2017年8月18日 (金)

2017年8月18日(金)の聖教

2017年8月18日(金)の聖教

◆わが友に贈る

未来部の育成は
世界を照らす光なり!
希望を創る聖業なり!
励ましの汗を流す友に
心からの称賛と応援を!

◆〈名字の言〉 2017年8月18日

 少子高齢化、人口減少が急速に進む日本社会。時代の変化をどう読み、先手を打つか――さまざまな団体や企業が、生き残りを懸けて必死の努力を重ねている▼今、多くの自治体が直面する課題が公民館など公共施設の維持。かつて盛んに造られた「ハコモノ」は維持費等がかかり、財政を圧迫する。しかし、神奈川県の秦野市は逆転の発想で、この「お荷物」を「宝の山」へと変えた(「潮」9月号)▼例えば市役所の敷地内にコンビニを開設。賃料が入るとともに、市役所の利用者の利便性向上にもつながった。また、保健福祉センターの空き会議室を民間に貸与。市民のための「パソコン教室」などが開設され、その使用料は施設の維持管理費に充てられる。こうした改革で、財政状況を大きく改善できたという▼資源や財源は有限だが、人間の知恵は無限だ。どんな悪条件でも、必ず活路は開ける。大事なのは「時代の先を見る目」と「逆境を好機へ変える知恵」だ▼御書には「天晴れぬれば地明かなり法華を識る者は世法を得可きか」(254ページ)と。信心根本に努力と工夫を重ねて現実社会で勝利する。それが仏法者の生き方。変化の時代だからこそ、「知恵の太陽」をわが胸中に昇らせ、新たな価値を創造していこう。(駿)

◆〈寸鉄〉2017年8月18日
 

 「日蓮さきがけしたり」
 御書。後継の使命は先駆。
 次なる峰へ拡大の旋風を
      ◇
 栃木県青年部の日。有縁
 の地に輝く人材の大城。
 誓い貫く陣列を陸続と!
      ◇
 他人の為になされた行動
 は美しい―哲人。自他共
 の幸福に尽くす人生こそ
      ◇
 昨年の地球「最も暑い一
 年」―調査。温暖化抑制へ
 国境超えた取り組み急げ
      ◇
 「専門職大学」19年4月に
 開設へ。即戦力育む新た
 な高等教育機関に期待大
 
◆社説  “躍進月間”の大勝利へ  創価家族の団結で未来部を育成

 「未来部躍進月間」(8月31日まで)の取り組みがたけなわである。全国各地で、「E―1グランプリ」をはじめ、読書感想文・作文の各コンクール、「少年少女希望絵画展」への尊き挑戦の汗が光っている。
 未来部を応援してくださっているご家族、担当者の皆さまに、心から感謝申し上げたい。
 小・中・高校生が対象の「E―1」は、昨年、全国から約6000のエントリーがあった。決勝大会に出場した三重の女子高等部員は、中学時代、人間関係で悩み不登校に。そうした中、婦人部員の激励を受け、「E―1」への挑戦を決意。4人1組で寸劇を作り上げる中で、新たな友情を築き、自信を取り戻した。彼女は今、「勉強を頑張って、世界に羽ばたいていきたい」と胸を膨らませる。
 3年連続、作文コンクールで入賞した大阪の少年部員は、2歳の時に目の病を患い、全盲に。昨年は「声」と題し、人の声や言葉についてつづった。彼がよく耳にする母親の言葉の中で、一番好きなのは「絶対にあきらめたらあかん」との一言。作文の結びで、「これからは僕の声で皆を幸せにしていきます」と決意を記した。
 学会伝統のコンクールは、新しい自分と出あい、夢と理想を広げる“飛躍台”である。
 小説『新・人間革命』第9巻「鳳雛」の章で、山本伸一会長が、未来部の人材育成の要は「触発」だと語る場面がある。そして、その触発のために必要なのは、「日々、命を削る思いで、成長を祈ること」「“どうすれば、みんなの励みになるのか”“どうすれば、希望がもてるのか”“どうすれば、勇気が出せるのか”を、瞬間瞬間、懸命に考え続けていくこと」であると訴える。
 ある地域の未来本部長は毎年、躍進月間になると、各種コンクールの推進と激励のため、地元の全未来部員のもとへ会えるまで足を運び続けるという。後継の友に触発をもたらす根本の実践は、まさに“会って励ます”地道な労作業にほかならない。
 その上で、各種コンクールは、創価家族の団結力を生かす絶好の場でもある。壮婦男女の各部、学生部をはじめ、教育本部や国際本部とも協力し、未来部メンバーの成長を縦横にサポートしたい。
 池田先生は「『学会の永遠性の確立』の急所は、まぎれもなく、未来部の育成にある」と強調している。未来を開く師弟の大聖業に連なる誇りを胸に、残りの躍進月間も走り抜きたい。

◆きょうの発心  強盛な祈りを根本に報恩の人生を2017年8月18日


御文
 日蓮がたましひをすみにそめながして・かきて候ぞ信じさせ給へ(経王殿御返事、1124㌻)
通解 この御本尊は日蓮の魂を墨に染めながして書き認めたものである。信じていきなさい。

 日蓮大聖人の御生命が認められた御本尊を信じていきなさい、との仰せです。私は母に連れられ、1956年(昭和31年)に入会。その後、父と弟も入会し、広布に走る両親の姿を見て、信心に励むようになりました。
 しかし、大学受験に失敗。心が絶望と不安に覆われていたころに先輩からこの御文を教わりました。“どん底にいる自分を何とかしたい”と毎日、真剣に題目を唱え抜く中で、心に少しずつ光明が差すようになりました。
 また、高等部時代に参加した夏季講習会での池田先生の激励を思い起こし、師匠をもつ人生の素晴らしさを実感。信心の確信をつかむことができました。
 その後、無事に進学し、卒業後は会社の役員秘書として働きながら、広布の庭でも女子部のリーダーとして友と共に黄金の歴史を刻んで婦人部へ。きょうまで「負けない人生」を歩んできました。
 本年は、先生が桜ケ丘文化会館に来館されて40周年の佳節です。先生、そして同志の皆さまへの報恩感謝を胸に、周囲に勇気と希望を送ることができるよう一段と自身を磨き、人材育成に尽力してまいります。 東京・多摩桜城区総合婦人部長 八木沢恭子

◆小説『新・人間革命』第30巻 雄飛の章 五十五 2017年8月18日 (6151)
 


 戸田城聖は、海外を旅したことはなかった。しかし、メキシコに関する本をよく読んでおり、写真などで見た独立記念塔と街並みが、頭に入っていたのであろう。また、父親の仕事のため幼き日をメキシコで過ごした、大阪支部の初代婦人部長の春木文子にも、現地の様子をよく尋ねていた。
 戸田は、山本伸一に、あまりにも克明に情景を語るのであった。
 そして、さらに言葉をついだ。
 「伸一、世界が相手だ。君の本当の舞台は世界だよ……」
 戸田は、まじまじと彼の顔を見ながら、やせ細った手を布団の中から出した。その衰弱した師の手を、弟子は無言で握った。
 「伸一、生きろ。うんと生きるんだぞ。そして、世界に征くんだ」
 ――伸一は、この時の師弟の語らいを、峯子にも詳細に話してきた。
 彼は、十六年前の一九六五年(昭和四十年)八月に初めてメキシコを訪れ、独立記念塔を見た時
にも、戸田の言葉が思い起こされ、深い感慨を嚙み締めた。
 今再び、陽光に輝く記念塔の前に立った伸一の胸には、「世界に征くんだ」という恩師の魂の言葉が、熱くこだましていた。
 “先生! 私は、世界を駆け巡っております。必ずや、世界広布の堅固な礎を築いてまいります。先生に代わって!”
 誓いを新たにする彼に、峯子が言った。
 「今日二日は、戸田先生のご命日ですね」
 「そうなんだよ。その日に、車を降りて歩いていたら、ここに来ていた」
 「きっと、先生が連れてきてくださったんですね」
 二人は頷き合いながら、記念塔を仰いだ。
 伸一たちは、翌日にはメキシコ市の市庁舎等を訪問し、次の訪問地であるメキシコ第二の都市グアダラハラへと向かった。
 ここでは個人会館を訪れ、懇談会などを開いてメンバーを激励。グアダラハラ大学を訪問し、総長との会見や記念講演を行った。   

【聖教ニュース】

◆ジャズ界の巨匠が注目の新星と共演! スーパープレミアム・コンサート ハンコック&ショーター 民音公演 2017年8月18日
明年の民音創立55周年を記念
出演者4人でグラミー賞受賞のべ30回
11月7日、東京・両国国技館

ハービー・ハンコック氏㊨とウェイン・ショーター氏(写真はコラージュ)
ハービー・ハンコック氏㊨とウェイン・ショーター氏(写真はコラージュ)

 ジャズ界の巨匠が、新世代の実力派アーティストを率いて来日!――一夜限りの民音公演「スーパープレミアム・コンサート」が11月7日、東京・墨田区の両国国技館で行われる。明2018年の民音創立55周年を記念するもの。出演するのは、ハービー・ハンコック氏(ピアノ)とウェイン・ショーター氏(サックス)、エスペランサ・スポルディング氏(ベース)、テリ・リン・キャリントン氏(ドラム)。4氏合わせて、音楽界最高峰の栄誉であるグラミー賞のノミネート62回、受賞30回を数える“夢のカルテット(四重奏団)”の共演が日本で実現する。
 アメリカで生まれ、世界で親しまれるジャズ音楽。その特徴の一つに、演奏者たちが当意即妙の旋律を奏でる「即興演奏」がある。
 それは、「人間の感情の奥底からの叫び」(ハンコック氏)であり、「即興の対話を生み出す創造的な過程」(ショーター氏)であるという。池田大作先生とのてい談集『ジャズと仏法、そして人生を語る』(毎日新聞社刊)で語られている。
 半世紀以上にわたってジャズ界に新風を送り続ける両氏。共に来日する女性アーティストの2氏も、世界が注目する“新星”である。
 スポルディング氏はボストンの名門バークリー音楽大学を飛び級で卒業。2011年にジャズ界初の快挙となるグラミー賞の「最優秀新人賞」を受賞した。ウッド・ベースとエレクトリック・ベースを弾き、歌唱力にも定評がある。
 ドラムのキャリントン氏は10歳でプロの世界に。同じくバークリー音楽大学で学んだ。グラミー賞の受賞は3回。迫力に満ちた重いビートと、切れの良いリズムで知られる。
 最高の4人、そして聴衆が織りなすセッションは、二度とない“魂と魂の対話”の場になろう。
 問い合わせは各地の民音センターまで。

◆勇んで新たな勝利劇を 原田会長を中心に各部代表者会議 2017年8月18日
小説「新・人間革命」は「暁鐘」の章へ


 世界広布新時代第46回の各部代表者会議が17日、東京・新宿区の常勝会館(本部第2別館内)で行われた。
 池田先生はメッセージを贈り、この夏、全国の墓地公園・納骨堂での法要や、各種研修会などの運営に携わった友、配達員の「無冠の友」をはじめ、「聖教城」を支える全ての同志・関係者に心からの感謝をささげた。
 また創価文化センターで創価学園創立50周年の記念展示を見学した(13日)ことに触れ、創価の平和・文化・教育運動を伝える各地の展示会に携わる友を、改めてねぎらった。
 次いで、労苦を厭わぬ同志の奮闘によって、入信満70年を晴れ晴れと飾ることができたと感謝。
 法華経の一節「今我は喜んで畏無し」(法華経144ページ)、さらに、この経文を踏まえて日蓮大聖人が宣言された「南無妙法蓮華経の七字を日本国に弘むる間恐れなし、終には一閻浮提に広宣流布せん事一定なるべし」(御書816ページ)を拝して、「この大確信で、恩師・戸田城聖先生とご一緒に、あらゆる大闘争に私は恐れなく挑み抜いてきた」と強調。
 「不二の君たちも『喜んで畏無し』と、いよいよ勇んで、『広布』即『世界平和』の大連帯を仲良く朗らかに広げていただきたい」と念願した。
 ここで池田先生は、小説『新・人間革命』について、現在連載中の「雄飛」の章に続いて、「暁鐘」の章を書き進めていることを紹介。本年の後半戦も、一人一人が、自らの新たな「人間革命」の勝利劇へ、勇気と希望の暁鐘を打ち鳴らし、男女青年部を中心に、「地より湧き出でんとする」若人たちを、にぎやかに結集していこうと呼び掛けた。
 最後に、基本である「張りのある勤行」を大切に、満々たる大生命力で下半期のスタートダッシュをと望み、メッセージを結んだ。
 原田会長は、池田先生の入信70周年となる「8・24」を迎える喜びを述べ、9月には、学会の平和運動の原点である戸田先生の「原水爆禁止宣言」から60周年となることに言及。平和の連帯をさらに広げていきたいと訴えつつ、そのためにも足元の行動が大切となると強調した。
 そして、創価三代の師弟に連なる誇りを胸に、広宣流布大誓堂完成5周年の「2018年11月18日」へ、自らの使命の場所で、圧倒的な拡大の実証を示そうと呼び掛けた。
 また、長谷川理事長、谷川主任副会長、伊藤女子部長があいさつ。本社編集局の樹下智副主任が取材報告を行った。

【特集記事・教学・信仰体験など】

◆〈世界写真紀行〉第21回 タイ「チャオプラヤー川」 2017年8月18日
希望広げる「人格の人」に

チャオプラヤー川を船が往来する(2013年、本社カメラマン撮影)。運河が発達したバンコクは“東洋のベニス”と呼ばれた
チャオプラヤー川を船が往来する(2013年、本社カメラマン撮影)。運河が発達したバンコクは“東洋のベニス”と呼ばれた

 波を立てて行き交う水上バス。対岸には絢爛たるタイ王宮と、発展するバンコクの街並みが見える。活気あふれる都会にあって、この流れは人々に安らぎを与えてきた。
 タイのチャオプラヤー川。
 全長は1200キロ。北部の山岳地帯に源を発し、四つの支流が合わさって海に注ぐ。
 古来、タイの人々の暮らしは、この川と共にあった。
 毎年のように起きる川の氾濫によって、土地が肥沃になり、集落が形成された。
 歴代の王朝も、チャオプラヤーの近くに築かれた。アユタヤ朝は、川を通じて海と結ばれ、海上交易で繁栄した。河口付近に位置する都市バンコクには、無数の運河が造られた。水運は人々の重要な“足”であり、船上で野菜や果物を売る水上市場は、今も多くの人々でにぎわう。
 チャオプラヤーの流れは、タイの大地を潤し、人々の営みを支えてきたのである。
 1988年2月、池田先生が24年ぶりにタイを訪れた。
 政情不安だった同国で、SGIの友は、師の指導を胸に、社会の安穏と民衆の幸福を祈り続けてきた。
 師匠を迎え、喜びに沸く空港。先生は、友の歓迎に感謝しつつ、タイ王国の繁栄のために貢献したいと真情を述べた。
 滞在中、先生は、プーミポン国王を表敬訪問し、平和論・文化論・芸術論等を巡って意見を交換。またチュラロンコン大学への図書贈呈などの行事に臨んだ。
 さらにSGIの集いに出席し、「最後の最後まで信心を貫き通してこそ、『成仏』という、人間として最極の“結実”を得ることができる」と強調。会合後は、チャオプラヤー川のほとりで代表と懇談した。
                                                                          ◇ 
 タイの詩人タパニー・ナーコンタップはうたった。
 「どこかに涼やかな河が流れていれば、旅人たちが必ず寄ってくる。彼らは河のほとりで水を浴びたり、飲んだり、安心してくつろぎ、楽しむ。誠実な良き人はこの川のようである」
 先生は92年の訪問の折、この詩人の言葉を紹介。タイの友こそ“涼やかな河”のような人格の方々であるとたたえ、次のように語った。
 「人格の力は大きい。仏教も、一次元からいえば、釈尊が本当に『良き人』だったからこそ、あらゆる人々が慕い、集まり、そして広まったといえるのではないだろうか。いくら立派な法を説いても、仮に釈尊が悪い人、不誠実な人であったならば、だれも寄りつかない。仏教も広まらなかったであろう」
 「私どもの広宣流布運動は、一人一人が人間として限りなく人格を磨き、鍛えあっていく――その連帯でもある」「さらに『人格』を磨きつつ、チャオプラヤー川の流れのごとく、タイの人々に限りない『安らぎ』と『潤い』を贈りゆく“希望の大河”となっていただきたい」
 “あの人のそばにいると安心する”“あの人と話すと勇気が湧いてくる”。そう言われる人もまた、社会に安らぎと潤いをもたらす人格の人と言えるだろう。
 仏道修行を弛まず実践する。人格を磨き、地域の希望と輝いていく。そうした“良き人”の連帯を広げることが、広宣流布の運動である。

2017年8月17日 (木)

2017年8月17日(木)の聖教

2017年8月17日(木)の聖教

◆わが友に贈る

「信仰即生活」の
リズムを大切に!
爽快な勤行・唱題で
一日を出発しよう。
そこに勝利の道が!

◆〈名字の言〉 2017年8月17日
 

 近所で親子が自転車の練習をしていた。後ろで自転車を支えつつ駆けだす親。子の顔がゆがむたび、すかさず声を掛け、励ましている。どちらも汗だくで、真剣そのもの。ほほ笑ましい光景に、子どもの頃の記憶がよみがえった▼自転車の練習は失敗の連続だった。恐怖感が募り、何度も諦めかけた。そんな自分に、父親は粘り強く付き合ってくれた。終始、繰り返していたのは「大丈夫。絶対できるよ」との言葉。あの励ましと、初めて自転車に乗れた時の喜びが、今も心の奥深くで自分を支えてくれている気がする▼大阪教育大学教授の園田雅春氏は、野菜や果物を食べてビタミンを摂取するように、子どもの自尊感情は、周囲から掛けられる“プラスの言葉”で育つと説く。このプラスの言葉を、氏は自尊感情の頭文字をとって「ビタミンJ」と呼ぶ(朝日新聞デジタル)▼子どもは、初めから自分に自信を持っているわけではない。「ビタミンJ」は、自分を認め、信じ、励まし続けてくれる他者との関わりによって、時間をかけて育まれるものなのだ▼池田先生は「一人ももれなくダイヤモンドの生命である」と未来部員に呼び掛ける。夏休みも終盤。この師の心を胸に、未来部員の夏の挑戦を全力で励まし、共に成長していきたい。(華)

◆〈寸鉄〉 2017年8月17日
 

 「法華経を持つ者は必ず
 皆仏」御書。励ましの波を
 今こそ!人材は目の前に
      ◇
 きょう文芸部結成記念日
 広布は言論戦なり。鋭き
 ペンの剣で民衆城を護れ
      ◇
 英傑とは心が偉大な人―
 文豪。青年は自ら労苦を
 求め抜け。人格の錬磨を
      ◇
 世間話より深い会話をす
 る人ほど幸福度高い―米
 研究。颯爽と対話を拡大
      ◇
 豪雨の頻度、この40年間
 で3割増―気象庁。防災
 強化へ自助・共助さらに

◆社説  「共生社会」の実現へ   共感が苦難を乗り越える力に


 「ネガティブ・ケイパビリティ」という言葉が注目されている。同タイトルの著作(朝日新聞出版)を発表した帚木蓬生氏によると、「答えの出ない事態に耐える力」のことだという。元は英国において、19世紀の詩人ジョン・キーツが創作態度として記した言葉。20世紀の精神科医ウィルフレッド・R・ビオンにより、患者と接する際に「共感」の土台となる概念として提唱された。
 ビオンは知見と理論の蓄積だけで性急に患者を判定するのではなく、患者との間で起こる現象、言葉を受け止める重要性を説いた。帚木氏は、この概念が教育などの他分野で活用され、また、人生の苦難を乗り越える力にもなると述べる。
 この「ネガティブ・ケイパビリティ」には、学会員の生き方にも通じるものがあろう。
 自閉症の長男と共に歩む、大阪府在住の一家がいる。障がいが分かった時、婦人部の先輩たちは、「絶対に大丈夫や」と母を励ました。やがて、母は同じ境遇にあるママ友たちと友情を育み、子どもたちが学びながら働ける、福祉作業所をつくる。
 わが子の障がいが“治る”ことはない。母は知識を身に付けつつ、祈ることで、現実と向き合う力を出した。“治りはしない。でも、幸せにはなれる!”
 診断から30年余り。長男は、男子部の集いにも元気に参加する。ある会合では、「今年一年を漢字一文字で表そう」と言われ、「かんじ」と書いた。仲間たちは「センスあるわ!」と大喝采。母が礼を言うと、男子部員から言われた。「お母さん、ありがたいのは僕らの方ですよ。息子さんがいると会合が明るくなる。言葉じゃなくても、気持ちを正直に伝えてくれる。いつも元気をもらってます」
 作業所では、仲間と助け合いながら成長する長男。いろいろな息子の姿を見て、母は思う。「祈りはかないました。幸せになることは、誰かに、必要とされることだと思うから」
 一見“不幸”と思われるような事象の中からこそ、新たに得られる喜びがあるのだ。
 池田先生はかつて、世界市民のモデルとして、3点を仏法の視点に即して語った。①生命の平等を知る「智慧の人」②差異を尊重できる「勇気の人」③人々と同苦できる「慈悲の人」。
 それは、人のモデルであると同時に、真に豊かな共生社会を実現するための要件ではなかろうか。苦難を共に耐え、価値を生み出す――ここに学会同志の絆がある。

◆きょうの発心   「親孝行の人生」を願い広布に前進 2017年8月17日


御文
 仏教をならはん者父母・師匠・国恩をわするべしや(報恩抄、293㌻・編888㌻)
通解 仏法を学ぶ人は、父母、師匠、国家社会の恩を忘れてはならない。

 父母や師匠への報恩のために、智者となって広布に励むべきであるとの一節です。
 
 2008年(平成20年)4月、全国青年部幹部会の席上、池田先生は「どうか、真の親孝行を頼みます!」と呼び掛けられました。会場からの「ハイ」との返事に、先生は最前列の私を指して「ウソをついてはいけないよ!」と。渾身の激励に「必ず親孝行の人生を」と誓いました。
 10年8月、父に腎臓がんが見つかり、家族一丸となって信心根本の闘争を開始。再発や転移のたびに家族で祈りを深める中、私は10年越しの仏法対話を実らせ、妹と弟は人生初の折伏を成就。その姿を見届けるように父は霊山へ旅立ちました。父が教えてくれた信心を、きょうだい3人が新たな家族と受け継ぎ広布に走っています。
 今夏、全国各地で大学校生大会が開催されます。第2代会長・戸田先生の「青年訓」に「青年は、親をも愛さぬような者も多いのに、どうして他人を愛せようか」とあります。「無慈悲の自分を乗り越えて、仏の慈悲の境地を会得する、人間革命の戦い」に大学校生と共に挑み、大勝利の結果と大成長した姿で報恩の誠を尽くしてまいります。   牙城会委員長 前島和男

◆小説『新・人間革命』第30巻 雄飛の章 五十四 2017年8月17日 (6150)
 
 

 二月二十六日、山本伸一は、パナマからメキシコへ向かった。メキシコの正式な訪問は、十六年ぶり二度目である。
 パナマでも、メキシコでも、空港では国営テレビや新聞社の記者会見が待っていた。それは、学会の平和・教育・文化の運動が、世界各地で高く評価されてきたことを裏づけるものであった。
 メキシコ市では、会館を初訪問したほか、メキシコ市郊外にある古代都市テオティワカンの遺跡の視察や、日本・メキシコ親善文化祭などに出席した。
 三月二日には、大統領官邸を表敬訪問し、ホセ・ロペス・ポルチーヨ大統領と会見した。さらに、図書贈呈のためメキシコ国立自治大学を訪れ、総長らとも会談した。
 大学を後にした伸一は、途中、車を降り、同行していた妻の峯子と市街を歩いた。
 広々とした目抜き通りに出ると、陽光を浴びて独立記念塔が、空高くそびえ立っていた。柱の上に設置された、金色に輝く像は、背中の翼を大きく広げ、右手に勝利の象徴である月桂冠を、左手には勝ち取った自由を表す、ちぎれた鎖を持っている。
 伸一が、「ここだったね」と峯子に言うと、彼女も「そうでしたね」と答える。
 実は、このメキシコの光景を、恩師・戸田城聖は、克明に話していたのである。
 それは、彼が世を去る十日ほど前のことであった。伸一が、既に病床に伏していた戸田に呼ばれ、枕元へいくと、にこやかな表情を浮かべて語りかけた。
 「昨日は、メキシコへ行った夢を見たよ。……待っていた、みんな待っていたよ。日蓮大聖人の仏法を求めてな。行きたいな、世界へ。広宣流布の旅に……」
 体は衰弱していても、心は一歩も退くことなく、世界を駆け巡っていたのだ。それが、“広布の闘将”の魂であり、心意気である。
 そして、戸田は、夢のなかで見たという、メキシコ市の中心にそびえ立つ独立記念塔と街の景観を語っていったのである。   

【聖教ニュース】

◆アメリカ創価大学 誉れの17期生が入学 2017年8月17日
18カ国・地域から俊英107人
創立者・池田先生がメッセージ
不撓不屈の創造的知性を

豊かな自然と充実した教育環境の中で、学究の道に進みゆくアメリカ創価大学17期生の友(同大学で)
豊かな自然と充実した教育環境の中で、学究の道に進みゆくアメリカ創価大学17期生の友(同大学で)

 世界市民の揺籃・アメリカ創価大学(SUA)に誉れの17期生が入学した。入学のレセプションが8日、カリフォルニア州オレンジ郡アリソビエホ市の同大学で晴れやかに開催され、世界18カ国・地域から集った107人の俊英が、希望に胸躍らせ、新出発を切った。これには創立者の池田大作先生がメッセージ(2面に掲載)を贈り、「どんな試練の挑戦にも、たくましく、また朗らかに応戦しながら、不撓不屈の創造的知性を錬磨していただきたい」と万感の期待を寄せた。
 アリソビエホの丘に立つ陽光まばゆきキャンパス。新たな世界文明を築く使命の若人たちが、知性を鍛え、友情を育む宝の4年間をスタートさせた。
 米メディア会社「USニューズ・アンド・ワールド・リポート」による全米大学ランキング(昨年発表)で、「米国外からの留学生の割合」部門で1位に輝いたSUA。
 それを象徴するように、キャンパスには、イギリス、インド、オランダ、ケニア、ザンビア、タイ、ドイツ、ネパール、ブラジル、ミャンマー、リトアニアなど、世界各地から理想の教育を求めて集い来た、新入生のすがすがしい笑顔が輝いていた。
 レセプションでは、学生自治会のプリアンドラ・ノエル委員長が歓迎のあいさつ。在学生の代表が制作した学生生活を紹介する映像上映の後、ムーン学生部長が創立者のメッセージを紹介した。
 続いて新入生の代表3人が登壇。日本出身のミワ・ツジオカさんは、昨年、米ニューヨークの国連本部で行われた「高校模擬国連国際大会」に日本代表として出場した経験を語り、核兵器廃絶に貢献する人に、との誓いを述べた。
 ダニエル・ナバレット=トーレットさんは、幼少期にメキシコから米カリフォルニア州に移住。多様な背景を持つ人々と触れ合ってきた“強み”を生かし、人間を結び、世界を変えゆく人に成長を、と抱負を語った。
 アフリカのルワンダ出身のクリステル・イネマさんは、SUAの“貢献的人生を生きゆく世界市民に”との理念に強く共感。その理念を体現すべく、文化・哲学を広く学び、混迷する社会に希望を送る先駆者に、との決意を披歴した。
 最後にハブキ学長が、新時代を開く17期生の大いなる前途を祝福した。
大学院修士課程4期生もスタート
 SUA大学院の修士課程プログラム「リーダーシップと社会変革のための教育基礎学」の4期生も、晴れて入学した。
 歓迎のレセプションは11日、SUAのキャンパスで行われた。
 同プログラムでは、教育哲学や教育史、教育行政学をはじめ、社会学や心理学などを学び、教育を通して社会を変革するための総合知識、研究能力、実践経験等の力を養う。新入生の多くが教育分野に携わってきたメンバーである。
 集いでは、タカハシ大学院長、ヘフロン研究科長らが4期生の学問の勝利を望んだ。

【先生のメッセージ】

◆〈御書と歩む――池田先生が贈る指針〉78 使命の青春に栄光あれ


御文
 竜馬につきぬる・だには千里をとぶ、松にかかれる・つたは千尋をよづと申すは是か、各各主の御心なり  (九郎太郎殿御返事、1553ページ)
通解 (故・上野殿は、ただ南無妙法蓮華経の七字を信じて仏に成られた。あなた方もその一族なので、同じように志を果たされるであろう)竜馬(駿馬)についたダニは千里を飛び、松に懸かった蘿は千尋をよじ登るというのは、このことであろう。あなた方は、故・上野殿と同心である。

同志への指針

 正しき信仰を受け継いでいけば、どれほど偉大な境涯が開かれるか――大聖人が後継に贈られた御聖訓である。
 妙法と共に、使命の大空を自在に舞い飛ぶ青春となり、同志と共に、福徳の大地に幸の連帯を広げる人生となる。
 創価班・牙城会の大学校生や白蓮グループの乙女が生命尊厳の大哲学を探究し、実践してくれている。若き地涌の友に健康と団結と勝利あれ!

