2018年4月19日 (木)

2018年4月19日(木)の聖教

2018年4月19日(木)の聖教

◆わが友に贈る

「火をきるに・
やすみぬれば火をえず」
日々挑戦!日々前進!
その持続の信心が
崩れぬ幸福境涯を築く。

◆名字の言

  “ひふみん”の愛称で親しまれる加藤一二三氏。将棋のプロ棋士として当時の史上最年少だった14歳7カ月でデビューし、昨年、77歳で引退した▼60年以上も第一線で活躍した加藤氏にも、なかなか勝てない時期があった。悩み抜いていると、先輩棋士から一枚の色紙を手渡された。そこには「潜龍」との文字が。龍はいったん空へ舞い上がれば、どこまでも飛翔していく。その日のために“今は、じっと力をためて潜む時だ”との励ましだった▼氏は“ありのままの自分を肯定してくれた”と感じ、自信を取り戻した。その後、名人位など五つのタイトルを獲得。通算対局数2505局は歴代1位の記録となった(『鬼才伝説』中央公論新社)▼たった一言の励ましが、人生を大きく変えることがある。宮崎の男子部員は3年前、30歳の時に脳梗塞で倒れ、左半身にまひが残った。くじけそうな心を支えてくれたのは「あなたにしか果たせない使命がある」という母の言葉だった。奮起した彼は、リハビリを兼ねて絵画に挑戦。先日、3カ月をかけて仕上げた作品が、県美術展の準特選に選ばれた▼励ましは、形でも、回数でもない。言葉に込められた思いの深さが相手の心を揺さぶる。「心こそ大切なれ」(御書1192ページ)の御聖訓を深く拝したい。(誼)

◆寸鉄

  「若者は実行と決意、やれ
 ば必ずできる」牧口先生。
 拡大の結果で後継の証を
      ◇
 中継行事支える役員に感
 謝!仏の会座を守る陰の
 功労者。冥の照覧は絶対
      ◇
 わが門下を「蔑如するこ
 と勿れ」御聖訓。広宣の
 同志は皆が尊極の宝なり
      ◇
 食事中に親が携帯、子供
 は「楽しくない」―調査。
 親子の会話が和楽の基盤
      ◇
 高齢の歩行者の交通事故
 死、欧米の3~9倍と。
 歩行者優先の原則を厳守

◆社説    あす、本紙創刊記念日  創価の希望の哲学を友へ、世界へ


 「新聞をつくろう。機関紙をつくろうよ。これからは言論の時代だ」――新聞制作の構想について戸田先生が池田先生に語った一場面を、池田先生が紹介したことがある。
 師弟の語らいから生まれた本紙は、あす創刊67周年を迎える。読者、無冠の友、通信員、新聞長の皆さまなど、多くの真心に支えられ、広宣流布の機関紙としての歴史を刻んできた。
 創刊5周年の折、戸田先生は「願わくは、一日も早く、日本じゅうの人に、この新聞を読ませたいものである」(『戸田城聖全集』第3巻)と寄稿。同紙面にはインドのネルー首相、中国の周恩来総理など、アジア諸国の指導者10人に本紙の贈呈が始まった旨も掲載されている。
 そこには、「本紙を通じて仏教の何たるかの理解を一層深められ、以て東洋文明の為に尚一層の力を尽されます様御祈りするものであります」との深い願いがあった。
 日蓮大聖人の仏法を基調とした平和と幸福の思想を一人でも多くの人に届けたい。この理念を軸に本紙では、同志の体験談や励ましの模様を日々掲載。国内外の識者にも登場いただき、より良く生きるための知恵を紹介するなど、創刊以来、希望のメッセージを紡ぎ続けてきた。
 このたび、本紙「PR版」(夏季号)が完成。友好拡大に大いに活用していただきたい。
 PR版は、オールカラー8ページのタブロイド判。
 1面は「四季の励まし」で、池田先生が撮影した色とりどりの花々が咲き薫る写真とともに、女性をたたえ励ます先生の言葉がつづられている。
 2・3面では、芸術家として活躍する発達障がいの娘と歩む婦人の体験と、夫の急逝を乗り越え、2人の子どもと共に弁護士として社会に貢献するブラジルの母のエピソードを紹介。
 4・5面は「グローバルウオッチ」。多くの反響が寄せられた、法政大学の湯浅誠教授へのインタビューを掲載している。
 6・7面では、ゲームの世界に閉じこもっていた若者が、創価学会の温かさに触れ奮起。眼球破裂の事故にもくじけず、公務員になるまでの成長の軌跡を追うなど、青年の体験が描かれる。
 8面「スタートライン」では、元「うたのおにいさん」の横山だいすけさんが、一歩を踏み出す“冒険の心”の大切さを語っている。
 PR版を手に、目の前の一人に創価の希望の哲学を語り抜いていきたい。

◆きょうの発心   強き祈りで広布の使命に生きる2018年4月19日


御文 何なる世の乱れにも各各をば法華経・十羅刹・助け給へと湿れる木より火を出し乾ける土より水を儲けんが如く強盛に申すなり(呵責謗法滅罪抄、1132ページ・編599ページ)
通解 いかなる世の乱れにも、あなた方を法華経や十羅刹女よ助け給え、と湿った木から火を出し、乾いた土から水を出すように強盛に祈っている。

 強盛な祈りが、不可能を可能に転じると教えられています。
 幼少期から体が弱く、消極的な性格に悩んでいました。女子部員になり、小説『人間革命』を学ぶ中、若き池田先生が各地で広布拡大の指揮を執られた歴史に感動し、“自身も使命に生きよう”と真剣に祈るように。信心を貫いてきた両親が、経済苦や度重なる病を乗り越える姿に触れ、私も確信を深めました。
 白蓮グループで薫陶を受けていた1987年(昭和62年)、北海道を訪問中の先生が出席された会合に参加。“何があっても、唱題第一で幸福に”との万感の激励を頂き、師匠にお応えしようと決意したことが原点です。
 地区婦人部長を務めた6年間、“無冠の友”として本紙を配達できるほど健康になり、地区の皆さまと広布に奔走したことが金の思い出です。昨年には、地域の方に御本尊流布が実りました。
 札幌創価幼稚園のあるわが総県から、青年部・未来部を先頭に朗らかに三代城・北海道広布へ前進します。
 北海道・札幌池田総県婦人部長 武井満喜子

◆小説『新・人間革命』第30巻 誓願の章 二十一 2018年4月19日 (6351)
 

 日蓮大聖人がめざされたのは、苦悩にあえいできた民衆の幸せであった。そして、日本一国の広宣流布にとどまらず、「一閻浮提広宣流布」すなわち世界広布という、全人類の幸福と平和を目的とされた。この御精神に立ち返るならば、おのずから人類の共存共栄や、人類益の追求という思想が生まれる。
 世界が米ソによって二分され、東西両陣営の対立が激化していた一九五二年(昭和二十七年)二月、戸田城聖が放った「地球民族主義」の叫びも、仏法思想の発露である。
 仏法を実践する創価の同志には、誰の生命も尊く、平等であり、皆が幸せになる権利があるとの生き方の哲学がある。友の不幸を見れば同苦し、幸せになってほしいと願い、励ます、慈悲の行動がある。この考え方、生き方への共感の広がりこそが、世界を結ぶ、確たる草の根の平和運動となる。
 ――一九八二年(昭和五十七年)四月、南大西洋のフォークランド諸島(マルビナス諸島)の領有をめぐって、イギリスとアルゼンチンの間で戦争が起こった。
 フォークランド諸島を舞台に、戦闘が続いたが、六月半ばアルゼンチン軍が降伏し、戦いは終わった。しかし、両国の国交が回復するのは、九〇年(平成二年)二月である。この戦争では、両軍で九百人を超える戦死者が出ている。
 イギリスとアルゼンチンのSGIの理事長らは、日本での研修会などを通して知り合っていた。国と国とが戦火を交え、両国の人びとも互いに憎悪を募らせていくなかで、SGIメンバーは、平和を願って唱題を開始した。互いに相手の国の同志を思い浮かべ、戦争の終結を懸命に祈った。
 アメリカの社会運動家として知られるエレノア・ルーズベルトは訴えている。
 「この世界で平和を実現するには、まず、個人と個人との間の理解を築かなければなりません。それが萌芽となって、集団と集団とのより良い相互理解も生まれるのです」(注)
 平和の礎は、人間と人間の信頼にある。
 小説『新・人間革命』の引用文献
 注 Eleanor Roosevelt著『This Troubled World』H. C. Kinsey & Company, Inc.   

【先生のメッセージ】

◆池田先生の謝辞(代読) 向学の炎を明々と燃やせ


平和建設への心と心が共鳴した授与式。日亜両国の友好を願うアルゼンチンSGIの友も列席した(創大本部棟で)

平和建設への心と心が共鳴した授与式。日亜両国の友好を願うアルゼンチンSGIの友も列席した(創大本部棟で)

 一、わが創価教育の父・牧口先生は、20世紀の初めに発刊した独創的な大著『人生地理学』で、地球という星を多次元から捉える視点を示していました。
 そこには、人類が結合しゆく未来を展望しつつ、南極を中核として南半球を俯瞰する地図(水半球図)が掲げられています。
 その地図の中心に向かい、まさに南米大陸の頂のごとく輝き光る地が、世界最南端の都市と憧憬されるアルゼンチン共和国のウスアイア市であります。
 そして、このロマンの都にそびえ立ち、南極研究をはじめ、地球環境の保全に尽くされる最先端の知性の学府こそ、貴ティエラ・デル・フエゴ大学なのであります。
 一、本日ここに賜りました名誉博士号を、私は何よりもまず、はるかな貴大学の天地へと探究を広げていた創価の父に、謹んでささげさせていただきます。
 とともに、この栄誉を、わが敬愛してやまない、アルゼンチンの宝友をはじめ、地球の平和を願って行動する創価の世界市民たちと分かち合わせていただきたいのであります。
 カステルシ総長、誠に誠にありがとうございます(大拍手)。
 ツツジの花が咲き薫る、わが創価大学、わが創価女子短期大学も、はつらつたる新入生を迎え、躍動しております。
 きょうは、貴大学の気高き精神に学びつつ、3点の指針を確認し合いたいと思います。

正義の灯台たれ

 一、第一に、「創造的な学びの炎を明々と!」という点であります。
 貴大学のキャンパスが広がる「フエゴ島」の「フエゴ」とは「火」を意味しており、いにしえの先住民が燃やしていた「たき火」に由来するといわれます。
 貴大学は、カステルシ総長の断固たる信念のもと、「学びたい人の全てに学び続けられる環境を!」と、まさしく「学びの炎」を青年の心に限りなく点火してこられました。
 高名な数学者であられる総長は、「勤勉な学生、やる気のある学生は、優秀な学生でさえ達成できない目標を達成できる」と、一人一人を大切に励まされております。そして、皆が自らの可能性を最大に発揮できるよう、あふれるばかりの愛情と大情熱をもって育まれているのであります。
 総長が先頭に立って燃え立たせておられる、この「向学の炎」「探究の炎」は、慈愛の大教育者であられた、お母さまから継承されたと伺っております。
 今年、97歳になられるお母さまは、ご自身が人生を懸けて灯し続けてこられた人間教育の炎が、総長に赫々と受け継がれ、かくも偉大な広がりとなっていることを、どれほどお喜びでありましょうか(大拍手)。
 仏典には「学び極めるということは自らの生命を最高に輝かせて、恩ある人々を皆、幸福へと照らしていくことである」と明かされています。
 わが創大生、わが短大生の皆さんも、大学に送り出してくださった父母たちの願いを忘れず、今は、日々、いやまして明々と、創造的な学びの炎を燃え上がらせていただきたいのであります。
 一、第二に、「朗らかな信頼と友情の灯台たれ」と申し上げたい。
 フエゴの地には、太平洋と大西洋を結ぶビーグル海峡を照らすエルクレール灯台があります。
 一基の灯台があれば、闇夜にあっても、幾多の船の往来を安全に導くことができます。その灯台さながら、総長は、深い闇の時代にも鮮烈な正義と人道の光を放ってこられました。
 軍事政権下にあった40年前、弾圧され、5年にも及ぶ獄中闘争を貫かれた、金剛不壊の人権の闘士であられます。
 私の親友であるペレス=エスキベル博士と同じ場所に投獄されたことも伺いました。
 だからこそ、総長は、貴大学の新たなビジョンを定めるに際し、“全面的に人権を尊重する大学”、そして“連帯する大学”との理念を掲げられたのであります。それは、わが創価大学の「生命尊厳」と「人権尊敬」の精神とも強く一致しております。
 私は、アルゼンチンの作家サエンス・デ・メンデスの言葉を思い起こしております。
 すなわち、「大好きなこのフエゴの島々は、それぞれの人間の良いものを残し、悪いものを捨てさせてくれる。人種の共存の模範の地であると思う」と。
 そのフエゴの誉れである貴大学が体現されているように、大学という灯台は優れた人間教育を通して、「生命の善性への信頼」、さらに「人間革命への挑戦」、そして「いかなる差異も超えた共存共栄」という理想の光を、民衆へ贈ることができます。
 貴国の大英雄サンマルチンは、愛娘の教育のため、「信頼と友情を鼓吹する」をモットーとしました。
 朗らかな信頼と友情の灯台を、世界の教育の交流によって、地球社会に林立させていきたいと、私は願ってやみません。
 一、第三に申し上げたいのは、「平和のパイオニアとして、希望と忍耐の翼を」ということであります。
 貴フエゴの出身で、アルゼンチンの国民的作家として名高い、カスティニェイラ・デ・ディオスは、語りました。
 「フエゴ人とは、パイオニアの誇りを持つ人間である」と。 
 貴大学は、誇り高き探究のパイオニアとして、核兵器の廃絶をはじめ、平和と人道の問題に取り組んでこられました。
 貴大学の紋章には、「世界最大級の海鳥(ワタリアホウドリ)」が描かれております。
 1日で1000キロも飛ぶことができる驚異的な飛翔能力から、「奮闘」「忍耐」「粘り強さ」などの象徴とされております。
 本日、貴大学の一員とさせていただいた私は、誇り高き平和のパイオニアとして、後継の青年たちと共々に、希望と忍耐の翼を限りなく広げ、さらに飛翔しゆくことを、ここにお誓い申し上げます。
 最後に、貴大学の永遠の発展と、貴国のさらなる栄光と勝利、そして尊敬する先生方のますますのご健勝を心よりお祈り申し上げ、私の謝辞とさせていただきます。ムーチャス・グラシアス!(スペイン語で「大変にありがとうございました!」)(大拍手)

【聖教ニュース】

◆アルゼンチン・国立ティエラ・デル・フエゴ大学が池田先生に「名誉博士号」を授与 
 カステルシ総長が来日し創価大学で授与式

 国立ティエラ・デル・フエゴ大学のカステルシ総長(中央左)から、「名誉博士」の学位記が創大の馬場学長に託された。記念のカメラには、同大学のマチャド事務局長(左から3人目)、総長秘書のメロペ・ジャコメリ氏(左端)らも共に(創大本部棟で)
国立ティエラ・デル・フエゴ大学のカステルシ総長(中央左)から、「名誉博士」の学位記が創大の馬場学長に託された。記念のカメラには、同大学のマチャド事務局長(左から3人目)、総長秘書のメロペ・ジャコメリ氏(左端)らも共に(創大本部棟で)

 世界最南端の人間教育の大城・南米アルゼンチンの国立ティエラ・デル・フエゴ大学から、池田大作先生に「名誉博士号」が贈られた。平和・文化・教育における卓越した功績をたたえたもの。授与式は18日、東京・八王子市の創価大学本部棟で行われ、来日したファン・ホセ・カステルシ総長、ディエゴ・マチャド事務局長らが出席。カステルシ総長は「授与の辞」で、人類に希望の光をともし、民衆と民衆の絆を結ぶために尽力する池田先生の行動を心から称賛し、創大の馬場学長に「名誉博士」の学位記を手渡した。(2・3面に関連記事)
 新緑薫る創価大学のキャンパス。授与式の直前、朝から降り続いていた雨がやみ、厳かな式典を祝福するように、雲間から陽光が差し込んだ。
 この日の八王子市の気温は13度。まだ肌寒さを感じるが、訪れたカステルシ総長の顔は晴れやかだった。「私の住んでいる所は、この時期でも暖房が必要ですから。日本はとても快適ですよ」と。
 それもそのはず、国立ティエラ・デル・フエゴ大学がメインキャンパスを置くアルゼンチンのウスアイア市は、年間を通して寒冷な気候。南極航行の拠点として知られる。
 同市は、白雪を冠したアンデス山脈とビーグル海峡に囲まれ、美しい自然が広がる。一方で、気温が低く、海風も強いことから樹木の成長は遅く、“森が一度破壊されてしまえば、再生までに1世紀かかる”ともいわれる。それゆえ、環境保全に向けた市民の意識は高く、この地域に立つ同大学は、動植物の自然保護に従事する人材を育成する役割を担ってきた。
 また1980年代、同市は紛争の戦禍に苦しんだ地域。平和を願う住民たちの心を受けて、人権教育に力を注いできた。
 これまでアルゼンチンSGI(創価学会インタナショナル)は、同大学との共催で平和に関するセミナーや展示会などを実施。カステルシ総長は、メンバーと友情を結び、多くの青年が平和のために尽くす姿を通して、SGIの平和・文化・教育活動に深い理解を寄せてきた。
   ここから希望の人材が陸続と!――ウスアイア市に立つ国立ティエラ・デル・フエゴ大学のメインキャンパス。環境と人権の教育に力を入れる
 何よりも、SGIとの交流の中、ノーベル平和賞受賞者であるアドルフォ・ペレス=エスキベル博士と友好を深めたことで、池田先生の平和闘争への理解は進んだ。
 博士は、総長に一冊の本を薦めたという。それは、池田先生と編んだ対談集『人権の世紀へのメッセージ』。博士は、世界平和のために、先生がいかに不可欠な存在であるかを熱っぽく紹介した。
 ”アルゼンチンを代表する平和の闘士が、ここまで語るとは!”
 そして対談集を読み進める中で、総長は池田先生の思想、中でも平和のための人権闘争に強い共感を抱く。
 実は総長自らが、人権を守るために戦ってきた過去を持つ。恵まれない人の教育を守るためにアルゼンチンの独裁政権に抵抗し、1977年から82年までの5年間、不当な罪で監禁された。
 本物だからこそ、本物の人物が分かる。
 池田先生への名誉博士号の授与は、総長みずからが発議。同大学の最高評議会の満場一致で決議された。
 授与式の前日、総長は語っていた。
 「今回の名誉学位の授与は、最も南に位置する大学が、池田先生と同じ心で、核兵器廃絶、そして平和のために戦うという意思表示です。世界にとって大きな影響を及ぼすと思います」
 「授与式は終わりではなく始まりです。池田先生の闘争に続き、平和の心を多くの青年に伝えていく出発の日になります」
 迎えた式典では、アルゼンチン国歌の演奏の後、カステルシ総長が「授与の辞」を力強く。そして「名誉博士」の学位記が、総長から馬場創大学長に託された。
 学位記には「平和・正義・繁栄の人類的価値観への献身、および、高等教育のグローバル化の促進への傑出した業績を鑑み」、池田先生に名誉博士号を授与する旨がつづられている。最後に、創大の田代理事長が池田先生の謝辞を代読した。
 この日、カステルシ総長に「創大最高栄誉賞」「創価友誼之証」が贈られた。


◆〈平和と希望の城 創価文化センター 特別展示から〉1  第3代会長就任式の演台


 今年で開館6周年を迎える総本部の「創価文化センター」(地上6階・地下2階建て)。連日、全国・全世界の友が集う“平和と希望の城”であり、学会の歴史や世界広布の息吹を体感できる。
 5階の特別展示フロアには、池田先生ゆかりの品々が公開されている。ここでは、700点を超える資料の中から、貴重な展示品を紹介する。
                   ◇ 
 1960年(昭和35年)5月3日、東京・墨田区の日大講堂で行われた第3代会長の就任式。当時の演台と、同機種のマイクが展示されている。
 「若輩ではございますが、本日より、戸田門下生を代表して、化儀の広宣流布を目指し、一歩前進への指揮を執らせていただきます!」
 32歳の青年会長の烈々たる師子吼、会場を揺るがすような大拍手が、今も聞こえてくるようだ。
 【案内】開館時間は午前10時~午後5時(同4時半に受け付け終了)。4月の休館日は23日(月)。なお、同29日(日)から5月6日(日)までは、記念勤行会場・休憩会場となるため、展示見学を「休止」します。 

【特集記事・教学・信仰体験など】

◆〈座談会 師弟誓願の大行進〉31 5月にグループ単位の婦人部総会 広宣流布は少人数の集いから   安穏と平和の連帯を広げる地域の幸福責任者

〈出席者〉
原田会長
永石婦人部長
横山北陸婦人部長
中川四国婦人部長
竹岡青年部長

全国で開催される「婦人部総会」(一昨年、沖縄で)

全国で開催される「婦人部総会」(一昨年、沖縄で)

 永石 「創価学会母の日」制定30周年、全国婦人部グループ長大会の意義を込め、14日に東京牧口記念会館(八王子市)で行われた本部幹部会は、皆さまの祈りに包まれ、雨の予報を覆し、晴天、大成功となりました。

 原田 祝賀演奏、インドの婦人部長の活動体験、白ゆり合唱団による「母の曲」「今日も元気で」の合唱など、世界一の婦人部の皆さまを慶祝するにふさわしい感動的な集いでした。

 中川 きょうから始まる中継に、一人でも多くの友が集えるよう、取り組んでまいります。そして、この時に合わせ、池田先生の指導集『幸福の花束Ⅱ』(本社刊)が発売されました。

 横山 巻頭のグラビアには、一昨年の6月25日、婦人部結成65周年を記念して、創価世界女性会館を訪問してくださった池田先生と奥さまの写真が掲載されています。

 永石 「福光母乃曲」の揮毫も載っています。これは、1985年(昭和60年)の元日に、池田先生が認められたものです。

 原田 この年、婦人部は初めて、少人数の婦人部総会を全国で開催しました。皆で婦人部歌「母の曲」を高らかに歌いながら、尊き「福光」――幸福の光を大きく広げていっていただきたいとの思いが、この先生の「書」には込められているのだと思います。

 永石 感動的な「発刊に寄せて」が書かれた日付は、先生の奥さまの誕生日である2月27日です。さらに巻末には、「創価学会母の日」が制定された、88年4月の第1回全国婦人部幹部会でのスピーチも収録されています。

 原田 この時、先生は、「赤・黄・青」の“三色”の婦人部旗を作ってはどうかとも提案されました。その手には、会合の直前まで、自ら思案され、色を塗った“三色旗”のデザインがありました。そして、皆の大賛同の中、婦人部のシンボルである「白ゆり」を配した、“三色”の婦人部旗が誕生したのです。これが、現在の創価
学会の“三色旗”の淵源です。

 永石 “正義と勇気の旗を掲げて、あらゆる困難を乗り越えていこう!”――この先生の思いを胸に、婦人部はこれからも朗らかに前進していきます。

 横山 指導集には、発表50周年の「今日も元気で」と、誕生40周年の「母の曲」への、先生の真情がつづられた、小説『新・人間革命』第27巻「正義」と第29巻「常楽」の2章も収められています。皆で真剣に研さんしてまいります。

計り知れない功徳

 中川 この本の中にも記されている先生の指導に、「広宣流布は、少人数の小さな集いから始まる」とあります。婦人部の小単位の集いこそ、「世界広布新時代の最重要の最前線」とも言われています。

 原田 「いかに小さな単位であれ、一つの会合を開くには、多大な労苦を要する。けれども、希望を胸に灯して、帰路に就く友の笑顔こそ、何よりの報いであり、誇りであろう。友の幸せを強盛に祈り、智慧を出し、心を尽くして、誠実に動いた功徳は計り知れない」ともつづられています。婦人部の皆さまが実践する、日常の「グループ学習・懇談」は、世界広布の最重要の集いなのです。

 横山 北陸の77歳のグループ長が、毎月行う「グループ学習・懇談」では、モバイルSTBを使って、いつもVODを視聴しています。「VODを見るのが楽しみ」と語る、近所に住む友人数人も必ず参加し、その中から、2年連続で新入会者が誕生しています。

 永石 毎回、「大白蓮華」を教材に、6~7人の友人を交えて、学習・懇談を行ってきたグループも、北陸にありますね。友人が「大白蓮華」を自ら購入し、「皆で学んでいると心が明るくなります」と笑顔で語る姿は、グループ学習の模範です。

 中川 四国では、正月、節分、ひな祭りなど、季節に合わせた楽しい企画を、毎月実施しているグループがあります。そのグループ長は、会合終了後、参加できなかった方のもとへ必ず訪問・激励に歩き、今では、多くの方が信心に立ち上がっています。

 永石 各グループが情報を交換できるよう、本部ごとに“推進長”を決めている分県もありますね。分県で定期的に“便り”を作成し、各グループの様子を写真入りで紹介。喜びが広がっていると聞いています。

楽しく、賑やかに
 中川 いよいよ5月には、待ちに待った、グループ単位での「婦人部総会」が開催されます。

 横山 聖教新聞4月10日付の「婦人部のページ」をはじめ、「グラフSGI」の4・5月号、聖教新聞PR版などを活用しながら、多くの友人を交え、楽しく開催していきましょう。

 竹岡 「灯台」や「パンプキン」などの特集も有効に活用いただけます。さらに今回は、創価学会公式ホームページ「SOKAnet」に、婦人部総会を応援する特設ページが開設され、「壁飾り」や「お知らせカード」などをダウンロードすることができます。

 横山 現在、北陸では、10人の真の友人づくり「スクラム10」を進めながら、「婦人部総会」への“お誘い”に挑戦しています。

 中川 7人が所属する四国のあるグループでは、一人一人が近隣の方3人に、聖教新聞PR版を渡し、婦人部総会に集い合うことを誓っています。

 竹岡 今回の『幸福の花束Ⅱ』には、QRコードが載っており、「母」「母の曲」「今日も元気で」「永遠の青春」のそれぞれの曲を聴くこともできますね。

 原田 先生は、本部幹部会へのメッセージの中で、法華経寿量品の「我が此の土は安穏にして 天人は常に充満せり」(創価学会版法華経491ページ)を通し、「安穏と平和の世界を広げる最も確かな力は、まさしく地域に根ざして、行学に励みゆく母たちの草の根の連帯にこそある」と言われました。「地域の幸福責任者」であるグループ長の皆さまを最大に応援し、婦人部総会の大成功を皆で祈っていきましょう。

◆〈信仰体験〉ノスタルジー昭和 ここに人あり 神戸の下町で媚びずに56年
 人生は全部、自分やねん。 地球何周分、串を揚げたやろか
 「店は死ぬまでやるで。 せやないと、生きてる意味ないやん!」。
 板東のおばちゃんは、今日も元気だ


【神戸市中央区】時代は移り変わる。平成は終わりが近づき、2020年には東京五輪が開かれる。真新しい建物が増える一方、懐かしい風景が消えていくのは、どこか寂しくもある。連載「ノスタルジー昭和 ここに人あり」では、今なお残る昭和の風景と、そこで生き抜く人を訪ねる。やぼったく、古くさく、不完全かもしれない。だが、そこには人々を引き付けずにおかない、“何か”があるはずだ。連載初回は、板東ウトさん(90)=元町支部、地区副婦人部長。「昭和の生き字引」のような人だった。

 そうそう、これこれ。古びた木造建築、入り口の暖簾、赤提灯。「串カツ ばんどう」の佇まいに、思わず吸い込まれていく。
 L字のカウンターには、10人ほどが立ち食いできる。客は、注文票に食べたい串の本数を記し、店員に渡す。一本、80~120円。テレビがブラウン管なのも懐かしい。
 厨房で、黙々と進められる、さばき、刺しと揚げの素早い連係。見とれていると、いつの間にか串カツが金網に乗っていた。ソースを付けてひと口。サクサクの衣に閉じ込められた素材の味が、口の中に広がった。
 「おいしいやろぉー、どうや」。カウンター越しに板東のおばちゃんが、しきりに確かめてくる。御年90歳。今なお店に立ち続け、仕入れや仕込みも全て自分で。家から店まで自転車で通う。
 「おばちゃんは優しなった」と常連客は言う。少し昔は、無礼な客には容赦なく、「お代はいらん」と鬼の形相で怒鳴っていた。「店には威厳っちゅうもんがあるからな」
                      ◇
 おばちゃんの人生、それはもう波瀾万丈だった。
 鹿児島の奄美生まれ。家族に無断で姉の集団就職に便乗して、13歳で神戸へ。そこで見た芝居に感激し、劇団の女優に。時は太平洋戦争の真っただ中。劇団で岡山を慰問中、空襲に遭う。海の中へ飛び込み、B29の爆撃をくぐり抜けた。
 戦後、劇団仲間と結婚した。この相手が、無茶苦茶な人だった。
 創価学会の存在を、おばちゃんに教えたのは夫。なのに入会後、信心に励むおばちゃんを見ては怒鳴り付ける。働きもせず、毎晩、飲んだくれては家で暴れた。
 一人息子・明さん(65)=総県総合長=を育てるため、おばちゃんが串カツ屋を始めたのは1962年(昭和37年)のこと。手伝っていた屋台を譲り受けた。串カツ一本5~10円の時代。子どものために休みなく働いた。
疲れて家に帰ると、酒に酔った夫に放り出された。寒空の下で一晩中、題目を唱えた日もあった。
 “先生、助けて助けて……”。苦しい時、いつも心に池田先生を思い浮かべた。「そしたらな、先生が〈大丈夫。大丈夫だよ〉って言いはんねん」
 おばちゃんは池田先生と同じ昭和3年生まれ。戦争という悲惨な体験を共有してきたからこそ、先生の「幸福」「平和」の叫びが胸に響いた。先生の言葉、行動、全てが希望だった。
 おばちゃんには夢があった。“息子を池田先生の学校へ”。だから頑張り抜いた。「今まで揚げた串をつなげたら、地球何周分になるやろなぁ……」。息子は創価大学の2期生になった。
 入学直後、創立者の池田先生から、「お母さんに」と激励の書籍『生命を語る』が届く。「大変長く、お世話になりました。今後ともよろしくお願いします」との伝言も添えられていた。
 「先生ってすごいねんで、ほんまに。世界の先生やのに、私のことも分かってくださるんや」
うれしくて、『生命を語る』を何回も読み、おばちゃんはハッとした。「仏法は全部、自分のこととして捉えるんや」。そう思うと、「めっちゃ気が楽になった」。
                    ◇
 78年、店を屋台から雑居ビルの1階に移転。その数年後、夫は50歳で他界した。「あの人のおかげで信心が分かった。私は人間になれたんや」
 店は、工場勤めの男たちの憩いの場だった。だが、かけがえのない店は、95年(平成7年)、阪神・淡路大震災で跡形もなくなった。
 当時、おばちゃんは70歳手前。周りは商売を辞めるものだと思っていた。しかし、「店を畳む気は、みじんもなかった。閉めたら、地震に負けたことになるやん」「でも、自分で起き上がったら力になる。全部、自分やねん」。震災の年の11月18日、現在の場所に店を再建し、今に至る。
 「おもろい人生、歩ませてもらった」と笑うおばちゃんが折伏した人は数知れず。一昨年も常連の壮年が入会した。
 媚びずに、わが道を歩いて56年――昔は、揚げた串をカウンターに山盛りにして、学会の会合へ出掛けることもあった。「それでも、みんな勝手に食べて、お代はちゃんと置いて帰んねん」
 「おもてなし」とはほど遠い、客との絶妙な距離感。だが、それでいて心地よい。
 ホクホクのジャガイモ串。思わず、おばちゃんに聞いた。「これ、どこの芋?」
 「どこでもええねん、早よ、食べや!」
 無粋な質問だったようだ。

2018年4月18日 (水)

2018年4月18日(水)の聖教

2018年4月18日(水)の聖教

◆わが友に贈る

「其の国の仏法は貴辺に
まかせたてまつり候ぞ」
勇気と誠実の対話で
今日も仏縁の拡大を!
地域を照らす灯台たれ!

