題目の力を教わりました
 清水 持ち運びが便利なサイズになった聖教PR版には、池田先生の指針と写真が収められた「四季の励まし」や、料理・幸齢社会・健康など、生活に役立つ紙面が充実しています。
 原田 グラフSGIでは、世界に広がる学会の姿を知ることができます。先生が本年8月に撮影された写真も掲載されています。
 永石 現在、各地では、マイ総会が活発に開かれています。「聖教PR版を、あの友へ」「自宅に招いて、じっくり懇談」「メールやLINEを使って交流」など、日々、“対話の花”が咲いています。
 沼倉 総会を記念して作製されたカードは、今回はスタンド式になっていて、早速、各地の同志から、“一人立つカード”と呼ばれ(笑い)、好評です。
 原田 先生は、「一人のグループ長が勇敢に立ち上がれば、一家眷属も皆、勝利できる。そして、わがグループの同志も、縁する友人たちも、必ず希望の方向へ、幸福の方向へ、リードしていくことができる」と呼び掛けられています。
 創価家族が力を合わせ、広宣流布大誓堂完成5周年の「2018年11月18日」を目指した新たな航海へ船出していきましょう。

◆信仰体験
 ※信心を貫けば苦労が財産に 男で一つで3人の子育て 
  ※人間性磨く仏法の力! 小笠原諸島・母島で人気の宿泊施設
 

2016年9月 1日 (木)

2016年9月1日(木)の聖教

2016年9月1日(木)

◆わが友に贈る


 
信仰者とは
 自身の向上を目指し
 
挑戦を続ける人だ。
 最後の勝つ勇者だ。
 誇り輝く人生を共に!

◆名字の言


  「治乱興亡」という熟語があるように、歴史は、さまざまな勢力による興隆と滅亡の繰り返しとして描かれてきた。多くの歴史小説を著す中津文彦氏によれば、興隆・滅亡には“方程式”があるという滅亡に至る共通項は「準備不足」「孤立」「奇策」の三つ。一方、興隆の共通項も三つあり、最初の二つが「周到な準備」と「連携」。滅亡の方程式とは反対の事柄だ。しかし氏は、最後の3点目に、全く同じ
「奇策」を挙げる(『日本史を操る興亡の方程式』PHP文庫)▼どういうことか。準備不足で、孤立した者が策に走ると滅亡を招くが、準備を重ね、強い連携を築いた上で、定石を破った大胆な策に打って出るときには、大いなる飛躍が期待できる、ということだ▼かつて池田SGI会長は、アムンゼンが南極点初到達を成し遂げた要因は「準備」と「団結」にあったとし、広布の前進にあっても「正確な時計のように」準備を重ねる執念、異体同心の団結が不可欠と語った。また、自ら斬新な発想、大胆な行動の範を示してきたわれらの大願は、世界広宣流布。それを成し遂げようという誓いは、日々の努力を生み、団結を築き、勇気の行動となって表れる。きょうから9月。新生の決意で、自身と広布の新時代を開こう。(道)