◆SUA入学レセプションへの池田先生のメッセージ 2017年8月17日
「勇気」「楽観主義」で今日もベストを!

 一、今、私の心も美しきアリソビエホの丘に舞い飛んでおります。そして、世界中から勇み集ってくれた第17期生の皆さんと共に、さらにまた大学院に進学される皆さんと共に、声高らかに宣言したいのであります。「新時代の英才は、ここにあり! 21世紀の地球を照らす、希望の光は、ここにあり!」と。
 この素晴らしき逸材を、わがアメリカ創価大学に送り出してくださったご家族の方々に、私は深く深く御礼を申し上げます。
 私が心より信頼する教員の先生方、職員の方々、人類の宝である、かけがえのない学生たちの薫陶を、何卒よろしくお願い申し上げます。

友情と対話の大学
 
 一、SUAのキャンパスを、私は、時空を超えて、ギリシャ・アテネ郊外のコロノスの丘のふもとに広がっていたアカデメイアと重ね合わせています。
 哲人プラトンが創立し、リベラルアーツ教育の源流と讃えられた学園は、「友人たちの学校」とも呼ばれました。師・プラトンは、愛する学生を「友人たち」と敬意を込めて呼び、教員も学生も共同生活を送りながら、友人として親しく語り合い、学び合っていったのです。数多くの外国人学生が、その門を叩いた、世界に開かれた学舎でもありました。
 SUAは、高邁な先人たちの探究の心を受け継ぐ、向学の世界市民たちによる「友情のキャンパス」であり、「対話の大学」であります。 
 世界中の多彩な文化的背景を持つ学生、教職員が建学の理念を分かち合い、互いに敬愛の念を持って、闊達な対話を深める環境が整っております。
 プラトンは、「魂のうちにほんとうの意味で書き込まれる言葉、ただそういう言葉の中にのみ、明瞭で、完全で、真剣な熱意に値するものがある」(廣川洋一著『プラトンの学園 アカデメイア』岩波書店)と語りました。
 皆さんは、ここアリソビエホの精神の広場で、縁も深き学友と語らいを重ね、そして思索を深めゆく中で、自身の魂に、ひいては人類の魂にまで、真金の言葉を書き込んでいっていただきたいのであります。

貢献的人生を歩む
 
 一、私は、人生の師・戸田城聖先生のもとで、プラトンの哲学を学び、感服したことを思い起こします。
 すなわち、「思慮」とは「それ自体で、人間の仕合せを作りうる力」(向坂寛訳『プラトン全集15』岩波書店)なりというのであります。学問もまた、煎じ詰めるところ「人間の仕合わせ(幸福)を作りうる力」をつけるためにこそあると言って、決して過言ではないでありましょう。
 私の先師である牧口常三郎先生は、教育の目的は若き生命の幸福にあると結論されました。
 しかも、牧口先生によれば、真の幸福とは、自分だけのものではない。社会の一員として「自他共に幸福なる生活を遂げること」であり、「貢献的人生」を歩んで平和な社会の創造に努力することでありました。
 第2次世界大戦中、平和の大信念に殉じて獄死した、この希有の大教育者こそ、我らの創価教育の誉れの源流であります。貢献的人生を歩む世界市民の連帯を築きゆく、アメリカ創価大学の使命の淵源も、ここにあるのであります。そして、それこそ、まさに今、世界が渇望している真に思慮深き人材像に他ならないことを、誇りとしていただきたいのであります。
 私が共に対談集を発刊した、20世紀を代表する大歴史家アーノルド・J・トインビー博士は、まぎれもなく貢献的人生を歩まれた偉大なる世界市民の模範でした。
 博士は、「私は人間だ。だから人間にかかわることは何一つ私にとって無縁とは思われぬ」という古代ローマの劇作家テレンティウスの箴言を、深く心に刻まれていました。そして、2度の世界大戦の経験から、「私と同年輩の人々のうちあれほど多くの人の命を途中で断ち切るという罪を犯した運命に、私の孫たちや曾孫が襲われることのないように、私はできるかぎりのことをしなければならない」(山口光朔・増田英夫訳『A・J・トインビー 回想録Ⅰ』社会思想社)と人類の文明を
俯瞰され、平和創出への言論を貫かれたのであります。
 なお、その博士が、ご自身にとっての「第二の教育」と振り返り、生涯の宝とされていたのが、皆さんとほぼ同じ年代に、ギリシャで過ごした「遊歴修業」の一年間でありました。アメリカ創価大学において3年次に国外留学を経験する「スタディー・アブロード」は、博士の青春の飛躍にも通ずる、若き世界市民としての大いなる雄飛の時と、私は見守っております。
 ともあれ、博士の「挑戦と応戦」の歴史観が示唆する如く、皆さんはどんな試練の挑戦にも、たくましく、また朗らかに応戦しながら、不撓不屈の創造的知性を錬磨していただきたいのであります。

負けじ魂で前進を

 一、私が現在、新たな対談を重ねているブルガリアの芸術史家・ジュロヴァ博士は、語られました。
 「自分が生きている時代が直面する諸問題に正面から向き合うには、勇気と先を見通す力、そして知恵が必要です」と。
 愛する君たち、あなたたちよ。苦難も失敗も断じて恐れない、負けじ魂の勇気を!
 歴史に学び、未来を見つめつつ、今この時にベストを! 良き学友と励まし合い、楽観主義で前進する聡明な知恵を!と申し上げ、祝福のメッセージといたします。
 私は、わが生命の宝である皆さんの健康と無事故、そして大成長を、皆さんの父上・母上とご一緒に真剣に祈り抜いていきます。お元気で!(大拍手)

【特集記事・教学・信仰体験など】

◆〈誓いの天地〉 北海道・小樽市
支え合う地域の絆  「三代城」に輝く破邪顕正の魂

小樽運河で、青年部の友が地域広布を誓って(6日)
小樽運河で、青年部の友が地域広布を誓って(6日)

 JR小樽駅の改札を出ると、多くの人がスマートフォンで、写真を撮っていた。英語や中国語の会話が聞こえてくる。
 昨年度、小樽市の観光客数は約790万人。札幌市に次ぐ北海道の観光都市は多彩な魅力にあふれる。
 街の象徴である小樽運河、国の重要文化財に指定されている「旧日本郵船小樽支店」などの歴史的建造物がある。
 古くからの市場もあり、小樽駅近くの三角市場は観光客でにぎわう。市内の於古発通りは別名、「寿司屋通り」。小樽は「寿司の街」としても有名だ。
 市街地の一方が日本海に面し、他の三方は山々に囲まれている。小樽は「坂の街」でもある。
 大泉慎一さん(正義小樽圏、男子部部長)は、消防署に勤務して8年。火災や交通事故などの現場に立ち会うたびに、“地域の安全”を強く祈ってきた。
 数年前の冬、街には、かなりの雪が降り積もっていた。出動命令があり、現場へ急行。ところが、消防車が雪の坂道を上れない。
 「立ち往生していた時に、近隣の方が声を掛け合い、雪かきを始めてくださったんです。小樽に息づく“地域の支え合い”を強く感じた瞬間でした」
 高校卒業後、食品加工会社で働き始めた。だが、職場の人間関係で行き詰まった。“今の環境を変えたい”との思いから、学会活動への挑戦を開始。弘教も実らせた。
 しかし、職場の人間関係は改善せず、仕事を辞めることに。落ち込む大泉さんを、男子部の先輩が励まし続けた。
 「私が消防士を目指したのも、その先輩が消防士だったからです。自身の使命に気付かせてくださったことに感謝は尽きません」
 企業や介護施設、地域の自治会の避難訓練などで、防火意識を啓発する活動にも取り組んできた。今年、消防士の「優良職員表彰」に輝いた。
 また地域では、小学3年生の時から通う柔道場で、小・中学生に柔道を教えている。“柔道を通して、礼儀を知り、心の強い人に”との思いで、子どもたちの成長を見守る。
 「大好きな小樽のために、少しでも貢献していきます」。大泉さんは力を込めた。
                    ◇ 
 北海道は明治時代に開拓が始まり、小樽は港町として発展。多くの移住者が集まった。厳しい自然の暮らしは、向こう三軒両隣の連帯感を生んだといわれる。
 女子部の佐々木千晃さん(栄光小樽圏)は、「地域の絆を大切にする気風は今もあります。学会の組織でも、各部が団結して前進しています。婦人部の皆さんは、青年部を本当に大切にしてくださっています」と笑顔で語る。
 やりたいことが見つからず、アルバイト生活をしていた時、女子部の先輩から会合に誘われた。明るく楽しい雰囲気に引かれ、学会活動に参加し始めた。
 その直後、小樽県女子部の大会が行われることに。佐々木さんは、合唱メンバーの一員として懸命に練習に取り組んだ。
 “自身の使命”を求め、祈り続けた。その中で、看護師である義姉の「『ありがとう』と言われて、こんなにうれしい仕事はないよ」との言葉が心に響き、看護師を目指すことに決めた。
 「この時に気付きました。使命とは与えられるものではなく、自らが決めることなんだ、と」
 5年後、看護師に。“どこまで患者に尽くせているのか”を常に自らに問う日々。特に終末期の患者には、“家族ならどうするか”との視点も持ち、看護に当たる。
 昨年からは、看護学校の学生の実習を担当。実際の看護の現場を通して、生命の尊さ、患者と向き合うことの大切さを伝える。
 多忙な中、学会活動にも全力を注ぐ。白樺グループでは、札幌牧口総県委員長。派遣で女子部長を務める王者小樽圏では、新たな人材が立ち上がっている。
 佐々木さんは誓う。「職場でも、活動でも、後輩の成長を祈り、支え続けていきます」

栄光の共戦譜


 北海道は創価の三代会長と深き縁で結ばれた、広布の「難攻不落の三代城」である。小樽もまた、三代会長の足跡が刻まれた地だ。
 初代会長の牧口先生は、小樽警察署で給仕として働きながら、“勉強給仕”と呼ばれるほど、寸暇を惜しんで懸命に学んだ。
 第2代会長の戸田先生は、1954年(昭和29年)8月12日、小樽の座談会に参加。翌55年(同30年)3月11日、池田先生と共に、小樽市公会堂での日蓮宗(身延派)との公開討論に臨んだ。
 この「小樽問答」は、池田先生が司会を務め、第一声で日蓮宗側を圧倒。学会が「宗教界の王者」であることを満天下に示した。
 「小樽問答」の後、戸田先生は池田先生に和歌を贈った。
 「空を飛び 小樽の海に 敵ぞつく 若き姿は 永久に残れり」
 池田先生が小樽の地で示した破邪顕正の言論の魂は今、全道の友へ脈々と受け継がれている。
                      ◇ 
 59年(同34年)1月15日、氷点下の厳寒の中、池田先生は小樽市公会堂へ。「日厳尼御前御返事」の御書講義を行った。
 この折の質問会で、女子部のメンバーから「折伏が思うように進まないのですが」と。先生は、その悩み自体が仏の心に通じるとたたえ、「折伏については、結局は相手を思う一念です」と語った。
 成田君子さん(王者小樽圏、県婦人部主事)は、この講義に参加。終了後、連絡を受け、小樽支部(当時)の支部長宅へ。その場にも、師の姿があった。
 一人一人に励ましを送った後、先生は「学会は世界に広がっていくよ」と力強く。衝撃にも似た感動が、成田さんの五体を包んだ。
 「翌年、会長に就任された先生は世界広布の旅へ出発されました。“いよいよ戦いが開始された”と思い、“私も師と共に前進しよう”と誓いました」
 母のおなかにいた時に、父が不慮の事故で亡くなった。経済的に苦しく、中学卒業後から働き始めた。
 “幸せになりたい”と、人生を導く“何か”を求め続けた。その中で、さまざまな宗教を遍歴してきた母が入会。56年(同31年)2月、成田さんも続いた。
 信心の歓喜は、「宿命に泣く人生」を「使命に生きる人生」に変えた。“貧しくても、広布に生き抜くことが私の人生”と決め、対話に走り抜いた。
 結婚後も経済的な苦労は尽きなかったが、学会活動からは一歩も引かなかった。成田さんの後ろ姿を見てきた2人の娘は、真っすぐに広布の道を進む。
 昨年6月、成田さんは法華講員を救済。先月には、弘教を実らせた。「“師と共に”との誓いのままに、広布に戦い抜きます」
                                                                       ◇ 
 82年(同57年)6月27日、旧・小樽文化会館で、北海道幹部会が開催された。池田先生の小樽訪問は、65年(同40年)9月の小樽会館(当時)の開館式以来、実に17年ぶり。友の喜びが弾けた。
 幹部会で先生は、勇気と不動の信心で、福運に包まれた幸福の人生を築いてほしいと望んだ。
 この日、佐々木廣二さん(同圏、副圏長)は、会館の門で創価班の任務に就いていた。
 幹部会の開始前、先生は役員のメンバーと記念撮影を。陰に徹する友に感謝を伝えた。「先生の真心に胸が熱くなりました」
 中学卒業後、看板塗装業を経て、大工の道へ。「一流」を目指し、仕事と学会活動に懸命に取り組んだ。20年前に独立を果たした。
 2004年(平成16年)、強風にあおられ、クレーンでつり上げていた物が落下。現場で作業中だった長男と次男を直撃した。
 長男は軽傷で済んだものの、次男は脳挫傷などの重傷。後遺症の恐れもあったが、わずか2週間で元気に退院できた。
 会社は一時、負債を抱えたことも。だが、銀行が誠実な仕事ぶりを評価し、融資を決定。そこから経営は回復していった。
 5人の子どもは全員、広布の最前線で活躍。幹部会で師が語った「勇気と不動の信心」を、佐々木さん一家は貫いている。
 中上勝子さん(同圏、支部副婦人部長)は、長男を連れて、会館に駆け付けた。
 「あっという間の“黄金の時間”でした。先生のお姿を拝見し、3人の子どもを広布の人材に育てる誓いを新たにしました」
 長男は皮膚などが黄色く変色する黄疸の症状で生まれた。生後3日目に交換輸血。“絶対に健康にしてみせる”と祈り続けた。
 「生きても、体の異常が続くでしょう」との医師の宣告を覆し、輸血後、長男はみるみる健康を回復していった。
 現在、6人の孫に囲まれる中上さん。「広布に生きる人生を歩んでほしい」と、その成長を祈り、自らも拡大に挑み続けている。
 ――先生は「小樽問答」を通し、戦いの要諦についてつづっている。
 「迅速にして緻密たれ!」
 「細心にして大胆たれ!」
 「先手先手で攻め抜け!」
 本年下半期の広布の快進撃は、小樽と北海道の友から始まる。

◆〈座談会 栄光の峰をめざして〉54 池田先生入信70周年の「8・24」 勝利の実証で師弟の凱歌を! 世界に広がる「聖教新聞」
 
〽さあ なんでも来い/私たちを止めることはできない/若獅子の熱と力で/師のために勝利する――今回の来日に合わせ、メンバーの思いを込めて作成した新愛唱歌を歌い、舞うブラジルの友(8日、金舞会館で)
さあ なんでも来い/私たちを止めることはできない/若獅子の熱と力で/師のために勝利する――今回の来日に合わせ、メンバーの思いを込めて作成した新愛唱歌を歌い、舞うブラジルの友(8日、金舞会館で)

 永石 池田先生の入信70周年の今月、ブラジル青年部の代表200人が、目標であった700人を上回る750人への弘教を成し遂げ、来日しました。

 伊藤 「日伯青年友好大会」で、ブラジルのエンドウ青年部長は述べていました。「200人の一人一人が、ブラジルの全青年部員、さらに全同志の思いを携え、日本に来ました」と。

 原田 今回の「ブラジル青年部誓願研修会」への応募者は2381人。その中、200人のメンバーは、師匠との誓いを果たそうと、挑戦の心で弘教に挑み抜いてきました。

 長谷川 “人生の真実の勝利は、地涌の菩薩の使命に生き抜いた時にこそ、つかむことができる!”との信念のもと、全員が、経済的な課題や家族の悩み、自身の病など、あらゆる壁を、強い信心で乗り越えようと戦ってきました。

 原田 その心が壮年・婦人部、さらには未来部にまで広がり、ブラジルSGIとして、本年だけで、7700を超える折伏を実らせることができたのです。

 伊藤 その代表である200人の青年部が、先生の入信の月・8月に寄せて、「森ケ崎海岸」を、きれいな日本語で歌う姿には深く感動しました。 求道の君ら燦たり

 長谷川 思い起こせば、1974年(昭和49年)、当時、ブラジルは軍事政権下で、池田先生は、ビザが発給されず、入国できませんでした。その先生を求めてブラジルの青年たちは、9年後の83年に決心します。「私たちが、池田先生に会いに行こう!」と。

 原田 先生が滞在する鹿児島県・霧島の九州研修道場(当時)に駆け付けた38人の青年たちによって、「ブラジル霧島会」が結成されます。その後、コウサカ現理事長をはじめメンバーが、ブラジル広布の中核として、“世界広布の王者”をけん引してきました。

 永石 先生は、“霧島会”の友に詠まれました。
 「はるかなる/ブラジル天地を/飛びたちて/ああ求道の/君ら燦たり」
 青年が勇気を奮い立たせ、熱き求道心で、執念の闘争を繰り広げる限り、広布は無限に拡大します。

 原田 実は、今回の誓願研修会も、ブラジル青年部の強い要望により実現したものです。ゆえに、一人一人が、“世界広布新時代の霧島会”として、新たな勝利を開いていくことは間違いないと確信します。

 竹岡 炎のごとき弘教・拡大を展開する、ブラジル青年部に負けず、世界広布の本陣である日本の青年部も、「決意即行動」の大拡大をしていきます。

 永石 今、各地で、創価青年大会を中心として、青年が見事な拡大を成し遂げている姿は、学会の希望と輝いています。

 伊藤 70年前の8月24日に入信された池田先生は綴られています。「この日から/私の本格的な/信念の人生が始まった。/正義のために戦い抜きゆく/青春であることを誓った」「悔いのない青春!/歴史を創る青春!/わがままな青春より/厳格な仏法に殉ずる青春を!/確固たる信念のなき青春より/仏法の哲理と智慧を胸に抱いた/誇り高き栄光の青春を!」

 竹岡 我らも世界の青年部と共に、一人一人が、新時代の「シンイチ・ヤマモト」となって、誓いの青春を生き抜いてまいります。

 原田 頼もしい限りです。ともあれ、この8月24日は、池田先生が、恩師・戸田先生との不二の旅立ちを開始されてから70年の佳節です。この日がなければ、今の学会の一切はありません。“弟子として、いかに8・24を迎えるのか”――それは、一人一人の勝利の姿しかありません。池田門下一同が、心晴れ晴れと、師弟の凱歌を轟かす「8・24」にしていきましょう。

広宣流布は言論戦
 

 永石 この日はまた、「聖教新聞創刊原点の日」でもあります。

 伊藤 それは、1950年(昭和25年)のことです。当時、戸田先生の事業は、深刻な経済不況のあおりを受け、厳しい苦境にあり、師弟は必死に事態の打開に奔走されていました。

 竹岡 その噂を聞き付けた新聞記者が、スクープにしようと、接近してきました。池田先生は、直ちに矢面に立って渉外に当たります。事業の正確な実態を示し、戸田先生の実像を記者に打ち込んだのです。

 長谷川 そして、8月24日、戸田先生は池田先生と一緒に記者に応対。誠意と道理を尽くして話をした結果、いいかげんな記事が出る憂いはなくなります。

 竹岡 直後に、戸田先生は池田先生に言われました。「一つの新聞をもっているということは、実に、すごい力をもつことだ。学会も、いつか、なるべく早い時期に新聞をもたなければいけない。大作、よく考えておいてくれ」と。聖教新聞が誕生したのは、この8カ月後のことです。

 原田 そして今、聖教新聞の姉妹紙・誌は、世界50カ国・地域で80以上も発行されています。御書に「文字を離れたならば、何をもって仏事(人々を救う仏の仕事)ができようか」(153ページ、通解)と仰せです。正義の言論こそ、広布を進める力なのです。

 竹岡 聖教新聞の公式サイト「セイキョウオンライン」へのアクセスは、190カ国・地域を数えるまでになっています。

 長谷川 2019年11月18日の完成へ、「創価学会 世界聖教会館」の建設
も着々と進んでいます。

 原田 広宣流布の原動力である聖教新聞のますますの発展へ、さらに力を尽くしていく決意です。

◆〈信仰体験 本当の命 末期がんを生きる〉第3回 大阪府茨木市 片山恵子さん(59) 
再発なんてたじろぐことはないんです

 道端に咲く名もなき花を目にすると、思うようになったという。
 「ああ、一生懸命に生きてはる」
 がんの体で「明日が必ず来るとは限らない」と思うからこそ、けなげな先姿にも胸を打たれるのだろう。

2017年8月16日 (水)

2017年8月16日(水)の聖教

2017年8月16日(水)の聖教

◆わが友に贈る

子供の可能性は無限!
「できることからやる」
「できたことを称える」
小さな変化を見逃さず
やる気を引き出そう!