◆名字の言

  人間不信の壁を、学会が打ち破ってくれた――ある男子部員が体験を語った。彼は続けて「僕、学会員の“距離感”が好きなんです」と▼家族や兄弟等の血縁ではない。友達や同僚とも少し違う。趣味、嗜好も多種多様。でも、触れ合えば元気になる。何げない会話の中に励ましの心を感じる。「他人だけど他人じゃない。同志って不思議ですね」と彼は笑った▼科学者は研究一辺倒と見られがちだが、物理学者・湯川秀樹博士は、“人生において人間関係こそ重要”と、常に多くの人と接し続けた。「知人が出会って互いに一礼し、ちょっと話合うというようなことは、人生における極めてささいな出来事のようであるが、そういう種類の事柄が全体として人生の非常に重要な部分をしめている」(『湯川秀樹著作集7』岩波書店)▼御書に「一人一日の中に八億四千念あり」(471ページ)と。人の心は縁によって目まぐるしく変化する。何げない触れ合いでも、想像以上の影響を受けている。だからこそ、愚痴や文句ではなく、日頃から明るく前向きな「縁」に接したい▼学会の同志は「蘭室の友」(御書31ページ)。自分を薫育してくれる同志への感謝を忘れまい。それぞれの使命の場で、友に希望の薫風を送る自身に成長していこう。(速)

◆寸鉄

  会長は平和のための対話
 貫いた行動の人―識者。
 信心は実践。我らもまた
      ◇
 大学会の日。青春の誓い
 を果たす人生は美し。皆
 が仏法勝負の英雄と光れ
      ◇
 今いる所を幸せにできず
 どこを幸せにできる―戸
 田先生。足元の信頼築け
      ◇
 「何のため」に生きるかを
 知らねば全てが空しく―
 作家。常に原点を忘れず
      ◇
 来春卒業の大学生内定率
 が早くも2割と。頑張れ
 若人!努力で栄冠つかめ

◆社説    「創価学会母の日」30周年へ   希望と輝く妙法の「偉大な太陽」

   「輝け、輝け、輝いてくれ、/あなたのぬくもりを降りそそいでくれ、偉大な太陽よ」(ウォルト・ホイットマン著『草の葉』酒本雅之訳、岩波書店)
 かつて池田先生は、この民衆詩人の言葉を通し、「偉大なる我らが婦人部は、社会にあっても、家庭にあっても、広宣流布の前進にあっても、燦々と輝きわたる太陽だ」と、人類に新たな「平和の春」をもたらしゆく、創価の太陽・婦人部を心からたたえた。
 14日、栄光の5・3「創価学会の日」を祝賀する本部幹部会が盛大に行われた。今回は、「全国婦人部グループ長大会」の意義も込めての開催である。
 集いでは一貫して、創価の女性たちを心から賛嘆。なかでも感動を呼んだのが、インド婦人部長による活動体験だった。経済苦や義父との人間関係など、さまざまな悩みを乗り越えながら一家和楽の実証を示す姿に、感動の拍手が送られた。
 家庭や地域で、妙法を持った女性が一人立てば、その瞬間から宿命転換のドラマが始まる。
 婦人部の活動の原動力とは何か――。一つに、「グループ」単位の集いが挙げられよう。少人数だからこそ、参加者全員が打ち解け、自身の小さな喜びや悩みなども、赤裸々に語り合うことができる。膝詰めの対話の中で一人の友に寄り添う励ましが送れるのだ。
 婦人部の少人数の語らいは、今や“世界のスタンダード”になっている。今回のSGI本幹研修会に参加した、インドやコートジボワールでも、数人規模での集いを軸に、広布の裾野を拡大してきた。
 また韓国では、日本に先駆けて16日から「婦人部栄光総会」が開催中だ。それぞれの総会には、友人も多数参加する。
 この集いの特色は、SGIメンバーが自らの功徳の体験を発表する時間が設けられていることだ。ありのままの信仰体験を皆で語り合う中で、信心根本に進む決意を固めることだろう。
 参加した友人たちもまた、信仰を通して前向きに生き抜くメンバーの姿に、共感を寄せるに違いない。
 日本の婦人部総会は、5・3「創価学会母の日」30周年を記念して開かれる。
 先生は随筆で、「偉大な母への最敬礼と限りない感謝を込めて、私は五月三日を『創価学会母の日』と制定させていただいた」とつづった。
 広布の偉大な母たちを中心に我ら学会家族は、創価の元日たる「5・3」を心晴れ晴れと祝賀し、にぎやかに前進したい。

◆きょうの発心     題目根本に栄光開く人生を!  2018年4月18日


御文 『此の曼荼羅能く能く信ぜさせ給うべし、南無妙法蓮華経は師子吼の如し・いかなる病さはりをなすべきや』(経王殿御返事、1124ページ)
通解 この曼荼羅(御本尊)をよくよく信じなさい。南無妙法蓮華経は師子吼のようなものである。どのような病が、障りをなすことができようか。

 唱題によってどんな病にも負けない境涯を築くことができるとの慈愛の励ましです。幾度も拝す中で、題目の功力を実感してきました。
 幼少期から病弱で、常に体調不良に悩まされてきた私は、夢も希望もない悶々とした日々を送っていた1968年(昭和43年)、義兄の勧めで入会。
 学会活動を素直に始め、仏法対話に励む中で、思いがけず洋服店の経営を任されることに。生活が改善し、功徳を実感しました。
 70年6月21日、池田先生との記念撮影会に役員として参加。”信心の実践を貫くならば、全ての面で最高に価値ある人生コースに入っていくことができる”との指導に、天晴れる思いがしました。
 72年3月19日、「千代田760人会」の淵源となった撮影会で、先生と心温まる交流が。師匠が示された数々の指針が、自身の原点となり、今日まで広布一筋に歩んでくることができました。
 未来までの栄光を開く重要な本年、師の呼び掛けに呼応すべく、青年と共に広布拡大を果たす決意です。
 東京・千代田区壮年部長 達下 賢二

◆小説『新・人間革命』第30巻 誓願の章 二十 2018年4月18日  (6350)

 軍部政府が強要する神札を公然と拒否することは、戦時中の思想統制下にあって、国家権力と対峙し、思想・信教の自由を貫くことである。それは、文字通り、命がけの人権闘争であった。事実、牧口常三郎は、逮捕翌年の一九四四年(昭和十九年)十一月十八日、秋霜の獄舎で生涯を終えている。
 思想・信教の自由は、本来、人間に等しく与えられた権利であり、この人権を守り貫くことこそ、平和の基である。
 万人に「仏」を見る仏法思想は、人権の根幹をなす。ゆえに、その仏法の実践者たる牧口は、人間を手段化する軍部政府との対決を余儀なくされていった。さらに、弟子の戸田城聖が、五七年(同三十二年)九月八日、人間の生存の権利を奪う核兵器を絶対悪とする、「原水爆禁止宣言」を発表したのも、仏法者としての必然的な帰結であった。
 そもそも創価学会の運動の根底をなす日蓮仏法では、人間生命にこそ至高の価値を見いだし、国家を絶対視することはない。大聖人は、幕府の最高権力者を「わづかの小島のぬし(主)」(御書九一一ページ)と言われている。
 また、「王地に生れたれば身をば随えられたてまつるやうなりとも心をば随えられたてまつるべからず」(同二八七ページ)とも仰せである。王の支配する地に生まれたので、身は従えられているようでも、心を従えることはできないと断言されているのだ。この御文は、ユネスコが編纂した『語録 人間の権利』にも収録されている。
 つまり、“人間は、国家や社会体制に隷属した存在ではない。人間の精神を権力の鉄鎖につなぐことなどできない”との御言葉である。まさに、国家を超えた普遍的な価値を、人間生命に置いた人権宣言にほかならない。
 もちろん、国家の役割は大きい。国家への貢献も大切である。国の在り方のいかんが、国民の幸・不幸に、大きな影響を及ぼすからである。大事なことは、国家や一部の支配者のために国民がいるのではなく、国民のために国家があるということだ。   

【聖教ニュース】

◆希望の太陽 東欧青年部が研修会  池田先生がメッセージを贈る 「眼前の一人から信頼と友好の輪を」

 東欧青年部研修会に集った友が、ウィーンのオーストリア文化センターの前で記念のカメラに納まった
東欧青年部研修会に集った友が、ウィーンのオーストリア文化センターの前で記念のカメラに納まった

 東欧青年部の研修会が13日から15日まで、オーストリアの首都ウィーンで行われた。これには、ポーランド、ブルガリア、チェコ、ハンガリー、スロバキア、セルビアなど東欧12カ国のSGI(創価学会インタナショナル)の代表80人が一堂に会した。池田大作先生が祝福のメッセージを寄せ、タカハシ欧州議長、プリチャード同女性部長、同青年委員会のオザワ委員長らが出席した。
 さわやかに晴れ渡る青空のもと、芸術と文化の都・ウィーンのオーストリア文化センターで開かれた東欧青年部研修会。
 池田先生はメッセージの中で、相手の仏性を信じ、粘り強く対話を重ね、生き生きと体験を語り、目の前の一人から信頼と友好の輪を広げていこうと呼び掛けた。
 また、人生で大切なことは「何があっても、『断じて負けない!』『最後は必ず勝つ!』と決めて、挑戦し抜くことです」と強調。「自ら誓い願った創価の道を、共々に堂々と歩み抜き、最高に価値ある青春時代を」と、期待を寄せた。
 東欧各国から、希望の太陽と輝く青年たちが続々と集い来た研修会では、チェコ、ハンガリー、スロバキアの代表が体験を発表。ポーランド、セルビア、エストニアの友は、各国の取り組みや決意などを報告した。
 3月の日本での「世界青年部総会」に参加したポーランドのマコフスキ男子部長、ブルガリアのアレクサンドロヴァ副女子部長、ハンガリーのセスタイ男子部長らが、総会の模様を紹介。また、小グループでのディスカッションや質疑応答も活発に行われた。そのほか、ダンスや歌なども披露され、会場は歓喜と笑顔に包まれた。
 プリチャード欧州女性部長は、研修会で培った友情を糧に、決意に燃え、東欧の広布へ進もうと強調。タカハシ同議長は、「師弟とは弟子の決意と行動で決まる。師の期待に応えゆく一人一人に成長を」と励ました。 

◆第43回「SGIの日」記念提言に寄せて 青森公立大学学長 香取薫氏 
「万人の尊厳」の思想に共感

 池田SGI会長の提言は、昨年から読ませていただいています。決して理想の空論ではなく、現実に即した、時代を見つめた提言に、大変感動しました。
 提言の中で、「万人の尊厳」という思想が強調されていましたが、深く共感します。
 国や宗教、政治や哲学の違いを超えて、いかなる人にも必ず「人権」がある。その視点が大切ではないでしょうか。
 命の重さが、住む場所や生まれた時代によって違うということは、あってはならないはずです。残念なことに社会では、知らず知らずのうちに命の重さをてんびんに掛け、優劣をつけるような傾向がみられます。
 しかし、命の重さは誰人も変わるものではなく、どんな人にも生命の尊厳は保障されなければならない――。平和ということを考える時、その第一歩はここにあると思えてなりません。
 池田SGI会長は、どのような状況にある子どもたちにも、教育の機会を確保するよう訴えておられます。私も教育に携わる者として、その重要性を感じています。子どもたちは本来、平和を望む存在であり、教育次第で、未来はいくらでも変えていけるはずだからです。
 少し次元は異なりますが、私どもの大学では、「専門性を持った教養人の育成」を目的に掲げています。単に“専門性を生かして、その道のプロになれ”というのではありません。教養人の本質は、平和を愛し、万人に対して平等であろうとする点にあり、身に付けた能力を何に生かすかが大切です。
 これまで大学では、学生が地域密着型のボランティア活動に参加できるよう、さまざまな取り組みを行ってきました。
 例えば、青森ならではのボランティアとして、「雪かたし」があります。豪雪地域に暮らす高齢者は、昔のように自分たちで除雪ができません。そこに学生が行くことによって、この地域では何が問題なのか、高齢者が何に困っているのかという根本的な課題を、“人のぬくもり”を感じながら発見できるのです。
 専門性も、そのプロセスの中で生かされていくのであり、おかげさまで、学生たちの間でも変化が表れています。一昨年から昨年にかけて、県内に就職する卒業生が1割以上増えました。これは学生たちが、身の回りに目を向けるようになったからだと思います。私は、ここに平和の源があると確信しています。
 「どこか遠くで行われている戦争がなくなれば……」と考えるだけでは、自分自身がまるで平和な世界の構築に無関係のような錯覚に陥ってしまいます。
 真の平和を構築できるのは、今いる場所で、身近な人や隣人を大切にできる人間です。自分が接した人を幸せにする、喜んでもらう――この心と哲学がしっかりしている人こそが、平和の人ではないでしょうか。
 かとり・かおる 青森公立大学教授。同大学の地域連携センター長も務める。専門は情報科学、地域情報政策。 

◆〈友を励ます 私の挑戦〉 病と闘う同志に蘇生の力を送る
  青森・青森市 寺沢 昭男 副総県長

 
 「いやあ、元気になって、うれしいねえ」訪れた家の玄関先で、壮年の手を取り、握手を交わした。仏間に通された後も、喜びの語らいは続いた。
 壮年は一昨年、「再生不良性貧血」を発症。その知らせを聞き、駆け付けた寺沢さんが、渾身の励ましを送ったのだ。
 「一番不安だった時に『大丈夫! この信心で一緒に乗り越えよう』って励ましてくれたおかげで、病気に立ち向かえました」と壮年が感謝を述べると、寺沢さんは「なんも、なんも」と照れながら頭をかいた。
 これまで、病と闘う多くの同志の蘇生を祈り、励ましてきた寺沢さん。「病気の不安はね、特に死に至る病気の不安はね、なったもんにしか分からない。その不安は、家族や仕事にも直結するんだ」
 だから真剣に祈る。相手を思い、言葉を紡ぎ出す。口数は少ないが、一言一言から温かい心が伝わってくる。それは冬の厳しさを知る人なればこそ。風雪を耐え抜いてきた不撓不屈の青森健児らしい。
 「私もね、池田先生と学会の同志から生きる力をもらったよ」
 2004年、甲状腺がんを患った時、激励をしてくれた先輩の確信の言葉が胸に染みた。さらに後日、池田先生から激励の伝言が届いた。師匠の真心に涙して、病と闘う腹が決まった。
 2回の大手術を経て、3年間、放射線治療を繰り返し行ったが、完治はしなかった。
 「もう信心しかない」。この時、同志のために”力を尽くそう” ”命を使おう”と誓った。「本当に信心に無駄はないねえ」。友を励ます中で、病に強気で立ち向かえる自分になれたと感謝を語る。
 「実はさ……」。帰る道すがら、寺沢さんが話し始めた。昨年の検査で腫瘍マーカーの数値が上昇し、年1回の放射線治療を再開したという。
 「これも御仏意だ。また皆さんに語れる信仰体験を積める。励ましが送れる。それに師匠と同志が祈ってくださっているんだ。もうそれだけで十分。負けられませんよ」
 

【特集記事・教学・信仰体験など】

◆〈誓いの天地〉 長崎・諫早市  わが町の良さを伝えたい


「青年よ世紀山」「青葉繁 父子曲」――諫早文化会館で行われた県幹部会の席上、池田先生が長崎池田青年塾でしたためた書が披露された(1982年5月26日)

「青年よ世紀山」「青葉繁 父子曲」――諫早文化会館で行われた県幹部会の席上、池田先生が長崎池田青年塾でしたためた書が披露された(1982年5月26日)

栄光の共戦譜

 10年後の68年(同43年)3月20日。池田先生は諫早市を初めて訪問。県内各地から4500人の同志が集い、記念撮影が行われた。
 朝から降り続いていた小雨をものともせず、八十数台のバスが、会場の体育館に続々と到着する。
 午後2時40分から始まった撮影は、2基の撮影台で計18回に及んだ。その合間、先生はマイクを握り、各部に渾身の激励を送った。
 壮年部には――「信心だけは青年のように、若々しい青春の気持ちで貫き、人生と社会の勝利者に」。
 婦人部には――「すぐには目に見えなくとも、幸せになっていないのではない。必ず幸せになるという決意で信心を実践していこう」。
 女子部には――「信心だけは流されず、ついていらっしゃい。ついてくれば、雨の後に晴天があるように、必ず幸せになるんだよ」。
 男子部には――「正義や人間形成、善、理想、大志、希望といったものは、広宣流布を目指す学会の実践に、全部含まれる」。
                                                                           *
 幾多の友が、忘れ得ぬ師弟の原点を築いた82年5月の長崎指導。26日には、県幹部会が行われた。
 「淡々と己の使命に生き抜きながら、毀誉褒貶きよほうへんに左右されず、御書に説かれた八風におかされず、成仏の大道を、そして広宣流布の正義の道を歩みゆく人々こそ、真に大聖人より称賛される信仰者であるということを、絶対に見失ってはならない」
 「誓いを持つ人生は深く、充実がある。覚悟を決めた人ほど強いものはない」

◆〈信仰体験〉 信心厚き親の熱意、ほどほどな子の本音
 創業の父が子に託す「魂」を強く!  27年、地域に愛される廃棄物収集・運搬会社


【栃木県宇都宮市】「なぜ、わが子は分かってくれないのか?」と顔をしかめる親。子どもは「親は何で、古い考え方を押し付けるんだろう?」と首をかしげる。親と子の価値観の衝突は、いつの時代も変わらない。桜井昭男さん(70)=姿川支部、副本部長(地区部長兼任)=は3年前、ごみ(一般・産業廃棄物)の収集・運搬を手掛ける有限会社「桜井クリーンサービス」の社長職を長男・勇一さん(41)=男子地区副リーダー=に譲り、相談役になった。第一線を引いた今も、トラックのハンドルを握る。病を信心で乗り越えてきた「魂」があるからだ――。

2018年4月17日 (火)

2018年4月17日(火)の聖教

2018年4月17日(火)の聖教

◆わが友に贈る

環境の変化などで
疲れがたまる時期。
皆で健康を祈り合い
互いに声を掛け合おう!
頑健な生命力で前進!

◆名字の言

  インド文化国際アカデミー理事長のロケッシュ・チャンドラ博士が先日、来日し学会の首脳と懇談した。
1927年生まれの91歳。仏教研究に精を出す博士は、毎日9時間、机に向かうと笑顔で語っていた▼「元気の秘訣は」との質問には、「偉大なことに取り組んでいると、時間の経過を感じません」「私には、まだやらなければならないことがたくさんある」と。年齢を感じさせない快活な話しぶりと目の輝きである▼「人生100年時代」の到来といわれる。余生というには長すぎる後半生をどう価値的に生き抜くか、超高齢社会の日本にとって大きな課題だ。『一〇〇歳時代の人生マネジメント』(祥伝社)の著者・石田淳氏は本紙で、人生を充実させるには「生きがい」や「ささやかな幸せを感じる習慣」が重要であると指摘する▼先の懇談でも「人生100年時代」が話題に。長年、学会の運動に注目してきたロケッシュ・チャンドラ博士は「創価学会の思想を実践すれば、年齢を問わず、内面の幸福を得られるでしょう」と期待した▼信心に定年はない。日々、友と向き合い、励まし合う学会活動は、背負う苦労も尽きないが、その分、常に喜びを分かち合える。創価の運動に「人生100年時代」を生き抜く知恵が満ちている。(差)

◆寸鉄

  「無上道とは南無妙法蓮
 華経是なり」御書。地道に
 勝るものなし。祈り強く
      ◇
 各地に新リーダー誕生。
 勝負は最初の3カ月だ!
 励ましの最前線へ颯爽と
      ◇
 山形県婦人部の日。地域
 に対話の花は満開!広布
 の理想郷建設へ朗らかに
      ◇
 7年連続の人口減。少子
 高齢化も益々。故に一人
 を大切に!皆を人材に!
      ◇
 東北への外国人宿泊客、
 震災前から倍増と。復興
 は世界の希望。頑張ろう

◆小説『新・人間革命』第30巻 誓願の章 十九 2018年4月17日  (6349)

 一九八三年(昭和五十八年)五月、SGIは国連経済社会理事会(ECOSOC)の、協議資格をもつNGOとして登録された。
 また、この年の八月八日、SGI会長である山本伸一に「国連平和賞」が贈られ、東京・渋谷区の国際友好会館(後の東京国際友好会館)で、その伝達式が行われた。
 これには、明石康国連事務次長をはじめ、国連広報センターのエクスレイ所長らが出席した。デクエヤル国連事務総長からの感謝状には、授賞の理由が、こう述べられていた。
 「国連憲章の目的及び原則を支持するために、広範な運動を展開し、また、諸国家間の相互理解と友好の促進のために不断の努力を続けてきた」「国際緊張の緩和並びに軍縮、特に今日の最重要課題である核軍縮の推進のために、建設的な提言を行ってきた」「国連の広報活動に対して、あなたの指導のもとに行われた学会並びにSGIの多大な貢献は、国連の目的と理想への一般市民の支持を強化する力強い援助となった」
 道は遠い。しかし、歩み続ける。その粘り強い行動が、世界に確かな平和の波動を広げていく。世界中で、人びとが核兵器廃絶を叫んでいけば、必ず時代は変わっていく。
 八九年(平成元年)には、国連難民高等弁務官事務所から、伸一に、長年の難民救援活動への貢献をたたえ、「人道賞」が贈られた。
 その折、彼は、こう述べている。
 「今回の『人道賞』は、私個人に与えられたものではない。これは、学会の平和委員会の活動と連動し、青年部が仏法者として進めてきた献身的な人道活動の結実であり、私どもの活動に対する一つの世界的な評価と受けとめたい」
 創価学会の平和運動の源流は、初代会長・牧口常三郎の、国家神道を精神の支柱に戦争を遂行する軍部政府の弾圧との戦いにある。思想統制のために、神札を祭れという軍部政府の強要を、牧口は、断固として拒否し、四三年(昭和十八年)七月、弟子の戸田城聖と共に逮捕・投獄されたのである。   

【聖教ニュース】

◆世界包む仏法求道の光   韓国、イタリアで教学試験
コートジボワールの友は日本で御書研さん

 韓国の初級試験。行学の二道を堂々と歩む友を金仁洙理事長が激励(一山カオンヌリ文化会館で)
韓国の初級試験。行学の二道を堂々と歩む友を金仁洙理事長が激励(一山カオンヌリ文化会館で)

 6月17日に行われる教学部任用試験(仏法入門)に向けて、日本各地で研さんが進む。教学を学ぶ喜びは、世界にも広がっている。
 韓国では8日、154会場で教学部初級試験を実施。「持妙法華問答抄」「阿仏房御書」「日妙聖人御書」の御書3編と基礎教学から出題され、6500人が受験した。
 昨年入会し、任用試験に続いての挑戦となったある友は「脳出血の後遺症で車いす生活となりましたが、教学を学ぶ中で、『一念三千』の法理を知りました。たとえ体が不自由でも、心次第で人生はいくらでも開いていける。この感動を胸に、学会活動に励みます」と決意を語った。
 そのほか、地域の友の音読などの支えで学び抜き、試験に挑戦した高齢のメンバーや、実証を示そうと勉学や仕事に全力を注ぎながら、懸命に研さんを重ねてきた青年など、各会場で、同志の求道の心が光っていた。
 イタリアでは同日、日本の任用試験に当たる「グレード1」が全国85都市・97会場で行われ、約4600人が受験した。試験は「日蓮大聖人の御生涯」や「一生成仏抄」「基礎教学」「仏教の人間主義の系譜」などから出題された。
 イタリアでは、毎月最終週を“教学週間”に設定。小単位の集いを中心に、池田先生の講義「世界を照らす太陽の仏法」等を学ぶ。
 今回の試験準備は本年1月からスタート。約3カ月間、受験者と担当者が一体となって研さんを深めてきた。受験者の多くが入会間もないメンバーだ。試験は信心を深める絶好の機会となった。
 2015年に入会した壮年部のジルベルト・ロドリさんは89歳。“試験を受けること”自体が数十年ぶりだったという。「緊張しましたが、問題を解いていくうちに、学んできたことを鮮明に思い出しました」と笑顔で。「試験後、運営役員の皆さんから温かい拍手をいただきました。うれしかった。早速、次の教学試験(グレート2)に向け、研さんを始めます」と語った。
 16年に入会した壮年部のディエゴ・コレッラさんは「大聖人は時の権力者に屈せず、勇敢に戦う姿勢を示されました。その精神を継ぐ創価学会の一員として、広布の使命を深めました」と述べた。
 SGI(創価学会インタナショナル)本幹研修会で来日したコートジボワールの友の教学研修会は16日、東京・新宿区の戸田記念国際会館で行われた。
 森中SGI教学部長の担当で、「生死一大事血脈抄」を研さん。「自他彼此の心なく水魚の思を成して異体同心にして南無妙法蓮華経と唱え奉る処を生死一大事の血脈とは云うなり」(御書1337ページ)等の御文を拝し、広布の大願を共有する同志と心を合わせ、師弟不二の信心で進む重要性を確認し合った。
 メンバーから「悪を見抜くのに必要なことは何か」「本物の弟子とは?」等の質問が寄せられるなど、活発な質疑応答も行われた。 

◆〈励ましの最前線 リーダーが走る〉 池上中国婦人部長  地涌の天地に幸と平和の語らい


 池上中国婦人部長㊨が安井順子さん㊧・桃子さん姉妹と。笑顔の花が咲く(8日、広島・福山市内で)
池上中国婦人部長㊨が安井順子さん㊧・桃子さん姉妹と。笑顔の花が咲く(8日、広島・福山市内で)

 中国方面の婦人部は本年、各県の人材グループを中心に、小説『新・人間革命』の読了運動に一段と力を入れている。池田先生が執筆の日をあえて「8・6」広島原爆の日に定め、平和への言論闘争を開始したからだ。
 多忙な中、自身も毎月、3冊ずつ読了。研さんした内容を細かくノートに記す。同志を訪ねる際には、一人一人に合った指導やエピソードを語り伝えている。
 「池田先生の心を学び合い、同志の悩みを一緒に乗り越えることが、一番の『抜苦与楽』です」
 開学間もない創価女子高校(当時)2期生。創立者が何度も学園に足を運び、渾身の激励を送る姿を目に焼き付けた。
 「他人の不幸のうえに自分の幸福を築くことはしない」――師の指針が、いつも心の真ん中にある。
 今月8日には広島・福山市に住む女子部の姉妹宅へ。姉妹はともに骨形成不全症を抱え、車いす生活。その苦難を跳ね返し、夢に向かって前進する姉妹に、先生の指導を通して語り、「お二人の勇気の挑戦が、どれだけ多くの人を奮い立たせるか。“祈りとして叶わざるなし”の信心です。必ず夢を実現できます」と固い握手を交わした。
 両親の話にも耳を傾け、広布一筋の強盛な信心をたたえた。
 “池田先生なら、どんな言葉を掛けられるか”――常に師と心で対話しながら、今日も中国の地涌の天地を駆け巡る。 

◆原田会長を中心に各部代表者会議行う  「藍より青く」永遠に前進

 世界広布新時代第54回の各部代表者会議が16日、東京・新宿区の常勝会館(本部第2別館内)で開催された。
 池田先生はメッセージを贈り、今月20日の聖教新聞創刊67周年を祝福。聖教城を守り、支え、栄えさせてくれている全ての友に、心から感謝した。
 次いで、戸田先生が「広宣流布は外交戦である。ゆえに外交で勝て!」と、青年を渉外の実戦に飛び込ませ、薫陶した歴史を述懐。
 今、創価の青年には日本と世界に、いやまして大きな使命の晴れ舞台が広がっているとし、「正義の哲理を掲げた若人の声ほど、強いものはない。勇気と智慧、誠実と執念の青年外交、人間外交で新たな友情の道、信頼の道、勝利の道を開いていただきたい」「広布のために祈り、戦い、苦労したことは全部、自分自身の宝となり、一生の地盤となる」と期待を寄せた。
 そして、“皆で初心に返って拝したい”と、南条時光の母を励まされた次の御聖訓を拝読した。
 「法華経の法門をきくにつけて・なをなを信心をはげむを・まことの道心者とは申すなり、天台云く『従藍而青』云云、此の釈の心はあいは葉のときよりも・なをそむれば・いよいよあをし、法華経はあいのごとし修行のふかきは・いよいよあをきがごとし」(御書1505ページ)
 池田先生は、「従藍而青」とは、師匠と不二の信心で、同志と共に、後継の青年と共に、永遠に挑戦し、永遠に開拓し、永遠に前進しゆくことであると強調。妙法の力は無限であるゆえに、信力・行力をいよいよ奮い起こし、偉大な仏力・法力をいよいよ、みなぎらせていこうと呼び掛けた。
 最後に「日本中、世界中の人に聖教を読ませたい」と言われた恩師の悲願のままに、リーダーが先頭に立って「聖教の拡大」即「広布の拡大」に挑みゆこうと述べ、メッセージを結んだ。
 原田会長は、「種種の大難・出来すとも智者に我義やぶられずば用いじとなり、其の外の大難・風の前の塵なるべし」(御書232ページ)との御文のままに、世界に友情と広布の道を開拓した池田先生の闘争があったればこそ、今日の学会の世界的発展はあると力説。弟子の私たちは、弘教と人材拡大の大勝利の実証をもって、師の大恩に報いていこうと述べた。
 さらに長谷川理事長、谷川主任副会長、創価班の多田委員長、牙城会の鎌田委員長、平和運動局の永井忠主任があいさつした。 

【特集記事・教学・信仰体験など】

◆〈忘れ得ぬ瞬間 創立者の語らい〉第1回    「知性の向上」を喜びに

決意に燃えて出発した新入生の成長を心から願いつつ、スピーチする創立者・池田先生(1990年4月、創大で)
決意に燃えて出発した新入生の成長を心から願いつつ、スピーチする創立者・池田先生(1990年4月、創大で)

 創価教育の魂は、永遠に「創立者」であり「創立の精神」である。「忘れ得ぬ瞬間――創立者の語らい」では、池田先生が創価大学・創価女子短大の学生たちに贈ったスピーチや言葉を、向上と向学の指針として紹介する。第1回は、1990年4月4日の入学式(創大=第20回、短大=第6回)。
 新しいスタートにあたり、池田先生が第一に確認したのは「精神の戦いを起こせ」である。フランスの高名な美術史家ルネ・ユイグ氏との対談に触れ、何らかの外的な権威に振り回されやすくなった現代の風潮を打破する「精神の力」の復興を訴えた。
  
 名声とか人気、人々の評価などに基準を求める。自分がどこに所属し、何を所有しているかによって自身の価値を推し量る。そして、他人と比べては一喜一憂する――そうした虚栄の波間を漂う、はかない根なし草のような生き方があまりに多くなってしまった。
  
 皆さんは、一生涯「いかなる自身であるのか」という問いを手放してはならない。そして今は、自分自身の精神の「根」を人知れず、じっくりと張っていただきたい。
  
 長く激しい、これからの精神闘争にあって、何ものにも翻弄されず、何ものにも侵されぬ確固たる自分、輝く“本物”としての自身をつくりあげてほしいのであります。
学問に王道なし
 第二は「『学問の王国』の扉を開け」。「精神の戦い」に勝ちゆくために、今は学びに徹する以外にない。ラジウムを発見したノーベル賞受賞者のキュリー夫人は学生時代、粗末な下宿で学び抜いた。夫人の言葉「いままで知らなかったあたらしいことをつぎつぎにまなんでゆくよろこびにひたりきっていました。学問の王国、このまったく未知の王国が突如として目の前に現出したような思いでした」(木村彰一訳「自伝」、『世界ノンフィクション全集』8所収、筑摩書房)を通し、先生は述べている。
  
 「学問に王道なし」と言います。そして学問は、かけがえのない、みずからの「権利」であります。にもかかわらず、いつも「義務」としての勉強に追い詰められ、苦しめられているようでは、自分自身が大きな損をしてしまう。
 私は新しい学生生活の始まりにあたって、この意識の転換をお願いしたい。どうか「学問の王国に、いつでも好きな時に入っていける」という学生としての「権利」を、思う存分行使してください。
  
 「知」の光は自分自身を、そして社会を、永遠に輝かしてくれるものです。どうか、探究の喜び、また山の頂から下界を見おろしていくような知性の向上の喜びを、自分なりにつかんでいただきたいのであります。
引っ込み思案になるな
 この入学式の約半年前、東西冷戦の象徴的存在であった「ベルリンの壁」が崩壊。言葉や文化の壁を越え、民衆同士が交流しゆくボーダーレスの時代へ、先生は学生たちに託された使命と期待を語った。
  