◆社説  きょう「防災の日」  近隣と心通わせ「共助」の備え


 物理学者の寺田寅彦は、関東大震災など自然災害に関する論考を残した。例えば「これほど万人が綺麗に忘れがちなことも稀である」(『地震雑感/津浪と人間』中公文庫)と、失われがちな防災意識について指摘。「文明が進めば進むほど天然の暴威による災害がその劇烈の度を増す」(同)と警鐘を鳴らしている。
 きょうは「防災の日」。平成28年版「防災白書」では、政府が昨年12月に始めた「『防災4・0』未来構想プロジェクト」を特集。ここでは日本の防災の取り組みの大きな転換点として、伊勢湾台風、阪神・淡路大震災、東日本大震災の3度の大災害を挙げている。同プロジェクトはこうした災害で得られた反省点を改めて見直しつつ、地球温暖化に伴う気候変動により激甚化が懸念される災害への備えに取り組むものだ。
 今世紀末に向けて世界の平均気温は上昇し、大気中の水蒸気量が増加して想定を上回る豪雨が頻発すると予測される。従来の防災対策では通用しなくなる恐れがある、という。
 こういった視点からも、行政が行う「公助」を待つばかりではなく、私たち自身ができる「自助」と「共助」によって、災害に備える堅固な土台を築くことが大切といえよう。
 「防災白書」も、防災に対する住民一人一人の意識改革や行動を促すためには、地域コミュニティーによる「共助」意識の醸成が不可欠と訴えている。
 東京・世田谷区のある少年部員は、この夏休み、防災マップを作製した。今夏の度重なる豪雨や台風を経験したことから、“もし自分の町で災害が起きたら?”と疑問が湧いたという。
 親子で町内会の副会長を訪ねると、地域の取り組みや避難経路を丁寧に説明してくれた。
さらに、家庭でできる「自助」の備え、近隣や地域に関わる全ての人と助け合う「共助」の大切さも語ってくれた。
 陰で多くの人が強い意識を持って町を守っていることを知った少年部員は、自作の防災マップを地区座談会で発表。参加者から「自宅を点検しよう」「地域のことを、もっと知らなければ」との声が相次ぎ、防災の機運も高まったという。
 池田SGI会長は、災害への対策も「地域の人と人とが心を通わせ合うなかで、初めて可能になる」と述べている。日頃の学会活動や近隣への声掛けが地域の絆を強くし、災害に備える社会の基盤を築くことを銘記して、交流を深めていきたい。

◆きょうの発心   “祈りは必ずかなう”との確信で
 

御文
 大地はささばはづるるとも虚空をつなぐ者はありとも・潮のみちひぬ事はありとも日は西より出づるとも・法華経の行者の祈りのかなはぬ事はあるべからず(祈?抄、1351ページ・編519ページ)
通解 大地をさして外れることがあっても、大空をつなぐ者があっても、潮の満ち干がなくなっても、日が西から出ることがあっても、法華経の行者の祈りのかなわないことは絶対にない。

 
法華経の行者の祈りは必ずかなうと仰せです。
 わが家は、1957年(昭和32年)2月に入会。病弱な母が懸命に信心に励む中で元
気になっていく姿を通し、確信を深めました。
 父が仕事中の事故で44歳で他界。池田先生と奥さま、同志の励ましを受けて、一家で
団結して信心一筋で頑張ってきました。母は私たちきょうだいに、いつもこの御文を聞かせてくれました。
 常勝関西の地で過ごした女子部時代に師匠との出会いを刻み、生涯、師弟の道をと誓い
ました。
 80年、結婚を機に岡山・玉野の地へ。宿命の嵐にも祈り抜き、全てを乗り越えることができました。娘2人が創価女子短期大学で学び、3人の子どもはそれぞれが使命の道を歩んでいます。元気になった母は一度も大病することなく、今年で94歳を迎えました
 岡山広布60周年の本年、いよいよの心で広布拡大の歓喜の渦を巻き起こしてまいります。                                               
   岡山創価総県副婦人部長 難波美千代

◆小説「新・人間革命」 源流 一


  離陸した搭乗機が雲を突き抜けると、美しい青空が広がり、まばゆい太陽の光を浴びて雲海が白銀に輝いていた。
 山本伸一を団長とする創価学会訪印団一行は、一九七九年(昭和五十四年)の二月三日午前十一時、九州の同志らに見送られて鹿児島空港を発ち、最初の訪問地である香港へと向かった
 伸一は、窓に目をやりながら、隣に座った妻の峯子に語った。
 「曇りの日には、地上から空を見上げても、太陽は見えない。そして、何日も何日も、雨や雪が降り、暗雲に覆われていると、いつまでも、こんな日ばかりが続くような思いがし、心も暗くなってしまいがちだ。
 しかし、雲の上には、いつも太陽が燦々と輝いている。境涯を高め、雲を突き破っていくならば、人生は常に太陽と共にある
 また、たとえ、嵐のなかを進むような日々であっても、心に太陽をいだいて生きることができるのが信心だ
 私は、こうして機上で太陽を仰ぐたびに、戸田先生が詠まれた『雲の井に 月こそ見んと 願いてし アジアの民に 日をぞ送らん』との和歌が思い起こされるんだ