◆〈名字の言〉 2017年8月16日

 少年は、指で種子に触れると、たちどころに花を咲かせてしまうという不思議な力を持っていた。「花って、さいなんがおこるのをふせぐんだよ」と少年は言うが、父は兵器工場を営んでいた▼そこで少年は、完成した武器に種を忍ばせ、つるを絡み付かせて使い物にならないようにした。少年は花で戦争を止めた。その時、父は気付いた。“わが子を愛しつつ、孤児を生み出す大砲を作るのは矛盾している”と。父は花を育てる事業に転換し、街を潤した(モーリス・ドリュオン著、安東次男訳『みどりのゆび』岩波少年文庫)▼愛する家族を大切にするという気持ちと、他人の犠牲や不幸の上に自分の幸福を築かないという信念が融合するとき、平和の礎は強固となる。童話は優しい言葉遣いだが、深い哲学を訴えている▼物語のテーマは“創価家族”の生き方にも重なる。他者を“これまで愛し、育んでくれた親”“慕う兄や姉”“かわいい弟や妹”のように思えば、そこに温かな心の交流が生まれ、人生も豊かになる。その一念の転換を大事にしているのだ▼パッと花を咲かせる魔法の指は、あくまで創作上の話。私たちは同苦の精神を持ち、自他共の幸福を築くため、友の心に平和の種を蒔き、幸せに導く対話の花を咲かせ続けていく。(城)

◆〈寸鉄〉 2017年8月16日

 創大で学光祭。最高の学
 友と共に生涯の原点を。
 向学の賢者に栄光あれ!
      ◇
 人生には希望がなくては
 ならない―戸田先生。弛
 みなき祈りが究極の源泉
      ◇
 若い時代にはおよそ鍛錬
 が望ましい―哲人。徹し
 て自己を磨き真金の人に
      ◇
 戦後世代の語り部を育成
 ―厚労省。戦争は絶対許
 さない!その心を次代へ
      ◇
 連休明け、PCの感染被
 害広がる傾向と。メール
 の開封に注意。油断せず

◆社説  同時進行する世界広布  来日の友の燃える求道の心に呼応


 この夏、インドとブラジルのSGI青年部メンバーら200人がそれぞれ来日し、「インド青年部研修会」(7月)と「ブラジル青年部誓願研修会」(8月)が開催された。
 インド青年部は今、第2代会長・戸田城聖先生の「国士訓」を命に刻み、10万人の青年輩出を目指し、拡大に奔走する。九州各地での交歓会や九州インド青年先駆総会等の交流を通し、互いに「先駆」を使命とする同志の心は一つになった。
 インドでは本年、「1カ月に青年世代の友人10人の座談会参加」と「青年3人の入会」を達成した地区を「シンイチ地区」と呼ぶ取り組みを展開。この戦いで先陣を切ったのは、インド西部のプネー南圏である。
 同圏は師弟の日「7・3」を荘厳しようと、『新・人間革命』の研さんを通し、皆が「シンイチ・ヤマモト」との精神で対話に挑戦。「私たちは勝利するぞ。何があろうとも!」との合言葉を胸に、壮年部・婦人部とも団結して粘り強く訪問激励を重ねた。全リーダーが目標を掲げ、互いの状況認識を共有する中で、一人また一人と同志の輪が広がり、5月、第1号の“シンイチ圏”となった。
 世界広布の王者・ブラジルの青年部も、池田先生の入信70周年となる「8・24」を勝ち飾ろうと、本年、研修会参加者で700人への弘教を目指して折伏に挑戦。見事750人への弘教を実らせて来日を果たした。
 日本の音楽隊や鼓笛隊、未来部などと各地で行われた交流会では、ブラジル青年部の代表が活動報告を。父の他界や、自身の自己免疫疾患という病魔に直面する中、妹の入会を実らせて集った男子部の友。父との不仲を解消し、希望通りの転職を勝ち取った女子部の友。200人それぞれにドラマがあり、悩みに打ち勝った歓喜のエピソードに感動が広がった。
 どんな困難にも負けないとの不屈の心で、師匠を求めて来日したインドとブラジルの青年部の友。その燃え上がる求道心に呼応して、日本の青年部も立ち上がった。本年、各地で盛大に開催される「創価青年大会」に向け、果敢に友との友情を広げる。歌やダンスなどの演目練習を通して人材育成も進め、新たな青年の連帯が、いや増して広がっている。
 広宣流布は、今や世界同時進行で伸展している。明2018年の「11月18日」を目指し、わが愛する地域から、一人立つ後継の若人を陸続と生み出していきたい。

◆きょうの発心   信心根本に揺るがぬ幸福境涯を 2017年8月16日


御文
 我並びに我が弟子・諸難ありとも疑う心なくば自然に仏界にいたるべし、天の加護なき事を疑はざれ現世の安穏ならざる事をなげかざれ(開目抄、234ページ・編464ページ)
通解 私と私の弟子は、多くの難があろうとも、疑う心を起こさなければ、自然に仏界に至るであろう。諸天の加護がないからと、疑ってはならない。現世が安穏でないことを嘆いてはならない。

 いかなる難があっても疑うことなく信心を貫けば、成仏の境涯を得られると仰せです。
 1956年(昭和31年)、経済苦で悩む中、宿命転換を懸けて、家族5人で入会しました。
 73年1月13日に豊田で行われた記念撮影会で、初めて池田先生にお会いしました。温かなまなざしで励ましてくださった“女子部は幸せになりなさい”との言葉に、「絶対に信心を貫き、幸福になろう」と決意。79年に結婚し、3人の子宝にも恵まれ、家族全員で信心に励んできました。
 4年前、宿命の嵐がわが家を襲いました。長女が出産した後、病に倒れたのです。「今こそ信心で乗り越える時」と、この御文を胸に、家族一丸となって題目を唱え抜きました。同志の励ましにも勇気をいただき、長女は後遺症も残らず1カ月で退院。信心の確信をつかむことができました。
 これからも師匠からいただいた指針を胸に、自身の人間革命と地域の友好拡大に挑戦し、全てに勝利してまいります。  愛知・名古屋常勝総県副婦人部長 江良美恵

◆小説『新・人間革命』第30巻 雄飛の章 2017年8月16日 (6149)
 


 日本では、一月二十四日、あの山脇友政が、学会への恐喝及び同未遂の容疑で逮捕された。警視庁は、前年十月に告訴を正式受理し、以来、事情聴取を重ね、慎重に捜査を続けてきた。そして、遂に容疑が固まり、逮捕に踏み切ったのである。
 山脇は、自らを擁護するために一部週刊誌などを使って、さまざまな反学会キャンペーンを展開してきたが、その後の裁判の過程などで、彼がいかに虚偽に満ちた、信憑性のない、悪質な言動を繰り返してきたかが、白日のもとにさらされていくのである。
 山脇が逮捕されると、東京地検から伸一に、事情聴取の要請があった。学会としても、真相を究明し、断じて正邪を明らかにしてほしかった。彼は、この要請に応じるために、急遽、アメリカ指導を中断し、いったん帰国することになった。
 伸一は、アメリカのメンバーに告げた。
 「どうしても帰らなければならなくなってしまいました。また戻ってきます。アメリカは世界広布の要です。しっかり団結して、世界模範の人間共和の組織をつくってください」
 彼は、二十八日に帰国すると、四度にわたって事情聴取に応じた。また、県長会議メンバーとの懇談会等に臨み、二月十五日、再びアメリカへ戻った。
 伸一は、サンタモニカ市の世界文化センターやマリブ研修所で指導、激励を重ね、マイアミ市に移り、十九日にはパナマへ飛んだ。
 パナマは七年ぶりの訪問であり、多くのメンバーが誕生していた。中米七カ国の代表らとの懇談、パナマ国立劇場での日パ親善文化祭への出席、大統領やパナマ市長らとの会談、日本人学校への図書贈呈、パナマ大学の訪問など、彼は、新世紀への布石を打つために、精力的に動きに動いた。
 「時間はだれをも待ってはくれない、ということである。もしそれを建設的に使わないならば、たちまち過ぎ去ってしまうのだ」(注)とは、アメリカ公民権運動の指導者キング博士の言葉である。
 小説『新・人間革命』の引用文献
 注 マーチン・ルーサー・キング著『黒人の進む道』猿谷要訳、サイマル出版会   

【聖教ニュース】

◆世界平和祈念戦没者法要 2017年8月16日
戦後72年 全ての戦争犠牲者を追善 不戦の誓い新たに
東北の被災地はじめ全国で諸精霊追善勤行法要

青年部が主催した「世界平和祈念 戦没者追善勤行法要」。原田会長の導師で、戦争の全犠牲者の冥福を心から祈念した(広宣会館で)
青年部が主催した「世界平和祈念 戦没者追善勤行法要」。原田会長の導師で、戦争の全犠牲者の冥福を心から祈念した(広宣会館で)

 72回目の「終戦の日」である15日、創価学会青年部主催の「世界平和祈念 戦没者追善勤行法要」が、東京・信濃町の広宣会館(学会本部別館内)で厳粛に営まれた。
 池田大作先生の提案で1973年から始まった同法要は、本年で45回目。戦争の全犠牲者の冥福を祈り、不戦への決意を新たにする場となってきた。
 池田先生は今回の法要に伝言を寄せ、全ての戦没者の方々、また参列者の亡くなった家族の方々への追善回向を懇ろに行った旨を伝えた。そして恩師・戸田城聖先生の「原水爆禁止宣言」から60周年の本年、「広宣流布即世界平和の大道を誓いも新たに、力強く進んでいこう」と訴えた。
 竹岡青年部長は、核兵器廃絶に向けて青年部が取り組んできた運動に言及。今後も、一人の心を変革しゆく草の根の行動を根幹に、広く社会に貢献していこうと呼び掛けた。
 原田会長は「結句は勝負を決せざらん外は此の災難止み難かるべし」(御書998ページ)を拝読し、一対一の対話で善の連帯を拡大する中で平和の基盤は構築されると強調。原水爆を“絶対悪”と断じた恩師の遺訓を胸に、平和の大道を開いた池田先生の行動に続いていこうと語った。
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 東日本大震災の被災地である宮城・福島・岩手や、大地震から1年4カ月の節を刻む熊本、また先月の大水害で甚大な被害に遭った福岡・大分をはじめ、全国の墓地公園や会館等では今夏、「諸精霊追善勤行法要」が行われた。
 各地の災害で犠牲になった全ての方々、また、広宣流布の途上に逝かれた全世界の同志とその家族・親族、友人の三世永遠にわたる福徳を祈念した。戦没者追善の意義も込められた。

◆創価大学通信教育部 明年4月 文学部人間学科開設へ(設置認可申請中)

  
「光友(きみ)よ! 学べ! 通教スピリットで、希望と平和の未来を拓きゆけ!」とのテーマで行われた学光祭。「終戦の日」に当たり、一人一人が平和の担い手となりゆくことを約し合った(創大・ディスカバリーホールで)
「光友(きみ)よ! 学べ! 通教スピリットで、希望と平和の未来を拓きゆけ!」とのテーマで行われた学光祭。「終戦の日」に当たり、一人一人が平和の担い手となりゆくことを約し合った(創大・ディスカバリーホールで)

 創価大学通信教育部(東京・八王子市)が「文学部人間学科」の新設を構想! 明年4月の開設を目指し、文部科学省に設置認可申請を行うなど、本格的な準備が進んでいる。
 これが認可されると、通信教育部の正科課程は、既存の経済学部経済学科、法学部法律学科、教育学部教育学科、同学部児童教育学科、そして文学部人間学科の4学部5学科体制になる。
 新設の文学部人間学科では、創立者・池田先生が創大文学部に示した三指針「生命の尊厳の探究者たれ」「人類を結ぶ世界市民たれ」「人間主義の勝利の指導者たれ」をもとに、真の教養ある「創造的人間」の育成を目指す。
 具体的には、各人が人間学を基礎として、4つの学問分野「哲学・歴史学」「表現文化」「日本語」「社会学」から、専攻する分野を選ぶ。各専攻分野には、入門・基礎・発展とレベル別に科目を配置し、それぞれの専門性を深めることができる。
 その中で、価値観が多様化する現代社会で求められる「自分の頭で考え、自分の言葉で表現する力」を磨く。
 日本が超高齢社会を迎えた今、幅広い世代において、学びへの関心は一段と高まっている。生涯学習の伝統光る創大通信教育部に設置準備が進む「文学部人間学科」は、現代社会に新たな価値を創造する最先端の拠点となろう。
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 現在、設置認可申請中であり、内容等は予定のため、変更する場合があります。
 詳細は通信教育部ホームページ=http://www.tukyo.net/を参照。
 ※文学部に関する資料の申し込みは通信教育部事務室〈メール=tukyo@soka.ac.jp ファクス=042(691)9307〉に。問い合わせは〈電話=042(691)3451〉まで。平日午前9時半~午後5時。

伝統の学光祭行う 池田先生がメッセージ
 
 創価大学通信教育部の新世紀第17回(第42回)学光祭が15日、創大・ディスカバリーホールで開催され、日本全国、海外17カ国・地域から「夏期スクーリング」に参加した学友、卒業生の代表らが集い合った。
 これには創立者の池田先生が祝福のメッセージ(2面に掲載)を贈り、世界市民の学びの連帯にこそ、未来を拓く希望と平和の光があると強調。「苦闘の中の挑戦こそ、新たな創造の力なり」とエールを送った。
 学光祭では、代表が体験を発表。大阪在住の森千剛さんは、感謝の心を胸に勉学に挑む決意を力強く。イタリアから駆け付けた春名千加さん、中村裕子さんは、リレー形式で。夫の病などの苦難を乗り越え、信頼する仲間とスクーリングに参加できた喜びを語った。
 続いて、大池英一総合実行委員長があいさつ。テーマ曲「君が世界を変えていく」を、平和への誓いを込めて合唱した。創大の田代理事長の後、馬場学長が「皆さん一人一人には、創価教育の理念を現実社会で体現する使命があります」と期待を寄せた。
 また同日、教職生大会も開かれた。

【先生のメッセージ】

◆創大通教 学光祭への池田先生のメッセージ 2017年8月16日
苦闘こそ新しき創造への力

 美しき向学の生命が躍動する「学光祭」、誠におめでとう!
 忙しい中をやりくりし、日本全国、そして世界各国から集い合われた光の友のスクラムを、私は最大にねぎらい、讃えたい。
 「終戦の日」のきょう、私もディスカバリーホールに駆け付け、皆さんと一緒に、この世界市民の学びの連帯にこそ、未来を拓く希望と平和の光があると、声高らかに宣言したい思いでいっぱいであります(大拍手)。
 本日は、常日頃の通教生の皆さん方の奮闘をしのびながら、一点、「苦闘の中の挑戦こそ、新たな創造の力なり」とエールを送りたい。
 本年、アメリカ創価大学の卒業式で講演をしてくださった、高名な心理学者のチクセントミハイ博士は、語っておられました。
 「創造は、たとえ困難であったとしても、価値のある何かを達成しようと自発的に努力し、身体と精神を働かせるときに発揮されるものです。つまり、創造には『能動的』生き方という前提条件があります」と。
 私には、学ぶという皆さん方の誇り高き「通教スピリット」と重なり合う、洞察と思えてなりません。
 仕事や家事、子育て、社会貢献など、人の何倍も多忙な時間の合間を縫い、勇み求めて学問に挑みゆく皆さんです。講義にあっても、はつらつと臨み、一言ももらすまいと耳を傾けて、ノートを取りゆく真剣な姿を、先生方も、皆、感嘆されています。
 大変な中で、怯まず、惑わず、積極果敢に学びの挑戦を続ける。それは、まさしく生命の究極の能動性の光です。地味であり、地道でありながら、そこにこそ、大いなる可能性の開花があり、新たな創造の力が脈々と湧き来ることは、断じて間違いありません。
 今、皆さんが「負けじ魂」即「通教スピリット」を燃やし、不屈の一歩前進の一日一日を勝ち取っていくことが、必ず一家眷属にも、また後輩たちにも、何よりの創造の炎となって受け継がれていくのです。
 明年4月へ、文学部人間学科の通教課程開設の準備も進んでおります。通信教育部のますますの大発展を見つめつつ、「信」を「通」わせ合う宝友の皆さんの健康長寿と、ご一家の栄光勝利を、私は祈り続けていきます。
 終わりに、わが師匠から授けられた「人生は強気でいけ!」との叫びを、不二の皆さんに贈り、私のメッセージといたします(大拍手)。

【特集記事・教学・信仰体験など】

◆〈世界の識者の眼〉 スイス 神学博士 キング博士の研究者 セルジュ・モラー氏 
共に生きる未来を目指して
信仰を基盤に「非暴力の手段」を貫く

 2002年4月、公民権運動の指導者マーチン・ルーサー・キング博士の母校である米・モアハウス大学から、池田先生に「名誉人文学博士号」が授与された。本年は15周年となる。神学博士としてキング博士を研究してきたセルジュ・モラー氏に、池田先生とキング博士に共通する精神性や行動、信仰と「非暴力の精神」の連関性などについて聞いた。(聞き手=中谷光昭記者)

キングと池田会長の精神を次代へ 
 ――ローザンヌ大学で神学を専攻されました。その動機と、聖職者としての「人間観」を教えてください。
 
 セルジュ・モラー博士 私の父は、プロテスタントの牧師でした。
 宣教師としてアフリカに渡った両親と共に、6歳から11歳までをカメルーンで過ごし、初めて、白人と黒人の“差異”を認識しました。
 その後、スイスに戻り、1968年、マーチン・ルーサー・キングが暗殺されたという報道番組を目にしました。この時から、私はキングの人生や精神性、黒人の市民運動に関心を持つようになったのです。
 私は大学で、「黒人神学」の分野の博士論文を執筆しました。これは、60年代に始まった神学の流れの一つで、アフリカ人、特にアフリカ系アメリカ人の「解放」に重点を置く研究です。この研究が、キリスト教と人種主義における課題を浮き彫りにしました。
 多くの白人が、「他の人種よりも自分たちに高い価値がある」と考えていましたが、キリスト教徒の中にも、それが「神の意志である」と信じる人たちがいたのです。
 いかなる理由があろうと、宗教を利用して、他の人々を抑圧するならば、その人は本物の信仰者ではありません。
  
 ――2001年、スイスのルガノ市で、マハトマ・ガンジー、キング博士、池田SGI会長の「非暴力による平和行動の軌跡」を紹介する展示会が開催されました。モラー博士は当時、在スイスの「マーチン・ルーサー・キング研究所」所長として、開幕式に出席されています。
 博士 彼らは、非常に重要な人物です。なぜなら、共に生きる未来を指し示してくれているからです。そして、「不可能は可能にできる」ということを教えてくれています。「不可能」とは、人類が互いに尊敬し合い、人間の精神を変革していくことです。
 彼らはまた、理想を果たすためには、「代償」が必要であることも知っていました。正義と信念を実現するために、命をささげる覚悟をもっている指導者でした。
 このような指導者の思想と行動を広く伝えていくことは、未来の世代にとって極めて重要であり、彼らに関する展示、会議、論文、書籍、漫画でさえも非常に重要な意味をもちます。
 現代人は社会の中で、あらゆる変革を望んでいますが、自ら行動を起こす人は少ない。「代償を払いたくない」と思っています。また、「代償を払う」ということは、すなわち「非暴力の手段を貫く」ということであると、後世に伝えていかなければなりません。
 ガンジー、キング、池田会長は、こう問い掛けているように思います。
 相手が暴力を使っても、あなたは非暴力でいられますか。どれくらいの期間、非暴力を貫けますか。どのように非暴力を貫きますか――と。
 非暴力を貫くには、宗教的な基盤が必要です。信仰があるから、“暴力の刃”に耐えることができるのです。もちろん、キリスト教でなければならないということはありません。深い精神性に根差した宗教の存在価値が、ここにあります。
  
 ――日本の若者の宗教離れが進んでいます。こうした宗教の価値を正しく伝えるには、どうすればいいでしょうか。
 博士 若者の宗教離れは、日本だけの話ではありません。そうした人々には、「人間は、皆が無限の価値の存在である」と教えることです。
 今の若者は、社会的価値と個人の価値を混同しているように思います。「○○ができるから立派だ」とか、「会社で役職が高いから価値がある」などのように……。
 人間は皆、それぞれが「無限の価値」を秘めた存在です。そうした観点からも、ガンジー、キング、池田会長ら卓越した指導者のことを伝えていくべきです。彼らは「未来への証言者」です。彼らの言葉が、行動が、未来の世代に、「生命の価値」や「人生の意味」を伝えていくのです。

ハーディング博士との忘れ得ぬ出会い
 
 ――池田会長は、キング博士の盟友であるビンセント・ハーディング博士(故人)と交流があり、対談集『希望の教育 平和の行進』(第三文明社)を発刊しています。
 博士 それは、素晴らしいですね。
 光栄にも、私は学生時代に博士論文の資料収集をしていた時、ハーディング博士に会い、お話しすることができました。
 博士は、非常に存在感のある方でした。穏やかで、平和的な方でした。また、博士の著作『ここに川がある』を読み、感銘を受けました。
 博士は、キングのベトナム戦争反対を訴えた歴史的スピーチ(「ベトナムを越えて」)の草稿を書いたことでも知られています。
 そのスピーチは非常に激しい、勇敢な叫びでした。その翌日、数百通に及ぶ抗議の手紙がキングのもとに届き、スピーチのちょうど1年後、キングは暗殺されました。
  
 ――池田会長は、キング博士の出身校である米・モアハウス大学から、「名誉人文学博士号」など多くの顕彰を受章しています。両者の行動や精神性にみられる共通点はありますか。
 博士 1965年、キングは、自身の市民運動を進めるにあたって、あらゆる信仰者からの支援を求めました。
 また、キングはよく、「愛するコミュニティー」という表現を用いましたが、それは、キリスト教徒だけの共同体を示しているのではありません。“人類は共に生き、共に楽しむために生まれてきた”と、キングは信じていました。
 キングと池田会長は、こうした共生の心や他者への尊敬、平和への志向性などといった点で、共鳴していると思います。
 二人は、同じ信仰をしていたわけではありませんが、精神性の向上には、どういった信仰をしているかは、重要ではないのです。
 今後、宗教間対話に臨む上で、大事なことが二つあると思います。
 第一に、「自分自身が誰であるか」を熟知しなければならないこと。
 第二に、自分が話すよりも先に、まず相手の話に耳を傾けることです。
 数年前、私は、ローザンヌで、他のあらゆる宗教団体に呼び掛けて、“共同の祈りの集い”を開催しようと準備しましたが、その実現は非常に困難でした。
 「教会に入りたくない」「あの団体とは一緒にやりたくない」など、意見がまとまらないのです。
 残念に思うのは、何か劇的な出来事によって、全ての宗教が共生の道を求めるのではと、人々が期待していることです。
 しかし、それは、幻想だと思います。私は、市民社会の着実な歩みとして宗教間対話が深化すると信じ、行動を続けようと決意しています。

 Serge Molla 1955年、スイス・ヴヴェイ生まれ。ローザンヌ大学で神学博士号を取得。ヴォー州の牧師。同州プロテスタント改革派教会で宗教と文化部門を担当。「インターフィルム(国際キリスト教宗派間映画団体)」映画祭の審査委員会代表を務める。著書に、『マーチン・ルーサー・キングのアフリカ系アメリカ人思想』(92年)、『マーチン・ルーサー・キング』(98年)など。

◆〈信仰体験〉 「進行性白質脳症」の長女と歩む
 

 【石川県小松市】多保田富世美さん(49)=梯支部、白ゆり長=の長女・茜さん=女子部員=は、1997年(平成9年)、生後6カ月で「重度両感音性難聴」と分かり、8歳の時、特異的な「進行性白質脳症」と診断された。

2017年8月15日 (火)

2017年8月15日(火)の聖教

2017年8月15日(火)の聖教

◆わが友に贈る

人の長所を見つけ
学んでいこう!
友好を築く一歩は
その姿勢にある。
開かれた心で交流を!

◆〈名字の言〉 2017年8月15日

 仏教説話を一つ。ある日、サッピという王が“変装”して城下へ。途中、靴直しの老人に質問した。「世の中で一番楽なのは誰だろう」。老人は答える。「王様ですよ。皆、言うことを聞くし、国民は何でも献上する。こんな楽な商売はない」▼王は一計を案じた。老人を酒に酔わせ、眠っている間に宮中へ運び、「この者を王とせよ」と。目覚めた老人は、立派なベッドや服に驚嘆。「役人がお待ちしています」と、言われるがまま玉座へ。無数の政務が押し寄せるが、さっぱり分からない。疲労で美食も喉を通らず、日に日に痩せ衰える。再び酒を飲まされ、城下に戻った老人。「王様になった夢を見たけど、すっかりまいった」▼人の苦労は表面だけでは分からないにもかかわらず、恵まれた境遇の人を見ると、つい「うらやむ」感情が湧いてしまう。だが、「うら」(心の意)が「病む」との語源通り、実はあまり健全なものではない▼うらやむ心が出るのは、自身の中の「感謝」が薄れている時でもある。感謝の人に愚痴や不満はない。周囲への感謝を忘れず、自身の使命に生き抜いていきたい▼池田先生は「自分の『生命』の中に、『一念』の中に幸福はある」と。信心は、わが己心に必ず具わる幸福の光、感謝の命を輝かせるためにある。(速)

◆〈寸鉄〉 2017年8月15日
 

 終戦の日。いまだ絶えぬ
 地上の戦火。故に我らが
 不戦の叫びを!決意新た
      ◇
 賑わう学会の墓園。回向
 とは功徳を回らし向ける
 事。広宣の友の題目こそ
      ◇
 世界最高の哲学を基礎に
 民衆に幸福を―戸田先生
 青年よ教学力を磨く夏に
      ◇
 家庭に平和を見出す者は
 最も幸せ―文豪。未入会
 家族大切に。和楽の礎を
      ◇
 生きる目的を強く持って
 いる人は長生き―医師。
 広布誓う多宝の友が模範

◆小説『新・人間革命』第30巻 雄飛の章 五十二 2017年8月15日 (6148)
 


 ハワイで山本伸一は、太平洋戦争開戦の舞台となったパール・ハーバー(真珠湾)の戦艦アリゾナ記念館を訪れて献花し、平和への深い祈りを捧げた。また、世界十五カ国・地域の代表も参加して、ワイキキシェル野外公会堂で盛大に開かれた第一回日米親善友好大文化祭にも臨んだ。
 さらに彼は、ハワイ方面の各地から集ったリーダーの御書学習会を担当し、「開目抄」を拝して、末法の広宣流布に生きる同志の、尊き使命に言及していった。
 「東西の対立の壁は、世界を分断し、混迷の度は深まっています。私どもは、日蓮大聖人の門下として、全人類の救済をめざして、南無妙法蓮華経という最高の大法を流布しながら、今、再び、人間の生命の奥深く覚醒の光を当て、幸福と平和の暁鐘を打ち鳴らしていこうではありませんか!
 人びとの心の闇を破らずして世界の平和はありません。生命の尊厳といっても、己心の『仏』を顕在化させ、一人ひとりの人間を輝かせることから始まります。仏法をもって人びとを蘇生させながら、文化をもって人間と人間を結び、永遠なる人類平和の橋を架けることこそが、私たちの社会的使命です」
 ハワイでの八日間にわたる記念行事を終えた伸一は、一月二十日午後二時前(現地時間)、空路、ロサンゼルスへ向かった。
 そして、サンタモニカ市の世界文化センターで平和勤行会や、各国・地域の機関紙誌を発行する世界編集長会議、ロサンゼルス市制二百年を記念してシュライン公会堂で開催された日米親善大文化祭などに出席した。
 一万五千人が集って行われた、この大文化祭は、世界平和を願う日米の友の友情共演や、開拓者魂を歌い上げたミュージカルなどがあり、大喝采を浴びた。来賓として観賞した著名な女優は、頰を紅潮させて語った。
 「何か、熱い人間の魂の輝きを見た思いです。この団体のめざす理想、精神に触れ、そのすばらしさに感動しました」
 文化は心の共鳴をもたらし、人間を結ぶ。   

【聖教ニュース】

◆シンガポール創価学会が独立記念式典に出演 2017年8月15日
政府の要請で23年連続32回目
タン大統領、リー首相はじめ2万5千人が喝采

息の合ったSSAのステージ。世代を超えた家族愛を伝える“祖父と孫”の顔を表す人文字が浮かぶ
息の合ったSSAのステージ。世代を超えた家族愛を伝える“祖父と孫”の顔を表す人文字が浮かぶ

 独立52周年を祝うシンガポールの国家式典(ナショナルデー・パレード)が9日、マリーナ・ベイ地区の水上舞台で開催された。
 これには、政府からの要請を受けたシンガポール創価学会(SSA)のメンバー560人が出演。トニー・タン大統領、リー・シェンロン首相をはじめ、政府首脳、約2万5000人の市民が喝采を送った。
 世界的金融センターとして知られるシンガポール。国土は東京都の3分の1の面積で、天然資源もあまりない同国の躍進を支えてきたのは、教育による人材の力、そして、人々の団結の力である。
 こうした国民の一体性を象徴する最重要行事として毎年行われてきたのが、「独立国家式典」だ。
 今回の記念式典のテーマは「One Nation Together(一つの国家を共に)」。
 全6幕からなる舞台に、SSAを含む14団体が出演。その模様は、国営テレビ局で生中継された。
 SSAの出演は、1981年以来、本年で32回目。95年からは23年連続となった。「良き市民たれ」との池田先生の指針を胸に、社会貢献の道を進んできたSSAに対する信頼は、不動のものになっている。