 皆さんは、語学力をしっかりと身につけてほしい。そして、自分自身の考えや思いを生き生きと表現し、大勢の人々に伝達していける力を培っていただきたい。
  
 もはや黙っている人が賢そうに見える時代は終わりました。「民主の時代」は即「対話の時代」であります。どんどん語り、対話を重ねていく時代です。決して引っ込み思案になってはならない。
  
 これから皆さんを待ち受けている一切の試練は、すべて、青春桜、人生桜の幸福の花を咲かせゆくための滋養であり、精神の飛翔のための翼であります。
 また、境涯を深め、大指導者と育っていくために、自分を試してくれている向上の翼だと思って、それらに負けずに頑張っていただきたい。
ご感想をお寄せください news-kikaku@seikyo-np.jp

◆〈キャンパスアルバム〉 「出発の庭」の創大桜


 四季折々の美しさに彩られる創大・短大には、池田先生の学生に対するあふれる思いが随所にちりばめられている。大学構内の名所を探訪する新企画。題して「キャンパスアルバム」。

◆〈世界宗教の仏法を学ぶ 池田先生の指導・励ましから〉 第3回 
 「弘教」――永遠の幸福を開く「極善の実践」


「世界青年部総会」に集ったSGI青年部の代表。メンバーは世界中で弘教に挑み、自他共の幸福を広げている(先月11日、東京・八王子市の創価大学で) 

「世界青年部総会」に集ったSGI青年部の代表。メンバーは世界中で弘教に挑み、自他共の幸福を広げている(先月11日、東京・八王子市の創価大学で) 

 連載「世界宗教の仏法を学ぶ」では、池田先生の指導や励ましを教学のテーマ別に紹介。併せて、それらに関する仏法用語や日蓮大聖人の御書などを紹介します。第3回のテーマは「弘教」です。
小説「新・人間革命」第13巻「北斗」の章
 今度は、壮年が指名された。
 「私は、仕事が忙しくて休日も取れません。でも、なんとか折伏をしたいと思っています。ところが、なかなかできないもので悩んでおります」
 「人を救おうとして悩むなんて、すごいことではないですか。尊く誇り高い、最高の悩みです。本当の慈悲の姿です。それ自体、地涌の菩薩の悩みであり、仏の悩みです。」
 集った同志は、弘教を実らせようと、日々、懸命に戦っていた。
 それだけに、折伏についての話に、皆、目を輝かせ、真剣な顔で聞き入っていた。
 「折伏を成し遂げる要諦は何か。それは決意です。一念が定まれば、必ず状況を開くことができる。
 折伏は、どこでもできるんです。戸田先生は、牢獄のなかでも法華経の極理を悟り、看守を折伏しています。まず、折伏をさせてくださいと、御本尊に懸命に祈り抜くことです。すると、そういう人が出てきます。また、ともかく、あらゆる人と仏法の対話をしていくんです。
 もちろん、信心の話をしても、すぐに入会するとは限りません。それでも、粘り強く、交流を深めながら、相手の幸福を日々祈り、対話を重ねていくことです。種を蒔き、それを大切に育て続けていけば、いつか、必ず花が咲き、果実が実ります。焦る必要はない。
 さらに、入会しなくとも、ともに会合に参加して教学を勉強したり、一緒に勤行したりすることもよいでしょう。自然な広がりが大事です。
 ともあれ、苦労して弘教に励んだ分は、全部、自分の福運になります。相手が信心しようが、しまいが、成仏の因を積んでいるんです。」
 皆が笑顔で頷いていた。伸一の話を聞くうちに、安心感と勇気がわいてくるのである。
 彼は、言葉をついだ。
 「また、対話してきた人を入会させることができれば、何ものにもかえがたい、最高最大の喜びではないですか。折伏は、一人ひとりの人間を根本から救い、未来永遠の幸福を約束する、極善の実践です。寄付をするとか、橋を造ったとかいうような慈善事業などよりも、百千億倍も優れた、慈悲の行為なんです」
 答え終わると、すぐに次の手があがり、質問は後を絶たなかった。

理解を深めるために

 日蓮大聖人の仏法は「下種仏法」と言われます。「下種」とは、衆生に成仏の根源の種子である妙法を語っていくことです。
 「下種」には「聞法下種」と「発心下種」があります。聞法下種とは、友人に妙法を説き聞かせること、発心下種とは、妙法を説いて友人が仏法の実践を決意(発心)することを指します。
 御書には、「とにもかくにも法華経を強いて説き聞かせるべきである。それを聞いて信ずる人は仏となる。謗る人は毒鼓の縁となって仏になるのである。どちらにしても、仏の種は法華経より外にはないのである」(552㌻、通解)とあります。
 第2代会長の戸田城聖先生は、「初めて会って折伏した。けれど信心しなかった。これは聞法下種である。ところが、次の人が行って折伏し、御本尊様をいただかせた。これは発心下種である。どちらも下種には変わりはない。功徳は同じである」と語られていました。
 大聖人の仏法を語っていく行為は、その人の成仏への機縁をつくっていく最も尊い行為です。聞法下種も発心下種も妙法を教えていく尊い実践であり、功徳も大きいのです。

日蓮大聖人の御書から   「持妙法華問答抄」について
 日蓮大聖人は「持妙法華問答抄」で「須べからく心を一にして南無妙法蓮華経と我も唱へ他をも勧んのみこそ今生人界の思出なるべき」(御書467㌻)と仰せです。
 大聖人は、この御文の直前で、法華経に説かれる「現世安穏・後生善処」の文を引き、「現世は安らかであり、来世には善い所に生まれるため」の妙法であることを示されています。そして、「『現世安穏・後生善処』の妙法を持つ」(同㌻)ことが、今世の真の名誉であり、来世も揺るがぬ安楽へと生命を導く力となる、と教えられているのです。
 では、「妙法を持つ」とは具体的に何を指すのか。それは、単に御本尊を〝もっている〟ということではありません。
 第一に、「須べからく心を一いつにして」と仰せの通り、心を一つに定め、純粋に御本尊を信じ抜くことが重要です。
 第二に、自行化他の実践が大切です。「自行」とは日々の勤行・唱題であり、「化他行」とは、他者の幸福を願い、弘教に励むことです。
 自行と化他行の二つは、いわば〝車の両輪〟のようなもので、〝両輪〟が伴った自行化他の実践があってこそ、「受持」となるのです。さらに「他をも勧んのみ」と仰せのように、友に仏法を語る「下種」こそが、大聖人の仏法における仏道修行の要諦なのです。

◆〈信仰体験〉 マッサージ一筋55年 真心の指圧師
  必ず幸せになれる信心 先天性白内障に屈せず 温かい家族に囲まれ宝の日々


【福岡市博多区】指圧師一筋55年――半世紀以上、施術を続けてきた峯本カヲリさん(76)=福岡創価支部、地区副婦人部長。技術もさることながら、訪れた人々から口々に「こんなに心がこもったマッサージは受けたことがない」と感嘆されるほど。毎朝3時間の唱題を欠かさない。「“お客さまを治さずにおくものか”と祈れば祈るほど、疲れがたまっている部位に指が動くとです」。峯本さんの施術を人はこう呼ぶ。神の手ならぬ“仏の手”と――。

願い通りに!?
 右目の視力は0・01以下、左目はうっすらと光が差すのみ。
 先天性白内障を伴って生まれた峯本さんは、6歳で親元を離れ、現・福岡県立柳河特別支援学校に入学する。
 “視力障がい者が生きるにはこれしかない”と、あんま・マッサージ・指圧師の国家資格を在学中に取得。20歳で佐賀県嬉野市に暮らし始めた。
 温泉街で2年半働いた後、現在の博多区へ移り、「梅野マッサージ」を開業する。顧客ゼロからの出発。客足は伸びず、現実の厳しさを思い知らされた。
 途方に暮れていた26歳の時、自宅のアパートで、創価学会の婦人部員と知り合った。信心の話は以前、知り合いから聞いたことがあった。そのことを思い出しながら、峯本さんは質問した。
 「その信仰って、本当に願い通りの人生が歩めるんですか?」
 婦人は即答した。「ええ、もちろん。そして子孫末代まで、守られます!」
 峯本さんは1968年(昭和43年)、学会に入会する。無我夢中で折伏に挑み、同年、3人に弘教を実らせた。
 翌69年3月、福岡市の九電記念体育館で行われた九州幹部会。2階席の一番前にいた峯本さんは、初めて池田先生と出会う。といっても姿は見えない……。
 しかし、全魂の指導を語り終えた先生が上着を脱いだ瞬間、白のワイシャツ姿が、峯本さんの目にうっすらと見えた。
 「暗い場内と対照的に、白色の服装やったけんでしょう。学会歌の指揮を執る先生の雄姿が確かに見えたとです」
 参加者に渾身の励ましを送る姿。“創価の師匠とは、なんと温かい存在なのか”。涙があふれた。“先生、必ず幸せになります”と心に誓った。

私にできること
 本紙を読み聞かせてくれた人、会館まで手を引いてくれた人、化粧の仕方を一から教えてくれた人……。限りなく温かい創価家族にどれほど助けられたか分からない。
 32歳を迎えたある日、峯本さんは考えた。“そうした人たちに、自分ができる恩返しとは何だろうか。自分にできる広宣流布とは、一体何だろうか”
 目が不自由である以上、これから先、何百、何千という人たちに世話をかけるに違いない。悩んだ末、一つの答えにたどり着いた。
 “そうだ、これまで縁した一人一人の幸せを祈り抜こう。それなら私にもできる。よし、1億遍の題目に挑戦だ!”
 峯本さんは、お世話になった方々の名前を思い付く限り、点字名簿に書き出した。懸命に唱題する日もあれば、正直、心が定まらないような日も。それでも婦人部の先輩が「御本尊の前に端座すること自体が尊いのよ」と励ましてくれ、朝な夕なの祈りに願いを込めた。
 気付けば、仕事に臨む姿勢が変わっていた。顧客は着実に増え、生活も安定するように。
 45歳の時、思ってもみなかったことが起こった。自分にはできないだろうと諦めていた結婚話が持ち上がったのだ。
 当時、支部長だった正さん(故人)は、峯本さんの真っすぐな信心の姿勢に心打たれた。二人は、大勢の親戚、友人、同志に祝福され、結婚した。
 夫は、ほとんど旅行などしたことのなかった峯本さんを、全国津々浦々、どこへでも連れて行ってくれた。88年(昭和63年)には、自宅を増築し、夫婦念願の個人会館を建てることもできた。
 峯本さんは61歳の時、目標の“1億遍”を達成。「何かあったら題目」が口癖の夫に支えられたおかげだという。
 正さんが肺気腫で亡くなるまでの25年間、こんなに幸せでいいのかと思うほど尽くしてもらった。それは今も変わらない。子や孫が献身的に支えてくれる。
 峯本さんはしみじみ思う。入会時に学会の先輩から確信込めて言われた「幸せになれる信心」との言葉は、本当にその通りだったと――。

点字にこだわる
 峯本さんの宝物。それは、自室の書棚を、ぎっしりと埋め尽くす点字本である。
 小説『人間革命』などの池田先生の著作を一冊一冊、業者に頼んでは、点字に翻訳している。
 本が手元に届くのは、発注してから半年後。その本を、毎朝2時間ほど読むのが、一番の楽しみ。20年以上続けている習慣だ。何度も読み返したことで、点字の凹凸がすり減り、読みづらくなった。
 それでも峯本さんが点字にこだわるのには理由がある。
 「指で触れて読むことで、文字の感触がそのまま、命の奥に刻まれるような感覚になるとです」
 点字で読んだ内容は、耳で覚えるより忘れない、と言う。実際、どの巻に何が書いてあるのか、すらすらと出てくる。
 目が見えない分、何事も“心の真ん中”で捉えていこうと、努力を続けてきた。
 差別された経験は数限りないが、くじけそうになるたびに、自らを奮い立たせ、題目で命を磨いてきた。入会から50年がたつ今、以前よりもずっと、「相手の仏性が見えるようになってきたように思う」と。
 “縁する人全員に、仏法の素晴らしさを語ろう”と、折伏の勢いは年々増すばかり。あらゆる語らいの場に「私を連れて行きんしゃい」と頼み込むほどだ。仏法対話が楽しくてたまらない。
 「こんなに幸せにしてもらったけんね。みんなに功徳をお裾分けしなくちゃ(笑い)」
 峯本さんは今、“2億遍”の唱題に挑戦している。必ず実証を示すとの決意で御本尊に向かう。
 池田先生の、「祈った瞬間から回転が始まる。闇が深ければ深いほど、暁は近い。祈りきった瞬間から、胸中に太陽が昇る」との指導を胸に抱きながら。

2018年4月16日 (月)

2018年4月16日(月)の聖教

2018年4月16日(月)の聖教

◆わが友に贈る

輝く創刊67周年。
全ての読者・無冠の友・
通信員・新聞長に深謝!
世界のSEIKYOと
励ましの言葉の拡大を!

◆名字の言
 

  「働き方改革」が進んでいる。労働時間の短縮に取り組む企業は、大企業だと全体の88%に上るそうだ(日本生命保険調べ)▼ある企業は、わずか4カ月で社内会議を半減させた。存続させた会議も、開催目的、議題、時間配分、目指す成果などを、あらかじめ参加者に提示。資料も事前に配布し、それを読んで問題意識を持って出席することをルール化。会議終了時には、決定事項の実行担当をその場で明確にした▼無駄をなくすことで、顧客への営業訪問件数が大幅に拡大。全体の労働時間が短縮しても、事業が後退することなく、むしろ競争力が向上した。同社の社長も「狙いは生産性倍増であり、そのための働き方改革」と述べている(「日経ビジネス」4月2日号)▼「形式主義を排して、実質主義でいけ!」とは、第2代会長・戸田先生の言。学会の会合においては、参加者が「来てよかった。さあ、これに挑戦しよう!」という前進の息吹に包まれることが「実質」だ。リーダーがそこに焦点を定め、心を砕けば、その分だけ幸福拡大は勢いを増す▼「会合革命」も、会合と個人指導の比率を2対8にする「励まし運動」も、個の力を最大限に発揮させる、世界広布新時代の挑戦。歴史を開く誇りを持って取り組みたい。(鉄)

◆寸鉄

  海外の友と交流交歓会。
 国境を超える創価家族の
 絆。世界広布へ心一つに
      ◇
 「日蓮が一類は異体同心」
 御書。共に祈ろう!題目
 送るよ!ここに団結の源
      ◇
 香川女性の日。幸広げる
 婦女の麗しきスクラム。
 希望の楽土を志高く建設
      ◇
 他人を利する生活が大善
 ―牧口先生。自他共の幸
 福を開く我らの人生こそ
      ◇
 小学1年生の交通事故は
 6年生の3倍と。交差点
 の左右確認等、注意喚起

◆社説    きょうから「科学技術週間」 答えを見つける探求心が知恵に


 きょうから「科学技術週間」(22日まで)。各地の研究所や、大学などの研究機関でイベントや施設公開などが予定されている。
 自然科学は、身近な出来事に対して、「なんでだろう」「どうしてだろう」と考えることから始まる。その際、大切なのは、分からないからと、すぐに誰かに答えを聞くのではなく、まずは自分で考え、答えを探してみること。その積み重ねにこそ、知識だけではない“知恵”が育まれていくからだ。
 近年、AI(人工知能)が将棋や囲碁で人間に勝利し、近い将来、人間の仕事がなくなるのでは、と危惧されている。鉄腕アトムやドラえもんの影響もあり、人工知能というと、何でもできそうな気がする。しかし、AIといえども所詮はコンピューター。問題の「意味」を理解しているわけではない。
 実は、意味を理解することは、コンピューターには困難だ。AIに東大合格をさせる「東ロボくん」プロジェクトを進めている数学者の新井紀子氏は、著書『AI VS 教科書が読めない子どもたち』(東洋経済新報社)の中で、当面は、問題の意味を理解できないAIが、人間の仕事を全て肩代わりすることはないと断言する。
 問題の意味だけではない。写真や絵を見て、何が写っているか。人間には簡単に理解できても、AIに判断させるのは難しい。まして、その意味を考えて、写っていないものまで想像するのは、不可能に近い。
 例えば、ミレーの「晩鐘」には、仕事の手を止めて祈る農民夫婦が描かれている。実は、遠くの方に鐘楼が描かれ、二人は時を告げる鐘の音を聞いて、手を合わせているという。見ているだけで、絵には描かれていない“鐘の音”が聞こえてくるような感じがする。
 このように、目の前の出来事から見えないことを推測する、感じ取るというのは、非常に人間的な作業ともいえるだろう。
 膨大な知識の量や計算する速さを比べると、人間はコンピューターにかなわない。しかし、その知識をどのように活用するか。物事をどのように捉えて、定義するか。それが大切になる。さらにそこから、問題解決に向けて、何らかのアイデアが生まれれば申し分ない。その意味でも、科学する心は生きる力を育む糧になる。
 最先端科学に触れられる機会。難しいからと敬遠するのではなく、若き世代の探求心を育てる好機としたい。

◆きょうの発心   開拓指導の天地で師恩に報いる2018年4月16日


御文
 なにの兵法よりも法華経の兵法をもちひ給うべし、「諸余怨敵・皆悉摧滅」の金言むなしかるべからず(四条金吾殿御返事、1192ページ・編1219ページ)
通解 どのような兵法よりも法華経の兵法を用いていきなさい。法華経薬王品第23に「諸余の怨敵は、皆悉摧滅せり」と説かれる金言は決して空しいはずがない。

 法華経の兵法こそ、勝利への最高の要諦である、と仰せです。
 母が真剣に祈る姿を見て育った私は、高校の時に入会しました。
 1980年(昭和55年)3月30日、反転攻勢の「中国支部長会」に女子部の代表として参加し、会合終了後、東京戸田記念講堂で池田先生と記念撮影を。感動で胸がいっぱいになり、“生涯、先生と共に広布に生き抜こう”と誓いました。
 その後、家族の念願が叶い、父が入会。私も友人に弘教を実らせることができ、この御文を拝す中で信心の確信を深めました。
 2人目の子を妊娠している時に卵巣膿腫が見つかり、手術をすることに。家族と同志の皆さまの励ましと祈りに包まれ、手術は成功し、長女が無事に誕生しました。
 現在、長男は創価大学、長女は創価女子短期大学を卒業し、青年部として後継の道を歩んでいます。この信心と師に巡り合えた感謝の思いは尽きません。
 師匠が「山口開拓指導」で築かれた広布の天地で、青年部・未来部の育成に全力を挙げ、弘教拡大の結果で師恩に報いる決心です。
 山口池田総県総合婦人部長 奥迫啓子

◆小説『新・人間革命』第30巻 誓願の章 十八 2018年4月16日  (6348)

 戸田城聖は、かつて山本伸一に語った。
 「人類の平和のためには、“具体的”な提案をし、その実現に向けて自ら先頭に立って“行動”することが大切である」「たとえ、すぐには実現できなくとも、やがてそれが“火種”となり、平和の炎が広がっていく。空理空論はどこまでも虚しいが、具体的な提案は、実現への“柱”となり、人類を守る“屋根”ともなっていく」
 この師の指針を、伸一は実行してきた。一九八二年(昭和五十七年)の第二回国連軍縮特別総会開催の際には、「軍縮および核兵器廃絶への提言」を発表。総会の開会を前にした六月三日、創価学会代表団からデクエヤル国連事務総長に、その提言の文書が手渡された。
 ここでは、トランスナショナリズム(脱国家主義)に立脚したNGOこそ、軍縮を実現する大きな役割を担うものであることを述べ、非核保有国の総意をもって、保有国、とりわけ米ソに核兵器の先制使用をしない旨の誓約をさせるよう求めた。さらに、全地球的な“平和の包囲網”形成をめざし、「非核地域平和保障機構創出のための国連特別委員会」を発足させることなどを提案した。
 伸一は、七八年(同五十三年)五月に開幕した第一回国連軍縮特別総会の折にも、十項目にわたる核軍縮、核廃絶の提言をしている。人類を破滅へと向かわせる核の脅威を、看過するわけにはいかなかったのである。
 また、八三年(同五十八年)には、第八回となる1・26「SGIの日」を記念して、「平和と軍縮への新たな提言」を行った。早急に米ソ最高首脳会談を実現し、核兵器の現状凍結を早期に合意するよう訴えたほか、「核戦争防止センター」の設置や、米ソが「軍事費凍結のための国際会議」の開催を呼び掛けることなどを提案したのである。
 以来、彼は、毎年、「SGIの日」には記念提言を重ねた。新しい平和の波を起こそうと、世界への発信を続けた。声は、人の心を動かし、社会、世界を変えていく。声をあげることから、新しい一歩が始まる。   

【聖教ニュース】

◆東京各地でSGI交流交歓会  さあ新時代の建設を 世界の同志と肩組み前進!

 ようこそ、調布へ!――遠来のコートジボワールの友を、未来部の代表らが熱烈に歓迎。同国の友は、固い握手や抱擁で応じた(調布文化会館で)
ようこそ、調布へ!――遠来のコートジボワールの友を、未来部の代表らが熱烈に歓迎。同国の友は、固い握手や抱擁で応じた(調布文化会館で)

 4月度SGI(創価学会インタナショナル)本幹研修会で来日中のSGIの友が15日、東京各地の交流交歓会に参加した。
 アフリカ・コートジボワールの友は、調布総区の交歓会(調布文化会館)へ。波多野総区婦人部長の話の後、松野健太郎さん・英夫さん兄弟が、家族で祈りを合わせ、幾多の困難を乗り越えた模様を報告した。続いて「調布ほたる少年少女合唱団」が歓迎の合唱を。「Be Brave! 獅子の心で」を披露すると、コートジボワールの友が立ち上がり、歓迎への感謝をダンスで表現。国境を超えた“音楽の交流”に喝采が送られた。
 コートジボワールのアルメル・ナンゴネさんが、10年前の来日時に池田先生と出会いを結んだ原点を胸に一家和楽を勝ち取った喜びを発表。同国の友が、新愛唱歌「異体同心の叫び」を心一つに歌い上げた。野口総区長があいさつした。
 韓国のメンバーは、中野文化会館と、多摩市の桜ケ丘文化会館で待つ友のもとへ。
 中野文化会館での交歓会では、韓国の呂相洛名誉理事長が、流ちょうな日本語を交えてあいさつ。続いて青年部の代表が体験発表に立った。
 韓国女子部の金珉京さんは、信心を教えてくれた亡き母に応えたいとの思いで、学会活動に奔走し、仕事で実証を示した模様を報告。中野の男子部の田村博昭さんは、信心根本にシンガーソングライターとして活躍する喜びを述べ、ギターの弾き語りで学会歌「母」の曲を披露した。
 最後に、日韓の青年部の力強い指揮に合わせて学会歌「誓いの青年よ」を大合唱。“共に世界広布を成し遂げよう!”との決意を歌声に託した。
 ブラジルの友は、世田谷総区、渋谷総区の友と交流した。
 このうち、渋谷平和会館では、ブラジル女子部のビアンカ・ユリ・イシザキ・ヒラタさんが登壇。学生の時に、難関の司法試験と公務員試験に合格した彼女は現在、公務員として重責を担い、社会に尽くしている。学会活動でも地域のリーダーとして広布に率先。昨年は2世帯の弘教を実らせた。「師弟の誓願を胸に、自身の使命を果たしてまいります」と語ると、感嘆の拍手が会場を包んだ。
 渋谷総区からは男子部の楠本剛さんが体験発表を。外資系の大手IT企業で活躍する楠本さん。自身がリーダーを務めたプロジェクトで最優秀の成績を収めるなど勝利の実証を示してきた模様と、さまざまな宿命の嵐も信心根本に乗り越えた喜びを力強く語った。 

【特集記事・教学・信仰体験など】

◆〈座談会 師弟誓願の大行進〉30 4月20日は本紙創刊記念日 聖教拡大が地域広布の伸展  配達員の無事故と健康を祈る

〈出席者〉
原田会長
原田光治本社代表理事
永石婦人部超
竹岡青年部長
伊藤女子部長
 
                                                       
 
                                                                                                                                           

 わが地域から感動の広布のドラマを! “真剣勝負”の記事、写真が読者の心を打つ(各地の通信員大会から)


わが地域から感動の広布のドラマを! “真剣勝負”の記事、写真が読者の心を打つ(各地の通信員大会から)

 伊藤 4月20日は、聖教新聞の創刊記念日です。

 原田(光) 日々、本紙の配達をされている「無冠の友」の皆さまに深く御礼申し上げます。また、新聞長、通信員の皆さまなど、聖教新聞を支えてくださる全ての方々に心から感謝いたします。

 原田 戸田先生と池田先生との師弟の誓いから生まれた聖教新聞、その発展に最も尽くしてこられたのも池田先生です。そして先生は今も、小説『新・人間革命』をはじめ、全精魂を込めた執筆闘争を続けてくださっています。日々、先生の指導を拝しながら戦えることが、どれだけ尊いことなのか。その報恩感謝を忘れることなく真剣に研さんに励んでまいりましょう。

 竹岡 また、先生は、中学・高校生向けの「未来ジャーナル」に「誓いの明日へ――南条時光を語る」、「少年少女きぼう新聞」では「春夏秋冬ほがらかに」の連載を4月号から始めてくださいました。

 伊藤 未来部員一人一人に対し、先生が語り掛けてくださっている内容に心を打たれます。

 永石 未来部の時代から先生の著作に触れることは信心の成長においても大切なことですね。「池田先生のように周囲に励ましを送る人に成長していきます」など、未来部員も決意の声を寄せています。

 原田(光) 他にも、読者の方から日々、多くの反響をいただいております。「グローバルウオッチ」には「高い取材力と幅広い間口の読み物として興味深く読めます。配達員として聖教新聞をもっと多くの人に読んでもらいたいと思います」との声も届きました。

 原田 仏法の視点から人間社会を見つめ、人々の幸福に寄与するということが聖教新聞の最大の特長であり使命であるともいえます。複雑、不透明な時代状況の中で、その存在は、ますます光を放っていくに違いありません。

 原田(光) 聖教新聞を読んだ地域の名士の方から「見出しが難しい言葉でなく、分かりやすく感動的な言葉で書かれており、大変に素晴らしい」との感想が寄せられた、との喜びの声もありました。

 永石 聖教を購読くださっている友人読者には、学会の平和・文化・教育の運動に期待を寄せられる人が本当に多いですね。

 原田 13日付の随筆に、先生は「聖教を携え、日々、あの友この友と語りゆく創価家族こそ、最も偉大な誓願に生き抜く地涌の菩薩なのである」とつづられました。聖教新聞の拡大は、そのまま学会理解の拡大、地域広布の伸展につながります。私たちは、聖教と共に、勇んで対話に打って出てまいりましょう。

焦らず、慌てずに

 永石 現在、「支部ヒヤリハット配達員会」が、各地で行われています。

 原田(光) 配達員の皆さまの無事故啓発のため、各地域で工夫しながら開催されています。今回、会合で視聴できるよう、VODに三つの番組を追加しました。①車の安全な止め方②転倒事故の予防策③自転車の安全な乗り方――です。ぜひ、ご活用ください。

 伊藤 また、オールカラーになり、読みやすくなった交通安全パンフレットも配布されていますね。

 原田(光) 無事故の配達に努めていただくよう、内容も充実させました。雨の日の配達には「暗い足もと」「マンション・団地の玄関口」など、滑りやすく歩行中に注意が必要な場所を具体的に挙げています。

 竹岡 自転車の点検箇所についても、ポイントが分かりやすくまとまっていますね。「ブレーキはよく利くか」「タイヤに十分な空気が入っているか」「ライトは点灯するか」「ベルはちゃんと鳴るか」など、いずれも日常的な点検を心掛けていきましょう。

 原田(光) 配達中は焦らず、慌てず、無事故第一で、お願いいたします。体調が優れない時、天気が悪い時などは、多少配達が遅れても無理をしないことが大切です。

 原田 池田先生は、無冠の友の皆さまの、陰の奮闘をたたえながら「どうか、絶対に無理をされず、くれぐれも安全最優先でお願いします。大切な大切な皆さまとご家族に、私も一生懸命、題目を送っております」とつづられています。私たちも配達員の皆さまの無事故・健康を日々、真剣に祈念してまいりましょう。

友人、親戚と交流

 伊藤 今月末にはゴールデンウイークが始まります。帰省などを計画している方も多いことでしょう。

 竹岡 まとまった休みは、普段なかなか会えない友人と旧交を温める絶好の機会でもあります。

 原田 「直接、会うこと」で語らいが弾み、心が通います。御書には「面にあらずば申しつくしがたし」(1099ページ)と仰せです。日蓮大聖人が「顔を見て、語り合うこと」を、どれほど大切にされていたかがよく分かります。

 永石 また、大型連休は故郷など、遠方に住む親戚と交流する好機です。

 原田 親戚との交流を重ねることは一家一族へ、仏縁を結んでいくことでもあり、そこから新しい広布の裾野も広がっていきます。

 伊藤 長時間の車の運転をされる方もいるかと思います。絶対無事故を期すためにも、十分な睡眠をとり、「無理のない日程」「ゆとりのある計画」を組むことが大切ですね。

 竹岡 連休中は渋滞も多く発生します。運転中に疲れがたまり、事故を起こすようなことがあってはいけません。適度に休憩をとるなど、賢明な運転を心掛けましょう。

 原田 絶対無事故を徹底するとともに、楽しく友好の拡大に取り組む有意義な連休としてまいりたい。

◆〈世界に魂を 心に翼を〉第3回 海外派遣公演㊥  今度は「平和の使い」として


池田先生の文学・芸術への貢献をたたえ、マレーシア全国作家協会連盟から最高文化賞が授与された。一行が民族楽器を奏でると、池田先生も加わり即興の舞を(2006年3月20日、八王子市の創価大学で)
池田先生の文学・芸術への貢献をたたえ、マレーシア全国作家協会連盟から最高文化賞が授与された。一行が民族楽器を奏でると、池田先生も加わり即興の舞を(2006年3月20日、八王子市の創価大学で)
 「民音がお世話になります。どうか、ご指導を、よろしくお願いいたします」――池田先生があいさつすると、作曲家の團伊玖磨氏が、人なつこい笑顔を向けた。
  「日本のために、素晴らしい芸術運動ですね。楽しみです!」
 1964年5月、完成間もない日生劇場で演劇会が開かれ、民音創立者の池田先生も招かれていた。先生のすぐ後ろが團氏の席だった。
 前年10月の民音設立から半年。世間では、学会の教勢拡大の手段として民音を見る人もいたが、團氏は、そうした偏見とは無縁だった。
 「民衆の手に音楽を」と掲げた民音。その理念と活動の経過を喜び、「音楽は、みんなのものですから。誰か一部の人のものではないんですから!」と先生の手を握った。
 團氏は、先生より4歳年上。東京音楽学校(現・東京芸術大学)在学中に戦争で兵役に就いた。戦意高揚のための演奏や教練に明け暮れた。
 当時の思いを綴っている。
 「戦争は何年かかるにしても一時的なものであって、いずれは終る。しかし、『音』は戦争が続こうが終ろうが鳴り続ける」(「私の履歴書」)
 後に、童謡「ぞうさん」や世界的オペラの「夕鶴」をはじめ、不朽の名作を書き上げた團氏には、“作品を放置したままではいけない”との持論があった。
 「文化というのは、まず“発信”にあると思います。“発信”するものがなければ、本当の文化とはいえないですね。“受信”だけでは不完全です。“受信”もして、“発信”もして相互に高まらなくてはいけない」
 「日本から、今後、何を“発信”していくかが大切です」と、民音の文化交流を見守った。
                   ◇ ◆ ◇ 
 66年にアメリカから始まった海外派遣公演は、香港、フランス、ソ連などで回を重ね、85年までの20年間で約400ステージを数えた。
 86年、マレーシアから、国立民族舞踊団の招聘が決定。
 7月、演目の確定やパンフレット制作などのため、民音のスタッフはマレーシア南部を訪れた。
 海岸でフィルムを回していると、村の子が興味深げにやって来た。事情を話すと、子どもは側のヤシの木にするすると登ってココナツを取り、ストローを差してプレゼントしてくれた。
 熱帯の夏。取材の疲れが、甘い果汁に癒やされる。
 子どもにお礼を伝え、視線の向こうにいた老夫婦にも話を聞こうとした、その時だった。
 「日本語を話さないでください」
 制したのは同行の通訳。声を潜めて、その理由を語った。
 ――戦時中、この海岸からも日本兵が駆け上ってきた。村ごと焼き払われた人もいる。あの世代は当時を思い出したくないはず、と。
 老夫婦には会釈にとどめ、撮影スタッフはその場を去った。
 太平洋戦争の発端となった真珠湾攻撃。マレー半島への襲撃は、それより1時間以上早い。いわば、悲劇はマレーシアから始まった。
 イスラムの国との初の交流でもある。スタッフは心を引き締めた。
                 ◇ ◆ ◇ 
 86年11月5日、国立民族舞踊団による民音公演「マリンロード音楽の旅」がスタートした。1カ月で全国20会場を回る。日本を代表する舞踊集団「菊の会」が共演した。
 菊の会が阿波踊りを教えると、舞踊団は“お返しに”と、マレーシアの華麗な舞を伝授してくれた。
 「通訳もいないのに、身ぶり手ぶりで途端に心が通い合いました。仲良くなりすぎて、騒いで注意されそうになったほどです」(菊の会の畑聡さん)
 舞踊団の団長は、著名な俳優でもあるアフマッド・タミミ氏。広島公演の折、団全員で平和記念公園にある原爆資料館を訪問している。
 慰霊碑に献花すると、氏はジャケットをおもむろに脱ぎ、その裏地に慰霊碑のスタンプを押した。
 驚く日本人に、「戦争は二度と起こさない――絶対に忘れてはならない。その証しです」。
 氏は「舞踊」を、“幸せを表現するための天からの贈り物”と言う。「私たちは“戦いの道”から“平和の道”を開くために舞い、各国を回っているんです」と強調した。
 