 アジアの民衆は、垂れ込める雲の下で、月の光を見たい、幸せになりたいと渇仰している。先生は、その人びとに、平和と幸福の光源である日蓮大聖人の仏法、すなわち太陽の光を送ろうと決意をされた。この歌には、先生の東洋広布への熱い情熱と信念と慈愛が感じられ、身の引き締まる思いがするんだよ
 峯子は、頷きながら笑顔を向けて言った。
 「その戸田先生のお心を少しでも実現できる、今回のインド訪問にしたいですね」
 「そうだね。インドにも広布に進む同志が誕生した。先生は喜んでくださるだろう」
 恩師を思うと、二人の語らいは弾んだ。心は燃えた。勇気が湧いた。
 伸一は、戸田を偲びつつ、本格的な世界広布のために、いよいよ盤石な土台を築かねばならないと、固く心に期していた。

◆〈寸鉄〉 2016年9月1日


 
創価の人間革命の運動は
 民衆に力を与え世界変え
 る
―博士。平和建設の礎
      ◇
 「
牙城会の日」。学会厳護
 が師弟不二の大道
。誉れ
 の青春に
冥の照覧は厳然
      ◇
 
任用試験の申し込み開始
 希望の哲理の研鑽通して
 仏縁を拡大。皆で推進を
      ◇
 「人の振舞」が仏の出世
 の本懐。
爽やかな挨拶、
 誠実の対話
で信頼広げよ
      ◇
 健康増進普及月間。
適切
 な睡眠・食事・運動の励行

 を。自己を律し身を守れ

【聖教ニュース・特集記事】

◆ノルウェーの名門ベルゲン大学で開催 「核兵器なき世界への連帯」展 
 北欧から平和求める民衆の声を
 

 【ベルゲン8月30日】北欧ノルウェーの名門ベルゲン大学で8月29日(現地時間)、「核兵器なき世界への連帯――勇気と希望の選択」展が開幕した。SGI(創価学会インタナショナル)がICAN(核兵器廃絶国際キャンペーン)の協力を得て制作したもの。同国内での開催は、首都オスロ(2013年)に続き、2会場目。開幕式は30日、ベルゲン市の同大学の展示会場で開かれ、ノルウェー平和協会のアレクサンダー・ハラン会長ら来賓が出席した。ベルゲン大学での同展は、あす2日まで行われる。

◆座談会 師弟勝利の旗高く 【44】 9月1日「牙城会の日」40周年 
 学会厳護の献身に冥の照覧
 任用試験の申し込み開始 会友受験の推進を

 原田 この8月、学会の南米訪問団として、アルゼンチン・ブラジルの各地を訪れ、池田先生・奥さまへの顕彰の式典をはじめ、さまざまな記念行事などに出席させていただきました。目覚ましい世界広布の躍動に、感動の日々でした。
 清水 聖教新聞でも連日報道されていましたが、師を求めてやまないメンバーの姿に心打たれました。広宣流布が世界同時進行で進んでいることをあらためて実感します。
 竹岡 アルゼンチンでは、独立宣言200周年を祝賀する青年文化総会も開催されましたね
 原田 本当に圧巻でした。出演者・参加者計9000人の歓喜が大爆発。全土120会場で同時中継されました。まさに世界広布史に燦然と輝く“師弟不二の祭典”となりました。
 長谷川 ブラジルでは今、支部50世帯の弘教を目指す大折伏を展開していますね。オリンピックが行われたリオ圏では、すでに半数近くの支部が達成したと伺いました。
 原田 その通りです。皆さん、本当に元気でした。先生は「新時代を創る」(8月27日付)で、アルゼンチン・ブラジルの目覚ましい大発展に触れ、その陰には、「異体同心の麗しい団結があると強調されています。私もあらためて、その通りだと実感しました
 永石 世界のどの地にあっても、リーダーが折々に一緒に集まって祈り、試練を一つ一つ乗り越えています。また一丸となって、青年部・未来部を育成することで、後継の友が思う存分に力を発揮していますね。
 原田 先生は、日本の同志にもこう呼び掛けられました。「わが地域も、いよいよ強く固くスクラムを組んで、行進しよう! 皆が生き生きと福徳の体験をつかみ、大いに語り合いながら!」と。それぞれの地域で、創価のスクラムをさらに大きく広げ、「世界広布新時代 拡大の年」を勝ち開いてまいりましょう。