◆米国の人権擁護団体が池田先生に「ジョン・F・ケネディ優秀賞」 2017年8月15日
 
   
「カーサ・デ・ラ・ファミリア」の創設者であるアナ・ノガーレス博士(左から2人目)とSGIの代表が記念のカメラに(アメリカ・カリフォルニア州サンタアナ市内で)
「カーサ・デ・ラ・ファミリア」の創設者であるアナ・ノガーレス博士(左から2人目)とSGIの代表が記念のカメラに(アメリカ・カリフォルニア州サンタアナ市内で)

 アメリカ・カリフォルニア州のNPO(非営利団体)「カーサ・デ・ラ・ファミリア」から、池田大作先生の長年にわたる“平和の文化”構築への多大な貢献を称え、「ジョン・F・ケネディ優秀賞(社会正義部門)」が授与された。
 「カーサ・デ・ラ・ファミリア」は1996年に設立された人権擁護団体。家庭内の問題で苦しむ人々の支援活動や教育啓発活動を州内で展開している。
 同団体は本年、ジョン・F・ケネディ元大統領の生誕100周年を記念し、人道と正義の信念を貫いた同大統領の名を冠した顕彰を新たに制定。その第1回目の受賞者として、平和・文化・教育の分野でリーダーシップを執り続ける池田先生を選出した。
 授与式は7月28日、同州サンタアナ市内で開かれた同団体主催のケネディ元大統領生誕100周年を記念する式典の席上行われ、アメリカSGI(創価学会インタナショナル)のイアン・マクレイス平和渉外部長らが出席し顕彰盾が託された。

【特集記事・教学・信仰体験など】

◆〈教学随想 日蓮仏法の視座〉 家庭での信心の継承 2017年8月15日
石黒正司 未来本部長(副会長)
子どもは「学会の庭」で育てる!
令法久住の鍵は後継の育成に

全国未来部夏季研修会に集った高等部員を温かく歓迎。研修会では「佐渡御書」の研さんも行われた(1日、東京・八王子市の創価大学で)
全国未来部夏季研修会に集った高等部員を温かく歓迎。研修会では「佐渡御書」の研さんも行われた(1日、東京・八王子市の創価大学で)

 今年も8月1日から3日まで、全国の高等部員の代表約800人が東京・八王子市の創価大学に集い、「全国未来部夏季研修会」が行われた。参加者は研修会で幾多の触発を受けながら、「信心とは何か」「何のための信仰か」といったことを同世代の友と語らい、学び深めて、それぞれの地元に戻っていった。その未来部員の成長した姿が、各地で大きな波動を広げている。第3代会長に就任された池田先生が、最初に結成した部が「未来部」だった。後継の人材の育成こそ、令法久住の大きな鍵である。本稿では未来部の育成、とりわけ家庭における信心の継承について考えてみたい。

可能性を信じ抜く
 
 これまで少年部長や未来部各部の指導部長等を経験し、3年前から未来本部長を務めている。その中で常に変わらないと感じるのが、未来部員を決して子ども扱いせず、一人の人間として、心から尊敬し、真心込めて励ましを送り続ける池田先生の姿である。
 少年部長時代、池田先生が4歳の少女と出会った際、深々とお辞儀をされる姿を目の当たりにした。どこまでも相手の可能性を信じて敬い続ける――。先生の振る舞いを通して、未来部の育成において最も大事なことを教えていただいた。
 同時に、これは親がわが子と接していく上でも、忘れてはならないことだと感じる。子どもの成長を誰よりも信じ、そして祈り続けていくのが親の責務である。
 私自身、幼い頃から積極的に信心に励んできたわけではない。地元の岐阜で、将来の夢を見失いつつあった高校生の時、池田先生が出席された会合に参加し、衝撃を受けた。
 帰宅後、「池田先生と一緒に人生を歩んでいったら、人生が開けるかもしれない」と語る私に、母は間髪を入れず、「それなら創価大学へ行きなさい」と答えた。この一言が私の人生を変えた。
 今、振り返ってみれば、母の一言の裏には、「必ず息子も広布の庭で立ち上がる時が来る!」と確信して、祈り続けていた戦いがあった。
 事実、母は常に信心根本に一家の宿命や苦難に立ち向かい、乗り越えてきた。その母の姿は、幼くて信心について何も分からなかった私の脳裏にも、深く刻まれている。信心根本に生き抜くという姿を、親自身が示す――。これこそ親から子へ信心が継承されていく第一歩ではないだろうか。 

南条時光への励まし
 
 法華経見宝塔品第11には「令法久住(法をして久しく住せしめん)」との文がある。
 令法久住とは、未来にわたって、妙法を伝えていくこと。日蓮大聖人も「釈迦仏・多宝仏・十方の諸仏菩薩・虚空にして二仏うなづき合い、定めさせ給いしは別の事には非ず、唯ひとへに末法の令法久住の故なり」(御書1360ページ)と、虚空会の儀式が行われたのは末法に妙法を伝え弘め、末法の衆生を成仏させるためであると示されている。
 大聖人はまた、「伝持の人無れば猶木石の衣鉢を帯持せるが如し」(同508ページ)とも仰せである。すなわち、(経典があっても)仏法を持ち、伝えていく人がいなければ、それはちょうど木像・石像が法衣を着て、鉢を持っているようなもので、何の役にも立たない、と断言されている。
 仏法においては、広宣流布を担い立つ、後継の人材の育成が不可欠なのである。
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 日蓮大聖人の時代、師匠から、さまざまな激励を受けて成長していった弟子の一人に南条時光がいる。
 時光が、大聖人に初めてお会いしたのは、幼少の頃だったといわれる。時光は、幼くして父を亡くし、最愛の弟も10代の若さで失った。
 信仰ゆえの迫害や中傷を受け、幕府から不当に多くの課税を強いられた。そうした苦難の連続でも、時光が屈しなかったのは、大聖人の励ましがあったからである。
 大聖人は時光に「難を乗り越える信心」を繰り返し教えられ、「師子王の心」を打ち込まれた。大聖人の励ましを受けて、時光は「熱原の法難」の際も、同志をかくまうなど、懸命に戦った。
 法難のさなか、大聖人は時光に語られている。
 「願くは我が弟子等・大願ををこせ」(同1561ページ)と。また、「ともかく、死は必ず訪れるものなのである。そのときの嘆きは、現在の苦しみと同じなのである。同じく死ぬのであるならば、かりにも法華経のために命を捧げなさい。それこそ、あたかも露を大海に入れ、塵を大地に埋めるようなものであると思いなさい」(同ページ、通解)とも仰せである。
 大聖人の御入滅後も時光は、謗法の山と化した身延を離山した日興上人を自らの領地に招くなど、生涯、赤誠の外護を貫いた。
 同じ一生であるならば、広宣流布のために命をささげよ!――この大聖人の叫びを胸に、生涯、広布に生き抜いた南条時光は未来部、青年部の模範とたたえられている。

不登校を乗り越えて
 
 池田先生はかつて、この南条時光の人生を通して語られた。
 「大聖人の御入滅後、五老僧らが、ことごとく違背していくなかにあって、日興上人を厳然とお護りし抜いて、令法久住の大道を開いたのが、この南条時光であった。一人の青年を励まし、育てていく。青年の育成に手を打つことは、50年先までの手を打つことに通じる。未来部を育てることが、学会の未来を育てることである」と。この指導を、私たちは決して忘れてはならない。
 後継の人材育成は重要なテーマだが、一朝一夕にできるものではない。ましてや、家庭における信心の継承は難しい。実は、私も悩んできた一人である。
 わが家では、長女が小学6年生から高校2年生まで不登校だった。不登校が始まった時、「娘は全く悪くない。これは自分の責任だ」と捉えて御本尊に祈り、“必ず娘は広布の人材になる”と信じ抜いた。
 娘のことを祈る中で、自分の成長を信じ抜いてくれた母親の祈りを何度も思い出した。5年後、娘が再び登校するきっかけの一つには、地元の女子部の励ましがあった。長女は自分から唱題に挑戦し、見る見る蘇生していった。
 再び登校を始めた同時期、私も2週間にわたり、さまざまな物を片付けられずにいた娘の部屋を一緒に掃除し、共に語り合った。娘は現在、女子部・女子学生部、白蓮グループの一員として、はつらつと活動している。先日も、こんなことを語っていた。
 「5歳で勤行を覚え、母親に連れられて会合に参加してきました。常に、地域の同志が声を掛けてくれ、女子部のお姉さんも励ましてくれた。そうした経験があったからこそ、『信心があれば変われるかも!』と思えた」と。
 自身の経験を通して、幼い頃から信心の世界、学会の世界に触れることが、子どもたちの未来を開くと確信する。親として子どもと向き合い、逃げない姿勢が大事である。

自らの生き方を語る
 
 池田先生は、家庭での信心継承の要諦について、「一緒に信心を実践していく」「学会の庭で育てる」「親の祈り」の3点を示されている。
 日頃から、小さな信仰体験や、池田先生との思い出、信心の確信など、親の生き方を、自信を持って語っていきたい。逆に家庭の外でどんなに素晴らしいことを語っても、家で愚痴や文句を言っていれば子どもは反発する。子どもは親の姿を見ている。
 わが家では、子どもたちが幼い頃から夫婦の間で決めていたルールがある。
 ①学会活動から帰ってきた時、「疲れた」という言葉は言わない②留守番をお願いした時には、子どもたちに「ありがとう」「ご苦労さま」との声掛けを忘れない③時折、学会活動での感動や、わが家の広布史を語り合うファミリー座談会を開くこと――である。
 親自身が決して構える必要はない。ありのままの自分で、信心の喜びを語り、わが子と共に成長する「未来部躍進の夏」としたい。

◆日伯交流リポート㊦ ブラジル青年部と音楽隊・鼓笛隊が交歓会 2017年8月15日

   
研修会で来日したブラジルSGI青年部の友と日本の音楽隊・鼓笛隊の代表が記念のカメラに。「師のために」と広布に駆ける決意に燃えて(東京・東大和市の創価青年音楽センターで)
研修会で来日したブラジルSGI青年部の友と日本の音楽隊・鼓笛隊の代表が記念のカメラに。「師のために」と広布に駆ける決意に燃えて(東京・東大和市の創価青年音楽センターで)

 ブラジルSGIの青年部の代表200人が来日して行われた「ブラジル青年部誓願研修会」。その模様を伝える「日伯交流リポート㊦」では、日本の音楽隊・鼓笛隊との交歓会、交流コンサート、(7日、東大和市の東大和文化会館、創価青年音楽センター)と、その席上での体験発表を紹介する。

◆東西の創価高校「スパーグローバルハイスクール(SGH)」フィールドワークから 2017年8月15日
 
ピースフォーラムでは、作成したポスターの前で発表を行った(6日、広島女学院高校で)

ピースフォーラムでは、作成したポスターの前で発表を行った(6日、広島女学院高校で)

 アメリカ・カリフォルニアでのフィールドワーク(東京高=7月31日~8月7日)では、同国の名門カリフォルニア大学アーバイン校(UCI)のプログラムを受講した。

◆〈信仰体験 いま想う 戦後72年を経て〉7 北ボルネオ死の行進で悲惨を目にして


 【仙台市宮城野区】戦時中、軍務に関わる文書を作成した従軍タイピスト。その一人、高橋正子さん(92)=東福室支部、婦人部副本部長=は、南洋のボルネオ島で職務に就いた。
 

2017年8月14日 (月)

2017年8月14日(月)の聖教

2017年8月14日(月)の聖教

◆わが友に贈る

炎暑の日も、風雨の日も
尊き「無冠の友」ありて
広布の前進の暁鐘あり。
皆で心からの感謝を!
皆が旭日の生命力を!

◆〈名字の言〉 2017年8月14日

 フランスの中等教育機関の教師だったジュール・ラニョーは、人生を教育にささげた。その授業は知識を与えるだけでなく、思索することを重視。生徒のための行動を惜しまなかった彼を、多くの若者が慕った。その一人が哲学者アランである▼病弱だったラニョーは、42歳の若さで生涯を閉じる。彼の「忠実な弟子」と公言していたアランは、ラニョーの講義草稿を出版し、師を高らかに宣揚した。作家アンドレ・モーロワは「アランはつねに偉大だが、師ラニョーについて語るとき、かれはつねにもまして偉大である」(佐貫健訳)と言った▼67年前の8月、戸田先生の信用組合の事業は行き詰まり、営業停止命令を受けた。当時、理事長だった恩師は辞任を余儀なくされる。給料は支払われず、社員は次々と辞めていく。「戸田の馬鹿野郎」と罵る者さえいた▼学会存亡の危機の中、ただ一人、池田先生は恩師の苦境を支えた。試練を一心不乱に戦い抜いた当時の日記に、こう綴る。「未来、生涯、いかなる苦難が打ち続くとも、此の師に学んだ栄誉を、私は最高、最大の、幸福とする」▼師と同じ時を生き、師から学べることほどの幸福はない。師弟の出会いが刻まれた「8・14」から70年。報恩と誓願の新たな出発を開始する日である。(嶺)

◆〈寸鉄〉 2017年8月14日

 戸田先生と池田先生の出
 会いから70周年。若師子
 よ続け!不二の大闘争に
      ◇
 関西・師弟原点の日。常勝
 の魂は後継に脈々。永遠
 に世界の模範の行進頼む
      ◇
 自己浄化には山のように
 たじろがぬ信仰が必要―
 偉人。今日も地道に唱題
      ◇
 塔婆立てねば成仏せぬと
 日顕宗。御書にない邪義
 で金儲け。食法餓鬼の姿
      ◇
 仮想通貨の不正送金被害
 が急増。暗証番号の使い
 回しは厳禁。深き用心を

◆社説  恩師との出会いから70年   師弟こそ内なる価値を輝かせる道


 〽岸辺に友と 森ケ崎 磯の香高く 波かえし 十九の青春 道まよい……
 先日行われた「日伯青年友好大会」での一こまである。ブラジルSGI青年部が、流ちょうな日本語で歌い上げる「森ケ崎海岸」に爽やかな感動が広がった。
 旧来の価値観が崩れ、いまだ戦後の混乱が続いていた1947年(昭和22年)。心ある青年たちは精神の糧を求めて思想書や哲学書を、むさぼり読んでいた。池田先生も、その一人だった。ある夜、月明かりのもと、友人と森ケ崎海岸を歩きながら“いかに生きるべきか”と真剣に語り合った。その語らいを詠んだのがこの詩である。直後の同年8月14日、19歳の池田先生は、大田区蒲田の座談会で生涯の師となる戸田先生と出会う。
 「先生、正しい人生とは、いったい、どういう人生をいうのでしょうか」――池田青年の質問に、明快に、確信に満ちて答える戸田先生。10日後、青年は戸田先生を信じ、共に平和へ歩むことを決意して入信した。
 ここから世界広宣流布の一切が始まった。池田先生は、事業が苦境に陥った師をただ一人支えた。各地で拡大の金字塔を打ち立て、75万世帯達成の道を開いた。第3代会長に就任してからは、世界へ妙法を広げ、さらに平和・文化・教育の運動を推進。幾多の障魔を勝ち越えて、世界同時で広布が進行する新時代を開いた。先生の胸には“恩師の構想を断じて実現する”との炎が常に燃えていた。
 池田先生とかつて対話を交わし、SGIメンバーとも交流してきた米タフツ大学のハワード・ハンター名誉教授は語る。
 「師匠とは、それに従属し救いを求める存在ではなく、私たち自身の内なる価値と尊厳を気付かせ、啓発し開花させてくれる存在です」「(SGIメンバーの師への)感謝は、単に師匠に何かをしてもらいたい、あるいはしてもらったという次元にとどまるものではないのです。自分を深化させてくれた、自分を成長させてくれた、という真の充実と喜びの発露としての感謝なのです」
 師弟とは、崇高な魂の絆であり、限りない人間向上の道である。ブラジルの友の澄んだ瞳がそれを雄弁に語っていた。ブラジルだけではない。今、世界中の同志が、師を求め、先生の指導選集『幸福と平和を創る智慧』などを学び、人間革命の大道を歩んでいる。
 師弟の出会いから70年。永遠に「師と共に」「師の心をわが心として」共戦の日々を!

◆きょうの発心   わが地を幸の宝土にしゆく使命 2017年8月14日


御文
 其の国の仏法は貴辺にまかせたてまつり候ぞ、仏種は縁に従って起る是の故に一乗を説くなるべし(高橋殿御返事、1467ページ・編1427ページ)
通解 その国の仏法流布は、あなたにお任せする。仏種は縁によって起こる。その故に一乗(法華経)を説くのである。

 地域広布の使命と責任を教えられた一節です。自分自身、新たな役職をいただくたびに「使命のわが地域を幸福の宝土に」と祈り、広布に走ってきました。
 わが家は先に母が入会。私は友人から誘われた高等部の会合で学会のことを知り、信心を始めました。学生時代に任用試験を受験し、感動した内容をそのまま友人に語り、初めての折伏が実りました。
 その後、女子部の部長として活動に励み、父や弟も入会。一家和楽を勝ち取ることができました。結婚後、母の大病や認知症、自身のぜんそくなど宿命に襲われましたが、家族や同志の支えもあり、乗り越えることができました。
 2007年(平成19年)に参加した「広布第2幕第1回関西総会」で、池田先生はピアノをひき、渾身の指導をしてくださり、「関西の地で、生涯、先生と共に」と誓った原点の日となっています。
 今、平野北総区は池田先生の入信70周年となる「8・24」を荘厳しようと弘教・本紙の購読推進に挑戦しています。「平野北総区は何でも一番!」を合言葉に、全国を牽引する歴史を開く決意です。   大阪・平野北総区婦人部長 鞍内晴美

◆小説『新・人間革命』第30巻 雄飛の章 五十一 2017年8月14日 (6147)
 


 前年十月、アメリカで教学の研鑽を呼びかけた山本伸一は、今回の訪問でも自ら率先垂範して御書を拝し、指導していった。
 世界教学最高会議では、「行学の二道をはげみ候べし、行学た(絶)へなば仏法はあるべからず、我もいたし人をも教化候へ、行学は信心よりをこるべく候、力あらば一文一句なりともかた(談)らせ給うべし」(御書一三六一ページ)の御文を通して訴えた。
 「『行』とは、自行化他にわたる実践であり、唱題と折伏のことです。『学』とは教学の研鑽です。『行学』に励む人こそが、真の日蓮大聖人の門下です。そして、この二道の絶えざる実践がなければ、それは、もはや仏法ではないと、大聖人は仰せなんです。
 このお言葉通りに実践し、さまざまな難を受けながら、広宣流布を進めてきたのは学会しかありません。この厳たる事実は、誰人も否定することはできない。
 『行学』の二道は、信心から起こる。『行学』を怠っているということは、信心を失っていることにほかならない。信心とは、いかなる脅し、迫害、誘惑にも絶対に屈せず、不退を貫き、ひたぶるに御本尊を信受し、広宣流布に邁進していくことです。
 『行』と『学』は、信心を機軸にした車の両輪といえます。したがって、いくら知識としての教学に精通していったとしても、『行』という実践がなければ、片方の輪だけで進もうとするようなものであり、正しい信心の軌道から外れていかざるを得ない。
 これまでにも実践なき偏頗な教学に陥り、われ偉しと思い、傲り高ぶって、健気に信心に励む同志から嫌われ、退転していった人もおりました。まことに残念でならない。
 私たちは、いわゆる職業的仏教学者になるために教学を研鑽するのではない。自身の信心を深め、一生成仏をめざすためであり、広宣流布推進のための教学であることを、あらためて確認しておきたいのであります」
 創価教学とは実践の教学であり、自他共の幸福を創造する生命の法理の探究である。   

【聖教ニュース】

◆全国ダンスドリル選手権大会 東西の創価学園生が大活躍 2017年8月14日
関西中は総合3位
関西高と関西中鼓笛隊は部門1位 東京高女子は部門3位

関西創価中ダンス部の青春の舞。32人の一糸乱れぬ演技が観衆を魅了した
関西創価中ダンス部の青春の舞。32人の一糸乱れぬ演技が観衆を魅了した

 東京と関西の創価学園生がダンスドリルの全国大会で活躍した。
 関西創価中学校(大阪・交野市)のダンス部と学園鼓笛隊が、11日に東京体育館(渋谷区)で行われた「全国中学校ダンスドリル選手権大会」(主催=ミスダンスドリルチーム・インターナショナル・ジャパン)に出場。ダンス部がヒップホップ女子部門ラージ編成で堂々の1位となり、さらに、参加した全31チームの中で団体総合3位に輝いた。
 “応援してくださっている方々に感謝の思いを伝えたい”と、情熱的な踊りを心一つに披露したダンス部。北山三誉部長(3年)は「今までで一番、楽しんで演技をすることができました」と頬を紅潮させた。
 団体総合3位は、過去最高の結果。新しい歴史を開いた友は、喜びを分かち合うとともに、「宝の娘たちよ、ありがとう」と書かれた横断幕を持って応援に駆け付けた保護者らとも肩をたたきながら抱き合っていた。
 学園鼓笛隊は、ショートフラッグ部門で1位となった。
 創価高校(東京・小平市)の男子ダンス部と女子ダンス部、関西創価高校(大阪・交野市)のダンス部と学園鼓笛隊は、12、13の両日に同体育館で開かれた「全国高等学校ダンスドリル選手権大会」(主催=同)に出場。関西創価高のダンス部が、「インビクタス」(ラテン語で“負けざる者たち”)をテーマにダンスを披露し、ヒップホップ男女混成部門ラージ編成で見事1位に、創価高の女子ダンス部が「US(私たち)」と題した団結の“創価舞”を舞ってヒップホップ女子部門ラージ編成で部門3位に、それぞれ輝いた。
 創価高の男子ダンス部はヒップホップ男子部門スモール編成で、関西創価高の学園鼓笛隊はショートフラッグ部門で健闘した。

◆池田先生ご夫妻が創価文化センターへ 創価学園創立50周年記念展示を見学

 創価学園創立者の池田大作先生と香峯子夫人は13日午前、東京・新宿区の創価文化センターを訪れ、学園創立50周年の記念展示「君よ使命の大空へ」を丹念に見学した。
 同展は、限りない励ましを送る池田先生と東京、関西の小・中学、高校、札幌の幼稚園の“父子の歩み”を写真パネル、映像、記念の品でつづる。同センターでは8月31日まで開催中(14~17日、21、28日は休館)。関西池田記念会館では13日まで行われ、盛況を博した。
 ご夫妻は、四季折々の学園生との交流を振り返りつつ、勉学、クラブ活動に鍛えの夏を送る生徒・児童の奮闘をたたえ、学園の一層の発展を念願した。

◆8・15「終戦の日」に寄せて 日本原水爆被害者団体協議会 代表委員 田中煕巳氏に青年部が聞く

   
田中代表委員が青年部の代表と語り合う。戦後の貧しさの中を母子家庭に育ち、多くの人に支えてもらった経験を語りながら「豊かさより、人間のつながりが大切ですね」と(学会本部別館で)
田中代表委員が青年部の代表と語り合う。戦後の貧しさの中を母子家庭に育ち、多くの人に支えてもらった経験を語りながら「豊かさより、人間のつながりが大切ですね」と(学会本部別館で)

 戦争ほど、残酷なものはない。平和ほど、尊きものはない――あす15日は、「終戦の日」。生命の尊厳が守られる社会へ、学会の平和運動の原点である「原水爆禁止宣言」発表60周年9月を前に、青年部の代表が日本原水爆被害者団体協議会の田中煕巳氏代表委員に話を聞いた。

◆〈創価青年大会〉 石川 勇気の一歩が世界を変える 2017年8月14日

   
フィナーレでは北陸の歌「ああ誓願の歌」を大合唱。また女子部の代表は軽快にヒップホップダンスを披露した(本多の森ホールで)
フィナーレでは北陸の歌「ああ誓願の歌」を大合唱。また女子部の代表は軽快にヒップホップダンスを披露した(本多の森ホールで)

 石川総県の創価青年大会(13日、本多の森ホール)のテーマは「SOKA STARS――勇気の一歩が世界を変える!」。

【特集記事・教学・信仰体験など】

◆〈座談会 栄光の峰をめざして〉53 世界宗教の新たな雄飛へ 広がるSGIの教学運動
研さんが拡大と育成の力に   
ラテンアメリカ教学研修会

 伊藤 「教学部初級試験・青年部教学試験3級」(9月24日実施)に向け、各地で教学研さんが活発に行われていますね。

 原田 池田先生は、「伝統の教学試験に向け、若人の求道が、何と凜々しいことか。受験者を応援してくれるスクラムも尊い限りである」と心からたたえられています。勉強会や、受験者の激励に尽力してくださっている皆さまに、あらためて感謝申し上げます。

 森中 研さんのための教学講座も、SOKAチャンネルVODで配信され、各地で活用されています。また今日から、創価学会公式ホームページ「SOKAnet」でも配信されます。

 志賀 男子部では、例年以上の勢いで取り組みが進んでいます。ある地域では「合格責任者」を明確にし、モバイルSTB等も活用しながら小単位で勉強会を行っています。また、御書講義を行うメンバーの育成にも力を注いでいます。

 伊藤 女子部でも「青年部教学試験3級」、また「池田華陽会御書30編」の読了運動を通して、新しい人材が立ち上がっています。「行学の翼」を鍛えゆく大成長の夏としていきます。

 原田 秋には、伝統の「教学部任用試験(仏法入門)」も行われます。教学試験は「人材育成の要」として、日本だけでなく海外でも実施されています。海外だけで、毎年平均、60カ国・地域で約16万人が教学試験を受験する規模にまで広がっています。「行学の二道をはげみ候べし」(御書1361ページ)と仰せの通り、「弘教」と「教学」が連動し、広布前進の大きな活力となっています。

「宿命転換」の法理
 

 永石 今、未来部の教学研さんも世界に広がっていますね。ブラジルでは昨年9月、任用試験と同時に、少年少女部・中等部を対象に「教学オリンピック」という名称で、教学試験を開催しました。
 森中 「10年、20年、30年後に人生の岐路に立った時、前に進む力にしてほしい」との思いを込めて行われたそうです。未来部員3600人が参加し、「題目」や「信行学」などの信心の基本、日蓮大聖人の御生涯、御書を学び合いました。

 伊藤 ブラジルの未来部長が語っていました。「2030年のブラジルの先頭に立ち、広宣流布を成し遂げていくのは現在の未来部の世代です。だからこそ、教学を勉強し、池田先生のことを学ぶ中で、師弟不二の精神を感じてもらいたい」と。今年も実施する予定で多くのメンバーが受験を決意しているそうです。
 永石 昨年末、第1回の「アフリカ統一教学実力試験」も、19カ国105会場で行われましたね。老若男女、内外を問わず、学ぶ喜びが爆発した大歓喜の試験だったと伺いました。

 森中 日蓮大聖人の御生涯、「一生成仏抄」「阿仏房御書(宝塔御書)」の2編、「仏教の人間主義の系譜」「日顕宗を破す」を学び、成仏の考え方、御本尊の意義などが明確になり、確信を深めています。

 志賀 アフリカのメンバーが特に興味を持ち、心に残った教材が「日顕宗を破す」だったそうですね。

 森中 そうなんです。いわば日顕宗の“対極”にあるSGIがいかに崇高か、いかに「人間の宗教」としての深い価値があるかを知り、仏意仏勅の使命をあらためて自覚しています。本年、第2回の開催も決定し、大きな喜びが広がっています。

 原田 海外各国での入会動機の多くに、「仏法の『宿命転換』の法理に感銘した」ということが挙げられますね。「運命は変えられる」との言葉は大きな驚きと感動を与えています。

 森中 各国の教学試験や教学研修会を通して、教学を求める観点が一重深まっていることを実感します。特に法華経の「願兼於業(人を救うため、あえて宿業を背負い、願って生まれること)」の法理は各国のメンバーに浸透しています。

 原田 「願兼於業」の法理をふまえた生き方を池田先生は「宿命を使命に変える」と示されています。この言葉は同志の大きな信心の確信となっていますね。

創価学会仏の誇り
 

 志賀 欧州や北米、中南米の青年部が、一番関心をもっているテーマは「立正安国」だと伺いました。

 森中 激動の時代にあって、不安定な社会情勢が続く中、SGIの青年たちは、自分たちに何ができるのかを真剣に考えています。「立正安国」の精神を通し、一人一人の生命を変革していくことこそ、さまざまな問題の解決への直道であると確信し、「一対一の対話」に挑んでいます。

 伊藤 この夏、来日したインド、ブラジルの青年部の代表も皆、求道心を燃やし、真剣に研さんしていました。「人間主義の哲学」「生命尊厳の法理」を世界の青年が希求していますね。

 森中 今、強く感じているのは、SGIメンバーが「創価学会仏」との誇り、そして「アイ アム シンイチ・ヤマモト(私は山本伸一だ)!」との自覚で前進していることです。世界広布の大願の成就を誓い、現代に出現したのが、仏意仏勅の団体である創価学会です。戸田先生は、「学会は、この末法にあって、これだけ大勢の人に法を弘め、救済してきた。未来の経典には、『創価学会仏』という名が厳然と記されるのだよ」と語られました。

 永石 私たち一人一人の広布の戦いが「創価学会仏」として、未来に語り継がれていく――これほど素晴らしいことはありませんね。

 原田 小説『新・人間革命』第30巻「大山」の章で池田先生は綴られました。
 「広宣流布に戦う根本精神が師匠から弟子へと脈々と受け継がれ、一つの組織体として活動し続けるならば、それは、民衆を救済し続ける恒久的な仏の生命力をもつことになる。『創価学会仏』とは、初代会長・牧口常三郎、第二代会長・戸田城聖という師弟に連なり、広宣流布大誓願の使命に生きる同志のスクラムであり、地涌の菩薩の集いである」
 世界宗教として新たな雄飛を遂げゆく今、私たちは、全世界の地涌の同志と心一つに、「広宣流布大誓願の使命」を果たしてまいりたい。

◆〈世界の体験プラザ〉 イギリスSGI アレッタ・ローソンさん 2017年8月14日


アレッタ・ローソンさん©Greg Veit
 私は、信心を始めて32年目を迎えます。この信仰によって得た何よりの功徳は、感謝の心です。

2017年8月13日 (日)

2017年8月13日(日)の聖教

2017年8月13日(日)の聖教

◆わが友に贈る

師弟誓願こそ
あらゆる障魔を破り
栄光を開く力だ!
絶対勝利の大道を
真っすぐに進みゆこう!