 日本滞在中、舞踊団と菊の会の共演者は“次はマレーシアで同じ舞台に立とう”と約し合った。
 その後も文通や電話等で交流が続き、88年2月、民音のマレーシア派遣公演として、“合同記念公演”の開催が決まったのである。
 会場は“東洋随一”と名高いムルディカ・ホール。首都クアラルンプールの市制16周年を祝賀する意義が込められ、マハティール首相の出席も決定した。
                  ◇ ◆ ◇ 
 公演開催日の2月6日午前、池田先生は首相官邸でマハティール首相と会見。先生は、前日に綴った長編詩「若々しく未来に光る国」を首相に手渡している。
 そこでは、多彩な民族や文化、宗教の調和を“色彩鮮やかな7色のこま”と表現。こまが回転し、異なる色が混ざって優美な色が現れるように、相互の尊敬を根本とし、共生の道を進むマレーシアをたたえた。
 午後8時、司会のアフマッド・タミミ氏が、最初の演目である“祝太鼓”を告げた。日本で交わした約束を果たし、両国の共演者が互いの舞踊を喜び舞う。
 阿波踊りでは、着物姿の女性たちがあでやかな舞を披露。編み笠を一斉に外すと、感嘆の声が響いた。
 日本人ばかりだと思っていた踊り手の中に、マレーシアの女性が何人も入っていたのだ。
 「民音創立者の池田先生が平和の誓いを込めて派遣してくださっている。そのお心を体していこうと決めていました」
 そう述懐するのは、阿波踊りなどを披露した菊の会の神藤りかさん。
 公演前日の2月5日、マレーシアの空港に到着した池田先生は、出迎えた一人一人に深々と腰を折り、感謝を伝えている。
 この時、神藤さんは、先生ご夫妻に花束を手渡した。先生は、即座に返礼の和歌を詠み贈っている。
  
 美しき 姿と心の 姫たちの
  出迎えうれしや マレーの旅路は
  
 先生は2000年に同国を再訪。これまで、国王陛下から市井の人まで、多くの人々と親交を深めてきた。
 文化交流も活発である。昨年10月には両国の外交関係樹立60周年を祝し、マレーシアの3会場で民音の派遣公演が開催された。
 なぜ文化の発信を続けるのか。かつて先生が同国の思い出を通して記した中に、その答えの一端がある。
 「戸田城聖先生は、常々、私たち青年に、『戦争で日本はアジアに地獄の使いを送った。今度は、君たちが、アジアに平和の使いとして行くんだよ』と教えられた。『アジアの平和と繁栄』――それは、恩師の悲願であり、直弟子の私の祈りだ」

◆〈世界の体験プラザ〉 韓国SGI 金根道さん
 自動車用ゴムの製造会社を経営 60代は黄金の実りの時
 高齢者が安全で長く働ける職場を


安全保健公団から表彰
 今、私は67歳。トラックやフォークリフトなど、貨物や産業車両で使われる、ゴム素材を製造する会社を経営しています。
 韓国社会は、1997年の通貨危機以降、40代で名誉退職(日本の早期退職)を迫られることが珍しくありません。
その中で、わが社は高齢者を積極的に雇用してきました。
 43人の従業員のうち約2割は60歳以上。最高齢は71歳です。
定年制も設けていないことから、「家族のような雰囲気で、希望すればいつまでも働けてありがたい」と社員から感謝されています。
 製造するのは、ブレーキホースや低圧・高圧ホースなど、さまざまなゴム製品の素材です。品質に自信があるのはもちろんですが、年配の従業員を多く抱えるわが社にとって、最も力を入れているのが「安全対策」です。
 数万にもわたる作業工程から「危険性評価(リスクアセスメント)」を行い、従業員の安全や健康に影響がある有害危険要因を特定し、労働災害防止対策を立てています。
 その結果、2015年には、梁山市の韓国産業安全保健公団(KOSHA)から「危険性評価優秀事業場」と「優秀中小企業」の表彰を受けました。
 その上で、制度やシステムのハード面以上に重要なのは、従業員一人一人の安全への心掛けや、風通しのいいコミュニケーションといった、ソフト面だと考えています。
 朝礼など、社員が集まる場では「会社の発展は、皆の安全意識のおかげです」と感謝の思いを繰り返し伝えています。また、安全面の提案は、どんな小さなことでも最優先で取り組み、役職の上下は関係ないことを徹底しています。
 池田先生のメッセージには、いつも「健康第一」「無事故第一」とあります。そのような一つ一つの学会指導を守ってきたからこそ、今の私があるのです。

理想像を描いての逆算
 私は1951年、5男3女の8人きょうだいの7番目として、大邱市(現・大邱広域市)の農村地域に生まれました。
 小学校を卒業後は約2年間、農作業を手伝いましたが、どうしても進学したいと両親を説得し、中学、高校へ。70年には、慶北大学工学部に入学。兵役を経て、77年に卒業しました。
 卒業後は、韓国の四大商社の一つであり、靴の販売ではトップシェアを誇る国際商事に入社。78年に、妻・郭英子と結婚しました。
 妻は、その6年前に原因不明の頭痛を、韓国SGIの入会後に克服。彼女の勧めで、私も83年に入会したのです。
 以来、わが家を個人会場として提供。地区部長、支部長、本部長を歴任し、今は副圏長として、婦人部副本部長の妻と共に広布の第一線を走り抜いてきました。
 順風満帆だった人生が暗転したのは91年、40歳を迎えた時でした。会社の経営状況の悪化から名誉退職を余儀なくされたのです。
 「有能だと思っていた自分がなぜ……」と動揺しました。そして再就職を考えながらも、数年後には、また同じ問題に直面するのでは、との不安がぬぐえませんでした。
 ひたすら題目を唱え、池田先生の指導をひもとくと、一つの言葉が胸に刺さりました。
 「人生は最終章で決まる。特に60歳からが、黄金の実りの時代である。深い経験がある分、1年で10年分もの道を開き、広げていけるものだ」
 そうか。40歳は、まだ負けたわけじゃない。60歳を一つの勝負の時にしよう。その理想像を描いて逆算し、この10年、20年間を歩もう、と決意したのです。
 自分がどうなりたいのか。そのために今、何をすべきか。毎朝、ノートを持って家を出ました。
 何日か、たったある時です。早朝、通り掛かった印章店の主人が一人、黙々と開店準備をする姿を目にしました。
何げない仕事にも誠実に向き合う彼を見て、気付かされました。自分も何事にも誠実に向き合っていけば、必ず勝利していけるとの確信を抱いたのです。

消えない情熱こそ本物
 それから約18年間、さまざまな仕事を経験しました。営業や販売、そして従業員2人の小さな工場も起こしました。
 池田先生の「大聖人の仏法は、たとえていえば暗闇を、さ迷う船を導く灯台であります。また、荒海を航行する船の羅針盤であります」との指導を胸に、創価家族の中で、同志を励まし、励まされながら、いくつもの荒波を越えることができたのです。その一つ一つの経験が、今の私の財産になりました。
 2008年、一人の友人から聞いたのが現在のゴム製造会社の話でした。私が希望する条件が全て満たされていることに、この信心のすごさを実感しました。話はとんとん拍子に進み、予定より3年早く、57歳にして、描いた理想を実現できたのです。
 “自分のように早期退職した人たちのために、安全で長く働ける場を作りたい”。その一点を目指して黙々と奮闘しました。
 13年には、さらに立地条件のいい産業団地に移転でき、経営は安定。国内ばかりでなく、アメリカやカナダ製の産業車両にも、私たちのゴム素材が使われるまでになりました。
 それでも、ここ数年の世界経済の乱高下は、今まで経験したことのない激しさです。一瞬の休息も許されないほどで、70歳を前にして引退も考えました。
 しかし、池田先生は次のように指導されています。
 「青年の情熱は尊い。しかしまた、40歳、50歳、60歳、70歳、さらに80歳と年輪を刻みながら、なお消えることなき情熱こそ、本物である」と。
 この指導に再び奮い立ち、しっかりと後継者にバトンタッチできるまで走り続けていく決意です。そして、“信心に引退はない”との思いで、70歳、80歳を見据えながら、さらなる高みを目指していきます。

2018年4月15日 (日)

2018年4月15日(土)の聖教

2018年4月15日(土)の聖教

◆わが友に贈る

信心の励まし合い
異体同心の団結は
互いの力を万倍に!
勇気も智慧も億倍に!
明るく仲良く前へ前へ!

◆名字の言
 

  児童文学者・吉野源三郎の小説『君たちはどう生きるか』(岩波文庫)のブームが再燃している▼主人公の少年コペル君には、何でも教えてくれる博識な叔父さんがいる。その叔父さんが、一つだけ「答え」を示さなかった問いがある。「(君は)ある大きなものを、日々生み出している」「それは、いったい、なんだろう」▼コペル君は、友人関係の悩みや自分の弱さと向き合う中で考え抜き、結論を見いだす。僕が“いい人間”になれば、いい人間を一人生み出すことになる。それ以上のものを生み出す人間にだって、なれるんだ――と▼現代では、答えの用意された問題を、素早く正確に解く力に、かつてほどの価値はないだろう。インターネットで検索すれば、すぐに答えは出るのだから。必要なのは「答える力」以上に「問い続ける力」。人生に関わる「大いなる問い」であるほど、簡単に答えは出せないし、“正解”も一つではない▼問いとは、鐘を突くようなものだと、中国の古典『礼記』にある。「之を叩くに小なる者を以てすれば則ち小さく鳴り、之を叩くに大なる者を以てすれば則ち大きく鳴る」と。「何のため」という問いを手放さない人でありたい。そのための信仰である。「大いなる問い」は、「大いなる人生」をつくる。(之)

◆寸鉄
 

  師弟に生き抜く歓喜漲る
 幹部会。5・3は創価の
 元朝。清新な決意で船出
      ◇
 「本当の戦いはこれから」
 と敢然と進め―戸田先生
 さあ挑戦の一歩を今日も
      ◇
 きょう神戸の日。関西の
 要衝に正義の後継は陸続
 と。常勝の牽引力と光れ
      ◇
 「受くるは・やすく持つは
 かたし」御書。新会員の友
 を応援。共に成長の道を
      ◇
 「意見聞く」上司が理想、
 新社会人の3割。激励も
 同じ。幹部は聞き上手に

◆きょうの発心   “師と共に”と誓い、境涯を拡大2018年4月15日


御文 予少量為りと雖も忝くも大乗を学す蒼蠅驥尾に附して万里を渡り碧蘿松頭に懸りて千尋を延ぶ(立正安国論、26ページ・編163ページ)
通解 私は取るに足りない身ではあるけれども、かたじけなくも大乗の教えを学んでいる。小さな青バエも駿馬の尾につかまって万里を行くことができ、葛は大きな松の木にかかって千尋に伸びることができる。

 小さい存在であっても、妙法を信じ、広布にまい進することで、大きく境涯革命できるとの仰せです。
 1960年(昭和35年)、一家の宿命転換を懸けて、私が4歳の時に入会。男子部の先輩に励まされ、19歳から学会活動を始めました。
 80年5月5日、関西文化会館で開催された、「関西同志の集い」で池田先生に初めてお会いし、“一生涯、師と共に”と誓いました。82年の「関西青年平和文化祭」や、84年の「第4回世界平和文化祭」にも参加し、信心の原点を築きました。
 45歳の時、不況の波に襲われましたが、先輩に指導を受け、題目を唱え抜いた結果、新しい仕事を勝ち取れたのです。以来、信心根本に仕事と活動に全魂を傾け、大きく境涯を開くことができました。
 私が県長を務める枚方創価県は、先生が幾度となく足を運ばれた師弟有縁の地です。本年、県誕生10周年を迎えます。報恩感謝を胸に、力の限り広布拡大に駆けてまいります。
 大阪学園総県副総県長 松永勝浩

【先生のメッセージ】

◆世界広布新時代第33回 本部幹部会への池田先生のメッセージ
 やさしく強く 勇気の「励ましの光」を送る 貴女は「一家の太陽」「地域の幸福責任者」


尊き使命の人生に花よ咲け! 爛漫の桜花が、生き生きと語り、歌い、舞うが如く(池田先生撮影。2日、東京・千代田区内で)

 一、我らの5月3日「創価学会の日」、そして「創価学会母の日」を、世界の同志と一足早く、明るくにぎやかに祝賀することができました。
 創価の父・牧口先生も、戸田先生も、いかばかり、お喜びでしょうか!
 海外から勇んで駆けつけてくださったブラジル、インド、タイ、マレーシア、シンガポール、韓国、さらにコートジボワールをはじめ、気高き求道の皆さん、本当にありがとう!(大拍手)
 一、釈尊は、自らの育てのお母さんに、法華経の会座で成仏の記別を授け、「一切衆生が喜んで仰ぎ見る仏」(一切衆生喜見如来)という名前を贈られました。
 この「一切衆生が喜んで仰ぎ見る仏」という素晴らしい名前を、御本仏・日蓮大聖人は、一人の無名のお母さんにささげられております。
 夫に先立たれ、苦労して娘を育てていたお母さんです。そして、さながら不軽菩薩のように、悪口罵詈にも負けず、妙法流布に生き抜いていた女性です。
 58年前の5月3日、第3代に就任した時、私が妻と誓ったことがあります。
 それは――釈尊そして大聖人から「一切衆生が喜んで仰ぎ見る仏」と記別を贈られた最も尊貴な創価の母たちが、世間から、いわれのない悪口罵詈を耐え忍んでくれている。この母たちが、日本中いな世界中から敬愛され、讃嘆される時代を必ず創り開こう! これこそ広宣流布の栄光の実像であるからだ、と。
 その通りに今、人類の良識と知性が、「創価の婦人部は、世界一の幸と平和のスクラムなり」と賞讃してやまない時代に入ったではありませんか!(大拍手)

希望と和楽の道を

 一、今日は、妻からも「『創価学会母の日』ですから何かお祝いを」と言われているので、四つの書をお届けしたいと思います。
 ちょうど今、『新・人間革命』の「誓願」の章で、1982年(昭和57年)のことを執筆しておりますが、この年の11月、各地で行われていた婦人部総会を記念して、したためたものです。
 初めに「福光母曲」――。
 大聖人は女性門下へのお手紙で、題目の功力を譬えられ、「百千万年もの間、闇に閉ざされていた所でも、灯を入れれば明るくなる」(御書1403ページ、通解)と仰せです。
 本日で震災より満2年となる熊本でも、婦人部の方々が、どれほど地域に、やさしく、また強く、勇気の励ましの光を送ってこられたことでしょうか。
 試練と戦う、いずこの地でも、創価の女性たちは「あの人照らせ この人も」と「福光母の曲」を奏でてくれています。
 だからこそ、「悲しみも いざ越えて」「嘆きの坂の 彼方には」、一人一人の蘇生の笑顔が広がっていくのです。
 次に「広布長者家」――。
 御書には、「家に讃教の勤めあれば七難必ず退散せん」(1374ページ)と示されています。
 一人の「小さな太陽」が昇れば、たとえ家族が信心していなくとも、一家眷属を希望へ和楽へ栄えさせていけます。輝く地涌の人材が必ず躍り出てきます。特に、誉れ高き個人会場のご家庭は「広布長者の家」の鑑であります。心より感謝を表すとともに、改めて大切に使わせていただきたいのであります。
 さらに「安穏母光」――。
 今回、異体同心の団結で新出発したコートジボワールでも、今世紀の初め、内戦が勃発した後、婦人部の皆さんを中心に地区で毎日、リレー唱題を行い、国土の安穏と平和を祈り、友情と信頼の対話を粘り強く貫いてきました。
 法華経の寿量品には「我が此の土は安穏にして 天人は常に充満せり」(創価学会版法華経491ページ)と説かれています。
 安穏と平和の世界を広げる最も確かな力は、まさしく地域に根ざして、行学に励みゆく母たちの草の根の連帯にこそあるのです。 
 来月、少人数のグループで開催される婦人部総会の大成功を皆で祈り、「地域の幸福責任者」である尊きグループ長を応援しようではありませんか!(大拍手)

青年部を先頭に

 一、そして最後に、「春秋幸乃旅」――。
 この四つの書をしたためた直後の11月18日、ここ牧口記念会館の庭園にある「二十一世紀の碑」の除幕式を行い、新世紀への誓願の旅を開始しました。
 うれしいことに、当時、除幕をした創価小学生をはじめ未来部の友たちも、今、壮年部・婦人部の第一線のリーダーとして、立派に活躍してくれています。
 先日、来日されたインドの大哲学者ロケッシュ・チャンドラ博士は、有名なユネスコ憲章の一節を踏まえつつ、「平和は人の心の中で生まれる」という新たな潮流を起こすことを、創価の私たちに深く望まれました。
 さあ、我ら創価家族は、太陽の婦人部を中心に、そして従藍而青の青年部を先頭として、人類の平和の創造へ、「老いゆく歳も 忘れ去り」、「今日も元気で」、春秋幸の旅を! と申し上げ、私のメッセージといたします(大拍手)。
【聖教ニュース】

◆5・3「創価学会の日」「創価学会母の日」を祝賀 世界広布新時代第33回本部幹部会
 草の根の連帯の力で新たな平和の潮流を開け
 池田先生が讃嘆のメッセージ 原田会長、永石婦人部長が12カ国・地域の代表と出席
 福光の創価女性を仰ぎ見よ 全国婦人部グループ長大会 部の歌「母の曲」を高らかに!

 世界各地で、あの友、この友に、幸福の花束を届ける太陽の母たちに感謝! 5・3「創価学会の日」「創価学会母の日」を祝し、晴れやかに開催された本部幹部会。学会は、目の前の一人を励ましの心で包みつつ、永遠に平和と正義の道を行進する(東京牧口記念会館で)
世界各地で、あの友、この友に、幸福の花束を届ける太陽の母たちに感謝! 5・3「創価学会の日」「創価学会母の日」を祝し、晴れやかに開催された本部幹部会。学会は、目の前の一人を励ましの心で包みつつ、永遠に平和と正義の道を行進する(東京牧口記念会館で)

 栄光の5月3日「創価学会の日」を祝賀する「世界広布新時代第33回本部幹部会」が14日午後、「創価学会母の日」制定30周年記念「全国婦人部グループ長大会」の意義を込め、八王子市の東京牧口記念会館で開催された。これには原田会長、長谷川理事長、永石婦人部長が各部の代表、12カ国・地域から来日したSGI(創価学会インタナショナル)の友らと出席した。池田大作先生はメッセージ(3面に掲載)を贈り、人類の良識と知性が、最も尊貴な創価の母たちを仰ぎ見る時代が到来したと強調。さらに、太陽の婦人部を中心に、従藍而青の青年部を先頭として、草の根の連帯の力で、新たな平和の潮流を開きゆくことを望んだ。(2・3面に関連記事。全国中継は19日から22日〈中継の会場と時間は各県・区で決定〉)

【特集記事・教学・信仰体験など】

◆〈信仰体験 まうごつすごか 熊本の友〉 熊本地震から2年

 
 熊本地震から2年を迎えた。県の発表によると、仮設住宅や民間賃貸住宅を借り上げた「みなし仮設」で生活する県内外の被災者は3万8112人に上る(3月31日現在)。昨年5月のピーク時に比べると1万人近く減り、住宅再建が進み始めたが、仮設住宅の解消にはほど遠い。2度の震度7の激震という未聞の震災からの復興を歩む、熊本の「今」を見つめた。

◆〈教育〉 たたかない子育てのサポート㊤  
 認定NPO法人「児童虐待防止全国ネットワーク」理事 高祖常子さんに聞く

 子どもが親の言うことを聞かないとき、感情的に怒鳴ったり、たたいたりした経験はないでしょうか。突発的な言動を後悔し、自己嫌悪に陥る親は少なくありません。感情的にたたくことをなくすためのヒントを、認定NPO法人「児童虐待防止全国ネットワーク」理事の高祖常子さんに聞きました(㊦は22日付掲載予定)。
原因は親の疲れ
 ――感情的に叱ってはいけないと分かっていても、ついついカッとなり、突発的に手を出してしまう、という悩みが寄せられています。
 親は誰でも、大切なわが子を怒鳴りたくないし、たたきたくもありません。しかし、「着替えない」「宿題をしない」「片付けない」「走り回る」「ご飯をきちんと食べない」といった繰り返される“困った行動”に追い詰められ、イライラが募り、手をあげてしまうことがあるかもしれません。
  
 ――「わざと私を困らせている」と感じる方もいます。
  
 ただ、それは違います。多くの場合、子どもの言動は成長・発達上、自然なもの。
 だから手を出してしまう原因は、子どもの行動というよりも親自身の「疲れ」が大きいのです。実際、体の調子がよく、気分も落ち着いていれば、多少駄々をこねたり、言うことを聞かなかったりしても、感情的な言動にはならないでしょう。
 心が落ち着いているときは、たたかずに、言葉できちんと説明して子どもの行動を正そうとする親がほとんどです。
 子どもが低年齢だと睡眠不足が続きます。やることが山ほどある中で時間に追われ、夫の帰りが遅く、話し相手もいないとストレスは積み重なります。自分がいっぱいいっぱいの時に、「イヤ!」と言われたら、いつもは優しく穏やかな人でも受け止めきれずに、「なんで、ママをそんなに困らせるの!」と、瞬間的にパッとたたいたり、怒鳴りつけたりしてしまうのです。
困っていることを聞く
 ――たたいてしまう自分を責めるよりも、疲れをためていないかを振り返ることが必要ですね。
  
 そうです。追い詰められないように、どうしたら親自身のストレスを減らす環境を作れるのかを具体的に考えることが大切です。
 周囲のサポートも大切。感情的に怒鳴ったり、たたいてしまう親はとても困って疲れているから怒りが爆発してしまうのです。そんなときに子どもに対する接し方のアドバイスをされても、自分のやり方が悪いと責められているような気持ちになるでしょう。親自身が「何に困っているのか」をよく聞いてあげてほしいものです。
 「眠れているか」「食事はできているか」などを聞きながら、親の精いっぱいの頑張りを受け止めてください。子どものためにも何よりも大事なのは親へのサポート。「話を聞く」「温かく受容する」「共感する」。これに勝る特効薬はないでしょう。聞いてもらえる、分かってもらえることは大きな力になります。
即効性はあっても……
 ――間違ったことをしたときはたたくことも必要だ、という考えも根強いです。
  
 私どもが行ったアンケートでも、「どうしようもないとき、たたくことがあっても仕方がない」「たたかないで子育てをする方法が分からない」という声もありました。
 ただ実際には、「たたいても行動は変わらず、結局、同じ繰り返しになる」ことが多いのです。
 子どもをたたけば、困った行動を瞬間的には止められます。即効性がある。ただ、子どもは怖いから瞬間的に行動を止めただけで、どのようにすればよいのかを学べていない。だから、また同じことを繰り返してしまうのです。
 最近の研究では、たたいたり、怒鳴りつけたりすることは、子どもの良い行動につながるのではなく、反社会的な行動につながるという分析もあります。3歳半までにお尻などをたたかれた子が5歳半の時に問題行動(落ち着いて話を聞けない、約束を守れない)を起こすリスクが高いという研究結果も報告されています。
  
 ――「1回だけなら……」という声もありますが。
  
 1回だけと思い、実際にたたいて子どもを叱った場合、また同じことをされると、効果が出るようにさらに強く、回数を多くたたいてしまうこともあります。その意味で「1回だけ」という考えは捨てましょう。
 もちろん人間ですから、うまくいくことばかりではありません。瞬間的にたたいてしまうこともあるでしょう。ただ、そのことで自分を責めて落ち込むよりも、たたいたことを子どもに素直に謝り、また次から頑張ろうと決意すればよいのです。「もう、たたかない」と決めることができると、具体的な工夫ができるようになります。次回はその工夫について述べたいと思います。
プロフィル
 こうそ・ときこ 東京生まれ。子育てアドバイザー。育児情報誌miku編集長。NPO法人ファザーリング・ジャパン理事。育児誌を中心に編集・執筆を続けながら、子ども虐待防止や家族の笑顔を増やすための講演活動を行う。著書に『イラストでよくわかる 感情的にならない子育て』(かんき出版)など。

2018年4月14日 (土)

2018年4月14日(土)の聖教

2018年4月14日(土)の聖教

◆わが友に贈る

「耳にふるる者は
既に仏になるべき」
仏法は一文一句でも
縁する功徳は絶大だ。
友のために語り抜こう!

◆名字の言
 

  盆や正月でもめったに帰省しない息子が突然、実家に顔を出した。「仕事で近くに来たから」。母は「もう、事前に連絡してよ」と小言を並べながら、手早く食事をこしらえた▼うつむいたまま、箸を付け、「うまい」とつぶやく息子は涙目だった。母は“悩みに直面しているな”と察したが、黙っていた。食べ終えた息子は、見違えるほど元気になって帰っていった▼母は、息子が小学生の時に書いた作文を、今も忘れていない。「お母さんのごはんには何が入っているんだろう。とにかく力が出ます」。以来、息子が行き詰まった時は、たくさんの料理を振る舞い、「こんな時はおいしいもの食べて、大声で笑って、また頑張るんだね」と言って、後は何も聞かなかった▼息子も息子で、そうした日は決まって母が深夜まで唱題することを知っていた。思春期の頃は素直に感謝できなかったが、それでも親子の心は通じ合っている▼人生は波瀾万丈。この春、進学や就職で親元を離れた人にも、挫折はあるだろう。その時、無償の愛を注いでくれる存在が、どれほど大きな支えとなるだろうか。「人となりて仏教を信ずれば先づ此の父と母との恩を報ずべし」(御書1527ページ)。父母への感謝を忘れない人は、必ず苦難を勝ち開いていける。(白)

◆寸鉄
 

  熊本地震2年。犠牲者の
 冥福と被災地の復興を祈
 念。希望の明日へ共々に
      ◇
 新潟の日。「美しき信越」
 大拡大月間を驀進!大聖
 人有縁の地に人材山脈を
      ◇
 「相構て心を翻へさず・一
 筋に」御聖訓。何があろう
 が前へ前へ。誓願を貫け
      ◇
 学会は校舎なき総合大学
 ―戸田先生。日々の活動
 こそ成長と幸福への直道
      ◇
 大麻の摘発、過去最多と。
 高校生ら増加傾向。若者
 狂わす魔物。断じて撲滅

◆小説『新・人間革命』第30巻 誓願の章 十七 2018年4月14日 (6347)

 「現代世界の核の脅威」展は、「広島・長崎原爆被害の概要」「現代の核兵器の実態」「軍縮と開発」の三部構成となっていた。
 このうち「広島・長崎原爆被害の概要」では、被爆後の焦土と化した両市の写真などとともに、広島の原爆ドームの模型、焼けた衣類、溶けた瓦など、三十余点の被爆物品も展示された。また、ニューヨーク市上空で核が爆発したらどうなるかを示すコーナーもあった。
 核兵器の脅威は、実際に被爆し、苦しみのなかで生きてきた人たちの生の声に耳を傾け、映像や物品などを通し、破壊の現実を直視してこそ、初めて、実感として深く認識することができる。反戦・反核の広がりのためには、単に頭で理解するのではなく、皮膚感覚で、さらには生命の実感として、脅威を認識していくことが大切になる。
 会場には、デクエヤル国連事務総長をはじめ国連関係者やNGO関係者、総会に参加した各国大使ら外交官など、二十万人を超える人びとが見学に訪れた。反響は大きかった。
 展示を見て、書店を経営するニュージャージー州の婦人は、叫ぶように言った。
 「人間が、ここまで恐ろしいことができたとは信じられない! 吐き気がしてくる。ニューヨークの上空で一メガトンの核が爆発していたら、私の住むところは破滅だ。核戦争は絶対にいけない!」
 第二回国連軍縮特別総会では、「世界軍縮キャンペーン」が採択された。核の脅威展は、その一環となるもので、翌年の一九八三年(昭和五十八年)には、ジュネーブの国連欧州本部総会議場ロビーで開催されている。
 以来、同展は、インド、カナダ、中国、ソ連と巡回していった。そして、八八年(同六十三年)の第三回国連軍縮特別総会(五月三十一日開幕)までに、日本国内の七都市を含め、世界十六カ国二十五都市で行われ、百二十万の人たちが観賞し、平和意識の啓発に、大きな役割を果たしていったのである。
 この推進力こそ、SGIの青年たちであり、その献身は、仏法者の良心の発露であった。  (6347)
 「現代世界の核の脅威」展は、「広島・長崎原爆被害の概要」「現代の核兵器の実態」「軍縮と開発」の三部構成となっていた。
 このうち「広島・長崎原爆被害の概要」では、被爆後の焦土と化した両市の写真などとともに、広島の原爆ドームの模型、焼けた衣類、溶けた瓦など、三十余点の被爆物品も展示された。また、ニューヨーク市上空で核が爆発したらどうなるかを示すコーナーもあった。
 核兵器の脅威は、実際に被爆し、苦しみのなかで生きてきた人たちの生の声に耳を傾け、映像や物品などを通し、破壊の現実を直視してこそ、初めて、実感として深く認識することができる。反戦・反核の広がりのためには、単に頭で理解するのではなく、皮膚感覚で、さらには生命の実感として、脅威を認識していくことが大切になる。
 会場には、デクエヤル国連事務総長をはじめ国連関係者やNGO関係者、総会に参加した各国大使ら外交官など、二十万人を超える人びとが見学に訪れた。反響は大きかった。
 展示を見て、書店を経営するニュージャージー州の婦人は、叫ぶように言った。
 「人間が、ここまで恐ろしいことができたとは信じられない! 吐き気がしてくる。ニューヨークの上空で一メガトンの核が爆発していたら、私の住むところは破滅だ。核戦争は絶対にいけない!」
 第二回国連軍縮特別総会では、「世界軍縮キャンペーン」が採択された。核の脅威展は、その一環となるもので、翌年の一九八三年(昭和五十八年)には、ジュネーブの国連欧州本部総会議場ロビーで開催されている。
 以来、同展は、インド、カナダ、中国、ソ連と巡回していった。そして、八八年(同六十三年)の第三回国連軍縮特別総会(五月三十一日開幕)までに、日本国内の七都市を含め、世界十六カ国二十五都市で行われ、百二十万の人たちが観賞し、平和意識の啓発に、大きな役割を果たしていったのである。
 この推進力こそ、SGIの青年たちであり、その献身は、仏法者の良心の発露であった。   

【聖教ニュース】

◆原田会長を中心に全国総県長会議  万代の広布へ異体同心で進め


異体同心の団結で広布前進を約し合った全国総県長会議(金舞会館で)
異体同心の団結で広布前進を約し合った全国総県長会議(金舞会館で)