世界に広がる連帯

 長谷川 
9月1日は「牙城会の日」です。本年は、「牙城会の日」制定から40周年の佳節です
 竹岡 1963年のこの日、東京・信濃町に学会本部(当時)が落成しました。その意義と学会厳護の誓いを込め、76年に制定されたのが「牙城会の日」です。
 原田 落成から半世紀がたち、この地には広宣流布大誓堂が建立されました。今、世界中から同志が集い合う大誓堂に、牙城会の皆さんが着任しています。
 長谷川 先生は、牙城会にこう期待されています。「私も、無事故、安全を、毎日、しっかり、ご祈念しているからね。私は、いつも君たちと一緒に行動するわけにはいかないが、心は一緒だよ。使命は同じだよ。どか、私に代わって、本部を守ってください。会館を守ってください。同志を守ってください」と
 永石 会館警備の尊い任務に当たる牙城会の方々がいるからこそ、私たちも、安心して広布の集いを開くことができます。日々の献身にあらためて心から感謝いたします。本当にありがとうございます。
 竹岡 今、牙城会の連帯も世界中に広がっています。ブラジル全土にも、1000人を超える陣列が広がっています。皆さん、使命感にあふれて、さまざまな課題に挑戦しながら会館に着任しています。2~3時間かけて会館に集う人も多くいるそうです。
 原田 ブラジル牙城会は弘教拡大にも率先していました。頼もしい限りです。
 竹岡 リオのある牙城会メンバーは、1年足らずで17人に弘教を実らせ、支部50世帯の折伏を大きく牽引しています。先日は、牙城会大学校の卒団式も行われ、多くのメンバーが見事に弘教を達成しています。
 長谷川 日本の牙城会大学校生も弘教に先駆していますね。私も先日、首都圏の大学校生大会に参加しました。仏意仏勅の学会・同志と共に、未来を開いてほしいと念願しています。
 原田 先生は、牙城会の皆さんにこう期待されています。「牙城会の成長が、学会の発展である。牙城会の勝利が、創価の勝利である。家族を大切に! 友人を大切に! 社会を大切に! 賢者として、健康第一で絶対無事故の前進を、今日も朗らかに頼む」と。
 竹岡 広布に徹する同志に、一切の仏菩薩、諸天善神の加護は間違いありません。これからも牙城会は、「冥の照覧」を確信し、学会厳護のため、師弟の道を走り抜いてまいります

人生を勝ち開く因

 原田 南米の各地では、皆、求道の心で教学研さんにも励んでいました。
 永石 日本でも、この9月1日から10月23日まで、「教学部任用試験(仏法入門)」(11月20日実施)の申し込みが行われます
 清水 今年の任用試験も昨年と同じ、マーク方式で行われますね。試験慣れしていなくても、解答しやすくなっています。
 永石 新会員や最近発心された方、高等部員など、これからの広布を担う同志にとって、仏法に縁する大切な機会となります
 原田 また近年は会友の受験も増加し、研さんを通し、仏教の考え方への感銘の声も多く寄せられています。こうしたことから、今回から試験名に「仏法入門」の名称が加えられました
 長谷川 最高協議会でも確認されましたが、本年下半期は特に「教学部任用試験の会友受験の拡大」が大事な取り組みとなります。
 原田 先生は「法華経を耳に触れるならば、これを種として必ず仏になるのです」(御書552ページ、通解)との御聖訓を通し、「たとえ一文一句でも心に刻めば、いかなる乱世にも揺るがない智慧と慈悲と勇気の光源となる」と語られました。一人でも多くの方が受験に挑戦し、幸福勝利の人生を開く因を刻めるよう、最大に応援していきましょう。

◆信仰体験   いま想う 戦後71年の歩み⑨〉 通信兵として中国大陸に出征
  戦場で奪われた無数の命を胸に・・・・・信心で無力感は使命感へ

 【山口県周南市】本年、93歳になった磯村勝美さん=熊毛栄光支部、副支部長=は、感慨深そうに振り返る。「まさか、この年まで元気で生きられるとは思わなかった」。19歳から3年間、戦地で過ごした。生きて帰ったものの、たびたび体調を崩した。ふとした時に脳裏に浮かぶ、戦場で目の当たりにした兵士たちの亡きがら。心に刻まれた傷がいえることはなかった。

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