◆〈名字の言〉 2017年8月13日
 

 夏祭りや盆踊りなど、地域行事がたけなわ。岩手県の水沢文化会館では、地域の商工協同組合が主催する夏祭りが開催された▼組合からの要請を受け、同会館では15年前から、会場として駐車場を提供。会館施設の一部も開放している。組合の副理事長は、「今では1000人規模の祭りに発展しました。“地域のために”という学会の皆さんの真心のおかげです」と▼会場の隅で、祭りを笑顔で見つめる婦人がいた。45年前の7月、池田先生は水沢会館(当時)を訪問。会館の管理者をしていた婦人に、先生は「この地域 わたしが守りて 幸の道」との句を贈った。その原点を胸に、婦人は地域と交流を重ね、信頼の輪を広げてきた▼学会本部が西神田から信濃町に移転して以降、先生は自ら近隣へのあいさつに回り、親交を深めてきた。今年で32回目の「信濃町ふるさと盆踊り大会」が、総本部の敷地で開催されているのも、先生が近隣と築いた信頼関係が出発点だ▼御書に「世間の法が仏法の全体と釈せられて候」(御書1597ページ)と。仏法は社会と遊離した関係ではない。社会・地域の安穏と発展のために仏法はある。また正しい法理も、「人の振る舞い」として具体的に現れてこそ、納得と共感を得られる。「仏法即社会」である。(芯)

◆〈寸鉄〉 2017年8月13日
 

 学会が発展したのは人の
 幸福を第一義としたから
 ―博士。仏法は人の振舞
      ◇
 青年時代の信念を失わぬ
 人が最も偉大―戸田先生
 「広布のため」の原点胸に
      ◇
 未来部担当の皆様に深く
 感謝!真心の献身ありて
 創価は盤石。福徳燦たり
      ◇
 地域の関わり多い子ほど
 会話力も向上と。夏の行
 事たけなわ。親子で参加
      ◇
 お盆に増える車の問題―
 1位はタイヤのパンク。
 運転前に点検。油断排せ

◆社説  学会の電子出版物の活用   勇気と希望送る新時代の活字文化

 活字離れが叫ばれて久しいが、家庭や地域での読書会や読み聞かせ運動、学校での読書教育、ビブリオバトル(書評合戦)といった読書経験の共有が、活発化する動きも確実に見られる。文部科学省の調査では、図書館などでの児童1人当たりの貸出冊数が過去最高の28・4冊を記録した。
 文章を読むという行為には、テレビや動画の視聴のように、直接視覚に訴えるものとは異なり、内容を読み取るための思考力が必要になる。そして、そこから得る知識や情報に対し、疑問や好奇心が生まれることで想像力が向上し、問題解決のための知恵が身に付いていく。
 また、伝えたいことが適切な言葉で発せられるようになり、誤った言葉遣いで相手を不快にさせることも減り、人との対話も弾む。AI(人工知能)の導入やデジタル化がどれだけ進んでも、人と人とのコミュニケーションがなくなることはない。
 東京・足立区が実施した「子どもの健康・生活実態調査」が話題になった。生活困難世帯における、子どもの逆境を乗り越える力(自己肯定感や自己制御能力など)を調査したところ、生活困難の直接的な影響よりも、読書習慣や運動習慣などの有無の方が、逆境を乗り越える力に大きな影響を及ぼしていることが分かった。
 デジタル化が進む現代社会にあって、紙の新聞や書籍でなくても、スマートフォンなどで、ちょっとした隙間時間や通勤・通学の途中でも、大量の文章を目にすることが可能になった。
 ニュースや暮らしの情報だけでなく、電子雑誌の定額読み放題サービスや電子書籍など、思考力や想像力を鍛えるメディア環境は十分に整っている。
 本年4月号からスタートした「大白蓮華」の電子書籍販売も、仏法を根幹とした人間主義の哲学を、場所や時間を選ばずに学べる新たなメディアとして読者に親しまれている。
 「言葉と、生きていく。」――聖教新聞のキャッチフレーズには、現実の苦悩と格闘する人々、未来を生きる青年に、勇気と希望、力強く生きるための言葉を送り続ける意図が込められている。
 御書に「若し文字を離れば何を以てか仏事とせん」(153ページ)と仰せの通り、広宣流布の拡大もまた、文字によって、言葉によって、成し遂げられる。本紙をはじめとする弊社刊行物や出版物の使命と責任は増すばかりだ。読者の皆さまに、喜びと感動を伝える言論城としての使命を果たし抜いていきたい。


◆きょうの発心   “戦う壮年の陣列”を一段と拡大 2017年8月13日


御文 未だ広宣流布せざる間は身命を捨て随力弘通を致す可き事(日興遺誡置文、1618ページ・編1745ページ)
通解 未だ広宣流布が成就しない間は、身命を捨て、力の限り妙法を弘めていくべきである。
 未だ広宣流布が成就しない間は、身命を捨て、力の限り妙法を弘めていくべきである。

 力の限り仏法を語り抜き、弘めていきなさい、との日興上人の御遺命です。
 1955年(昭和30年)、私が幼い時に一家で入会。広布一筋だった父母の信心の姿勢を見て育ちました。
 創価班に入り、素晴らしい先輩たちに恵まれ、鍛えの青春時代を。その時、先輩から教わったのが、この御文です。師弟不二の生き方を学び、真っすぐに広宣流布に生き抜く決意を固めました。
 85年(同60年)10月に池田先生が広島・岡山を訪問された際、人材グループの一員として、師匠のもとで薫陶を受け、生涯の原点を築きました。この間、父から継いだ会社が倒産の危機に。先生の指導を胸に、題目を唱え、真剣勝負で仕事に励んだ結果、乗り越えることができたのです。
 振り返ると、幼い頃から人前で話すのが大の苦手だった私が、学会の庭で多くの同志と共に広布の道を歩めること自体が、何よりの功徳だと実感しています。
 現在、総県壮年部長として、率先垂範で活動に取り組み、家庭訪問に走っています。これからも“戦う壮年の陣列”を一段と拡大してまいります。
 力の限り仏法を語り抜き、弘めていきなさい、との日興上人の御遺命です。
 1955年(昭和30年)、私が幼い時に一家で入会。広布一筋だった父母の信心の姿勢を見て育ちました。
 創価班に入り、素晴らしい先輩たちに恵まれ、鍛えの青春時代を。その時、先輩から教わったのが、この御文です。師弟不二の生き方を学び、真っすぐに広宣流布に生き抜く決意を固めました。
 85年(同60年)10月に池田先生が広島・岡山を訪問された際、人材グループの一員として、師匠のもとで薫陶を受け、生涯の原点を築きました。この間、父から継いだ会社が倒産の危機に。先生の指導を胸に、題目を唱え、真剣勝負で仕事に励んだ結果、乗り越えることができたのです。
 振り返ると、幼い頃から人前で話すのが大の苦手だった私が、学会の庭で多くの同志と共に広布の道を歩めること自体が、何よりの功徳だと実感しています。
 現在、総県壮年部長として、率先垂範で活動に取り組み、家庭訪問に走っています。これからも“戦う壮年の陣列”を一段と拡大してまいります。   岡山池田総県壮年部長 川田和市

【聖教ニュース】

◆日伯交流リポート㊤ ブラジル青年部誓願研修会から 2017年8月13日

   
「ブラジル青年部誓願研修会」で来日した200人の友。世界広布の主体者の誇りも高く(8日、東京・信濃町で)
「ブラジル青年部誓願研修会」で来日した200人の友。世界広布の主体者の誇りも高く(8日、東京・信濃町で)

 今月、ブラジルSGI(創価学会インタナショナル)の青年部の代表200人が来日し、「ブラジル青年部誓願研修会」を行った。「

【先生のメッセージ】

◆〈池田大作先生 四季の励まし〉 平和の潮流を対話の力で
 

 世界の平和とは、
 与えられるものではない。
 人間が、人間自身の力と英知で、
 創造していくものだ。
 自己の境涯を開き、
 高めゆく、
 人間革命の闘争なくして平和はない。
 核時代に終止符を打つために
 戦うべき相手は、
 核兵器でも保有国でも
 核開発国でもない。
 真に対決し克服すべきは、
 自己の欲望のためには
 相手の殲滅も辞さないという
 「核兵器を容認する思想」だ。

 対話の力こそ 世界を一つに結ぶ。
 対話によって、
 山積する地球的問題群の
 解決の糸口を
 見出すことができるのである。
 対話がなければ、
 人間は独善という暗闇の中を
 歩き続けねばならない。
 対話とは、
 その暗闇にあって
 互いの足元を照らし合い、
 歩むべき道を見出す灯火といえる。
 仏法は、あらゆる差異を超え、
 「生命」という
  最も普遍的な大地に拠って立つ。
 それゆえに、
 狭い通念や偏見に囚われず、
 大胆かつ率直に、心と心、
 生命と生命を結び合いながら、
 人類の新たな
 価値創造の活路を開いていける。
 動くことだ。語ることだ。
 たゆみなき一波また一波が、
 「分断」から「結合」へ、
 「対立」から「融和」へ、
 「戦争」から「平和」へ、
 人類史を転換しゆく
 潮流となることを信じて———。
 


 瑠璃色の海原が、眼前に広がる。1999年(平成11 年)2月、池田大作先生が恩納村の沖縄研修道場からシャツターを切った。三色旗のそばには、不戦の願いが込められた「平和大歓喜の像」も見える。
 凄惨な地上戦が繰り広げられた沖縄。池田先生は ”最も苦しんだ沖縄こそ、最も幸福になり、最も平和になる権利がある”との思いから、沖縄の地で、小説『人間革命」を書き起こし、冒頭につづった。
「戦争ほど、残酷なものはない。戦争ほど、悲惨なものはない」と。
 沖縄には「命(ぬち)どう宝<命こそ宝>」との言葉がある。生命を慈しむ心を広げることが、平和な未来につながる。さあ、対話の波を起こそう。
 今月15日は、72回目の終戦記念日である。

【特集記事・教学・信仰体験など】

◆〈開拓者の誇り〉 オーストリア 2017年8月13日
師とともに永遠の広布旅を

   
ウィーンにあるナカムラさんの自宅を訪れ、友を励ます池田先生(1981年5月27日)
ウィーンにあるナカムラさんの自宅を訪れ、友を励ます池田先生(1981年5月27日)

 世界各国の広宣流布の礎を築いたSGIの同志を紹介する「開拓者の誇り」。今回は、中欧オーストリアSGIのヨシオ・ナカムラ参与(欧州SGI副議長)とそのご家族に、師と共に歩んだ広布旅の足跡を語ってもらった。

◆〈信仰体験 登攀者〉 山と渓谷を描く洋画家 森谷繁さん 2017年8月13日
朝の光を求めて

 早朝の奥入瀬渓流。小鳥がさえずり、せせらぎが響き渡る。陽光が差し込むと朝霧は消え、周囲は一瞬にして色付いた。

2017年8月12日 (土)

2017年8月12日(土)の聖教

2017年8月12日(土)の聖教

◆わが友に贈る

常に学ぼうとする人に
行き詰まりはない。
豊かで美しい人生を
力強く歩んでいける。
生涯求道の挑戦者たれ!

◆〈名字の言〉 2017年8月12日

 南アフリカ共和国「ドラケンスバーグ少年合唱団」の民音公演が好評のうちに閉幕した。全国25都市で約3万8000人が鑑賞。各地での学校コンサートや、少年少女部の合唱団との交流も行われ、“虹の国”のハーモニーが列島を包んだ▼少年合唱団のメンバーが、東京・信濃町の民音文化センターを訪れた時のこと。古典ピアノや自動演奏楽器を前に、元気にはしゃぐ少年たち。だが、ある映像が紹介されると、途端ににぎやかな声がやんだ。池田先生とネルソン・マンデラ元大統領の初会見の様子である▼1990年10月31日、聖教新聞本社。池田先生は500人の青年と共に“人権の闘士”を迎えた。ロビーでは南ア人民の愛唱歌「オリサッサ・マンデラ」を、創価大学生の代表が合唱。マンデラ氏は満面の笑みで見つめていた▼この出会いをきっかけに始まった両国の文化交流――。今公演の“原点”ともいうべき映像に見入りつつ、合唱団の団員もまた、マンデラ氏に負けないほどの笑顔になっていた▼団員の一人が語った。「日本の皆さんの“ありがとう”の言葉をエネルギーに、もっと多くの人を笑顔にしていきたい」と。池田先生が真心で結んだ友情の懸け橋。今、後継の青年が往来し、平和への道を大きく広げている。(湧)

◆〈寸鉄〉 2017年8月12日

 「教育原点の日」。創価三
 代の情熱継ぐ友が奮闘。
 全ての子供の幸福の為に
      ◇
 味方をつくること自体が
 一切の勝利―戸田先生。
 ダイナミックに正義語れ
      ◇
 御書「事故なく鎌倉に御
 帰り候事悦びいくそばく
 ぞ」。安全・無事故が第一
      ◇
 国連「国際青少年デー」。
 青年こそ新時代切り開く
 力と。励ましの光を拡大
      ◇
 夏バテに注意。賢明な生
 活リズムこそ。朝夕の勤
 行を基本に健康をつかめ

◆小説『新・人間革命』第30巻 雄飛の章 五十 2017年8月12日(6146)
 


 一九八一年(昭和五十六年)が明けた。
 反転攻勢を決する年である。
 学会は、この年を「青年の年」と定め、同志は新生の出発を期す決意を固め合っていた。
 元日、山本伸一は、恩師・戸田城聖が第二代会長として立った翌五二年(同二十七年)の正月に詠んだ和歌を、生命で嚙み締めていた。
 「いざ往かん 月氏の果てまで 妙法を
     拡むる旅に 心勇みて」
 この歌は、伸一が第三代会長に就任した六〇年(同三十五年)五月三日、就任式の会場となった日大講堂に、戸田の遺影とともに掲げられたのである。彼は、歌を眼に焼き付けながら、恩師の遺影に、今世の生涯の大法戦を開始し、不二の弟子として世界広布の旅路を征こうと、深く心に誓ったのであった。
 就任式の朝、伸一は誓いの和歌を詠んだ。
 「負けるなと 断じて指揮とれ 師の声は
     己の生命に 轟き残らむ」
 そして、この八一年の元朝、彼は、いよいよ全世界の同志と共に世界へ打って出て、本格的に広宣流布の指揮を執らねばならないと心を定めていたのである。
 彼は、翌一月二日で五十三歳となる。限りある人生の長さを思えば、世界広布のために、今、なすべきことはあまりにも多い。もはや一刻も、躊躇している時ではなかった。
 宗内は、ますます混乱の様相を呈していた。伸一は、何があろうと自身が矢面に立って、宗門を外護しつつ、新たな道を開く決心であった。
 一月十三日夜、伸一は成田から、アメリカのハワイへ向けて出発した。今回の海外訪問は約二カ月の予定であり、アメリカでは、ハワイ、ロサンゼルス、マイアミなどを回り、さらに、中米のパナマ、メキシコを歴訪することになっていた。
 ハワイでは、十五カ国・地域の代表が集い、第一回世界教学最高会議が行われた。生命尊厳の根幹となる仏法の法理を掘り下げ、世界に人類平和の確固たる哲理を打ち立てていかねばならないと、伸一は痛感していた。   

【聖教ニュース】

◆岩手・大船渡文化会館が開館式   東北・福光の希望の象徴

            
大船渡文化会館の前で、大船渡共戦圏の同志が喜びの笑顔。開館式では東北の歌「青葉の誓い」を大合唱した(岩手・大船渡市内で)
大船渡文化会館の前で、大船渡共戦圏の同志が喜びの笑顔。開館式では東北の歌「青葉の誓い」を大合唱した(岩手・大船渡市内で)

 岩手・気仙地方の広布の宝城となる「大船渡文化会館」が、東日本大震災から6年5カ月となる11日、喜びの開館式を迎えた。
 池田先生はメッセージを贈り、新会館こそ「東北・福光の象徴」であり「希望城」「福光勝利城」であると祝福。大船渡との名の通りに、幾多の友を幸福へ導きゆく大船となって、いよいよ朗らかに前進をと呼び掛けた。
 大船渡市の内陸部に立つ真新しい会館に、喜び集った大船渡共戦圏の同志。建物に入ると、有志が制作した、明るいヒマワリのオブジェが目に飛び込んでくる。
 名付けて“負げでたまっか!ひまわり”。大船渡の名勝・穴通磯を描いた絵を、250個のヒマワリが囲む。震災以来、旧・大船渡会館で重ねてきた250回の福光勤行会を記念したものだ。
 何があっても師と共に、学会と共に、同志と共に――大船渡市、陸前高田市、住田町の同志による共戦の決意が込められていた。
 決意だけではない。友は、東北随一の聖教拡大で、この日を飾ったのである。
 あの2011年3月11日、1階の天井まで津波に見舞われた大船渡会館が復旧するや、勤行会を始めたのは、当時、圏長の山本和孝さん(副県長)だった。真新しい会館を訪れ、「きょうが新しい出発です」と感慨もひとしお。
 森光子さん(婦人部副本部長)はあの日、一日会館長の任務で会館にいて、津波に遭遇。直後は、自宅を救援活動の拠点として提供した。「安心できる場所に、素晴らしい会館を建てていただいて感謝、感謝です。亡くなった同志もきっと喜んでくれています。ここを中心に、ますます地域広布の使命を果たしていきます」
 同じく、市の主要部が壊滅した陸前高田市にあって、自宅を救援拠点に提供した高橋香代さん(支部副婦人部長)も、喜びの笑顔で参加した。「主人も一緒だったら、もっとよかったけど」と、震災の2年後に亡くなった夫・俊雄さんをしのびつつ、「この立派な建物にふさわしい境涯を築いていきます。夫の分まで」と誓った。
 開館式では冒頭、鷹觜総岩手長が祝福。鈴木正義圏長、山本玲子同婦人部長が、大拡大で新宝城を荘厳できた喜びを述べた。
 次いで冨田第3岩手総県長、佐々木同婦人部長があいさつし、少年少女部の合唱、同総県女子部の有志によるダンスが花を添えた。今村東北婦人部長に続き、韮沢同総合長は、待ちに待ったこの日を大闘争のスタートとし、広布の大旋風を起こそうと励ました。

◆〈グローバルウオッチ 若者と社会〉 インタビュー 平和学者 ケビン・クレメンツ博士
 分断の時代と人類の連帯
 

 現代社会の課題を見つめる「グローバルウオッチ」。終戦の日を前に、あらためて平和について考えたい。分断に揺れる国際社会での青年、宗教の役割について、ニュージーランドの世界的な平和学者ケビン・クレメンツ博士に聞いた。(聞き手=南秀一)

 ――本年3月、戸田記念国際平和研究所は、総合研究会議「激動する現代世界における地球的平和への挑戦」を東京都内で開催した。会議では、クレメンツ博士が進行役を務め、英国のEU(欧州連合)離脱や米国のトランプ政権誕生をはじめ、さまざまなテーマについて活発に議論を交わした。
  
 昨今の世界の変化には、さまざまな側面があります。私は特に、格差の拡大、疎外感の高まり、ポピュリスト(大衆迎合主義者)によるナショナリズムの高揚が、分断を誘引していると思います。
 第1に、規制緩和や自由競争を中心とする新自由主義政策が、各国で急速に広げてきた格差です。
 2008年の世界金融危機以降、状況は悪化の一途をたどっています。とりわけ米国において格差の拡大は加速し、多くの人々が長きにわたって実質賃金の上昇を実感できなくなりました。
 第2に、この危機は、エリートたちによる政策決定から疎外された人々に、深い失望感を生みました。結果、米国ではトランプ氏が当選し、英国の有権者の多くがEU離脱に投票したのでしょう。
 こうした経済の動きは、同族意識や階級意識に基づく、郷愁に満ちた、神話的とさえいえる民族意識を醸成してきました。
 それは、英国においては、繁栄を誇った大英帝国時代の意識とつながっており、米国の場合は、自らを例外的な国家と見なしたいという強い願望となって表れています。こうした意識は今、欧州でも各地で見られます。
 第3に、こうした国家主義的な潮流を強めているのは、大衆迎合主義的政治家による恐怖心の刺激や、彼らのみが安全や生活を保障しうるという宣伝です。こうした言葉は有権者や市民の思考力を弱らせ、自らを強いと考える威圧的な者たちに力を与えています。
 “強い”指導者への渇望は、政治や民主主義の仕組みから「疎外されている」という感情に根差しています。今、多くの人々が社会から取り残されていると感じ、政治家や政治指導者を、自分の要求を形にしてくれる代表者だと思えていません。
 民衆を置き去りにするエリート政治は、常に政府に対する深い憤まんを醸成します。これが、恐らく米国や欧州各国で起きていることでしょう。

青年の英知と情熱育む“場”を! 宗教は困難を越えゆく希望の力
 

民衆の知恵や国連の未来等についてクレメンツ博士と語り合う池田先生(1996年7月、東京・千駄ケ谷の創価国際友好会館で)
  民衆の知恵や国連の未来等についてクレメンツ博士と語り合う池田先生(1996年7月、東京・千駄ケ谷の創価国際友好会館で)

 ――核兵器禁止条約が7月に国連で採択されたことも、国際社会のメガトレンド(時代の大きな流れ)の一つである。9月20日からは、条約の署名が始まる予定だ。
  
 核兵器禁止条約は、核兵器を保有する国が加盟しないとしても、あのような無差別兵器の製造や所有、使用を禁止する強い規範を築く重要な契機となるでしょう。核兵器やその他の大量破壊兵器を、完全に「スティグマタイズ(汚名化)」することが、同条約の意義だと思います。122もの国が、21世紀において核兵器は軍事的、政治的、外交的に何の役にも立たない兵器だと言明した意義は、極めて大きいといえます。
 核兵器は、戦闘員と非戦闘員を区別しません。使用された場合の人道上の影響が壊滅的であり、それゆえ政治的な目的で使用されることが許されないのなら、対人地雷や化学兵器、生物兵器と同様、受け入れることのできない兵器だと見なされるべきです。大量破壊兵器の中で、核兵器だけが特別だという理由はありません。
 条約を即座に発効させ、核兵器の禁止を進める国と保有国、依存国が、廃絶に向けた交渉を開始すべきです。容易ではないでしょうが、核兵器による恐怖の均衡が続く状態を脱して、NPT(核不拡散条約)体制を強化し、保有国を含めて皆が納得できる道筋へと転換していくことが不可欠です。
  