 “栄光の年”の上半期の勝利へ、師と心一つに勇躍前進を期す全国総県長会議が13日午後、東京・新宿区の金舞会館(創価文化センター内)で意気高く開催された。
 今、全国の友は、本紙で連載中の小説『新・人間革命』の最終章「誓願」の章を学びながら、対話の花を咲かせ、地涌の連帯を幾重にも語り広げている。
 会議では、甲斐北海道青年部長が、先月25日に開かれた「北海道総会」を目指し、各部一体で折伏と人材の拡大を果たした喜びと、自らが率先して弘教を実らせた模様を報告。3年連続の世帯増へ、師弟有縁の「三代城」の誇りも高く進みゆく決意を披歴した。
 本社の荻田報道局長は、このほど完成した「聖教新聞PR版(夏季号)」の概要を紹介。67周年の4・20「創刊記念日」から明年秋の世界聖教会館の完成へ、“創価学会の正義の言論の武器”である聖教のさらなる充実を目指したいと語った。
 志賀男子部長は、広宣流布の組織を攪乱する「破和合僧」の実態とその本質を指摘。
 創価の若人の破邪顕正の祈りと行動で、あらゆる邪悪を打ち破り、広布前進の実証を示したいと訴えた。
 原田会長は、栄光の5・3「創価学会の日」、また制定30周年の「創価学会母の日」を迎える今この時に、池田門下の弟子が、万代の広布を決定づける誓いを固め、新たなる拡大へ出発していきたいと力説した。
 そしてリーダー自らが広布の全責任を担い、学会活動の中で自身の生命を鍛えながら、池田大作先生によって築かれた学会の異体同心の団結を守り、どこまでも先生の指導のままに、広宣流布の使命を果たしていこうと呼び掛けた。(2面に要旨を掲載) 

◆〈グローバルウオッチ〉 共生の未来へ インタビュー マレーシア・イスラーム理解研究所事務総長 アジザン・バハルディン博士    現代における宗教の価値


 現代社会の課題と向き合う「グローバルウオッチ」。分断を深める世界に、宗教はどんな価値を提示できるのか。マレーシア・イスラーム理解研究所で事務総長を務めるアジザン・バハルディン博士に聞いた。(聞き手=金田陽介)

 混迷の時代。世界のあらゆる団体や個人が、生き方の指針や、充実した生への知恵を求めている。宗教と科学、環境倫理などの専門家であるアジザン・バハルディン博士は長年、マレーシア創価学会(SGM)と交流を深めてきた。2014年、SGMと東洋哲学研究所(東京・八王子市)が、マレーシアの首都クアラルンプールで共催した「法華経――平和と共生のメッセージ」展にも来場している。ムスリム(イスラーム教徒)の立場から共生社会の在り方を模索する博士の目に、同展は、どのように映ったのだろうか。
  
 マレーシアは、マレー系・インド系・中国系などの国民からなる多民族、多文化、多宗教の国です。そして、この国には、互いを尊重し合うという確固たる哲学があります。
 クルアーン(コーラン)には、「人びとよ、われ(神)は一人の男と一人の女からあなたがたを創り、種族と部族に分けた。これはあなたがたを、互いに知り合うようにさせるためである」(49章13節)とあります。多様な人間は優劣なき平等な存在として、他者を知り、学び合うべきだと考えるのです。私の信仰では、神は全ての人間に対して平等です。
 宗教とは「知ろうとする」営みだといえるでしょう。世の中には“イスラーム嫌い”の人もいるかもしれません。しかし、対話を通して、まず相手を深く知らねば、理解し合うことも、尊敬し合うこともできません。
 そうした信条があるからこそ、私は“法華経展”に伺いました。私は、法華経が仏教という独自の哲学をもった社会集団から誕生したことを理解しています。そしてその精神を伝える「写本」を残すために、多大な努力が払われてきたことを知りました。この展示の準備には、多大な時間が費やされたことでしょう。仏教徒でない人にも、先入観なく観賞に行ってほしいと思いました。
 私は、現代における宗教の価値は、自分に対する認識を深め、自分自身の中にどんな能力が秘められているのかを知り、その力を悪ではなく善のために使えるようにすることにあると思います。人間は、己の力を善にも悪にも使うことができ、だからこそ自身の感情や欲望をコントロールできるようになる必要があります。 
いま求められる「生命中心」の世界観 対話の実践により変化は確かに起こる

  ――文化や伝統の異なる他者から、多くを学び、共有できる価値を探る――博士の、そういった行動を支えている思いを聞いた。

   私たちは今、宗教などの立場の違いはあれど、「善の行動」という点で、共通の道徳的価値を見いだすべき時代を迎えています。
 例えば、近年のマレーシアにはドラッグのまん延という深刻な問題があります。こうした問題に私たちは、ムスリムとして、また仏教徒として、ヒンドゥー教徒として、それぞれの立場から何ができるでしょうか。
 展示活動という取り組みも、その主催団体がどういう団体で、どんな信条をもっているのかを広く知ってもらう上では有効な方法でしょう。仮に、信条を異にする人には理解の難しい点があったとしても、展示をきっかけに、敬意をもった対話が始まり、共感し合える点を見いだせるなら、それは素晴らしいことです。また、あらためて考え方の違いが明確になったとしても、それも素晴らしいことだといえます。私たちは、その違いを尊敬し合えるからです。
 自らの信仰の枠内にとどまってしまい、他者と価値観のやり取りをしないならば、その信仰は著しく意味の小さいものになってしまいます。今、世の中は、そうした傾向が少しずつ顕著になってきていると感じます。

 世界では、イギリスのEU離脱(ブレグジット)や地域独立の動き、トランプ大統領のアメリカ第一主義政策などに象徴されるように、各地で「分断」の様相が深まっている。こうした状況を、博士はどう見ているのだろうか。
 あくまでも例えではありますが、かつて、第1次世界大戦中に英国がパレスチナでユダヤ人国家建設を約束した「バルフォア宣言」(*注1)のような動向が、近年になって、再び起こってきているように思います。
 ただし、確かに世界の分断は深まっていますが、ずっと昔にもそうした状況はあったでしょうし、昔からずっと、世界は分断を経験してきたといえます。
 その上で、ブレグジットの根底にあるのは、富の分配に対する不満です。貧困にあえぐ人々は、雇用を得る機会から疎外されていると感じています。英国としてはあまり歓迎できない移民の流入を、EUが過度に容認しており、国内の雇用機会が奪われ、母国の経済に不当な負荷を押し付けられている、という思いもあるでしょう。アメリカの大統領選でトランプ氏を勝利に押し上げた動きも、そうした、EUに不満を持つ人々の動きと、同じようなものだったと思います。
 マレーシアは、この60年間は民族感情による大きな内紛もなく、共生の模範を示し続けています。最近のニュースでも、定年退職者に人気の居住先、というランキングで、マレーシアは世界第5位であると報道されていました。
 もちろん、対立をあおろうとするような言説が全くないわけではありません。しかし、だからこそさまざまな宗教団体は、そうした極端な立場を取ろうとする集団や個人との「バランス」を考えることが大事です。私たちの研究所ではそうした思いで、人をつなげる音楽コンサートやコンテスト、セミナーなどを開催しています。

 博士は以前、マレーシア随一の最高学府であるマラヤ大学で教壇に立っていた。その講義の中で、池田先生の対談集を、教材として使用していたという。
 マラヤ大学では「環境倫理」を講義し、環境保全と経済発展の両立を目指す「グリーン経済」などのテーマを扱っていました。この分野を25年ほど教えてきました。
 池田SGI会長は、洋の東西、また共産主義者、資本主義者などといった違いを超えて、世界中のあらゆる人と心を結んでいます。そうした対話の在り方を学ぶために、池田会長とアメリカの未来学者であるヘイゼル・ヘンダーソン博士(*注2)との対談集などを教材としたのです。
 二人は、経済活動における新たな指標の必要性や、人間の成長という側面から見た利益について語り合っています。近年、世界各地で、データ化や人工知能などの技術革新を軸とする「第4次産業革命」が叫ばれています。ロボットが人間を仕事から駆逐する、などといった話もあります。さらに、バイオテクノロジーなどを柱とした「第5次産業革命」も話題になっています。
 では、そうした未来にあって、人間はどうすれば、持続的な地球環境と共に生き続けることができるのでしょうか。そのためには、繰り返しになりますが、人間が自らの感情や欲望を制御できるようにならねばならない。それは、宗教の果たすべき役割です。
 池田会長も、そうしたことを語っています。その対談集を学ぶ学生たちは、講義を通じてより大きな世界観をもつことができます。私が教えてきた学生には、ムスリム、仏教徒、ヒンドゥー教徒、キリスト教徒、無宗教の人などがいますが、多様な価値観を十分に知り、他者に対して優劣の意識をもつことなく理解し合えることを、学生は喜んでいます。仏教も、そうしたことを大切にしているのではないでしょうか。
 それに、質問と答えが繰り返される対話形式は、若い学生が親しみ学びやすいスタイルだと思います。学生自身も、例えば4時間の講義を延々と聞かされるよりは、意見のやり取りを交わすことを求めているでしょうから(笑い)。

 分断を深める現代社会において宗教、また創価学会の存在価値や社会的役割は何なのだろう。また共生社会を実現するために、私たち一人一人にできることは何なのだろうか。
 創価学会は、若者をはじめ、人生の指針を求める人を救おうとしており、同時に、自らを精神的に支えるための独自の方法を与えています。また学会は、自らの信仰がどのように人を成長させていくのか、どのように人生の重荷や不安を取り除くのか、どう周囲の環境に貢献するのか、ということを誰もが分かる形で社会に説明しているところに特長があります。社会に役立とうとする団体であることの証左だと思います。
 さらに、文化の違う他者に対して、非常にこまやかな心配りをされています。例えば、私が信仰上の理由で食べられないものに対する配慮などを、折々の場面で感じます。私たちの信仰に対する敬意を示してくださっています。
 その上で、SGMは自らを、宗教団体というよりも「社会貢献の団体」と位置付けて活動しています。それは外部の人にとって、より開かれた団体であるという印象を与えているでしょう。
 私たちマレーシア・イスラーム理解研究所が取り組むのも、宗教の理解、イスラーム理解の促進と共に進める、文明の構築です。人間が真の人間として成長しなければ文明の発展もなく、そのためには、「真に人間であることとは何なのか」を明確にする必要があるからです。
 持続可能な未来のためには、私たちの世界観を、自然を支配する存在としての人間を中心としたものから、「生命中心」の世界観に変えることが求められます。
 「生命中心」の世界観とは、家族、互いへの敬意、正義、貧富の格差を最小限にすることなど、誰もが共通して立つことのできる価値を中心とすることを意味しています。例えば、マレーシア人はインド人や日本人、韓国人とも違う国民です。だからこそ語り合い、訪問し合い、理解し合うことで、互いの世界観を、より豊かにしていくことができるのです。
 それを具体的に実現する唯一の装置が「対話」です。これについていえることとして、次のような例え方があるでしょう。
 私たちの前に、大きな湖があるとします。そして、私の手にあるのは、一つの小さな石ころです。これを池に投げ入れると、石の周りには波紋ができます。その波紋は静かに広がっていき、ついには池全体に広がります。対岸に届いた波紋を肉眼で見ることはできませんが、確かに波は届きます。
 さて、ここで波紋とは何を指すでしょう。それは「変化」です。
 つまり、私たちは時に、対話に取り組んだ結果として起こる変化を、自分の目で確かめることはできないものです。しかし、変化は確かに起こるのです。

 注1 1917年、英国のバルフォア外相が「パレスチナにユダヤ人の民族的郷土を樹立することを支持する」と明言したもの。
 注2 アメリカの未来学者、市民運動家。「国連基金のための地球委員会」の創設に尽力するなど、国連支援の活動も多角的に行う。
 Azizan binti Baharuddin マラヤ大学の文明間対話センター所長(2000年ー11年)、マレーシア・イスラーム理解研究所の副事務総長(11年ー15年)などを経て現職(事務総長)。専門は、宗教と科学の相互関係、環境倫理、文明間対話など。
 
【特集記事・教学・信仰体験など】

◆総県長会議での原田会長の指導(要旨)  団結と責任こそ弟子の根本姿勢
 破和合僧を見破り 広布の組織を守れ

 一、いよいよ、栄光の5・3「創価学会の日」を迎えます。そして本年は「創価学会母の日」制定30周年の佳節でもあります。婦人部の皆さん、本当におめでとうございます!
 そして何より本年は、小説『新・人間革命』の最終章・「誓願」の章を連載していただく中、お元気な池田先生と迎える「5・3」です。これ以上の喜びはありません。
 今この時、先生と共に戦えることを最高の誇りとして、本年の「5・3」は、池田門下の弟子が、万代の広布を決定づける誓いを固め、新たなる広布拡大へ出陣する日としてまいりたい。
 「誓願」の章を、皆さんも心躍る思いで熟読されていることと思います。日々『新・人間革命』を学びながら先生に呼吸を合わせるとともに、先生への感謝は、弟子の拡大の結果で、人材の陣列で、示したい。
 折伏の実践について、第13巻「北斗」の章で、こう教えてくださっています。
 「粘り強く、交流を深めながら、相手の幸福を日々祈り、対話を重ねていくことです。種を蒔き、それを大切に育て続けていけば、いつか、必ず花が咲き、果実が実ります」
 「入会しなくとも、ともに会合に参加して教学を勉強したり、一緒に勤行したりすることもよいでしょう。自然な広がりが大事です。ともあれ、苦労して弘教に励んだ分は、全部、自分の福運になります」と。
 一人でも多くの同志が折伏に挑み、福運を積んでいけるよう、「励まし週間」をはじめ、徹底して激励を広げていきたい。何より皆の見本となるよう、リーダーが率先の拡大に打って出てまいりたい。
 現在、教学部任用試験(仏法入門)の申し込みが進んでいます。今や仏法入門の研さんこそ、学会理解を進め、入会へ導く絶好の機会です。仏法入門の会友受験が進むかどうかが、今後の折伏の拡大を決めるといっても過言ではありません。5月13日まで、皆で会友受験に挑戦したい。
 そして5月は、婦人部総会が全国で、にぎやかに開催されます。対話の花を大きく広げてくださる婦人部の皆さまを最大にたたえ、応援したい。
 その最大の応援とは、婦人部総会の期間中こそ、婦人部に負けじと、壮年部・青年部が拡大に動くことである。この決意で、前進していきたい(拍手)。
 ともあれ、小説『新・人間革命』第30巻の上巻も6月に発刊されます。何より、日々の聖教新聞で「誓願」の章を生命に刻み付けながら、栄光の「5・3」から上半期の勝利へ、折伏の第2波を大きく起こしていきたい。

PR版を活用し聖教拡大に全力

 一、4月20日は、聖教新聞の創刊記念日です。
 本日(13日)の聖教新聞3面にも、随筆「永遠なれ創価の大城」30の「輝け民衆の言論城」が、「今日も聖教と共に! 同志と共に 心を結ぶ『善と真実』の言葉を放て!」との見出しで掲載されています。
 改めて「無冠の友」の皆さまに心から感謝するとともに、絶対無事故を真剣に祈っていきたい。そしてPR版(夏季号)も活用しながら、聖教拡大にも勇んで挑戦してまいりたい。
 先日、一つのエピソードを伺いました。
 ある婦人の方が聖教PR版を渡されたのは、3、4年前のことでした。そこには、亡くなったご主人と同じ病気を乗り越えた方の体験が載っており、大変に心に残ったそうです。
 以来、ずっと聖教新聞も購読するようになり、さらには地元の会合にも参加。そして本年に入って、「題目をあげると元気になるから」との励ましを受け、ついに御本尊を頂いたというのです。
 聞けば、紹介者の方はPR版を渡したことも忘れていたのに(笑い)、その新入会の方は、今でもPR版を大事に持っておられたとのこと。まさにPR版は仏縁の端緒であり、聖教拡大こそ折伏に通ずる道であります。
 本日の随筆で先生は「さあ、善なる励ましの言葉を発しよう! 仏の仕事を為す『声』を響かせよう! 全人類の平和と幸福を願う心を届けよう! 今日もまた、明日もまた、聖教と共に! 同志と共に!」と呼び掛けてくださいました。
 創刊記念日を期して、長期購読や新規拡大にも挑戦しながら、聖教拡大に総力を挙げていきたい。
 一、昨年そして本年と、活動方針に「親族との交流推進」を掲げています。入会への背中を押してくれるにせよ、逆に反対するにせよ、親族の影響力は大きい。学会理解の裾野を広げ、立正安国の戦いをより大きく進めるためにも、親族との交流・対話が一段と重要になっています。
 親戚付き合いといっても、遠くに住んでいる場合もある。また近くであっても、足が遠くなっている場合もあるかと思います。親族との対話には、粘り強さが必要です。
 ゴールデンウイークこそ、絶好のチャンスです。聖教PR版や仏法入門が、きっかけになる場合もあります。私たちは誠実の心で、粘り強く親戚・親族との交流を推進していきたいと思います。

「今が一番大事な時」
 一、2010年6月、本部幹部会の前夜、池田先生から大変に大切なご指導がありました。
 「明日の本部幹部会については、弟子の君たちが、団結して、しっかりやりなさい。皆が、創価学会のすべての責任を担って戦う時が来ているのである。学会の将来にとって、今が一番大事な時である。
 ゆえに、私を頼るのではなく、君たちが全責任をもって、やる時代である。
 私は、これからも君たちを見守っているから、安心して、総力を挙げて広宣流布を推進しなさい」――
 「弟子が団結をする」
 「弟子が全責任を担う」
 「弟子が師匠に頼らない」
 この3点こそ、池田先生が教えてくださった、「学会の将来にとって一番大事な時」の根本姿勢であります。
 この数年、取り組んでまいりました、教義条項をはじめとする「会則改正」も、世界教団としての根本規範たる「会憲」の制定も、全ては池田先生のご構想を弟子が実現しゆく戦いであり、だからこそ一つ一つ、全て先生にご指導を仰ぎ、ご了解をいただきながら進めていることは言うまでもありません。
 それは、「私は、これからも君たちを見守っているから、安心して、総力を挙げて広宣流布を推進しなさい」とのお言葉通りです。
 にもかかわらず、師のご構想を具現化する戦いを、自分勝手なエゴで妨げようとするならば、破和合僧というほかありません。
 今、私たち一人一人が弟子として直面している根本的命題は、果たして自分は、師匠に頼り、甘えることなく、自らが広布の全責任を担い、池田先生によって築かれた学会の異体同心の団結を守りゆく戦いをなしているのか否か、という一点なのであります。
 一、池田先生は『新・人間革命』第8巻「清流」の章で、大恩ある学会に反逆する人間の内面を明快に喝破してくださっています。
 「不祥事を起こし、学会に迷惑をかけて、退転していった人間は、必ずといってよいほど、学会を逆恨みし、攻撃の牙をむくものである。それは、一つには、学会を利用し、果たそうとした野望が実現できなかったことから、学会を憎悪し、嫉妬をいだくためといえる。また、不祥事を起こした、脱落者、敗北者の“負い目”“劣等感”を、拭い去ろうとする心理の表れともいえる。そのためには、自己を正当化する以外にないからだ。
 そこで、学会や山本伸一を『巨悪』に仕立て上げ、自分を、その被害者、犠牲者として、『悪』と戦う『正義』を演じようとするのである。この本末転倒の心の在り方を、『悪鬼入其身』というのである」
 昔も、今も、未来も変わらない、反逆者の本質についての大切なご指導です。
 一、その上で、私たち幹部には、そうした退転・反逆の輩による策動から、会員を守り、組織を守る使命があります。そのために御書を拝したい。
 大聖人は「佐渡御書」で、悪知識の手口を、次のように看破されています。
 「修羅が仏は十八界我は十九界と云ひ外道が云く仏は一究竟道我は九十五究竟道と云いしが如く」(御書961ページ)――すなわち“修羅は「仏は十八界しか説かないが、自分は十九界を説く」と言い、外道は「仏は一究竟道だが、自分たちは九十五究竟道だ」と言う”との仰せです。
 なんの根拠もない、ただ数を加えたりしただけのまやかしで、人を惑わし、誑かし、退転させようとする。これが和合僧団を破壊しようとする輩の常套手段だとの仰せです。
 さらに続けて大聖人は、反逆の輩の言い草を「日蓮御房は師匠にておはせども余にこはし我等はやはらかに法華経を弘むべし」(同ページ)と明らかにされています。
 つまり退転者は、あたかも方法の違いのように見せかけて、実のところ、易きに流れ、批判的で賢しげな気分に溺れ、結局は、「師匠の心」から、また「異体同心の輪」から、外れてしまうのだと厳しく断罪されているのです。
 今、弟子の責任で広布を担いゆく時を迎えているからこそ、こうした戒めを、強く深く命に刻んでまいりたい。
 一、池田先生はご指導くださっています。「学会活動の場は、自分の生命を鍛え上げる道場です。広宣流布の使命に生きようと心を定め、自身を鍛え抜くなかに、宿命の転換もある」
 このご指導の通り、いかなる時代にあっても、私たちは、広布推進の根本たる「折伏精神」と、全てを「自身の宿命転換への鍛え」であると捉える信心の一念だけは、寸毫たりとも失ってはなりません。
 ゆえに、魔に付け入る隙を与えぬよう、また、それらを変毒為薬しながら、「励まし週間」などでも、活動者の方とも、折あるごとに、じっくり語り合い、「何のための戦いか」を確認し合う対話と信心指導を心掛けてまいりたい。
 一、かつて先生は、日興上人が大聖人にならって6人の弟子を定め、この6人は和合して、異議があってはならないことを協議し、決定した史実を通し、ご指導くださいました。
 「広宣流布のために、弟子が一致団結できるかどうか。師匠の教えのままに、生き抜けるかどうか。ここに未来の一切がかかっているのである」と。
 私どもは、ただただ池田先生にご安心いただけるよう、弟子一同、一致団結して、どこまでも先生のご指導のままに生き抜き、広宣流布に邁進していこうではありませんか(拍手)。

◆〈御書池田大学運動のために 池田華陽会御書30編に学ぶ 女子部教学室〉 生死一大事血脈抄㊤     異体同心の信心で広布を拡大


心を一つに、地域へ希望のメロディーを――沿道に笑顔の花を咲かせた首都圏の鼓笛隊(3月31日、東京・豊島区内で)

心を一つに、地域へ希望のメロディーを――沿道に笑顔の花を咲かせた首都圏の鼓笛隊(3月31日、東京・豊島区内で)

 今月から2回にわたり、「生死一大事血脈抄」を学びます。
 池田先生は、本抄の講義の中で述べています。「今、世界広宣流布の基盤となる異体同心の盤石な和合層ができあがりました。私が今、願うことは、この尊き異体同心の勝利のリズムを、後継の青年たちに受け継いでもらいたいということです」
 後継の誓いを胸に新たな拡大に挑みゆく今、広宣流布の大願を成就する信心の要諦を学んでいきましょう。
御文
 総じて日蓮が弟子檀那等・自他彼此の心なく水魚の思を成して異体同心にして南無妙法蓮華経と唱え奉る処を生死一大事の血脈とは云うなり、然も今日蓮が弘通する処の所詮是なり、若し然らば広宣流布の大願も叶うべき者か、剰え日蓮が弟子の中に異体異心の者之有れば例せば城者として城を破るが如し
(御書1337㌻12行目~14行目)
通解
 総じて日蓮の弟子檀那らが、自分と他人、彼と此という分け隔ての心をもたず、水と魚のように親密な思いを抱き、異体同心で南無妙法蓮華経と唱えたてまつるところを生死一大事の血脈というのである。しかも今、日蓮が弘通する所詮はこれである。もし、この通りになるならば、広宣流布の大願も成就するであろう。
 これに反して、日蓮の弟子の中に異体異心の者があれば、それは例えば、城の中にいる者が内部から城を破るようなものである。
本抄について
 「生死一大事」とは、生死の苦悩を解決するための、根本の大事の法という意味です。また「血脈」とは、仏から衆生へ、師から弟子へと法門が伝えられるさまを表しています。
解説
 日蓮大聖人は本抄の冒頭で、「生死一大事血脈」、すなわち生死の苦悩を解決する根本の法とは「妙法蓮華経」である、と結論されます。
 そして、私たちがその血脈を受け継ぐために重要となる信心の姿勢を3点にわたって示されます。
 第1に、自分自身が〝妙法蓮華経の当体〟であることを〝確信〟して題目を唱えることです。
 第2に、三世にわたって妙法を持ち抜くという〝持続、不退の信心〟です。
 そして第3に、〝異体同心の団結〟です。この異体同心を教えているのが、掲げた御文です。ここでは、広宣流布を目指す大聖人のあり方が3点、述べられています。
 まず、「自他彼此の心なく」と仰せです。これは、自分と他人を切り離して考える〝差別〟〝対立〟の心を持たないこと、つまり〝自己中心〟の心を乗り越えていくことです。
 次に、「水魚の思を成して」。これは、切り離すことのできない水と魚の関係のように、互いに支え合い、大切に思っていく心です。
 そして「異体同心」。これは、一人一人が個性や特質、立場は違っても、(=異体)、同じ目的観、価値観を持つこと(=同心)。私たちでいえば、広宣流布へ心を合わせて前進していくことです。
 大聖人は、御自身の弘通の目指すところは異体同心の信心によって「広宣流布の大願」も成就することは間違いないと教えられています。
 師の精神と行動を受け継ぐ弟子の異体同心の信心があれば、広宣流布は未来永遠に発展していきます。
 私たちの実践に置き換えれば、ありのままの自分を輝かせながら、華陽姉妹と仲良く励まし合い、師と共に広布の誓いの青春を歩んでいく――。この歓喜の華陽スクラムを広げていくなかに、広宣流布の勝利の門が開かれるのです。
 池田先生は、「誓いに生きゆく女子部がいれば、学会は永遠に発展していく」と万感の期待を寄せています。
 栄光の「5・3」へ。縁する友の幸福を祈り、真心の対話を広げながら、異体同心で前進していきましょう。

池田先生の講義から
 異体同心は、いわば「法華経の兵法」の究極であると言えます。「法華経の兵法」とは、要するに「祈り」です。なかんずく、異体同心とは、「心を一つにして祈る」ことにほかなりません。(中略)
 「広宣流布」は、万人の成仏を目指す仏の大願です。その「仏の大願」「師の大願」を「我が誓願」として、勇んで広宣流布の実践を起こしていくのが「同心」です。(『生死一大事血脈抄講義』)
                ◇ ◆ ◇
 広宣流布の信心を根本にした「異体同心の団結」は絶対勝利の兵法です。我らは、この不敗の民衆の城を守り、永遠に勝って、勝って、勝ち抜いていくのです。(中略)
 好きになれない人、気の合わない人がいるというのは、人間社会の現実であり実相です。だからこそ一時の感情に流されず、互いに心を合わせよう、団結していこうという意志が大事なのです。そこに我慢偏執の泥沼などに足を取られぬ「賢者の正道」があるのです。(『勝利の経典「御書」に学ぶ』第19巻)

◆〈信仰体験 それゆけ! オタク道〉13 フィギュア・アーティスト 
 3次元で見せる限界への挑戦    2度の倒産を乗り越え独立

 【東京都府中市】2次元のアニメの世界を、3次元のフィギュアに立体化――。近藤正人さん(45)=武蔵台支部、地区部長、芸術部総区副主任=はフィギュア・アーティス。

◆【スタートライン】週休3日制で躍進している地方企業
国東時間株式会社 代表取締役社長 松岡勇樹さん
人として成熟してこそ自由を使いこなせる

 もし今の職場が週休3日制になったら、果たしてどうだろうか――。大分県国東市で段ボール製の模型などを製造販売している国東時間株式会社では、2013年6月から週休3日制を導入し注目を集めている。働き方改革が社会の大きな課題となっている今、代表取締役社長の松岡勇樹さんに、同社が取り組んだ新しい働き方について話を聞いた。

きっかけはマネキン

 ――会社を訪ねると段ボールで作られたさまざまな模型が出迎えてくれた。会社設立の経緯から聞いた。
  
 私は大学を卒業して建築事務所で設計をしていました。独立してフリーランスでやっていた時に、ニットのデザインをしていた妻と出会い、展示会用のマネキンがなかなか見つからないと言うので、「じゃあ、僕が作ろうか」と言ったのがきっかけです。マネキンは、借りても買っても高い。そこで、段ボールを組み立てて作ることを思いついたんです。
 アパレル業界では珍しかったらしく評判も上々。ただ、販売を引き受けてくれる会社はなかなか見つかりませんでした。ですから“仕方なく”自分で会社を設立しました。
  
 ――1998年に出身地である大分県国東市に「アキ工作社」(国東時間株式会社)を設立。マネキンが注目され、海外との契約も増えた。しかし、創業以来初めて2012年に売り上げが落ち、松岡さんは働き方を見つめ直した。
  
 リーマンショックの影響もあって落ちてしまった売り上げを、もう一度伸ばすにはどうしたらいいか思案したんですよね。普通なら「たくさん作って、たくさん売る」方法を考えるのかもしれませんが、抵抗がありました。これ以上、働く時間を増やしても生産性が上がる気がしなかったからです。勤務時間が長くなれば集中力は落ちますし、ミスも増える。それなら、逆にしてみようと考えたんです。
 労働時間を短くして、それで生まれた自由な時間を個人がスキルアップに使えば、結果として売り上げが伸びていくのではないかと。「国東時間」と名付け、週休3日制に踏み切ることにしました。
うれしい誤算
 ――月曜日から木曜日までは午前8時から午後7時まで、休憩の1時間を除いた10時間勤務とし、金曜日から日曜日を休みにした。
  
 トータルの勤務時間は40時間で、8時間勤務の週休2日制と同じにしたのですが、8時間勤務の時から、会社に9時間から10時間滞在している社員が多かったため、導入後は会社にいる時間が実質的には5分の4程度に減りました。
 また、当初、週休3日にするとクリエーティブ部門の人はアイデアを出す時間が増えて喜んだとしても、製造部門の人は機械を動かせる時間が減るので不満を抱くのではないかと思っていました。しかし、製造部門もこれまで5日間でやっていたことを4日間でやるために、積極的に効率化に取り組んでくれました。うれしい誤算でしたね。今週やるべきことをリストとして書き出し、仕事の全体像や優先順位を皆で共有。無駄な会議はどんどん削りました。結果としては、売り上げが約30%伸びたんです。
  
 ――「地方が持続していくためには東京の時間に合わせるのではなく、その土地の時間に合った働き方を作っていく必要がある」と松岡さんは強調する。
  
 金土日は自分のスキルアップのためだけでなく、地域に貢献するためにも使ってほしいと考えていました。ただ、あくまでも会社からの要望なので、社外の活動には手当を出すことにしました。
 会社自体も地域の共同体の一つとして、どう貢献するのかが求められています。活力ある地域コミュニティーを再生したいとの思いから、社屋前の広場を利用して実施した「時祭」というお祭には、約600人が集まって楽しんでくれました。
時間を共有する
 ――松岡さんは、「時間」を「個々に独立して流れている」と定義している。
  
 私は、人はそれぞれが独立した時間の中を生きていて、それは決して他人と同一化することはないと考えています。ですから、一緒に仕事をするということは、時間を共有するということ。そう考えれば、相手の時間を尊重する気持ちが出てくると思うんですよね。無理に同一化しようとするから弊害が生まれてくる。お互いが相手の時間を尊重していけば、もっと生きやすい社会になるのではないかと思っています。
  
 ――最後に読者にエールを送っていただいた。
  
 休みを「自分をスキルアップさせる」ために使えるかどうかが非常に大切なんです。休みだからといって、ずっと寝ていたら何の成長もありません(笑い)。もし、豊かに生きるために自分が何をすべきか知っている人が、自由な時間を与えられたら、喜々として使いこなすでしょう。しかし、どう使ったらいいのか分からないという人も多い。週休3日制を経験して思うのは、与えられたことをやれば給料がもらえる方が楽だということ。自由に使える時間を使いこなすためには人として成熟する必要があるからです。成熟度を高めるには、まず「目の前のことを一生懸命、繰り返しやる」しかありません。その中で、今までできなかったことができるようになったり、見えなかったものが見えるようになったりしてくると思うんです。
 時間はかかるかもしれませんし、見つかるまで右往左往するかもしれない。それでもいいから、若い人には、豊かに生きるために自分がすべきことを見つけてほしいですね。
 まつおか・ゆうき 1962年生まれ。大分県国東市出身。東京の建築構造設計事務所勤務を経て独立。95年、立体造形システム「d―torso」のプロトタイプとなる段ボール製マネキンを制作。98年、国東市安岐町で「アキ工作社」を創業。2001年、グッドデザイン賞受賞。04年、第2回大分県ビジネスプラングランプリで最優秀賞を受賞。同年、ドイツのデュッセルドルフでの「ユーロショップ2005」に出展。07年、経済産業省から「元気なモノつくり中小企業300社」に選ばれる。09年から、廃校になった小学校校舎を事業の拠点としている。18年4月から社名を「国東時間株式会社」に変更。

 【編集】中村洋一郎 【写真】菅野弘二 【レイアウト】室積英雄
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 ファクス 03-3353-5513

2018年4月13日 (金)

2018年4月13日(木)の聖教

2018年4月13日(木)の聖教

◆わが友に贈る

毎日の目標を定めて
挑戦し続ける人は強い。
焦点があいまいでは
本当の力はつかない。
清流の信心を貫こう!