 ――そうした国際社会の大きな流れの中にあって、“一般市民は平和のために何ができるのだろうか”という思いに、どうしても駆られてしまうが……。
  
 
 誰であれ、自分がいる場所で、より調和のある社会を築くために貢献できると思います。言ってみれば、自身への誠実や、日頃からの穏やかさを心掛けるだけでも、所属する職場や家族の“平和”を保つ一助になるでしょう。
 平和をもたらすものを守り、育むことで平和は築かれます。例えば、現行の教育制度は、創造的で好奇心旺盛な子どもや青年を育てられているか。健康保険制度や社会のセーフティーネットは、あらゆる人々を守りえているか。そうしたことを見つめることも、平和をつくる素晴らしい営みです。
 また、文化の違いを超えて交流を広げる努力も大切です。民衆の力や民間外交の力を軽んじるべきではありません。日本がアジア各国、特に異なる価値観や相反する利害を持つ国とも関係を強め、絆や交流を強めていくことは、平和を構築する上で決定的な要素だと思います。
 皆がそれぞれのレベルで平和的な関係を築くことが、対立や敵対を生むものに立ち向かう力になるのです。
 そして、これらのいずれにおいても、青年が重要な役割を果たします。次の50年を担うのは、彼らだからです。100年先を生きる孫やひ孫の世代が、教育をはじめとする機会に恵まれ、調和のとれた社会を生きられるか否か、という視点が必要です。持続的で平和な未来を築くことは、あらゆる人にとって“ついで”の仕事ではないのです。
  
 ――現代を生きる世界各地の青年は、多くの課題に直面している。青年が平和構築において役割を果たしゆくためには、何が必要だろうか。 
  
 
 まずなすべきは、大人世代が、青年や子どもたちと真剣に向き合うことでしょう。若い人々の英知に耳を傾けねばなりません。
 誰もがそれぞれの人生の段階に応じて備えている英知は、たとえ今はまだ十分に形づくられていなくとも、共に育んでいくべきものだと思うのです。子どもたちに戦争や平和、持続可能性について考える場を与えていくことが、彼らの情熱を育てることになるでしょう。
 2点目に、青年が受け入れられないと感じるものがあれば、彼らがその意を表明できるよう応援してあげることです。
 例えば、トランプ氏に反対する運動の多くは、青年が主導しています。現在、米国で生まれつつある社会的、政治的運動は、政治に新たな活力を呼び起こし始めています。この新しい運動が、次世代につながる良い影響と変化を起こしてほしいと願っています。
 21世紀をつくっていくのは、こうした若い人々です。この世代を彼ら自身の生活にも影響を及ぼす政策決定に組み込むことが、平和な未来を築く鍵だと信じます。
 そして、青年に新たな活動や挑戦の“場”を設けることが必要です。2011年2月にニュージーランド地震が発生した折、同国の大学生は自発的にチームを組み、今もそれぞれの地域に貢献する活動をしています。青年たちの情熱を呼び起こすためには、現実の問題に対する「責任を託す」ことが求められていると思います。
 その上で、世界が直面している問題とは、人を絶望させる要因があまりに多い中で、いかに希望を失わずに生きるのか、ということです。ここで、恐らく信仰が力を発揮するのでしょう。
 人生を形づくる精神的、宗教的、道徳的な規範を持ち合わせていない人々がいますが、彼らは、困難や悲観に直面すると希望を保つことができません。宗教組織は、未来に希望を抱かせる意義ある思考、そしてコミュニティーを提供します。それは、人々が「居場所」であると感じ、人生を形成し、その意味を見いだすことができる“場”です。こうした時代にあって、人々に善の行動を促し、他者に害をなすことを押しとどめる「道徳的羅針盤」を持つことは大切だと思います。
  
 
 ――創価学会初代会長の牧口先生は郷民(郷土民)、国民、世界民(世界市民)という、三つの自覚を併せ持つ生き方の重要性を指摘している。また、第2代会長の戸田先生は、青年に「心して政治を監視せよ」と語った。
  
 
 先の米国大統領選挙が生んだ成果の一つは、人々に政治を意識させるようになったことです。誰もが大統領の発言や行動に対して無関心ではいられない。思うに、我々は、21世紀にふさわしい政治のあり方について考え、政治にいかなる新しい価値を与えうるかを模索する好機を迎えているのです。
 現代社会の諸課題が投げ掛けているのは、国というアイデンティティーを超えて、「種」、すなわち「人間」としての意識を広げていくことができるかどうか、という問いでしょう。災害などが発生した際には、常に種としての連帯の端緒が見られます。この「コスモポリタニズム(世界市民主義)」こそ、偏狭なナショナリズムと相対するものです。
  
 
 ――創価学会、SGIは、こうした国際社会の中で、どのような価値を提供できるだろうか。
  
 
 SGIが、池田先生を中心に世界に広げている価値は非常に重要であると思います。
 第1に、世界の平和と「核兵器のない世界」への貢献です。国際社会が直面する諸問題に、対話や協調といった非暴力的、平和的手段を用いて貢献するSGIのような信仰コミュニティーの存在は、大変に貴重です。
 第2に、皆さんが自らの信仰コミュニティーから得ている価値です。皆さんが取り組まれている日常の活動や会合は、「希望を生み出す場」であるからです。自他共の幸福を祈る精神的な訓練は、人々が居場所を見いだし、未来に自信を抱くことを可能にしてくれるのですから。
 平和は、強い道徳的羅針盤と他者への貢献をよく兼ね備えた人々の、信念と行動によってのみ生まれます。池田先生に連なり、協力して前進するSGIメンバーの取り組みが必要なのです。
 Kevin Clements 1946年、ニュージーランド生まれ。国際平和研究学会の事務局長や、アメリカのジョージ・メイソン大学紛争分析・解決研究所の所長などを歴任。ニュージーランド、オーストラリア、イギリス、スウェーデン、オランダの各政府の政策顧問も務めた。本年7月より戸田記念国際平和研究所所長。
 グローバルウオッチへの感想・意見をお寄せください。
 メール g-w@seikyo-np.jp ファクス 03―5360―9613
  
【特集記事・教学・信仰体験など】

◆きょう「教育原点の日」 親と子の安心のために 和歌山で行われた家庭教育懇談会を訪ねて 2017年8月12日

   
「教育セミナー」を視聴。終わった後、皆で感想を語り合えば、それだけでも立派な家庭教育懇談会である
「教育セミナー」を視聴。終わった後、皆で感想を語り合えば、それだけでも立派な家庭教育懇談会である

 きょう12日は「教育原点の日」。淵源は1975年(昭和50年)に行われた教育部(現・教育本部)の夏季講習会にある。席上、池田先生は「私の人生における最終の事業教育」との信条を述べ、、ともに限りない期待を寄せた。

◆〈御書池田大学運動のために 池田華陽会御書30編に学ぶ 女子部教学室〉 一生成仏抄㊤     唱題根本に崩れざる幸福境涯を

躍動する演技に信心の歓喜を託して――。私たちも祈りを根本に人生の幸福の土台を築きゆこう(先月22日、神戸市内で行われた兵庫創価青年大会)
躍動する演技に信心の歓喜を託して――。私たちも祈りを根本に人生の幸福の土台を築きゆこう(先月22日、神戸市内で行われた兵庫創価青年大会)

 今月から2回にわたり、「一生成仏抄」を学びます。
 池田先生は、つづっています。
 「日蓮大聖人の仏法は、永遠に崩れない最高の幸福境涯を築き、自他ともに無上の人生を送りゆく希望の宗教です。誰人も、皆、仏になれる。しかも、この身そのままで、仏になれる。そして、何よりも、この一生のうちに、必ず仏になれる。この素晴らしき成仏への道を明確に示されたのが、日蓮大聖人の仏法です」
 今回は、自他共の無限の可能性を開きゆく信心の姿勢を心に刻んでいきましょう。(拝読範囲は、御書383ページ冒頭~15行目「取るべきなり」)

本抄について
 本抄は、御執筆の年次や宛先は不明ですが、立宗から間もない建長7年(1255年)に認められ、富木常忍に与えられたと伝えられています。
 題号の「一生成仏」とは、凡夫が、この一生のうちに成仏するということです。本抄では、日蓮大聖人の仏法の根幹である唱題行の意義について、法理と実践の両面から明らかにされ、南無妙法蓮華経の題目を唱える唱題行こそが、成仏の直道であることを示されます。


御文

 但し妙法蓮華経と唱へ持つと云うとも若し己心の外に法ありと思はば全く妙法にあらず麤法なり、麤法は今経にあらず今経にあらざれば方便なり権門なり、方便権門の教ならば成仏の直道にあらず成仏の直道にあらざれば多生曠劫の修行を経て成仏すべきにあらざる故に一生成仏叶いがたし、故に妙法と唱へ蓮華と読まん時は我が一念を指して妙法蓮華経と名くるぞと深く信心を発すべきなり(御書383ページ6行目~9行目)


通解

 ただし妙法蓮華経と唱え持っているといっても、もし、自身の生命の外に法があると思ったならば、それはまったく妙法ではなく、麤法(不完全な法)である。
 麤法は、法華経ではない。法華経でなければ方便の教えであり、仮の教えである。方便であり、仮の教えであるならば、成仏へ直ちに至る道ではない。成仏へ直ちに至る道でなければ、何度も繰り返し生まれて重ねる長遠な修行を経て成仏できるわけでもないので、一生成仏はついに叶うことはない。ゆえに、妙法と唱え蓮華と読む時は、自身の一念を指して妙法蓮華経と名付けているのだ、と深く信心を起こすべきである。
〈解説〉“自身が妙法そのもの”と確信
 日蓮大聖人の仏法は、全ての人に尊極な仏の生命が具わることを説いています。
 そして、一人一人が仏の生命を現し、絶対的幸福境涯を開くための方途として、大聖人は、南無妙法蓮華経と唱える唱題行を確立されました。
 題目を唱えれば、いつでも、誰でも、その身のままで、仏の生命を現すことができます。大聖人によって初めて、万人成仏を現実のものとする道が開かれたのです。
 この万人の幸福を開きゆく唱題行の実践に当たって、最も大事なことは何か――。それは、「妙法蓮華経とは自分自身のことである」と確信することです。
 掲げた御文では、南無妙法蓮華経と唱えていても、「己心の外」、つまり自身の生命の外に法があると思ったならば、妙法ではなく、麤法(不完全な法)になってしまうと戒められています。
 そして、麤法の例として、爾前権教(法華経以前に説かれた教え)を挙げられています。
 爾前権教では、成仏するためには、何度も生死を繰り返しながら長遠な期間にわたって仏道修行をしなければならないと説かれており、凡夫と仏とはかけ離れた存在として捉えられています。このような「己心の外」に仏を求める生き方は、自身の無限の可能性を否定することにつながります。
 私たちで言えば、例えば、悩みや苦難の原因を他人や環境のせいにしたり、仕方がないと諦めたり、今いる場所から離れたところに幸福を求めたりすることも、「己心の外」に法を求めている姿といえます。これではどんなに題目を唱えていても、妙法を信じていることにはならず、苦難を乗り越えることもできません。
 ゆえに大聖人は、“自身の一念を指して妙法蓮華経と名付けているのだ、と深く信心を起こしていきなさい”と強調されているのです。
 “自身が妙法蓮華経なのだ”と決めて題目を唱え、広宣流布に前進していくなかで、揺るがぬ幸福の土台が築かれていきます。
 池田先生は、第2代会長・戸田城聖先生の指導を私たち女子部に贈っています。
 「信心とは、最も強く自分で確信することです。自分自身が妙法の当体なのだから、諸天善神が守らないわけがないと確信して、題目をあげた時に、必ずそうなるんだよ」
 どこまでも自身の可能性を確信して「行学の二道」に励み、池田先生の入信70周年を荘厳していきましょう!


池田先生の講義から
 
 「妙法蓮華経は我が己心にあり」と信じることは“私は必ず幸せになれる”“私は必ず一生成仏できる”と確信することです。そして“自分も友も幸せになれる。だから友に語っていこう”と、広宣流布の戦いに打って出る信心です。(中略)
 「妙法」は、万人の苦悩を除く大良薬である。また、万人の幸福を実現する大宝蔵です。その妙法を根本に、そして妙法に徹して、生ききるのです。自身の生命を妙法に染め上げるのです。自身の生命を妙法で固めるのです。
 私たちの現実は、次から次へ悩みがある。しかし、自分が妙法蓮華経であると定めて、“いかなる苦難も乗り越えていける”“断じて幸福を勝ち取っていくことができる”との大確信で、全てに向かって勇敢に挑戦していくことです。
 「我は妙法蓮華経なり」との深い信心を貫くならば、勇気をもって、いかなる課題にも挑戦していける。勇気を現していけるかどうか、そこに人生の勝利の鍵があります。(『一生成仏抄講義』)
研さんのために
 ○…『一生成仏抄講義』(聖教新聞社)
 ○…『御書の世界』第1巻、「一生成仏」(同)


◆〈グローバルウオッチ〉 若者と社会 信仰体験 


 現代社会の課題を考察する「グローバルウオチ 若者と社会」。ここでは、社会から疎外され、孤立したマイノリティー(社会的少数派)の若者が仏法を学び、いかにポジティブ(前向き)に、人生の使命を見出していったのか――その軌跡に迫る。

2017年8月11日 (金)

2017年8月11日(木)の聖教

2017年8月11日(木)の聖教

◆わが友に贈る

「病によりて道心は
をこり候なり」御聖訓.
病気と闘う友よ!
いよいよの信心で
断固と祈り生き抜け!

◆〈名字の言〉 2017年8月11日

 先輩から聞き、今も胸に残る言葉がある。「視界に入るものの中で一番高くそびえるのが、高層ビルではなく、山というのは幸せだ。山は人を謙虚にさせる」。山は言葉を発することはないが、見る人に何かを語り掛け、心を満たしてくれる▼石川啄木は詠んだ。「ふるさとの山に向ひて/言ふことなし/ふるさとの山はありがたきかな」。郷里の岩手山を仰ぐ啄木の心には、畏敬や感謝とともに、その威容のように自己を築き上げる決意が込み上げたのではないか▼本紙通信員を務める婦人部員は、ことあるごとに自宅から程近い場所で、岩手山を撮り続けてきた。「二科展」の「二科会写真部展」での受賞歴もある腕前の彼女が、“渾身の作”という岩手山の写真を見せてくれた。「良いと思う写真は、決まって、悩みと格闘している時のものです」▼子どもの不登校、親の介護、自身の病……試練と戦う渦中でカメラに収めた力作は、これまで何度も本紙を飾ってきた。不動の大山に、自身の不退の決意を重ねながら、シャッターを切ったに違いない▼初代会長の牧口常三郎先生は、「吾人は山と一致せるものとして、ともに苦楽をともにし」と記した(『人生地理学』)。わが胸中にも仰ぎ見る大山を抱き、偉大な人生を登はんしたい。(城)

◆〈寸鉄〉 2017年8月11日

 「言と云うは心の思いを
 響かして声を顕す」御書
 真心を尽くし善友を拡大
      ◇
 創価班・牙城会大学校生
 が仏法対話に挑戦。錬磨
 の夏、先輩も一体で成長
      ◇
 核廃絶の為には「地球的
 な努力」必要―国連総長。
 青年が先駆のスクラムを
      ◇
 熱中症に注意。「気付いた
 時には重症化」の事例も。
 早めの水分補給等で防止
      ◇
 食料自給率2番目の低さ
 と。国を支える農漁業の
 振興は社会の最重要課題

◆社説  あす「教育原点の日」   子どもの「精神の心音」に耳を傾け


 “子どもは大人を映す鏡”といわれる。ならば、日本の子どもたちの自尊感情が諸外国に比べて低いという内閣府のデータ(平成25年度「我が国と諸外国の若者の意識に関する調査」)や、官民が共に進める「地域の居場所づくり」の背景として、子どもたちが家庭や学校に「居づらさ」「息苦しさ」を感じている実態を、私たちはどう受け止めればいいのだろうか。
 ある教育本部の友が語っていた。「“もっと関わって!”という、子どもたちから大人へのメッセージだと思います」。子どもは話をじっくり聞いてもらうことで「自分はここに居ていいんだ」と安心し、自分の存在意義を確認していくものだから――と。「ただ問題は、私たち大人の側に子どもと深く関われる『時間』があるのか、ということかもしれません」。友は、そんな憂慮も示していた。
 同じことを、40年以上前に世に問うた児童文学作品がある。ドイツの作家ミヒャエル・エンデが著した『モモ』である(岩波書店刊、大島かおり訳)。
 大人たちは「ゆとり」「経済的な豊かさ」を生むため、仕事や生活の効率化を進める。だがいくら進めても、ゆとりは生まれない。ますます多忙になり、「おこりっぽい、落ちつきのない人」になってしまう。大人は子どもと話したり、遊んだりする時間すら惜しむようになる。
 ある子が嘆く。「ぼくの親はぼくをだいじに思ってるよ。でも、いそがしいんだ、どうしようもないじゃないか」。やがて子どもたちは「たのしいと思うこと、むちゅうになること、夢見ること」を忘れていく――。
 一方、主人公の少女モモが、じっくり人の話に耳を傾けることで、その人の中から「知恵」「自信」「勇気」を引き出せる不思議な力を持った存在として描かれている点に注目したい。
 教育にとって何よりも大事なことは「よく聞くこと」である――これは、1975年8月12日に行われた教育部(現・教育本部)の夏季講習会で、池田先生が訴えた指針である。「言葉による表現から、その奥にある精神の心音を、よく聞いていくということです。今ほど、それが、教育界に必要な時はない」と。この日を、教育本部の友は「教育原点の日」と定め、子どもたちと真剣に向き合う誓いを新たにしてきた。
 私たちも自らの胸に問い、銘記したい。「子どもたちが笑顔で走り、幸せを満喫できる時代をつくりたい」との、師の言葉を――。

◆きょうの発心      病に勝ち、報恩の一念で地域広布へ  2017年8月11日


御文
 南無妙法蓮華経は師子吼の如し・いかなる病さはりをなすべきや(経王殿御返事、1124ページ・編569ページ)
通解 南無妙法蓮華経は師子吼のようなものである。どのような病が、障りをなすことができようか。

 唱題によって、どんな病にも負けない境涯を築くことができるとの慈愛の励ましです
 1957年(昭和32年)、父の病をきっかけに両親が入会。信心一筋の2人の背中を見て育った私は、宮崎未来会の一員として、鹿児島・霧島の九州総合研修所(当時)で池田先生と信心の原点を刻みました。この日の誓いのままに女子部の活動に励み、金の思い出をつくることができました。
 2008年(平成20年)に甲状腺のがんを切除。昨年、肺に初期のがんが見つかり、度重なる病魔に、この御文を拝して「絶対に宿命転換してみせる」と決意。同志の皆さま、そして先生からの真心の励ましを胸に、病に打ち勝ち、転重軽受することができました。現在、報恩感謝の思いで、元気に学会活動に取り組んでいます。
 世界農業遺産に認定された「高千穂郷・椎葉山地域」をはじめ、自然豊かな広大な場所からなる宮崎牧口県は、どの地にあっても、同志が地元に根を張り、生き生きと広布に走っています。この天地の広宣流布こそ自身の使命であると心に決めて、題目根本に全てに勝利してまいります。  宮崎牧口県婦人部長 中島泰子

◆小説『新・人間革命』第30巻 雄飛の章  2017年8月11日 (6145)
 


 日本では、六月に学会が恐喝事件で山脇友政を告訴すると、追い詰められた山脇は週刊誌やテレビを使って、学会への中傷を繰り返していた。彼は、荒唐無稽な作り話などで、学会には社会的不正があると喧伝する一方、「正信会」に、山本伸一の証人喚問を求める集会やデモ、国会議員への請願等を行うよう働きかけた。それらは実行されたものの、結局は、破綻へと向かっていくのだ。
 また、「正信会」の僧たちと、日顕や宗務院との対立の溝はますます深まり、それは決定的な事態となっていくのである。
 宗内は騒然たる状況となっていたが、学会の僧俗和合の姿勢は変わることはなかった。
  
 十一月十八日、創価学会創立五十周年を記念しての慶祝式典が、創価大学中央体育館で晴れやかに挙行された。
 ここには、山本伸一のはつらつとした姿があった。万雷の拍手が轟くなか、彼は、あいさつに立った。
 「創価学会を創立された初代会長・牧口常三郎先生、そして、学会の基盤を築き、今日の大発展をもたらしてくださった第二代会長・戸田城聖先生に、まず、衷心より御礼申し上げます。
 また、五十年にわたる広布の苦楽の尾根を共に歩み抜いてくださった草創の功労者、並びにすべての会員の皆様に、満腔の思いを込めて御礼申し上げる次第です。
 創価学会は、峻厳な信心がある限り、広布をめざす果敢な弘教の実践がある限り、永遠不滅であります。
 妙法を根本に平和と教育の推進に尽くしてきた学会の大民衆運動の第一幕は終了し、いよいよ、ここに第二幕が開いたのであります。
 今日よりは、創立百周年をめざして、世界の平和と文化、広布のために、心新たに大前進してまいろうではありませんか!」
 師子吼は轟いた。御聖訓には「師子王は百獣にをぢず・師子の子・又かくのごとし」(御書一一九〇ページ)と。皆の闘魂が火を噴いた。   

【聖教ニュース】

◆インド創価池田女子大学で第18回入学式 2017年8月11日
池田先生ご夫妻が祝福のメッセージ 「女性の世紀」の教育の太陽


清新な息吹に満ちた入学式。人材育成の最高学府に学ぶ喜びを胸に新出発した(創価池田女子大学で)
清新な息吹に満ちた入学式。人材育成の最高学府に学ぶ喜びを胸に新出発した(創価池田女子大学で)

 南インド・チェンナイに立つ「創価池田女子大学」で4日、第18回入学式が行われ、来賓や教職員、在学生らが新入生700人を歓迎した。晴れの式典には、同大学の名誉創立者の池田大作先生と名誉学長の香峯子夫人が祝福のメッセージ(2面に掲載)を贈った。
 「女性の世紀」を照らす教育の太陽と輝く創価池田女子大学。その麗しいスクラムに新たな仲間が加わった。
 「インドに創価教育の実践の場を」――同大学は、セトゥ・クマナン議長が、池田先生の長編詩「母」を読み、全ての女性の幸福のために行動を続ける先生の姿に深い感銘を受け、2000年に開学した。
 5学部でスタートした同大学は、年を重ねるごとに発展を続け、現在、15学部に。卒業生は3200人を超え、世界的な大企業や行政機関などでの活躍が光っている。
 入学希望者も年々増加し、本年度は昨年度に比べ、約130人多い新入生を迎えた。
 希望あふれる式典は、池田先生作詞の「母」の歌の合唱で開幕。伝統の灯明式の後、B・ミーラ・ムルゲッシュ学長代理があいさつした。
 来賓として出席したタミル・ナドゥ州の高等教育局のS・ニルマラ・デヴィ局次長は、感謝や尊敬する心の大切さを強調。「自身の夢の実現へ、忍耐強く挑戦する鍛えの青春を」と望んだ。
 クマナン議長は、池田先生の哲学に出合った感動や大学創設の経緯を語り、「きょうまで育ててくれた全ての方々への感謝を忘れず、素晴らしい大学生活を送ってください」と呼び掛けた。
 続いて、新入生全員で宣誓が行われた。
 「勇気、正義、慈悲、そして智慧をもって困窮する社会に立ち向かい、平和のために行動し続ける信念の女性になります」と、“イケディアン(池田先生の思想・哲学の実践者)”の決意を込めた一言一言が会場に響いた。
 新入生のエイスター・メアリーさん(タミル文学部)、M・ジャヤシュリーさん(英文学部)は、「池田博士のことを知る機会に恵まれたことに感謝しています。勉学やスポーツなど、さまざまな活動に取り組みます」と、タミル語と英語で抱負を述べた。
 また、コギラム・クマナン事務局長や来賓らが登壇し、温かなエールを送った。 

【先生のメッセージ】

◆創価池田女子大学入学式への池田先生夫妻のメッセージ2017年8月11日
たゆまず英知を磨き鍛え  青春凱歌の軌道を進め!

創価池田女子大学の新入生が、創価大学からの交換留学生らと記念のカメラに納まった
創価池田女子大学の新入生が、創価大学からの交換留学生らと記念のカメラに納まった

 誉れの創価池田女子大学は、2000年の開学以来、まさしく21世紀という「女性の世紀」を照らす教育の太陽として、輝く大発展を続けております。
 心身ともに健やかな女性を育む伝統が築かれ、スポーツの世界大会や全国・州の大会でも、目覚ましい活躍が光っています。
 いつも陰に陽に、学生たちを守り支えてくださっているクマナン議長ご夫妻、ムルゲッシュ学長代理はじめ、教職員の皆さま方のご尽力に、私と妻は、満腔の敬意を表したいのであります。
 この8月15日、貴国は1947年の独立から、栄光の70周年の佳節を迎えられます。
 独立の父マハトマ・ガンジーの高弟で、生涯、師弟の大道を貫いた非暴力の闘士に、私も友好を結んだG・ラマチャンドラン博士がおられます。人生の最晩年の独立記念日、博士は、未来を託す青年たちに三つの「F」を訴えられました。それは、「Free(自由たれ)」「Frank(率直たれ)」「Fearless(恐れるな)」とのモットーです。
 今日は、この独立の魂が込められたキーワードを通して、祝福のメッセージを送らせていただきます。
 第一に、「Free」。すなわち、「わが生命を自由自在に解き放つ『学びの光』を」ということです。
 ラマチャンドラン博士のモットーは、マハトマと出会いを結び、学び抜いた学生時代の鍛錬の日々に育まれたといいます。祖国の人々の自由のために、わが使命を自覚して力をつけながら、非暴力の闘争に邁進していったのです。
 究極の非暴力にして、平和を創造する力こそ、学問であり、教育にほかなりません。
 くしくも、あのインド独立の前夜の8月14日、19歳の私は、生涯の師と仰ぐ戸田城聖先生と初めてお会いしました。
 戦時中、軍国主義の弾圧に屈しなかった信念の人間教育者は、戦火や貧困に苦しむアジアと世界の民衆の流転を転換しゆくために、「人間革命」のビジョンを掲げ、一人一人の青年がいかなる不幸の鉄鎖も断ち切って、自らの生命の可能性を信じ、解き放っていけるよう、励まし指導してくださいました。
 私自身、10年近くに及ぶ日々の個人授業で、万般の学問を授けていただいたのです。
 ガンジーは、「精神の向上は、絶え間ない努力によってのみ実現する」と語っています。
 一人ももれなく偉大な使命の皆さんです。たゆまず粘り強く学び抜き、英知を磨き鍛えて、わが最極の生命を自由自在に、高く高く飛翔させていただきたいのであります。
 第二に、「Frank」。これは、「率直に語らい、温かく励まし合う『友情の熱』を」という点です。
 100年ほど前の夏8月、日本を初めて訪れた詩聖タゴールは、緑の丘で女子学生たちと大きな樅の木の下に座って語らい、詩を紡ぎました。乙女たちはさまざまな質問を投げかけ、タゴールは、その「熱心にして率直」(『古の道 タゴール講演集』北昤吉訳、プラトン社=現代表記に改めた)な向学の姿勢に感嘆したといいます。
 誠実な言葉を響かせて、友情を結び合う女性たちの快活な対話は、それ自体が、何と薫り高き詩歌を奏でゆくことでしょうか。
 タゴールは、「美と善の心および勇敢と柔和の精神」(前掲書=同)は、女性の心情を通じてこそ、世々代々に伝わると綴っております。聡明な女性のスクラムが広がれば広がるほど、家庭を、地域を、社会を明るく照らし、「平和の文化」で温めていくことができます。
 どうか、最良の学友と仲良く励まし合い、このキャンパスから、麗しき「女性の世紀」の熱を、世界へ未来へ送っていってください。
 第三に、「Fearless」。「太陽の心で、恐れなく朗らかに『希望のエネルギー』を」と呼びかけたい。
 私が対話を重ねた、インドの教育の母・ムカジー博士は、若き日に最愛の家族を失いながらも、“どんな雲の陰にも太陽は輝いている”と、悲哀を乗り越えて学究の挑戦を続け、そして慈愛の教育者として社会貢献の人生を歩み通されたのです。
 ムカジー博士は、若人にメッセージを残されました。「自分らしく真摯に生きるのです。自身の能力に確信を持つのです。真理をもって目標に達するのです。そして、自分の正義を信じて恐れなく進むのです」と。
 太陽は、いかなる闇も打ち払い、わが軌道を悠然と正確に進みます。
 「幸福の太陽」たる皆さんも、悩みや苦しみの暗雲を見下ろしながら、「私は負けない!」と誓いの太陽を昇らせてください。
 希望のエネルギーを満々とたたえつつ、青春凱歌の軌道を恐れなく朗らかに勝ち
進んでいっていただきたいのです。
 私も妻も、世界の宝、人類の宝の皆さんが、健康で幸福で、最高に充実した学生生活を飾れるよう、日々、真剣に祈ってまいります。
 地球の未来を照らす「太陽の乙女」たちよ、青春の生命を磨き、勝ち光れ!(大拍手)

◆〈御書と歩む――池田先生が贈る指針〉77  友情こそ人生の宝


御文 周公旦と申せし人は沐する時は三度握り食する時は三度はき給いき、たしかに・きこしめせ我ばし恨みさせ給うな仏法と申すは是にて候ぞ(崇峻天皇御書、1174ページ)

通解 周公旦という人は(客人が来れば)沐浴して髪を洗っている時でも三度、水を絞り落とした。また食事中でも三度、吐いて食事を中断した(客人を待たせなかった)。しっかりお聞きなさい。(私〈日蓮〉の言うことを聞かずに失敗しても)私を恨まないようにしなさい。仏法というのは、このことをいうのである。

同志への指針

 短気な四条金吾を戒められた御聖訓である。礼儀と誠実、真心の配慮――常識豊かな、人間性あふれる振る舞いにこそ、仏法の精神は脈動する。
 「良き市民」として、わが地域に心の交流を広げる。懐かしい旧友と語らいを深め、新しい友と縁を結ぶ。友情こそ人生の宝であり、信頼こそ生命の誉れである。
 他者を尊敬し、聡明に「善の交友録」を綴りゆこう!

【特集記事・教学・信仰体験など】

◆みらいへの記 特別編 東北のチカラ――識者が語る 四季株式会社(劇団四季) 代表取締役会長 佐々木典夫氏    不屈の人生が心を動かす

   
被災地の22都市で45回開催した「東北特別招待公演」。体育館の床に舞台を設け、手を握らんばかりの距離で、俳優が子どもたちに語り掛けた(四季株式会社提供)
被災地の22都市で45回開催した「東北特別招待公演」。体育館の床に舞台を設け、手を握らんばかりの距離で、俳優が子どもたちに語り掛けた(四季株式会社提供)

 劇団四季は600人の俳優を擁し、スタッフも加えると1300人の陣容となる世界最大規模の演劇集団です。
 年間3000回以上の公演を行い、毎年300万人を超えるお客様に上質な舞台を届けています。

創立は1953年(昭和28年)7月14日。「演劇界に革命を起こす」との志で「フランス革命」と同じ日に、浅利慶太先生(前代表)や日下武史さんら10人のメンバーによって立ち上げられました。
 フランス語の「四季」には「春夏秋冬の季節」の意味以外に「八百屋」という意味もあるそうです。
 “とびきり新鮮な舞台を社会に届けよう”との熱い芝居に、秋田県から大学進学で上京した私は見事に魅せられました(笑い)。気が付けばスタッフとして携わるようになっていたのです。
 私たちが演劇で最も大事にしているのは、原作者のメッセージをきちんと伝えることです。
 メッセージを強く深く伝えるのは簡単ではありません。平和を訴えたくても、単に「戦争はいけません」と言うだけでは心に響かない。
 だから舞台では、例えば一人の女性の数奇な運命を、音楽を織り交ぜながら繊細に表現して戦争の悲惨さや平和の尊さを感じていただく。お客さまの想像力を味方にして「感動」を創り、その「感動」の中に平和へのメッセージを込めるのです。いわばメッセージに命を吹き込む挑戦です。俳優は命懸けで舞台に臨んでいます。
だったら外でやればいいじゃないか!
 2011年3月11日の東日本大震災は、私たちが“メッセージを伝えたい”と強く思った出来事でした。
 地震が起こった時、劇団四季は東京の劇場で公演の真っ最中でした。舞台は即座に中止。交通網のまひで帰宅できないお客さまを懸命にサポートしました。
 そうした中、東北の状況を知った浅利先生が劇場に駆け付け、「すぐに東北に行こう!」と言ったのです。
 ある技術スタッフが「無理です。被災地では劇場が壊れて使えません」と言うと、浅利先生は「だったら外でやればいいじゃないか!」と一喝しました。
 その後、東北出身の俳優、スタッフが中心になって準備を開始。私も震災から2カ月後の5月に被災地を回り、自治体の首長に公演を提案していきました。
 最終的には体育館で演劇ができるように舞台装置を工夫し、7月下旬から8月にかけて岩手、宮城、福島の各県で公演を開催。1万3700人の小中学生らを招待しました。翌年も8000人を招待し、震災から2年間で2万人以上の方々にご覧いただきました。

逆境から感動のドラマが生まれる
 
 この東北特別招待公演で上演した作品は、オリジナルミュージカル「ユタと不思議な仲間たち」です。
 作品の舞台は東北。天災により生きられなくなった座敷わらしと、いじめに苦しむ少年ユタとの心の交流を描くミュージカルです。
 体育館のフラットな床で「舞台」と「客席」という垣根を取り払った演劇は心に迫るものがありました。
 伝えたいメッセージは「命の尊さ」と「友情の大切さ」でした。子どもたちに、少しでも「生きる力」を届けたいと、懸命に取り組みました。
 劇の最後には体育館にいる全員で劇中歌「友だちはいいもんだ」を合唱しました。俳優と子どもたちが一体となって感動を分かち合う光景に「これこそ演劇の原点だ」と胸が熱くなりました。
 特別公演の開催を通して私も被災地の方々と触れ合いました。悲しみのどん底の中でも、負けずに生きる不屈の姿、自身も被災しているのに他者のために行動する献身の姿に、何度も熱いものが込み上げました。
 創価学会の池田SGI会長は「人生は劇の如し」とおっしゃっていますが、まさにその通りです。
 被災地の方々の復興の軌跡、人生そのものに私は感動を覚えます。
 だからこそ、東北には人の心を震わせる力、「感動」を送る力があると確信します。

平和への祈りと行動に深い敬意を
 過日、学会の東北福光みらい館を見学しました。全国、世界からの励ましと、それを力に不屈の人生を歩む数々のドラマに感動の連続でした。
 皆さまのこうした生き方の源泉となっているのが、池田SGI会長の励ましの心、皆さまの幸福を願う深い祈りだと思います。
 学会の戸田城聖第2代会長は「この地球上から『悲惨』の二字をなくしたい」とおっしゃり、SGI会長はその心のままに、世界を舞台に人類の平和と幸福への行動を貫かれてきたと伺いました。
 この平和への祈りと行動に、私は心から尊敬の意を表します。
 現在、京都劇場で上演中のミュージカル「ノートルダムの鐘」(9月28日まで)の中に印象的な歌詞があります。
 「貧困と差別と争いがなくなって、自由に平等に暮らせる時が必ず来る」
 ここに込められている願いは「祈り」と言えるかもしれません。私たちは、その祈りをもって活動をしていきたい。それが劇団四季の信念です。
 感動と喜びに満ちた素晴らしい世界のために、これからも皆さまにご協力を頂きながら最高の舞台をお届けしていきたいと思います。(東北支社編集部)
 ささき・のりお 中央大学卒業後、四季株式会社に入社。営業スタッフとして劇団四季の興隆に尽力。代表取締役社長を経て、2011年、代表取締役会長に就任。舞台芸術センター代表理事。1947年生まれ。秋田県出身。

◆〈信仰体験〉 がん患者サポートショップを経営

 【宮崎県・川南町】がん患者に光を送る、小さな“灯台”が宮崎市内にある。
 ガードナー真理さん(44)=川南中央支部、白ゆり長=は、がん患者サポートショップ「ライトハウス」を経営。患者用のウィッグ(かつら)やニット帽、下着などを販売して5年になる。


◆〈信仰体験〉 街にくつろぎの居酒屋

 【東京都世田谷区】小田急線の祖師ケ谷大蔵駅から南に約1キロ。砧地域の一角に、居酒屋「やしょく処 幸」はある。
 入り口には、年季の入った看板。外観は竹で覆われている。

2017年8月10日 (木)

2017年8月10日(木)の聖教

2017年8月10日(木)の聖教

◆わが友に贈る

地域部・団地部の友が
夏の諸行事で大活躍!
笑顔あふれる街づくりも
皆様の奮闘ありてこそ。
本当にありがとう!

◆〈名字の言〉 2017年8月10日
 

 「娘さんは、立派に高校推薦に値します」――何とかして娘の進学先を開きたいと祈っていた母親に、教員はこう言った▼中学3年の娘は勉強が苦手だった。だが、授業中に騒ぐ子をたしなめるなど、クラスを支える存在だったことを面談で初めて聞かされる。“この子はすごいな”。母の心が変わった。以後、娘は進学も勝ち取り、勉強面も着実に伸びていった▼ある年のイタリア訪問中、レオナルド・ダ・ヴィンチの天井画を見た池田先生は、彼の着眼点に感嘆する。「普通、樹木を描いても、根までは描かない。しかし、レオナルドは、根に着目し、全部、描いていた。忘れられない光景である」。当時の様子が月刊誌「潮」9月号の連載「民衆こそ王者」イタリア篇に生き生きと綴られている▼人を育てる際も、目に見えない急所があることを池田先生は語る。「多くの人々は、目に見える部分にしか注目しない。しかし、私どもは、何ごとも、どこに『根』があるかに着目し、よき『根』を養い、育てることに全力を尽くさねばならない」▼花は咲かず、芽さえ出ない時でも根は土の中で伸びている。たとえ回り道であっても、歩んだ道には全てに意味がある。使命ある若き大樹の根っこよ育て、と祈らずにはいられない。(進)

◆〈寸鉄〉 2017年8月10日

 SGIの目指す幸福の追
 求こそ人類の願い―識者
 広布の使命に胸張り邁進
      ◇
 全国で諸精霊追善法要。
 全宇宙に届く題目。故人
 の冥福を真心込めて祈念
      ◇
 歴史をつくるのは水底の
 ゆるやかな動き―博士。
 友情を結ぶ地道な対話を
      ◇
 親子で会話する子供ほど
 言語能力が発達―研究。
 触れ合いの時間を大切に
      ◇
 各地で交通渋滞の予測。
 ゆとりを持って車の運転
 を。休憩をとり事故なく

◆社説  夏山を安全に楽しむ   心を啓発する「山は人物の育成所」


 猛暑の中、学校の夏休みや、夏季休暇などを利用して、家族や友人等と、山や森に出掛ける機会も多いことだろう。
 今月11日は「山の日」。昨年施行された改正祝日法で、8月として初めての祝日となった。特別な由来に基づくわけではないが、実際この時季は夏山シーズンで、健康増進も兼ねた高齢者の登山や女性同士の「山ガール」など、登山を楽しむ人々も多くなる。
 登山を楽しむ上で最も大切なことは無事故である。
 山は、平地の湿った風が吹き上って雲を作り、雨を降らせることも多い。気温が上がった日の午後は要注意だ。また、山は地形が複雑であり、局所的な天気の急変も起こりやすい。
 自分が今いる場所は好天でも、頂上付近は荒天の場合もある。ラジオや携帯電話、スマートフォン等で気象情報に気を配り、早めの対応を心掛けたい。
 落雷への注意も、忘れてはならない。黒い雲が近づいてきた、雷鳴がゴロゴロと聞こえてきた、急に冷たい風が吹いてきたなどの兆候が見られたら、すぐに、近くの山小屋など、丈夫な建物の中に避難することが必要だ。
 山には大木が多いからといって、その下で雨宿りをすることは大変に危険。人体は木よりも電気を通しやすく、落雷が木から人体に移る場合がある。木から4メートル以上離れ、姿勢を低くして、持ち物は体より高く突き出さないよう注意したい。
 また、雨や霧などで体がぬれてしまうと、低体温症になる恐れもある。体の中心部が35度以下になると震え、意識がもうろうとする。低体温症は、冬山ばかりではない。夏や、標高が比較的低い山でも起こり得る。
 山や森へ入る際は、万全な準備をして臨むことが無事故を勝ち取る鉄則である。
 こうしたことに留意しつつ、楽しく安全に、山や森と親しみたい。森林浴の効用なども期待でき、家族連れでハイキングをすると、子どもが自然観察で新たな発見をすることもできる。
 初代会長・牧口先生は『人生地理学』で山について綴っている。「山は人物の育成処となる」「山は人情を和らげ、人心を啓発するの天師たる」――悩みなど「ちっぽけなこと」と教えてくれるような、大きく厳然とした存在感、空へ続く壮大さに「あの山のように」心を大きく持とうと、実感できる機会も与えてくれる。
 山や森で大いにリフレッシュし、広布と人生の新たな峰へ、力強く出発していきたい。

◆きょうの発心   広布へ走れることに感謝2017年8月10日

御文
 苦をば苦とさとり楽をば楽とひらき苦楽ともに思い合せて南無妙法蓮華経とうちとなへゐさせ給へ、これあに自受法楽にあらずや、いよいよ強盛の信力をいたし給へ(四条金吾殿御返事、1143ページ・編880ページ)
通解 苦を苦と悟り、楽を楽と開き、苦しくても楽しくても南無妙法蓮華経と唱えきっていきなさい。これこそ自受法楽ではないか。ますます強盛な信心を貫いていきなさい。

 いかなる時も唱題し抜いていくことこそ最高の幸せである、との仰せです。
 
 1964年(昭和39年)に九州から愛知へと移住したわが家は、経済苦の中、母と弟に続いて、私も20歳で入会。頑固だった父も後に入会し、一家和楽が実現しました。父はがんを患い、“余命半年”との宣告を受けましたが、7年も更賜寿命した後、霊山へ。母は「無冠の友」を29年間務め、題目根本に活動に励んでいます。
 80年5月に池田先生が中部文化会館を訪れた際、私を含め着任していた役員と記念撮影をしてくださり、「生涯、師弟の道を」と決意しました。その後、私が脳梗塞と脳溢血、妻もステージ3のがんに襲われましたが、真剣な唱題を重ね、夫婦共に克服。御金言の通り、唱題根本に生き生きと広布に走れることに感謝の日々です。
 “愛知広布の原動力たれ”との先生の指導を胸に、同志と共に知多広布に邁進してまいります。
 愛知・知多総県副総県長 奥田直一

◆小説『新・人間革命』第30巻 雄飛の章 四十八   2017年8月10日 (6144)
 


 シカゴ文化祭に引き続いて、記念総会が行われた。
 この席でアメリカの理事長が、「明年、シカゴで世界平和文化祭を開催してはどうか」との、山本伸一の提案を発表し、参加者に諮ると、大きな賛同の拍手が広がった。
 総会のあいさつで伸一は、教学の重要性に触れ、どこまでも御書根本に仏道修行に励んでいくべきであることを訴えた。
 それぞれが我見に走れば、団結することはできない。しかし、御書に立ち返れば、心を一つにすることができる。仏法の法理にこそ、私たちの行動の規範がある。
 教学の研鑽を呼びかけた伸一は、シカゴを発つ十三日の朝、代表幹部に「御義口伝」を講義した。さらに空港の待ち時間にも、幹部らに「開目抄」を講義し、仏法者の在り方を指導した。率先垂範の行動こそが、リーダーの不可欠な要件である。
  
 ロサンゼルスに到着した伸一は、サンタモニカ市へ向かい、世界文化センターでの勤行会やSGI親善代表者会議に出席。そして十七日夜、世界四十八カ国・地域の代表一万五千人が集って開催された、第一回SGI総会に出席した。会場のロサンゼルス市のシュライン公会堂は、アカデミー賞の授賞式などが行われた由緒ある荘厳な建物である。
 総会に対して、国連事務総長、アメリカの上・下院議員、地元カリフォルニア州をはじめ、ニューヨーク州などの各州知事、ロサンゼルス市やデトロイト市などの各市長、ミネソタ大学学長ら各大学関係者等から、祝福のメッセージが寄せられた。
 席上、伸一は、一九五三年(昭和二十八年)七月、恩師・戸田城聖から贈られた和歌「大鵬の 空をぞかける 姿して 千代の命を くらしてぞあれ」を紹介し、その言葉の通りに全世界を駆け巡り、妙法広布に尽くし抜いていきたいとの決意と真情を披瀝した。
 “いよいよ、これからだ!”――彼の眼は、希望の旭日に輝く新世紀を見すえていた。   

【聖教ニュース】

◆長崎大学で「核兵器なき世界への連帯」展 2017年8月10日
第9回平和首長会議総会に出展
 
平和首長会議総会に参加している各国の市長らが「核兵器なき世界への連帯」展を観賞(長崎大学で)
平和首長会議総会に参加している各国の市長らが「核兵器なき世界への連帯」展を観賞(長崎大学で)

 SGI(創価学会インタナショナル)が、ICAN(核兵器廃絶国際キャンペーン)の協力を得て制作した「核兵器なき世界への連帯」展が8、9の両日、長崎大学で開催された。
 これは、7日から、きょう10日まで長崎市内で行われている第9回平和首長会議総会に際し、同総会実行委員会の要請を受けて出展されたもの。
 展示会場には、イギリス、イタリア、インド、オーストラリア、ドイツなど各国から来日した市長やNGOの代表ら多くの総会参加者が訪れた。観賞者からは、共感と賛同の声が寄せられた。
 「まず“何が起こっているのか”という現状を知らなければ、平和の構築に寄与するための行動を起こすことはできません。この展示は、核兵器の現状を正しく理解し、何を実践すべきなのかを教えてくれます。そして何より、目の前の一人を大切にする生き方の重要性を伝えています」(カメルーンのモゴデ市のヤマ・ギルバート市長)
 「アインシュタインをはじめ世界中の著名な識者の言葉が引用されており、とても分かりやすく、示唆に富んだ内容でした。このような取り組み自体が、非常に素晴らしいものだと思います」(クロアチアのビオグラード・ナ・モル市のヤスミンカ・バリョ海外部参事官)
                  ◇ 
 同総会の会期中、このほど完成した広島・長崎両県の50人以上の被爆者らの英文被爆証言集『Hiroshima and Nagasaki:That We Never Forget』(創価学会青年部編、第三文明社刊)が、参加者に配布された。
 総会に先立つ4日、九州創価学会の代表が、平和首長会議の副会長を務める長崎市の田上富久市長を表敬。同証言集の贈呈式が長崎市役所で行われた。
 席上、田上市長は、「今回の平和首長会議総会は、過去最多となる海外参加者が集う総会となります。このタイミングで、被爆証言集を贈呈していただき、感謝しています。参加した首長らが各地に戻って、この証言集を目にした時、さらなる追体験ができると思います」と語った。

◆アフリカ・コンゴ民主共和国に支部が結成 
新たな地涌の友が誕生
 
新たな地涌の友が誕生した支部結成式。師匠への感謝と広布前進への決意を歌に込めて(首都キンシャサで)
新たな地涌の友が誕生した支部結成式。師匠への感謝と広布前進への決意を歌に込めて(首都キンシャサで)

 アフリカのコンゴ民主共和国に、SGIの支部が誕生!――結成式が7月16日、首都キンシャサで開催され、500人を超える友が参加した。
 支部長にはブルル・チルンバさんが就任。スコラスティック・カタイオ・カソンガさんが婦人部長、イヴ・マタディ・マタカさんが青年部長、パトリック・ケン・カララさんが男子部長、セレスティン・ビビ・チディビさんが女子部長に就き、新出発した。
 集いでは、新任のリーダーが清新な抱負を述べ、席上、100人の友に御本尊が授与された。
 また、トーゴSGIとカメルーンSGIのリーダーが訪問団を結成し、祝福に駆け付けた。団長であるトーゴのイダ・アジェビ議長は、「創価学会永遠の五指針」を胸に刻み、一人一人が社会で実証を示そうと呼び掛けた。

【先生のメッセージ】

◆日伯青年友好大会への池田先生のメッセージ
世界広布を照らす太陽たれ

一、歴史に輝きわたる「日伯青年友好大会」、誠におめでとう!
 世界広布の王者・ブラジルの若きリーダーの皆さん、本当によく来てくれました。
 万難を排して、地球上の最も遠い距離を勇んで越えてこられた、尊き尊き皆さんを、日蓮大聖人がいかばかり讃嘆なされているでしょうか。
 私は、御本仏の仰せを、改めて万感の思いを込めて、皆さんに捧げたい。
 「道のとを(遠)きに心ざしのあらわるるにや」(御書1223ページ)と。
 ブラジルの200人の愛する誓願の宝友が、目を見張る弘教拡大を成し遂げて来日された、あまりに深く強き「心ざし」は、全て仏天が御照覧です。無量無辺の大福徳が一家眷属を永遠に包みゆくことは、絶対に間違いありません。
 日本の青年部から、満腔の賞讃と連帯の大喝采を送ろうではないか!(大拍手)

地涌の誓願にこそ

一、きょうは、わが師・戸田城聖先生から授けられた三つの御聖訓を一緒に拝したい。
 まず、「此等の大菩薩末法の衆生を利益したもうこと猶魚の水に練れ鳥の天に自在なるが如し」(同1033ページ)。すなわち、地涌の菩薩が濁悪の末法にあって、出会った衆生の心に仏種を植え、
妙法の大利益を受けさせていくことは、水中を泳ぐ魚の如く、天空を飛ぶ鳥の如く、まさしく自由自在である、と明かされている。
 1947年(昭和22年)の8月、私は戸田先生の弟子となり、地涌の若人として広宣流布の道を走り始めた。先生は御書を通し教えてくださった。「地涌の誓願」に生き切ることこそ、日蓮仏法の真髄であり、そこに融通無碍なる仏の力と智慧が脈々と流れ通うのだ、と。
 その通りに、70年間、私はこの誓願の大道を走り抜いてきた。そして今、日本中、そして、はるかなブラジルの天地にも、かくも素晴らしき従藍而青の若人たちが澎湃と躍り出てくれている。こんなうれしいことはない。
 地涌の誓願の青年が、どれほど強く大きくなれるか。どれほど自他共に「人間革命」の幸福の劇を飾れるか。どれほど「立正安国」の平和の陣列を広げることができるか。どうか君たちが、あなたたちが、いやまして堂々と世界中に示し切っていただきたい。
 一、次に、「大難来りなば強盛の信心弥弥悦びをなすべし」(同1448ページ)との御金言である。偉大なるブラジル広布の父母たちは、この仰せのままに、競い起こる大難に立ち向かった。大変であればあるほど、「ムイト・マイス・ダイモク(もっと題目を)!」を合言葉に、一切を変毒為薬して、今日の世界の模範と仰がれる社会貢献と信頼のブラジルSGIを築き上げてきたのである。
 この「強盛の信心」を、日本の青年も大いに学び、継承してもらいたい。
 広布も人生も永遠に難との戦いである。しかし、「誓願の題目」で勝ち越えられない試練など、断じてない。皆で聡明に励まし合いながら、青春勝利の大歓喜の舞を勇気凜々と繰り広げていただきたい。
 一、そして最後に、「生死一大事血脈抄」の一節を贈りたい。
 「総じて日蓮が弟子檀那等・自他彼此の心なく水魚の思を成して異体同心にして南無妙法蓮華経と唱え奉る処を生死一大事の血脈とは云うなり、然も今日蓮が弘通する処の所詮是なり、若し然らば広宣流布の大願も叶うべき者か」(同1337ページ)末法は「闘諍堅固」と喝破されているように、今なお世界には争いや暴力が渦巻き、深刻な分断に引き裂かれている。
その中にあって、創価の世界市民が、この御文に寸分違わず、人間共和の連帯を広げていることは、奇跡の中の奇跡であると、心ある知性は絶讃し、ここに人類の平和の希望を見出しております。

価値創造のリレー

 なかんずく、最も離れた日本とブラジルの青年が、いよいよ「自他彼此の心なく水魚の思を成して」スクラムを組んでいくならば、これほど頼もしいことはない。両国の時差は12時間。
日本の青年がきょう一日を完走した夜、ブラジルの青年が使命のバトンを受け継いで、颯爽と朝の行動を開始している。まさに、壮大に地球を包みゆく「正義の走者」たちの価値創造のリレーといってよい。
 日伯の地涌の若人の深き友情こそ、世界広宣流布を赫々と照らす希望の太陽たれ!末法万年尽未来際までの揺るぎなき異体同心の要たれ! と私は見つめています。明るくにぎやかに、青年拡大も、教学研鑽も、人材育成も、切磋琢磨しながら、共々に世界広布新時代の先駆者として、新たな大潮流を巻き起こしていってください。
 不思議にも、今この時に、地より湧き出でてくれた日伯の青年リーダーたちよ!
 それぞれの誓願の本舞台で、自分らしく誠実と不屈の行動を、自信満々と朗らかに貫いていってくれ給え! 父母を大切に!家庭を、地域を、職場を、社会を大切に!
 わが宝のブラジルと日本の青年部に、健康と成長あれ! 前進と凱歌あれ!(大拍手)