◆名字の言

   主人公のチャーリー・ブラウン、犬のスヌーピー……キャラクターが実に愛らしい米国の名作漫画「ピーナッツ」。世界中に愛読者を持ち、日本では本年を“上陸50周年”としている▼児童書のイメージが強いが、日本で初めて同作を翻訳した詩人の谷川俊太郎氏は「大人のためのマンガ」と主張する▼スヌーピーは、犬である自分の“欠点”さえも面白がる。心理学者・河合隼雄氏はスヌーピーのあり方を通し、「きのうも失敗、きょうも失敗、だけど、それにめげないで、むしろ、そういう自分をおもしろがっていけば、気も休まってきます。そういう力、才能があれば、人間は簡単にはくじけません」と述べた(『誰だってちょっと落ちこぼれ』河合隼雄・谷川俊太郎著、講談社)▼苦難と無縁な人生などないし、苦難自体が「不幸」でもない。「心が縛られた」状態が不幸なのだ。反対に、苦難に置かれた自分を客観視し、その意味を捉え返す力があれば、成長へのバネとしていける。宿命を使命に変える「人間革命」の生き方である▼仏法では「願兼於業」、つまり、菩薩は人々を救うために、自ら願って悪世に生まれると説く。苦難や宿業との戦いも、いわば自分で選んだ「役」。人生の名優として勝利への劇を演じていこう。(速)

◆寸鉄

  任用試験、申し込み進む。
 “理は信を深からしむ”。
 新入会者と共に錬磨を!
      ◇
 創価班・牙城会が拡大の
 春を疾駆。凜々しく勝ち
 進む学会厳護の闘将たれ
      ◇
 「徳島女性の日」。太陽の
 如き励ましで地域は明る
 く!今日も颯爽と対話へ
      ◇
 本当に優れた人の生涯は
 試練の連続―哲人。苦闘
 を勝ち越え真金の勇者に
      ◇
 若者狙ったマルチ商法が
 急増と。高収入が得られ
 る等の甘い囁きは要警戒

◆社説    あすで熊本地震から2年  不撓不屈の希望の励ましを友へ


 明14日、熊本地震から2年を迎える。今月9日未明には、島根で震度5強の揺れがあり、今も余震が続く。「いつ」「どこで」起こるか分からない地震。防災は、常に「今」「自分」の問題であると気付かされる。
 熊本地震では、2度の震度7を記録。関連死を含めると、200人以上が尊い命を失った。
 2年の歳月は、被災地の表情を大きく変え、幹線道路付近の多くは、激震の傷痕を感じさせない。復興を願う人々が注いできた膨大な労力がしのばれる。
 それでも、いまだに通行止めの道路が残る。液状化現象の影響で家が建てられず、更地が目立つ地域もある。仮設住宅等で暮らす被災者は4万人近く。家に帰れず、不安やストレスと戦う日々を送る人も多い。
 「励ましの力」がどれほど大切か――それを実感した2年間でもあった。
 被災した同志も、より苦しむ友を訪ね、“励ましのネットワーク”を張り巡らせた。
 何よりの励みは、池田先生から贈られた随筆だった。「断じて、負けるな! 今こそ不撓不屈たれ!」。この“心の宝”を全ての友に届けようと、思いを一つにして歩み抜いた。
 西原村のある地区婦人部長は、半壊のわが家に自ら応急処置を施し、身体が不自由な夫の安全を確保した上で、迂回路をたどっては友の安否を確かめ、激励を重ねた。災害の長期化につれて疲労は蓄積していく。うつむきそうになると、声を掛け合っては、再び前を向いた。
 甚大な被害で、地域ごと居住できなくなった南阿蘇村の立野地区の同志は、他地域の仮設住宅に住み、そこの地区のメンバーと仲良く広布に駆けている。今夏には、ようやく地元に戻れるめどが立ってきたという。
 音楽隊からの贈り物も、大きな勇気となった。創価熊本フェニックス吹奏楽団や創価熊本師子吼太鼓団の奮闘に加え、先月と今月にも、創価グロリア吹奏楽団、しなの合唱団が、「希望の絆」コンサートを開催。仮設団地など、延べ13会場で心通う調べを奏でた。
 中でも、熊本の同志が歌い継いできた「田原坂」の合唱や演奏では、誰もが感無量の面持ちに。「創価の師弟に『越せない坂』は絶対にない!」と、不撓不屈の誓いを固め合った。
 熊本の友は、「負けんばい!」との心意気で進む。励まされた友が立ち上がり、また次の誰かを励ます――その絆が、未来を希望の光で照らしている。

◆きょうの発心   強き祈りと団結で新時代を開く2018年4月13日


御文 深く信心を発して日夜朝暮に又懈らず磨くべし何様にしてか磨くべき只南無妙法蓮華経と唱へたてまつるを是をみがくとは云うなり(一生成仏抄、384ページ・編22ページ)
通解 深く信心を起こし、日夜朝暮に怠らずわが心を磨くべきである。どのように磨くべきか。ただ南無妙法蓮華経と唱えることが磨くことになる。

 信心の実践で心を磨いていくようにと教えられています。1955年(昭和30年)、岩手県北・一戸町で祖父が入会。67年、私は生後間もない弟の死を機に、母や妹と一緒に入会しました。
 幾多の宿命を、信心一筋で勝ち越える母の姿を見て育ち、昨年で入会50年。これまで、多くの功徳をいただきました。
 札幌での学生時代、先輩から教わったこの御文を胸に広布に走りました。折伏に挑戦していた82年、函館研修道場で行われた「大沼伝統の集い」で、池田先生との出会いが。85年の岩手指導では、師の渾身の激励に触れ、“生涯、師弟共戦を”と誓いました。
 以来、子どもの不登校をはじめとするさまざまな悩みを、題目根本に乗り越えることができ、感謝の思いは尽きません。
 岩手光城県は、1月に新体制で出発。新スローガン「皆が主役! 強き祈りと団結で 広布拡大の新時代を」を合言葉に、広宣流布大誓堂完成5周年の「11・18」を目指し、人材と弘教の拡大で、師弟誓願を果たしてまいります。
 岩手光城県婦人部長 山口百合香

◆小説『新・人間革命』第30巻 誓願の章 十六 2018年4月13日  (6346)
 

 平和文化祭は、関西や中部などの方面にとどまらず、引き続き、各県ごとに開催され、平和意識啓発の一つの運動として、新しい流れをつくっていくことになる。
 この一九八二年(昭和五十七年)は、創価学会が世界平和の実現のための運動に、これまでにも増して、さらに大きな一歩を踏み出していった年であった。
 青年平和会議や学生平和委員会主催の青年平和講座、婦人平和委員会(後の女性平和委員会)の講演会も盛んに行われた。また、第二回となる「女たちの太平洋戦争展」や、地域に根差した草の根の平和運動として、「沖縄戦と住民展」「徳島県民と戦争展」など、各地の歴史に光を当てた展示会を開催していった。
 四月には、創価学会青年平和会議とUNHCRが主催し、「アジアの難民」救援募金を全国約六百五十カ所で実施したのをはじめ、青年部が国連広報センターと共に、長崎市平和会館で「私たちと国連」展を行っている。
 六月七日、ニューヨークの国連本部で、第二回国連軍縮特別総会が開幕した。この総会に際し創価学会は、NGOとして、広島、長崎の三十人の被爆者を含む、五十人の代表団を派遣し、「被爆証言を聞くNGOの集い」や「反核討論集会」を実施したのである。
 さらに、総会の四日前から会期終了まで、国連広報局及び広島・長崎市と協力し、国連本部総会議場一般ロビーで、「現代世界の核の脅威」展(後の「核兵器――現代世界の脅威」展)を開催した。
 世界の人たちは、核兵器が実際に使用された脅威を知らない。日本は、膨大な数の犠牲者を出し、核の悲惨さを体験した唯一の戦争被爆国である。ならば、その使命は、この地上から核兵器を廃絶することにこそある。
 ノーベル物理学賞を受賞したアインシュタインは、自らの信念を、こう述べている。
 「もしもわれわれが心から平和の側に立つ決心をする勇気をもつならば、われわれは平和を獲得するはずです」(注)
 戦争をなくす力は、人間の意志の力である。
 小説『新・人間革命』の引用文献
 注 『アインシュタイン選集3』井上健・中村誠太郎編訳、共立出版   

【先生のメッセージ】

◆〈随筆 永遠なれ創価の大城 池田大作〉30 輝け民衆の言論城
  今日も聖教と共に! 同志と共に  心を結ぶ「善と真実」の言葉を放て!


尊き使命の人生に花よ咲け! 爛漫の桜花が、生き生きと語り、歌い、舞うが如く(池田先生撮影。2日、東京・千代田区内で)

尊き使命の人生に花よ咲け! 爛漫の桜花が、生き生きと語り、歌い、舞うが如く(池田先生撮影。2日、東京・千代田区内で)

 私と妻の一日は、朝、聖教新聞を配達してくださる「無冠の友」の皆様に、感謝を込めて、唱題することから始まる。そして夜は、翌朝の絶対無事故と健康を祈ることで結ばれる。
 わが胸には、社歌「輝け! 聖教城」の冒頭の一節が響いてくる。
 〽朝焼けの空 金の道
  無冠の同志は 今日も征く……
  
 ずっしりと重い新聞の束を抱えて、「これは幸福の花束」と、ほほ笑む健気な宝友よ!
 雨の日も、風の日も、この家に、あの街に、「希望の朝」を届けてくださる尊き尊き走者よ!
 世界聖教会館の完成に向けて、本紙に掲載されている「無冠の友」「通信員」の誉れ高き集合写真に、私と妻は最敬礼し、合掌し、祈らずにはいられない。
 偉大な使命の人生に、皆様のご家庭に、笑顔と福徳の花よ、咲け! 大きく咲け! 三世永遠に咲き誇れ!――と。
 熊本地震の被災地域でも、「無冠の友」の尊き奮闘が光っている。
 震災から二年。あらためて、被災された全ての方々に心よりお見舞い申し上げます。そして、不撓不屈で復興へ前進される皆様方に、懸命に題目を送り続けてまいります。

見守り励まして
 四月八日の朝、聖教新聞を手にすると、一面トップのイタリア・ローマでの意義深い環境展(「希望の種子」展)の記事とともに、「きょう未来部の日」との見出しが目に飛び込んできた。新年度を迎える未来部の友の成長を祈り、担当者の方々の真心に思いを馳せた。そして、わが師・戸田城聖先生との縁も深い杉並区へ向かったのである。
 駆け足で咲き切った桜の後に、初々しい新緑が爽やかに薫っていた。
 誕生以来七年、訪問の機会を待ち望んできた杉並平和会館に伺うと、創価ファミリー勤行会の最中であった。懐かしい杉並文化会館をはじめ、区内の他の会館でも行われているという。輝く若葉のような未来っ子と創価家族に“元気で嬉しい。見守っています”との真情を伝えてもらった。
 また、無事故の運営で同志と会館を守ってくれていた王城会の方々にも感謝をお伝えした。
 思えば、戸田先生は、最晩年、杉並支部の少年少女の集いに出席してくださった(一九五七年四月三日)。
 先生は、吉田松陰の弟子の双璧、久坂玄瑞と高杉晋作を通し、勉強も大事、自らの信念に生きることも大事と語られた。
 その上で、二人が早世だったことから、“君たちは長生きしなさい。生き抜いて、民衆のために戦うのだ”と望まれた。
 そして、みんなが大きくなった時には「地球民族主義」の勝利の時代が来ると展望されながら、親に心配をかけず、学んで偉い人になれと、温かく激励されたのである。
 この集いに参加していた少年少女が今も、健康長寿で、広布のリーダーとして活躍している。
 総本部の木々を世話してくださっている造園の達人が語られていた。
 「桜も、散った直後が大事で、新芽に虫がつかぬようケアします。それが翌年に直結するんです」
 若き心の大地に希望の種を蒔き、大切に守り、育み、将来の大樹と仰ぎ見る。未来部育成は、何とロマンの聖業であろうか。

新聞で戦おう!

 お陰さまで、聖教新聞は、四月二十日で創刊六十七周年を迎える。
 全国の読者、配達員、通信員、また新聞長の皆様をはじめ、全ての関係者の方々に、心から御礼を申し上げたい。
 聖教創刊の年の初め、戸田先生が「大作、読みなさい」と薦めてくださった本がある。英国の作家ホール・ケインの名作『永遠の都』である。
 舞台は、戸田先生の誕生の年と同じ一九〇〇年のローマ。独裁者の横暴に立ち向かう、主人公のロッシィが“武器”としたものは、新聞であり、ペンの力であった。彼が健筆を振るった新聞の名は「サン・ライズ」すなわち「日の出」である。
 民衆による、民衆のための「無血革命」に、いよいよ立ち上がるという前夜に、ロッシィは記事を何度も書き直した。
 原稿を書いては破り、また書いては捨て、ロッシィは命を振り絞るようにして檄文を認める。
 託したメッセージは「恐れるな」「人間を信ぜよ」「生命を尊重せよ」。さらに彼は呼び掛ける。「勇敢であれ。自信を持て。忍耐強くあれ。明晩、諸君の叫び声は世界の果てまでとどろきわたるだろう」
 権力の弾圧に屈せず、若き革命児は信念を師子吼し、民衆は感涙した。そして「人間共和の都」建設へ、時代の扉が大きく開かれていくのだ。
 戸田先生は、こうした新聞制作の場面を通して、眼光鋭く教えてくださった。
 「これが戦いだ。革命は思想の啓発だよ。われわれも新聞を作ろうではないか」
 先生は、自ら、この「ペンの戦い」の最前線に立たれた。
 激務の間隙を縫って、ポケットにしのばせた原稿を取り出しては、推敲されるのが常であった。
 それは、「どうすれば聖教新聞を通して、学会精神を愛する同志に真っ直ぐ伝えることができるのか」という思索と葛藤の連続闘争であり、精神闘争であった。
 私も恩師の心をわが心として、聖教連載の小説『新・人間革命』第三十巻の最終章をはじめ執筆にいそしむ日々である。
 ロッシィは叫んだ。「知力を養え!」「団結せよ!」「これがわれわれの合言葉であり、われわれの戦う武器なのであります」
 民衆を賢明にし、民衆を強くし、民衆を団結させる――創刊以来の聖教新聞の使命である。
 聖教こそが、広宣流布へ威風堂々と進みゆく、我ら創価学会の正義の言論の武器である。

虚偽は建設せず
 今やインターネットの発展により、膨大な情報が瞬時に世界を駆け巡る時代だ。その速報性、利便性は、確かに、大きなメリットである。
 一方で、「フェイクニュース」と呼ばれる虚偽の情報や、「匿名」の隠れ蓑をまとって人を貶めるための悪意の言葉があふれているのも、懸念される点であろう。
 そうした虚言や悪口は、自身の野心や疚しさを隠して、他者を陥れ、差別や分断を助長することを狙いとしている場合が、あまりに多い。
 大文豪ゲーテは、「悪意」や「悪口」、また「否定するしか能のないもの」を厳しく戒め、「破壊するときなら、どんなに誤った論拠でも通用するが、建設するときにはけっしてそうはいかない。真でないものは建設しない」とも喝破していた。
 今、社会に世界に求められているのは、何より「真実の言論」である。「建設の言論」「結合の言論」である。そして「価値創造の言論」であるといってよい。

実語は人を助く
 日蓮大聖人は「人をたすくれば実語」「人を損ずるは妄語」(御書八九〇ページ)という明確な基準を示されている。
 そして「法華経は実語の中の実語なり・真実の中の真実なり」(同一四〇五ページ)と仰せだ。
 法華経の精髄たる日蓮仏法は、全ての人間に内在する最極の「仏」の生命を見出し、顕現しゆく方途を説き切っている。互いに尊重し合い、尊敬し合い、励まし合い、助け合う中にこそ、真に人間らしい生き方があることを明かしているのだ。
 まさしく「結合の法」である。当然、結合への道程にはさまざまな困難や葛藤がある。しかし、諦めることはない。日々、妙法を唱え、智慧と誠実と慈悲の言葉――「実語」を重ねつつ、あらゆる差異を超えて、一人また一人と、結び合わせていくのである。

信念の言に力が
 大聖人は、青年・南条時光に呼び掛けられた。
 「とにかくに法華経に身をまかせ信ぜさせ給へ、殿一人にかぎるべからず・信心をすすめ給いて過去の父母等をすく(救)わせ給へ」(同一五五七ページ)と。
 同じ生きるのならば、究極の生命尊厳の法理を掲げ、「平和の地球」を築きゆく広宣流布の人生を貫くのだ。
 同じ言葉を発するのならば、人間の心と心を結ぶ「善と真実」の言論を放ちゆくのだ。
 広布への大情熱を点火し、「言葉の力」を復権させることこそ、「民衆の言論城」たる聖教新聞の重大な使命である。
 そして、聖教を携え、日々、あの友この友と語りゆく創価家族こそ、最も偉大な誓願に生き抜く地涌の菩薩なのである。
 さあ、善なる励ましの言葉を発しよう!
 仏の仕事を為す「声」を響かせよう!
 全人類の平和と幸福を願う心を届けよう! 
 今日もまた、明日もまた、聖教と共に! 同志と共に!

 (随時、掲載いたします)
 ホール・ケイン作『永遠の都』の引用は新庄哲夫訳(潮出版社)。ゲーテの言葉は、『ゲーテ全集13』(潮出版社)所収「文学論」小岸昭訳、同「箴言と省察」岩崎英二郎・関楠生訳。

【聖教ニュース】

◆創価班・牙城会が堂々の新出発   男子部結成の月・7月へ 拡大の突破口を

新たな拡大に船出した創価班の友。委員長会議では、広宣流布の全責任を担い立つ誓いを込めて「創価班歌」を全員で大合唱した(金舞会館で)
新たな拡大に船出した創価班の友。委員長会議では、広宣流布の全責任を担い立つ誓いを込めて「創価班歌」を全員で大合唱した(金舞会館で)

 栄光の「5・3」、男子部結成の月・7月へ、拡大の先頭に立つ各地の創価班・牙城会の勇者たち。
 新たな地涌のスクラム構築に出発する首都圏代表の集いが意気高く開かれた。
 これには池田大作先生が万感のメッセージを贈り、無敵の「法華経の兵法」で、あらゆる苦難を勇猛に打ち破り、職場、生活、地域で堂々の勝利の実証をと呼び掛けた。
 創価班の首都圏委員長会議は11日、東京・新宿区の金舞会館(創価文化センター内)で行われた。
 席上、新人事が発表され、松田幸司運営局長、木村孝一企画局長が就任。二村秀男さんをはじめ副委員長が誕生した。
 志賀男子部長のあいさつの後、新任の澤谷大輔東京委員長、松田運営局長が率先垂範で戦う抱負を述べた。
 多田委員長は「師弟直結の信心」「先駆の弘教拡大」「破邪顕正の言論戦」で勝利の金字塔を打ち立てようと力説した。
 一方、学会厳護を約し合う牙城会の首都圏委員長会は12日、同会館で開催された。
 席上、新体制が紹介され、企画局長に梅原英一さん、言論企画局長に山口雅明さんが就いた。
 志賀男子部長に続き、新任の矢竹知生東京委員長、山口言論企画局長が、師恩に報いるとの一念を定め、栄光の歴史を開きゆく決意を発表した。
 鎌田委員長は、地涌の使命に生き抜く人材を育み、広宣流布大誓堂完成5周年となる本年の「11・18」を、圧倒的な拡大で荘厳しようと訴えた。
 両会合に出席した原田会長は、世界広布の大道を開いてきた池田先生の闘争に触れ、世界宗教へと飛翔する今この時に、偉大な師と共に前進できる弟子の使命と誇りに言及。
 どんな苦難の嵐にも自身の可能性を決して疑うことなく、後世に仰がれる広宣流布の勝利劇をつづりゆこうと望んだ。 

◆正義の師子 コートジボワール 原田会長が出席し指導会 新理事長が誕生
 

新リーダーが誕生したコートジボワールの指導会。原田会長は「広布の名指揮を頼みます」と心からの期待を寄せた(学会本部別館で)

新リーダーが誕生したコートジボワールの指導会。原田会長は「広布の名指揮を頼みます」と心からの期待を寄せた(学会本部別館で)

 SGI(創価学会インタナショナル)本幹研修会で来日したコートジボワールのメンバーの指導会が12日、原田会長、大場SGI理事長、笠貫同女性部長らが出席して、東京・信濃町の学会本部別館で行われた。
 席上、同国の理事長にイリエ・ビ・ゴイさん、第1副理事長にマルティン・ヴァレさんが就任したことが発表されると、賛同の拍手がしばし鳴りやまなかった。
 原田会長は、参加した18人全員の仕事の状況などを尋ねつつ、信心根本に、社会で地道に信頼と友情を広げてきた友を心から称賛。
 続いて、メンバーから「『21世紀はアフリカの世紀』との池田先生の指針を実現するためには?」「どうすれば師弟不二の心で生涯、前進できるか」との質問が寄せられた。原田会長は、師匠の構想を弟子が断じて実現するとの誓いに燃え、異体同心で進むことが重要であると応じた。
 また原田会長は「日蓮が弟子等は臆病にては叶うべからず」(御書1282ページ)の御聖訓を拝読。魔を打ち破る強い祈りと行動で、コートジボワールに正義と勝利の旗を打ち立てようと望んだ。
 メンバーは、新出発の喜びと決意を歌に託し、新たに作成した愛唱歌「異体同心の叫び」を皆で力強く合唱した。 

◆第43回「SGIの日」記念提言に寄せて 日本大学名誉教授 清水浩昭氏 
 人権を巡る課題の打開策を提示

 今回の提言のタイトルに「人権の世紀へ」とありますが、池田SGI会長はその背景として、今年が世界人権宣言の採択70周年に当たることに言及しています。
 提言を踏まえて世界情勢をみると、私たちは、難民と移民の子どもたちの教育権の問題をはじめ、高齢者の人権や環境権、女性の人権など多くの問題に直面していることが浮き彫りになります。
 池田会長は、こうした人権問題の解決が世界平和につながるとの信念に基づいて、今回の提言をされたものと思われます。
 私は、今回の提言の意義について、「感知力」「手際力」「実行力」の三つの視点から捉えてみました。
 ここでいう「感知力」とは、ある現象について知るに値するか否かを識別する能力、あるいは、ある人が尊敬するに値する人物かどうかを見定める能力のことです。
 また、「手際力」とは、何かを実現することが多くの人々の幸福につながると考えたら、その実現に向けての工程表を作り上げる能力のことで、「実行力」とは、その工程表にしたがって実践していく能力です。
 この視点から提言を見ると、池田会長はまず、私たちに「人権」の重要性を認識させます。その上で、その人権に対する無視がもたらす悪影響について、難民と移民の子どもたちの教育権の確保や、核兵器禁止条約、また高齢者人権条約に関する具体的な提案を通して説明します。そして、人権を巡る課題を乗り越えるための方途を提示しています。
 このような読み方をすると、今回の提言は、単なる提言ではなく、「人権」を無視することが、現代社会に生きる私たちにどのような悪影響をもたらすかを提示し、そのことを踏まえて問題解決に向けた打開策を提示したものと位置づけることができます。
 換言すれば、「感知力」「手際力」「実行力」の三つの要素をすべて踏まえた提言であると言えるのではないでしょうか。
 このような私なりの読後感を開陳した上で、私は個人的には、池田会長に大きな影響を与えたと思われる牧口常三郎氏と戸田城聖氏への関心が深まってきました。
 池田会長が「人権」に対する思いを深めたのは、マンデラ元大統領をはじめとする著名人との出会いを通じた影響も大きかったと思いますが、私には、池田会長が人権思想を形成する上で何よりの源泉となったのは、提言の中でも紹介されている牧口氏と戸田氏の存在であったと思えてなりません。
 その意味でも、牧口氏と戸田氏の思想と行動について理解を深めていくことが、今回の池田会長の提言の深遠さを読み解くことにつながるのではないかと強く感じました。
 しみず・ひろあき 国立社会保障・人口問題研究所研究評価委員長などを歴任。主な著書に『高齢化社会日本の家族と介護』など。

【特集記事・教学・信仰体験など】

◆〈信仰体験 ブラボーわが人生〉第44回 風呂場の青いタイル 


 【宮城県石巻市】緩やかな暮らしの中で、井筒キミさん(92)=渡波栄光支部、圏婦人部主事=には楽しみが二つあるという。一つは食事。とにかくたくさん召し上がる。口に運ぶ所作もさすがで、丸いチョコレートでさえ梅干しをかじっているように見せる貫禄だ。もう一つはお風呂。ふやけすぎない程度に漬かる。「いやはや、風呂さ入んねえと、一日が終わらねえ」。食事とお風呂。ご満悦には深いわけがあるのです。

■題目一本
 頭の真っ白いばあさんだ。まんず、年とともにどうにもなんない。この顔だもの。足腰悪くなって、姿形も悪くなってしまった。いやいや、申し訳ねえ。
 食がいいのよ。総入れ歯だもの。何でも食べるよ。この年になっても食べ物がおいしいし、病気もない。信心のおかげだね。
 題目欠かさないよ。そいつ一本でやってきたの。朝4時前には目が覚めんのね。6時半まで題目あげてる。まずもって池田先生と奥さまのことを祈ってる。それが今の仕事だ。
題目は、わが身のためだもの。読み書きできなかったけど、題目だけは負けないの。だからほれ、こんな幸せ者になったでば。
  
■家の明かり
 戦時中は東京・大田区の糀谷ってとこさいたの。ほいでなんだ、個人病院で働いてた。
 空襲になってB29が来るでしょ。防空頭巾とバケツさかぶって逃げたの。なんせ焼夷弾が花火のように落ちてくるから。夜明けてよ、「ここはどこだべ」って線路さ歩いたの。
 7年前の津波(東日本大震災)の後も、「ここはどこだべ」って言ったっけ。親を亡くして、子を亡くして。でもみんな頑張ってる。励ましてえけども、この年だもの。足腰悪くて、うまく歩けねえよ。
 代わりに、下の娘が歩いてくれんの。由美子(60歳、圏総合婦人部長)っていうの。池田先生の言葉さ、娘が届けてくれる。大悪おこれば、大善はきっと来っからなって。信心は絶対だぞって。まずまず、親としてこれほどの喜びはねえよな。
 健康でいることが、娘の応援だ。私が病気になったんでは、娘の足を引っ張ってしまうもの。ご飯炊いて、おかず作って、冬には部屋を暖めて、娘の帰りを待ってんの。「家に明かりがついてるだけでうれしい」って言ってくれる。この娘を持てて、最高でがす。
  
■心に師あり
 とにかくなんだ、池田先生とは毎日会ってる。ここ(胸)にいるからよ。池田先生は……なんて言えばいいんだか……素晴らしい。本当に。聖教新聞さ読んでは、何十年と切り抜いて、ノートに貼ってんの。
 池田先生と会ったことすか? 信心したばかりの頃、一度だけ会合でお会いしたの。後ろの方でな。だから、先生と握手したっていう人の話さ聞くと、うらやましい。でも、先生の手のぬくもりなら、なんぼか知ってんの。こんなことがあったのさ。
  
■風呂場の青いタイル
 震災で風呂場のタイルが壊れてな。直してくれた青年がいたの。洋平君っていうんだ。群馬から個人的に来たんだと。(避難所となった)石巻平和会館さ泊まってな。私のことを「石巻のおばあちゃん」って呼んでくれたでば。ほいで実家さ帰る日、「おばあちゃん、必ず家族連れて来るよ」って手振ったの。まずまず、ご苦労さんだ。
 3年前、家族で来てくれたのよ。でも洋平君はいねかった。健康害して亡くなったんだ。
 お茶っこ飲んで話したの。なかなかの母ちゃんだ。本当は息子亡くしたことを受け止めるのも大変だっちゃ。でも、私の前で笑顔を忘れなかったものな。並の人でねえ。
 帰りによ、みんなして玄関で写真撮ったの。洋平君の母ちゃんが少ししゃがんで、私の両肩に手を置いてくれたわけ。そして握手したの。あったかい手だ。その時、池田先生と握手したような気がしたのよ。なんて言うんだべねえ……母ちゃんの奥に、池田先生を見たっていうか。洋平君が言った通りだ。「うちのお母さんはすごいんだ」って。去年も夫婦で来てくれた。
 お風呂は楽しみだ。肩の力さ抜けて、心まであったまる。彼が直したままの風呂だもの。洋平君の母ちゃんは、息子が直した青いタイルを見ていったっちゃ。その横顔、忘れねえ。息子に再会したような優しい、優しい、目してた。
 この「縁」を結べたのも、池田先生が東北のことを祈ってくれてるおかげだよな。だから私は、震災に負けねえで生きてんだ。今一番、幸せでがんす。最高だ。
 娘もほれ、去年退職したからね。食べることもしてくれる。私よりおいしいもの作ってけんの。だから食事も楽しみだ。ちゃんとかんでますよ。総入れ歯だもの。いやいや、しゃべりすぎてしまったでば。恥ずかし、恥ずかし。

後記
 どんな状況でも、どっしりしてきた。 
 秋田生まれ。戦後の混乱期を耐え、1957年(昭和32年)、叔母の勧めで信心を始めた。お見合いも世話された。夫はお人よしだけど、酒が入るとたたく人。ある夜、キミさんはたたかれて死んだふりをした。慌てた夫は医者を呼んだ。薄目で様子をうかがうと、成り行きで注射された。頃合いを見計らって、一言。「ここは……」。ひと芝居の効果かどうかは不明だが、とにかく夫が信心を始めた。ドラム缶をたたいて座談会を邪魔していた旦那殿である。みんな驚いた。
 試練は信心10年目。夫が交通事故で亡くなった。小学4年と小学2年の娘がいた。キミさんは、ちくわ工場に勤めていた。正月もなかった。大みそかまで働いて、もらった給料で食いつなぐ。面倒見がいい夫は、人の借金まで背負い込んでいた。キミさんは金貸しからお金を借りて、実家にも頭を下げた。それでもどうにもならなくて、土地を半分削られた。「今に見てろ」。娘から聞いた母の口癖だ。
 試練で鍛えた志。不屈の信心。51歳で子宮がんになったものの、宿命の峠を力強く越えてみせた。
 震災7年余り。キミさんは見つめてきた。自然の猛威に翻弄されながらも立ち向かう、友の胸の内を。自分の言葉が届かない深いところでも、池田先生の言葉なら「やはり響いた」と。
 「人のために火をともせば・我がまへあきらかなるがごとし」(御書1598ページ)。キミさんが最も大切にする人生訓だ。多くの人がキミさんを慕う。心の結び付きに幸せを思う。お風呂もその一つ。とある青年の生きた証しが、被災地の母に「幸あれ」と叫ぶ。
 

2018年4月12日 (木)

2018年4月12日(木)の聖教

2018年4月12日(木)の聖教

◆わが友に贈る

信心に定年はない。
使命に引退はない。
「いよいよこれから!」
常に前を向く人こそ
人生の王者・女王だ!

◆名字の言

  学会の座談会に参加するのはいいが、人前で発言するのは苦手――こういう人は少なくない。ただ、自分の思いを口にすることで、自分の環境が動きだすこともある▼兵庫で日本酒の原料となる酒米を作る婦人。昨年2月、「いつか、わが家の日本一の山田錦で日本一のお酒を造りたい」と皆の前で発表した。もちろん、彼女も家族も酒造りの経験はない。あくまでも夢▼今春、その夢が実現した。昨年収穫した山田錦から、華やかな香りが広がる大吟醸酒が生まれた。実は、彼女の夢を聞いた友人が造り酒屋を何軒も訪ね、希望通りの酒を造る杜氏を探してくれたのだという▼「はたから見ると順風満帆に見えるかもしれませんが、何度、目の前が真っ暗になったことか。でも不思議ですが、自分の力ではどうにもならない時ほど周りが助けてくれる。怖いぐらいです」。こう彼女は笑うが、信心根本の人で、地域からの信頼も抜群。連合婦人会会長や消費者協会会長など、多い時は26もの役を任された▼御書に「心の思いを響かして声を顕す」(563ページ)と。どういう自分でありたいのか。どういう人生を送りたいのか。「心の思い」を口に出すことで人生の軌道は明確になる。その思いの強さが自身を変え、周囲をも変えるエンジンとなる。(川)

◆寸鉄

  「一切の仏法も又人によ
 りて弘まるべし」御書。
 徹して語れ。勇気を胸に
      ◇
 生命力が強いほど人は幸
 福になるのだ―戸田先生
 朝の勤行から爽快に出発
      ◇
 「苦しんだことのない者
 は軽い」哲人。青年は苦労
 を求めよ。将の将と光れ
      ◇
 女性週間。地域に励まし
 広げる婦人部・女子部の
 スクラムこそ社会の希望
      ◇
 電子レンジの事故、3割
 は誤使用が原因。説明書
 で確認。日々使う家電も

◆社説  「世界宇宙飛行の日」に思う  偉業成し遂げる力は“耐える勇気”


 きょうは、人類が初めて有人宇宙飛行に成功した日だ。1961年4月12日、当時27歳のユーリー・ガガーリンは、ボストーク1号に乗り込み大気圏外を飛行。1時間48分で地球を1周した。飛行中に述べた「地球は青かった」との言葉は、人々の心に刻まれ、語り継がれる。
 成功への道のりは忍耐の連続だった。例えば遠心加速器内での重力加速度負荷の訓練。地上で立っている際には1G、戦闘機の高速旋回では時に10Gもの負荷が掛かるが、ガガーリンは12Gの負荷に耐えた。“血液が、水銀のように重くなるのを感じた”という。
 努力の軌跡をたどるうち、かつて本紙で紹介された、ある男子部員の記事を思い起こした。
 福岡市内の小学校で教壇に立つ教諭。幼くして両親と離別し祖父母に育てられた。家計は苦しかったが、祖父母は少年が好きだった天体観測のために、と望遠鏡を買ってくれた。そしてこの信心の大切さを伝えてくれた。大学卒業後、働きながら祖父の介護も担う中で、勉強。12回目の挑戦で教員採用試験に合格。現在は天体観測のスペシャリストとして学校のほか、各所で特別授業を行っている。
 「数ある星々のなかで、この地球に人間として生まれ、今、ここで君たちに出会った。本当にすごいことだと思う」と。
 御聖訓には「此の世界をば娑婆と名く娑婆と申すは忍と申す事なり・故に仏をば能忍と名けたてまつる」(御書935ページ)と。この娑婆世界(現実世界)で法華経を身で読み、難をよく忍ぶ人こそが、仏であるという意味だ。経済苦、病苦、人間関係の悩み……。各人の眼前に立ち現れる困難は異なる。だが、耐えるということは、一様に、勇気をもって向き合っている証拠だ。1ミリでも前へ、挑戦の歴史を刻もうとする。その生命の輝きこそ、信仰の力であろう。
 池田先生は、小説『新・人間革命』第4巻「青葉」の章で、このようにつづり、青年に励ましを送っている。
 「私どもは、ガガーリン少佐のように、新聞やテレビで報じられることもなければ、脚光を浴びることもありません。しかし、世界の人びとを救おうと、日夜、弘教に励み、広宣流布をめざす私どもの活動は、ガガーリン少佐の壮挙に、勝るとも劣らない大事業であると、申し上げておきたいのであります」
 自身の苦境を超え、自他共の幸福を願い、開いていく人生。師の心をわが心として、悔いなく、走り抜きたい。
◆きょうの発心   “桜梅桃李”の使命輝く山形に2018年4月12日

御文
 よき弟子をもつときんば師弟・仏果にいたり・あしき弟子をたくはひぬれば師弟・地獄にをつといへり、師弟相違せばなに事も成べからず(華果成就御書、900ページ・編1098ページ)
通解 よい弟子をもつならば師弟はともに成仏し、悪い弟子を養うならば師弟はともに地獄に堕ちるといわれている。師匠と弟子の心が違えば何事も成就することはできない。

 よい弟子を持つかどうかで師弟の仏果が決まると、師弟不二を貫く大切さを教えられています。
 私が山形総県男子部長を務めていた1992年(平成4年)、池田先生は新春幹部会の席上、米沢藩主・上杉鷹山の生き方を通してスピーチを。先生から山形男子部にお歌まで頂き、大感激の中、“生涯を懸けて、師匠にお応えしよう”と原点を築きました。
 分県長時代には全地区が本紙の購読を大きく推進。現在は、総県新聞長として歓喜を広げる使命を担っています。
 2007年、私の表情の異変に気付いた婦人部の方の進言で、病院へ行ったところ、脳梗塞との診断が。“守られた”――心で叫び、同志への感謝が込み上げました。
 厳寒の雪国・山形にも、花々が咲き薫る季節が到来。“桜梅桃李”の人材も輝いています。
 これからも師匠と学会への恩を忘れることなく、地域広布の最前線を駆け抜く決意です。
 山形総県副総県長 遠藤正志

◆小説『新・人間革命』第30巻 誓願の章 十五 2018年4月12日  (6345)

 世界平和文化祭では、「きらめく瞳」と題する女子中・高等部員の希望弾むリズムダンスもあった。「羽ばたき」という男子中・高等部員のマスゲームでは、明日に向かう若々しい力が躍動した。男子部のグラウンド人文字は、恒久平和建設への誓いを込めて、「平和乃波」の文字を浮かび上がらせた。
 少年・少女部員は、巨大ボールと戯れるリズムダンスで、果てしない未来へ膨らむ夢を表現。女子部の松明の舞では、点火された松明の炎が一人、三人、五人と燃え広がり、六百人の美しき“平和の光”が踊った。
 海外メンバーのパレードでは、漁業専管水域をめぐって争いが続くアイルランドとイギリスの友が、一緒に笑顔で歌い、行進した。
 「たとえ道は長くとも 希望の光かかげつつ 二十一世紀の勝利めざして」とは、SGIの歌「21世紀のマーチ」の歌詞である。
 この文化祭にも、前月の八月二十四日に山本伸一が会見したデクエヤル国連事務総長から、メッセージが寄せられた。
 「分裂と混乱が国際情勢を支配する現在の困難な時代に、国連憲章に込められた理想に向かう決意を新たにすることは、最も重要であります。人類は平和の維持と軍縮の促進を可能にする国際機構としての国連を保有しております。しかしながら、この国際機構も人類が真剣にこれを役立てようと、その機構の権威強化に全面的に取り組んでこそ、初めてその機能が発揮され得るのであります。
 もし、この取り組みがなければ、人類はなんの手立てもないまま、地球的な破滅へと向かわざるを得ないでありましょう」
 そして、SGIのようなNGOは、国連への世界市民の支持を創出し、平和と軍縮の目的達成を推進するうえで、極めて意義ある役割を果たしていくと強調。今回の文化祭が、その目的へと向かう国際的な勢いを、一段と増すものになるとの確信を述べた。
 伸一は、国境を超えた民衆の平和の連帯をさらに広げ、人類の議会たる国連の支援に、いっそう力を注ぐ決心であった。   

【聖教ニュース】

◆ブラジル「パライバ連邦大学」が池田先生に名誉博士号授与を決定 
    ジニス総長「平和と人間主義のメッセージを深く学びたい」
    ジョアン・ペソア市にあるパライバ連邦大学のメインキャンパス

ジョアン・ペソア市にあるパライバ連邦大学のメインキャンパス
 南米ブラジルの「パライバ連邦大学」から池田大作先生に「名誉博士号」が授与されることが決まった。人類の未来のために、平和・文化・教育運動を展開してきた功績をたたえるもの。このほど、マルガレッチ・デ・ファチマ・フォルミガ・メロ・ジニス総長が署名した決議書が届けられた。
                                                                            ◇ 
 ブラジルの北東に位置するパライバ州。その州都ジョアン・ペソアにメインキャンパスを置く「パライバ連邦大学」は、ブラジル社会の発展に寄与する多くの人材を輩出してきた名門学府である。
 その淵源は、1955年に複数の大学が統合されて誕生した「パライバ大学」。5年後にパライバ連邦大学となった。現在は、アレイア市、バナネイラス市など州内に四つのキャンパスを持つ。ブラジル北東部で学生数が最も多い高等教育機関として知られ、物理科学、医、教育、法律、観光、情報技術、農、人文などの学科に、大学院も含めて約4万人の英才が学ぶ。
 同州では、ブラジルSGI(創価学会インタナショナル)が環境・人権意識を啓発する「変革の種子」展(2012年)、「希望の種子」展(昨年)などを開催してきた。
 今回の授与は、こうした活動に理解を寄せてきたヴァウミル・ルフィノ・ダ・シルヴァ准教授が大学審議会に発議。池田先生に名誉博士号を贈っているアクレ連邦大学の総長らとの語らいを通し、先生の地球規模の業績に尊敬の念を抱いていたジニス総長をはじめ、委員の満場一致で決定した。
 決議書には、池田先生が幼稚園から大学までの創価一貫教育機関を創立したことや、先生の思想がブラジルをはじめ多くの国々に広がっていること、さらに平和・文化・教育運動を通して、人類の社会変革への意識を高めてきた業績などが明記されている。
 ジニス総長は語る。
 「世界を舞台に活躍する池田博士をお迎えできることは、国際的な飛躍を目指すわが大学にとって最高の栄誉です。私たちは、博士が世界に発信する平和主義と人間主義のメッセージを深く学んでいきたいのです!」 

◆〈励ましの最前線 リーダーが走る〉 本郷北陸長  「誓願」の同志へ 心に響く言葉を

 本郷北陸長(左端)が、荒木信一副支部長(左から2人目)と共に、武澤武志さん・宏子さん夫妻宅へ(1日、金沢市内で)
本郷北陸長(左端)が、荒木信一副支部長(左から2人目)と共に、武澤武志さん・宏子さん夫妻宅へ(1日、金沢市内で)

 小説『新・人間革命』の最終章は「誓願」の章――本年1月の発表以来、「今こそ『誓願の北陸』から師弟勝利の金字塔を」と北陸の友は燃えている。現在、4・28「石川の日」「富山の日」を目指し、両県が記念月間を躍進中だ。弘教・機関紙・人材の大拡大を誓い、その先頭に立つ本郷北陸長。「全ての戦いは訪問・激励から始まります」と力を込める。
 自身も先輩からの励ましを機に発心した。両県の日の淵源となった北陸広布20周年記念総会が行われた1974年(昭和49年)。当時、高等部員だった北陸長のもとに、未来部の担当者が足しげく通ってくれた。
 学校生活や家庭の悩みに耳を傾け、「君にしか果たせない使命があるんだよ」と激励。その確信の言葉に奮起し、信行の実践に挑戦した。その後、創価大学に進学。師との原点を刻んだ。「あの時の先輩の励ましがあったから、今の自分があります。私も一人一人の可能性を信じ抜き、心に響く励ましを送りたい」
 今月1日には金沢市内の地区部長宅へ。日々の献身に感謝しつつ、わが子を広布後継の人材にと願う地区部長に、「深い使命を持ったお子さんたちです。温かく見守り、皆で励まし続けていきましょう」と語った。
 その後も、仕事で奮闘する男子部員や闘病中の壮年部員宅を訪問。悩める友に希望の光を届けたい――その一心で、今日も友のもとへと走る。 


【特集記事・教学・信仰体験など】

◆〈座談会 師弟誓願の大行進〉29 「先生は、私たちの心の中に!」 世界広布の種が人材の大輪へ  求道の精神に距離は関係ない


〈出席者〉
原田会長
池田主任副会長
永石婦人部長
竹岡青年部長
伊藤女子部長

2年間で24人に弘教した男子部員など、皆が拡大に挑戦して迎えた「アルゼンチン青年平和文化総会」。識者は“社会を変えゆくSGIの青年部員であることに、「自信」を持ってほしい”と

2年間で24人に弘教した男子部員など、皆が拡大に挑戦して迎えた「アルゼンチン青年平和文化総会」。識者は“社会を変えゆくSGIの青年部員であることに、「自信」を持ってほしい”と

 伊藤 世界各国の「3・16」60周年記念大会の模様が、3・4月にかけて、聖教新聞で報道されました。

 永石 ミクロネシア、リトアニア、パナマ、ネパール、ソロモン諸島、フィジー、ニューカレドニアなど、世界192カ国・地域に広がるSGIの姿を物語る写真の数々に、大きな反響が寄せられていました。

 竹岡 そこで今回は、先日、台湾を訪問された原田会長とアルゼンチン、ブラジルを訪問された池田主任副会長に、現地の活動の様子を伺いたいと思います。

 原田 本年は、池田先生が、1963年に台湾の松山空港で、草創の同志に渾身の励ましを送られてから55周年です。この時、先生はメンバーに、「本当の勝負は、30年、40年先です」「冬は必ず春となります」と語りました。

 永石 戒厳令下の台湾で、組織の解散が命じられたのは、その3カ月後のことでしたね。しかし、台湾の同志は、この指導を抱き締め、忍耐強く走り抜いてこられました。

 原田 今回、台湾北西部の苗栗県から、先生に「名誉県民証」が授与されました。これで、台湾にある全ての市・県から、先生に「名誉市民・県民」の称号が授与されたことになります。まさに、信頼と友情を広げてきた、台湾創価学会の勝利の実証です。

 竹岡 台湾屈指の名門・中国文化大学では、同大学が主催し、「池田大作平和思想研究国際フォーラム」が行われましたね。今回で12回目です。世界中から先生の思想を研究する学者が集って、活発な議論を展開していると聞き、創価学会が、社会にあって、どれほど重要な存在であるかを、あらためて実感します。

 原田 中国文化大学では、同大学の張鏡湖理事長とも、お会いしました。張理事長は、先生と7度も会見を重ね、対談集『教育と文化の王道』を編まれている方です。その理事長が語る、「中国と日本の国交回復は、池田先生のおかげです。周総理が病を押して、池田先生と会い、中日友好を託したからこそ、今があるのは、紛れもない歴史の事実です」との言葉には、千鈞の重みがありました。

 永石 張理事長は91歳になられ、最近は公の場に出られることは少なく、その姿を見た参加者が驚いていたと伺いました。何より、台湾学術界の重鎮である張理事長が、こうした席で、先生の日中友好への貢献を高く評価することは、どれほど先生との信義を大切にされ、また先生がどれほど深い友情を築いてこられたかを物語っていますね。

 原田 その通りです。55年前には解散を命じられ、会合も開催できなかった台湾で、ここまで信頼が広がり、組織の隅々にも勝利の歓喜が満ちあふれている――これこそ、先生の指導を体現してきた同志の奮闘のたまものです。

 伊藤 台湾創価学会は今、台湾行政院の内政部が授与する最高の賞を20回連続で受けるなど、「社会になくてはならない存在」としても輝いていますね。

 原田 「賢者はよろこび愚者は退く」(御書1091ページ)との仰せ通り、何があろうと愚直な信心に徹し抜いてきたからこそです。たった一度の出会いでも、師弟の誓いを忘れず、賢く粘り強く、団結して信心を貫けば、最後は必ず幸福勝利の人生を歩むことができる。このことを証明しているのが台湾の同志です。

青年が先頭を走る

 池田 アルゼンチンは本年、池田先生の訪問から25周年です。平和・文化・教育などの分野で、社会に貢献してきた同国では、今回の25周年を記念する学会の諸行事が、宗務局の重要行事として開催されました。

 原田 25年前、私も同行させていただきましたが、7日間の滞在で、大統領との会見や、大学からの名誉学位記の受賞、世界青年平和文化祭への参加など、広布発展への大きな種をまかれました。

 池田 当時、青年部として、先生との出会いの原点を築いた壮年・婦人部は今回、「あの感動と歓喜を、今の青年部にも味わってもらいたい」と懸命に青年たちを支えました。そうした中で開かれた青年平和文化総会で、3000人の青年が「〽私は見つけた/あの日/師匠が植えた種を/あれから/あなたの心は/ここにある……」と合唱する姿は感動的でした。日本から距離的には遠く離れたアルゼンチンですが、求道の精神に、距離は関係ないことを実感する歌声でした。

 竹岡 今回の一連の記念行事に、6500人の青年部員が1万3000人の友人と共に参加したとも聞きました。模範の前進に、胸を熱くしています。

 池田 ブラジルでは、大学からの名誉学位記の授与式や、歓喜の総会が行われました。また、ロシアの文豪トルストイや、フランスのエミール・ゾラらが在外会員に名を連ねる創立121年のブラジル文学アカデミーも訪問しました。

 原田 先生は93年2月、同アカデミーを訪れ、在外会員に就任。「人間文明の希望の朝を」と題する講演を行いました。今回、聖教の記者が取材で訪問すると、受付の男性が、「アタイデ総裁と池田先生が、この場所で会見されたことを、よく覚えています。尊敬するアタイデ総裁が、うれしそうに語っていた姿は、今でも思い出します」と述べていたそうです。

 池田 アルゼンチン、ブラジルの多くの青年が、瞳を輝かせ、「先生、ご安心ください。先生の夢は、アルゼンチン青年部が、かなえてまいります!」「先生のおかげで、こんなに幸せになりました。ブラジル広布は私が成し遂げます!」と語っていました。25年前に、先生がまかれた広布の種は今、青年に受け継がれ、爛漫たる人材の花として咲き薫っているのです。

◆池田先生の「1・26」記念提言に寄せて 
  「人権文化」の建設へ英知の連帯を

 池田先生が1月26日に発表した「SGIの日」記念提言「人権の世紀へ 民衆の大河」に寄せて、学術・研究者のグループ「青年学術者会議」(谷口伸一議長)が論集をまとめた。

◆〈開学50周年へ 世界に挑む創価大学〉 スーパーグローバル大学創成支援事業 中間評価で最高の「S」に
 

創価大学のシンボル・中央教育棟。全国・全世界から集まった学生たちが学び合う

創価大学のシンボル・中央教育棟。全国・全世界から集まった学生たちが学び合う

 文部科学省の「スーパーグローバル大学創成支援」事業の中間評価(2月)で、創価大学(東京・八王子市)が最高評価の「S」と発表された。

◆〈信仰体験〉 別れた母と36年ぶりに再会    和楽の家庭を築いて見せる


 【大阪市城東区】今年の2月、塩田良太郎さん(45)=榎並支部、支部長(総区副書記長兼任)=は、9歳の時に生き別れた母と再会を果たした。手を握った時に感じた母のぬくもり。その時、塩田さんの胸に込み上げてきたものは――。

2018年4月11日 (水)

2018年4月11日(火)の聖教

2018年4月11日(火)の聖教

◆わが友に贈る

新社会人 頑張れ!
青年時代の苦労は
未来への飛躍台だ。
煩悩即菩提の信心で
価値創造の日々を!

◆名字の言

  「顔拭いて顔細りけり目借どき」(岸田稚魚)。春の季語の一つに「(蛙の)目借り時」がある。「しきりに眠気をもよおすのは、蛙に目を借りられたため」という民間俗説からきたものとか。ちょっと滑稽な表現は、顔を洗っても、拭いても、しつこくつきまとう“春の眠気”を絶妙に言い当てている▼眠い目を開けることも難しいが、きちんと目を開いて物事を見極めていくことは、さらに難しい。アメリカの思想家ソローは「わたしはまだ目ざめきっている人間に会ったことがない」と▼それは、知的な努力を払い、精神的な生活を送る人のことだ。そして「われわれが目醒めうる日のみが曙けるのだ」と喝破した(神吉三郎訳『森の生活』岩波文庫)▼日蓮大聖人が残された重書の一つに「開目抄」がある。同抄をひもとくと、「正法に目覚めよ!」「正しい生き方に目を開け!」との御本仏の大慈大悲が胸に響いてくる▼私たちも御書のままに、仏法対話に挑みたい。池田先生は「南無妙法蓮華経の『下種』とは、いわば究極の励ましです。人々の生命の底に眠っている勇気の力、希望の力を引き出し、目覚めさせるのです」と教えている。自信と誇りを胸に、目の覚めるような、はつらつとした声を響かせ進もう。(道)

◆寸鉄

  栄光の5・3へ賑やかに
 座談会の週。仏の会座に
 皆で。共に歓喜の人生を
      ◇
 ヤング・ミセスの日。幸と
 希望の連帯を地域に拡大
 今日も爽やかな挨拶から
      ◇
 全軍が勝利へ進めるよう
 模範となれ―戸田先生。
 “長の一念”が躍動の源泉
      ◇
 社会的繫がりを持つ人は
 早期死亡リスク半減と。
 地域の絆結ぶ対話に全力
      ◇
 乳幼児の誤飲、煙草・医薬
 品・電池が多し。保管場所
 等を確認。子供の目線で

◆社説  「ヤング・ミセスの日」  使命の道を走る“トップランナー”


 創価の若き母たちの爽やかな笑顔が各地で咲いている。きょう11日は「ヤング・ミセスの日」。メンバーは現在、にぎやかに記念部員会を開催している。
 1986年(昭和61年)のきょう、池田先生ご夫妻は、東京・小平文化会館で行われた北多摩圏(現・学園総区)のヤング・ミセスの集いに出席。幼子を抱え、教学研さんに励む同志に、激励を送った。
 先生は奮闘を続ける若き母たちを、雨や嵐の日も動きを変えず、全ての生命を育む「太陽」とたたえた。そして、毎日が同じことの繰り返しという平凡に思えることが、一家に欠かせないものであり、「平凡というなかに、じつは幸福への確かな道がある」との指針を示した。
 現実には家事や育児、活動の忙しさに追われ、心は休まることがない。池田先生も「最も忙しく、最も試練に直面し、最ももまれる年代」と表現するように、悪戦苦闘の日々だろう。しかし、ヤング・ミセスの友は、いついかなる時も、師の指針を胸に、朗々と題目を唱え、励まし合いながら前進してきた。
 歴史的な「世界青年部総会」を機に誕生した多くの新会員には、ヤング・ミセスの方の夫や子どもも。各地の集いは、「一家和楽の信心」の喜びを実感する声であふれている。
 埼玉のあるメンバーは昨年、がんに襲われた。“なんで私なの……”と思う気持ちもあったが、“今こそ、夫と一緒に信心で立ち向かう時”と奮起。長年祈り続けてきた「夫の入会」が実現した。
 抗がん剤の投与などで、心が折れそうになった時は、何度もあった。だが、夫婦で師弟の道を歩める喜びを胸に、全ての治療を乗り越えることができたという。感謝の思いで、親友にも弘教を実らせた。現在、夫は男子部大学校の一員として拡大に先駆。「毎朝、夫婦で勤行・唱題からスタートできることが、何よりの幸せ」と笑顔で語る。
 池田先生はつづっている。
 「現実の悩みは、絶え間ない。しかし、煩悩即菩提である。苦悩に負けてはならない。信心を忘れてはならない。いかなる労苦も、いかなる悩みも、すべて、幸福への原動力となると説くのが、日蓮仏法である」(『池田大作全集』第130巻)
 どんな時も朗らかに「一家の太陽」として輝くヤング・ミセスの友。地域や同世代の「太陽」としても周囲を照らしゆく。使命の道を真っすぐに走る“勇気のトップランナー”に、皆でエールを送りたい。

◆きょうの発心   何があっても広宣流布のために2018年4月11日


御文
 妙とは蘇生の義なり蘇生と申すはよみがへる義なり(法華経題目抄、947ページ・編302ページ)
通解 妙とは蘇生の意味である。蘇生とはよみがえるということである。

 宇宙と生命の法・妙法は、一切をよみがえらせると仰せです。
 1969年(昭和44年)12月、両親と共に「和歌山県幹部会」に参加。高熱を押して出席してくださった池田先生の、渾身の指導を機に、父は発心。一家で信心に励んだ結果、経済革命を果たせたのです。
 母が常々、語っていた「生涯を懸けて先生に恩返ししたい。何があっても広布一筋に」――これが、私の誓いとなりました。
 結婚後、大阪・泉州の地へ。草創から学会活動に奔走してきた夫の両親と共に、私も広布に走りました。2度の流産や、自営の仕事の苦境など数々の試練がありましたが、この御文を拝し、一家で折伏に挑戦。5年続けて弘教を実らせる中、仕事も好転しました。
 圏婦人部長時代には、実母と義母が同時期に要介護に。「広宣流布のために」と一念を定めて向き合う中、全てが良い方向に進みました。信心を教えてくれる“2人の母”に感謝は尽きません。2人の子どもも、後継の大道を歩んでいます。
 本年11月、先生が泉州を訪問されて40周年の佳節を迎えます。誓願の題目を根本に、広布拡大の新たな歴史を開いてまいります。
 大阪・泉州国際県婦人部長 高松妙子

◆小説『新・人間革命』第30巻 誓願の章 十四 2018年4月11日  (6344)

 九月十八、十九の両日には、第二回世界平和文化祭が、「平和のルネサンス」をテーマに掲げ、埼玉県所沢市の西武ライオンズ球場で盛大に開かれた。
 前年の六月、アメリカのシカゴ市郊外のローズモント・ホライゾンで第一回世界平和文化祭が行われてから一年三カ月、今回は、世界三十七カ国三地域のSGI代表三千人を含め、四万人の若人が集い、屋外球場を使ってのナイターでの開催である。
 山本伸一は、十九日の文化祭に出席した。
 各界の来賓一万二千人をはじめ、三万人の観客を迎えて、光と音を駆使した、世界平和の讃歌と誓いの祭典となった。
 この日は、朝から雨が、時に強く、時に弱く、断続的に降っていた。
 開会一時間前の午後四時半過ぎ、雨に煙るグラウンドにスーツ姿の伸一が下り立った。人文字の出演者ら青年たちに、心からお礼を言いたかったのである。
 彼は、降りしきる雨のなか、傘も差さずに、グラウンドを回り始めた。スタンドは大歓声に包まれた。皆に向かって手を振り、何度か立ち止まっては、深く頭を下げた。
 役員の青年が差し出したマイクを手にすると、伸一は呼びかけた。
 「皆さん! 本当にご苦労様。風邪をひかないよう、工夫してくださいね。……本当にありがとう!」
 そこには、なんの気負いもなかった。父親が愛するわが子を気遣って、語りかけるような言葉であった。
 世界平和文化祭の成功は、当然、大事である。皆、何カ月も前から、梅雨の日も、炎暑の夏も、この日をめざして練習に励んできたのだ。なんとしても成功してほしいと、真剣に祈りもしてきた。
 しかし、彼にとっては、それよりも、青年たちが風邪をひいたり、決して事故などを起こしたりしないことの方が、はるかに大事であった。世界平和の旗手となる、創価の宝の、大切な後継の青年たちであるからだ。   

【先生のメッセージ】

◆〈御書と歩むⅡ――池田先生が贈る指針〉14  子育て世代に温かな配慮を


御文
 法華経流布あるべきたねをつぐ所の玉の子出で生れん目出度覚え候ぞ、色心二法をつぐ人なり(四条金吾女房御書、1109ページ)
通解 法華経が流布していく種を継ぐ、玉のような子どもが生まれるであろう。まことにめでたいことである。(その子は)色心の二法を継ぐ人である。

同志への指針
 ヤング・ミセスをはじめ子育て世代は、目まぐるしく忙しい。苦労や悩みも絶えないであろう。
 今は家庭の在り方も多様であり、きめこまやかな心配りが望まれる。先輩方は、心のひだに染みいる、懐の深い励ましをお願いしたい。
 かけがえのない後継の「玉の子」たちの健やかな成長を、創価家族の皆で祈り、見守っていこう!

【聖教ニュース】

◆さあ「5・3」へ拡大の新風を! 座談会は尊極の励ましの広場  原田会長は横浜・中区へ

神奈川・千代崎桜花地区の集いには原田会長が出席。廣嵜篤史さん家族が祭りばやしの演奏を披露し、拍手が送られた(横浜市内で)
神奈川・千代崎桜花地区の集いには原田会長が出席。廣嵜篤史さん家族が祭りばやしの演奏を披露し、拍手が送られた(横浜市内で)

 さあ、栄光の「5・3」へ、対話と人材拡大の新風を!
 “一人一人が主役”の座談会こそ、いつの時代であれ、どの地域や国であれ、変わらぬ広宣流布の推進力。この尊極の“励ましの広場”が今、列島各地で開かれている。
 原田会長は10日、横浜・中区の見晴錦城支部千代崎桜花地区(須永隆幸地区部長、廣嵜ゆみ同婦人部長)へ。
 1949年(昭和24年)10月27日、支部内で行われた座談会に、若き日の池田大作先生が出席した。同地区の友は、師弟有縁の誇りに燃えて、日々、地域友好と広布拡大に全力。目標を上回る機関紙購読の推進を遂げ、4・13「区の日」記念の座談会を迎えた。
 集いでは、会長が一人一人に温かく声を掛け、終始、笑顔がはじけた。夢を語る未来部員に「頑張れ!」とエールを。座談会に初参加の友人には「ようこそ!」と。
 最後に会長は、世界の識者が寄せる池田先生の平和行動に対する称賛の声を紹介。師の闘争に続き、正義と共戦の誓いも新たに勇躍前進をと呼び掛けた。
 愛媛牧口宇和島県の津島支部北灘地区(魚山貞武地区部長、松岡隆子同婦人部長)の座談会は10日、宇和島市内で朗らかに。
 同地区では白ゆり長の池田賀壽子さんの拡大が光る。3月に続き今月7日にも弘教が実り、“ブロック1”の拡大を達成した。
 「5・3」を目指し、30人の友人との対話を祈ってきた池田さんは、この日も友人と一緒に参加。その友は「皆さんにパワーをもらいました」と笑顔で感想を語った。
 井出総愛媛長は「祈りを根本に『5・3』を勝利の実証で飾ろう」と励ました。
 茨城・日立県の宮田支部中央地区の座談会は9日、日立市内で。
 駅前の繁華街を中心とする地域が、同地区の広布の舞台。飲食店などで働く友が多く、地域のつながりを大切にしながら、地道に信頼の根を張ってきた。
 座談会では、浜田スマ子さんが多くの友人と仏法対話を重ね、共感の輪を広げてきた喜びを報告。「学会創立100周年へ、青年と共に師弟の大道を歩み抜きます!」との清新な決意に大きな拍手が送られた。
 寺沢浩三地区部長、青野裕子同婦人部長は、皆が勇気の“折伏チャレンジャー”となって、希望の大前進をと力説。真田総茨城婦人部長は、悩みを前進の力に変える強き祈りで、共々に広布拡大に挑戦をと訴えた。 

◆ インド文化国際アカデミー理事長 ロケッシュ・チャンドラ博士 総本部に来訪

ロケッシュ・チャンドラ博士と原田会長が和やかに語り合った(学会本部別館で)

ロケッシュ・チャンドラ博士と原田会長が和やかに語り合った(学会本部別館で)

 インド文化国際アカデミー理事長のロケッシュ・チャンドラ博士が10日、東京・信濃町の総本部を訪問。原田会長、谷川主任副会長らと会談した。
 博士は、1927年生まれ。きょう11日で91歳を迎える。インドを代表する言語学者、仏教学者でサンスクリット、パーリ語をはじめ数々の言語に精通し、インド国会議員等も歴任した。
 池田先生との初めての出会いは79年にインドで。以来、対話を重ね、2002年には対談集『東洋の哲学を語る』に結実している。
 会談でロケッシュ・チャンドラ博士は「池田先生と創価学会が仏教と生命の価値を現代に脈動させた」と強調。日本の美しい桜にちなみ、学会の思想は人々の生命を開花させる“心の桜”であると語った。そして「学会の発展こそが人類をより良い方向に導く鍵」と期待を寄せた。


【特集記事・教学・信仰体験など】

◆ブラジル・ペルー・アルゼンチンの中南米教学研修会から  地涌の勇者が行学練磨

南米5カ国の友が参加して行われたアルゼンチンの教学研修会。青年部の「池田バンガード・オーケストラ」が記念演奏した(アルゼンチン平和講堂で)

南米5カ国の友が参加して行われたアルゼンチンの教学研修会。青年部の「池田バンガード・オーケストラ」が記念演奏した(アルゼンチン平和講堂で)

 わが国に立正安国の光を!――教学研さんのうねりが巻き起こる中南米各国のうち、アルゼンチン(3月24、25日)、ペルー(3月26~28日)、ブラジル(3月30日~4月1日)で、森中SGI教学部長の担当による教学研修会が開催された。

◆〈みらいへの記〉 宮城 牡鹿幸福支部 東日本大震災から7年1カ月
 

防潮堤や道路などの整備が進む鮎川浜。牡鹿半島の再生拠点として、集客性の高い施設が建設される予定だ

防潮堤や道路などの整備が進む鮎川浜。牡鹿半島の再生拠点として、集客性の高い施設が建設される予定だ

 東日本大震災から7年1カ月。本連載では毎月11日を中心に、今この時の東北の姿を紹介する。今回は、宮城県石巻市の牡鹿幸福支部を訪ねた。

◆〈信仰体験〉 脳性まひの娘とつづる成長記録    未来を見つめ今日も進む


 【滋賀県彦根市】「れのあちゃーん、がんばってー!」。四輪の歩行器を支えに一人の少女が、ゴールテープを目指し、一歩一歩、足を踏み出している。特別支援学校小学部の運動会。母親の古池敦子さん(49) 稲枝支部、白ゆり長の目に、涙が光った。重度の脳性麻痺の娘が一人で歩くことなど、想像もしていなかったからだ。

2018年4月10日 (火)

2018年4月10日(火)の聖教

2018年4月10日(火)の聖教

◆わが友に贈る

「心の思いを
響かして声を顕す」
友を思う強き祈り
真心と確信の言葉で
わが地域に人材の花を!