【特集記事・教学・信仰体験など】

◆〈座談会 栄光の峰をめざして〉52 回向の本義「題目の光は無間にまで至る」 
 後継の自覚で力強い唱題を  邪義で信者だます日顕宗
 
 
自行化他の題目を唱え、広布にまい進する学会活動の偉大な功徳を故人に回(めぐ)らし向ける。ここに回向の本義が(昨年8月、中部池田記念墓地公園での諸精霊追善勤行法要)
自行化他の題目を唱え、広布にまい進する学会活動の偉大な功徳を故人に回(めぐ)らし向ける。ここに回向の本義が(昨年8月、中部池田記念墓地公園での諸精霊追善勤行法要)

 伊藤 本日から16日まで毎日、全国の墓地公園・納骨堂では、「諸精霊追善勤行法要」が営まれます。また、会館で実施される地域もあります。
 
 原田 学会の墓園には、多くの方から信頼と共感の声が寄せられています。学会員でない親族の方が、明るく、すがすがしく、何より管理の行き届いた墓園を訪れて“私もぜひ入りたい(笑い)”との感想を届けられることもあります。
 
 伊藤 池田先生が示された墓園の基本理念――「恒久性」「平等性」「明るさ」を体現した「生死不二の生命の宮殿」に、感動が広がっているのですね。
 
 長谷川 御義口伝には、追善回向について、明確に仰せです。「日蓮およびその門下が、故人を追善する時、法華経を読誦し、南無妙法蓮華経と唱えたならば、題目の光が無間地獄にまで至って、即身成仏させることができる」(御書712ページ、通解)

 永石 広宣流布の途上で亡くなられた、家族、同志、友人、先祖代々の、安穏と福徳を祈念する勤行法要は、御書に仰せ通りの回向の場ですね。

 伊藤 小説『新・人間革命』第25巻「薫風」の章には、御聖訓「人のをやは悪人なれども子・善人なれば・をやの罪ゆるす事あり、又子悪人なれども親善人なれば子の罪ゆるさるる事あり……」(同931ページ)を引用され、このように書かれています。
 「親子、家族の絆は強い。成仏のためには、生前の故人の信心が最大の要件であることは当然ですが、残された子どもなど、家族が真剣に題目を送ることによって、故人を成仏に導くことができます」と。

 長谷川 さらに、「他界したあとは、回向される側の成仏・不成仏は、回向する側の信心のいかんにかかってきます。したがって、ご遺族など、回向する方々が、強盛に信心に励んでいくことが、大事になるんです」と続きます。

 原田 私たちにとって法要は、哀悼の感情で故人に思いをはせるだけでなく、強盛な信心に立ち、広布の道を歩むことを誓う場です。それによって、故人の成仏もかなっていくのです。

日々の祈りで追善

 長谷川 先生は、仏法で説く「逆即是順」(逆即ち是れ順なり)の法理についても言及されています。

 原田 「逆」とは逆縁――仏の教えを聞いて正法を誹謗することであり、「順」とは順縁――仏の教えを聞いて素直に信心することです。
 つまり、「逆即是順」とは、一切衆生が仏性を具えているため、たとえ正法を誹謗した人であっても、正法に縁したことが因となって、必ず成仏できることを説いています。

 永石 これを通し、先生は語られました。「南無妙法蓮華経という大法をもって回向するならば、物故者の生命が悪業をはらんでいたとしても、悪は即善と顕れ、成仏させることができるのであります。しかも、この題目の回向によって、自分自身にも福運と威光勢力が具わっていきます。そこに、私どもの追善の深い意義があります」と。

 原田 生命力を満々とたたえた力強い題目によって、諸精霊の威光勢力が増す――偉大な妙法の功力を再確認する指導です。

 永石 先生はまた、遺族の方々に対して、広宣流布という「名誉ある道を歩んだ先覚者の遺志を、必ず継承していってください。その意味から、ご自分を、単なる『遺族』と考えるのではなく、南無妙法蓮華経という宇宙根源の法を持った、広宣流布の『後継者』であると、強く自覚していっていただきたい」と言われています。

 原田 日蓮大聖人の仏法は、常盆、常彼岸です。私たちは、日々の勤行・唱題で、故人に真心の題目を送るとともに、決意を新たにして、広布にまい進していくことが大切です。それでこそ、故人も喜ばれることでしょう。

“供養稼ぎ”に躍起

 志賀 一方、この時期、“僧侶に拝んでもらわなければ、成仏できない”“塔婆を立てなければ、先祖の追善回向にならない”など、大聖人の教えに違背した邪義を唱え、供養稼ぎに躍起になるのが、日顕宗(日蓮正宗)の坊主です。

 竹岡 大聖人は、「謗法の者をやしなうは仏種をたつ」(同1467ページ)と断じられている。仏法を利用して、金もうけばかりを考えている“食法がき”の坊主に拝まれて、成仏などできるはずがない。かえって悪道に堕ちることは間違いない。

 志賀 しかも、日顕宗には、この現代でも、「僧が上」で「信徒が下」という時代錯誤の差別主義が横行している。

 竹岡 さらには、大聖人の仏法と懸け離れた、“法主絶対”“法主信仰”の強要だ。法主から法主へ相承を受けるだけで、どんな人物でも大聖人の法魂が宿るという、カルトまがいの“神秘的な血脈観”を信者に押し付けている。当然、そんなことは御書のどこにも書かれていない。
 原田 「日本国の一切衆生に法華経を信ぜしめて仏に成る血脈を継がしめん」(同1337ページ)と仰せのように、仏になるための血脈は万人に開かれている。大聖人の仏法が、民衆仏法といわれるゆえんです。

 志賀 大聖人の仏法を、現実に世界192カ国・地域に広めたのは学会です。SGIです。
 竹岡 先生は今、『新・人間革命』を通して、第1次宗門事件の真実を教えてくださっています。私たち青年部は、この歴史を学びながら、邪宗門に鉄ついを下す正義の言論戦を力強く展開していきます。

 原田 学会は、衰亡しゆく日顕宗を悠然と見下ろしながら、どこまでも、大聖人直結、御書根本で、世界宗教の大道を歩み抜いてまいりたい。

◆〈信仰体験〉 30年の経験光る認定理学療法士

 【滋賀県守山市】認定理学療法士の中村由紀江さん(52)=守山錦州支部、地区副婦人部長(白ゆり長兼任)=は、県内の病院でリハビリテーション科の技師長を務める。
 

2017年8月 9日 (水)

2017年8月9日(水)の聖教

2017年8月9日(水)の聖教

◆わが友に贈る

自らが妙法を実践する
偉大な功徳を
故人に回(めぐ)らし向ける。
これが真の追善供養だ。
常楽我浄の旅路を共に!

◆〈名字の言〉 2017年8月9日
 

 ナガサキ、ヒロシマには、同じ名称の建物がある。「国立原爆死没者追悼平和祈念館」――ここでは亡くなった被爆者の名前・遺影を登録し、追悼している▼本年3月、漫画家・中沢啓治氏が追加登録された。小学1年の時、学校付近で被爆。父やきょうだいを失った。後年、自らの半生を基に『はだしのゲン』を描いた▼炎が燃え広がる市街、ウジのわいた死体。言葉には言い表せない惨状だった。世間からは“残酷だ”などと批判が相次いだが、あえて描いた。「私たちのような体験をする世の中にしないでくれと願っている」(『「ヒロシマ」の空白 中沢家始末記』日本図書センター)。原爆への憤怒と平和への渇望を胸にペンを走らせた▼過日、中沢氏の母校で創価高校生がフィールドワーク(現地調査)を行った。それは爆心地に最も近い小学校(410メートル)。創価高校生は、約400人の尊い命が奪われた現実を心に刻んだ▼「経験した者にしか分からない」と嘆く被爆者もいる。だからこそ、戦争を知らない世代が“何か”を始める意義は大きい。上空500メートルでさく裂した一発の原爆。7万人の死者、無数の悲劇――11時2分に思いをはせることは、平和への大事な一歩に違いない。きょう9日で「長崎原爆の日」から72年。(子)

◆〈寸鉄〉 2017年8月9日

 「長崎原爆の日」。悲劇を
 繰り返さぬ為に!草の根
 対話で不戦の連帯を拡大
      ◇
 宗教とは体験する以外に
 分からない―牧口先生。
 共に活動し、後継を育成。
      ◇
 未入会のご家族・親戚を
 大切に。仏法者の真価は
 大誠実の振る舞いにこそ
      ◇
 還暦の人の7割超「まだ
 まだやりたいことある」
 調査。生涯青春の心尊し
      ◇
 全国で保育士不足が深刻
 化と。未来を創る聖業だ。
 待遇改善など対策さらに

◆社説  「売り付け」詐欺に注意  「まさか」の油断排し日々の用心を


 「“私は大丈夫”だと思わないで!」。女優の泉ピン子さんが、振り込め詐欺などの特殊詐欺にまつわる自らの体験を、政府広報で紹介している。「生命保険が満期になった」と言われて不審に思い、警察に相談したところ詐欺だと分かったという。「お金をすぐに振り込んで、と言われたら疑って掛かり、警察などに相談して」と呼び掛けている。
 今年上半期に全国の警察が認知した刑法犯の件数は45万件余りで、戦後最少のペースとなっている一方、特殊詐欺の認知件数は8863件で前年同期から2421件の増加。中でも「売り付け詐欺」の増加傾向が懸念されている。交流サイト(SNS)などを通じた商品の売買で、品物を渡さずに代金をだまし取る手口だ。
 上半期の「売り付け詐欺」の認知件数は3878件(インターネットオークションを除く)で、4年前の上半期と比べて約2・3倍に増えた。被害の最多はコンサートなどのチケット販売で12%を占める。特にSNSなどがきっかけになった被害は29歳以下の女性や、大学生や高校生に多い。ネットを通じた取引にはリスクが潜む。相手が信頼できるか見極めることが大切だ。
 警察庁は、悪質商法の被害に遭わないためのポイントとして「う・そ・つ・き」を頭文字に、①うまい話を信用しない!②そうだんする!③つられて返事をしない! すぐに契約しない!④きっぱり! はっきり! 断る!――を挙げている。不安を感じたり、被害に遭ったりした時は、警察相談専用電話「♯9110」などで早めに相談しよう。
 高齢者を狙った特殊詐欺も後を絶たない。65歳以上の高齢者の被害件数は上半期で6376件で全体の7割を超え、手口別では、おれおれ詐欺が95・9%、還付金等詐欺は95・0%と高齢者の割合が高い。政府広報では、高齢者詐欺の手口や、未然に防ぐポイントを落語などで分かりやすく解説している。前触れもなく突然やってくる詐欺の巧妙な手口を知るためにも、ぜひ参考にしてほしい。
 池田先生は「ともすれば、“まさか、自分はそんなことに遭うわけはない。大丈夫だろう”と思ってしまう。それが油断の第一歩であり、そこに、隙が生まれていく」(小説『新・人間革命』第24巻「厳護」の章)と強調している。詐欺が多発する社会。日常の生活で“無事故こそ第一”なりと、細かいところにも気を使い、今まで以上に用心していくことが肝要と、心掛けていきたい。

◆きょうの発心   師の励ましを胸に病魔を克服    2017年8月9日

御文
 大地はささばはづるるとも虚空をつなぐ者はありとも・潮のみちひぬ事はありとも日は西より出づるとも・法華経の行者の祈りのかなはぬ事はあるべからず(祈?抄、1351ページ・編519ページ)
通解 大地をさして外れることがあっても、大空をつなぐ者があっても、潮の満ち干がなくなっても、日が西から出ることがあっても、法華経の行者の祈りの叶わないことは絶対にない。

 法華経の行者の祈りは必ず叶うと仰せです。
 学会2世として信心強盛な母に育てられた私は、小学6年生の時に鼓笛隊に入り、鍛えの青春時代を送りました。1984年(昭和59年)10月21日、山口記念文化祭に参加した折、池田先生から厳しくも温かい激励をいただき、「生涯、師と共に」と誓ったことが原点です。
 その後、結婚し、3人の子宝にも恵まれましたが、長女と夫が相次ぎ病に。「信心で乗り越えよう」と夫婦で先生の指導を胸に題目を唱え抜き、病魔を克服することができました。
 信心を教えてくれた母は、肝臓がんを患ったものの、更賜寿命して3年前に霊山へ。現在、3人の娘はそれぞれの使命の道を歩み、一家和楽の信心を築いています。
 明年11月18日の「広宣流布大誓堂」完成5周年を目指し、報恩感謝の思いで、広布拡大の歴史を開いてまいります。 東山口戸田総県婦人部長 内田かおる

◆小説『新・人間革命』第30巻 雄飛の章 四十七 2017年8月9日 (6143)
 
 


 シカゴ文化祭でサチエ・ペリーは、山本伸一への手紙として認めた、自身の体験を読み上げていった。
 「親愛なる山本先生! 信心を始めた時、自信も、勇気も、志もなく、ただ生活苦にあえぐ毎日でした。信心で幸せをつかむしかないと思った私は、懸命に弘教に励みました」
 一家の来し方がスライドで映し出される。
 彼女は、感動に声を震わせながら叫んだ。
 「先生! 私は、今、一家和楽を勝ち取り、こんなに幸せになりました。子どもたちも立派に成長しています。私の子どもたちを、いつか先生に見ていただきたいと願ってきました。これが、その子どもたちです!」
 舞台のスポットライトが七人の子どもたちを照らした。歌と演奏が始まった。軽やかなリズムに合わせ、歌い、楽器を奏でる子どもたち。母の目には涙が光っていた。その歌声は、希望の朝を告げるファンファーレであり、その調べは、幸の歓喜の音律であった。
 伸一は、家族の勝利劇の舞台を、ひときわ大きな拍手で賞讃した。
 世界の平和は、一人の人間革命、宿命転換から始まる。平和の実像は、一家の和楽、幸福にこそある。
 彼は、出演者らに、次々と激励の句などを詠んでいった。そして、ペリー一家を代表して、長男に、「母の曲 誇りかがやけ 王者の子」との句を認めて贈ったのである。
 子どもたちは、母の志を受け継ぎ、アメリカ社会と広布のリーダーに育っていく。たとえば、病弱だった末娘のアユミは、経済苦のなか、大学に進んで教育の仕事に携わり、さらに大学院に学び博士号を取得。教育者や企業・団体のリーダー、国連職員などの人材育成プログラムを提供する仕事に従事する。また、アメリカSGIにあって、全米の婦人部長として活躍していくのである。
 アメリカ広布二十周年――万人が等しく仏の生命を具えていることを説き示す日蓮仏法によって、新たなアメリカンドリームが実を結び、多くの幸の人華を咲かせていたのだ。   
【聖教ニュース】

◆ブラジルの友200人を迎えて日伯青年友好大会   2017年8月9日
池田先生が祝福のメッセージ贈る  
池田華陽会大会も朗らかに


地涌の誓願に燃え立つ創価の青年の心は一つ!――ブラジルの青年部200人を迎え、盛大に開催された日伯青年友好大会。登壇者の発表や演目が行われるたび、「エ・ピケ、エ・ピケ、エ・ピケ、ピケ、ピケ!……」との歓声が場内に湧き起こる。ブラジルSGIの新愛唱歌の合唱が始まると、会場は総立ちに。全参加者が一体となり、師匠に届けと、歓喜の勝ちどきを響かせた(金舞会館で)涌の誓願に燃え立つ創価の青年の心は一つ!――ブラジルの青年部200人を迎え、盛大に開催された日伯青年友好大会。登壇者の発表や演目が行われるたび、「エ・ピケ、エ・ピケ、エ・ピケ、ピケ、ピケ!……」との歓声が場内に湧き起こる。ブラジルSGIの新愛唱歌の合唱が始まると、会場は総立ちに。全参加者が一体となり、師匠に届けと、歓喜の勝ちどきを響かせた(金舞会館で)

 「日伯青年友好大会」が8日午後、東京・新宿区にある創価文化センター内の金舞会館で盛大に開催された。「ブラジル青年部誓願研修会」で来日中のブラジルSGI(創価学会インタナショナル)メンバー200人を迎え、原田会長、竹岡青年部長、志賀男子部長、伊藤女子部長らと共に首都圏青年部の代表500人が参加した。池田大作先生はメッセージを贈り、最大に祝福。世界の心ある知性は、創価の人間共和の連帯の中に人類の平和の希望を見いだしていると訴えつつ、日伯両国の青年のスクラムに限りない期待を寄せながら、「それぞれの誓願の本舞台で、自分らしく誠実と不屈の行動を」と呼び掛けた。
 「まい(舞)をも・まいぬべし」「立ってをど(踊)りぬべし」(御書1300ページ)と仰せのままの光景だ。
 今回来日したメンバーの作詞によるブラジルSGI新愛唱歌「新時代の英雄」の合唱が始まると、日伯青年友好大会の盛り上がりは最高潮に達した。
  
 〽さあ なんでも来い
 私たちを止めることはできない
 若獅子の熱と力で
 師のために勝利する……
  
 陽気なサンバのリズムに合わせ、ブラジルの友がポルトガル語で歌い、舞う。日本の同志も思わず体が動きだす。「師のために、広布のために!」との誓いで、両国の青年の心が一つに解け合った瞬間だった。
 研修会で来日した友は2381人の応募から選ばれた200人。池田先生の入信70周年の「8・24」を荘厳しようと、参加者は、本年初頭から数えて750人以上に弘教を実らせた。経済苦や家庭不和、病など、あらゆる苦難を越えて念願の来日を果たした喜びが、歌声にあふれていた。
 竹岡青年部長が歓迎の言葉を述べ、ブラジル女子部のヴィトリア・サンタナ・ハポーゾさんが体験を語った。
 津軽三味線奏者の葛西頼之さんが迫力の演奏を披露。音楽隊・しなの合唱団と女子部の富士合唱団が「青年よ広布の山を登れ」を高らかに歌い上げた。
 ブラジルのエンドウ青年部長は「師弟不二の精神を永遠たらしめるのは今!」と力説。続いてブラジルのメンバーが日本語で「森ケ崎海岸」を合唱した。志賀男子部長、伊藤女子部長は、青年の力で拡大の潮流を巻き起こそうと訴えた。
 原田会長は「ブラジルと日本の団結で、世界広布の新たな地平を開こう」と念願した。
 一方、「日伯池田華陽会大会」は同日午前、東京・信濃町の創価女子会館で朗らかに。
 ブラジルのジュッサーラ・ドス・サントス・ネトさんが、5年間で27人の友を入会に導くとともに、宿命転換の実証を示した喜びを報告。ハルトフ女子部長は、ブラジル広布をけん引する華陽姉妹の拡大の模様を伝えた。
 田村総東京女子部長があいさつ。伊藤女子部長は、師弟誓願の祈りと行動で、世界中に幸福の連帯を広げようと呼び掛けた。
 創価班・牙城会との交流会は同日、それぞれ東京・信濃町の世界青年会館で行われた。
 創価班の集いでは、川原運営局長の話に続き、マテウス・ガマ・デ・アルメイダさんが活動報告。角田委員長が共々に世界広布推進の原動力にと訴えた。
 牙城会の集いでは、佐藤警備局長のあいさつに続き、マルシオ・デ・ソウザ・コスタさんが活動報告。弘教拡大に率先する模様を語った。前島委員長が求道の友をたたえた。
 その後、ブラジルのメンバーを交えて、総本部創価班・総本部牙城会の任務研修が行われた。

◆きょう8・9「長崎原爆の日」 長崎大学で「核兵器なき世界への連帯」展 2017年8月9日

 きょう8月9日、72回目となる「長崎原爆の日」を迎えた。
 長崎創価学会では、「世界平和祈願勤行法要」を厳粛に執り行い、原爆犠牲者・戦没者を追善し、恒久平和への誓いを新たにする。
 長崎市では現在、162カ国・地域の7400以上に及ぶ加盟都市、市民社会の代表らが一堂に会する第9回「平和首長会議総会」が開催されている(10日まで)。
 その会場の一つである長崎大学では8日から、SGIがICAN(核兵器廃絶国際キャンペーン)の協力を得て制作した「核兵器なき世界への連帯」展が開かれている(きょうまで)。

【先生のメッセージ】

◆〈池田先生と共に 新時代を進む〉15   核兵器の廃絶へ連帯を強く


 私が師・戸田城聖先生に初めてお会いしたのは、終戦から2度目の夏。父母が復
員を待ちわびていた長兄の戦死の公報が届いた、2カ月半後のことであった。
 命を賭して軍部政府と戦い抜かれた先生を信じて、19歳の私は、創価の平和闘
争に身を投じた。
 戦争は、どれほど多くの尊い生命を奪い、愛する家族を引き裂き、嘆きと悲しみ
の底に突き落としたか。
 なかんずく、広島、長崎の被爆者の方々の筆舌に尽くしがたい苦しみを、断じて
忘るるな! これが、師の峻厳なる誡めであった。
 ― ◇ ― 
 核兵器は、世界の民衆の生存の権利を根源的に脅かす、まさしく“絶対悪”にほか
ならない。
 戸田先生は、1957年の9月8日、仏法の生命尊厳の哲理の上から「原水爆禁
止宣言」を神奈川で発表された。
 核兵器の禁止と廃絶を時代の潮流に高めることを、青年への「遺訓の第一」とし
て託されたのだ。
 宣言から60周年となる本年の7月、ニューヨークの国連本部で「核兵器禁止条
約」が採択された。核兵器の使用や保有を一切の例外なく全面的に禁止する、初め
ての国際条約となる。
 「核兵器のない世界」は人類の悲願である。そのためにも、民衆の連帯をいや増
して強め広げなければならない。頼もしいことに、次代を担う青年部、未来部が、
尊き父母たちの「平和の心」を受け継いで、学び、前進してくれている。
 生命尊厳の希望の大潮流を、さらに力強く未来へ創り起こしていきたい。
 ― ◇ ― 
 「立正安国論」に「汝須く一身の安堵を思わば先ず四表の静謐を?らん者か」(御
書31ページ)と仰せである。
 自他共の幸福への追求と世界の平和への貢献が、一体不二で連動しているのが、
我らの広宣流布である。
 今、真冬のブラジルからも、はるばると若き200人の地涌の宝友が、研修に来
日してくれている。
 忘れ得ぬブラジル文学アカデミーのアタイデ総裁と私は約し合った。
 ――政治・経済次元のつながりよりも、はるかに高く、広く、強く、世界市民を
結び合い、人類の命運さえも変える絆を結ぼう!と。
 運命は変えられる。諦めなければ!
 平和は勝ち取れる。青年が心一つに立ち上がれば!

【特集記事・教学・信仰体験など】

◆核兵器廃絶の願いを世界へ未来へ 8月6日を忘れない 広島での講演会から


 8月6日に72回目の「原爆の日」を迎えた広島では、核兵器廃絶への願いを込め、創価学会主催の講演会が各地で行われた。このうち、NPO法人「HPS国際ボランティア
」の佐藤廣江理事長、被爆体験証言者の笠岡貞江氏の講演を掲載する。とともに、先月、広島を訪問したバラク・オバマ前大統領の妹であるマヤ・ストロ氏(ハワイ大学マノア校マツナガ平和紛争解決研究所所長)の声を紹介する。

★オバマ前米大統領の妹が被爆地で語る 2017年8月9日
平和の心広げるSGIに感謝

            
広島平和記念資料館を訪れ、展示を見学するストロ所長(7月29日)
広島平和記念資料館を訪れ、展示を見学するストロ所長(7月29日)

ハワイ大学マノア校 マツナガ平和紛争解決研究所 マヤ・ストロ所長
 このたび、広島そして広島平和記念資料館を初めて訪問することができ、心から感謝しています。兄のバラク・オバマも、歴史は大変に悲しいけれども、広島の街と人々は、次世代に分かち合うべき物語と英知を持っていると言っていました。
 私は広島の美しさとレジリエンス(困難を乗り越える力)に心を打たれました。あれほどの苦しみを乗り越えて、勇敢に復興を成し遂げられた。その力強さは、人々、そして広島の大地そのものから見て取ることができましたし、学ぶべきものがあると感じました。
 実は資料館を訪れた日の朝(7月29日)、1時間ほど平和記念公園を歩きました。植えられた美しい花々や木々、飾られた絵画、記念碑などを見て、広島の人々があの惨劇の灰の中から美しさと可能性を生み出してきたことに、心から感動しました。
 広島には、人々に教え、伝えていくべきことがたくさんあります。過去の悲劇だけでなく、リーダーシップという遺産です。
 私は平和主義者であり、決して核兵器を有用だと考えたことはありません。核兵器の廃絶が進んでほしいと願っています。
 資料館で紹介されている話が語られ、聞かれ、共有されていくことは大切であると思います。展示も非常に印象的な内容で、歴史の映像や絵画、ヒバクシャの遺品などの品々は理解と共感の大きな助けになっています。こうした資料館の取り組みが、広島にとどまらず、日本各地、また世界へ広がっていくことを願っています。
 私はハワイで、SGIの方々と多くの交流があります。仏教の最も美しい点は、私たちにより良く生きることを教えていることだと思います。自分のみならず、他者との生き方についてもです。
 SGIは一人一人が社会に慈悲の心を広げています。一貫して平和の精神を広げ、世界のあらゆる地域に連帯を築いています。
 私たちの社会が抱える課題は、政府のようなトップダウンの意思決定だけでは解決できません。皆さまがされているように、精神的、哲学的、教育的な作業を通して築かれる、人と人のつながりや友情、愛、相互理解といったものこそ重要でしょう。池田SGI会長、またSGIが取り組まれてきた平和へのリーダーシップに心から感謝しています。

◆地域に親しまれる学会の墓地公園 6300万人が来園 2017年8月9日

   

【中国平和記念墓地公園】雄大な山々に囲まれた中国平和記念墓地公園。高速道路のインターチェンジからほど近い。手前に立つのが「世界平和祈願の碑」
 「恒久性」「平等性」「明るさ」の三つの基本理念を掲げる学会の墓地公園。全国14カ所の墓地公園には、これまでに約6300万人が来園。「憩いの場」として、地域の方々にも親しまれる。ここでは、みちのく池田記念墓地公園と中国平和記念墓地公園を紹介する。

◆〈信仰体験 いま想う 戦後72年を経て〉6 きょう長崎原爆の日 爆心地2キロで被災した少年

 【堺市西区】72年前のきょう9日、8月6日の広島に続き、長崎へ原子爆弾が投下された。松永信一さん(79)=中石津支部、地区幹事(常勝長〈ブロック長〉兼任)=は
当時7歳。爆心地から約2キロの自宅で体大やけどを負った少年は、戦後は心に傷を負った。

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