◆名字の言

  瀬戸大橋が、きょう10日で、開通30周年を迎えた。道路・鉄道併用橋としては世界最大級を誇る▼橋の建設には、いくつもの「壁」があった。例えば、海中基礎工事の現場では、秒速2メートルの急潮流があり、一日に千隻近い船が往来している。作業は「迅速に」「確実に」行わなければならない。この課題を克服するだけでも、何年にもわたって実験が行われ、失敗を繰り返しながら、新しい工法が生み出された▼瀬戸大橋の建設が初めて提案されたのは、1889年(明治22年)。香川県の政治家・大久保諶之丞が讃岐鉄道の開業式で述べている。人々を驚かせた“夢”のような大構想の実現には、実に100年の時が必要だった▼偉大な事業を完成させるためには、何が必要か。ドイツの詩人・ゲオルゲは「大胆な企てを敢行する新鮮な精神」と述べている(『ゲオルゲ全詩集』郁文堂)。大きな事業には、遭遇したことのない困難が付きもの。だからこそ、常に清新な息吹で、諦めずに何度も挑戦し抜いていくことだ▼日蓮大聖人は、仏を「大橋梁」(御書188ページ)に譬えられている。広宣流布とはいわば、「心の橋」を架けること。世界に信頼の懸け橋を築いた師の行動に連なり、日々、新しい決意で、わが地域に希望の連帯を広げよう。(澪)

◆寸鉄

  東西創価学園で入学式。
 徹して学び英知の翼を!
 世界は待つ。君の雄飛を
      ◇
 会長の対話には人を信じ
 抜く信念が脈打つ―学長
 「情熱は伝わる」と我らも
      ◇
 信心は年数ではなく勇気
 ―戸田先生。日々発心が
 仏法の魂。若々しく挑戦
      ◇
 教育格差「やむを得ない」
 ―保護者6割。進む格差
 社会。共生の哲理今こそ
      ◇
 SNSの使いすぎは心の
 健康に悪影響と。仮想は
 仮想。現実の繫がり強く

◆小説『新・人間革命』第30巻 誓願の章 十三 2018年4月10日  (6343)
                                                                                                                                                                                                                                                                                                       





 最後にマイクに向かった山本伸一は、「平和の輝きと響きと力の文化祭」であったと賞讃し、岐阜、愛知の県知事をはじめ、来賓に心から謝辞を述べ、簡潔にあいさつした。
 「有意義に充実の人生を生きていくには、常に、根本に立ち返って、進むべき道を考えることが大切です。『人生、いかに生きていくべきか』『人生の目的とは何か』、また、『平和実現への原理とは何か』などを探究していくことであり、いわば、哲学という根っこをもつことが大事であるといえます。
 日々、多くの友と、それらを語り合い、共に実践しながら、平和という理想に向かって前進しているのが、私ども創価学会であると申し上げたい」
 大拍手が轟き、岐阜城がそびえる金華山にこだました。彼は、言葉をついだ。
 「古来、力ある宗教には、いわれなき、中傷、批判がつきまとうものである。しかし、生命の世紀を、恒久平和をめざす皆さんは、何があろうが、勇敢に乗り越え、二十一世紀へ威風堂々と前進を開始していただきたい。
 そして、各職場、各学校、各家庭、各地域で、信頼される一人ひとりになってください。それが、仏法の偉大さの証明となり、平和の道を開くことにつながるからです」
 中部青年平和文化祭が終わるのを待つかのように、雨が降り始めていた。
 伸一は、躍動する青年たちの姿を目にしながら、中部に、創価の崩れざる“金の城”が築かれたことを確信した。東京、関西の中間に位置する中部に、難攻不落の広宣流布の堅塁を築きあげることは、師・戸田城聖と彼の「師弟の誓い」であった。
 伸一は、若き日、一首の和歌を師に捧げた。
 「いざや起て いざや築けと 金の城
    中部の堅塁 丈夫勇みて」
 戸田は、即座に返歌を認めた。
 「いざや征け 仏の軍は 恐れなく
    中部の堅塁 立つは楽しき」
 この師弟の念願が、見事に成就したのだ。
 大勝利の歴史を刻む文化祭であった。

【先生のメッセージ】

◆創価小学校入学式への創立者・池田先生のメッセージ  
 明るい声で前にすすもう  たくさんの本を楽しもう  勇気を出して挑戦しよう

東京創価小学校の新入生(43期)が「きょうだい学年」の5年生と笑顔で

東京創価小学校の新入生(43期)が「きょうだい学年」の5年生と笑顔で

 希望に胸をふくらませた新1年生の皆さん、入学おめでとう!
 創価の学びの城に、ようこそ! 
 私の心は、これからずっと大好きな皆さんといっしょです。
 ご家族の皆さま、晴れの門出を心より祝福申し上げます。
 さあ、きょうから、楽しい、宝さがしの冒険のスタートです。
 そこで、新入生の皆さんと三つの約束をしたいと思います。
 一つ目は「明るい声で前にすすもう」です。
 皆さんは、太陽の王子王女です。だから、明るく元気に、自分から「おはよう」「ありがとう」と、あいさつをしましょう。そうすれば、友だちの心のドアも開きます。お父さん、お母さんも、先生方もよろこびます。こまっている人にも、しんせつに声をかけて、みんなでいっしょに前にすすんでいきましょう。ぜんぶが宝の思い出になります。
 二つ目は「たくさんの本を楽しもう」です。
 皆さんは、学びの国の王子王女です。すばらしい図書館が皆さんを待っています。本のページをめくれば、新しい世界がひろがります。おもしろいこと、おどろくこと、ふしぎなことに、たくさん出あい、じぶんの心を大きく豊かにできます。本には、キラキラとした宝ものが、いっぱいつまっているのです。
 三つ目は「勇気を出して挑戦しよう」です。
 皆さんは、師子の勇気をもった王子王女です。
 どんなことも、さいしょは不安なものです。朝早く起きることも、遠くからかようことも、勉強も、たいへんだと思うことがあるでしょう。
 それでも、まずは勇気を出してやってみよう。そして、あきらめずに、ねばり強く努力をすれば、かならず乗りこえられます。その負けない心が、夢をかなえる宝ものとなって、皆さんをかがやかせてくれるでしょう。
 どうか、お父さん、お母さんに、毎日、元気なえがおを見せてあげてください。よく学び、よく遊び、じょうぶな心と体をつくってください。
 一人ももれなく、健康で楽しい一日一日をおくれるよう、私はいつも祈り、応援しています。みんな、ファイト!(大拍手)

◆創価学園入学式への創立者・池田先生のメッセージ  英知の宝を見つける冒険を 民衆に価値創造の光を贈る人たれ 負けじ魂は最後に勝つ



ノーベル平和賞受賞者のエスキベル博士ご夫妻と初めての出会いを結んだ池田先生ご夫妻(1995年12月、創価国際友好会館で)。博士は「以前から池田SGI会長の著作を読み、お目にかかるのを楽しみにしていました」と

ノーベル平和賞受賞者のエスキベル博士ご夫妻と初めての出会いを結んだ池田先生ご夫妻(1995年12月、創価国際友好会館で)。博士は「以前から池田SGI会長の著作を読み、お目にかかるのを楽しみにしていました」と

 一、私の執務室には、大きな地球儀があります。今朝も、わが学園生の「負けじ魂ここにあり」の歌声を聞きながら、地球儀を見つめました。
 創価教育の父である牧口先生は、20世紀の初めに、いち早く「世界市民」というビジョンを示されました。そして、私の師匠である戸田先生は、第2次世界大戦後、「地球民族主義」という理念を高らかに掲げられたのです。
 この両先生の願いを受けて、大きく地球上に友情を広げ、人類の平和へ貢献していくリーダーを育てゆく学舎が、わが創価学園です。
 晴れ晴れと創立50周年を飾った、この誉れ高き世界市民の大城に、今年も最優秀の英才たちを迎えることができました。
 縁も深く集い合った、東京校は第51期生の皆さん、関西校は第46期生の皆さん、入学おめでとう! 私が創立した学園に来てくれて、本当にありがとう! 
 送り出してくださったご家族の皆さま方に、心より感謝申し上げます。
学園の伝統は「学ばずは卑し」
 一、西暦2067年、創立100周年へ、希望の第一歩を踏み出す「栄光のパイオニア1期生」たる皆さんと、今日は「三つの光」を決意し合いたいと思います。
 一つ目の光は、開かれた「学びの光」です。
 わが学園は、日本、さらには世界の教育界から大きな期待が寄せられている「スーパーグローバルハイスクール」です。
 先月も、東西の学園生が「スーパーグローバルハイスクール甲子園」や、アメリカでの核兵器廃絶問題に関する国際会議などに出席して、英語を駆使して堂々と研究成果を発表しました。学園には、語学をはじめ、最高の学力を鍛えられる教育環境が整っています。先生方も、職員の方々も、皆さんの学ぶ大情熱に全力で応えてくれます。
 どうか、思う存分、英知の宝を日々発見する探究の冒険を進めてください。
 私の大切な友人で、わが学園生を愛してやまないアルゼンチンの平和と人道の闘士・エスキベル博士が命に刻まれている英雄の精神があります。
 その英雄とは誰か? 有名人ではありません。歴史上の偉人でもありません。無名の庶民である、博士のお祖母さんです。このお祖母さんは、“人を尊敬し、どんなことからも学ぼう!”という精神に漲っていたというのです。
 皆さんのお祖父さんやお祖母さん、また、お父さんやお母さんも、きっと同じ心で、皆さんの勉学を何よりの喜びとし、応援してくれていることでしょう。
 学園の伝統は、「学ばずは卑し」であります。
 今、皆さんが、一日一日、真剣に学んで力をつけた分だけ、身近な家族はもちろん、日本そして世界の民衆に、幸福の光、価値創造の光を贈れることを、どうか、忘れないでいただきたい。
語学の力で世界中へ!
 将来、お父さんやお母さんを、みんなの案内で、世界中へ連れて行って差し上げられるような語学力も磨いてほしいと、私は願っています。
 一、二つ目の光は、負けじ魂の「挑戦の光」です。
 エスキベル博士が大事にしている古代中国の箴言があります。
 それは――
 「千里の行も足下に始まる(千里の旅も足もとの一歩から始まる)」と。
 青春の道も、結局、一歩また一歩、地道な挑戦の歩みを、粘り強く繰り返す以外にありません。前に進めば、つまずくこともある。壁にぶつかることもある。転んでしまうことだってある。しかし、その時に、また立ち上がって、新たな挑戦の一歩を歩み出せるか、どうか。それが、青春の勝負です。
 この負けじ魂を、たくましく生命に秘めた青年こそが、最後は勝つのです。
生涯の学友と朗らかに前進
  一、三つ目は、笑顔輝く「友情の光」です。エスキベル博士は、人権の闘争のゆえに命にも及ぶ迫害を受けた勇者です。
 だからこそ、同じように正義の信念を貫き通してきた創価の師弟に、絶対の信頼を寄せてくださっているのです。この博士ご夫妻は、人間の本当の美しさは、どんな苦難にも負けず、何があっても絶望しない「笑顔の輝き」にあると語られています。
 わが学園生は、「正義の誇り」に胸を張りながら、大変な時こそ、明るい笑顔で励まし合い、仲良く支え合って、共々に大成長していってください。
 この学園で結ばれた一生涯のスクラムが、やがて必ずや、友情と平和の光で未来の地球を明々と照らしてくれることを、私は確信してやまないのであります。
 さあ、今日から、私と一緒に、「希望の太陽」「勇気の太陽」「努力の太陽」を燃え上がらせて、楽しく朗らかに前進しよう! 
 結びに――
  
 不思議なる
  世紀の使命の
    学園生
  不屈の青春
    強く明るく
 
 と贈り、私のメッセージとします。どうか、健康第一の聡明な学園生活を頼みます。本当におめでとう!(大拍手) 

【聖教ニュース】

◆創価学園で入学式  創立者が祝福の和歌とメッセージ
東西の小学校・札幌幼稚園でも晴れやかに

 東京の創価中学・高校の入学式。校歌「草木は萌ゆる」の清新な歌声が池田中央体育館に響きわたった(小平市で)
東京の創価中学・高校の入学式。校歌「草木は萌ゆる」の清新な歌声が池田中央体育館に響きわたった(小平市で)

 創価学園の入学式が9日、東京・関西の各キャンパスで晴れやかに開かれた。創立者・池田大作先生はメッセージ(3面に掲載)と和歌(別掲)を贈り、心から祝福。関西校の入学式には原田学園理事長、東京校の入学式には谷川学園常任顧問が出席した。また同日、東西の創価小学校の入学式、札幌創価幼稚園の入園式も行われ、創立者がそれぞれに真心のメッセージを寄せた。(2・3面に関連記事)
 東西の創価学園キャンパスは今、芽吹きの季節を迎えている。
 春夏秋冬、生命の絵巻に彩られる英知の学舎が、ひときわ輝く時でもある。
 その光景を、両校の校歌は詩情豊かに歌い上げる。
  
 〽富士が見えるぞ
  武蔵野の
  渓流清き
  鳳雛の……
 (東京校校歌「草木は萌ゆる」)
  
 玉川上水の清流に沿った「哲学者の道」を通り、新入生たちがキャンパスへと向かう。友と喜々として語らう声は、雛鳥のにぎやかさにも似て――。
  
 〽ああ限りなき
  希望の空よ
  花の薫りの
  この丘に……
 (関西校校歌「栄光の旗」)
  
 通学路の長い「この道」を抜け、校門をくぐれば、芝桜やマリーゴールド、ユキヤナギなどが鮮やかに。天晴れ、地晴れ、新入生の心も晴れわたる。
 昨年、栄光の創立50周年を迎えた創価学園――東西合わせて3万1000人を超える卒業生がここで学び、ここで生涯の友を得て、使命の大空へと羽ばたいていった。
 400人近い博士号取得者や、国際機関の職員、弁護士、医師、教員など、学園出身者の活躍の舞台は多岐にわたる。文部科学省の教育事業「スーパーグローバルハイスクール(SGH)」の指定を受けた東西の創価高校をはじめ、学園は、人類の平和に貢献しゆくリーダーを陸続と輩出してきた。
 創立者・池田先生は入学式へのメッセージで深い喜びを伝えた。
 「晴れ晴れと創立50周年を飾った、この誉れ高き世界市民の大城に、今年も最優秀の英才たちを迎えることができました」
 早咲きの桜は満開の時を越え、新緑に装いを変える。
 学園もまた、創立50周年という人間教育の花爛漫の時を経て、創立100周年の佳節を目指し、みずみずしい“青葉の人材”を迎え入れたのである。
 「栄光のパイオニア1期生」である新入生の決意は固い。
 「アメリカ創価大学に進学することが目標です! SGHの海外フィールドワークなどに参加し、世界の実情を知り、英知を磨いていきます」(関西高)
 「通学時間が長い分、日々、集中して勉強や部活動に励みます。将来は、社会に貢献する弁護士か外交官となって、創立者の期待に応えたいです」(東京高)

◆創価大学で伝統の周桜観桜会   日中平和友好条約締結40周年を祝し
   中国大使館の蔡公使参事官一行らが「周桜」の前で


 中国大使館の蔡公使参事官一行らが「周桜」の前で
 創価大学の「周桜観桜会」が8日、東京・八王子市のキャンパスで開催された。
 「周桜」は1975年、創大創立者・池田先生の提案を受け、中国人留学生と創大生が植樹した。本年は中国人民の父・周恩来総理の生誕120周年の佳節である。また「日中平和友好条約」締結40周年、池田先生の「日中国交正常化提言」発表50周年と、幾重にも重要な節を刻む。
 39回目となる伝統の観桜会には、中国大使館の蔡紅公使参事官一行、中国で“池田思想”を学ぶ学生代表、中国から創大への交換教員らが出席。創大の田代理事長、馬場学長、中国研究会の窪田美穂部長があいさつし、箏曲部と日本舞踊部、創価アカペラバンドが友誼の心を舞台に託した。
 蔡公使参事官は創大に留学した思い出を述懐。母校の発展への感慨を述べつつ、訴えた。「創大生の皆さんが中日友好の志を受け継ぎ、池田先生が築かれた“金の橋”をさらに強固にしていただきたい」
 学生からは「両国の人民と平和のために尽力したい」(南開大学・外国語学院3年の郭金夢さん)等の感想が寄せられた。 

【特集記事・教学・信仰体験など】

◆〈教学随想 日蓮仏法の視座〉 “幸福博士”の笑顔を地域へ
 全国各地で婦人部総会をなぎやかに 対話の花咲く世界一の“草の根の連帯”


仲良く語り合うニュージーランドSGIの婦人部の友(昨年12月、クライストチャーチ市内で)

仲良く語り合うニュージーランドSGIの婦人部の友(昨年12月、クライストチャーチ市内で)
グループは「皆が主役」
 本年は婦人部として、5・3「創価学会母の日」制定30周年、また、グループ発足40周年の佳節です。5月には、その意義を込めた記念の「婦人部総会」が、全国各地でにぎやかに開催されます。朗らかに友好を広げる中で、栄光の「5・3」を、皆で祝賀していきたいと思います。
                                                       ◇
 「グループ単位」で行われる婦人部総会。その特徴は、何といっても“少人数での語らい”という点にあります。“顔が見える”単位なので、いつにも増して何でも語り合え、悩みに寄り添って励ますことができます。
 池田先生は、婦人部のグループについて、「少人数だから、『全員が主役』である。役職などの上も下もない。『皆で』という言葉を、最も現実的に実践できる。ここに婦人部の本当の強さがある。地に足を着けた『自発能動』の励まし合いのグループこそが、広宣流布の推進と拡大の原動力である」(『幸福の花束』)と期待を寄せてくださいました。
 昨今、女性を取り巻く社会環境は多様化しています。そうしたことを背景に、「悩みを打ち明けられる相手が周囲にいない」と孤立化するケースが増えているといいます。
 だからこそ、グループという小単位の集いを軸に、対話を通して信頼と共感の輪を広げる婦人部の取り組みは、時代に先駆け、地域社会で人の心と心を結び、平和と友情のスクラムを築きゆく深い意義があると思います。
 アメリカの未来学者ヘンダーソン博士は、次のように洞察しています。
 「社会を根底から変える力を持つのは“草の根”の力です」「私は、哲学を持った創価の運動、とりわけ婦人の運動に注目しているのです」
 地域の友人も楽しみにするほど、歓喜あふれる婦人部総会は、まさに、対話と笑顔の花が咲く世界一の“草の根の連帯”――これが、私たち婦人部の誇りにほかなりません。

励ましの絆を結んで

 日蓮大聖人は、女性同士の友情、連帯を、ことの外、大切にしておられました。そして、一通一通のお手紙を通して、周りにいる同志と寄り合い、皆で支え合い、苦難や試練を共に乗り越えていくよう、重ね重ね励まされています。
 流罪地の佐渡から、四条金吾の夫人・日眼女に送られたお手紙では、「此の御文は藤四郎殿の女房と常によりあひて御覧あるべく候」(御書1114ページ)と、婦人同士で常に寄り合い、励まし合っていくように示されています。
 夫を鎌倉からはるばる佐渡へ送り出した日眼女ですが、当時は、大聖人門下への迫害が激しさを増していた時期だけに、留守中、心細いこともあったに違いありません。そうした心労を汲み取るように、大聖人は日眼女に送られたお手紙の中で、「このような乱れた世に、この殿(金吾)を佐渡の地まで遣わされたあなたのご厚意は大地よりも厚い」(同1115ページ、通解)と、心からたたえられています。
 日眼女は師匠の慈愛に包まれて、どれほど励まされたことでしょう。“婦人同士で”との御指導通り、同じ大聖人門下の婦人と互いに支え合い、ともどもに信仰に励んでいたことが推察されます。
 また、大聖人が流罪されていた佐渡の地でも、多くの女性門下が活躍しました。その中心的な存在に、阿仏房の妻・千日尼と、国府入道の妻・国府尼の2人がいます。大聖人が流罪を赦免となって身延に入られてから、阿仏房と国府入道は、佐渡から2週間あまりかかる遠く危険な道のりを、妻たちの御供養の品々を携えて、大聖人のもとを訪ねています。
 大聖人は、老いた夫を送り出した国府尼へのお手紙の冒頭に、千日尼の名前を挙げながら、「(国府尼と千日尼は)同心の2人であるから、この手紙を人に読んでもらって、2人でお聞きなさい」(同1324ページ、通解)とつづられています。さらに、「あなたの姿は見えなくても心は常に一緒ですよ」(同1325ページ、通解)と寄り添うように激励されています。大聖人の温かな言葉を心の支えにして、国府尼は千日尼と団結し、他の同志とも手を取り合いながら、大難に屈することなく、けなげに信仰に励みました。
 大聖人のもとで、互いに麗しい信頼の絆を結びながら、正しい信仰に励んだ女性門下たち。そこで織りなされた「誓い」と「歓喜」と「励まし合い」の世界は、私たち婦人部のグループにも息づいています。

「地涌の義」は一人から
 大聖人の民衆救済の魂を受け継ぎ、立正安国のため、あらゆる障魔と戦ってこられたのが、創価三代の会長です。なかんずく、池田先生の不惜身命の激闘によって、地涌のスクラムは、今や世界192カ国・地域に広がっています。そこには、先生の励ましによって立ち上がった学会員の一人一人が、宿命を使命に変え、「励まされる側」から「励ます側」へと境涯を開いた、幾多の蘇生のドラマがあります。
 わが家もそうでした。私が高校3年生の時に、父が経営していた会社が倒産。母と共に必死に祈り、私は創価大学に進学しましたが、悲観した父は布団にこもって全く働かず、生活苦が続いていました。そんな中、1980年(昭和55年)に、大学構内で先生とお会いしました。先生が第3代会長辞任を余儀なくされ、学会批判の嵐が吹き荒れる最中のことです。「私は変わらないよ。師子王だからね。お父さん、お母さんを大切に。お父さんによろしく」と言われました。
 あまりに温かく、師子王のごとく堂々とした先生のお姿に、“今の苦闘は、全て師匠の祈りに包まれ、見守られている”と、感動で胸がいっぱいになりました。それとともに、それまで父を責めるだけであったのが、“全ては私の成長のためにある”と、父への深い感謝があふれてきました。私の一念が変わると、父も別人のように一変。経済的にも大転換し、地域に信心の実証の姿を示すことができたのです。
 その後、女子部で薫陶を受けた後に結婚。婦人部として“本陣・東京”の地で広布に駆けてきました。
 そのような中で、再び試練に直面。母が、幾つもの大病に襲われたのです。乳がんと自己免疫性肝炎の治療に加え、心臓の冠動脈の手術、さらに心臓大動脈弁の置換手術。
 “信心強盛な母が、なぜここまでの試練を?”――そんな葛藤の中、「大白蓮華」に掲載された先生の指導に衝撃をうけました。
 「尊貴な地涌の菩薩である学会員の一人一人は、同じく苦しむ人々を立ち上がらせるために、あえて宿命との悪戦苦闘を、今世の人生に引き受けたのである。
 『我、地涌の菩薩なり』。この久遠元初の誓願に立ち返れば、宿命はすべて使命に変わる。昇りゆく太陽が暗雲を金色に染めるように、苦悩を突き抜けて歓喜の光を放つのだ」(2010年5月号「大白蓮華」、「創価の魂 地涌誓願の誉れ」)
 限りない希望と勇気が湧き上がりました。母の病気のこと、自分自身のこれまでの苦労、全てが「地涌の菩薩」という使命を果たすためにあったのだと、命の底から確信できたのです。
 その後、母は悠然と病と闘い、亡くなる直前まで同志を励まし、地涌の使命を果たし抜いて、学会歌を聞きながら笑顔で霊山へと旅立ちました。
 この体験を通して、私は、病と闘う方、家族を看病・介護する方に、以前よりも深く寄り添い、励ましを送れる自分自身へと成長させていただきました。今、報恩感謝の思いを胸に、宿命を使命へと変えゆく信心の確信を、友と語り合いながら前進する毎日です。
         ◇
 御聖訓に、「日蓮一人はじめは南無妙法蓮華経と唱へしが、二人・三人・百人と次第に唱へつたふるなり、未来も又しかるべし、是あに地涌の義に非ずや」(御書1360ページ)とあります。
 「一人立つ」師の励ましに触れ、使命に目覚めた「一人」が、目の前の「一人」を励ます。この励ましの波動こそ、「地涌の義」にほかなりません。
 私たちは、「我ら創価の広宣流布の運動もまた、女性たち、母たちの『励まし』の力で朗らかに勝ってきた」(『幸福の花束』)との先生の指導を誇りとし、身近な「一人」を大切にして、温かな励ましの絆を友と結んでいきたいと思います。
 そして、婦人部総会を通して、皆で仲良く希望の哲理を学び合い、“幸福博士”の笑顔を地域・社会に一段と広げながら、広宣流布大誓堂完成5周年の「11・18」を目指し、ともどもに師弟勝利の“勝ち鬨”をあげてまいりましょう。


◆〈婦人部のページ〉 「婦人部総会」2018特集

 

“広布の母は、世界の太陽”――尊き同志を見守り、心から励ましを送り続ける池田先生ご夫妻(2007年12月、東京牧口記念会館で)

“広布の母は、世界の太陽”――尊き同志を見守り、心から励ましを送り続ける池田先生ご夫妻(2007年12月、東京牧口記念会館で)

 創価学会は、生命尊厳の仏法の理念を基調とした「平和」「文化」「教育」運動を推進し、世界192カ国・地域に“希望のネットワーク”を広げている。ここでは、師と共に、地域や社会に、朗らかに太陽のスクラムを拡大する創価学会婦人部の「平和」「文化」「教育」運動の一端を紹介するとともに、池田先生の言葉を掲載する。
 ※創価学会の各運動を詳しく知りたい方は、当サイトのトップページから「SOKAnet」にアクセスしてください。

●池田先生の言葉から

 人生には師が必要だ。
 人間だけが師をもつことができる。
 師弟の道によってこそ、人間は人間としての最高の宝を学べるのである。
 (『女性に贈ることば365日』)


平和
 「地球上から悲惨の二字をなくしたい」――第2代会長・戸田城聖先生の叫びに応え、第3代会長・池田大作先生は国内外の識者と語らいを重ね、世界平和の困難な道を切り開いてきた。
 創価学会では、「反戦出版」や展示会を通じ、意識啓発を進めるなど、幅広い「平和運動」を行ってきた。
 婦人部では女性平和委員会を中心に、「平和の文化」を啓発・促進していくため、2003年から「平和の文化フォーラム」を継続して開催。また、各界で活躍する有識者を講師に招き、「平和の文化講演会」を11年から連続して行っている。
 特に戸田先生の「原水爆禁止宣言」発表から60年となった昨年は、核兵器廃絶への意識啓発運動として「草の根映写会」を実施。核兵器の非人道性と戦争の悲惨さ、平和への願いを広げる映写会は、約8500会場で行われ、参加者は約15万人を数えた。本年も各地で開催される。
 また現在、高齢者や子どもの人権と希望ある生活について考える「平和の文化と希望展――少子高齢社会を生きる」が各地を巡回し、好評を博している。
 婦人部は、母と子の笑顔が輝く社会を目指し、平和の連帯を広げていく。

●池田先生の言葉から

 平和は 遠くにあるのではない。
 一人の人を 大切にすることだ。
 お母さんを 泣かせないことだ。
 自分と違う人とも 語り合っていくことだ。
 喧嘩があっても 賢く仲直りすることだ。
 (長編詩「平和を! 平和を! そこに幸福が生まれる」)


文化

 戸田先生は、若き日の池田先生に語り掛けた。「世界人類のために貢献する国を築こうではないか!」と。
 戦争の悲劇を繰り返さず、人々の心を平和の方向へと向けてゆくためには、文化しかない――池田先生は、こう確信し、文化で世界に友情の橋を架けてきた。
 創価学会の草創期、周囲が反対する中にあって、池田先生は音楽隊・鼓笛隊を結成。自ら費用を工面して楽器を贈った。
 本年は池田先生が創立した民主音楽協会の誕生から55周年。「庶民が下駄履きで行けるコンサートを」との構想でスタートした。また、開館35周年を迎える東京富士美術館は「世界を語る美術館」のモットーの通り、海外25カ国・地域から招来した文化交流特別展は46回を数える。ともに新たな芸術・文化の発展に寄与してきた。
 学会では、芸術、学術、文芸などの分野で活躍するメンバーを先頭に文化活動を推進。また、「活字文化」の重要性を伝える「世界の書籍展」など、各種展示会を行ってきた。
 婦人部でも「白ゆり合唱団」をはじめ、各地域に合唱団が結成されており、各種会合や演奏会などで、希望と友情のハーモニーを響かせている。
 文化こそ国境を超えて人々の心を潤す――婦人部は地域へ社会へ、さわやかに対話の輪を広げる。


●池田先生の言葉から

 文化が人間を真に人間らしくする。
 文化は社会を照らし、明るく変えていく光です。
 私たちが一貫して「文化の力」に目を向けてきた理由もここにあります。
 (てい談集『ジャズと仏法、そして人生を語る』)


教育

 子どもの幸福のための教育を願った初代会長・牧口常三郎先生は語った。「将来、創価教育の学説を実践する学校ができる。幼稚園から大学までだ」
 その構想は戸田先生から池田先生へと託された。「大作、創価大学をつくろうな。世界第一の大学にしようではないか」
 創価三代の夢の結晶である創価教育の学びやは今、日本のみならず、アメリカ、ブラジル、香港など海外までに広がり、世界的なネットワークを結んでいる。
 戸田先生が創価学会を“校舎なき総合大学”と例えたように、婦人部の活動それ自体が、仏法という最高の生活法を学び合う、“教育の場”ともいえる。
 また、家庭や地域においても、子どもの豊かな心と人間性を育むため、婦人部は幅広い活動を行っている。ヤング・ミセスを中心に、池田先生の創作童話などを活用し、家庭や地域で読み聞かせを行い、現在、各地を巡回している「絵本とわたしの物語展」の開催など、親と子、そして地域が一体となる「共育(共に育つ)」の場を創ってきた。
 各地で行われる創価ファミリー大会や、教育本部、未来本部と連携しながら行う家庭教育懇談会などもそうした場の一つ。“未来の宝”“地域の宝”を育む婦人部の活動は、多岐にわたっている。


●池田先生の言葉から

 人間教育の根本は、愛情です。
 愛情によって育てられた人は、競争によって他人を蹴落とすのではなく、社会のため、人々のために貢献する生き方を志向していくものです。 
 (『女性に贈ることば365日』)
 

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